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落書き帳の10ページ目

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FF8:[25] 遠い未来という「時間のからくり」

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*

*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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 七瀬が思う『SeeD』の本当の役目は「武力介入による多国間の紛争解決」ではなく、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」と、以前他の記事で書きました。
 そう仮定した場合、EDでスコールが「魔女の力の継承に立ち会った事」「イデアがガーデンを作りSeeDを育てる」と言った事は、直接的な「負のループ」の始まりでは無かったという事になります。
 だってこの時点で『FF8のイデア』であるイデアは、正しくSeeDの役目を理解していました。このイデアの正しい理念(SeeD=『和平交渉の仲介人』)が引き継がれていたら、世界に「負のエネルギー」が満ちる事も無く、遠い遠い未来に月が闇に染まる事も・・・つまり『Ultimecia』も生まれなかった。大事な子供達に武力を強いる事も無く「SeeDは『魔女』を倒せた」訳です。

 世界が「負のループ」を繰り返しているというのなら、それは「13年前の出来事が原因」ではなく、「人間達が同じ過ちを繰り返しているから」です。
 民族・国家間など・・・様々な問題を解決するのに、対話ではなく武力と言う手段に頼ってしまった人間達が引き起こした結果です。

「だとしたら、【FF8】の結末は変えようがないじゃないか?
 だって、そういうストーリーなんだから。
 すっと、この【FF8】の世界がループしてるって事?」
 確かに「そういうストーリー」である以上、プレイヤーがスコール達の行動を変える事は出来ません。シド学園長からの指示って、拒否権が無かったですよね?それに二週目だからと言って、選択肢が増えるわけでもありません。つまり本編中のスコール達は、どう足掻いたって同じ道を辿る訳です。

 でもイデアの魔女の力の継承に立ち会った後。スコール達は無事ハッピーエンドを迎えますよね?
 あの後、SeeD達が真の役目を果たし、世界の人々が対話による解決・多様性を受け入れ合って生きていく事が出来れば・・・二度と「負のループ」は起きない。13年前の『魔女の力の継承』シーンが繰り返される事は無いでしょう。

 「本編中のスコール達は、どう足掻いたって同じ道(負のループ)を辿る」のに、無事ハッピーエンドを迎えているというのはどういう事か?実はここに「時間のからくり」があるんじゃないかと、七瀬は思っています。

 つまり、スコール達の今の時代を仮に1200年とします。
 でもって、「今の月」って結構大きく描かれてますよね?という事は、『月の涙』のせいで恐ろしいという印象を持たれつつも、まだ「月」は「星」の近くに居て正気を保っている・・・つまり「1200年時点の月」は『Artemisia』という事です。

 ティンバーの街頭テレビに「私を星の傍へ連れ戻して!」というメッセージを送っていた『Artemisia』は、かなり『Ultimecia』化が進んでいます。これを一先ず「1300年時点の月」は『Artemisia』だけど、『Ultimecia』化が進んだ状態と仮定します。

 で、その5年(仮)後。「月」は完全に『Ultimecia』になり、現代のイデアにジャンクションしてくるようになります。という事は「1305年時点の月」が『Ultimecia』となり、イデアにジャンクションして来ているという事です。

 そして更に数年後。スコール達は時間圧縮を利用して、遠い未来の『Ultimecia』と対峙します。その時『Ultimecia』の背後に輝く月は、とてもとても小さくなっていますよね?

 う~ん、上手く伝わったかな?
 要するに、スコール達の時代の「月」はまだ
『Artemisia』であって、『Ultimecia』は存在すらしていない。『Artemisia』が『Ultimecia』になってしまうかどうかは、今後に掛かっている・・・という事です。

 エルオーネの言うところの「過去は変えられない」。メタい事を言えば、それは「ラグナ編は変えられないけど、スコール達の行動なら変えられるかもしれない」ではなく、「【FF8】という本編全てが変えられない過去」という事。ゲーム開始から『Ultimecia』を倒すまで・・・全部ひっくるめて「変えられない過去」という事です。
 だってプレイヤーの中でも「過去の事」でしょう?既にプレイ済みなんだから。そのプレイを覆す事は出来ません。低レベルクリアの為にサイファー稼ぎでガルバディア兵を狩りまくった過去は変えられないのです(七瀬は大分、負のエネルギーを撒き散らかしました・・・)。

「知らなかった過去を知ることはできる」
「過去を知ることで それまでとはちがった今が見えてくる」
「変わるのは自分。 過去の出来事ではないの・・・・・・」

 つまり、今ならまだ間に合う。【FF8】というのは「未来の為に、過去を知る事が目的だったゲーム」・・・というのが七瀬の捉え方です。
 バラムとガルバディア、ミサイル攻撃・・・今現在、スコール達の世界には色々な混乱・遺恨が残っています。それらの過去の出来事を変える事は出来ないけど、この後、SeeD達が『和平交渉の仲介人』として平和的解決に導く事が出来たら・・・「負のエネルギー」を押さえる事が出来たら、遠い未来に『Ultimecia』は生まれない。今回戦った『Ultimecia』でさえ、その時代には存在しない未来を創ることが出来るかもしれないんです。

 今回スコール達は無事にハッピーエンドを迎えられましたが。寧ろ『Ultimecia』が生まれるかどうかは、ここからが正念場。今後のSeeD達や世界中の人々次第という事です。
 でもこれもまぁ、よくあるファンタジーの王道ですよね。
「お前たちが争いを続ける限り、闇は消える事は無い。
 我々は、何度でも蘇る・・・お前たちの中に闇の心がある限り!」
 って高笑いと共に散っていくラスボスの台詞。
 でもやっぱり、ラスボスは復活しない方がイイですよね・・・「お月様」には心穏やかに見守っていて欲しいと思う七瀬です。

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FF8:[24] 全ての真実を知る『FF8のイデア』

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 七瀬は、イデアは『FF8のイデア』なのだから、本来あるべき「究極で理想の【FF8】」「完全な【FF8】」を・・・全ての真実を知っていたのだと思います。当然「魔女のイデア」なのだから、本来あるべき「真の魔女」の事も知っていたと思います。

 どういう事か?それは彼女の名前「イデア」の由来になっているのは、プラトンが提唱した「イデア論」だと七瀬が仮定しているからです。
 これは「イデア」って検索欄に打ち込んだら候補で出て来て「へ~、なるほどね」って思っただけの、非常に浅い知識なのですが。ウィキペディア曰く「イデア論は、プラトンが説いたイデアに関する学説のこと。本当にこの世に実在するのはイデアであって、我々が肉体的に感覚している対象や世界とはあくまでイデアの《似像》にすぎない、とする。」との事。
 ・・・さっぱり分からない説明ですが。「わかりやすく系」の記事を読んだところどうやら、

①あらゆるものの「本質」は、この世とは違う「イデア界」とやらに存在している。
②目で見る事が出来ない「究極で理想の〇〇(愛や正義)」や、本当は存在しないものの「真の〇〇(三角形)」も、イデア界には存在していて、それを「愛のイデア」「三角形のイデア」と呼ぶ。
③人間は「究極で理想の〇〇」を見る事は出来ないし、「真の〇〇」を見る事も出来ない。なのに「これが究極で理想の〇〇だ」「いや、これは真の〇〇ではない」と考える事が出来るのは、このイデア界に存在する「〇〇のイデア」と、現実世界での不完全な「〇〇」を比較しているからこそ。
④「現実世界の三角形は、不完全な三角形=イデアの影」であり、「イデア界にある三角形こそが、完全な三角形=三角形のイデア」ということ。

 「真の三角形」を人間が見る事が出来ない・・・っていうのは、「端っこが切れてる楽器のトライアングルは「真の三角形」と言えるか?」というようなレベルの話ではなく、「正三角形ですらよく見ると角は点の集まりであって三角形ではない」という事です。
 それを言い出したら、この世に「真の〇〇」なんて存在しませんよね?でも多分、そういう事なんでしょう。だからこそ「この世に「究極で理想の〇〇」「真の〇〇」は存在しない」って考えになるんだろうし。

 まぁ、七瀬の知識は当てにならないし、そもそも「イデア論」自体が時期(初期・中期・後期)によって考え方が変わってきているという事ですので・・・興味のある方は、七瀬の説明を鵜呑みにせず自分で調べてみて下さい。

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 漸く本題に入りますが。そのように考えると「イデア」という名前自体が「究極で理想の〇〇」「真の〇〇」って意味を持つ事になる訳です。
 つまり「〇〇」に【FF8】を入れれば、「究極で理想の【FF8】」「真の【FF8】」。
 勿論『FF8のイデア』なんて言い方をするのは、ゲーム内のキャラクター達ではなく、ゲームの外の人間(プレイヤー・制作陣など)です。なのでこの『FF8のイデア』っていうのは、ゲーム内のキャラクター達が実感を伴うものではなく、ゲームの外の所謂メタい部分だと思います。
 スコール達が「ママ先生は『FF8のイデア』だから、全ての真実を知っているんだ」って気付く事も無い、「彼らの思考が及ばない所にある、メタい設定として位置付けている」って言えば良いのかな?
 とは言え、イデア自身は自分自身の事なので・・・イデアが「究極で理想の【FF8】」なら、当然イデア自身は「究極で理想の【FF8】」を知っている訳です。「究極で理想の【FF8】」での自分の役割を知らずに、「究極で理想の【FF8】」にはなれないでしょ?

 つまりイデアは、プレイヤー&制作陣が住む現実世界と、【FF8】というファンタジーゲームの「境界」に立っているキャラクター。七瀬のイメージはそんな感じです。

 イデアはスコール達を導き、プレイヤー達も導く。そう思って『イデアの演説』を聞いてみて下さい。

「おまえたちと私。
 ともに創り出す究極のファンタジー。
 その中では生も死も甘美な夢」

 世界中のプレイヤー達と、「究極で理想の【FF8】」であるイデア。
 それぞれが幻想を重ねる事で、究極の【FF】が創造される。
 幻想の世界の中ならば、
 その中で色々な説が生まれ消えて行くのも、夢に溢れた幻想である

 どうでしょうか?
 以前、七瀬が前提で書いた「スクウェアが【FF8】に込めた想い」が垣間見えませんかね?

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FF8:[23] 『SeeD』の本当の役目とは?

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 前提を読んで頂ければ一目瞭然だと思いますが・・・七瀬が思う『SeeD』の本当の役目は「武力介入による多国間の紛争解決」ではなく、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」です。

 お互いの国がお互いの国を理解せず、武力行使という憎悪・怒りを生み出す方法を用いた為、大量の「負のエネルギー」が「月」へと昇り、「月」の自律エネルギー体は『Artemisia』から『Ultimecia』になってしまいました。
 という事は、残念ながら本編中のスコール達は、この行為に加担していた事になります。対話の無い武力行使による「負のエネルギー」の連鎖・・・『Ultimecia』が生まれる元凶の一部だったという事です。

 もしもスコール達『SeeD』が武力行使ではなく、対話による問題解決を実行出来たら・・・「月」に昇る「負のエネルギー」が減ります。
 「負のエネルギー」が減るという事は月のモンスターの発生が減り、『月の涙』も発生しなくなります。
 『月の涙』を繰り返す事が無くなれば、「星」の人々の「月」への「負のエネルギー」も減る。つまり「月」は『Artemisia』のままで、『Ultimecia』に変質しない。
 それが『SeeD』の本当の役目だった、『SeeD』は「魔女」を倒す・・・という事です。

 何が間違いだったのか?
 一つ確かなのは、スコール達が『SeeD』=「世界に誇る傭兵のコード・ネーム」「SeeDは戦闘のスペシャリスト」と思っている時点で、「『SeeD』は誤った方向に向かっている」という事です。
 何でこんな事になったのか?
 それは『ノーグ(農具)』が正しく『ガーデン(庭園)』を「導かなかった(耕さなかった)」から。『ガーデン(庭園)』が腐っていたので、『SeeD(希望の種)』も「間違った理念を信じた(腐ってしまった)」・・・と、いう訳です。
 ズルズル行ってしまったのは、シド学園長本人が言っている様に「ハッキリした態度を示さなかった 私が一番悪いのですから・・・・・・」かもしれません。
 SeeD達が「学生が傭兵派遣業務なんてオカシイ」と、気付けなかったからかもしれません。
 スコールが「どうせ自分の心は、自分にしか理解できない」「何を言っても、どうせ理解してもらえない」と、他者と対話する事を諦めてしまっていたからかもしれません。

 でも『ガーデン』の全てが間違っていた訳ではありません。
 再会したリノアにダンスの件を誉められた時、スコールは「任務に役立つ技術なら なんでも身につけるのがSeeDだ」と言っていましたが、この「なんでも身につけるのがSeeD」というのは「『和平交渉の仲介人』を担うには、色々な国の文化・習慣などを理解しておく必要がある」という点で、SeeDには必須の能力です。スコールは茶道だって出来るかもしれません。
 そして必ずしも「武力行使」の全てが「悪」だった訳ではありません。F.H.でのガルバディア兵とドープ駅長のように、片方が対話による解決を望んでも、片方が武力行使に出た場合。SeeDは最終手段として「武力行使」も解決の手段の一つとして持っていなければなりません。でないと力を持たない国は、力を持つ国の言いなりになる他ないからです。

 「SeeDの本来の役目」が「SeeDは戦闘のスペシャリスト」でも「物理的に魔女を倒す」でもなく、『和平交渉の仲介人』であれば・・・魔女・イデア(Ultimecia)が、サイファーにスコールを尋問させてまで「SeeDの本来の役目」を聞き出そうとしたのも当然かもしれません。だって魔女を倒す事と『和平交渉の仲介人』が繋がらないでしょう、Ultimeciaは。

 それに、ノーグ戦の少し前。シド学園長がノーグに「SeeDはなあ、未来のためにまかれたタネだ! その未来が今なんだよ! それはあんただってわかってるだろうが!」と言っていましたよね?
 魔女・イデアが表舞台に出てきた事、その魔女がガルバディアについた事で、恐らく世界は混乱に陥ります。世界各国はどちらかの道を選ぶ事になるでしょう。
 ガルバディアに服従するなら人的被害は最小限で済むかもしれませんが、精神的な蹂躙(服従関係)が「負のエネルギー」を生み続けます。
 ガルバディアと戦う事を選べば、大勢の犠牲者を出す事になるでしょう。勿論、大量の「負のエネルギー」が生み出されます。
 だからシド学園長は「今こそがSeeDが本当の役目を果たす時だ」とノーグに詰め寄った訳です。「武力行使を助長してはいけない。今こそ『和平交渉の仲介人』として、平和的解決へと世界を導く時だ!」と。

 話は前後しますが・・・そう考えれば、学園長派vsマスター派の最中「ほとんどのSeeDは学園長が 『SeeDの本当の戦い』だかに 出してしまったんだ」という話も、「今こそがSeeDが本当の役目を果たす時だ」とシド学園長が判断して、SeeD達を『和平交渉の仲介人』として混乱している世界中へ派遣した。その事をノーグを言い争っていた・・・というように繋がります。
 それに「『SeeDの本当の戦い』って・・・SeeD達はどこに行ったの?どこで戦ってるの?」と疑問に思った事はありませんか?
 もしもシド学園長が『和平交渉の仲介人』としてSeeD達を派遣したなら、SeeD達が戦場で戦う事は無い=ゲーム中に戦っているSeeD達や、拡大する戦火に遭遇する事は無くて当たり前という事になります。

 また「ガーデンを作ってシードSeeDを育てるとイデアが言い出した」時の事を、シドはこのように振り返っています。
「その計画に私は夢中になりましたが
 SeeDの目的だけが気がかりでした。
 イデアとSeeDが戦うことにならないか、と」
「イデアは笑って言いました。
 それは絶対にない、と」
「それなのに・・・・・・」
 当時のイデアは「SeeDは魔女を倒す」にも関わらず、魔女である自分とSeeDが戦う事になるかもしれない未来を否定しています。
 単純に考えた場合「子供の頃から魔女だったイデアは、今後も自分が悪い魔女になる筈がないと思っていて、SeeDと戦う未来を否定した」という事になります。
 もう少し深読みする場合は「もしかしたらSeeDと戦う事になるかもしれない、自分が犠牲になるかもしれないけど・・・世界の為にガーデンを作りSeeDを育てる事を選んだ」という自己犠牲の精神といった感じでしょうか?
 でも七瀬は「この時点のイデアは、本当にSeeDと戦う事は無いと思っていた」んだと思います。だってイデアが育てたかったSeeDは「戦闘のスペシャリスト」ではなく、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」だった筈だから。

 正直、あのスコールの台詞から「魔女を倒すために、対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』となるSeeDを育てる『ガーデン』を建設する」という発想は普通出てこないと思います。
 でもイデアは「全ての真実を知っていた」のだと思います。SeeDが成すべき事も、魔女の正体も、魔女を倒すにはどうすればイイのかも・・・そしてエルオーネの正体も。
 だってそれは彼女が『FF8のイデア』・・・つまり本来あるべき「完全な【FF8】」を知る存在だから。

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FF8:[22] とある「お月様」のお話 ⑤『Artemisia』と『Ultimecia』

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 遠い遠い未来の世界。「月」はすっかり「闇」に染まってしまいました・・・いえ、「闇」そのものになってしまいました。

 何とかしないといけない。
 自分が悲しいからなんて、そんな事を言っているのではありません。勿論それは悲しいけれど、もっともっと大変な事が起きてしまいます、「星」が「月」を失うという事は。恐らく「星」は、人間が生きていけない「星」になってしまいます。

 「月」は最後の力を振り絞って、何とか「星」の過去を変えようとしました。「負のエネルギー」を生んでしまう、その過去を。
 でも、起きてしまった過去を変える事は出来ませんでした。
 後はもう、今後人間達が過去の出来事にどう向き合っていくか・・・そこに望みを託すほかはありません。
 過去を引き摺り、更なる「武力」と「排他思想」でもって「負のエネルギー」を生み出していくのか?
 過去と向き合い、互いに「対話」と「多様性」を受け入れ合って「愛のエネルギー」へと転換させるのか?

 しかし残念ながら・・・人間達は、前者の道を辿ってしまったようです。
 今の「月」を取り巻くのは、「負のエネルギー」。
 「星」が「月」を失うという事は、人間が生きていけない「星」になってしまうという事。
 だったら、こうするしか方法はありません・・・『時間圧縮』。

 遠くに来過ぎて、「星」の人々が見えなくなった「月」。
 その「月」の目の代わりになってくれた彼。
 彼なら、と・・・次こそは、希望の種(SeeD)が正しく芽吹くと信じて。

 これが「月」の自律エネルギー体、『Artemisia』が『Ultimecia』へと変質する過程です。
 そして露骨すぎてすぐ分かったと思いますが・・・人々の「月への愛のエネルギー」によって生まれた「月」=『Artemisia』が、エルオーネの正体です(七瀬的には)。
 正確には、エルオーネはずっと『Artemisia』にジャンクションされていたんじゃないかと、七瀬は思っています。エルオーネにはちゃんと両親が居た=花畑で拾われたとか、木の股から生まれた訳では無いので、エルオーネという人間の少女が居たのは事実かと。
 ただ、エルオーネ関連をここで書くのは長くなるので、また別記事にまとめたいと思います。

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FF8:[21] とある「お月様」のお話 ④「私の事を忘れないで」

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(昔は、あんなに愛してくれたのに・・・みんな、もう忘れちゃったのかな?
 みんな、もう私の事を「恐ろしい存在」だって・・・思ってるのかな?
 「月」なんて居ない方がイイって・・・嫌いになっちゃったのかな?)

 何度も繰り返す『月の涙』のせいで「月は魔物が住み着いている邪悪な場所」「モンスターを生み出し、地上に被害を与える悪しき場所」というイメージが、人間達の間で定着してしまったようです。
 その魔物を生み出しているのは、他ならぬ人間達の「負のエネルギー」なのに。
 「月」はその「負のエネルギー」を、一身に引き受けてくれているのに・・・。

 そうこうしている間に「月」自身にも変化が起きてきました。まるで満月が新月へと「光」が欠けていくように、少しずつ「闇」が侵蝕してきたのです。
 でもそれは仕方がない事でした。もともと「月」は人間達の「月への愛のエネルギー」が生み出した存在。つまり「愛のエネルギーの結晶」です。
 だから人間達から送られる「月」へのエネルギーが「負のエネルギー」になってしまったら・・・「月」は「負のエネルギーの結晶」になってしまうのは当然の事です。
 「月」が人間達に愛想を尽かしたのでも、憎悪を抱いたのでもなく・・・人間達の勝手な幻想で変質してしまう「月」。どんなに「月」がそれを拒んでも、どうする事も出来ないのです。

「「月」なんて恐ろしい物、どこか遠くへ行ってくれたらイイのに。」
 やがて「星」の人々は、「月」を必要としなくなってしまいました。
 そんな自分勝手な人間達の想いは、「月」を引き寄せる力を弱めました。「月」はどんどん「星」から遠ざかっていきます・・・「月」から「星」の人々が見えなくなるほどに。

「私を元の場所に・・・貴方たちの傍に戻して。
 私は此処にいるわ。
 私の事を、忘れないで・・・・・・!」

 「月」が「闇」に染まるのは「月」のせいじゃない・・・って事です。
 「月」はあくまでも人間達が生み出す幻想の産物であって、自分に寄せられるエネルギーが「負のエネルギー」に寄ってしまっては、どうする事も出来ないんです。
 そういう意味で、所謂「闇落ち」とは異なる印象です。「月」本人の意識とか全く関係無しに起きる事なので。

 そして七瀬は、ティンバーの街頭テレビのメッセージは、こういう状態に陥った「月」からのメッセージだと思っています。闇に侵されながらも、精一杯、
「みんなの傍へ帰りたいよ。
 私は消えたんじゃない、こんなに遠くに来ちゃったの。
 ねぇ、私の事を思い出して。
 皆が私の事を忘れちゃったら、私は貴方達の傍には帰れないの・・・・・・!」
 そう伝えていたんじゃないかな・・・?

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