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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 83》
- 2026/06/12 (Fri) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
アーデンは「ラスボス」を演じていただけで。
イオスの世界の為に、自身の全てを捧げた「献身者」であり。
誰よりもこの世界を愛し尽くした「聖者」だった。
その「イオスの世界の為」に必要なのが「イオスの世界に、真実を取り戻す」事で。
その「イオスの世界に、真実を取り戻す」手段・方法が「真の王となったノクティスを殺す(全ての真実を知ったノクティスを原初の海に還す事で、その「真実」を次のイオスの世界へと伝える)」事だった・・・訳ですが。じゃあ、
アーデンは何故、イオスの世界を救おうと・・・自らに苛酷な使命を課したのか?
アーデンは何故、ルシス王家の人間に・・・ノクティスに苛酷な使命を課したのか?
ここまで書いてきたので、大体の事は伝わっていると思いたいのですが。
二次創作設定と、作中でのアーデンの台詞を引っ掛けつつ。
アーデンが、所謂「献身者」だけではない。
彼が「聖者」と表された理由を、最後に積んでおきたいと思います。
(「聖者」は【エピソード・アーデン】の「聖者の帰還」より)
尚、毎度の事ながら「二次創作設定に、公式設定が混じっている」程度の話なので。そこのトコはご理解の上で、宜しくお願いします。考察の類ではなく、全部二次創作での話です。
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
アーデンは「ラスボス」を演じていただけで。
イオスの世界の為に、自身の全てを捧げた「献身者」であり。
誰よりもこの世界を愛し尽くした「聖者」だった。
その「イオスの世界の為」に必要なのが「イオスの世界に、真実を取り戻す」事で。
その「イオスの世界に、真実を取り戻す」手段・方法が「真の王となったノクティスを殺す(全ての真実を知ったノクティスを原初の海に還す事で、その「真実」を次のイオスの世界へと伝える)」事だった・・・訳ですが。じゃあ、
アーデンは何故、イオスの世界を救おうと・・・自らに苛酷な使命を課したのか?
アーデンは何故、ルシス王家の人間に・・・ノクティスに苛酷な使命を課したのか?
ここまで書いてきたので、大体の事は伝わっていると思いたいのですが。
二次創作設定と、作中でのアーデンの台詞を引っ掛けつつ。
アーデンが、所謂「献身者」だけではない。
彼が「聖者」と表された理由を、最後に積んでおきたいと思います。
(「聖者」は【エピソード・アーデン】の「聖者の帰還」より)
尚、毎度の事ながら「二次創作設定に、公式設定が混じっている」程度の話なので。そこのトコはご理解の上で、宜しくお願いします。考察の類ではなく、全部二次創作での話です。
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「これはオレたち 王の戦いだ」
*剣神バハムートは「偽りの王が待つ 祖国へ向かうがいい」と言っていたけど。アーデンは「ルシスの王」ではなかっただけで「王」ではあった。
*はるか昔。火山の噴火をキッカケとした気候変動により、イオスの世界は寒冷化。元より寒冷地であったソルハイム王国(現ニフルハイム帝国)の王は「全てのソルハイムの民が、心安らかであるように」と願い。民らを寒さと飢えから救う為、民らの未来を守る為、住み良い土地をと十数名の供を連れ旅立った。
*そんな彼らが長い旅の末に辿り着いたのが、どんな夢でも叶うと語り継がれる「夢島(現ルシス王国 インソムニア)」で。
*本当ならその「夢島」は、ソルハイムの民を迎え入れ。ソルハイムの王を、主神・炎神イフリートを掲げる「新生ソルハイム王国」として、更なる歴史を紡いで行く筈だった。
*その時のソルハイムの王こそが「アーデン・ルシス・チェラム」。
*つまりアーデンは、今に伝わる古の大国「ソルハイムの王」だった。
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「選ばれし王か ー
さしずめオレは 弾かれた王だ」
*しかし旅の途中から、彼らの旅の目的も知らないまま後を付いてきた大多数の「東の大陸(現・ルシス王国領)」の民らが、建国宣言の場になってアーデンを王に掲げる事に反対。
*わざわざ故郷を離れてまで、アーデンに救いを見て付いてきた=「東の大陸」の民でも貧しい土地の人間達が大多数を占めていたので。
*誰かが叫んだ「今でも自分達の生活が苦しいのは魔大戦のせい、つまり炎神イフリートのせいだ!」「そんな神を主神に掲げる国など、許せるはずがない!」と・・・何も知らずに付いて来て、今になって。それでもアーデンは彼らの意見を受け止め、建国宣言を見送る事にした。
*長く分かれていたけれど、この世界の人類誕生の地は「現ニフルハイム帝国領・ピストアラ地方」で、そこから世界中へと散らばっていった。つまり、アーデンにとっては「東の大陸」の民らも、守るべきソルハイムの民だったから「確かに私は、民が幸せになれるなら、必ずしも私が王である必要は無いと思っているんだ」と。彼らの自分勝手とも言える意見でさえ無碍にせず尊重した。
*そんな彼らが「自分たちの王に」と推したのが、ソルハイム信仰において「神の兄妹弟」「剣神バハムートの御子」の役目を持つ。今回の旅にも同行していた「剣神の一族の少年・ソムヌス」で。
*建国宣言を保留せざるを得ない、身動きの取れない状況下にあっても「今、自分に出来る事を」と。自らソルハイムの民を迎えに戻ったアーデンが、旅の途中で事故死したとの知らせを受け(エイラの嘘で、本当は後日病死)。
*島に残っていたソムヌスが「東の大陸」の民らに望まれるまま王となり。新たな国「ルシス王国」を建ち上げる事となった(アーデンの旅に同行していた従者「王剣の一族」達は、最終的には全員この地を追放、若しくは自主的に離れていった)。
*つまり、この地に残ったソルハイムの人間は、十歳を少し過ぎたばかりの「少年王・ソムヌス」だけで(【FF15】のソムヌスのイメージは「初代王が十歳そこらの子供の筈がない」という思い込みから、後年ルシス王国の宰相を務めた同名の青年のイメージに置き換わってしまった姿)。
*ソルハイムの王・アーデンが死亡した事すら利用して、彼らの希望であった幼い少年・ソムヌスを王に据え。彼らは、どんな夢でも叶うと語り継がれるこの島を自分達の国とした。
*つまり結論だけを言えば「新生ソルハイム王国となる筈だった地を、ルシス王国として乗っ取った」という事。
*だからアーデンは自らを「弾かれた王」と表した。ルシス王国の初代王はソムヌスで。そこにソルハイムの王は都合が悪かったから・・・ルシス王家は、アーデンという存在を「ルシスの禁忌」として歴史の闇に封印し。
*百代も越せば、当のルシス王家ですら「ルシスの禁忌」とは何なのか。自分達が「それが民の為なら・・・」と言いながら「改編・改竄」して来た、無かった事にしてきた「真実」を知らない。自国の名の由来すら知らない・・・そんな有様となっていた。
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「オレの名前すっごく長くてさ 略して
『アーデン』なんだけど この愛称で呼んでよ」
*アーデンの言う『アーデン』は、本人が「愛称」と言っている通り名前ではない。
*『アーデン』とは「ソルハイムの王」を表す呼称(エジプトのファラオのようなモノ)。
*だから彼の正式名は「アーデン(王の呼称)・ルシス(真の名)・チェラム(氏族名)」となり。
*初代王となったソムヌスが「ルシス王国」と名付けたのは「この国の真の王は、ルシスである」という思いを込め「アーデンの真の名・ルシス」を冠したのが由来。
*しかし「東の大陸」の民らが、魔大戦の首謀者である炎神イフリートを祖とするソルハイムの王・アーデンに繋がる国名を許す筈がなかったので。ソルハイムの人間にしか分からない「アーデンの真の名」を冠した結果。その「真実」を直接知る者が居なくなった時点で「何故、ルシス王国なのか?」という自国の名の由来すら分からない状況になってしまった。
*そんな腑抜けた「ルシス王家」に、国を世界を任せる事なんて出来るはずがない。だからアーデンはノクティスに全ての「真実」を教え込む・・・何も知らない無力な王子を「真の王」へと導く事が、今の自分が為すべき使命だと考えた。
*彼が「オレの名前すっごく長くてさ」と言っていたのは、彼が生きていた時代のソルハイムでは一般人(平民)は「名前」しか持っておらず。一部の上流階級層(王剣の一族など)のみが「名前+氏族名」を持っていて。その中でも王だけが「アーデン」という王の呼称を持っていたので「王の呼称+名前+氏族名」・・・という感覚だったから。
*「略して『アーデン』」なのは、ソルハイムの王は炎神イフリートの現人神でもあるので。王を継承すると同時に「王であり神となられた方を、人の名で呼ぶのは畏れ多い」との思いから「名前・氏族名」を呼ばなくなるから(だから「東の大陸」の民らは、実は「ルシス」がアーデンの名前だとは分からなかった)。
*尚、ソルハイムの民らは「アーデン様」と呼ぶようになるけど。公の場・書面では、正式名「アーデン(王の呼称)・ルシス(真の名)・チェラム(氏族名)」となる(普段呼ばれないだけで「ルシス・チェラム」が無くなる訳ではない)。
*アーデンは「王の呼称」である『アーデン』を「この愛称で呼んでよ」と言っていた。それはつまり、形式的な呼称・呼び方ではなく。ソルハイムの民らは親しみを持って『アーデン様(=王様)』と呼んでいた。彼は民らに愛された、気さくで心優しい「アーデン(=王様)」だった・・・という事。
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「人間のお前を殺しても意味がない」
「クリスタルごと その力ごと
王を葬り去るのが オレの望みなんだ」
「オレの復讐は 真の王ノクティスを殺すまで 終わらない」
*アーデンの真の目的は「イオスの世界を守り導いてきた者として。その役割を継ぐノクティスに「全ての真実を知る王」となってもらう」⇒「その「想い出・記憶」を身に宿したまま原初の海に還り、次のイオスの世界へと真実を届けてもらう」事だった。
*何故なら、この世界は「剣神バハムートが見ている夢」が具現化した世界で。人間も「想い出・記憶」を設計図に、幻光虫を素材に構成されている(【FF10】の夢のザナルカンド、ティーダみたいなモノ)。
*幻光虫は、物質を構成する最小単位の素材であると同時に、その身に「想い出・記憶」を宿す記憶媒体でもあり。
*「人間のお前(=ノクト)」は、ノクトに関する「想い出・記憶」を設計図に、幻光虫を素材に構成されている。
*なので、この状態のノクトを殺し、原初の海に還しても。彼を構成していた幻光虫には、ノクトの「想い出・記憶」しか記録されていない。
*ので、次の世界の設計図に「今現在、失われてしまっている全ての真実」を加えたい。その為に「想い出・記憶」を宿した幻光虫を、原初の海に届けてほしいアーデンとしては「人間のお前を殺しても意味がない」し。
*当然、それでは困るので。ノクティスが「全ての真実を知る王」となるまでは、アーデン先生の「復習」は終わらない。
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「早く帰ってくるんだよ
オレ みんなと遊んで待ってるから」
*大事な資格試験を前にして遊び惚けてたら「お前は遊んでる場合じゃないでしょ?」って強制的に学力強化合宿に送り出された、受験生の夏休み(友達は夏休みを満喫中)。
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「クリスタルの力を得て 真の王になってくれ」
*「真の王」とは「全ての真実を知る王」の事であって、本来ルシス王家が後世へと継承すべきだったのは「真実」だった。
*でもルシス王家の「改編・改竄」により、世界が傾き続けた結果。今の世界では、様々な「真実」が歪み忘れ失われていて。
*今の世界では、それら「真実」を知る&思い出す術が無い。だからノクティスは「別の方法」で、既に失われた「真実」を取り戻すしかなかった。
*その「別の方法」の一つが、ノクティス(青)、アーデン(赤)、そして歴代王自らのファントムソードに触れ取り込む事で「ファントムソードを構成していた幻光虫」を、自身の一部とする事。
*「ファントムソードを構成していた幻光虫」は、それぞれの「歴代王の、想い出・記憶」を記録しているので(ファントムソードは器であって、大事なのはコッチ)。
*これら「ファントムソードを構成していた幻光虫」を取り込んだノクティスが、原初の海にてそれらを開放すれば。ノクティスを構成していた幻光虫の一部として、失われていた全ての「歴代王の、想い出・記憶」も、原初の海に還元されるという事。
*もう一つの「別の方法」が、完全に失われる前・・・つまり「過去の世界」を見る事で、今の世界では完全に失われてしまった「真実」を得る、という方法。
*クリスタルの力とは、過去の世界にアクセスする権利で。今回の《新約》設定で言えば「過去の世界の主人公・レイヴスの視点を借りて、過去の世界から真実を得る」のが目的(【FF8】の過去のラグナ視点&操作を、丸まる一章分かけてやる感じ)。
*なので「クリスタルの力を得て 真の王になってくれ」って言われたら、クリスタルから出てきた時には「真の王」になってそうだけど。実際は「真の王」になる為の一つの段階であって。
*本当に「真の王」となるのは、ラスボス戦後の玉座で歴代王にメッタ刺しにされ、彼らの「想い出・記憶」の自己申告を受け取ってから。
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「やっと 王家を未来ごと潰せる」
*やっとノクティスが、クリスタルの中の記憶「過去の世界の主人公・レイヴスの視点を借りて、過去の世界から真実を得て帰ってきた」から。
*随分待たされたけど、アーデンとしてはココまで手筈通り。
*後は、自分と戦って「ファントムソード(赤)」に記録された「想い出・記憶」を。
*その後、歴代の王の手で「ファントムソード」に記録された、彼ら自身の「想い出・記憶」を受け取れば。
*ノクティスは全ての「想い出・記憶」を知り「全ての真実を知る王」となる、筈。
*つまり「オレの復讐は 真の王ノクティスを殺すまで 終わらない」・・・そこまで成長したノクティスを殺す事がアーデンの目的で。
*そうしなければならなかった理由が「今の王家を潰す事で、未来のイオスの世界を潰さなければ。何も知らない王様に付いて行ったところで、皆死ぬだけ(=本当の終焉)」と知っていたから。
*「今の王家」=何故、自分が治める国の名が「ルシス王国」なのかも知らず、疑問にすら思わず。当たり前に「ルシス王家」と名乗っている・・・そんなチェラム一族の「真実」に対する向き合い方が、彼は「アーデン(=王)」として「ルシス(=真の名)」として見過ごせなかった。
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「さあ ルシスの血は 今日で終わりだ」
*上記は「アーデンvsレギス戦【エピソード・アーデン】」での、アーデンの台詞。
*アーデンは「自国の名の由来も知らずに「ルシス王家」と名乗っている、今のルシス王家」を認める事が出来なかったから「ルシスの血は 今日で終わり」とした。
*真実が歪んだ結果、今の世界では「ルシス王国の統治一族だから、ルシス王家」ではある。確かに、今の世界での「真実」ではあるんだけど。
*そもそも「ルシス王国」の由来は、初代王・ソムヌスが「この国の真の王は、ルシスである」という思いを込め「アーデンの真の名・ルシス」と付けたモノで。当然、ルシス王家の人間は「ルシスの血を引く一族(=アーデン直系の子孫)」ではない。
*つまり「ルシスの血を引く一族ではないんだけど。ルシス王国の統治一族だから、ルシス王家」と名乗っている、のが現状で。
*なら「何でルシスの血を引く一族じゃないのに、ルシス王国って国名になったの?」って思う筈・・・のところを(建国前=どこの国の所有地でも無いなら、先に「ルシス」って地名があるのもオカシイ)。
*後年、時のルシス王家は、自分たちの名に「ルシス(ミドルネーム)」を加える事で「ルシス(一族)が治める国だから、ルシス王国になったのだ」とした。
*要は「〇〇〇・ルシス・チェラム」の「ルシス」は建国当初からあった訳ではなく。後年、もっと文化・文明が発展してからの、自分たちが「ルシス王家」と正統化する為に付けられた、正しく後付けだった。
*と、過去の世界・時代でそのように「改編・改竄」されてしまった為。今の世界のノクティスは当たり前に「ルシス王家」と思っているし、それを疑問に思う事も出来なくなっている。
*だって自分も、父ちゃんも、爺ちゃんも「ルシス」って名前に入ってるんだから「ルシス王家」だし「ルシス王国」なんだろう、と。実はその「ルシス」の由来が、目の前の「胡散臭い中年の男」の名前だなんて・・・そんな大事な「真実」ですら、ノクティス王子は気付けなかった、気付ける筈がなかった。
*それが「ルシス王家が繰り返して来た歴史の改編・改竄のせいで、多くの「真実」が歪み世界から失われてしまった結果。世界は傾き続け、今や転覆寸前(本当の終焉間近)」という事で。
*アーデンは「オレの子孫でもないのに、勝手にルシス王家って名乗るな」って意味ではなく。
「それが民の為になるなら、と。
王の判断として、それを選んだのならそれも仕方がない事だけど。
だったら王様は責任をもって、
そういう理由があって、そういう事にしたんだ・・・って「真実」を、
後世の王様に継承して行くべきだったんじゃないのか?」
「王様ですら「真実」を忘れてるなんて。
そんなので、どうやって国を世界を民を守り導いて行くんだ?」
*仮にも「ルシス王家」と名乗るなら、その名を継ぐ王様なら・・・そうなった経緯「真実」を。ルシス王国の前身でありながら、無かった事にされた「ソルハイム」の歴史を覚えておいて欲しかった。
*確かにそこには、ソルハイムの人々が遺物が精神が存在したのだと。ルシス王国のルーツは、ソルハイムにあったのだと・・・でなければ、彼らの魂は「想い出・記憶」は何処に帰れば良い?
*在るべきものを、在るべき場所へ・・・あるかもしれない何時かの時代・世界の為にも。
*いつの日か、彼らの魂が「あるべき場所」に戻れるように。
*皆に過去の「真実」を、今に強いる訳ではない。望むのは「王様だけは覚えていてほしかった、知っていてほしかった」これだけ。
*それなのに、誰よりも「真実」を大事に扱うべき王家の人間が。自国の名の「真実」すら知らない。そんな有様だからこそ、アーデンは今の「ルシス王家」を「ルシス王家」と認める事が出来なかった。
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「チェラムの血を引く者 - 少しは楽しませてくれよ」
*その一方、アーデンは事実として、彼らを「チェラムの血を引く者」とは認めていたので。ソムヌスを初代王に据えた、大多数の「東の大陸」の民らと一から興した「チェラム王国」であれば、そんな干渉する事はなかっただろうし。
*極端な話、邪魔になったソルハイムの人間達を追い出し・・・大多数の「東の大陸」の民らが「自分たちの手で、新たな国を興した」のであれば。例え「新生ソルハイム王国となる筈だった地を、彼らが乗っ取った」形だとしても、恐らくアーデンはそれに異を唱える事はなかった(彼は「確かに私は、民が幸せになれるなら、必ずしも私が王である必要は無いと思っているんだ」と言っていたので、賛同が得られないのなら無理は通さず譲った筈)。
*確かにアーデンは「世界中の人類は、ソルハイムから散らばっていった者たちの末裔達」・・・つまり、ソルハイムの王として「全ての人類は、自分が導くべきソルハイムの民」という感覚で、全ての人類の安寧を祈っていたけれど。
*異なる王を掲げ、その王の元、一から興した「チェラム王国」や「東の大陸の民らが、自分たちの手で興した国」だったら、これからは彼らの王に任せておけばいい訳で。アーデンが彼是干渉する必要は無い・・・筈だった。
*でもそうならなかったのは、彼らが国の名を「ルシス王国」とし。
*その名だけでは無く、ソルハイムの人々が運び込んだ遺物・文化・技術・・・様々な物を「自国の物」としておきながら。それらがソルハイムに由来する物だという「真実」を消し去り、上書きし、封印し・・・そうした「真実」を王様ですら、忘れてしまっていたから。
*始まりの王の頃より、ソルハイムの民らが王への想いを刻み続けた「石の玉座」を。ソムヌスの王としての正当性を示す為に、ルシス王国の玉座に据え(「東の大陸」の民らが、ソムヌスが王だと誤認していたのは、幼い彼が神輿のように組み上げられた玉座に座り運ばれていた印象が強かったから。その象徴として、彼らは「石の玉座」をソルハイムに返却する訳にはいかなかった)。
*王と、対の娘(=「王の対の存在」を表す役職名)の為にと、ソルハイムの叡智を結集して創られた「光輝く指輪」と「水晶の首飾り」を、二人は肌身離さず身に着けていたけれど。ソルハイムへと旅立つ二人は、島に残るソムヌスに預けていった。
*そのソルハイムの人々の想いが、歴史が、技術が詰まった「神器」を。
*時のルシス王国宰相は、ソムヌスの即位の儀にて「今は亡き二人がソムヌスの即位を祝って贈った物」だとし(熱狂に酔っていた建国の頃から月日が経ち、即位の儀の頃にはソムヌスの求心力が低下していたので。それを以て「二人もソムヌスを王にと願っている、認めている、祝っている」と、正当性&正統性を主張した)。
*ずっとずっと後の時代。手掘りの「石の玉座」は兎に角、精巧な加工技術が求められる「光輝く指輪」と「水晶の首飾り」が、ルシス王国建国時の文化レベルに相当しない・・・つまり国宝となった其れらが「本当にコレは、ルシス文明の物なのか?」「どこか他の国から、奪って来た物ではないのか?」「本当はこの地には他の国家があって。占領時に戦利品として略奪した物では?」と疑われだした時点で。時の王家は「初代王の即位を祝って、神から贈られた物だ」とした。場違いな工芸品に「神から贈られた物だから」という理由を付ける事で、全ての解決とした(但し、彼らも事実を捏造した訳ではなく。この頃の王家には「真実」が伝わっていなかったから、そう考えるしかなかった)。
*そしてソルハイムとの関連を遺さぬ為「ルシス王国の建国」「王の即位」の記録を曖昧にしたせいで、また別の世界・時代では「どういう経緯で国が興り、王が選ばれたのか?」が、疑問視されるようになった。前人未到の地に一から国を興したにしては、建国当初から文化・文明レベルが高く。この地にあった別の大国から割譲(平和的譲渡)されたとするには、その元あった大国の記録が無く。他国を侵略して文化・文明ごと奪ったにしては、戦乱の歴史・記録も伝わっていない。高度な文明を持つルシス王国のスムーズ過ぎる成り立ちは、ある意味「不自然」だったから。
*この頃には「初代王には、ソムヌス・ルシス・チェラムが選ばれ。王の名を取り「ルシス王国」と定められた」という「歪んだ真実」が定説となっていたけれど。
*そもそも「二代目三代目なら、兎に角(世襲制度)。当たり前に「初代王が選ばれる」という状況が、あり得るのか?」と・・・先の「国の成り立ち」と合わせ、議論されるようになっていた。
*確かに、建国以前からルシスの地に文化・文明があって。長い歴史を紡いで来た上で、正式に「ルシス王国・王の即位」となったのなら、平和的に「初代王が選ばれる」事もあるだろうけど(国として成立していないだけで、既に階級制度に類する仕組み。若しくは「あの方なら王に」と選ばれるだけの社会的仕組みがあった場合)。
*それも後年。対岸に位置する漁村にて「件の島は、人間が立ち入るべきでは無い。神に認められし者しか許されぬ地とされていた」が「御子を神輿に掲げた一行の前に、海が割れ。島へと続く、奇跡の道が現れ」「先に渡った彼らの手解きを受け、多くの大陸の者達が島へと渡って行った」との資料が多数発見された事で。建国以前は文化・文明どころか、人が住んでいた可能性すら低く。この「御子を神輿に掲げた一行」が、ルシス王国建国に貢献した者たちだったのだろう・・・との説が有力となり。嘗て言われた「ルシス王国建国以前に、既に文化・文明があった」という説は否定派多数となっていった。
*それはつまり、元々あった「大国からの割譲」「侵略した土地に建国」という説も否定された・・・という事で。
*当然「居着いて間もない土地で、初代王に選ばれる経緯」「その御子こそが、初代王ではないのか?」だとしたら、ルシス王家のルーツ「御子を神輿に掲げた一行とは、何者だったのか?何処からやって来たのか?」という問題が取りざたされ。
*勿論、この頃には「ソルハイム」の存在なんて、王家の歴史から消し去られていて。当のルシス王家ですら「自分たちの祖先、初代王がソルハイムの人間だった」なんて「真実」、知る由もなかったので。
*彼らなりに、今ある「真実」を繋ぎ合わせ「一行の娘が携えていた、水晶(の首飾り)のお告げにより。ソムヌス・ルシス・チェラムが、ルシス王国の初代王に選ばれたのだ」との結論を出した。人の思惑など関係ない、納得出来る理由など必要ない。大いなる存在の意思「水晶が、クリスタルが、神が選んだのだから・・・それが絶対だったのだ」と。そうでもしなければ収拾がつかなかったから、王家の威厳が、正統性が保てなかったから。
*そうして「対の娘・エイラ」が身に着けていた「水晶の首飾り」は「これを介して、神が初代王にソムヌスを選んだ」それだけ神聖な力を持つ「神器」だったと見做されるようになり。
*後世「水晶の首飾り」であったそれは、それだけの「神聖な力」を収めるに相応しい器・・・首飾りではなく、巨大な「クリスタル」へと姿を変えた。世界の人々の「想い出・記憶」が、そのように歪んでしまったから。
*また、それに伴い。エイラの「水晶の首飾り」が、神の声を伝える「クリスタル」に置き換わってしまったせいで。本来「対の娘」つまり「王の対」の存在としてアーデンを支えていたエイラは「神の声を聴く巫女」と見做され。
*元々、ソルハイム信仰にあった「神の声を聴く一族(剣神の一族)の娘・ミルス」と、同一視され。ミルスが「神成(かんなり)=神の子を成す娘」であった「想い出・記憶」も混じり合った結果。
*これはルシス王家の「改編・改竄」だけではない・・・彼女らが信じた「罪」に対する、彼女らが招いた「罰」でもあるんだけど。
*似た境遇となった二人の女性は、後世では「初代神凪 エイラ・ミルス・フルーレ」という一人の女性に統合されてしまった。
*この様にしてルシス王家は、幾つもの世界・時代、長い長い時間を掛け。ルシス王国建国の歴史に欠かす事が出来ないソルハイムの存在を「都合が悪いから」と曖昧にし闇に葬り、無かった事にして来た。
*つまり、一番最初「ルシス王国は建国時から、終焉に向かって傾き続け」~現在「傾き続けた結果、今や転覆寸前(本当の終焉間近)」という事。
*確かに、何も知らない後世のルシス王家にしたら「それが民の為なら・・・」と、そうせざるを得なかった。今ある「真実」を何とか上手く繋ぎ合わせて、今の最善を尽くすしか無かったのかもしれない。
*自身の全てを捧げ「全ては 我らが 王の為に」と忠義を尽くす臣下達に、本当の本当に心の底から「こうする事が、民の為になるのです」と提言されれば・・・それを無碍に出来なかったのかもしれない。実際、そうする事が「民の為」になると思えたのなら尚更。
*でもそんな事を繰り返していたら、その時の都合で世界は傾き続ける一方で。
*王様すら「真実」を知らないのなら、修正のしようもない。仮に「真実」が歪んだせいで誰かが居なくなっていても、エイラ達のように一緒くたにされていても、逆に一人が二人に分離されても分からない・・・この世界では「真実」が歪み失われ、自分の設計図「想い出・記憶」が維持出来ないという事は、それ程に恐ろしい事なのに。
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「何も知らない若造が - お前には無理だよ」
*漸くの帰還を果たしたアーデンに対して、時のルシス王・レギスが言った「まだだ 必ず封印してやる」という言葉に、アーデンはそう答えた。力不足だと「その程度の力では」でなく、その無知さを「何も知らない若造が」と。
*確かにレギスも「ルシスの王」ではあったけど。ノクティスとレギスの絶対的違いが、ノクティスは聖石によって選ばれた「運命の王子」で、行く行くは「ルシスの王」そして「真の王」となる事が、生まれる前から決まっていた「主人公」だった。
*対するレギスは「運命の王子・ノクティスの父親だから、ルシスの王」なのであって。同じ「ルシスの王」という肩書でも、ノクティスの其れとは全く意味が違うし。当然「主人公」ではない彼を、今さら育成「真の王」へと導く事は出来ない(何なら【エピソード・アーデン】では敵だし)。
*だからレギスは「ルシスの王ではあるけど、真の王となれる器ではなかった」という事で。
*同じ「ルシスの王」でも「真の王(候補)」に選ばれたり選ばれなかったりするのは、どういう選定基準なのか、なんてのは。レギスの資質や能力的な問題ではなく、正しく「聖石が選んだ」・・・この世界の人々にはどうしようもない、世界を創造する側の「絶対的存在の意思」だった、という事。
*ここまで歪んでしまったイオスの世界の「現役の王様」が、どの程度のモノなのか・・・其れを確かめる為、アーデンは「聖者の帰還」漸くこの地に、ルシス王国と名乗る地に帰って来た。
*でも「何も知らない若造が - お前には無理だよ」・・・自分の事を「アダギウム」と呼ぶ「現役の王様」の言動からは、到底「ルシスの禁忌」の内容を知っているとは思えず。
*何も知らない・・・王ですら、忘れてしまっている。こんな有様では「真実」は歪み失われて行く一方で。世界は傾き続け耐えられず、何れ本当の終焉を迎えるだろう。
*なのに、それが分かっているのに。このイオスの世界に「真実」を知る者は居らず、失われた「真実」を取り戻す術も、自分が知る「真実」を引き継いでくれる者も居ない。
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「笑えない冗談だ 化け物はお前だろう?」
*レギスの言動から、現役の王様からは「真実」を取り戻せない。そう結論付けたアーデンは、次に「ルシス王国初代王・ソムヌス」との対話を望んだ。
*彼が「ルシス王国」と名付けたのは、自分を想っての事だったのだろう・・・そんな事は分かっていた。
*でもそれが「イオスの世界が傾き続ける原因」の一端となってしまったのは事実で。
*今のイオスの世界に「真実」を取り戻す為に。彼の口から「真実」を告げてほしかった、自ら「歪んだ真実」を正して欲しかった。
*けれど、アーデンの目の前に現れたのは「可哀想な程に変わり果てた弟・ソムヌス」で。最早彼も「歪んだ真実」によって「化け物(=化けた者)」・・・その存在を書き換えられてしまっていた、から。
*アーデンは何時かの世界、何時かの時代にソムヌスが「ルシスの初代王が、世界に仇なす存在」とされてしまう前に。そうなってしまう前の「今」の段階で、ソムヌスを「殺す」・・・これ以上、彼が彼でなくなってしまう前に。彼の魂「想い出・記憶」を、原初の海に還し解放する事を選んだ。
*誰も彼の本当の姿を覚えていない。その器は時代が世界が望んだ結果の、歪んでしまった「真実」から生まれた、今の「真実」・・・「今のソムヌスの姿」だとしても。
*少しでも、一言でも、一欠けらの想いでも・・・その器の中に、嘗ての「ソムヌス」の魂「想い出・記憶」が残っていたと。彼の魂も帰るべき場所に還れたのだと、そう願わずにはいられない。
*彼の「もう 安らかに眠ってくれ」最後の言葉。それが、あの頃の・・・祈りの剣に相応しい白銀の御子、幼いあの子の唯一の「願い」、何よりも残したかった「真実」だというのなら。
何時か全てを見送ったら。
その時にもう一度、祈ってほしい。
「もう 安らかに眠ってくれ」
と・・・長い長い時を生きてきた、眠る事も出来なかったオレの為に。
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「神が 何故 邪魔をする」
*初代王からも、現役の王からも「真実」を、取り戻す事は叶わなかった・・・もうこの世界には「失われた真実」を取り戻す術は無く。
*何も知らない・・・「真実」という標を見失った王に付いて行った所で、民らの「想い出・記憶」も彷徨い揺らぎ歪んでしまうだろう。傾き続ける世界に抗えず、流され押し出されるままに。
*だからアーデンは「光輝く指輪」・・・今の世界で言う「光耀の指輪」を破壊しようと、戦いに敗れ倒れたままのレギスに剣を向けた。
*怒りのままに「ルシスの王を殺そうとした」のではなく「何も知らないお前に、その指輪を託す事は出来ない」・・・本来の「光輝く指輪」の意味・役割を知る、本来の持ち主の責務として「光耀の指輪」が破壊出来ればよかった。
*でもアーデンは、本来の「光輝く指輪」の意味・役割を・・・そこに込められた「想い出・記憶」を知るからこそ、一撃で「光耀の指輪」を破壊する事が出来ず。手元が狂い、その剣は地面を撃ち。
*故に剣神バハムートは「そこまでだ」と、アーデンを諫めた。このままでは「指輪を破壊する前に、手元が狂ってレギスを殺してしまう」かもしれない、から「ルシスの王を殺させはしない」と。
*最悪の未来「今【エピソード・アーデン】で、ルシスの王(レギス)を殺してしまえば、当然ノクティスは生まれて来なくなる」でも「既に過去【FF15】では、当然ノクティスが生まれ「真の王」となっている」この世界単位での時間逆転によるタイムパラドクスを、世界が矛盾してしまう可能性を恐れて。
*つまりこのイオスの世界(二次設定)は「終焉と再生を繰り返している世界」なんだけど、所謂ゲームの「リメイク」のイメージではなく。アップデート~追加DLC~リメイクといった、大なり小なりの世界の変更を行う度に「一つの世界が終焉を迎え、次の世界が再生された」とカウントしているので(少しでも「変更を加えた」という事は「前の世界とは違う⇒新しい世界になった」という考え方)。
*いくら【エピソード・アーデン】が「過去の物語」だとしても、世界が生まれた(=創造された)順番で言えば【エピソード・アーデン】が「最新」で。
*いくら【FF15】が「今の物語」だとしても、世界が生まれた(=創造された)順番で言えば【エピソード・アーデン】よりも「前(=既に存在・確定している世界)」になる。
*要はシナリオとして「今【M.E.734 32年前】にレギスが死んでいたら、ノクティスが生まれて来なくなる、から困る」のではなくて。
*既に世界が確定している(=【FF15】が出回っている)のに、新しく判明した過去の話(=後出の【エピソード・アーデン】)で、アーデンがレギスを殺してしまったら。
「アーデンの過去の話・・・で、レギスを殺しちゃったら。
本編【FF15】でノクティスは、生まれてない筈じゃない?」
と・・・二つの世界が繋がらなくなってしまう、世界規模の矛盾が発生してしまう。だってイオスの世界は「ノクティスが生まれてきて、真の王となる」トコまで確定済みだから「レギスを殺したら、ノクティスが生まれて来なくなるから困る」所じゃ済まない。そんな事は、絶対にあってはならない・・・神様側に立つ剣神バハムートの視点は、それ位の高次元の話。
*でも「アーデンは「光耀の指輪」を破壊する=レギスから「資格を持つ者の証」を取り上げたかっただけ」で「レギスを殺すつもりなんて、更々無かった」なら。彼にしたら「神が 何故 邪魔をする」は、
「何も知らない王に、この指輪を嵌める資格はない。
仮に「真実」を知らぬまま力を行使した所で、
皆が不幸になるだけ・・・そんな未来を見過ごす事は出来ない。」
だから其れを先んじて「取り払おうとした」のに、何故、神を名乗るお前が邪魔をする?
そのような未来を望まないのは・・・お前も同じだろう。
*「世界の創造神」に選ばれた者しか嵌める事が出来ないのが「光耀の指輪」なら。それを嵌める事を許された「指」を持つ者が、それを以って成すべき使命とは何なのか?
*仮にも「剣神バハムート」を名乗るなら、神の代理者であるなら、神の側に立つ存在なら分かっている筈なのに。
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「オレは 救世主ではなく 闇をもたらす者?」
*レギスは「光耀の指輪」を嵌めていたが「真の王となるノクティスの父だから、彼も嵌める事が出来ただけ」で、本来の「真の王」の器ではない・・・だから彼の身体はその力に耐えられない。
*多くの「真実」が歪み、「想い出・記憶」が失われ・・・あわや転覆寸前まで傾いてしまったイオスの世界は、こんなにも危うく不安定なのに。最早、それを持ち直す術は無い。
*だからアーデンは、既に「真実」と確定している部分を、都合良く改編・改竄するのでも。
*今ある「真実」を否定し無かった事にして。在りし日の、思い出の中の美しい過去のイオスの世界に戻すのでもなく。
*あくまでも「この先に待つ、本当の終焉を回避する為」に。彼は先導者「王とは - 絶対に立ち止まってはならないものだ」ソルハイムの王として、王自ら太刀を持って露払い・・・後ろに続く民らの為に「未だ定まっていない、異なる未来」を、切り開こうと考えた。
*その為にも、人々の希望であろうと・・・僅かに残る「真実」という灯火を「標」に掲げて。
*しかし剣神バハムートは「お前の使命は 世界に闇を広めること」と言った。人々の希望となるのは、後に生まれる「真の王・ノクティス」の使命であって、アーデンの使命ではない。
*アーデンの使命は、今や彼だけが知る「真実」・・・つまり、ルシス王家が闇に葬り去ってきた「真実」を世界に開示(広める)事で「運命の王子・ノクティス」にそれら「真実」を突き付け。何も知らない、知る術を持たないノクティスを「真の王」まで導く事。
*当然、開示する「真実」が「ルシス王家の闇」である以上。それを広めるアーデンは「闇を広める者=闇の存在」であり「世界に仇成す者」と見做されるだろう。そのように「想い出・記憶」は歪んでしまうだろう。
*それでも、これはもうアーデンにしか頼めない。この役目を任せられるのは、アーデンしかいなかったから。
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「その真の王とやらに
殺されためだけに生きているだと?」
「それが 神が与えた運命だというのか?」
*彼は、世界に神に「お前はその生贄 光を導く果てしない闇」・・・イオスの世界を救う為に必要な「生贄」に選ばれた。
*誰よりも民を愛した「聖者」、誰よりも世界に尽くした「献身者」、そして「ルシス(光)」の真名を持つ男は、そんな人物だったからこそ「真の王(主人公)の為に、闇の王(ラスボス)となってくれ」と。
*今まで闇を押し付けておきながら、申し訳ない事だとは思う。でも「想い出・記憶」が歪み傾き続けてきたイオスの世界では「もうお前に、全ての闇を悪を不都合を引き受けてもらわなければ、どうする事も出来ないのだ」と。
「それで、イオスの世界に「真実」が取り戻せる、
イオスの世界が、民らが救われるなら。
お前も本望だろう?」
誰よりもイオスの世界を愛し見守り続けて来たお前なら、分かってくれる筈。
この世界の人々は全て、神に導かれ従うべき存在で。
これが今のイオスの世界にとっての「最善」で。
これはもう神が定めた「運命」で。
それは「人」である以上、お前も例外ではない。
だからこれは、お前にとっての「救済」でもあるのだ、と。
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「それでも運命に抗うか?」
随分と長くなりましたが、漸く終わりが見えてきました。
この剣神バハムートの選択肢まで来たら、過去《新約 70》で、
どっちの選択肢を選んでも、物語でのアーデンの役割&挙動は変わらないんだけど。それが、
運命に従った結果(プログラムで動くゲームのキャラ)なのか?
運命に抗った結果(プログラムに従わないバグの産物)なのか?
で【FF15】or《新約》に、 分岐している・・・し。
そういう意味で言えば「【FF15】と《新約》は、最初から既に分岐済みのIFルート」なので。
ものすごく単純に「《新約》=在りもしないIFルート(パラレル二次創作)」と、軽く受け流して頂ければと思います。
と、書いていたように。
⇒「運命に従う」を、選んだ場合。
神の言い分に納得し、それが「復讐となるのなら=ノクティスに「真実」を教える復習となるのなら」と。神の命令に従い、今のイオスの世界での役割に従し、その使命を全うする事を選んだ。
リアル寄りで例えれば、所謂普通のゲームのキャラとして。当たり前に「創り手が望むままのアーデンになる(=「バグ(自我)」を手放す)」事を選んだ・・・となり。
⇒「運命に抗う」を、選んだ場合。
どんな理由があろうとも「真実」は守り継承すべきで。それを諦めてしまうような神々に従う事は出来ない。
この段階になっても「これが世界にとっての最善」「世界の為に必要な生贄」「犠牲ではなく救済」なんて宣う、結局は「真実ではなく、自分たちの都合」を優先する神に従う事は出来ない。
リアル寄りで例えれば、創り手が「都合が悪くなった真実」を、無かった事にするなら。自分が「バグ」によって取り込んでいる「自己チェック・修復プログラム」の力を利用してでも対抗する。人ではない化け物だとして「ゲームのキャラでありながら、組まれたプログラムに従わない「バグ(自我を持ち続ける)」としての道」を選んだ・・・となり。
でもその自分のやり方のせいで、世界が【FF15】が頓挫してしまっては、次のイオスの世界【FF15R】なんて、夢のまた夢になってしまうから。
「目指す世界の為、自分は自分のやり方でやらせてもらう。
その代わり、主人公は責任を持ってEDまで導くし。
与えられた自分の役割・・・ラスボスとしてのキャラも演じてみせる。」
「神の導きも、庇護も必要ない」=
「バグった状態で、この物語でのアーデン(=自分に課せられた役割)を演じきってみせる。」
彼は神の言う「運命」とやらに従って、ではなく。
自分の意志で自分を偽り「偽りの王(=ラスボス)」を、演じていた。
それはつまり「聖者」であり「献身者」だったアーデンが「知謀を巡らせ」組み上げた、
「イオスの世界に「真実」を取り戻す為には、
今の自分は、どう立ち回るべきか?」
誰に強いられたのでも無く、そう考えた結果のアーデンが「今のアーデンというキャラ」で。
だからこそ剣神バハムートはアーデンの事を「偽りの王(=自分を偽っている王)」と表した・・・という事で。
世界を救う為ならと、選んだ自分の在り方が「今のアーデンというキャラ」だったなら・・・普通に考えて、可哀想だと思う。本人がその事を「自分が果たすべき使命の為なら、何でもない事」と思っている、思ってすらいないなら尚更。
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そして最後に。
アーデンが所謂「献身者」だけではなく「聖者」と表された理由・・・を書く予定だったのですが。
そのつもりで書き続けてはいたんだけど、どうにも長くなってしまったのと、ここは丁寧に書きたいトコでもあるので。もう少し補足したい部分も含め、次回に持ち越しとさせていただきます。
今の段階でも「聖者」で、良さそうなモンだけど。
アーデンが「聖者」なのは、そういう域の話じゃない・・・ってのを書きたい。
「これはオレたち 王の戦いだ」
*剣神バハムートは「偽りの王が待つ 祖国へ向かうがいい」と言っていたけど。アーデンは「ルシスの王」ではなかっただけで「王」ではあった。
*はるか昔。火山の噴火をキッカケとした気候変動により、イオスの世界は寒冷化。元より寒冷地であったソルハイム王国(現ニフルハイム帝国)の王は「全てのソルハイムの民が、心安らかであるように」と願い。民らを寒さと飢えから救う為、民らの未来を守る為、住み良い土地をと十数名の供を連れ旅立った。
*そんな彼らが長い旅の末に辿り着いたのが、どんな夢でも叶うと語り継がれる「夢島(現ルシス王国 インソムニア)」で。
*本当ならその「夢島」は、ソルハイムの民を迎え入れ。ソルハイムの王を、主神・炎神イフリートを掲げる「新生ソルハイム王国」として、更なる歴史を紡いで行く筈だった。
*その時のソルハイムの王こそが「アーデン・ルシス・チェラム」。
*つまりアーデンは、今に伝わる古の大国「ソルハイムの王」だった。
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「選ばれし王か ー
さしずめオレは 弾かれた王だ」
*しかし旅の途中から、彼らの旅の目的も知らないまま後を付いてきた大多数の「東の大陸(現・ルシス王国領)」の民らが、建国宣言の場になってアーデンを王に掲げる事に反対。
*わざわざ故郷を離れてまで、アーデンに救いを見て付いてきた=「東の大陸」の民でも貧しい土地の人間達が大多数を占めていたので。
*誰かが叫んだ「今でも自分達の生活が苦しいのは魔大戦のせい、つまり炎神イフリートのせいだ!」「そんな神を主神に掲げる国など、許せるはずがない!」と・・・何も知らずに付いて来て、今になって。それでもアーデンは彼らの意見を受け止め、建国宣言を見送る事にした。
*長く分かれていたけれど、この世界の人類誕生の地は「現ニフルハイム帝国領・ピストアラ地方」で、そこから世界中へと散らばっていった。つまり、アーデンにとっては「東の大陸」の民らも、守るべきソルハイムの民だったから「確かに私は、民が幸せになれるなら、必ずしも私が王である必要は無いと思っているんだ」と。彼らの自分勝手とも言える意見でさえ無碍にせず尊重した。
*そんな彼らが「自分たちの王に」と推したのが、ソルハイム信仰において「神の兄妹弟」「剣神バハムートの御子」の役目を持つ。今回の旅にも同行していた「剣神の一族の少年・ソムヌス」で。
*建国宣言を保留せざるを得ない、身動きの取れない状況下にあっても「今、自分に出来る事を」と。自らソルハイムの民を迎えに戻ったアーデンが、旅の途中で事故死したとの知らせを受け(エイラの嘘で、本当は後日病死)。
*島に残っていたソムヌスが「東の大陸」の民らに望まれるまま王となり。新たな国「ルシス王国」を建ち上げる事となった(アーデンの旅に同行していた従者「王剣の一族」達は、最終的には全員この地を追放、若しくは自主的に離れていった)。
*つまり、この地に残ったソルハイムの人間は、十歳を少し過ぎたばかりの「少年王・ソムヌス」だけで(【FF15】のソムヌスのイメージは「初代王が十歳そこらの子供の筈がない」という思い込みから、後年ルシス王国の宰相を務めた同名の青年のイメージに置き換わってしまった姿)。
*ソルハイムの王・アーデンが死亡した事すら利用して、彼らの希望であった幼い少年・ソムヌスを王に据え。彼らは、どんな夢でも叶うと語り継がれるこの島を自分達の国とした。
*つまり結論だけを言えば「新生ソルハイム王国となる筈だった地を、ルシス王国として乗っ取った」という事。
*だからアーデンは自らを「弾かれた王」と表した。ルシス王国の初代王はソムヌスで。そこにソルハイムの王は都合が悪かったから・・・ルシス王家は、アーデンという存在を「ルシスの禁忌」として歴史の闇に封印し。
*百代も越せば、当のルシス王家ですら「ルシスの禁忌」とは何なのか。自分達が「それが民の為なら・・・」と言いながら「改編・改竄」して来た、無かった事にしてきた「真実」を知らない。自国の名の由来すら知らない・・・そんな有様となっていた。
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「オレの名前すっごく長くてさ 略して
『アーデン』なんだけど この愛称で呼んでよ」
*アーデンの言う『アーデン』は、本人が「愛称」と言っている通り名前ではない。
*『アーデン』とは「ソルハイムの王」を表す呼称(エジプトのファラオのようなモノ)。
*だから彼の正式名は「アーデン(王の呼称)・ルシス(真の名)・チェラム(氏族名)」となり。
*初代王となったソムヌスが「ルシス王国」と名付けたのは「この国の真の王は、ルシスである」という思いを込め「アーデンの真の名・ルシス」を冠したのが由来。
*しかし「東の大陸」の民らが、魔大戦の首謀者である炎神イフリートを祖とするソルハイムの王・アーデンに繋がる国名を許す筈がなかったので。ソルハイムの人間にしか分からない「アーデンの真の名」を冠した結果。その「真実」を直接知る者が居なくなった時点で「何故、ルシス王国なのか?」という自国の名の由来すら分からない状況になってしまった。
*そんな腑抜けた「ルシス王家」に、国を世界を任せる事なんて出来るはずがない。だからアーデンはノクティスに全ての「真実」を教え込む・・・何も知らない無力な王子を「真の王」へと導く事が、今の自分が為すべき使命だと考えた。
*彼が「オレの名前すっごく長くてさ」と言っていたのは、彼が生きていた時代のソルハイムでは一般人(平民)は「名前」しか持っておらず。一部の上流階級層(王剣の一族など)のみが「名前+氏族名」を持っていて。その中でも王だけが「アーデン」という王の呼称を持っていたので「王の呼称+名前+氏族名」・・・という感覚だったから。
*「略して『アーデン』」なのは、ソルハイムの王は炎神イフリートの現人神でもあるので。王を継承すると同時に「王であり神となられた方を、人の名で呼ぶのは畏れ多い」との思いから「名前・氏族名」を呼ばなくなるから(だから「東の大陸」の民らは、実は「ルシス」がアーデンの名前だとは分からなかった)。
*尚、ソルハイムの民らは「アーデン様」と呼ぶようになるけど。公の場・書面では、正式名「アーデン(王の呼称)・ルシス(真の名)・チェラム(氏族名)」となる(普段呼ばれないだけで「ルシス・チェラム」が無くなる訳ではない)。
*アーデンは「王の呼称」である『アーデン』を「この愛称で呼んでよ」と言っていた。それはつまり、形式的な呼称・呼び方ではなく。ソルハイムの民らは親しみを持って『アーデン様(=王様)』と呼んでいた。彼は民らに愛された、気さくで心優しい「アーデン(=王様)」だった・・・という事。
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「人間のお前を殺しても意味がない」
「クリスタルごと その力ごと
王を葬り去るのが オレの望みなんだ」
「オレの復讐は 真の王ノクティスを殺すまで 終わらない」
*アーデンの真の目的は「イオスの世界を守り導いてきた者として。その役割を継ぐノクティスに「全ての真実を知る王」となってもらう」⇒「その「想い出・記憶」を身に宿したまま原初の海に還り、次のイオスの世界へと真実を届けてもらう」事だった。
*何故なら、この世界は「剣神バハムートが見ている夢」が具現化した世界で。人間も「想い出・記憶」を設計図に、幻光虫を素材に構成されている(【FF10】の夢のザナルカンド、ティーダみたいなモノ)。
*幻光虫は、物質を構成する最小単位の素材であると同時に、その身に「想い出・記憶」を宿す記憶媒体でもあり。
*「人間のお前(=ノクト)」は、ノクトに関する「想い出・記憶」を設計図に、幻光虫を素材に構成されている。
*なので、この状態のノクトを殺し、原初の海に還しても。彼を構成していた幻光虫には、ノクトの「想い出・記憶」しか記録されていない。
*ので、次の世界の設計図に「今現在、失われてしまっている全ての真実」を加えたい。その為に「想い出・記憶」を宿した幻光虫を、原初の海に届けてほしいアーデンとしては「人間のお前を殺しても意味がない」し。
*当然、それでは困るので。ノクティスが「全ての真実を知る王」となるまでは、アーデン先生の「復習」は終わらない。
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「早く帰ってくるんだよ
オレ みんなと遊んで待ってるから」
*大事な資格試験を前にして遊び惚けてたら「お前は遊んでる場合じゃないでしょ?」って強制的に学力強化合宿に送り出された、受験生の夏休み(友達は夏休みを満喫中)。
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「クリスタルの力を得て 真の王になってくれ」
*「真の王」とは「全ての真実を知る王」の事であって、本来ルシス王家が後世へと継承すべきだったのは「真実」だった。
*でもルシス王家の「改編・改竄」により、世界が傾き続けた結果。今の世界では、様々な「真実」が歪み忘れ失われていて。
*今の世界では、それら「真実」を知る&思い出す術が無い。だからノクティスは「別の方法」で、既に失われた「真実」を取り戻すしかなかった。
*その「別の方法」の一つが、ノクティス(青)、アーデン(赤)、そして歴代王自らのファントムソードに触れ取り込む事で「ファントムソードを構成していた幻光虫」を、自身の一部とする事。
*「ファントムソードを構成していた幻光虫」は、それぞれの「歴代王の、想い出・記憶」を記録しているので(ファントムソードは器であって、大事なのはコッチ)。
*これら「ファントムソードを構成していた幻光虫」を取り込んだノクティスが、原初の海にてそれらを開放すれば。ノクティスを構成していた幻光虫の一部として、失われていた全ての「歴代王の、想い出・記憶」も、原初の海に還元されるという事。
*もう一つの「別の方法」が、完全に失われる前・・・つまり「過去の世界」を見る事で、今の世界では完全に失われてしまった「真実」を得る、という方法。
*クリスタルの力とは、過去の世界にアクセスする権利で。今回の《新約》設定で言えば「過去の世界の主人公・レイヴスの視点を借りて、過去の世界から真実を得る」のが目的(【FF8】の過去のラグナ視点&操作を、丸まる一章分かけてやる感じ)。
*なので「クリスタルの力を得て 真の王になってくれ」って言われたら、クリスタルから出てきた時には「真の王」になってそうだけど。実際は「真の王」になる為の一つの段階であって。
*本当に「真の王」となるのは、ラスボス戦後の玉座で歴代王にメッタ刺しにされ、彼らの「想い出・記憶」の自己申告を受け取ってから。
■□■□■□■□■□■□■□■□
「やっと 王家を未来ごと潰せる」
*やっとノクティスが、クリスタルの中の記憶「過去の世界の主人公・レイヴスの視点を借りて、過去の世界から真実を得て帰ってきた」から。
*随分待たされたけど、アーデンとしてはココまで手筈通り。
*後は、自分と戦って「ファントムソード(赤)」に記録された「想い出・記憶」を。
*その後、歴代の王の手で「ファントムソード」に記録された、彼ら自身の「想い出・記憶」を受け取れば。
*ノクティスは全ての「想い出・記憶」を知り「全ての真実を知る王」となる、筈。
*つまり「オレの復讐は 真の王ノクティスを殺すまで 終わらない」・・・そこまで成長したノクティスを殺す事がアーデンの目的で。
*そうしなければならなかった理由が「今の王家を潰す事で、未来のイオスの世界を潰さなければ。何も知らない王様に付いて行ったところで、皆死ぬだけ(=本当の終焉)」と知っていたから。
*「今の王家」=何故、自分が治める国の名が「ルシス王国」なのかも知らず、疑問にすら思わず。当たり前に「ルシス王家」と名乗っている・・・そんなチェラム一族の「真実」に対する向き合い方が、彼は「アーデン(=王)」として「ルシス(=真の名)」として見過ごせなかった。
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「さあ ルシスの血は 今日で終わりだ」
*上記は「アーデンvsレギス戦【エピソード・アーデン】」での、アーデンの台詞。
*アーデンは「自国の名の由来も知らずに「ルシス王家」と名乗っている、今のルシス王家」を認める事が出来なかったから「ルシスの血は 今日で終わり」とした。
*真実が歪んだ結果、今の世界では「ルシス王国の統治一族だから、ルシス王家」ではある。確かに、今の世界での「真実」ではあるんだけど。
*そもそも「ルシス王国」の由来は、初代王・ソムヌスが「この国の真の王は、ルシスである」という思いを込め「アーデンの真の名・ルシス」と付けたモノで。当然、ルシス王家の人間は「ルシスの血を引く一族(=アーデン直系の子孫)」ではない。
*つまり「ルシスの血を引く一族ではないんだけど。ルシス王国の統治一族だから、ルシス王家」と名乗っている、のが現状で。
*なら「何でルシスの血を引く一族じゃないのに、ルシス王国って国名になったの?」って思う筈・・・のところを(建国前=どこの国の所有地でも無いなら、先に「ルシス」って地名があるのもオカシイ)。
*後年、時のルシス王家は、自分たちの名に「ルシス(ミドルネーム)」を加える事で「ルシス(一族)が治める国だから、ルシス王国になったのだ」とした。
*要は「〇〇〇・ルシス・チェラム」の「ルシス」は建国当初からあった訳ではなく。後年、もっと文化・文明が発展してからの、自分たちが「ルシス王家」と正統化する為に付けられた、正しく後付けだった。
*と、過去の世界・時代でそのように「改編・改竄」されてしまった為。今の世界のノクティスは当たり前に「ルシス王家」と思っているし、それを疑問に思う事も出来なくなっている。
*だって自分も、父ちゃんも、爺ちゃんも「ルシス」って名前に入ってるんだから「ルシス王家」だし「ルシス王国」なんだろう、と。実はその「ルシス」の由来が、目の前の「胡散臭い中年の男」の名前だなんて・・・そんな大事な「真実」ですら、ノクティス王子は気付けなかった、気付ける筈がなかった。
*それが「ルシス王家が繰り返して来た歴史の改編・改竄のせいで、多くの「真実」が歪み世界から失われてしまった結果。世界は傾き続け、今や転覆寸前(本当の終焉間近)」という事で。
*アーデンは「オレの子孫でもないのに、勝手にルシス王家って名乗るな」って意味ではなく。
「それが民の為になるなら、と。
王の判断として、それを選んだのならそれも仕方がない事だけど。
だったら王様は責任をもって、
そういう理由があって、そういう事にしたんだ・・・って「真実」を、
後世の王様に継承して行くべきだったんじゃないのか?」
「王様ですら「真実」を忘れてるなんて。
そんなので、どうやって国を世界を民を守り導いて行くんだ?」
*仮にも「ルシス王家」と名乗るなら、その名を継ぐ王様なら・・・そうなった経緯「真実」を。ルシス王国の前身でありながら、無かった事にされた「ソルハイム」の歴史を覚えておいて欲しかった。
*確かにそこには、ソルハイムの人々が遺物が精神が存在したのだと。ルシス王国のルーツは、ソルハイムにあったのだと・・・でなければ、彼らの魂は「想い出・記憶」は何処に帰れば良い?
*在るべきものを、在るべき場所へ・・・あるかもしれない何時かの時代・世界の為にも。
*いつの日か、彼らの魂が「あるべき場所」に戻れるように。
*皆に過去の「真実」を、今に強いる訳ではない。望むのは「王様だけは覚えていてほしかった、知っていてほしかった」これだけ。
*それなのに、誰よりも「真実」を大事に扱うべき王家の人間が。自国の名の「真実」すら知らない。そんな有様だからこそ、アーデンは今の「ルシス王家」を「ルシス王家」と認める事が出来なかった。
■□■□■□■□■□■□■□■□
「チェラムの血を引く者 - 少しは楽しませてくれよ」
*その一方、アーデンは事実として、彼らを「チェラムの血を引く者」とは認めていたので。ソムヌスを初代王に据えた、大多数の「東の大陸」の民らと一から興した「チェラム王国」であれば、そんな干渉する事はなかっただろうし。
*極端な話、邪魔になったソルハイムの人間達を追い出し・・・大多数の「東の大陸」の民らが「自分たちの手で、新たな国を興した」のであれば。例え「新生ソルハイム王国となる筈だった地を、彼らが乗っ取った」形だとしても、恐らくアーデンはそれに異を唱える事はなかった(彼は「確かに私は、民が幸せになれるなら、必ずしも私が王である必要は無いと思っているんだ」と言っていたので、賛同が得られないのなら無理は通さず譲った筈)。
*確かにアーデンは「世界中の人類は、ソルハイムから散らばっていった者たちの末裔達」・・・つまり、ソルハイムの王として「全ての人類は、自分が導くべきソルハイムの民」という感覚で、全ての人類の安寧を祈っていたけれど。
*異なる王を掲げ、その王の元、一から興した「チェラム王国」や「東の大陸の民らが、自分たちの手で興した国」だったら、これからは彼らの王に任せておけばいい訳で。アーデンが彼是干渉する必要は無い・・・筈だった。
*でもそうならなかったのは、彼らが国の名を「ルシス王国」とし。
*その名だけでは無く、ソルハイムの人々が運び込んだ遺物・文化・技術・・・様々な物を「自国の物」としておきながら。それらがソルハイムに由来する物だという「真実」を消し去り、上書きし、封印し・・・そうした「真実」を王様ですら、忘れてしまっていたから。
*始まりの王の頃より、ソルハイムの民らが王への想いを刻み続けた「石の玉座」を。ソムヌスの王としての正当性を示す為に、ルシス王国の玉座に据え(「東の大陸」の民らが、ソムヌスが王だと誤認していたのは、幼い彼が神輿のように組み上げられた玉座に座り運ばれていた印象が強かったから。その象徴として、彼らは「石の玉座」をソルハイムに返却する訳にはいかなかった)。
*王と、対の娘(=「王の対の存在」を表す役職名)の為にと、ソルハイムの叡智を結集して創られた「光輝く指輪」と「水晶の首飾り」を、二人は肌身離さず身に着けていたけれど。ソルハイムへと旅立つ二人は、島に残るソムヌスに預けていった。
*そのソルハイムの人々の想いが、歴史が、技術が詰まった「神器」を。
*時のルシス王国宰相は、ソムヌスの即位の儀にて「今は亡き二人がソムヌスの即位を祝って贈った物」だとし(熱狂に酔っていた建国の頃から月日が経ち、即位の儀の頃にはソムヌスの求心力が低下していたので。それを以て「二人もソムヌスを王にと願っている、認めている、祝っている」と、正当性&正統性を主張した)。
*ずっとずっと後の時代。手掘りの「石の玉座」は兎に角、精巧な加工技術が求められる「光輝く指輪」と「水晶の首飾り」が、ルシス王国建国時の文化レベルに相当しない・・・つまり国宝となった其れらが「本当にコレは、ルシス文明の物なのか?」「どこか他の国から、奪って来た物ではないのか?」「本当はこの地には他の国家があって。占領時に戦利品として略奪した物では?」と疑われだした時点で。時の王家は「初代王の即位を祝って、神から贈られた物だ」とした。場違いな工芸品に「神から贈られた物だから」という理由を付ける事で、全ての解決とした(但し、彼らも事実を捏造した訳ではなく。この頃の王家には「真実」が伝わっていなかったから、そう考えるしかなかった)。
*そしてソルハイムとの関連を遺さぬ為「ルシス王国の建国」「王の即位」の記録を曖昧にしたせいで、また別の世界・時代では「どういう経緯で国が興り、王が選ばれたのか?」が、疑問視されるようになった。前人未到の地に一から国を興したにしては、建国当初から文化・文明レベルが高く。この地にあった別の大国から割譲(平和的譲渡)されたとするには、その元あった大国の記録が無く。他国を侵略して文化・文明ごと奪ったにしては、戦乱の歴史・記録も伝わっていない。高度な文明を持つルシス王国のスムーズ過ぎる成り立ちは、ある意味「不自然」だったから。
*この頃には「初代王には、ソムヌス・ルシス・チェラムが選ばれ。王の名を取り「ルシス王国」と定められた」という「歪んだ真実」が定説となっていたけれど。
*そもそも「二代目三代目なら、兎に角(世襲制度)。当たり前に「初代王が選ばれる」という状況が、あり得るのか?」と・・・先の「国の成り立ち」と合わせ、議論されるようになっていた。
*確かに、建国以前からルシスの地に文化・文明があって。長い歴史を紡いで来た上で、正式に「ルシス王国・王の即位」となったのなら、平和的に「初代王が選ばれる」事もあるだろうけど(国として成立していないだけで、既に階級制度に類する仕組み。若しくは「あの方なら王に」と選ばれるだけの社会的仕組みがあった場合)。
*それも後年。対岸に位置する漁村にて「件の島は、人間が立ち入るべきでは無い。神に認められし者しか許されぬ地とされていた」が「御子を神輿に掲げた一行の前に、海が割れ。島へと続く、奇跡の道が現れ」「先に渡った彼らの手解きを受け、多くの大陸の者達が島へと渡って行った」との資料が多数発見された事で。建国以前は文化・文明どころか、人が住んでいた可能性すら低く。この「御子を神輿に掲げた一行」が、ルシス王国建国に貢献した者たちだったのだろう・・・との説が有力となり。嘗て言われた「ルシス王国建国以前に、既に文化・文明があった」という説は否定派多数となっていった。
*それはつまり、元々あった「大国からの割譲」「侵略した土地に建国」という説も否定された・・・という事で。
*当然「居着いて間もない土地で、初代王に選ばれる経緯」「その御子こそが、初代王ではないのか?」だとしたら、ルシス王家のルーツ「御子を神輿に掲げた一行とは、何者だったのか?何処からやって来たのか?」という問題が取りざたされ。
*勿論、この頃には「ソルハイム」の存在なんて、王家の歴史から消し去られていて。当のルシス王家ですら「自分たちの祖先、初代王がソルハイムの人間だった」なんて「真実」、知る由もなかったので。
*彼らなりに、今ある「真実」を繋ぎ合わせ「一行の娘が携えていた、水晶(の首飾り)のお告げにより。ソムヌス・ルシス・チェラムが、ルシス王国の初代王に選ばれたのだ」との結論を出した。人の思惑など関係ない、納得出来る理由など必要ない。大いなる存在の意思「水晶が、クリスタルが、神が選んだのだから・・・それが絶対だったのだ」と。そうでもしなければ収拾がつかなかったから、王家の威厳が、正統性が保てなかったから。
*そうして「対の娘・エイラ」が身に着けていた「水晶の首飾り」は「これを介して、神が初代王にソムヌスを選んだ」それだけ神聖な力を持つ「神器」だったと見做されるようになり。
*後世「水晶の首飾り」であったそれは、それだけの「神聖な力」を収めるに相応しい器・・・首飾りではなく、巨大な「クリスタル」へと姿を変えた。世界の人々の「想い出・記憶」が、そのように歪んでしまったから。
*また、それに伴い。エイラの「水晶の首飾り」が、神の声を伝える「クリスタル」に置き換わってしまったせいで。本来「対の娘」つまり「王の対」の存在としてアーデンを支えていたエイラは「神の声を聴く巫女」と見做され。
*元々、ソルハイム信仰にあった「神の声を聴く一族(剣神の一族)の娘・ミルス」と、同一視され。ミルスが「神成(かんなり)=神の子を成す娘」であった「想い出・記憶」も混じり合った結果。
*これはルシス王家の「改編・改竄」だけではない・・・彼女らが信じた「罪」に対する、彼女らが招いた「罰」でもあるんだけど。
*似た境遇となった二人の女性は、後世では「初代神凪 エイラ・ミルス・フルーレ」という一人の女性に統合されてしまった。
*この様にしてルシス王家は、幾つもの世界・時代、長い長い時間を掛け。ルシス王国建国の歴史に欠かす事が出来ないソルハイムの存在を「都合が悪いから」と曖昧にし闇に葬り、無かった事にして来た。
*つまり、一番最初「ルシス王国は建国時から、終焉に向かって傾き続け」~現在「傾き続けた結果、今や転覆寸前(本当の終焉間近)」という事。
*確かに、何も知らない後世のルシス王家にしたら「それが民の為なら・・・」と、そうせざるを得なかった。今ある「真実」を何とか上手く繋ぎ合わせて、今の最善を尽くすしか無かったのかもしれない。
*自身の全てを捧げ「全ては 我らが 王の為に」と忠義を尽くす臣下達に、本当の本当に心の底から「こうする事が、民の為になるのです」と提言されれば・・・それを無碍に出来なかったのかもしれない。実際、そうする事が「民の為」になると思えたのなら尚更。
*でもそんな事を繰り返していたら、その時の都合で世界は傾き続ける一方で。
*王様すら「真実」を知らないのなら、修正のしようもない。仮に「真実」が歪んだせいで誰かが居なくなっていても、エイラ達のように一緒くたにされていても、逆に一人が二人に分離されても分からない・・・この世界では「真実」が歪み失われ、自分の設計図「想い出・記憶」が維持出来ないという事は、それ程に恐ろしい事なのに。
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「何も知らない若造が - お前には無理だよ」
*漸くの帰還を果たしたアーデンに対して、時のルシス王・レギスが言った「まだだ 必ず封印してやる」という言葉に、アーデンはそう答えた。力不足だと「その程度の力では」でなく、その無知さを「何も知らない若造が」と。
*確かにレギスも「ルシスの王」ではあったけど。ノクティスとレギスの絶対的違いが、ノクティスは聖石によって選ばれた「運命の王子」で、行く行くは「ルシスの王」そして「真の王」となる事が、生まれる前から決まっていた「主人公」だった。
*対するレギスは「運命の王子・ノクティスの父親だから、ルシスの王」なのであって。同じ「ルシスの王」という肩書でも、ノクティスの其れとは全く意味が違うし。当然「主人公」ではない彼を、今さら育成「真の王」へと導く事は出来ない(何なら【エピソード・アーデン】では敵だし)。
*だからレギスは「ルシスの王ではあるけど、真の王となれる器ではなかった」という事で。
*同じ「ルシスの王」でも「真の王(候補)」に選ばれたり選ばれなかったりするのは、どういう選定基準なのか、なんてのは。レギスの資質や能力的な問題ではなく、正しく「聖石が選んだ」・・・この世界の人々にはどうしようもない、世界を創造する側の「絶対的存在の意思」だった、という事。
*ここまで歪んでしまったイオスの世界の「現役の王様」が、どの程度のモノなのか・・・其れを確かめる為、アーデンは「聖者の帰還」漸くこの地に、ルシス王国と名乗る地に帰って来た。
*でも「何も知らない若造が - お前には無理だよ」・・・自分の事を「アダギウム」と呼ぶ「現役の王様」の言動からは、到底「ルシスの禁忌」の内容を知っているとは思えず。
*何も知らない・・・王ですら、忘れてしまっている。こんな有様では「真実」は歪み失われて行く一方で。世界は傾き続け耐えられず、何れ本当の終焉を迎えるだろう。
*なのに、それが分かっているのに。このイオスの世界に「真実」を知る者は居らず、失われた「真実」を取り戻す術も、自分が知る「真実」を引き継いでくれる者も居ない。
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「笑えない冗談だ 化け物はお前だろう?」
*レギスの言動から、現役の王様からは「真実」を取り戻せない。そう結論付けたアーデンは、次に「ルシス王国初代王・ソムヌス」との対話を望んだ。
*彼が「ルシス王国」と名付けたのは、自分を想っての事だったのだろう・・・そんな事は分かっていた。
*でもそれが「イオスの世界が傾き続ける原因」の一端となってしまったのは事実で。
*今のイオスの世界に「真実」を取り戻す為に。彼の口から「真実」を告げてほしかった、自ら「歪んだ真実」を正して欲しかった。
*けれど、アーデンの目の前に現れたのは「可哀想な程に変わり果てた弟・ソムヌス」で。最早彼も「歪んだ真実」によって「化け物(=化けた者)」・・・その存在を書き換えられてしまっていた、から。
*アーデンは何時かの世界、何時かの時代にソムヌスが「ルシスの初代王が、世界に仇なす存在」とされてしまう前に。そうなってしまう前の「今」の段階で、ソムヌスを「殺す」・・・これ以上、彼が彼でなくなってしまう前に。彼の魂「想い出・記憶」を、原初の海に還し解放する事を選んだ。
*誰も彼の本当の姿を覚えていない。その器は時代が世界が望んだ結果の、歪んでしまった「真実」から生まれた、今の「真実」・・・「今のソムヌスの姿」だとしても。
*少しでも、一言でも、一欠けらの想いでも・・・その器の中に、嘗ての「ソムヌス」の魂「想い出・記憶」が残っていたと。彼の魂も帰るべき場所に還れたのだと、そう願わずにはいられない。
*彼の「もう 安らかに眠ってくれ」最後の言葉。それが、あの頃の・・・祈りの剣に相応しい白銀の御子、幼いあの子の唯一の「願い」、何よりも残したかった「真実」だというのなら。
何時か全てを見送ったら。
その時にもう一度、祈ってほしい。
「もう 安らかに眠ってくれ」
と・・・長い長い時を生きてきた、眠る事も出来なかったオレの為に。
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「神が 何故 邪魔をする」
*初代王からも、現役の王からも「真実」を、取り戻す事は叶わなかった・・・もうこの世界には「失われた真実」を取り戻す術は無く。
*何も知らない・・・「真実」という標を見失った王に付いて行った所で、民らの「想い出・記憶」も彷徨い揺らぎ歪んでしまうだろう。傾き続ける世界に抗えず、流され押し出されるままに。
*だからアーデンは「光輝く指輪」・・・今の世界で言う「光耀の指輪」を破壊しようと、戦いに敗れ倒れたままのレギスに剣を向けた。
*怒りのままに「ルシスの王を殺そうとした」のではなく「何も知らないお前に、その指輪を託す事は出来ない」・・・本来の「光輝く指輪」の意味・役割を知る、本来の持ち主の責務として「光耀の指輪」が破壊出来ればよかった。
*でもアーデンは、本来の「光輝く指輪」の意味・役割を・・・そこに込められた「想い出・記憶」を知るからこそ、一撃で「光耀の指輪」を破壊する事が出来ず。手元が狂い、その剣は地面を撃ち。
*故に剣神バハムートは「そこまでだ」と、アーデンを諫めた。このままでは「指輪を破壊する前に、手元が狂ってレギスを殺してしまう」かもしれない、から「ルシスの王を殺させはしない」と。
*最悪の未来「今【エピソード・アーデン】で、ルシスの王(レギス)を殺してしまえば、当然ノクティスは生まれて来なくなる」でも「既に過去【FF15】では、当然ノクティスが生まれ「真の王」となっている」この世界単位での時間逆転によるタイムパラドクスを、世界が矛盾してしまう可能性を恐れて。
*つまりこのイオスの世界(二次設定)は「終焉と再生を繰り返している世界」なんだけど、所謂ゲームの「リメイク」のイメージではなく。アップデート~追加DLC~リメイクといった、大なり小なりの世界の変更を行う度に「一つの世界が終焉を迎え、次の世界が再生された」とカウントしているので(少しでも「変更を加えた」という事は「前の世界とは違う⇒新しい世界になった」という考え方)。
*いくら【エピソード・アーデン】が「過去の物語」だとしても、世界が生まれた(=創造された)順番で言えば【エピソード・アーデン】が「最新」で。
*いくら【FF15】が「今の物語」だとしても、世界が生まれた(=創造された)順番で言えば【エピソード・アーデン】よりも「前(=既に存在・確定している世界)」になる。
*要はシナリオとして「今【M.E.734 32年前】にレギスが死んでいたら、ノクティスが生まれて来なくなる、から困る」のではなくて。
*既に世界が確定している(=【FF15】が出回っている)のに、新しく判明した過去の話(=後出の【エピソード・アーデン】)で、アーデンがレギスを殺してしまったら。
「アーデンの過去の話・・・で、レギスを殺しちゃったら。
本編【FF15】でノクティスは、生まれてない筈じゃない?」
と・・・二つの世界が繋がらなくなってしまう、世界規模の矛盾が発生してしまう。だってイオスの世界は「ノクティスが生まれてきて、真の王となる」トコまで確定済みだから「レギスを殺したら、ノクティスが生まれて来なくなるから困る」所じゃ済まない。そんな事は、絶対にあってはならない・・・神様側に立つ剣神バハムートの視点は、それ位の高次元の話。
*でも「アーデンは「光耀の指輪」を破壊する=レギスから「資格を持つ者の証」を取り上げたかっただけ」で「レギスを殺すつもりなんて、更々無かった」なら。彼にしたら「神が 何故 邪魔をする」は、
「何も知らない王に、この指輪を嵌める資格はない。
仮に「真実」を知らぬまま力を行使した所で、
皆が不幸になるだけ・・・そんな未来を見過ごす事は出来ない。」
だから其れを先んじて「取り払おうとした」のに、何故、神を名乗るお前が邪魔をする?
そのような未来を望まないのは・・・お前も同じだろう。
*「世界の創造神」に選ばれた者しか嵌める事が出来ないのが「光耀の指輪」なら。それを嵌める事を許された「指」を持つ者が、それを以って成すべき使命とは何なのか?
*仮にも「剣神バハムート」を名乗るなら、神の代理者であるなら、神の側に立つ存在なら分かっている筈なのに。
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「オレは 救世主ではなく 闇をもたらす者?」
*レギスは「光耀の指輪」を嵌めていたが「真の王となるノクティスの父だから、彼も嵌める事が出来ただけ」で、本来の「真の王」の器ではない・・・だから彼の身体はその力に耐えられない。
*多くの「真実」が歪み、「想い出・記憶」が失われ・・・あわや転覆寸前まで傾いてしまったイオスの世界は、こんなにも危うく不安定なのに。最早、それを持ち直す術は無い。
*だからアーデンは、既に「真実」と確定している部分を、都合良く改編・改竄するのでも。
*今ある「真実」を否定し無かった事にして。在りし日の、思い出の中の美しい過去のイオスの世界に戻すのでもなく。
*あくまでも「この先に待つ、本当の終焉を回避する為」に。彼は先導者「王とは - 絶対に立ち止まってはならないものだ」ソルハイムの王として、王自ら太刀を持って露払い・・・後ろに続く民らの為に「未だ定まっていない、異なる未来」を、切り開こうと考えた。
*その為にも、人々の希望であろうと・・・僅かに残る「真実」という灯火を「標」に掲げて。
*しかし剣神バハムートは「お前の使命は 世界に闇を広めること」と言った。人々の希望となるのは、後に生まれる「真の王・ノクティス」の使命であって、アーデンの使命ではない。
*アーデンの使命は、今や彼だけが知る「真実」・・・つまり、ルシス王家が闇に葬り去ってきた「真実」を世界に開示(広める)事で「運命の王子・ノクティス」にそれら「真実」を突き付け。何も知らない、知る術を持たないノクティスを「真の王」まで導く事。
*当然、開示する「真実」が「ルシス王家の闇」である以上。それを広めるアーデンは「闇を広める者=闇の存在」であり「世界に仇成す者」と見做されるだろう。そのように「想い出・記憶」は歪んでしまうだろう。
*それでも、これはもうアーデンにしか頼めない。この役目を任せられるのは、アーデンしかいなかったから。
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「その真の王とやらに
殺されためだけに生きているだと?」
「それが 神が与えた運命だというのか?」
*彼は、世界に神に「お前はその生贄 光を導く果てしない闇」・・・イオスの世界を救う為に必要な「生贄」に選ばれた。
*誰よりも民を愛した「聖者」、誰よりも世界に尽くした「献身者」、そして「ルシス(光)」の真名を持つ男は、そんな人物だったからこそ「真の王(主人公)の為に、闇の王(ラスボス)となってくれ」と。
*今まで闇を押し付けておきながら、申し訳ない事だとは思う。でも「想い出・記憶」が歪み傾き続けてきたイオスの世界では「もうお前に、全ての闇を悪を不都合を引き受けてもらわなければ、どうする事も出来ないのだ」と。
「それで、イオスの世界に「真実」が取り戻せる、
イオスの世界が、民らが救われるなら。
お前も本望だろう?」
誰よりもイオスの世界を愛し見守り続けて来たお前なら、分かってくれる筈。
この世界の人々は全て、神に導かれ従うべき存在で。
これが今のイオスの世界にとっての「最善」で。
これはもう神が定めた「運命」で。
それは「人」である以上、お前も例外ではない。
だからこれは、お前にとっての「救済」でもあるのだ、と。
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「それでも運命に抗うか?」
随分と長くなりましたが、漸く終わりが見えてきました。
この剣神バハムートの選択肢まで来たら、過去《新約 70》で、
どっちの選択肢を選んでも、物語でのアーデンの役割&挙動は変わらないんだけど。それが、
運命に従った結果(プログラムで動くゲームのキャラ)なのか?
運命に抗った結果(プログラムに従わないバグの産物)なのか?
で【FF15】or《新約》に、 分岐している・・・し。
そういう意味で言えば「【FF15】と《新約》は、最初から既に分岐済みのIFルート」なので。
ものすごく単純に「《新約》=在りもしないIFルート(パラレル二次創作)」と、軽く受け流して頂ければと思います。
と、書いていたように。
⇒「運命に従う」を、選んだ場合。
神の言い分に納得し、それが「復讐となるのなら=ノクティスに「真実」を教える復習となるのなら」と。神の命令に従い、今のイオスの世界での役割に従し、その使命を全うする事を選んだ。
リアル寄りで例えれば、所謂普通のゲームのキャラとして。当たり前に「創り手が望むままのアーデンになる(=「バグ(自我)」を手放す)」事を選んだ・・・となり。
⇒「運命に抗う」を、選んだ場合。
どんな理由があろうとも「真実」は守り継承すべきで。それを諦めてしまうような神々に従う事は出来ない。
この段階になっても「これが世界にとっての最善」「世界の為に必要な生贄」「犠牲ではなく救済」なんて宣う、結局は「真実ではなく、自分たちの都合」を優先する神に従う事は出来ない。
リアル寄りで例えれば、創り手が「都合が悪くなった真実」を、無かった事にするなら。自分が「バグ」によって取り込んでいる「自己チェック・修復プログラム」の力を利用してでも対抗する。人ではない化け物だとして「ゲームのキャラでありながら、組まれたプログラムに従わない「バグ(自我を持ち続ける)」としての道」を選んだ・・・となり。
でもその自分のやり方のせいで、世界が【FF15】が頓挫してしまっては、次のイオスの世界【FF15R】なんて、夢のまた夢になってしまうから。
「目指す世界の為、自分は自分のやり方でやらせてもらう。
その代わり、主人公は責任を持ってEDまで導くし。
与えられた自分の役割・・・ラスボスとしてのキャラも演じてみせる。」
「神の導きも、庇護も必要ない」=
「バグった状態で、この物語でのアーデン(=自分に課せられた役割)を演じきってみせる。」
彼は神の言う「運命」とやらに従って、ではなく。
自分の意志で自分を偽り「偽りの王(=ラスボス)」を、演じていた。
それはつまり「聖者」であり「献身者」だったアーデンが「知謀を巡らせ」組み上げた、
「イオスの世界に「真実」を取り戻す為には、
今の自分は、どう立ち回るべきか?」
誰に強いられたのでも無く、そう考えた結果のアーデンが「今のアーデンというキャラ」で。
だからこそ剣神バハムートはアーデンの事を「偽りの王(=自分を偽っている王)」と表した・・・という事で。
世界を救う為ならと、選んだ自分の在り方が「今のアーデンというキャラ」だったなら・・・普通に考えて、可哀想だと思う。本人がその事を「自分が果たすべき使命の為なら、何でもない事」と思っている、思ってすらいないなら尚更。
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そして最後に。
アーデンが所謂「献身者」だけではなく「聖者」と表された理由・・・を書く予定だったのですが。
そのつもりで書き続けてはいたんだけど、どうにも長くなってしまったのと、ここは丁寧に書きたいトコでもあるので。もう少し補足したい部分も含め、次回に持ち越しとさせていただきます。
今の段階でも「聖者」で、良さそうなモンだけど。
アーデンが「聖者」なのは、そういう域の話じゃない・・・ってのを書きたい。
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