落書き帳の10ページ目
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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 31》
- 2025/05/11 (Sun) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【神凪でなければ解明出来ない真実:水神リヴァイアサン】
《「vsイグニス戦」は、当たり前の様にスルー》
《六神の長女・水神リヴァイアサン(曲線美)》
【妹が兄を助けるのにも、理由はいらない】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【神凪でなければ解明出来ない真実:水神リヴァイアサン】
《「vsイグニス戦」は、当たり前の様にスルー》
《六神の長女・水神リヴァイアサン(曲線美)》
【妹が兄を助けるのにも、理由はいらない】
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*六神の事は拘りがあって「〇神〇〇〇」とフルネームで書いて来ましたが。やっぱり長過ぎ&クドイので「〇〇〇」と省略する事にしました。以下のように、ご理解くださいませ。
「〇〇〇」だけの場合は「〇神〇〇〇」=【FF15】で言う「六神」の事。
「〇神」だけの場合は、目に見えない&声を聞く事も出来無い「本当の神様」の事。
【神凪でなければ解明出来ない真実:水神リヴァイアサン】
⑤「六神(水神リヴァイアサン)」から、ルシス王家の記憶の改編・改竄により「六神(=兄弟姉妹神)」の在り方も歪められてしまった事。彼ら六神は「嘗ての自分達を、イオスの世界に思い出して欲しい」と願っていて。その為にはルシス王家が都合の悪い事実として封印した真実「ルシスの禁忌・アダギウム」を解放しなければならない事を知る(*但し彼らは助言する事しか出来ないので、アダギウムが何なのか答えを教える事は出来ない)。
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《「vsイグニス戦」は、当たり前の様にスルー》
どうしてもココ(リヴァイアサンの啓示)で一旦キリを付けなきゃならない都合上、色々と無理無理ギュウギュウ詰めですが・・・漸くルナフレーナの元に、レイヴスが駆け付ける目途が立ったという所。
で、ここのイメージは、それこそ【エピソード・イグニス】のままで良いと思います。
ただ違うのは「ちゃんとルナフレーナが生きている」・・・この一点&これが何よりも大事。
倒れている妹を見付け「ルナフレーナ」って駆け寄って、通り乱れた前髪を整えてやって、気を失っているだけなのを確認したら。
こんな目にあってでも「神凪が、到着するまでは・・・」と、神凪一族の人間としてその務めを果たした妹を、ギュッと抱き締めてあげて欲しい。
と言う事で、当たり前ですがイグニスとの戦闘にはなりません&祭壇までノンストップで駆け抜けます。前回も書いたけど、状況が似ているだけで、このオルティシエの動乱はレイヴスが20歳の時の話=【FF15】の時間軸で言えば8年前なので。
その場合「レイヴスが誰かと戦っていた」って「想い出・記憶」を仕込んでおかなくてよいのか・・・って話ですが。どう考えても戦う相手が居ないので、寧ろ「帳尻を合わせた結果そうなっただけ」の方が、見えやすいかなぁと。
つまり【エピソード・イグニス】での「vsイグニス戦」の解釈は。
改編・改竄して来た「想い出・記憶」と帳尻合わせした結果として、先に「ルナフレーナが命を落とす」って事実が【FF15】で確定していて。
後発の【エピソード・イグニス】では当然、既にルナフレーナの死は確定している。だって【FF15】で「ルナフレーナ=死亡」って事にしたんだから、今更ここを変える事は出来ない。
そして【FF15】のシナリオ上、隣りでノクティスが気を失って伸びてる事や。
レイヴスが水神討伐の指揮を執っていた=彼がこの場に居た事・・・ここの展開&設定を変える事も出来ない。
要は、先に【FF15】があって、その展開を前提&踏まえた上での物語【エピソード・イグニス】を創ってるんだから。
「本編で描けなかった、オルティシエ動乱の物語を、
イグニスを主人公に据えて創ろう。」
ってなった時点・・・つまり「創ろう」って一番最初の時点で、既にそういう出発&着地点を念頭に帳尻を合わせなきゃならない。
オルティシエにレイヴスが居るのなら、それこそ途中の共闘が有ろうが無かろうが彼は祭壇を目指さなきゃならないし(キャラ作り的な事情)。
駆け付けたその先。ルナフレーナが亡くなってて、その隣りでノクティスが伸びてたら・・・元々ノクティスに対しての信用が低かったレイヴスは、その怒りをノクティスに向けるだろうから(レイヴスのキャラをブレさせない&実は妹を想っていた・・・という設定上)。
そうなったらレイヴスと戦う事になってでも、主人公・イグニスは彼を止めなければならない。
これが【エピソード・イグニス】で「vsイグニス戦」というイベントが発生する理由。
勿論これは「vsイグニス戦」というイベントが発生する理由・・・のイメージであって、実際の【エピソード・イグニス】がどうこう言う訳では無いです。大事なのは、その過程のイメージ。
つまり【FF15】をベースにしてるから【エピソード・イグニス】は、あのような物語になった。
でも現状《第二章》は【FF15】と異なる物語になっているので。
【FF15】をベースにしたからこその【エピソード・イグニス】の「vsイグニス戦」を、そんな「想い出・記憶」もイメージも見えないのに無理して引っ張って来る必要は無い・・・そう言う事。
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《六神の長女・水神リヴァイアサン(曲線美)》
言い訳を終えたトコで、ルナフレーナをギュッと抱き締めたトコから再スタート。
「待ち侘びたぞ、神凪よ。」
リヴァイアサンに声を掛けられて前を見据えるシーンは、例の「気を失ってるノクティス(=ルナフレーナ)を、気丈にも抱きかかえて守るルナフレーナ(=レイヴス)」イメージに差し替えたら、ちょうど良い感じに収まると思います。
何て言うか・・・今日日「男が守る方で、女が守られる方」ってのは古いのかもしれないけど、やっぱり王道の安心感と言うか。
純粋に「ルナフレーナを抱えて守るレイヴス」の絵を想像したら様になる&格好イイだろうから見てみたい(これはドット絵には出来ない演出)。
で、問題はココから(⇐ココまでは簡単なつもりだった)。
何度も書いている様に、ココで一旦キリを付けなきゃならないので、必要事項をギュウギュウに詰め込まなきゃならない訳ですが。
以前《新約29》で書いた「押さえておかなきゃならない部分」のウチ、
①一番最後に「ルシスの禁忌・アダギウム」という謎を残して、約7年間の時間ジャンプをさせる。
②水神リヴァイアサンは、ルシス王家によって歪められた「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻す事を望んでいる。
③水神リヴァイアサンは、神凪であるレイヴスがルシス王家の血を引いている事に、複雑な気持ちを抱いている。
④レイヴスが到着するまでは、ルナフレーナが水神リヴァイアサンの対応に当たっている。
⑤水神リヴァイアサンの元へは、レイヴス一人で行く。
現状クリアしているのは④と⑤のみ・・・つまり内容が抉れそうな①~③を、今から全部詰め込まなきゃならない。
しかもその①~③は順番に潰していくんじゃなくて、出来るだけ一纏めにして詰め込みたい。「ご飯」と「鶏もも肉」と「サラダ」別個に出すんじゃなくて、全部乗っけて「カオマンガイ」としてワンプレートで出す・・・そういうイメージ。
これは何でかって言うと《第二章》は「古き良きSFC時代のRPG」のイメージで考えている=今時の超美麗ムービーだったら長話でも許されるのかもしれないけど、大して動きの無いドット絵で長話はキツイんじゃないかな・・・って。
イメージの掴み方として「SFC時代のRPGだったら、どうだろう?」って考えた時に、やっぱり「セリフばっかりで長々と話し込むのは、ゲームの体裁として良くないんじゃないかな?(=そういうのは避ける?)」って思っちゃう。
だから、考え方としてはそれだけの事情なので。別にそこを気にしないなら長々と書いても良いんだろうけど。今までずっと「古き良きSFC時代のRPG」ってイメージを追い掛けて来たので、自ら縛って行く方向で頑張ります。
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③水神リヴァイアサンは、神凪であるレイヴスがルシス王家の血を引いている事に、複雑な気持ちを抱いている。
これに関しては「自分達(=六神)と人間達との仲介者である神凪が、選りによって世界が傾く原因を作り出して来たルシス王家の血を引いている」&「イオスの世界の人々を愛する六神から見れば、人々をこのような世界に追いやっているルシス王家は許しがたい存在(=自分達の都合ではなく、人間達を想う故に許せない)」から。
「ルシスの血を引く神凪とは、
イオスの世界の終焉も近いと見える。
王家の罪・・・既に其方も知っておるな?」
本来「王と神凪は、世界の為に共に在るべき存在」であって、その血を交える事はタブーとされていた筈。
にも拘らずレイヴスが両家の血を引いていると言う事は、そこまで世界が傾いてしまっていると言う事で・・・リヴァイアサンはそれを嘆いている。
と同時に「ルシスの血を引く神凪」が、この終焉間近の世界に誕生した事に、リヴァイアサンは一縷の希望を抱いていた。
だって「ルシスの血を引く神凪」と言う事は、世界が傾く原因を生み出して来たルシス王家の人間と、神凪を介さず直接話をする事が出来る・・・という事だから。
「ルシス王家が、歴史を改竄し続けた結果。
数多の真実が失われ、
世界は歪み傾き続けている、と。」
「如何にも・・・。
故に、世界の終焉を阻止するには、
王家が罪を認め正し、
葬り去った真実を解放する他ない。」
「ルシスの血を引く神凪よ・・・。
世界に「失われた真実」を、思い出させるのだ。」
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②水神リヴァイアサンは「イオスの世界の人々の為」に、ルシス王家によって歪められた「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻す事を望んでいる。
「原初の罪は、魔大戦まで遡る。
我ら六神は人間達により、兄弟姉妹の神と定められた。
人間達がそう想い願う故に、そのような神となったのだ。」
「しかし永い時を経る中で変容した、我らの在り方を。
その変化を過ちと知りながらも、
王は正そうとはしなかった。
国や王家にとって、その方が都合が良かったからだ。」
「まさか、そんな・・・、
神の在り方まで歪めるとは・・・・・・。」
「我らの在り方が変容するのは、定められし世界の理。
故に、その事を責めはしない。
しかしその罪こそが、全ての罪の始まり。
だからこそ、我はその「失われた真実」の解放を願う。」
《第二章》の六神は、人間達と良い関係を継続中なので「神様」としての尊厳は守られている。所謂「慈悲深い、良い神様」ではあるんだけど、イオスの世界が「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」と言う事を忘れているので、そのような神様ではなくなってしまっている。
じゃあ、その事が悲しくて悔しくて「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻して欲しい・・・と願っているのかというと、そうではない。
いや六神が「(本物の)神様に対する人間達のイメージを基に、神様によって生み出された神サマ」である以上、彼らは「とても人間臭い神サマ」なので・・・そういった真実を取り戻して欲しいと願っても良いのかもしれないけど。リヴァイアサンがその「失われた真実」を取り戻して欲しい、と願うのはあくまでも、
この原初の罪により、ルシス王家は罪を重ね続ける事となり。
その結果、イオスの世界は歪み傾き続けている。
つまりは、この真実さえ取り戻す事が出来れば。
本当は、そうではなかったんだ・・・!
そう過ちを正し、世界に真実を思い出させる事が出来れば。
この本当の終焉間近のイオスの世界を、救う事が出来るかもしれない。
リヴァイアサンは自分達の為では無く人間達の為に、その原初の罪により「失われた真実」の解放を願っている・・・と言う事。
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①一番最後に「ルシスの禁忌・アダギウム」という謎を残して、約7年間の時間ジャンプをさせる。
「しかし神話・・・魔大戦の真実を証明するなど、
一体どうすれば・・・・・・?」
この世界にとって、六神(=神サマ)が現実を伴う身近な存在であっても、魔大戦という神話時代の真実を立証する事は難しい。だって書物などを調べたトコで、既に原初の罪により歪められた伝承によって「今の魔大戦」となってしまっているんだから。そこから「今の魔大戦」を否定し覆す事は出来ない。だからこそ、
「では神凪よ、我リヴァイアサンの啓示を授けよう。
古より連綿と続くルシス王家の罪、その始まり。
王が封じた、ルシスの禁忌・アダギウムを解放せよ。」
「全ての真実を携え真王となった時、
聖石は其方を受け入れるだろう。
世界の創造主、夢の主・・・バハムートも其処で待っている。」
「神凪として。
そして、ルシスの血を引く者として。
偽りの王家に終止符を・・・その使命を果たすのだ。」
神様の代理者である六神は、人間の世界に直接干渉する事が出来ないので。
彼らに許される「神の啓示」という形で神凪・レイヴスに助言を与え、リヴァイアサンは降壇。
必要事項をギュウギュウに詰め込んだ結果、随分スッキリになりましたが・・・SFCの頃のウィンドウ表示は「1ページ=3~4行」だったので、これでも13ページ。
とは言っても、本当は「1行=17文字程度」で行送りなので、厳密には13ページで収まらないんだけど。
感覚的な問題で「10ページ程度が限界」と思っているので、こんな感じにまとめました。
他にも、この後「目を覚ましたルナフレーナとの会話」を足さなきゃならなくなったので・・・ギリギリまで削ぎ落す事になった。そんな事情もあったりします。
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でも今はそれ(=目を覚ましたルナフレーナとの会話)の事は置いておいて、リヴァイアサンとの対話の補足をしておきます。
と言いつつ、今までの総決算みたいなモンなので・・・逆に補足するような事は無い、気もする。強いて言うなら一番最後①。
世界を救う為のリヴァイアサンの啓示として「ルシスの禁忌・アダギウムを解放」を示しつつ。
「全ての真実を携え真王となった時」=真王とは「全ての真実を携えた王」つまり、全ての「真実を知る王」である事。
「聖石は其方を受け入れる」=最終目的が「クリスタルとの接触」である事。
「世界の創造主、夢の主・・・バハムートも其処で待っている」=決着を付ける相手が「世界の創造主である夢の主・バハムート」である事。
そして「偽りの王家に終止符を」は「ルシス王家の人間&血脈を断つ」と言う意味では無く「ルシス王家の真実を明らかにする」事で「偽りの歴史に塗り固められた王家を終わらせる」⇒「真実を取り戻す事で、イオスの世界は救われる」って意味。
この辺りも、ちょいちょい既出ではあるんだけど。
この後「約7年間の時間ジャンプ」させなきゃならない・・・つまり再開時、状況が大きく変わってしまうので。目的を見失わない様に、ココまでのおさらい&まとめを兼ねて、最後に捻じ込んでいます。
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【妹が兄を助けるのにも、理由はいらない】
で、レイヴス君(20歳)の旅、最後を飾るのが「妹・ルナフレーナとの4年振りの再会」になります。
独自設定なので忘れがちですが・・・テネブラエの惨劇後、レイヴスが帝国に残る事を選んだ時から一度も会っていないから4年振りの再会、という事に。
イメージとしては、レイヴスはリヴァイアサンとの対話中も、気を失っているルナフレーナをずっと抱きかかえて居たので。
「・・・お兄様、」
でも、たった今、気が付いた訳ではなくて。少し前・・・レイヴスがリヴァイアサンの啓示を受けている時には、ルナフレーナは意識を取り戻していた。
んだけど、レイヴスはリヴァイアサンに意識を持って行かれていたので、声を掛けられるまで気付かなかった。
で、慌ててルナフレーナを見詰め、無事を確かめる言葉を掛けようと口を開いた時に、
「ルシスの血を引く神凪、とは。
一体どういう事でしょうか・・・?」
ルナフレーナは、リヴァイアサンの啓示を聞いていた。
これに関しては、本来そんな事をしたら、神凪では無いルナフレーナはまた命を削られる事になってしまうので。特例として、レイヴスに抱きかかえられていたから、兄妹故にその波長を拾う事が出来た・・・とか。適当な理由でやり過ごし、
「オレの実の父は、ルシスのレギス陛下だ。
だがオレはその事を、
お前に伝える事が出来なかった・・・すまない。」
真実を知らされた4年前。
幼い妹の事を想えばこそ、レイヴスはその事実を伝える事が出来なかった。
母と父を失った彼女の「思い出の家族像」を・・・心の中の優しい思い出を、守ってやりたかった。いつかは告げなければと思い悩みながらも、今になるまで伝えられずにいた「真実」。
その兄の表情から、ルナフレーナは自分の為に、ずっと兄が一人思い悩んでいた事を悟った。
だからその頬を両手で包み、そっと額を合わせた。
きっと伝わる筈「大丈夫」「元気を出して」・・・それは幼い頃、兄が教えてくれたおまじない。
「どのような事情があっても、
家族への想いが変わる事はありません。
お兄様は、私の自慢の兄です。」
母を、父を、そして兄を想う気持ちは変わらない。だって皆が自分を愛してくれた数多の思い出は本物で。皆が愛してくれたからこそ、今の自分が有るのだから。
「有難う・・・ルナフレーナ。」
自分が思う以上に、この4年間で妹は心強く立派に成長していた。
その事に喜びと驚きと、そして少しの寂しさを覚えつつ・・・離れていた時間を埋め合わせる様に、レイヴスはルナフレーナを抱き締めた。
テネブラエの惨劇から4年。
帝国に残ったレイヴスは「真実の解明」の手段として軍人の道を選び。イオスの世界を救うに必要な「真実」を六神から授かる為、イオスの人々の為に尽力すると誓約を行い神凪となった。世界を救う為に、そして人々の希望である為に、レイヴスは神凪となる事を選んだ。
対するルナフレーナはテネブラエに戻り。先代神凪・シルヴァを失い、統治者としての後継を期待されていたレイヴスも戻らぬ国を・・・不安定な情勢に揺れるテネブラエを、神凪一族の人間として懸命に鼓舞し支え続けた。ルナフレーナは神凪ではなかったけれど、間違いなくテネブラエの象徴・・・希望だった。
あの日の出来事から、二人は道を違える事になってしまったけれど。
それは、それぞれが己の使命を果たす事を選んだだけで。
互いが互いを想う気持ちは、あの幼き日の「優しい思い出の日々」から何一つ変わるものでは無かった。
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全体的なイメージとしては【FF15】のルナフレーナをベースにしつつ、ルナフレーナ死亡ルートだった【エピソード・イグニス】を、ルナフレーナ生存ルートに変更してる感じ。
なのでレイヴスが「妹を助けるのに 理由がいるのか?」「私とルナフレーナは 一族の使命を果たすため 別々の道を歩んだ」「ただ それだけだ」って言ってたのも《第二章》ではこういう形で取り込んでいます。
そりゃ、一つ前の世界《第二章》でこれだったら「逝くな ルナフレーナ」「残されるオレは」ってなるよね・・・そんなトコ。
後は《新約29》で書いた様に「7年後のレイヴス(28歳)の物語」に相当する【KGFF15】で、レイヴスとルナフレーナが接触する事が避けられない&「真実の解明」を物語の主軸に置いている以上「レイヴスの実父=レギス」という「真実」を伏せたまま・・・って訳にはいかないので。
物語佳境のインソムニアで慌ただしく「オレの実の父は~(云々)」って説明しなくて良いように、ここでちゃんと時間を取ってレイヴス君の中の蟠りを解消しておきます。
物語の一端の区切りとしても「4年振りに再会した兄妹」「ちょっと崩壊した祭壇」「引きで見る、美しいオルティシエの街並と水面」って絵面は、場面遷移するのに使い易そうだし。
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*六神の事は拘りがあって「〇神〇〇〇」とフルネームで書いて来ましたが。やっぱり長過ぎ&クドイので「〇〇〇」と省略する事にしました。以下のように、ご理解くださいませ。
「〇〇〇」だけの場合は「〇神〇〇〇」=【FF15】で言う「六神」の事。
「〇神」だけの場合は、目に見えない&声を聞く事も出来無い「本当の神様」の事。
【神凪でなければ解明出来ない真実:水神リヴァイアサン】
⑤「六神(水神リヴァイアサン)」から、ルシス王家の記憶の改編・改竄により「六神(=兄弟姉妹神)」の在り方も歪められてしまった事。彼ら六神は「嘗ての自分達を、イオスの世界に思い出して欲しい」と願っていて。その為にはルシス王家が都合の悪い事実として封印した真実「ルシスの禁忌・アダギウム」を解放しなければならない事を知る(*但し彼らは助言する事しか出来ないので、アダギウムが何なのか答えを教える事は出来ない)。
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《「vsイグニス戦」は、当たり前の様にスルー》
どうしてもココ(リヴァイアサンの啓示)で一旦キリを付けなきゃならない都合上、色々と無理無理ギュウギュウ詰めですが・・・漸くルナフレーナの元に、レイヴスが駆け付ける目途が立ったという所。
で、ここのイメージは、それこそ【エピソード・イグニス】のままで良いと思います。
ただ違うのは「ちゃんとルナフレーナが生きている」・・・この一点&これが何よりも大事。
倒れている妹を見付け「ルナフレーナ」って駆け寄って、通り乱れた前髪を整えてやって、気を失っているだけなのを確認したら。
こんな目にあってでも「神凪が、到着するまでは・・・」と、神凪一族の人間としてその務めを果たした妹を、ギュッと抱き締めてあげて欲しい。
と言う事で、当たり前ですがイグニスとの戦闘にはなりません&祭壇までノンストップで駆け抜けます。前回も書いたけど、状況が似ているだけで、このオルティシエの動乱はレイヴスが20歳の時の話=【FF15】の時間軸で言えば8年前なので。
その場合「レイヴスが誰かと戦っていた」って「想い出・記憶」を仕込んでおかなくてよいのか・・・って話ですが。どう考えても戦う相手が居ないので、寧ろ「帳尻を合わせた結果そうなっただけ」の方が、見えやすいかなぁと。
つまり【エピソード・イグニス】での「vsイグニス戦」の解釈は。
改編・改竄して来た「想い出・記憶」と帳尻合わせした結果として、先に「ルナフレーナが命を落とす」って事実が【FF15】で確定していて。
後発の【エピソード・イグニス】では当然、既にルナフレーナの死は確定している。だって【FF15】で「ルナフレーナ=死亡」って事にしたんだから、今更ここを変える事は出来ない。
そして【FF15】のシナリオ上、隣りでノクティスが気を失って伸びてる事や。
レイヴスが水神討伐の指揮を執っていた=彼がこの場に居た事・・・ここの展開&設定を変える事も出来ない。
要は、先に【FF15】があって、その展開を前提&踏まえた上での物語【エピソード・イグニス】を創ってるんだから。
「本編で描けなかった、オルティシエ動乱の物語を、
イグニスを主人公に据えて創ろう。」
ってなった時点・・・つまり「創ろう」って一番最初の時点で、既にそういう出発&着地点を念頭に帳尻を合わせなきゃならない。
オルティシエにレイヴスが居るのなら、それこそ途中の共闘が有ろうが無かろうが彼は祭壇を目指さなきゃならないし(キャラ作り的な事情)。
駆け付けたその先。ルナフレーナが亡くなってて、その隣りでノクティスが伸びてたら・・・元々ノクティスに対しての信用が低かったレイヴスは、その怒りをノクティスに向けるだろうから(レイヴスのキャラをブレさせない&実は妹を想っていた・・・という設定上)。
そうなったらレイヴスと戦う事になってでも、主人公・イグニスは彼を止めなければならない。
これが【エピソード・イグニス】で「vsイグニス戦」というイベントが発生する理由。
勿論これは「vsイグニス戦」というイベントが発生する理由・・・のイメージであって、実際の【エピソード・イグニス】がどうこう言う訳では無いです。大事なのは、その過程のイメージ。
つまり【FF15】をベースにしてるから【エピソード・イグニス】は、あのような物語になった。
でも現状《第二章》は【FF15】と異なる物語になっているので。
【FF15】をベースにしたからこその【エピソード・イグニス】の「vsイグニス戦」を、そんな「想い出・記憶」もイメージも見えないのに無理して引っ張って来る必要は無い・・・そう言う事。
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《六神の長女・水神リヴァイアサン(曲線美)》
言い訳を終えたトコで、ルナフレーナをギュッと抱き締めたトコから再スタート。
「待ち侘びたぞ、神凪よ。」
リヴァイアサンに声を掛けられて前を見据えるシーンは、例の「気を失ってるノクティス(=ルナフレーナ)を、気丈にも抱きかかえて守るルナフレーナ(=レイヴス)」イメージに差し替えたら、ちょうど良い感じに収まると思います。
何て言うか・・・今日日「男が守る方で、女が守られる方」ってのは古いのかもしれないけど、やっぱり王道の安心感と言うか。
純粋に「ルナフレーナを抱えて守るレイヴス」の絵を想像したら様になる&格好イイだろうから見てみたい(これはドット絵には出来ない演出)。
で、問題はココから(⇐ココまでは簡単なつもりだった)。
何度も書いている様に、ココで一旦キリを付けなきゃならないので、必要事項をギュウギュウに詰め込まなきゃならない訳ですが。
以前《新約29》で書いた「押さえておかなきゃならない部分」のウチ、
①一番最後に「ルシスの禁忌・アダギウム」という謎を残して、約7年間の時間ジャンプをさせる。
②水神リヴァイアサンは、ルシス王家によって歪められた「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻す事を望んでいる。
③水神リヴァイアサンは、神凪であるレイヴスがルシス王家の血を引いている事に、複雑な気持ちを抱いている。
④レイヴスが到着するまでは、ルナフレーナが水神リヴァイアサンの対応に当たっている。
⑤水神リヴァイアサンの元へは、レイヴス一人で行く。
現状クリアしているのは④と⑤のみ・・・つまり内容が抉れそうな①~③を、今から全部詰め込まなきゃならない。
しかもその①~③は順番に潰していくんじゃなくて、出来るだけ一纏めにして詰め込みたい。「ご飯」と「鶏もも肉」と「サラダ」別個に出すんじゃなくて、全部乗っけて「カオマンガイ」としてワンプレートで出す・・・そういうイメージ。
これは何でかって言うと《第二章》は「古き良きSFC時代のRPG」のイメージで考えている=今時の超美麗ムービーだったら長話でも許されるのかもしれないけど、大して動きの無いドット絵で長話はキツイんじゃないかな・・・って。
イメージの掴み方として「SFC時代のRPGだったら、どうだろう?」って考えた時に、やっぱり「セリフばっかりで長々と話し込むのは、ゲームの体裁として良くないんじゃないかな?(=そういうのは避ける?)」って思っちゃう。
だから、考え方としてはそれだけの事情なので。別にそこを気にしないなら長々と書いても良いんだろうけど。今までずっと「古き良きSFC時代のRPG」ってイメージを追い掛けて来たので、自ら縛って行く方向で頑張ります。
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③水神リヴァイアサンは、神凪であるレイヴスがルシス王家の血を引いている事に、複雑な気持ちを抱いている。
これに関しては「自分達(=六神)と人間達との仲介者である神凪が、選りによって世界が傾く原因を作り出して来たルシス王家の血を引いている」&「イオスの世界の人々を愛する六神から見れば、人々をこのような世界に追いやっているルシス王家は許しがたい存在(=自分達の都合ではなく、人間達を想う故に許せない)」から。
「ルシスの血を引く神凪とは、
イオスの世界の終焉も近いと見える。
王家の罪・・・既に其方も知っておるな?」
本来「王と神凪は、世界の為に共に在るべき存在」であって、その血を交える事はタブーとされていた筈。
にも拘らずレイヴスが両家の血を引いていると言う事は、そこまで世界が傾いてしまっていると言う事で・・・リヴァイアサンはそれを嘆いている。
と同時に「ルシスの血を引く神凪」が、この終焉間近の世界に誕生した事に、リヴァイアサンは一縷の希望を抱いていた。
だって「ルシスの血を引く神凪」と言う事は、世界が傾く原因を生み出して来たルシス王家の人間と、神凪を介さず直接話をする事が出来る・・・という事だから。
「ルシス王家が、歴史を改竄し続けた結果。
数多の真実が失われ、
世界は歪み傾き続けている、と。」
「如何にも・・・。
故に、世界の終焉を阻止するには、
王家が罪を認め正し、
葬り去った真実を解放する他ない。」
「ルシスの血を引く神凪よ・・・。
世界に「失われた真実」を、思い出させるのだ。」
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②水神リヴァイアサンは「イオスの世界の人々の為」に、ルシス王家によって歪められた「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻す事を望んでいる。
「原初の罪は、魔大戦まで遡る。
我ら六神は人間達により、兄弟姉妹の神と定められた。
人間達がそう想い願う故に、そのような神となったのだ。」
「しかし永い時を経る中で変容した、我らの在り方を。
その変化を過ちと知りながらも、
王は正そうとはしなかった。
国や王家にとって、その方が都合が良かったからだ。」
「まさか、そんな・・・、
神の在り方まで歪めるとは・・・・・・。」
「我らの在り方が変容するのは、定められし世界の理。
故に、その事を責めはしない。
しかしその罪こそが、全ての罪の始まり。
だからこそ、我はその「失われた真実」の解放を願う。」
《第二章》の六神は、人間達と良い関係を継続中なので「神様」としての尊厳は守られている。所謂「慈悲深い、良い神様」ではあるんだけど、イオスの世界が「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」と言う事を忘れているので、そのような神様ではなくなってしまっている。
じゃあ、その事が悲しくて悔しくて「六神=本当は仲の良い兄弟姉妹の神様だった」という「失われた真実」を取り戻して欲しい・・・と願っているのかというと、そうではない。
いや六神が「(本物の)神様に対する人間達のイメージを基に、神様によって生み出された神サマ」である以上、彼らは「とても人間臭い神サマ」なので・・・そういった真実を取り戻して欲しいと願っても良いのかもしれないけど。リヴァイアサンがその「失われた真実」を取り戻して欲しい、と願うのはあくまでも、
この原初の罪により、ルシス王家は罪を重ね続ける事となり。
その結果、イオスの世界は歪み傾き続けている。
つまりは、この真実さえ取り戻す事が出来れば。
本当は、そうではなかったんだ・・・!
そう過ちを正し、世界に真実を思い出させる事が出来れば。
この本当の終焉間近のイオスの世界を、救う事が出来るかもしれない。
リヴァイアサンは自分達の為では無く人間達の為に、その原初の罪により「失われた真実」の解放を願っている・・・と言う事。
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①一番最後に「ルシスの禁忌・アダギウム」という謎を残して、約7年間の時間ジャンプをさせる。
「しかし神話・・・魔大戦の真実を証明するなど、
一体どうすれば・・・・・・?」
この世界にとって、六神(=神サマ)が現実を伴う身近な存在であっても、魔大戦という神話時代の真実を立証する事は難しい。だって書物などを調べたトコで、既に原初の罪により歪められた伝承によって「今の魔大戦」となってしまっているんだから。そこから「今の魔大戦」を否定し覆す事は出来ない。だからこそ、
「では神凪よ、我リヴァイアサンの啓示を授けよう。
古より連綿と続くルシス王家の罪、その始まり。
王が封じた、ルシスの禁忌・アダギウムを解放せよ。」
「全ての真実を携え真王となった時、
聖石は其方を受け入れるだろう。
世界の創造主、夢の主・・・バハムートも其処で待っている。」
「神凪として。
そして、ルシスの血を引く者として。
偽りの王家に終止符を・・・その使命を果たすのだ。」
神様の代理者である六神は、人間の世界に直接干渉する事が出来ないので。
彼らに許される「神の啓示」という形で神凪・レイヴスに助言を与え、リヴァイアサンは降壇。
必要事項をギュウギュウに詰め込んだ結果、随分スッキリになりましたが・・・SFCの頃のウィンドウ表示は「1ページ=3~4行」だったので、これでも13ページ。
とは言っても、本当は「1行=17文字程度」で行送りなので、厳密には13ページで収まらないんだけど。
感覚的な問題で「10ページ程度が限界」と思っているので、こんな感じにまとめました。
他にも、この後「目を覚ましたルナフレーナとの会話」を足さなきゃならなくなったので・・・ギリギリまで削ぎ落す事になった。そんな事情もあったりします。
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でも今はそれ(=目を覚ましたルナフレーナとの会話)の事は置いておいて、リヴァイアサンとの対話の補足をしておきます。
と言いつつ、今までの総決算みたいなモンなので・・・逆に補足するような事は無い、気もする。強いて言うなら一番最後①。
世界を救う為のリヴァイアサンの啓示として「ルシスの禁忌・アダギウムを解放」を示しつつ。
「全ての真実を携え真王となった時」=真王とは「全ての真実を携えた王」つまり、全ての「真実を知る王」である事。
「聖石は其方を受け入れる」=最終目的が「クリスタルとの接触」である事。
「世界の創造主、夢の主・・・バハムートも其処で待っている」=決着を付ける相手が「世界の創造主である夢の主・バハムート」である事。
そして「偽りの王家に終止符を」は「ルシス王家の人間&血脈を断つ」と言う意味では無く「ルシス王家の真実を明らかにする」事で「偽りの歴史に塗り固められた王家を終わらせる」⇒「真実を取り戻す事で、イオスの世界は救われる」って意味。
この辺りも、ちょいちょい既出ではあるんだけど。
この後「約7年間の時間ジャンプ」させなきゃならない・・・つまり再開時、状況が大きく変わってしまうので。目的を見失わない様に、ココまでのおさらい&まとめを兼ねて、最後に捻じ込んでいます。
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【妹が兄を助けるのにも、理由はいらない】
で、レイヴス君(20歳)の旅、最後を飾るのが「妹・ルナフレーナとの4年振りの再会」になります。
独自設定なので忘れがちですが・・・テネブラエの惨劇後、レイヴスが帝国に残る事を選んだ時から一度も会っていないから4年振りの再会、という事に。
イメージとしては、レイヴスはリヴァイアサンとの対話中も、気を失っているルナフレーナをずっと抱きかかえて居たので。
「・・・お兄様、」
でも、たった今、気が付いた訳ではなくて。少し前・・・レイヴスがリヴァイアサンの啓示を受けている時には、ルナフレーナは意識を取り戻していた。
んだけど、レイヴスはリヴァイアサンに意識を持って行かれていたので、声を掛けられるまで気付かなかった。
で、慌ててルナフレーナを見詰め、無事を確かめる言葉を掛けようと口を開いた時に、
「ルシスの血を引く神凪、とは。
一体どういう事でしょうか・・・?」
ルナフレーナは、リヴァイアサンの啓示を聞いていた。
これに関しては、本来そんな事をしたら、神凪では無いルナフレーナはまた命を削られる事になってしまうので。特例として、レイヴスに抱きかかえられていたから、兄妹故にその波長を拾う事が出来た・・・とか。適当な理由でやり過ごし、
「オレの実の父は、ルシスのレギス陛下だ。
だがオレはその事を、
お前に伝える事が出来なかった・・・すまない。」
真実を知らされた4年前。
幼い妹の事を想えばこそ、レイヴスはその事実を伝える事が出来なかった。
母と父を失った彼女の「思い出の家族像」を・・・心の中の優しい思い出を、守ってやりたかった。いつかは告げなければと思い悩みながらも、今になるまで伝えられずにいた「真実」。
その兄の表情から、ルナフレーナは自分の為に、ずっと兄が一人思い悩んでいた事を悟った。
だからその頬を両手で包み、そっと額を合わせた。
きっと伝わる筈「大丈夫」「元気を出して」・・・それは幼い頃、兄が教えてくれたおまじない。
「どのような事情があっても、
家族への想いが変わる事はありません。
お兄様は、私の自慢の兄です。」
母を、父を、そして兄を想う気持ちは変わらない。だって皆が自分を愛してくれた数多の思い出は本物で。皆が愛してくれたからこそ、今の自分が有るのだから。
「有難う・・・ルナフレーナ。」
自分が思う以上に、この4年間で妹は心強く立派に成長していた。
その事に喜びと驚きと、そして少しの寂しさを覚えつつ・・・離れていた時間を埋め合わせる様に、レイヴスはルナフレーナを抱き締めた。
テネブラエの惨劇から4年。
帝国に残ったレイヴスは「真実の解明」の手段として軍人の道を選び。イオスの世界を救うに必要な「真実」を六神から授かる為、イオスの人々の為に尽力すると誓約を行い神凪となった。世界を救う為に、そして人々の希望である為に、レイヴスは神凪となる事を選んだ。
対するルナフレーナはテネブラエに戻り。先代神凪・シルヴァを失い、統治者としての後継を期待されていたレイヴスも戻らぬ国を・・・不安定な情勢に揺れるテネブラエを、神凪一族の人間として懸命に鼓舞し支え続けた。ルナフレーナは神凪ではなかったけれど、間違いなくテネブラエの象徴・・・希望だった。
あの日の出来事から、二人は道を違える事になってしまったけれど。
それは、それぞれが己の使命を果たす事を選んだだけで。
互いが互いを想う気持ちは、あの幼き日の「優しい思い出の日々」から何一つ変わるものでは無かった。
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全体的なイメージとしては【FF15】のルナフレーナをベースにしつつ、ルナフレーナ死亡ルートだった【エピソード・イグニス】を、ルナフレーナ生存ルートに変更してる感じ。
なのでレイヴスが「妹を助けるのに 理由がいるのか?」「私とルナフレーナは 一族の使命を果たすため 別々の道を歩んだ」「ただ それだけだ」って言ってたのも《第二章》ではこういう形で取り込んでいます。
そりゃ、一つ前の世界《第二章》でこれだったら「逝くな ルナフレーナ」「残されるオレは」ってなるよね・・・そんなトコ。
後は《新約29》で書いた様に「7年後のレイヴス(28歳)の物語」に相当する【KGFF15】で、レイヴスとルナフレーナが接触する事が避けられない&「真実の解明」を物語の主軸に置いている以上「レイヴスの実父=レギス」という「真実」を伏せたまま・・・って訳にはいかないので。
物語佳境のインソムニアで慌ただしく「オレの実の父は~(云々)」って説明しなくて良いように、ここでちゃんと時間を取ってレイヴス君の中の蟠りを解消しておきます。
物語の一端の区切りとしても「4年振りに再会した兄妹」「ちょっと崩壊した祭壇」「引きで見る、美しいオルティシエの街並と水面」って絵面は、場面遷移するのに使い易そうだし。
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