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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 25》

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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【「両刃の神剣」と「片刃の真剣」】
 【イオスの世界の闇を払う為に・・・】
 【「M.E.748年」新たな神凪の誕生】

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 前々回では「人間世界で一人前(=大人)と認められていないような子供に、神様との交渉役を任せる事は出来ないから」って身も蓋もない現実的な理由を。
 前回では「レイヴスが神凪だった世界線があるなら、神凪就任は彼が20歳の時だろうな・・・って一年半前から思ってたから」なんて、ふざけた理由をツラツラと書き。
 何とか「 神凪就任条件=20歳(成人)以上だから、20歳になったレイヴス君のトコに、神凪就任のお話が舞い込んで来たんだよ!」って設定の裏打ちに励んで来た訳ですが。
 《新約 23》の冒頭に書いていたように、もともと「まぁ、何かのキッカケとか気付きになるかもしれない・・・程度の気持ちで記しておきます」程度の事だったので、これ以上の深追いはせずに話を進めます。

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【「両刃の神剣」と「片刃の真剣」】
 話の展開として、レイヴス君には神凪になってもらわなきゃならない訳ですが。
 レイヴス自身は「次代の神凪はルナフレーナが就く」とばかり思っていたので、そりゃ困惑でしかない。

 因みに、最初に補足しとかないといけないのが「レイヴスでも神凪になれるなら、何で当たり前にルナフレーナが神凪に就くと思い込んでいたのか?」って件ですが。
 古来より神凪と認める、その証人となって来たのがテネブラエの民だったなら。何よりも尊重されたのは、神の意志でも、神凪一族の意向でも無く、民意・・・って事になるんだけど。
 そもそもテネブラエの民が「レイヴスを神凪にしなきゃならない」って事態を、想定していなかったんじゃないかな?
 つまりテネブラエの民が当たり前に「次期神凪=ルナフレーナ」と思っていたから。
 そんな民意を物心ついた頃から感じ取っていたレイヴス少年は、当たり前に「神凪にはルナフレーナが就く」と思い込んでいた。
 だって今回は先代・シルヴァが不慮の事故で亡くなってしまったので、急ぎ新たな神凪を据える必要があった。だからこそ「 神凪就任条件=20歳(成人)以上」になって早々レイヴスに、神凪就任の話が入って来たんだけど。
 逆を言えば、先代・シルヴァがこのように早くで亡くならなければ・・・ルナフレーナが成人してからだったら、兄・妹に関わらず民が選ぶ方が神凪に就けば良かっただけで。
 彼女の神凪としての適性は兎に角、その時ならテネブラエの民が望む通り、神凪にはルナフレーナが選ばれただろうから。

 でも流石にそれだけでは理由として弱い。
 だって、色々な真実を知らない民衆は、今まで通りを信じて「次期神凪=ルナフレーナ」と思っていても仕方が無いけど。
 テネブラエの中枢。特に先代であり母親でもあるシルヴァは「レイヴスも神凪たる資格を持っている」事は知っていた筈・・・なのに、その事をレイヴスに告げていなかったのか?
 ココに関しては、今は「シルヴァはその事、どう思ってたの?」って謎なままになりますが・・・然るべきタイミングがあるので、その時まで保留とします。

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 で、未だ困惑しかない状況から進んでいないレイヴス君ですが。
 彼は真面目な主人公なので、迷って立ち止まって思い悩んでも、自分の道は自分でちゃんと選んでくれます。
「失われし真実を求めるのであれば、
 六神に啓示を求めるが良い。
 そなたには、その資格がある筈じゃ。」
「真実を希うのは、六神とて同じ。
 覚悟をもって臨む者の言葉を、蔑ろになどせんよ。」
 雷神ラムウは、そう言っていた・・・それはつまりレイヴスが求める「真実」の解明には、神凪に就く必要がある、という事。

 テネブラエから使者が携えて来たのだから、ルナフレーナは承知しているのだろうけど。
 自分が「真実」を求めるのは亡き母の為・・・レギスの本心を知りたいと思ったから。
 その想いは、今でも変わらない。
 だからこの旅を終える事は・・・テネブラエに戻る事は、まだ出来ない。
 テネブラエに戻る事は出来ないけれど、それなら・・・、

「この世界を守る事が、俺の使命。
 俺はイオスの世界全てに尽くす神凪となる・・・!」
 テネブラエの民だけではなく、世界中の人々に誓いを立てよう。
 世界に「真実」を取り戻す為、神との対話に臨む・・・それがきっと、この「歪んだ真実」により傾き続けるイオスの世界を守り救う事に繋がる筈だから。
 これからは亡き母の為では無く、世界中の人々の為に力を尽くそう・・・それが俺の「神凪」としての覚悟。

 と・・・レイヴス君が一人熱く覚悟を誓ったトコで、
「神凪として、世界を守る為に尽力する事。
 それが貴方の覚悟なのね・・・?」
 どこからともなく急に冷気が・・・と思ったら、目の前には亡き母・シルヴァが。
「私の為に・・・と言うのなら、
 考え直しなさいと、引き留めるところだったわ。」
「母上・・・どうして・・・・・・?」
「貴方を神凪にはしたくなかった。
 でも、やはり貴方はその道を選ぶのね・・・。」
 両刃の神剣で、神に捧げる剣舞を舞い。
 片刃の真剣で、守るべき人々の為に剣を振るう。
 相反する様な其れは、レイヴスにとってはどちらも「自分の在るべき姿」であって・・・どちらかを選ぶ事など出来ないのだと、そんな事は当の昔に分かっていた。
 分かっていたけれど・・・母親としては、息子の幸せを願わずにはいられなかった。
 誰かの為だけでは無く、自分の為の人生も望んで欲しかった。
 きっとこの子は使命の為なら、ささやかな望みさえ手放してしまうから。でも、

「貴方が世界の為、神の啓示を必要とするのなら・・・、」
 目が眩む程の眩い光に包まれたかと思うと、
「私も氷神シヴァの一柱として、貴方の力となりましょう。」

 目の前に佇むのは、氷神シヴァであり・・・死しても尚、神凪としての使命に殉じる母・シルヴァだった。

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 この頃には、かなり視界は広くなっているとは言え。レイヴス君の旅は、あくまでも「亡き母・シルヴァの為に、真実を追求&解明する」のが発端だったので。
 やっぱりそんな個人的な理由で「神凪」になってもらっては困る・・・って言うか、その程度の覚悟では「神凪」になれない(=民に認めて貰えない)だろうって事で。
 ここでレイヴスの真実を追求&解明する目的を「亡き母・シルヴァ」から「イオスの世界」へと転換しとこう・・・って魂胆です。
 後、シルヴァの方も「息子が自分の為に人生捧げてる状況」をそのまま・・・ってのは、やっぱり親視点で見たら「それは無いやろ・・・」って気がしたので。
 レイヴスの目的が「亡き母・シルヴァ」から「イオスの世界」の為にシフトしたからこそ、息子の覚悟と決意を受け入れた・・・って形に収めています。

 で、後ここで回収しているのが、上記で保留にしてた「シルヴァはレイヴスも神凪たる資格を持っている事は知っていた筈なのに、その事をレイヴスに告げていなかったのか?」「シルヴァはその事を、どう思ってたのか?」で。
 やっぱりシルヴァは母親として「神凪とルシス王家の血を引くレイヴスに、無理をさせたくなかった」んだろうな・・・って。性格的にも絶対無理するのが分かってたから。
 確か「レイヴス=レギスとシルヴァの子」である事を公表したいと、レギスがシルヴァに申し出た時も。本人達に真実を告げる事が出来ないまま、力を持たない神凪・ルナフレーナの補佐を、陰でレイヴスに任せるなんて。そんな関係、二人にとって良くないだろうから・・・って理由で賛同してた筈なので(自分設定)。
 ルシス王家側との兼ね合いを考慮すれば、その事実を公表するまでは「レイヴスにも神凪になれる資格はある」寧ろ「レイヴスが神凪本来の力を継承している」と、フルーレ家側の独断で真実を告げる事は出来なかったし。
 例え全ての真実を公表していたとしても「それがレイヴスにとっても、ルナフレーナにとっても、一番幸せが望める生き方だろうから」と・・・そんな親心から、ルナフレーナに神凪本来の力が乏しくても、シルヴァは次期神凪にはルナフレーナを据えるつもりだった。 
 唯一無二の存在とも言える神凪としては、甘い考えだったかもしれないけど。彼の出自を考えれば、母親として心配なのは当然だろうし。

 後は再々「氷神シヴァが訪ねて来るなら、もっと違うタイミング」と書いてましたが、それがココだったという事で。
 イメージとしてはフェネスタラ宮殿襲撃後、眠りから目覚めた氷神シヴァがニフルハイム帝国に攻撃して来てたでしょ?アレを引っ張ってこようかなって。
 勿論、第二章の氷神シヴァは帝国を攻撃しに来た訳では無く、レイヴス君に会いに来たんだけど。
 第一章では「氷神シヴァが、レイヴスに会いに来る理由が無い」ので、辻褄を合わせた結果「フェネスタラ宮殿襲撃の報復の為、氷神シヴァが帝国を攻撃した」ってなってしまった・・・そんな感じで。
 氷神シヴァが帝国に来た時期も、都合良く調節しとくかな。
 第二章では、レイヴス(20歳)が神凪に就任する前なので=M.E.748年。
 第一章では、フェネスタラ宮殿襲撃の報復の為とされてしまったので=M.E.745年。
 明確に「何年」って定まってる部分は、本当はあまり動かしたくないんだけど。

 そしてレイヴス君の印象的な台詞「神凪は 死しても その使命から 解放されることはない」も、このタイミングで氷神シヴァの一柱として存在し続ける、亡き母・シルヴァに会っていたから知っていた・・・って事にしておく。

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【イオスの世界の闇を払う為に・・・】
 という訳で。何とかレイヴス君に神凪になる覚悟を決めてもらうトコまでは来たんだけど、話の展開的にテネブラエには戻れない&ルナフレーナには会いたくないので。

 神凪となる覚悟はあるが、テネブラエだけではなく世界の為に尽くしたい。
 世界中の人々の声に耳を傾け、その想いに応えたい。
 だからテネブラエには戻らず、世界の「今」を見て回ろうと思う。
 世界の真実を知らずして、世界を守る事など出来ないのだから。

 ・・・位のラインに、落ち着けておく。
 んだけど、やっぱりそれだけでは「テネブラエに戻らず、帝国に残る理由」として弱いので、もう少し設定を積んでおく。
 どういう事かと言うと。第二章のテネブラエの人達が「国家元首なんてならなくてもイイから、神様の為の神凪であって!」って望むくらいに神様最優先だったとしたら。
 神凪の修行の一環として、世界中の人々に救いの手を差し伸べる為、世界中を巡って人助けをする事自体は理解出来ても。
 レイヴスが軍属で在り続ける事には難色を示す・・・と言うか。やっぱりちょっと「神凪の在り方」として、納得出来ないんじゃないかなって。
 だって彼らの「国家元首なんてならなくてもイイ」ってのは、あくまでも「神様の為の神凪であって欲しい」って想いから来ているモノの筈なので。
 その状況でレイヴスが軍属のまま活動する事を選ぶって言うのは「神凪>国家元首」+「神凪=軍属」=「神凪=軍属>国家元首」・・・と言われているようで。
「国家元首なんてならなくてもイイ。
 テネブラエに戻ってくれなくても仕方が無い。
 ただ、神凪としての務めに専念して欲しい。」
 レイヴスに対して「神様の為の神凪」を望むテネブラエの民としては、感覚的にモヤッとしないかな?

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 かと言ってレイヴスが軍属を離れる・・・軍人を辞めてテネブラエに戻った後、神凪の務めとして世界を回る、って方法は取れない。
 何でかって言うと、第二章の「運命の王子(主人公)」であるレイヴス君を、「導き手」であるアーデンの手の届かないトコに置く事が出来ないから。

 アーデンは「導き手」なので彼が直接「世界」を動かす事も、レイヴスに何かを強要する事もない。
 でも「導き手」として、レイヴスが立ち止まってしまう事が無いように・・・どの道をどう進むかは彼次第だとしても「運命の王子(主人公)」が前に進めるよう、常に「可能性という道」を示してやらなきゃならない。
 彼が迷った時には、手を差し伸べてやれる所に居てやらなきゃならない・・・それが今のアーデンに与えられた「役割」だから。

 と言う理由から、設定として「ニフルハイム帝国&軍属=アーデンの保護下」から、レイヴス君を引き剥がす事は出来ない。
 のであって、嘘っぽいかと思いますが、疑似親子関係で「キャッキャ♪」させたくて二人を一緒にしてる訳では無いです。
 いや勿論、そういう二人が思い浮かぶなら否定はしないけど。
 自分的には、帝国の一般兵曰く「二人並んで廊下を歩いてるのを、見た事が無い」ってレベルで一緒に居ないと思ってます。
「いや、それって一緒に居ないやん?」
 って感じですが。アーデンの役目はあくまでも「導き手」=レイヴスが前に進み続けられるよう、迷ったり立ち止まってしまった時に手を差し伸べてやる事なので。
 レイヴスがアーデンの助けを必要とせず、自分で自分の道を選び前へと進めるなら。
 別に四六時中レイヴスの傍に居て、必要とされてもいないのに手を引いてやる必要は無い訳です。手を繋いでないと転ぶ幼児じゃないんだから・・・それはイイ年した親子関係としては過干渉。
 子供が困ってる時に、手助けしてやれる場所に居ればイイ。
 自分が二人に見てるのは、そういう距離感。ある意味、理想的な親子関係だと思います。

 唐突ですが「子育て四訓」って聞いた事あるかな?
 山口県の教育者の方が提唱されたという「乳児はしっかり肌を離すな」「幼児は肌を離せ手を離すな」「少年は手を離せ目を離すな」「青年は目を離せ心を離すな」・・・子育てしていて「なるほどな(深い)」って思った言葉です。
 離す事も大事。
 でも、意外と離す方が難しかったりする。

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 話を戻して・・・そうなって来るとやっぱり「テネブラエの民を納得させて、軍属のまま神凪としての道を選ぶ」って事になるので。
 この「軍人と神凪」という正反対の属性を両立するだけの、テネブラエの民が納得する様な「軍属のままの方が都合が良い状況」を立ててやらなきゃならない。
 ・・・って考えたらRPGとしても「世界の闇が進んでいる(=モンスターが増えた等)」ので「世界の闇を払う為にも、軍属(=戦える立場)にある方が都合が良い」ってのが妥当かな、と。
 つまり「報告が増えているモンスター被害に困る人々を助けるには、戦う事が出来る軍人&サポート出来る軍属に在る方が都合が良い」・・・そういう方面からアプローチして行く。

 この世界(=第二章)って《新約 17》で「レイヴス(12歳)&ルナフレーナ(8歳)の時、モンスターに襲われた事が剣技を師事するキッカケ」だったように「モンスター自体は存在していた世界(フェネスタラ宮殿近くの森にまで出没するって事は、それなりの認識?)」です。
 そしてレイヴス君(20歳)の物語開始時も《新約 15》で「RPGである以上、何からの「倒す対象」は必要なので、一般的なモンスターなんかは普通にウロウロしてるイメージ(シガイ云々は一般的では無いかも)」って書いていたように「シガイ云々は一般的では無いにせよ、モンスター自体は普通に存在していた世界」なので。
 レイヴス(12歳)の時よりも、レイヴス(20歳)の今の方が「モンスターの数が増えている&シガイ化といった現象が増えた」って事にして。
 その原因をテネブラエの民らは「先代神凪・シルヴァ逝去後、世界の闇が進んだ」「神凪が不在だから、神様も力を振るえないのでは」「神の啓示を受ける為、一刻も早く神凪を」と考えた。
 そうレールを敷いておけば「テネブラエの重鎮がルナフレーナの成人を待たずして、早急にレイヴスを神凪に就けようとした理由」も一押しできるので、ちょうど良いなって。

 テネブラエの民らは当たり前に「次期神凪はルナフレーナ」だと思っていたんだから。
 世界が神の手助けを必要としない程に平和であれば、テネブラエの重鎮達もルナフレーナの成人を待つ事を考えたかもしれない。
 でも先代神凪を失ってから世界は急速に闇が蔓延し、モンスターどころでは無い・・・シガイという正体不明の存在まで跋扈する世界となってしまった。だからこそ、
「神と神凪の交流が絶たれた今。
 得体の知れない闇が、イオスの世界を覆い尽くそうとしている。」
 テネブラエの重鎮達は、闇に飲まれつつある世界を救う為には神の手助けが・・・神の啓示が必要だと考え。
 一刻の猶予も許されない彼らは「次期神凪はルナフレーナ」と願う民らの想いや、2000年近く続く「神凪は女性」という思い込みを覆してでも、神凪となる資格を得たレイヴスに神凪就任を希った。

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 これ位に切羽詰まってたら「男性で軍人&軍属でニフルハイム帝国に身を置いてるレイヴス君」に「是非、神凪に・・・!」ってお声が掛かっても良いんじゃないかな。
 後、付け足しておくと「そもそもテネブラエの民は、帝国に対して悪感情を抱いていない」ってのも大きいかと。

 直ぐに忘れそうになりますが今まで書いて来たように、第二章の帝国は「悪側」では無い「真っ当な大国」で、テネブラエの事を属国と見下していない。関係が良好な宗主国と従属国として、帝国はあらゆる面でテネブラエを守っている立場です《新約 11》。
 特に神聖国として軍事力を保持していないテネブラエの国防は、帝国が常備軍を置くなどして担っていた・・・だから「レイヴス=帝国軍属」とは言っても「帝国軍・帝国軍人」に守ってもらっているテネブラエの民にしたら、恐ろしさよりも親しみや感謝の念が強い位であって。
 神凪としての旅に出るレイヴスに同行してくれるレイヴス小隊・・・つまりカリゴ・アラネア・ロキに対しても「何で帝国の軍人が・・・!」なんて悪感情は持っていなかった。寧ろ、
「どうかレイヴス様を、私達の神凪をお守りください。」
 テネブラエの民らは、レイヴスを補佐するカリゴ達に全幅の信頼を寄せていたんじゃないかな。
 現実問題として、上にも書いた様に「テネブラエは神聖国として軍事力を保持していない」=「危険を伴うレイヴスの旅に同行する人間を、テネブラエから用意出来ない」って事情もあるので、純粋に「自分達に代わり、神凪を宜しくお願いします」って想いが強いんじゃないかなと。

 その辺りをイメージしてみると「世界中の人々を救う為のレイヴスの旅」「神凪・レイヴスを補佐する為の同行者たち」「彼ら一行を歓迎する世界中の人々」って構図は、【FF10】の「召喚士・ユウナ一行」に近いのかなって。
 尤も、ユウナとレイヴスの関係については《新約 2》の時点で、
 オッドアイとか、必殺技が『奥義 黄泉送り』だったりとか・・・中途半端にレイヴスがユウナっぽい要素を持ってるのは、何でなんだろう。
 何でわざわざ「一人(ユウナ)を、男女二人(レイヴス+ルーナ)に分けた」みたいな事になってるんだろう。
 他にも「何でかユウナっぽさを感じる」「ルーナを噛ませると余計に近い(ユウナ⇒ルーナ⇒レイヴス)」と書いていたので。
 突拍子も無い話だけど「神凪・レイヴス小隊」と「召喚士・ユウナ一行」のイメージが似て来るのは、自分的にはグルっと回って回収出来た・・・という事で結果オーライとしておきます。

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【「M.E.748年」新たな神凪の誕生】
 やっと「レイヴスを神凪に・・・」というトコまで漕ぎ着けた訳ですが。
 次に解決しなきゃならないのが、どのタイミングを以て神凪就任とするか?
 ここまでの話の展開から言うと「世界を旅して回り、世界中の人々に救いの手を差し伸べる」⇒「それにより、世界中の人々に神凪に相応しいと思ってもらえる」⇒「旅から戻って、神凪就任(式)」ってイメージだけど。
 それをすると「神凪になるまでの旅(=主に人々を助けるイベント)」と「神凪になってからでないと出来ない事(=六神絡みのイベント)」に分けなきゃならなくなるので・・・RPGの動線で考えると、同じ地域を何度も行き来する事になるのってダルイ&無駄が多いな、と。ただでも既に一度、ルシス王国領には遠征済みだし。

 と言う事で、相変わらず尺の都合もあるので「レイヴスは旅に出る前には、神凪就任式を済ませていた」・・・つまり「旅立つ時には、既に神凪に就任していた」って事で話を進めます。
 ココに来て急に「そんな適当な・・・」って感じですが。過去の神凪が女性ばかりだったとすれば、当たり前に「神凪になる為に、世界中を旅して回れ」ってのは無茶な気がするので。
 そりゃ「世界中の人々に認められた神凪」である事が、本来の「神凪就任の儀」・・・理想だけれど。
 現実的には、常日頃から神凪一族の働きを間近で見て来たテネブラエの民らが、ほぼほぼ無条件で「神凪に相応しいと認めてくれる(=証人となる)」事で、神凪就任と見做されていた・・・そんな感じだったんじゃないかな?

 じゃあ「レイヴス君もテネブラエに戻って・・・」と言いたいトコだけど、そうはいかない。だって何度も書くけど彼はテネブラエに戻れない&ルナフレーナに会う事は出来ないから(メタい都合で)。
 なのでそのメタい都合を誤魔化す為に「テネブラエの多くの民は、レイヴスの事を神凪と認めている」し「一刻を争う今、レイヴスに神凪になってもらわなきゃならないのは分かってる」・・・分かってはいるんだけど「やっぱりテネブラエの民らは、神凪・ルナフレーナという希望を捨てられなかった」って流れを敷いておきます。
 つまり以前書いた様に、誰も面と向かってレイヴスの神凪就任に異を唱える事は無かった・・・と思う。だってテネブラエの民は、神凪一族として先代を支えていたレイヴスに尊敬の念を持っていた筈だから。
 でも先代亡き後、国を空けていたレイヴスを神凪にとは・・・手放しに歓迎出来る事では無かった、一片の蟠りも無く心の底から望む事は出来なかった。
 12歳の幼さで母を亡くし、兄は帝国に渡り。それでも気丈に振る舞い、たった一人で神凪一族としての責任を背負い、自分達の希望で在り続けてくれたルナフレーナの事を想えば。テネブラエの民らは「神凪にはルナフレーナに就いて欲しい」と・・・神凪とは女性が就くものだからでは無い。そんな通例や仕来りでは無く彼女の頑張りを見て来たからこそ、その願いを捨て切る事が出来なかった。

 要するに、本来なら神凪一族にとってテネブラエは圧倒的味方陣営なんだけど。
 第二章のレイヴスの場合。そのテネブラエにはルナフレーナという対抗馬が居る為、寧ろ他の国や地域よりも納得してもらうのに苦労しなきゃならない・・・って事。
 だって当たり前に「次期神凪はルナフレーナ」って思ってた人達に「自分が神凪になる」って説得⇒納得して貰わなきゃならないんだもん。民らのルナフレーナへの想いが強ければ強い程、そこを覆すのは容易では無い。
 だからこそ一番手強い地元を制する為、外堀から埋めて行く作戦で行きます。
 つまりテネブラエを後回しにして、まずは世界を旅して回り。世界中の人々を救う事で「この方こそ神凪に相応しい」と認めてもらう。
 そういった実績を積み上げ、たくさんの感謝の声がテネブラエにも届けば、きっと民らも「世界の為に、そこまで頑張ってくれているのなら」と・・・きっと思ってくれるだろうから。
 因みにこれは、綺麗事な希望的観測だけではなくて。
 例えば「レイヴス様は危険を顧みず、人々を助ける為にモンスターを退治までされているそうだ」って話が、人伝にテネブラエにも入って来る。
 そうやってルナフレーナには出来ない事を、レイヴスの実績として積み上げる事で「この物騒な時世にはルナフレーナ様より、レイヴス様の方が相応しいのかもしれない」「戦えないルナフレーナ様を、今の神凪にと望むのはお気の毒では無いか?」って方向に民意が流れるよう誘導する。

 ・・・なので、旅に出る前に神凪になっておく為には、テネブラエではない多くの人々に「神凪に相応しい」との証人になってもらわなきゃならない。
 じゃあ、その「テネブラエではない多くの人々」って誰・・・ってなったら、それはもうニフルハイム帝国の国民しか居ない。
 と言われても、レイヴス君が帝国民の前で「神凪として、世界を守る為に尽力する!」って誓約して。
 それに対して「どうか世界に光を!」って、新しい神凪の誕生に沸く帝都グラレア・・・ってなかなか想像つかないと思う。だって書いてる自分でも「いや、どこの世界の話だ?」って思う位に【FF15】のイメージと違い過ぎるから。
 でも第二章の帝国兵って魔導兵じゃない・・・SFC時代イメージの帝国兵なんで、中身もみんな同じドットグラではあるだろうけど。名前の無いモブキャラだとしても、一人一人血の通った人間ではあるし。
 レイヴス自身が「特別扱いされて、寧ろやりずらい」と言う程、帝国兵達が彼を神凪一族の王子として敬っていた事や、「(実在する)神と心を通わせる」事が出来る存在として人心を集めていた事。罷り間違っても「神凪の一族」である事や「テネブラエの王子」だからって理由で不当&不遇な扱いを受ける事は無かったって事は《新約 13》で書いていたので。
 何なら自分達が証人となる事で、レイヴスが神凪となる・・・ってのは、彼らにとっても「俺達が送り出した神凪」って意味で嬉しい&誇らしいというか、そりゃテンション上がるんじゃないかな。今までは当たり前に「神凪はテネブラエの人間が選ぶ(=テネブラエの特権)」みたいな慣習になってた訳だし。

「特別扱いされ過ぎて、これでは訓練にならない。
 テネブラエに居た時だって、こんな扱いはされなかった。」
「神凪一族の存在が当たり前のテネブラエと違って、
 帝国人にしたら、それはそれは特別な存在なんでしょ。
 彼らなりの敬意だと思って、軽く受け流しておきなよ。」

 これも《新約 13》の時に書いてた、レイヴスとアーデンの会話ですが。
 確かにニフルハイム帝国の国民が「神凪就任の証人」と言うのは前例が無く、それこそテネブラエの民からは不興を買うかもしれない。
 でも帝国民がテネブラエの民同様・・・若しかしたらそれ以上に、レイヴスの事を人としても神凪一族の王子としても敬っていて、彼が神凪の任に就く事を認めてくれるのなら。彼らが「きっと素晴らしい神凪となられるに違いない」と信じて疑わないのなら。
 イオスの世界にとっては、どこの国でとか、どこの国民が・・・なんてのは「神凪」って存在を決めるにあたって、些細な事なんじゃないかな?

 どうせレイヴス君に目指してもらうのは「世界中の人々に認められる神凪」なんだし。

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 で、最後。ここで例の『神凪就任記念硬貨』を引っ張ってくればイイ。
 レイヴスの神凪就任式はテネブラエでは無く、ニフルハイム帝国で執り行われた。
 其れに際し、帝国は自国からの神凪誕生を祝い『神凪就任記念硬貨』を発行。
 国家的祝事として共有する為に、その『神凪就任記念硬貨』を帝国民に配布した。
 またレイヴスが神凪である事を証明する為にも、多くの『神凪就任記念硬貨』が世界中の・・・それこそ辺境の地にまで広く配布される事となった。
「このコインのお兄ちゃんがね、この村を助けてくれたんだよ!」
 それはレイヴスが歩んだ旅の軌跡として、世界中に彼の「想い出・記憶」を残した。
 その額面に記された発行年は「M.E.748年」・・・レイヴスが20歳で神凪に就任した事が刻まれていた。

 と言う事で・・・テネブラエではなくニフルハイム帝国での就任式や、最後の『神凪就任記念硬貨』発行は、アーデンが「こういう風にしたらイイんじゃないかな?」程度にはレイヴス君&各関係部署に進言している気がしますが。
 この人はせっせと手を回すだけで、自分で何かをしてあげてるって事は無いと思います。
 まぁ、レイヴス君はアーデンには色々と恩がある&義理堅いので、就任式(=出発)前日に執務室を訪ねる位の事はするかもしれないけど。
 アーデンの方は、お茶の一杯くらいなら・・・と思ったけど。想像したらそれすらなさそうだったので、本当に特に何も無くいつも通り送り出すのではないかと。

 なので就任式を終えたレイヴス君は「鬨の声ですか?」って野太い野郎どもの声援に送られ。
 レイヴス小隊のカリゴ・アラネア・ロキを伴い、目的も新たに神凪として旅立つ事になります。
 ・・・何だろう。屈強な野郎ども(=帝国兵)に「レイヴス様、お気をつけて!」って送り出されるレイヴス君を想像すると、純粋に「レイヴス君って、オッサンに愛されてるな」って思う。ベースが軍隊だから「親衛隊」みたいな組織+神凪要素から「信者」みたいな熱狂的な支持者が多数付いてそう。
 対するノクティスは御供三人もお兄ちゃんだし、ソッチに引っ張られちゃうしで、全然そういうイメージ無い。ぱっと見た感じ堅苦しくないから気さくに話し掛けれるけど、そこで終わって「まぁ、会ったらご飯食べる程度かな」って仲に落ち着くか。最初は「何コイツ?」って思ったけど、腹割って話したら思ったよりイイ奴で「コイツは俺が助けてやらないと!」って仲にまでなるかの両極端って感じ。

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