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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 21》
- 2025/03/02 (Sun) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【何だかんだ言っても、適応は早そうです】
【「古より伝わる伝承」の根底にある「真実」】
【誰かが夢見るからこそ、存在する世界】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【何だかんだ言っても、適応は早そうです】
【「古より伝わる伝承」の根底にある「真実」】
【誰かが夢見るからこそ、存在する世界】
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【何だかんだ言っても、適応は早そうです】
まず最初に、前回の最期にちょびっと書いた「お金が無くてお小遣い稼ぎしなきゃならない、レイヴス小隊のお話」を、ちょっと補足。想像したら、何か楽しそうだったから。
レイヴス小隊のメンバーは、隊長・レイヴス、カリゴ、アラネア、ロキの四人なので。
ノリノリなのはアラネアだけで、男連中は「背に腹は代えられない・・・」って感じかな。
レイヴスは、モンスターを退治してお金を貰う事に眉を顰めそうだし。
ロキは上流階級の坊ちゃん&帝国軍人として「何でこんな事を・・・」って、大きなため息吐きそうだし。
カリゴは上の二人と比べたら柔軟に考えられるので、仕方ない位で済ませてくれそうだけど。
「そんなこと言ったって。
稼がない事にはこの先、話にならないでしょ?
報酬を払うって事は、
向こうだって仕事として斡旋してるんだから。」
・・・って、傭兵上がりで「そう言うのは当たり前」なアラネアが、渋る男性陣に呆れながら説得。
「確かに資金が尽きそうなのは、
滞在日数が予定より伸びている事が原因ですが。
貴方が個人的に使った飲食代も、
馬鹿にならないんですけどね。」
って・・・アラネアの酒代の領収書いっぱい預かってるカリゴにチクりと嫌味言われて、
「人助けにもなって、お金も貰えて一石二鳥!
手続きは教えてあげるから、はいはい行くよ~!」
其処を言われると分が悪いので、話を誤魔化しレッツゴー・・・って感じ。
何て言うか、育ちが良い&士官学校出たばっかりのレイヴス君は、そういうお金の稼ぎ方に今まで縁が無さそうだし。
労働に対する対価とは分かっていても、上に立つ人間(=王族)として「力を持つ者が、持たない者を守るのは当たり前(=ノブレス・オブリージュ的な考え)」と思ってそうなので。
こういうやり取りを挟んどかないと「お金目当てのモンスター退治」ってクエストやってくれなさそうだな・・・って。
で、この話を考えてて、ふと思ったんだけど。
実際に【FF15】でこういう「お金が無いから、モンスター退治のクエストしよう」みたいな展開になるって事は、【FF15】の世界って「敵を倒してもお金を落さない」って事?それとも、あくまでもイベント的な話(=実際には普通に敵を倒して稼ぐ事も出来る)って事?
いや「何で敵を倒したら、お金を落とすんですか?」ってのは、ずっと昔から言われてる事だし、そう考えたら「落とさない」ので正解なのかもしれないけど。
反面「いや、そんな事を言われても・・・そういうモンだし?」で、何十年とゲームして来たので「落とさない」ってのも、それはそれで不思議な感じがして。
そこ疑問なままなのですが・・・《新約》では「敵を倒してもお金を落とさない」で行こうと思います。その方が都合が良いので、わざわざ調べません(自己都合優先)。
何でかって言うと、インソムニアを出て直ぐ(=野良の敵とエンカウントする機会が無いor少なかった)ノクティス王子御一行と違って。
レイヴス小隊は帝国領内(帝都グラレア⇒テネブラエ間)&王国領内(レスタルム⇒『賢王の墓所』間)等、ここに到達するまでにも普通に敵と戦っている筈なので(ここまで「エンカウント無し=戦うのお預け」はゲームとして考えるとキツイ)。
普通に敵と戦ってお金(しかも現地通貨)が入るなら、このタイミングで都合良く「お金が無い」って展開に持って来るのが難しいな、と。
それこそ国家間で通貨が違うなら、モンスターが落とすお金も地域によって違う筈・・・なんて「いや、なんでやねん?!」って話になってしまうので。
今回の《新約》は「敵を倒してもお金を落とさない」世界で。
レイヴス小隊で言えば、あくまでも「王国領通貨は、イベント用のお金として持っている」⇒宿の宿泊代や、チョコボのレンタル代など「イベント用(=必要経費)として、減って行く」モノとして。
実際のゲーム的な出費(宿泊費やアイテム購入)は「レスタルム付近に停泊させてる飛空艇内で賄える」⇒「小遣い稼ぎクエスト受注までは、実際のお金無しで進められる」⇒「小遣い稼ぎクエストでお金が入る様になってからは、普通にアイテムを買ったり出来る様になる」ってイメージで見ています。
・・・まぁ、あまり王国領移動し過ぎると、飛空艇まで戻るの大変そうだけど。前回書いた様に、王国領ずっと飛空艇で移動って訳にはいかないので。
もしかしたら「その距離、いちいち補充に戻るの無理だろ?!」って感じかもしれませんが・・・その辺りは、適当な事を言ってるだけなので大目に見てやってください。
何なら「アイテムとか、現地調達で間に合うんじゃないの?」って思ってる。当にご都合主義。
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【「古より伝わる伝承」の根底にある「真実」】
こうしてお金を調達しつつ、レギスの影からの支援を受けつつ。
王の墓所を巡る過程での情報収集(町のモブキャラの情報とか)+其処に残されている碑文などから、ルシス王国の「古より伝わる伝承」・・・つまり「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因に当たる記録」を得て行く事になります。
が、それがどんな物語かは分かりません。
一連の世界が「大なり小なりの繋がりを持っている世界(但し色々と歪んで継承されている)」なので、役割&意味は違えど「第一章:ノクティスが主人公」の時にあったダンジョンや構造物は「第二章:レイヴスが主人公」にも存在した筈。
なので、第一章では「何の為に有るのか分からない」とか「そんなに重要な意味が無かった」ダンジョンが、手前の世界に当たる第二章では、スッゴイ「重要な意味を持っている」可能性もあるけど。
逆から見れば、ノクティス達が訪れなかった(=「想い出・記憶」が無い)王の墓所は、第二章でも存在してない、かも・・・ってイメージ。
これは第二章から第一章へは単純に、時間経過による「想い出・記憶」の喪失の可能性も有るので。「第一章にあるって事は、第二章にもあった」んだけど「第一章に無いから、第二章にも無い」とは言い切れない・・・って意味。
だから第二章でも、メインとなる王の墓所の他に、スチリフの杜とか隠れ港に行ったりはするかもしれない。
でもその場所が持つ意味や、レイヴス達が訪れる目的は、第一章のそれとは全く違うかもしれない。
そんな「同じに見えるけど、違う世界」を、レイヴス達は「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因に当たる記録」を調べる為に旅する事になる。正直、これ位の事しか書けない。
とは言え「その旅で何が分かったのか?」を書いておかないと「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因って何やったん?」ってなっちゃうし、この後の展開に繋げられなくなっちゃうので。
一応ですが、自分が「その原因」に据えているイメージは書いておきます。あくまでイメージだけど。
結論を先に書けば、ルシス王国の「古より伝わる伝承=レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因」に関しては、既に《新約 4》で「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族だから」と、書いていたので。
実質レイヴスの旅は「何でそういう風に言われるようになったのか?」って部分を突き留める為の旅になります。
だってそこが、アーデンが辿り着いて欲しい「真実」に繋がるから。
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まず「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」に関して。
これに関しては【FF15】でもゲンティアナが「神凪と王は 常にともにあるべき二人」「この世界を守るという使命のために」と言っていた位なので。少なくともこの時のイオスの世界は「神凪と王がともにいる理由は、世界を守るという使命の為」「恋愛感情と言った個人的な感情よりも、世界(=自分達の事)を優先してくれるに違いない」と信じている。
というか、流れとしては「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだ」と過去のイオスの世界(第二章)が信じた結果。
その「想い出・記憶」が歪んで伝わり「神凪と王は 常にともにあるべき二人」「この世界を守るという使命のために」となってしまったのが、今のイオスの世界(第一章)。
なんだけど。
じゃあ「何で世界は、そのように思う様になってしまったのか?」って考えたら。
何かしらの「事実」があったんだけど、その「真実」をルシス王家が都合良く「改編・改竄」してしまった結果、矛盾が生じてしまい。
後世の世界は、その時代にとって都合の良い解釈で無理矢理辻褄を合わせ「王家の正当性」を保とうとした。
そうやって「真実」は「歪んだ真実」として、後世にも継承されて行った。
とても繊細な問題ですが・・・この伝承の事実は「昔々、神凪と王の間に生まれた子が幼くして亡くなる」若しくは「無事に生まれて来る事が出来なかった」という出来事が幾度かあって。
その事自体に関しては、リアルに即して考えるなら「大昔の話なので、そもそも子供が亡くなるというのは特別珍しい事では無かった」とか、ファンタジーに寄せるなら「神凪とルシス王家という、特別な力が負担になってしまった」という理由が付くと思うのですが。
「全ては 我らが王のために」
忠実なる臣下達に勧められるまま、時のルシス王家は、神凪とルシス王の間の子が亡くなってしまう理由を「嘗てルシス王家の人間と結ばれる事が出来なかった神凪が恋しがって、その子を天へ連れて行ってしまうのだ(=死)」とした。
だって世界の希望「王子」を失った人々を納得させる為には、何か「特別」な理由が必要だったから。
特別な理由も無く、世界の希望である筈の「王子」が亡くなるなんて、そんな事は認められない・・・許されない事だったから。
だから王家の人間が「本当にそう信じた」のか、若しくは「後へ伝えるべき教訓&戒め」という意味で、その様な伝承を残したのかは分かりません、が。
少なくとも後世の人間はそれを信じ、第二章のイオスの世界の段階では「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」となっていた。
そしてこの「嘗てルシス王家の人間と結ばれる事が出来なかった神凪」と言うのは、初代神凪・エイラの事で。その想い人「ルシス王家の人間」と言うのはアーデンの事。
つまり既に誰も「真実」を思い出せないような、嘗てのルシス王家が「闇に葬り去った真実」を、都合良く「改編・改竄」した逸話が継承されベースになっている。
勿論、この二人の間にはその様な事実はありません。今回の二次創作では「アーデンとエイラは恋人ではなく兄妹関係」なので尚更。
でも既に「真実」が歪んでしまった、初めの時代・世界から離れたイオスの人々は「アーデンとエイラは恋人同士」と信じ。
そんな勝手な解釈前提で「きっとアーデンとの子供が欲しかったエイラが恋しがって、神凪とルシス王家の間に出来た子を連れて行ってしまうのだ」と・・・妬みや恨みと言った呪いと言う意味では無く、あくまでも「その子が可愛い余りに、自分の子としたくて連れて行ってしまうのだ」とした。
だからアーデンとエイラにしたら、とんだ言い掛かりでしかない。
だってそんな事実は全く無いのに「きっとそうに違いない」なんて思い込みで「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」理由は、自分達の子を持てなかったエイラ(+アーデン)のせい・・・って事にされてるんだから。
いくら「神凪であるエイラを悪者にする訳にも行かない」&「世界がエイラを悪者と思わない」そんな理由から「その神凪も我が子が欲しかっただけ・・・そう考えたら可哀想だよね」「亡くなった王子も、その神凪と一緒に天で幸せに暮らしている事だろう」なんて、同情してもらえるような美談になっていたとしても。
いくら美しい物語に仕立て上げたトコで、最初から「真実」では無いんだから。
それが「救い」になるかって言ったら、多分ならない。
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そしてもう一つの「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族だから」は、もっと分かり易い展開。
これは前にも書いた様に、今のイオスの世界では「ルシス王家の力を発動させる事で体の老化が早くなってしまう位だから、子供も多くは望めなかったんだろう」って解釈になってしまってるんだろうけど。
普通は王位継承者となる「王子」が一人しかいない・・・なんて事は、国の在り方として不安定だろうから(ルシス王家の王政を思えば尚更)。
嘗てはルシス王家も沢山の子供を儲けていた、と思う。だって大昔「子供=成人するのが当たり前では無かった」時代なんかは、そうでもなければルシス王家の血脈を保つ事が出来なかっただろうから。
仮に兄弟間で、王位継承問題で揉めるような事があったとしても。
ルシス王家の血脈を保つ為には仕方が無いと、何よりもその血を繋ぐ事が大事なのだと・・・天秤はそちらに傾いていた。
でも時代が進めば、ある程度「子供=成人するのが当たり前」となり。
兄弟間での王位継承問題の方が、大きな問題となるようになっていた。天秤は逆に傾きつつあった。
そしてある時代で事件が起こった・・・王位を巡って争っていた弟が、王位継承権・第一位の兄を殺してしまった。
当然、時のルシス王家はその事を正当化する為に「真実」を「改編・改竄」し、後世に残した。
「全ては 我らが王のために」
忠実なる臣下達に勧められるまま、世界を納得させる為に「兄を殺してでも、弟が王位を継ぐ必要があったのだ」「兄は王に相応しくない人物だった」「国に仇成す存在で、殺されても仕方が無かったのだ」とし。
以降、この様な事が二度と起きない様「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事は許されない」・・・そうでなければ「ルシス王国の初代国王になれなかった、長兄の恨みを買うのだ」と。
その元凶を「ルシス王国の初代国王になれなかった長兄」に押し付けた。
関係者が「ルシス王家」の人間である以上、誰も貶める様な「事実」は残せないので。
「ルシス王家の人間故に、死してもその力が失われる事はなく」
「ルシスの初代国王となる筈だった男の呪いなのだから、兄王子が狂っても仕方が無く」
「その結果、弟王子は国や民の為に兄を討たなければならなくなるのだ」
と、無理矢理にでも美化して辻褄を合わせ、何が何でも「ルシス王家は悪くないのだ」と・・・その「王家の正当性」を保とうとした。
元にされているのは、ルシス王国建国時における初代国王に纏わる物語。
「ルシス王国の初代国王になれなかった兄王子」がアーデンで。
「国や民の為に、実兄を討ちルシスの初代国王となった弟王子」がソムヌス。
先の話同様、既に誰も「真実」を思い出せないような、嘗てのルシス王家が「闇に葬り去った真実」を、都合良く「改編・改竄」した逸話が継承されベースになっている。
これは今回の二次創作での設定ですが「アーデンはソムヌスに殺された(=封印された)のではなく、自ら王位を辞退し封印(=幽閉)される事を選んだ」というイメージで見ています。
アーデンは「炎神の魂を持つ人間」なので、今の世界の「想い出・記憶」が次の世界へと影響する・・・というイオスの世界創生の理を知っていた。
だから寄生虫の治療・・・として「人々のネガティブな想い出・記憶(のせいで変異した幻光虫)」を取り込み続けた自分が、世界の創造を担う「王」になるべきでは無い。
また、自分が死ぬ事で取り込み続けた「人々のネガティブな想い出・記憶」が、スフィアの海に解放され、次の世界に悪影響を及ぼす事も避けなければならない・・・その他諸々考えた結果。
新しい国の事はソムヌスに託し、アーデンは「人々のネガティブな想い出・記憶」・・・つまり「世界の闇」を抱え込んだまま、永久に溶ける事の無い氷神シヴァの氷に抱かれ、永遠の時を生き続ける事を選んだ。
だから剣神バハムートは、アーデンの事を「王位に就くことなく葬られた 愚かな男」と評した。
時代が流れ幾度も世界が繰り返される間に、人々の「想い出・記憶」から抜け落ちてしまった言葉。
「王位に就くことなく 葬られ(る事を選んだ) た 愚かな男」
この国の「王」となるべきは、アーデンだったにも関わらず。
彼は自らその玉座を明け渡し、自身は世界の為にとその身を永遠の氷棺に委ねた。
何と愚かな男だろうか・・・この玉座に座すべきは「ルシスの王」などでは無い。
真にこの玉座に座すべきは「ソルハイムの王」・・・その為に「ソルハイムの復興」を夢見る民らは、遠く離れた故郷よりこの玉座を担ぎ運んで来たのだから。
と言う事で・・・と言ったトコで「どう言う事やねん?」って感じだと思いますが。
少なくとも【FF15】や【エピソード・アーデン】で描かれたいたルシス建国&初代国王に纏わる話とは全然違う・・・って事は伝わったと思います。
公式に喧嘩を売るようで申し訳ないですが、要は「本編のルシス建国&初代国王に纏わる話は、既にルシス王家によって「歪められた真実」を基にした物語」という考え方で。
今言ってる「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事は許されない」は、そんな既に「歪められた真実」を基にした物語・・・をベースにしてる、って事になるので。
もしも「そんな事実は無かった」と考えれば、そりゃアーデン&ソムヌスが気の毒で仕方が無い・・・後世の都合で血みどろ王位継承者争い(兄殺し)&勝手に②の伝承の元ネタにされてる、って事だもん。
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【誰かが夢見るからこそ、存在する世界】
内容をフライングしてしまいましたが・・・話の流れとしては、例えば「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」の場合。
その伝承を預かっているのが、どの王の墓所に眠っている、どの王様なのかは分からないけど。
その王の墓所近くの村なり街の人達は「それはそれは素晴らしい王様だったそうだ」と、何の疑いも無く、その王様の事を称賛する訳です。
だって、過去の世界の彼らはルシス王家によって歪められた「歪んだ真実」を信じ。
嘗て世界が終焉を迎えた時。過去の世界の彼らは「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」と言う「想い出・記憶」を、次の世界へと残し。
その結果として、今の世界では本当に「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」事になってしまった。
過去の世界の「想い出・記憶」が、次の世界の設計図となるイオスの世界において。
過去の世界の彼らの「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」と言う「想い出・記憶」は、次の世界の設計図になるという事だから。
それらが過去にルシス王家が歪めてしまった「歪んだ真実」だとしても、この世界では「真実」と言う事・・・になってしまう。
こうやってイオスの世界は、どんどん傾き続けている・・・もうひっくり返る直前まで。
「神凪でもあった王妃との間に生まれた最初の子は、
残念ながら、幼くして亡くなってしまったらしい。」
でも、
「その子は天の神凪の元へ旅立ったのだからと、
王様は日々の職務を熟し続けたらしいぜ。
国や民を思えば、立ち止まる事は出来ない・・・凄い王様だよな。」
「子供の葬儀の際にも、
王様は涙を見せなかったらしいわよ。
私だったら、涙が枯れるまで泣いても足りないわ。
さすがはルシスの王様よね。」
長い長い月日が流れる間に「古より伝わる伝承」自体が忘れ去られてしまっても。
彼らは「古より伝わる伝承」に庇われた王様を、素晴らしい王様だったのだと・・・信じて疑わなかった。
この辺りで、聡いアラネアなんかは、ちょっとした違和感に気付くかもしれない。
「自分の子供を亡くした時位、
悲しんでもいいと思うけど・・・。
ルシスの王様ってのは、何かと大変なんだね。」
そんな違和感を感じながら、レギスから預かった墓所の鍵を使ってコッソリ内部に侵入。
して、暗号を解くのかギミックを解除するのか分からないけど、内部に残されていた「記録」から、上記のような「古より伝わる伝承」の「真実」を知る。
なので、この段階でも「ルシス王家の威厳を保つ為には、そんな話を捏造してでも、ルシスの民を納得させなきゃならなかったんです」って「真実」が分かるだけで。
その王様自身が、その事についてどう思っていたのか・・・って肝心な王様の「真実(本心)」は分からない。
それが分かるのは本当に一番最後・・・かな。ここで「そういう事にされてしまったけど、本当は自分も辛かったんだ」みたいな「真実(本心)」を告白されてしまうと、情報過多になってしまう気がするし。
対であるノクティスがそれを知るのは、それこそ本当に一番最後だったと思っているので。
レイヴスも一番最後に持って行くのが、対としては美しい形なのかなぁ・・・と。
ルシスの民が望み願う「ルシス王家」である為には。
忠実なる臣下達に勧められるがまま、自分達に・・・「ルシス王家」に都合の悪い「真実」を歪め捻じ曲げ接ぎ当ててでも。
自分達こそが「神に選ばれた一族」なのだと・・・その正当性を示さなければならなかった、そう夢見させ続けなければならなかった。
誰もそこに夢を見なくなれば、その世界は消えてしまうのだから。
世界が求めるのは美しい、美し過ぎる青い花びら舞う究極の幻想。
現存しないそれを願い望み追い求めた人々は、人々の心の中の美しい幻想の欠片を寄せ集め、それらを継ぎ合わせる事で、未だ成し得ない究極の幻想を生み出そうとした。
そんな「青い花」の花言葉は「不可能」・・・どんなに願い望み追い求めても、その様な究極の幻想を生み出す事など「不可能」だと言われようが。
いつか「夢が叶う」その時まで、人々は究極の幻想という夢を願い望み追い求めた。
【何だかんだ言っても、適応は早そうです】
まず最初に、前回の最期にちょびっと書いた「お金が無くてお小遣い稼ぎしなきゃならない、レイヴス小隊のお話」を、ちょっと補足。想像したら、何か楽しそうだったから。
レイヴス小隊のメンバーは、隊長・レイヴス、カリゴ、アラネア、ロキの四人なので。
ノリノリなのはアラネアだけで、男連中は「背に腹は代えられない・・・」って感じかな。
レイヴスは、モンスターを退治してお金を貰う事に眉を顰めそうだし。
ロキは上流階級の坊ちゃん&帝国軍人として「何でこんな事を・・・」って、大きなため息吐きそうだし。
カリゴは上の二人と比べたら柔軟に考えられるので、仕方ない位で済ませてくれそうだけど。
「そんなこと言ったって。
稼がない事にはこの先、話にならないでしょ?
報酬を払うって事は、
向こうだって仕事として斡旋してるんだから。」
・・・って、傭兵上がりで「そう言うのは当たり前」なアラネアが、渋る男性陣に呆れながら説得。
「確かに資金が尽きそうなのは、
滞在日数が予定より伸びている事が原因ですが。
貴方が個人的に使った飲食代も、
馬鹿にならないんですけどね。」
って・・・アラネアの酒代の領収書いっぱい預かってるカリゴにチクりと嫌味言われて、
「人助けにもなって、お金も貰えて一石二鳥!
手続きは教えてあげるから、はいはい行くよ~!」
其処を言われると分が悪いので、話を誤魔化しレッツゴー・・・って感じ。
何て言うか、育ちが良い&士官学校出たばっかりのレイヴス君は、そういうお金の稼ぎ方に今まで縁が無さそうだし。
労働に対する対価とは分かっていても、上に立つ人間(=王族)として「力を持つ者が、持たない者を守るのは当たり前(=ノブレス・オブリージュ的な考え)」と思ってそうなので。
こういうやり取りを挟んどかないと「お金目当てのモンスター退治」ってクエストやってくれなさそうだな・・・って。
で、この話を考えてて、ふと思ったんだけど。
実際に【FF15】でこういう「お金が無いから、モンスター退治のクエストしよう」みたいな展開になるって事は、【FF15】の世界って「敵を倒してもお金を落さない」って事?それとも、あくまでもイベント的な話(=実際には普通に敵を倒して稼ぐ事も出来る)って事?
いや「何で敵を倒したら、お金を落とすんですか?」ってのは、ずっと昔から言われてる事だし、そう考えたら「落とさない」ので正解なのかもしれないけど。
反面「いや、そんな事を言われても・・・そういうモンだし?」で、何十年とゲームして来たので「落とさない」ってのも、それはそれで不思議な感じがして。
そこ疑問なままなのですが・・・《新約》では「敵を倒してもお金を落とさない」で行こうと思います。その方が都合が良いので、わざわざ調べません(自己都合優先)。
何でかって言うと、インソムニアを出て直ぐ(=野良の敵とエンカウントする機会が無いor少なかった)ノクティス王子御一行と違って。
レイヴス小隊は帝国領内(帝都グラレア⇒テネブラエ間)&王国領内(レスタルム⇒『賢王の墓所』間)等、ここに到達するまでにも普通に敵と戦っている筈なので(ここまで「エンカウント無し=戦うのお預け」はゲームとして考えるとキツイ)。
普通に敵と戦ってお金(しかも現地通貨)が入るなら、このタイミングで都合良く「お金が無い」って展開に持って来るのが難しいな、と。
それこそ国家間で通貨が違うなら、モンスターが落とすお金も地域によって違う筈・・・なんて「いや、なんでやねん?!」って話になってしまうので。
今回の《新約》は「敵を倒してもお金を落とさない」世界で。
レイヴス小隊で言えば、あくまでも「王国領通貨は、イベント用のお金として持っている」⇒宿の宿泊代や、チョコボのレンタル代など「イベント用(=必要経費)として、減って行く」モノとして。
実際のゲーム的な出費(宿泊費やアイテム購入)は「レスタルム付近に停泊させてる飛空艇内で賄える」⇒「小遣い稼ぎクエスト受注までは、実際のお金無しで進められる」⇒「小遣い稼ぎクエストでお金が入る様になってからは、普通にアイテムを買ったり出来る様になる」ってイメージで見ています。
・・・まぁ、あまり王国領移動し過ぎると、飛空艇まで戻るの大変そうだけど。前回書いた様に、王国領ずっと飛空艇で移動って訳にはいかないので。
もしかしたら「その距離、いちいち補充に戻るの無理だろ?!」って感じかもしれませんが・・・その辺りは、適当な事を言ってるだけなので大目に見てやってください。
何なら「アイテムとか、現地調達で間に合うんじゃないの?」って思ってる。当にご都合主義。
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【「古より伝わる伝承」の根底にある「真実」】
こうしてお金を調達しつつ、レギスの影からの支援を受けつつ。
王の墓所を巡る過程での情報収集(町のモブキャラの情報とか)+其処に残されている碑文などから、ルシス王国の「古より伝わる伝承」・・・つまり「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因に当たる記録」を得て行く事になります。
が、それがどんな物語かは分かりません。
一連の世界が「大なり小なりの繋がりを持っている世界(但し色々と歪んで継承されている)」なので、役割&意味は違えど「第一章:ノクティスが主人公」の時にあったダンジョンや構造物は「第二章:レイヴスが主人公」にも存在した筈。
なので、第一章では「何の為に有るのか分からない」とか「そんなに重要な意味が無かった」ダンジョンが、手前の世界に当たる第二章では、スッゴイ「重要な意味を持っている」可能性もあるけど。
逆から見れば、ノクティス達が訪れなかった(=「想い出・記憶」が無い)王の墓所は、第二章でも存在してない、かも・・・ってイメージ。
これは第二章から第一章へは単純に、時間経過による「想い出・記憶」の喪失の可能性も有るので。「第一章にあるって事は、第二章にもあった」んだけど「第一章に無いから、第二章にも無い」とは言い切れない・・・って意味。
だから第二章でも、メインとなる王の墓所の他に、スチリフの杜とか隠れ港に行ったりはするかもしれない。
でもその場所が持つ意味や、レイヴス達が訪れる目的は、第一章のそれとは全く違うかもしれない。
そんな「同じに見えるけど、違う世界」を、レイヴス達は「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因に当たる記録」を調べる為に旅する事になる。正直、これ位の事しか書けない。
とは言え「その旅で何が分かったのか?」を書いておかないと「レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因って何やったん?」ってなっちゃうし、この後の展開に繋げられなくなっちゃうので。
一応ですが、自分が「その原因」に据えているイメージは書いておきます。あくまでイメージだけど。
結論を先に書けば、ルシス王国の「古より伝わる伝承=レギスがレイヴスを実子と認められなかった原因」に関しては、既に《新約 4》で「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族だから」と、書いていたので。
実質レイヴスの旅は「何でそういう風に言われるようになったのか?」って部分を突き留める為の旅になります。
だってそこが、アーデンが辿り着いて欲しい「真実」に繋がるから。
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まず「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」に関して。
これに関しては【FF15】でもゲンティアナが「神凪と王は 常にともにあるべき二人」「この世界を守るという使命のために」と言っていた位なので。少なくともこの時のイオスの世界は「神凪と王がともにいる理由は、世界を守るという使命の為」「恋愛感情と言った個人的な感情よりも、世界(=自分達の事)を優先してくれるに違いない」と信じている。
というか、流れとしては「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだ」と過去のイオスの世界(第二章)が信じた結果。
その「想い出・記憶」が歪んで伝わり「神凪と王は 常にともにあるべき二人」「この世界を守るという使命のために」となってしまったのが、今のイオスの世界(第一章)。
なんだけど。
じゃあ「何で世界は、そのように思う様になってしまったのか?」って考えたら。
何かしらの「事実」があったんだけど、その「真実」をルシス王家が都合良く「改編・改竄」してしまった結果、矛盾が生じてしまい。
後世の世界は、その時代にとって都合の良い解釈で無理矢理辻褄を合わせ「王家の正当性」を保とうとした。
そうやって「真実」は「歪んだ真実」として、後世にも継承されて行った。
とても繊細な問題ですが・・・この伝承の事実は「昔々、神凪と王の間に生まれた子が幼くして亡くなる」若しくは「無事に生まれて来る事が出来なかった」という出来事が幾度かあって。
その事自体に関しては、リアルに即して考えるなら「大昔の話なので、そもそも子供が亡くなるというのは特別珍しい事では無かった」とか、ファンタジーに寄せるなら「神凪とルシス王家という、特別な力が負担になってしまった」という理由が付くと思うのですが。
「全ては 我らが王のために」
忠実なる臣下達に勧められるまま、時のルシス王家は、神凪とルシス王の間の子が亡くなってしまう理由を「嘗てルシス王家の人間と結ばれる事が出来なかった神凪が恋しがって、その子を天へ連れて行ってしまうのだ(=死)」とした。
だって世界の希望「王子」を失った人々を納得させる為には、何か「特別」な理由が必要だったから。
特別な理由も無く、世界の希望である筈の「王子」が亡くなるなんて、そんな事は認められない・・・許されない事だったから。
だから王家の人間が「本当にそう信じた」のか、若しくは「後へ伝えるべき教訓&戒め」という意味で、その様な伝承を残したのかは分かりません、が。
少なくとも後世の人間はそれを信じ、第二章のイオスの世界の段階では「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」となっていた。
そしてこの「嘗てルシス王家の人間と結ばれる事が出来なかった神凪」と言うのは、初代神凪・エイラの事で。その想い人「ルシス王家の人間」と言うのはアーデンの事。
つまり既に誰も「真実」を思い出せないような、嘗てのルシス王家が「闇に葬り去った真実」を、都合良く「改編・改竄」した逸話が継承されベースになっている。
勿論、この二人の間にはその様な事実はありません。今回の二次創作では「アーデンとエイラは恋人ではなく兄妹関係」なので尚更。
でも既に「真実」が歪んでしまった、初めの時代・世界から離れたイオスの人々は「アーデンとエイラは恋人同士」と信じ。
そんな勝手な解釈前提で「きっとアーデンとの子供が欲しかったエイラが恋しがって、神凪とルシス王家の間に出来た子を連れて行ってしまうのだ」と・・・妬みや恨みと言った呪いと言う意味では無く、あくまでも「その子が可愛い余りに、自分の子としたくて連れて行ってしまうのだ」とした。
だからアーデンとエイラにしたら、とんだ言い掛かりでしかない。
だってそんな事実は全く無いのに「きっとそうに違いない」なんて思い込みで「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」理由は、自分達の子を持てなかったエイラ(+アーデン)のせい・・・って事にされてるんだから。
いくら「神凪であるエイラを悪者にする訳にも行かない」&「世界がエイラを悪者と思わない」そんな理由から「その神凪も我が子が欲しかっただけ・・・そう考えたら可哀想だよね」「亡くなった王子も、その神凪と一緒に天で幸せに暮らしている事だろう」なんて、同情してもらえるような美談になっていたとしても。
いくら美しい物語に仕立て上げたトコで、最初から「真実」では無いんだから。
それが「救い」になるかって言ったら、多分ならない。
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そしてもう一つの「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族だから」は、もっと分かり易い展開。
これは前にも書いた様に、今のイオスの世界では「ルシス王家の力を発動させる事で体の老化が早くなってしまう位だから、子供も多くは望めなかったんだろう」って解釈になってしまってるんだろうけど。
普通は王位継承者となる「王子」が一人しかいない・・・なんて事は、国の在り方として不安定だろうから(ルシス王家の王政を思えば尚更)。
嘗てはルシス王家も沢山の子供を儲けていた、と思う。だって大昔「子供=成人するのが当たり前では無かった」時代なんかは、そうでもなければルシス王家の血脈を保つ事が出来なかっただろうから。
仮に兄弟間で、王位継承問題で揉めるような事があったとしても。
ルシス王家の血脈を保つ為には仕方が無いと、何よりもその血を繋ぐ事が大事なのだと・・・天秤はそちらに傾いていた。
でも時代が進めば、ある程度「子供=成人するのが当たり前」となり。
兄弟間での王位継承問題の方が、大きな問題となるようになっていた。天秤は逆に傾きつつあった。
そしてある時代で事件が起こった・・・王位を巡って争っていた弟が、王位継承権・第一位の兄を殺してしまった。
当然、時のルシス王家はその事を正当化する為に「真実」を「改編・改竄」し、後世に残した。
「全ては 我らが王のために」
忠実なる臣下達に勧められるまま、世界を納得させる為に「兄を殺してでも、弟が王位を継ぐ必要があったのだ」「兄は王に相応しくない人物だった」「国に仇成す存在で、殺されても仕方が無かったのだ」とし。
以降、この様な事が二度と起きない様「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事は許されない」・・・そうでなければ「ルシス王国の初代国王になれなかった、長兄の恨みを買うのだ」と。
その元凶を「ルシス王国の初代国王になれなかった長兄」に押し付けた。
関係者が「ルシス王家」の人間である以上、誰も貶める様な「事実」は残せないので。
「ルシス王家の人間故に、死してもその力が失われる事はなく」
「ルシスの初代国王となる筈だった男の呪いなのだから、兄王子が狂っても仕方が無く」
「その結果、弟王子は国や民の為に兄を討たなければならなくなるのだ」
と、無理矢理にでも美化して辻褄を合わせ、何が何でも「ルシス王家は悪くないのだ」と・・・その「王家の正当性」を保とうとした。
元にされているのは、ルシス王国建国時における初代国王に纏わる物語。
「ルシス王国の初代国王になれなかった兄王子」がアーデンで。
「国や民の為に、実兄を討ちルシスの初代国王となった弟王子」がソムヌス。
先の話同様、既に誰も「真実」を思い出せないような、嘗てのルシス王家が「闇に葬り去った真実」を、都合良く「改編・改竄」した逸話が継承されベースになっている。
これは今回の二次創作での設定ですが「アーデンはソムヌスに殺された(=封印された)のではなく、自ら王位を辞退し封印(=幽閉)される事を選んだ」というイメージで見ています。
アーデンは「炎神の魂を持つ人間」なので、今の世界の「想い出・記憶」が次の世界へと影響する・・・というイオスの世界創生の理を知っていた。
だから寄生虫の治療・・・として「人々のネガティブな想い出・記憶(のせいで変異した幻光虫)」を取り込み続けた自分が、世界の創造を担う「王」になるべきでは無い。
また、自分が死ぬ事で取り込み続けた「人々のネガティブな想い出・記憶」が、スフィアの海に解放され、次の世界に悪影響を及ぼす事も避けなければならない・・・その他諸々考えた結果。
新しい国の事はソムヌスに託し、アーデンは「人々のネガティブな想い出・記憶」・・・つまり「世界の闇」を抱え込んだまま、永久に溶ける事の無い氷神シヴァの氷に抱かれ、永遠の時を生き続ける事を選んだ。
だから剣神バハムートは、アーデンの事を「王位に就くことなく葬られた 愚かな男」と評した。
時代が流れ幾度も世界が繰り返される間に、人々の「想い出・記憶」から抜け落ちてしまった言葉。
「王位に就くことなく 葬られ(る事を選んだ) た 愚かな男」
この国の「王」となるべきは、アーデンだったにも関わらず。
彼は自らその玉座を明け渡し、自身は世界の為にとその身を永遠の氷棺に委ねた。
何と愚かな男だろうか・・・この玉座に座すべきは「ルシスの王」などでは無い。
真にこの玉座に座すべきは「ソルハイムの王」・・・その為に「ソルハイムの復興」を夢見る民らは、遠く離れた故郷よりこの玉座を担ぎ運んで来たのだから。
と言う事で・・・と言ったトコで「どう言う事やねん?」って感じだと思いますが。
少なくとも【FF15】や【エピソード・アーデン】で描かれたいたルシス建国&初代国王に纏わる話とは全然違う・・・って事は伝わったと思います。
公式に喧嘩を売るようで申し訳ないですが、要は「本編のルシス建国&初代国王に纏わる話は、既にルシス王家によって「歪められた真実」を基にした物語」という考え方で。
今言ってる「②ルシス王家は後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事は許されない」は、そんな既に「歪められた真実」を基にした物語・・・をベースにしてる、って事になるので。
もしも「そんな事実は無かった」と考えれば、そりゃアーデン&ソムヌスが気の毒で仕方が無い・・・後世の都合で血みどろ王位継承者争い(兄殺し)&勝手に②の伝承の元ネタにされてる、って事だもん。
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【誰かが夢見るからこそ、存在する世界】
内容をフライングしてしまいましたが・・・話の流れとしては、例えば「①神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならないのだと信じられて来たから」の場合。
その伝承を預かっているのが、どの王の墓所に眠っている、どの王様なのかは分からないけど。
その王の墓所近くの村なり街の人達は「それはそれは素晴らしい王様だったそうだ」と、何の疑いも無く、その王様の事を称賛する訳です。
だって、過去の世界の彼らはルシス王家によって歪められた「歪んだ真実」を信じ。
嘗て世界が終焉を迎えた時。過去の世界の彼らは「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」と言う「想い出・記憶」を、次の世界へと残し。
その結果として、今の世界では本当に「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」事になってしまった。
過去の世界の「想い出・記憶」が、次の世界の設計図となるイオスの世界において。
過去の世界の彼らの「この王様は、こういう素晴らしい王様だった」と言う「想い出・記憶」は、次の世界の設計図になるという事だから。
それらが過去にルシス王家が歪めてしまった「歪んだ真実」だとしても、この世界では「真実」と言う事・・・になってしまう。
こうやってイオスの世界は、どんどん傾き続けている・・・もうひっくり返る直前まで。
「神凪でもあった王妃との間に生まれた最初の子は、
残念ながら、幼くして亡くなってしまったらしい。」
でも、
「その子は天の神凪の元へ旅立ったのだからと、
王様は日々の職務を熟し続けたらしいぜ。
国や民を思えば、立ち止まる事は出来ない・・・凄い王様だよな。」
「子供の葬儀の際にも、
王様は涙を見せなかったらしいわよ。
私だったら、涙が枯れるまで泣いても足りないわ。
さすがはルシスの王様よね。」
長い長い月日が流れる間に「古より伝わる伝承」自体が忘れ去られてしまっても。
彼らは「古より伝わる伝承」に庇われた王様を、素晴らしい王様だったのだと・・・信じて疑わなかった。
この辺りで、聡いアラネアなんかは、ちょっとした違和感に気付くかもしれない。
「自分の子供を亡くした時位、
悲しんでもいいと思うけど・・・。
ルシスの王様ってのは、何かと大変なんだね。」
そんな違和感を感じながら、レギスから預かった墓所の鍵を使ってコッソリ内部に侵入。
して、暗号を解くのかギミックを解除するのか分からないけど、内部に残されていた「記録」から、上記のような「古より伝わる伝承」の「真実」を知る。
なので、この段階でも「ルシス王家の威厳を保つ為には、そんな話を捏造してでも、ルシスの民を納得させなきゃならなかったんです」って「真実」が分かるだけで。
その王様自身が、その事についてどう思っていたのか・・・って肝心な王様の「真実(本心)」は分からない。
それが分かるのは本当に一番最後・・・かな。ここで「そういう事にされてしまったけど、本当は自分も辛かったんだ」みたいな「真実(本心)」を告白されてしまうと、情報過多になってしまう気がするし。
対であるノクティスがそれを知るのは、それこそ本当に一番最後だったと思っているので。
レイヴスも一番最後に持って行くのが、対としては美しい形なのかなぁ・・・と。
ルシスの民が望み願う「ルシス王家」である為には。
忠実なる臣下達に勧められるがまま、自分達に・・・「ルシス王家」に都合の悪い「真実」を歪め捻じ曲げ接ぎ当ててでも。
自分達こそが「神に選ばれた一族」なのだと・・・その正当性を示さなければならなかった、そう夢見させ続けなければならなかった。
誰もそこに夢を見なくなれば、その世界は消えてしまうのだから。
世界が求めるのは美しい、美し過ぎる青い花びら舞う究極の幻想。
現存しないそれを願い望み追い求めた人々は、人々の心の中の美しい幻想の欠片を寄せ集め、それらを継ぎ合わせる事で、未だ成し得ない究極の幻想を生み出そうとした。
そんな「青い花」の花言葉は「不可能」・・・どんなに願い望み追い求めても、その様な究極の幻想を生み出す事など「不可能」だと言われようが。
いつか「夢が叶う」その時まで、人々は究極の幻想という夢を願い望み追い求めた。
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