落書き帳の10ページ目
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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 33》
- 2025/05/25 (Sun) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レイヴス君(28歳)時の、イオスの世界】
【インソムニア襲撃⇒インソムニア調印式】
【王として、父として・・・レギスへの想い】
【敏腕外交官・アーデンのお手並みに期待】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レイヴス君(28歳)時の、イオスの世界】
【インソムニア襲撃⇒インソムニア調印式】
【王として、父として・・・レギスへの想い】
【敏腕外交官・アーデンのお手並みに期待】
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【レイヴス君(28歳)時の、イオスの世界】
リヴァイアサンの啓示「ルシスの禁忌・アダギウム」の解放に関して、何の進展も無いまま7年が過ぎてしまった訳ですが。
その間、イオスの世界はどうなってしまったか?
実際の時間軸で言えば【KGFF15】【FF15(冒頭)】なので、ルシス王国とニフルハイム帝国がドンパチやってたり、モンスターが徘徊してたり、シガイ化したのもウロウロしてるのかな?
でも「8~10年後の世界」という状況を優先するなら、ノクティスがクリスタルから解放された後のイオスの世界(13章)のイメージに近くなるので。国同士の争いどころか世界が闇に覆われ、そのせいでモンスター&シガイの被害が爆増&その辺りのモブキャラは消失(シガイ化?)、世界の終焉待ったなし・・・って感じ?
じゃあ《新約・第二章》では、どこに寄せるかと言うと。
世界が闇に覆われ・・・が【FF15・13章】みたいに終始真っ暗だと見栄えが悪い&一つ手前の世界に当たる第二章では、そこまで悪化していない筈なので。本来の日照時間の半分位にまで減っているというか。とにかく「もう世界ヤバイ!」って皆が追い込まれる程度には、闇に覆われてる状況って事にして。
そのせいでモンスター&シガイの被害が目に見えて増加・・・この辺りまでは【FF15・13章】寄りなんだけど。
時間軸としては【KGFF15】【FF15(冒頭)】なので、ルシス・ニフルハイム・アコルド・テネブラエ各国の指導者が健在。
しかも第二章では、ニフルハイム帝国は「悪側」の国では無い。
ニフルハイム帝国とルシス王国は友好関係(トップがパイプ役・ドラットーで親密に繋がっている関係)だし。
水神リヴァイアサンの時には帝国が「オルティシエに駐留させている帝国軍(=オルティシエ駐留部隊)」に「オルティシエの防衛及び、市民の避難誘導」に当たるよう命令を出す&本国からの命令を受け、オルティシエ駐留部隊は本部を設置&準備を開始・・・していた様に、両国間で有事の際の協力関係が機能している位だし(ルナフレーナの引渡に関してカメリアが主導権を握っていた事を考えれば、一方的な主従関係では無い)。
テネブラエに関して言えば、軍事力を持たないテネブラエの治安維持の為に帝国軍が常駐。それに対しテネブラエの民も感謝の念を持っている等、良好な宗主国&従属国の関係が築かれている。
寧ろニフルハイム帝国の国力を軸に、各国が協力しあって今のイオスの世界を守っている・・・という状況なので。
世界の脅威を前に、各国&人間達が一致団結して抗っているのに、それでも人死にが絶えない。要は【FF15・13章】みたいに一握りの人間しか生き残っていない・・・ってのは、あまりに救い&未来が無い。
と言うか「さすがに国のトップ4人力合わせたら、もうちょっと何とか出来るだろ?」って感じだし。そもそも、そこまでイオスの人々が減ってしまったら国家として成立しない⇒民あっての国で、国あっての王⇒上記「四国のトップが健在(=国のトップとして実権を持っている)」という状況が有りえなくなってしまうので。
イオスの世界を取り巻く環境としては【FF15・13章】寄りで「もう世界ヤバイ!」って感じなんだけど。
各国のトップが健在&人間達が一致団結して、世界を覆う闇(異変)に抗っており。その成果もあって、イオスの人々は広がり行く闇に怯えながらも何とか日々を送っている・・・位のニュアンスにしておきます。
因みに「素直に【KGFF15】【FF15(冒頭)】みたいな環境ではダメなの?」って話ですが・・・ニフルハイム帝国という「悪側」が無いので、他の要素で脅威を補完しなきゃならないのと。
単純にあの頃の世界は、モンスターとかシガイは出るものの「もう世界ヤバイ!」って程の危機感では無い気がするので(夜の長さ問題も、まだ大丈夫だよね?)。
何せ7年後のイオスの世界は「もう世界ヤバイ!」って状況になっててもらわないと困るので、着地点優先で【KGFF15】【FF15(冒頭)】+【FF15・13章】の都合が良いトコ取りで構成しています。
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【インソムニア襲撃⇒インソムニア調印式】
じゃあ何で「もう世界ヤバイ!」って状況になっててもらわないと困るのか・・・ですが。これは「レギスに最終決断を迫る為」には、それ位に世界が追い込んでおかないと事態を動かせないから。
薄々・・・と言うか、最初から分かり切っていた事ですが。この第二章ではニフルハイム帝国は「悪側」では無いので。レイヴス(28歳)の時の「インソムニア襲撃」まで時間を進めても、帝国がルシス王国を襲撃する・・・なんて事にはなりません。
そして、戦争していないんだから「停戦協定」なんて結ぶ筈も無い。
つまり本来のインソムニア襲撃「停戦協定締結の場で帝国が反故&王の剣の裏切りもあり、レギス死亡&王都陥落&クリスタルを持ち去られてしまった(+光耀の指輪も狙っていた)」に代わる出来事を差し替えなきゃならない。
じゃあ、どう差し替えるかって言ったら「ルシス王国のクリスタル(及び光耀の指輪)を、レイヴス(&ニフルハイム帝国)に譲渡する旨を了承する」それを公に示す為の「調印式」だった。
でも、その事に対し「認」or「否」で、王の剣が内部分裂。
一連の判断を「我らに対する裏切りである」と判断した王の剣が、レギスを襲撃。
その最期、光耀の指輪はレギスから直接、後継者・レイヴスへと手渡され。
騒乱の中「認=クリスタル及び光耀の指輪は、在るべき者の元へ渡るべき」との考えを持つ王の剣の助力も有り、無事クリスタルはニフルハイム帝国へと移送された。
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ここからは時系列に沿って、もう少し詳しく噛み砕いて行きます。
まず時間ジャンプしたレイヴス(20歳⇒28歳)の7年間は「ルシスの禁忌・アダギウムに関して、何の進展も無いまま7年が過ぎてしまった」訳ですが。
その間、イオスの世界は徐々に闇に飲まれ、日照時間の減少などの影響でモンスターやシガイの被害も増加の一途を辿っていた。
因みにこれは「寄生虫のように広がる」という特性故に状況が悪化しているだけで、特にアーデンが何かを仕出かしている訳ではありません。ゲーム制作で言ったら1つのバグが原因で、芋づる式にバグが広がっていくような感じです。
なので「世界の闇を払う事が出来るのは、クリスタルの力のみ」と信じるイオスの世界の人々は、クリスタルを有するルシス王国国王・レギスに「クリスタルの奇跡」を願い。
自国の民らの陳情も鑑みて、各国の指導者達も正式な外交ルートを通し「クリスタルの力を行使すれば、イオスの世界を救う事が出来るのではないか?」「それが可能であるならば、我々も協力を惜しまない」「どうかクリスタルの奇跡を、イオスの世界に光を」と、何年にも渡りレギスに決断を求めていた。
が、レギスは何年にも渡る彼らの申し出を・・・「クリスタルの奇跡」を行使する決断が出来ずにいた。
何故なら古よりの伝承によれば「クリスタルの奇跡」を行使出来るのは、クリスタルに認められた「真の王(=真実を知る王)」でなければならないと言い伝えられていたから。
実の息子・レイヴスの真実を語る事も出来ない自分に、その資格があるとは思えない。
もし自分が行使するのであれば、何よりもまずレイヴスの真実を公にしなければならないだろう。
しかし、レイヴスの真実を明らかにしようとした結果引き起こされたテネブラエの惨劇から、既に10年近く。
自分はあの時「二人を守る母を失った兄妹に、自分の独り善がりでそのような現実を突き付けるのは可哀想だ」と、レイヴスの実父である事を告げる事が出来なかった。彼の父親である事を、自ら諦め手放してしまった。
そしてルシス王家の力に乏しいノクティスを・・・力を持たぬ事を想い悩んでいる事を知っていながら、真実を告げる事も出来ずに「王家の人間なのだから」と、第一王子・後継者として育てて来た。
そんな自分の勝手で無理を強いて来た、息子・ノクティスの事や。
今となっては、その場しのぎだったのかもしれない・・・けど「全ては我らが王のために」と、何代にも渡って、ルシスの王を支え仕えて来てくれた臣下達の事。
そして今、多くの民がクリスタルに希望を見出している事を思えば。
レイヴスが実子であると真実を告げる・・・それは本当に世界を救う事に繋がるのだろうか?
寧ろ世界に混乱や諍いを招き、ルシス王家への信頼が揺らいでしまうのではないか?
人々の心が影ってしまえば、世界を照らすクリスタルの力も影ってしまうのではないだろうか?
レギス自身はいつだって、レイヴスの事を公表したかった。胸を張って彼の事を息子と呼びたかったし、父と呼んで欲しかった。
でも彼が「一人の人間」として決断するには、彼が背負う「ルシスの王」という重責はあまりに重く。
世界がこのような状況に追い込まれても「どうする事が、イオスの世界にとっての最善なのか?」・・・未だ決断する事が出来ず、その間にも世界は闇に侵食されて行った。
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・・・何とももどかしいレギスの態度ですが、多分これで話の展開としては正解。
レギスは皆が望む「ルシスの王」であり続ける為に、王としての立場を優先しなければならず。結果「一人の人間」として決断する事が難しい・・・そういう立場にあります。
そんなレギスにとって、レイヴスの事は・・・王族同士だし、しかもお相手は神聖を尊ばれる神凪一族の女性だし(=非難の目がシルヴァに向く可能性)。
更には、それらを明らかにしようとした結果テネブラエの惨劇が起こった・・・つまりシルヴァが亡くなる遠因となっている事や(=シルヴァの死亡原因の隠匿)。
その後、ルシス王国・テネブラエ・ニフルハイム帝国の三国が会合を執り行っていたにも拘らず、その時に把握している事実を公表しなかった事(二人の為とはいえ、レギスに至っては「テネブラエには、息子・ノクティスの怪我の療養の為に赴いた。何故あのような事になったのか・・・我々にも心当たりは無い」と述べていた)。
そしてレイヴスが28歳になった今も、レギスはその真実を隠し続けている・・・つまり世界に対して嘘を吐いている事(=神凪・レイヴスに対する世間の目)。
とまぁ・・・レイヴスが実子である事をキッカケに、芋づる式に明らかになる真実によって齎される世界への影響を考えれば。
レギスは自身の保身の為ではなく・・・「ルシスの王」としては自国民の為、「一人の人間」としてはノクティスやレイヴス、今は亡きシルヴァの為を思うと、
「どうする事が、イオスの世界にとっての最善なのか?」
答えの無い問題を前にして、自身の手で事態を大きく動かす事に迷ってしまった。責任の大きさ故に、決断出来なかったんじゃないかな、と。
だって、ここまで歪み傾いてしまったイオスの世界に「最善」なんて存在しない・・・何かを犠牲にしなきゃならない事は、レギス自身分かり切っていただろうから。
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と・・・ここまでのレギスの言動を見ていると「いや・・・ココまで来たらそんな事、言ってられんやん?」って感じだと思います。
が、彼はあくまでも「ルシスの国」なので、イオスの世界ではなくルシス王国・・・もっと言えばインソムニアを守る事が第一な訳です。だからイマイチ他国と足並みが揃わない。
そうなると当然「インソムニアさえ良ければ、他を犠牲にしても良いのか?!」って話になりますが・・・これは【エピソード・アーデン】でアーデンが皮肉っていた通り&実際レギスの魔法障壁はインソムニアしか守れていなかった事を下敷きにすれば、異なるイオスの世界にそういう形で痕跡が残っているって事は、レギスは「何としても、最悪インソムニアだけは守らなければならない」という使命の元、動いていたって事だと思います。
でもこれは「ルシス国王として、お膝元のインソムニアさえ無事なら良い」という意味では無くて。
実際このイオスの世界は「クリスタルの中で眠る剣神バハムートの夢が、幻光虫によって具現化した世界」なので。何があっても、この「剣神バハムートの眠りを守る繭」を破られる訳にはいかない。
だから優先順位は自然と「剣神バハムートの眠りを守る繭=クリスタル>王都城>インソムニア>ルシス王国>イオスの世界」となってしまう。
最悪、イオスの世界が終焉を迎えても。
クリスタルさえ守る事が出来れば、再びイオスの世界は再生される。
最悪、剣神バハムートが悪夢に魘され目覚めてしまっても。
夢の揺り籠さえあれば、再び彼は眠りに就く事が出来るのだから。
神よりクリスタルを授かった・・・ルシス王家がそう主張するのであれば。どんな犠牲を払ってでも、彼らはクリスタルを守らなければならない。
それが王家に与えられた責務であり、原初より続く罪に対する罰。
ルシスの血なのか、指輪に込められた記憶なのか・・・レギスがどのような形で、どこまで把握していたのかは分かりませんが。
彼は「イオスの世界の理」までは知らなくても「ルシス王家は、何が何でもクリスタルを守らなければならない」=その為には「インソムニアは、クリスタルを守護するに相応しい国であらあねばならぬ」と先祖代々の言葉として言い聞かされていた。
理由や理屈は分からなくても「クリスタルさえ無事なら、イオスの世界は滅びぬ」「インソムニアが陥落し、クリスタルが破壊された時。イオスの世界は、本当の終焉を迎えるのだ」と。
だからレギス個人としては、レイヴスの事を公表したくても。
国の代表として、世界と足並みを揃えイオスの世界の為に力を尽くしたくても。
イオスの世界の事を思えばこそ、ルシスの王として「インソムニアを第一」に考えなければならなかった。
要は「世界を守る為なら、世界を切り捨てる事もやむ無し・・・そんな決断迫られたら、そりゃ即断できないわな」って・・・これがレギスの言動がフワフワと落ち着かない理由。
守りたい、守らなければならない「イオスの世界」が、今のイオスの世界なのか、未来のイオスの世界なのか、イオスの世界の全てなのか・・・そこが決められなかったから、彼はいつまでたっても自ら決断出来なかったんじゃないかな、と。
そんなレギスの立場を抑えた上で、ここからのイメージはこんな感じ。
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【王として、父として・・・レギスへの想い】
世界が徐々に闇に飲まれて行く最中、レイヴスは神凪として世界を回っていた。
そして人々に寄り添う事で希望を与える事は出来ても、この闇の本質をどうする事も出来ない・・・神凪として出来る事に限界を感じていた。
神凪とは「神を心を通わせる存在」であって、その神聖故に人々の希望・癒しとなる事は出来ても、世界の構造自体に干渉する事は出来ない。
それが出来るのは、クリスタルに干渉する事が許される「真の王」のみで。
今、その資格を持つ・・・一番近い立場にあるのは、ルシス王国国王・レギス。
だから世界は、レギスに「クリスタルの奇跡の行使」を願った。
しかし各国の指導者達や民らが、幾らそう願い言い募っても、彼は「今はまだ、その決断は出来ない」と、それを了承しなかった。
イオスの世界が限界に近いという事を、世界に住む人々は誰に言われるまでも無く察していた。なのにレギスは「今はまだ、その決断は出来ない」と言う。
そんなレギスの態度に人々は「本当に大丈夫なのか?」「ではどうすれば良いのか?」「いつになったら救われるのか?」と・・・先の見えない不安を口々に零し、神凪に救いを求めた。
でも神凪に出来るのは「大丈夫」「きっと良くなりますから」と、身を寄せ人々を励まし勇気付ける・・・そうする事で「神凪が、そう仰るのなら・・・」と、本人の気持ちをネガティブからポジティブに変化させる事であって。
身を寄せ人々を励まし勇気付けた所で、それが人々の心を動かす事が出来なければ、どうする事も出来ない。
だって神凪の奇跡なんて、実はただの「思い込み」なんだから・・・本人の意識が変わらなければ変わり様が無い。
このままでは彼らの心の中には影が根差し、希望の光も見出せなくなるだろう。
だからそうなる前に・・・レイヴスはある決意を胸に、ニフルハイム帝国への帰還を指示した。
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「早急にクリスタルの力を、と。
レギスには何度も遣いをやっておるが、
未だ了承は得られん。
・・・一体、どういうつもりなのだか。」
ニフルハイム帝国の謁見の間。
帰還したレイヴスの報告を聞き終えると、皇帝・イドラは苦々しくそう言い捨てた・・・どちらも良い報告では無いのだから仕方が無いものの、重苦しい雰囲気が二人に圧し掛かる。
イドラは「一体、どういうつもりなのだか」と言ったが、レイヴスにはレギスが「どういうつもりなのか」分かる様な気がした。
水神リヴァイアサンの啓示を聞くに。クリスタルに認められるのが「真の王」のみであるなら、レギスは「真の王」にならねばならず。その資格を得る為には「真実を知る王」として「真実を開示」しなければならない・・・それはつまり真実を伏せ、偽り、世界に嘘を吐いている様では「真の王」にはなれない、と言う事。
実際、どのような形でその審判が為されるのかは、今のレイヴスには分からなかったけれど。
全ての真実を明らかにする・・・その覚悟も無いようでは「真の王」にはなれない、レギスがその様に考え葛藤しているのであれば。
レギスはレイヴスが実子である事を公表する・・・この真実を明らかにする影響が、世界にどのような形で現れるのかを危惧しており。
そして恐らく、彼は自身の保身の為では無く。
今まで自分を信じて来てくれた人達や、自分の為に尽くしてきてくれた人達を思えばこそ。
そんな嘘に付き合わせてきた人達の生き方・努力・想い・・・その他諸々を、自ら裏切ってしまうような事が出来ないのだろう。それなら・・・、
「イドラ皇帝陛下に、懇請したい事がございます。」
「どのような事だ?」
「クリスタルを帝国に譲渡して頂くよう、
ルシスのレギス陛下に、
外交書状を認めて頂きたいのです。」
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「なるほど・・・事情は分かった。
思えばお前はあの日から、真実を探し求めておった。
事、ルシスに関しては、儂よりも余程詳しかろう。」
「それでは・・・・・・、」
「但し、条件がある。
例えルシス王子であるお前を帝国が擁しておっても、
ルシスの国宝を帝国に譲れ・・・というのは筋が通らん。」
「帝国は協力は惜しまぬが、あくまでも協力。
お前がクリスタルを譲り受けたいのであれば、
レギスへの書状は、お前が自分で用意する事だ。」
「しかしそれでは、
交渉内容も提示出来ません・・・。」
「協力は惜しまぬ、と言った。
必要であれば、どのような交渉にも応じる。
余計な事は気にするな。
お前の考えや想いを、レギスに伝えてやれ。」
「もし彼奴に父親としての気概が有るのなら、
息子の言葉に心も動かされよう。
帝国の役目はその後だ・・・良いな、アーデン。」
「交渉の場にまで事が運べば、
国家間での取交しが必要になるでしょう。
その際の手筈は、私にお任せ下さい。」
話の展開としては【FF15】でレイヴスの亡骸の前でアーデンが零していた「不甲斐ない王に代わり 自ら闇を討とうと考えた哀れな神凪」という台詞にバトンを渡すイメージです。
つまり第二章では「不甲斐ない王=レギス」「哀れな神凪=神凪・レイヴス」と当て嵌め「色々な柵に雁字搦めで身動きが取れないレギスに代わり、ルシスの血を引く神凪・レイヴスは自ら闇を払おうと考えた(=クリスタルの力の行使)」って置き換える。
ノクティスとルナフレーナの手帳交換よろしく、密偵ドラットーを介して秘密の遣り取りをしていたイドラとレギスですが。レイヴスがレギスの実子という真実は、さすがに知らされていなかった。
なので、この時点でのレイヴスの告白で知る事となったイドラは「なるほど・・・事情は分かった」・・・その他諸々の「真実」を含め、文頭の台詞に繋がり。内心「彼奴(=レギス)め、よくもまぁ、そんな大事を・・・」って、頭を抱えたい気持ちでいっぱいだと思います。
でも第二章のイドラは頼りになる賢帝なので、頭を抱えつつも直ぐに切り替えて行く。
レイヴスの告白内容から「レイヴスの事を公表出来ない以上、レギスは身動きが取れない」事を察したイドラは「当事者同士で決めるトコ決めてくれないと、帝国は動きようが無い」と判断し。レイヴスに対して、帝国が動く為の条件を二つ提示した。
まず一つ目。レイヴスは「クリスタルを帝国に譲渡して頂くよう、ルシスのレギス陛下に、外交書状を認めて頂きたい」・・・つまり「クリスタルを帝国に譲渡」且つ「外交書状(=帝国として外交ルートを通して正式に)」と言っていた訳ですが。
これはイドラが言ったように「ルシスの国宝を帝国に譲れ」ってのは、ルシスの国民感情は勿論、他国間との外交関係を考慮しても、すんなり事が運ぶとは思えない。いくら各国との関係が良好だったとしても「何故、帝国がクリスタルを必要とするのか?」「クリスタルを手に入れる為に、神凪を利用しているだけじゃないのか?」と勘繰る人間は出て来るだろうから。
だからこそ帝国は「正式な外交ルート」を通すのであれば尚更、イオスの人々を納得させる為にも「レイヴスにクリスタルを譲渡」&「帝国はレイヴスに協力」という形を取らなければならず。それが建前だ書面上だけだと思われぬよう、帝国主導では無くレイヴス本人に、ルシス国王・レギスと交渉させる必要が有った。
そして二つ目。現状レギスが「今はまだ、その決断は出来ない」と、クリスタルの力の行使を拒んでいる理由の一つが「レイヴスの事を公表出来ない以上、レギスは身動きが取れないから」だという事は分かったけれど。
果たして実の息子からの申し出に対し、レギスがどう対応するのか?
①レギス自ら真実を公表⇒クリスタルの力も行使する。
②レギスは真実を公表出来ないが、レイヴスが公表する事は認める⇒レイヴスにクリスタルを譲渡する。
③双方、真実は伏せたまま⇒レイヴスにクリスタルを譲渡する。
④双方、真実は伏せたまま⇒クリスタルの譲渡も拒否する(現状維持)。
父親として、息子からの申し出に覚悟を決め。自ら真実を明らかにし、クリスタルの力を行使するのか?
ルシス国王として、自分の口からその真実を公表する事が出来ないとしても。父親として、息子がその真実を公表する事を認めるのか・・・自分に代わり事を成そうとする息子に、全てを託す事が出来るのか?
それとも真実を伏せたまま、息子にクリスタルを託すのか・・・どうあっても「その真実は明かせぬ」と言うのか?
若しくは、真実の公表&クリスタル譲渡を拒否・・・全てを拒み、現状維持に徹するのか?
まずはこの辺りを当事者同士で決めてくれないと、あくまでも「レイヴスに協力」であって主導権を持たない帝国は動きようが無い。だからまずはココを「二人で」決めてくれ・・・と言うのがイドラが提示した条件だった。
相変わらずレギスの態度が曖昧なので、現状ボヤっとした纏まりの無い話になっていますが。
イドラの言っている事(=条件)自体は「そりゃまぁ、そうやな」って納得して頂けるんじゃないかな、と思っています。
因みに・・・レイヴス君の性格を考えると「責任は全て自分か負う」との覚悟で、彼の方から「自分にクリスタルを譲渡」&「帝国には協力を要請(=後ろ盾)」とも考えはしてたと思います。
でも物が物だけに、流石に無茶&無理が過ぎる事は分かり切っていたので。
世界的に信頼され、それに応えるだけの力を持つ帝国であれば・・・と。決して帝国への甘えでは無く、最善を選び取る為の一番現実的な方法だと信じ「帝国にクリスタルを譲渡」と願い出た。
・・・んだけど。それに対して「レイヴスとレギスが実の親子」と知ったイドラは、レイヴス自身が無茶&無理だと切捨てた「レイヴスにクリスタルを譲渡」+「レイヴスがレギスを説得しろ」と条件に出した。それって、
「父親相手に遠慮など要らん。
我儘の一つや二つ、突き付けてやれ。」
レギスの心を動かす事が出来るのは、レイヴスが頼りにした帝国ではなくレイヴス自身。そういう思いから、イドラが上記条件を出したのなら。
今まで誰からも、レギスとの関係を言及される事も無く(皆、知らないんだから当然)。
事実ではあっても、主観&客観的に「レギスとの親子関係」を考えた事が無かったレイヴスにしたら、
(我儘を言っても許される。
本来なら、そういう関係なのか・・・?)
今更ながら実感・・・と言うか。そんな当たり前の親子の在り方に気付くキッカケになれば、レイヴスも救われるだろうし。
二人の橋渡しに一肌脱ぎつつも、そのクセ「良い人」には成り切れず・・・皮肉&冗談交じりにしか言えないイドラ・・・って格好イイと思うので。
趣味&妄想に全振りした結果、上記の様な二人のやり取りに落ち着きました。
多分、第二章のイドラは、レイヴスを実の息子みたいに見守ってきたので(態度はちゃんと皇帝)。レイヴスの実父がレギスと知って、色々と複雑な気持ちだったんだと思うよ。
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【敏腕外交官・アーデンのお手並みに期待】
と言う事で「不甲斐ない王に代わり 自ら闇を討とうと考えた哀れな神凪」・・・つまり「色々な柵に雁字搦めで身動きが取れないレギスに代わり、自ら闇を払おうと考えた神凪・レイヴス」は、長年に渡り身を置いているニフルハイム帝国の協力を取り付け、
「貴方がクリスタルの力を行使する事が出来ないと言うのであれば、
私がその任と責を負う故、クリスタルを私に譲渡して頂きたい。」
との旨を認めた書状を、ルシス国王・レギスに宛て作成。
その後は「王が、父が、どのような返答を返すのか?」と・・・「本当に、自分の言葉にそれだけの力があるのだろうか?」と、内心不安なレイヴスの心境を他所に、
「大丈夫、良い返事を期待して待ってて。」
皇帝・イドラの確認&承認後。その書状を預かったアーデンが、外交官としてルシスへと赴く事になります。
まぁ、アーデンなら口八丁手八丁・・・レギスの了承を取り付けるどころか「調印式、一週間後に決まったから」位のスピード感で話を付けて帰って来てくれる事でしょう、待つのイヤな人だから。
因みに「帝国は協力・・・って言うけど。皆、納得してくれるかな?」って話ですが・・・ここまで積んで来た第二章の設定的には、
①レイヴスはテネブラエの惨劇以降(16~28歳)、ニフルハイム帝国に身を置いていた(=今回の件が目的でレイヴスを囲い込んだ、とはならない)。
②レイヴスはニフルハイム帝国の人々に「誓約」を行い、彼らが「証人」となる事で、正式に「神凪」となった(=ニフルハイム帝国民には「自分達が選んだ神凪」に対する責任&信用が根付いている)。
③神凪に就任して8年。イオスの人々に尽力する為にと世界中を旅して来たレイヴスは、世界中の人々から尊敬&敬愛され、尊い御方「神凪」として崇められている。
レイヴスがニフルハイム帝国入りして12年&帝国民によって神凪となって8年・・・つまり外部の人々から見ても、レイヴスと帝国の関係は長い年月を掛けて築かれてきたもので。
しかもイオスの人々にとっての「神凪・レイヴス」の地位が強固である事・・・何なら「帝国同等若しくは以上の求心力を持っている」⇒「帝国に利用されるような立場で無い」実情から。
「世界の闇を払う為、神凪がクリスタルを必要とし。
その力の行使の為に、助力が必要であるならば。
世界に光を齎す神凪に対し、帝国は如何なる協力も惜しまぬ。」
ってイドラの言葉は、それなりに受け入れられるんじゃないかな?
両者の立場を比較して、レイヴスの方が明らかに格下だと「帝国に利用されてる」って見方にもなるだろうけど。
この第二章では「ニフルハイム帝国=人間を統治する国家としては世界一の強国」と「神凪・レイヴス=神と心を通わせる、人知を超えた力を持つ存在」って構図なので。少なくとも両者同等か、人間「最後は神頼み」ならレイヴスの方が格上って可能性すら有り。人心として「同等or格上のレイヴスが、帝国に利用されてる」とは、ならないんじゃないかなって。だから素直に、
「世界の闇の元凶なんて、
人間の力ではどうにも出来ない・・・ってなら。
帝国は場所とか、お金とか、人員とか。
神凪が力を振るえるよう、そういう面で協力してあげてよね!」
・・・位に、落ち着くイメージです。
第二章は「レイヴスが主人公の物語」なので、基本「レイヴス君に都合が良い&親切な世界」となっております。
【レイヴス君(28歳)時の、イオスの世界】
リヴァイアサンの啓示「ルシスの禁忌・アダギウム」の解放に関して、何の進展も無いまま7年が過ぎてしまった訳ですが。
その間、イオスの世界はどうなってしまったか?
実際の時間軸で言えば【KGFF15】【FF15(冒頭)】なので、ルシス王国とニフルハイム帝国がドンパチやってたり、モンスターが徘徊してたり、シガイ化したのもウロウロしてるのかな?
でも「8~10年後の世界」という状況を優先するなら、ノクティスがクリスタルから解放された後のイオスの世界(13章)のイメージに近くなるので。国同士の争いどころか世界が闇に覆われ、そのせいでモンスター&シガイの被害が爆増&その辺りのモブキャラは消失(シガイ化?)、世界の終焉待ったなし・・・って感じ?
じゃあ《新約・第二章》では、どこに寄せるかと言うと。
世界が闇に覆われ・・・が【FF15・13章】みたいに終始真っ暗だと見栄えが悪い&一つ手前の世界に当たる第二章では、そこまで悪化していない筈なので。本来の日照時間の半分位にまで減っているというか。とにかく「もう世界ヤバイ!」って皆が追い込まれる程度には、闇に覆われてる状況って事にして。
そのせいでモンスター&シガイの被害が目に見えて増加・・・この辺りまでは【FF15・13章】寄りなんだけど。
時間軸としては【KGFF15】【FF15(冒頭)】なので、ルシス・ニフルハイム・アコルド・テネブラエ各国の指導者が健在。
しかも第二章では、ニフルハイム帝国は「悪側」の国では無い。
ニフルハイム帝国とルシス王国は友好関係(トップがパイプ役・ドラットーで親密に繋がっている関係)だし。
水神リヴァイアサンの時には帝国が「オルティシエに駐留させている帝国軍(=オルティシエ駐留部隊)」に「オルティシエの防衛及び、市民の避難誘導」に当たるよう命令を出す&本国からの命令を受け、オルティシエ駐留部隊は本部を設置&準備を開始・・・していた様に、両国間で有事の際の協力関係が機能している位だし(ルナフレーナの引渡に関してカメリアが主導権を握っていた事を考えれば、一方的な主従関係では無い)。
テネブラエに関して言えば、軍事力を持たないテネブラエの治安維持の為に帝国軍が常駐。それに対しテネブラエの民も感謝の念を持っている等、良好な宗主国&従属国の関係が築かれている。
寧ろニフルハイム帝国の国力を軸に、各国が協力しあって今のイオスの世界を守っている・・・という状況なので。
世界の脅威を前に、各国&人間達が一致団結して抗っているのに、それでも人死にが絶えない。要は【FF15・13章】みたいに一握りの人間しか生き残っていない・・・ってのは、あまりに救い&未来が無い。
と言うか「さすがに国のトップ4人力合わせたら、もうちょっと何とか出来るだろ?」って感じだし。そもそも、そこまでイオスの人々が減ってしまったら国家として成立しない⇒民あっての国で、国あっての王⇒上記「四国のトップが健在(=国のトップとして実権を持っている)」という状況が有りえなくなってしまうので。
イオスの世界を取り巻く環境としては【FF15・13章】寄りで「もう世界ヤバイ!」って感じなんだけど。
各国のトップが健在&人間達が一致団結して、世界を覆う闇(異変)に抗っており。その成果もあって、イオスの人々は広がり行く闇に怯えながらも何とか日々を送っている・・・位のニュアンスにしておきます。
因みに「素直に【KGFF15】【FF15(冒頭)】みたいな環境ではダメなの?」って話ですが・・・ニフルハイム帝国という「悪側」が無いので、他の要素で脅威を補完しなきゃならないのと。
単純にあの頃の世界は、モンスターとかシガイは出るものの「もう世界ヤバイ!」って程の危機感では無い気がするので(夜の長さ問題も、まだ大丈夫だよね?)。
何せ7年後のイオスの世界は「もう世界ヤバイ!」って状況になっててもらわないと困るので、着地点優先で【KGFF15】【FF15(冒頭)】+【FF15・13章】の都合が良いトコ取りで構成しています。
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【インソムニア襲撃⇒インソムニア調印式】
じゃあ何で「もう世界ヤバイ!」って状況になっててもらわないと困るのか・・・ですが。これは「レギスに最終決断を迫る為」には、それ位に世界が追い込んでおかないと事態を動かせないから。
薄々・・・と言うか、最初から分かり切っていた事ですが。この第二章ではニフルハイム帝国は「悪側」では無いので。レイヴス(28歳)の時の「インソムニア襲撃」まで時間を進めても、帝国がルシス王国を襲撃する・・・なんて事にはなりません。
そして、戦争していないんだから「停戦協定」なんて結ぶ筈も無い。
つまり本来のインソムニア襲撃「停戦協定締結の場で帝国が反故&王の剣の裏切りもあり、レギス死亡&王都陥落&クリスタルを持ち去られてしまった(+光耀の指輪も狙っていた)」に代わる出来事を差し替えなきゃならない。
じゃあ、どう差し替えるかって言ったら「ルシス王国のクリスタル(及び光耀の指輪)を、レイヴス(&ニフルハイム帝国)に譲渡する旨を了承する」それを公に示す為の「調印式」だった。
でも、その事に対し「認」or「否」で、王の剣が内部分裂。
一連の判断を「我らに対する裏切りである」と判断した王の剣が、レギスを襲撃。
その最期、光耀の指輪はレギスから直接、後継者・レイヴスへと手渡され。
騒乱の中「認=クリスタル及び光耀の指輪は、在るべき者の元へ渡るべき」との考えを持つ王の剣の助力も有り、無事クリスタルはニフルハイム帝国へと移送された。
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ここからは時系列に沿って、もう少し詳しく噛み砕いて行きます。
まず時間ジャンプしたレイヴス(20歳⇒28歳)の7年間は「ルシスの禁忌・アダギウムに関して、何の進展も無いまま7年が過ぎてしまった」訳ですが。
その間、イオスの世界は徐々に闇に飲まれ、日照時間の減少などの影響でモンスターやシガイの被害も増加の一途を辿っていた。
因みにこれは「寄生虫のように広がる」という特性故に状況が悪化しているだけで、特にアーデンが何かを仕出かしている訳ではありません。ゲーム制作で言ったら1つのバグが原因で、芋づる式にバグが広がっていくような感じです。
なので「世界の闇を払う事が出来るのは、クリスタルの力のみ」と信じるイオスの世界の人々は、クリスタルを有するルシス王国国王・レギスに「クリスタルの奇跡」を願い。
自国の民らの陳情も鑑みて、各国の指導者達も正式な外交ルートを通し「クリスタルの力を行使すれば、イオスの世界を救う事が出来るのではないか?」「それが可能であるならば、我々も協力を惜しまない」「どうかクリスタルの奇跡を、イオスの世界に光を」と、何年にも渡りレギスに決断を求めていた。
が、レギスは何年にも渡る彼らの申し出を・・・「クリスタルの奇跡」を行使する決断が出来ずにいた。
何故なら古よりの伝承によれば「クリスタルの奇跡」を行使出来るのは、クリスタルに認められた「真の王(=真実を知る王)」でなければならないと言い伝えられていたから。
実の息子・レイヴスの真実を語る事も出来ない自分に、その資格があるとは思えない。
もし自分が行使するのであれば、何よりもまずレイヴスの真実を公にしなければならないだろう。
しかし、レイヴスの真実を明らかにしようとした結果引き起こされたテネブラエの惨劇から、既に10年近く。
自分はあの時「二人を守る母を失った兄妹に、自分の独り善がりでそのような現実を突き付けるのは可哀想だ」と、レイヴスの実父である事を告げる事が出来なかった。彼の父親である事を、自ら諦め手放してしまった。
そしてルシス王家の力に乏しいノクティスを・・・力を持たぬ事を想い悩んでいる事を知っていながら、真実を告げる事も出来ずに「王家の人間なのだから」と、第一王子・後継者として育てて来た。
そんな自分の勝手で無理を強いて来た、息子・ノクティスの事や。
今となっては、その場しのぎだったのかもしれない・・・けど「全ては我らが王のために」と、何代にも渡って、ルシスの王を支え仕えて来てくれた臣下達の事。
そして今、多くの民がクリスタルに希望を見出している事を思えば。
レイヴスが実子であると真実を告げる・・・それは本当に世界を救う事に繋がるのだろうか?
寧ろ世界に混乱や諍いを招き、ルシス王家への信頼が揺らいでしまうのではないか?
人々の心が影ってしまえば、世界を照らすクリスタルの力も影ってしまうのではないだろうか?
レギス自身はいつだって、レイヴスの事を公表したかった。胸を張って彼の事を息子と呼びたかったし、父と呼んで欲しかった。
でも彼が「一人の人間」として決断するには、彼が背負う「ルシスの王」という重責はあまりに重く。
世界がこのような状況に追い込まれても「どうする事が、イオスの世界にとっての最善なのか?」・・・未だ決断する事が出来ず、その間にも世界は闇に侵食されて行った。
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・・・何とももどかしいレギスの態度ですが、多分これで話の展開としては正解。
レギスは皆が望む「ルシスの王」であり続ける為に、王としての立場を優先しなければならず。結果「一人の人間」として決断する事が難しい・・・そういう立場にあります。
そんなレギスにとって、レイヴスの事は・・・王族同士だし、しかもお相手は神聖を尊ばれる神凪一族の女性だし(=非難の目がシルヴァに向く可能性)。
更には、それらを明らかにしようとした結果テネブラエの惨劇が起こった・・・つまりシルヴァが亡くなる遠因となっている事や(=シルヴァの死亡原因の隠匿)。
その後、ルシス王国・テネブラエ・ニフルハイム帝国の三国が会合を執り行っていたにも拘らず、その時に把握している事実を公表しなかった事(二人の為とはいえ、レギスに至っては「テネブラエには、息子・ノクティスの怪我の療養の為に赴いた。何故あのような事になったのか・・・我々にも心当たりは無い」と述べていた)。
そしてレイヴスが28歳になった今も、レギスはその真実を隠し続けている・・・つまり世界に対して嘘を吐いている事(=神凪・レイヴスに対する世間の目)。
とまぁ・・・レイヴスが実子である事をキッカケに、芋づる式に明らかになる真実によって齎される世界への影響を考えれば。
レギスは自身の保身の為ではなく・・・「ルシスの王」としては自国民の為、「一人の人間」としてはノクティスやレイヴス、今は亡きシルヴァの為を思うと、
「どうする事が、イオスの世界にとっての最善なのか?」
答えの無い問題を前にして、自身の手で事態を大きく動かす事に迷ってしまった。責任の大きさ故に、決断出来なかったんじゃないかな、と。
だって、ここまで歪み傾いてしまったイオスの世界に「最善」なんて存在しない・・・何かを犠牲にしなきゃならない事は、レギス自身分かり切っていただろうから。
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と・・・ここまでのレギスの言動を見ていると「いや・・・ココまで来たらそんな事、言ってられんやん?」って感じだと思います。
が、彼はあくまでも「ルシスの国」なので、イオスの世界ではなくルシス王国・・・もっと言えばインソムニアを守る事が第一な訳です。だからイマイチ他国と足並みが揃わない。
そうなると当然「インソムニアさえ良ければ、他を犠牲にしても良いのか?!」って話になりますが・・・これは【エピソード・アーデン】でアーデンが皮肉っていた通り&実際レギスの魔法障壁はインソムニアしか守れていなかった事を下敷きにすれば、異なるイオスの世界にそういう形で痕跡が残っているって事は、レギスは「何としても、最悪インソムニアだけは守らなければならない」という使命の元、動いていたって事だと思います。
でもこれは「ルシス国王として、お膝元のインソムニアさえ無事なら良い」という意味では無くて。
実際このイオスの世界は「クリスタルの中で眠る剣神バハムートの夢が、幻光虫によって具現化した世界」なので。何があっても、この「剣神バハムートの眠りを守る繭」を破られる訳にはいかない。
だから優先順位は自然と「剣神バハムートの眠りを守る繭=クリスタル>王都城>インソムニア>ルシス王国>イオスの世界」となってしまう。
最悪、イオスの世界が終焉を迎えても。
クリスタルさえ守る事が出来れば、再びイオスの世界は再生される。
最悪、剣神バハムートが悪夢に魘され目覚めてしまっても。
夢の揺り籠さえあれば、再び彼は眠りに就く事が出来るのだから。
神よりクリスタルを授かった・・・ルシス王家がそう主張するのであれば。どんな犠牲を払ってでも、彼らはクリスタルを守らなければならない。
それが王家に与えられた責務であり、原初より続く罪に対する罰。
ルシスの血なのか、指輪に込められた記憶なのか・・・レギスがどのような形で、どこまで把握していたのかは分かりませんが。
彼は「イオスの世界の理」までは知らなくても「ルシス王家は、何が何でもクリスタルを守らなければならない」=その為には「インソムニアは、クリスタルを守護するに相応しい国であらあねばならぬ」と先祖代々の言葉として言い聞かされていた。
理由や理屈は分からなくても「クリスタルさえ無事なら、イオスの世界は滅びぬ」「インソムニアが陥落し、クリスタルが破壊された時。イオスの世界は、本当の終焉を迎えるのだ」と。
だからレギス個人としては、レイヴスの事を公表したくても。
国の代表として、世界と足並みを揃えイオスの世界の為に力を尽くしたくても。
イオスの世界の事を思えばこそ、ルシスの王として「インソムニアを第一」に考えなければならなかった。
要は「世界を守る為なら、世界を切り捨てる事もやむ無し・・・そんな決断迫られたら、そりゃ即断できないわな」って・・・これがレギスの言動がフワフワと落ち着かない理由。
守りたい、守らなければならない「イオスの世界」が、今のイオスの世界なのか、未来のイオスの世界なのか、イオスの世界の全てなのか・・・そこが決められなかったから、彼はいつまでたっても自ら決断出来なかったんじゃないかな、と。
そんなレギスの立場を抑えた上で、ここからのイメージはこんな感じ。
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【王として、父として・・・レギスへの想い】
世界が徐々に闇に飲まれて行く最中、レイヴスは神凪として世界を回っていた。
そして人々に寄り添う事で希望を与える事は出来ても、この闇の本質をどうする事も出来ない・・・神凪として出来る事に限界を感じていた。
神凪とは「神を心を通わせる存在」であって、その神聖故に人々の希望・癒しとなる事は出来ても、世界の構造自体に干渉する事は出来ない。
それが出来るのは、クリスタルに干渉する事が許される「真の王」のみで。
今、その資格を持つ・・・一番近い立場にあるのは、ルシス王国国王・レギス。
だから世界は、レギスに「クリスタルの奇跡の行使」を願った。
しかし各国の指導者達や民らが、幾らそう願い言い募っても、彼は「今はまだ、その決断は出来ない」と、それを了承しなかった。
イオスの世界が限界に近いという事を、世界に住む人々は誰に言われるまでも無く察していた。なのにレギスは「今はまだ、その決断は出来ない」と言う。
そんなレギスの態度に人々は「本当に大丈夫なのか?」「ではどうすれば良いのか?」「いつになったら救われるのか?」と・・・先の見えない不安を口々に零し、神凪に救いを求めた。
でも神凪に出来るのは「大丈夫」「きっと良くなりますから」と、身を寄せ人々を励まし勇気付ける・・・そうする事で「神凪が、そう仰るのなら・・・」と、本人の気持ちをネガティブからポジティブに変化させる事であって。
身を寄せ人々を励まし勇気付けた所で、それが人々の心を動かす事が出来なければ、どうする事も出来ない。
だって神凪の奇跡なんて、実はただの「思い込み」なんだから・・・本人の意識が変わらなければ変わり様が無い。
このままでは彼らの心の中には影が根差し、希望の光も見出せなくなるだろう。
だからそうなる前に・・・レイヴスはある決意を胸に、ニフルハイム帝国への帰還を指示した。
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「早急にクリスタルの力を、と。
レギスには何度も遣いをやっておるが、
未だ了承は得られん。
・・・一体、どういうつもりなのだか。」
ニフルハイム帝国の謁見の間。
帰還したレイヴスの報告を聞き終えると、皇帝・イドラは苦々しくそう言い捨てた・・・どちらも良い報告では無いのだから仕方が無いものの、重苦しい雰囲気が二人に圧し掛かる。
イドラは「一体、どういうつもりなのだか」と言ったが、レイヴスにはレギスが「どういうつもりなのか」分かる様な気がした。
水神リヴァイアサンの啓示を聞くに。クリスタルに認められるのが「真の王」のみであるなら、レギスは「真の王」にならねばならず。その資格を得る為には「真実を知る王」として「真実を開示」しなければならない・・・それはつまり真実を伏せ、偽り、世界に嘘を吐いている様では「真の王」にはなれない、と言う事。
実際、どのような形でその審判が為されるのかは、今のレイヴスには分からなかったけれど。
全ての真実を明らかにする・・・その覚悟も無いようでは「真の王」にはなれない、レギスがその様に考え葛藤しているのであれば。
レギスはレイヴスが実子である事を公表する・・・この真実を明らかにする影響が、世界にどのような形で現れるのかを危惧しており。
そして恐らく、彼は自身の保身の為では無く。
今まで自分を信じて来てくれた人達や、自分の為に尽くしてきてくれた人達を思えばこそ。
そんな嘘に付き合わせてきた人達の生き方・努力・想い・・・その他諸々を、自ら裏切ってしまうような事が出来ないのだろう。それなら・・・、
「イドラ皇帝陛下に、懇請したい事がございます。」
「どのような事だ?」
「クリスタルを帝国に譲渡して頂くよう、
ルシスのレギス陛下に、
外交書状を認めて頂きたいのです。」
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「なるほど・・・事情は分かった。
思えばお前はあの日から、真実を探し求めておった。
事、ルシスに関しては、儂よりも余程詳しかろう。」
「それでは・・・・・・、」
「但し、条件がある。
例えルシス王子であるお前を帝国が擁しておっても、
ルシスの国宝を帝国に譲れ・・・というのは筋が通らん。」
「帝国は協力は惜しまぬが、あくまでも協力。
お前がクリスタルを譲り受けたいのであれば、
レギスへの書状は、お前が自分で用意する事だ。」
「しかしそれでは、
交渉内容も提示出来ません・・・。」
「協力は惜しまぬ、と言った。
必要であれば、どのような交渉にも応じる。
余計な事は気にするな。
お前の考えや想いを、レギスに伝えてやれ。」
「もし彼奴に父親としての気概が有るのなら、
息子の言葉に心も動かされよう。
帝国の役目はその後だ・・・良いな、アーデン。」
「交渉の場にまで事が運べば、
国家間での取交しが必要になるでしょう。
その際の手筈は、私にお任せ下さい。」
話の展開としては【FF15】でレイヴスの亡骸の前でアーデンが零していた「不甲斐ない王に代わり 自ら闇を討とうと考えた哀れな神凪」という台詞にバトンを渡すイメージです。
つまり第二章では「不甲斐ない王=レギス」「哀れな神凪=神凪・レイヴス」と当て嵌め「色々な柵に雁字搦めで身動きが取れないレギスに代わり、ルシスの血を引く神凪・レイヴスは自ら闇を払おうと考えた(=クリスタルの力の行使)」って置き換える。
ノクティスとルナフレーナの手帳交換よろしく、密偵ドラットーを介して秘密の遣り取りをしていたイドラとレギスですが。レイヴスがレギスの実子という真実は、さすがに知らされていなかった。
なので、この時点でのレイヴスの告白で知る事となったイドラは「なるほど・・・事情は分かった」・・・その他諸々の「真実」を含め、文頭の台詞に繋がり。内心「彼奴(=レギス)め、よくもまぁ、そんな大事を・・・」って、頭を抱えたい気持ちでいっぱいだと思います。
でも第二章のイドラは頼りになる賢帝なので、頭を抱えつつも直ぐに切り替えて行く。
レイヴスの告白内容から「レイヴスの事を公表出来ない以上、レギスは身動きが取れない」事を察したイドラは「当事者同士で決めるトコ決めてくれないと、帝国は動きようが無い」と判断し。レイヴスに対して、帝国が動く為の条件を二つ提示した。
まず一つ目。レイヴスは「クリスタルを帝国に譲渡して頂くよう、ルシスのレギス陛下に、外交書状を認めて頂きたい」・・・つまり「クリスタルを帝国に譲渡」且つ「外交書状(=帝国として外交ルートを通して正式に)」と言っていた訳ですが。
これはイドラが言ったように「ルシスの国宝を帝国に譲れ」ってのは、ルシスの国民感情は勿論、他国間との外交関係を考慮しても、すんなり事が運ぶとは思えない。いくら各国との関係が良好だったとしても「何故、帝国がクリスタルを必要とするのか?」「クリスタルを手に入れる為に、神凪を利用しているだけじゃないのか?」と勘繰る人間は出て来るだろうから。
だからこそ帝国は「正式な外交ルート」を通すのであれば尚更、イオスの人々を納得させる為にも「レイヴスにクリスタルを譲渡」&「帝国はレイヴスに協力」という形を取らなければならず。それが建前だ書面上だけだと思われぬよう、帝国主導では無くレイヴス本人に、ルシス国王・レギスと交渉させる必要が有った。
そして二つ目。現状レギスが「今はまだ、その決断は出来ない」と、クリスタルの力の行使を拒んでいる理由の一つが「レイヴスの事を公表出来ない以上、レギスは身動きが取れないから」だという事は分かったけれど。
果たして実の息子からの申し出に対し、レギスがどう対応するのか?
①レギス自ら真実を公表⇒クリスタルの力も行使する。
②レギスは真実を公表出来ないが、レイヴスが公表する事は認める⇒レイヴスにクリスタルを譲渡する。
③双方、真実は伏せたまま⇒レイヴスにクリスタルを譲渡する。
④双方、真実は伏せたまま⇒クリスタルの譲渡も拒否する(現状維持)。
父親として、息子からの申し出に覚悟を決め。自ら真実を明らかにし、クリスタルの力を行使するのか?
ルシス国王として、自分の口からその真実を公表する事が出来ないとしても。父親として、息子がその真実を公表する事を認めるのか・・・自分に代わり事を成そうとする息子に、全てを託す事が出来るのか?
それとも真実を伏せたまま、息子にクリスタルを託すのか・・・どうあっても「その真実は明かせぬ」と言うのか?
若しくは、真実の公表&クリスタル譲渡を拒否・・・全てを拒み、現状維持に徹するのか?
まずはこの辺りを当事者同士で決めてくれないと、あくまでも「レイヴスに協力」であって主導権を持たない帝国は動きようが無い。だからまずはココを「二人で」決めてくれ・・・と言うのがイドラが提示した条件だった。
相変わらずレギスの態度が曖昧なので、現状ボヤっとした纏まりの無い話になっていますが。
イドラの言っている事(=条件)自体は「そりゃまぁ、そうやな」って納得して頂けるんじゃないかな、と思っています。
因みに・・・レイヴス君の性格を考えると「責任は全て自分か負う」との覚悟で、彼の方から「自分にクリスタルを譲渡」&「帝国には協力を要請(=後ろ盾)」とも考えはしてたと思います。
でも物が物だけに、流石に無茶&無理が過ぎる事は分かり切っていたので。
世界的に信頼され、それに応えるだけの力を持つ帝国であれば・・・と。決して帝国への甘えでは無く、最善を選び取る為の一番現実的な方法だと信じ「帝国にクリスタルを譲渡」と願い出た。
・・・んだけど。それに対して「レイヴスとレギスが実の親子」と知ったイドラは、レイヴス自身が無茶&無理だと切捨てた「レイヴスにクリスタルを譲渡」+「レイヴスがレギスを説得しろ」と条件に出した。それって、
「父親相手に遠慮など要らん。
我儘の一つや二つ、突き付けてやれ。」
レギスの心を動かす事が出来るのは、レイヴスが頼りにした帝国ではなくレイヴス自身。そういう思いから、イドラが上記条件を出したのなら。
今まで誰からも、レギスとの関係を言及される事も無く(皆、知らないんだから当然)。
事実ではあっても、主観&客観的に「レギスとの親子関係」を考えた事が無かったレイヴスにしたら、
(我儘を言っても許される。
本来なら、そういう関係なのか・・・?)
今更ながら実感・・・と言うか。そんな当たり前の親子の在り方に気付くキッカケになれば、レイヴスも救われるだろうし。
二人の橋渡しに一肌脱ぎつつも、そのクセ「良い人」には成り切れず・・・皮肉&冗談交じりにしか言えないイドラ・・・って格好イイと思うので。
趣味&妄想に全振りした結果、上記の様な二人のやり取りに落ち着きました。
多分、第二章のイドラは、レイヴスを実の息子みたいに見守ってきたので(態度はちゃんと皇帝)。レイヴスの実父がレギスと知って、色々と複雑な気持ちだったんだと思うよ。
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【敏腕外交官・アーデンのお手並みに期待】
と言う事で「不甲斐ない王に代わり 自ら闇を討とうと考えた哀れな神凪」・・・つまり「色々な柵に雁字搦めで身動きが取れないレギスに代わり、自ら闇を払おうと考えた神凪・レイヴス」は、長年に渡り身を置いているニフルハイム帝国の協力を取り付け、
「貴方がクリスタルの力を行使する事が出来ないと言うのであれば、
私がその任と責を負う故、クリスタルを私に譲渡して頂きたい。」
との旨を認めた書状を、ルシス国王・レギスに宛て作成。
その後は「王が、父が、どのような返答を返すのか?」と・・・「本当に、自分の言葉にそれだけの力があるのだろうか?」と、内心不安なレイヴスの心境を他所に、
「大丈夫、良い返事を期待して待ってて。」
皇帝・イドラの確認&承認後。その書状を預かったアーデンが、外交官としてルシスへと赴く事になります。
まぁ、アーデンなら口八丁手八丁・・・レギスの了承を取り付けるどころか「調印式、一週間後に決まったから」位のスピード感で話を付けて帰って来てくれる事でしょう、待つのイヤな人だから。
因みに「帝国は協力・・・って言うけど。皆、納得してくれるかな?」って話ですが・・・ここまで積んで来た第二章の設定的には、
①レイヴスはテネブラエの惨劇以降(16~28歳)、ニフルハイム帝国に身を置いていた(=今回の件が目的でレイヴスを囲い込んだ、とはならない)。
②レイヴスはニフルハイム帝国の人々に「誓約」を行い、彼らが「証人」となる事で、正式に「神凪」となった(=ニフルハイム帝国民には「自分達が選んだ神凪」に対する責任&信用が根付いている)。
③神凪に就任して8年。イオスの人々に尽力する為にと世界中を旅して来たレイヴスは、世界中の人々から尊敬&敬愛され、尊い御方「神凪」として崇められている。
レイヴスがニフルハイム帝国入りして12年&帝国民によって神凪となって8年・・・つまり外部の人々から見ても、レイヴスと帝国の関係は長い年月を掛けて築かれてきたもので。
しかもイオスの人々にとっての「神凪・レイヴス」の地位が強固である事・・・何なら「帝国同等若しくは以上の求心力を持っている」⇒「帝国に利用されるような立場で無い」実情から。
「世界の闇を払う為、神凪がクリスタルを必要とし。
その力の行使の為に、助力が必要であるならば。
世界に光を齎す神凪に対し、帝国は如何なる協力も惜しまぬ。」
ってイドラの言葉は、それなりに受け入れられるんじゃないかな?
両者の立場を比較して、レイヴスの方が明らかに格下だと「帝国に利用されてる」って見方にもなるだろうけど。
この第二章では「ニフルハイム帝国=人間を統治する国家としては世界一の強国」と「神凪・レイヴス=神と心を通わせる、人知を超えた力を持つ存在」って構図なので。少なくとも両者同等か、人間「最後は神頼み」ならレイヴスの方が格上って可能性すら有り。人心として「同等or格上のレイヴスが、帝国に利用されてる」とは、ならないんじゃないかなって。だから素直に、
「世界の闇の元凶なんて、
人間の力ではどうにも出来ない・・・ってなら。
帝国は場所とか、お金とか、人員とか。
神凪が力を振るえるよう、そういう面で協力してあげてよね!」
・・・位に、落ち着くイメージです。
第二章は「レイヴスが主人公の物語」なので、基本「レイヴス君に都合が良い&親切な世界」となっております。
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