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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 16》
- 2025/01/26 (Sun) |
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今回はレイヴス君の愛剣「アルバリオニス」について考えてみた事、まとめ。
これに関しては、先に落し所が決まってるんだけど。
そこに行き着くまでに考えた色々な事を、覚え書きがてらに書き残しておきます。
尚、自分は武器に詳しくないので、あくまでもイメージで考えているだけです。
だから詳しい人から見たら「いやいや、そんな事無いよ」って感じだと思いますが・・・そこのツッコミ含めて楽しんで頂ければと思います。
今回はレイヴス君の愛剣「アルバリオニス」について考えてみた事、まとめ。
これに関しては、先に落し所が決まってるんだけど。
そこに行き着くまでに考えた色々な事を、覚え書きがてらに書き残しておきます。
尚、自分は武器に詳しくないので、あくまでもイメージで考えているだけです。
だから詳しい人から見たら「いやいや、そんな事無いよ」って感じだと思いますが・・・そこのツッコミ含めて楽しんで頂ければと思います。
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そもそもの話「アレって何なの?」ってトコからの話。
何時もの如く「いや、其処から?」って感じですが・・・まず其処を押さえておかなきゃ話を進めにくいので、ある程度のイメージは固めておきたい。
んだけど。アレ本当に分からなくて。
ただ最初期から感じていたのが「レイヴスの剣に関わる要素&雰囲気は、そこはかとなく和(刀)っぽい」ってイメージ。
何て言うか、確かに剣の構造&装飾+レイヴス自身のイメージとか、家名にもなっている「フルーレ」って言葉から、パッと見の印象は「両刃のレイピア(洋剣は両刃のイメージだから)」かな、とも思ったんだけど。
技名の「奥義 黄泉送り」とか「斬鉄剣」とか・・・前者は神凪絡みだとしても、後者なんか特に「いや、それは刀の技では?」とか。
【エピソード・イグニス】でイグニスと共闘する事になった時の、魔導兵を刺した後にクルッと剣を振るモーションが、日本刀の「血振るい(⇒納刀)」みたい、とか(刀と形が似てるから仕方ない&「血振るい」自体はどんな剣でもするんだろうけど)。
イドラ皇帝の「ならば 死だ」の件のカメラワークが、時代劇の「殺陣」っぽい・・・とか。
並べ立てたトコで、最初から「何で洋剣なのに、刀の要素がチラつくんだろ?」っていう視点で見ていたからそう見えるだけ・・・程度の言い掛かりみたいな話でしかないし。
本当に「剣そのものが」では無く「剣を扱うレイヴスの雰囲気が、刀(和)っぽい空気を纏っている?」位の、うっすいほっそいラインなんだけど。
せっかくそう見えるんなら、そういう方向で考えるか・・・って事で。
頑張って「日本刀」に近い「レイピア」・・・つまり「片刃のレイピア」ってのが存在するのか調べた結果。
「それはレイピアじゃなくて、サーベルで良くない?」
ってトコに落ち着いた。
サーベルって言うと「両刃&曲剣」のイメージだったけど、ザッと調べてみたら、
①片刃、両刃の両形態が存在する。
②剣身は直刀タイプ、曲刀タイプ、半曲刀タイプがあり、その用法はそれぞれ刺突、斬撃、その両方を兼用と大別できる。
う~ん、よく分からんけど。元々騎兵(遊牧民)が使ってた頃は、騎兵が使いやすいよう工夫がされた武器だったんだけど。
それがヨーロッパに入って来て、用途が変わる事でその構造も変わって行った。
だから一口に「サーベル」って言っても「片刃or両刃」「直刀or曲刀or半曲刀」なんて色々な形の「サーベル」が存在する・・・って事?
正直、都合が良いトコだけ摘まみ食いした・・・みたいな感じだけど。「じゃあ、サーベルでイイやん?」と、そういうノリ。
見た目に寄せるなら「片刃直剣のサーベル」だし。
レイヴスって刺突だけでなく斬撃も多用してた・・・って方を重視するなら「片刃半曲剣のサーベル」だし。
そもそもあんな細い剣で斬り付けたり、グラディオラスの大剣と斬り結んだるするんだから、本来は刺突メインの「片刃直剣のサーベル」で、刺突&斬撃の両方を熟してたんじゃない・・・って考えるならそれでもイイし。
それにサーベルってwiki先生によると、
①時代を下ると、サーベルは多くの国の軍隊で軍刀として将校(士官)の階級を示すシンボルともなり、銃器が主流兵器となってからも精神的・装飾的な意味合いとして携帯され続けた。
②旧日本軍でも軍刀としてサーベルが採用。
③当初は外装のみならず刀身もサーベル(西洋型)であったが、日本人が片手握り・刺突向きの薄い刀剣に馴染んでいなかったことや精神的な意味合いから、将校がサーベル外装に日本刀を仕込む事も多かった。
④そのため明治中期頃には、陸軍・海軍共に、片手半ないし両手で保持できる長い柄・護拳を備えた「日本刀仕込みの将校用サーベル」が登場した。
いやもう「日本刀仕込みの将校用サーベル」とか、欲しい単語詰め合わせセットか?
第二章は、士官学校卒業後のレイヴス君(20歳)が「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」として「闇に葬り去られた世界の真実を解明する物語」なので。
確かに将校(少尉以上の軍人)ってサーベル腰にぶら下げてるイメージもあるので、ちょうどイイんじゃないかなって。
やっぱりレイピアは儀式とか決闘って煌びやかなイメージが先立ってしまうので「神凪一族のレイヴス王子」にならお似合いだろうけど。
第二章のガッツリ帝国軍人「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」なら、サーベルの方が軍人っぽくて良い気がする(個人の感想です)。
・・・と言った感じでレイヴス君の獲物は、今欲しい要素が全部詰まった「片刃直剣のサーベル」と言う事で決定。
イメージとしては「日本刀仕込みの将校用サーベル」を引っ張っても良いんですが、今のトコはイメージと言う事で保留にしておきます。
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やっとこレイヴス君の獲物のイメージが固まったトコで次は、士官学校卒業後のレイヴス(20歳)が「愛剣=直刀片刃のサーベル」を手に「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」としての務めを果たせるビジョンが見えるか・・・ここを具体的に詰めて行きたいと思います。
まずは最初。
以前決めた様に、レイヴス君が隊長を務める特務小隊のメンバーは「アラネア&ロキ&カリゴ」の三人。
じゃあ、この場合。不可能or可能を度外視して希望で決めるとしたら、隊長・レイヴス少尉の剣の腕前は、誰より上で誰より下だと思う?
自分のイメージとしては、
《アラネア=レイヴスより強い》
アラネアは槍、レイヴスは剣と獲物が違うので「剣の腕前=軍人としての優劣」とはならないんだけど。
ただそれ以前の問題として、傭兵業を生業として来た彼女には「戦闘全般」で勝てなさそう。
例えば・・・レイヴス有利の筈の模擬練習(剣vs剣)でも、蹴り上げられた砂とか雪に気を取られて「あら、目に入っちゃった?ゴメンね」って一本取られちゃう。そんなイメージ。
尚、隊長より部下の方が強いってのは、普通の部隊なら軋轢を生みそうだけど。
アラネアは個人的な雇い主・アーデンから「実戦経験はまだまだのレイヴス少尉を助けてあげて(=レイヴスのフォロー)」って、任務として請け負っているので。
彼女にしたら「レイヴスを助けるのが仕事」なので、その隊長が自分より弱くても当たり前。その事で文句を言ったり命令違反を起こしたりって事は無いです。
ちゃんとアーデンからもお給料貰ってるから、ちゃんと貰ってる分は働く傭兵の鏡。
《ロキ=レイヴスより弱い》
申し訳ないけど消去法的に。だって隊の中で隊長が一番弱いって格好付かないから。
でもロキは帝国の為にと、子供の頃から文武両道頑張って来て。その心根&成果がアーデンに評価されての部隊入り・・・って流れになっているので、弱いって事は無いと思う。寧ろ、お手本のような剣術ってイメージ。
なのでロキの強さは「お手本のよう=こういう時はこう、って相手の動きを予測出来る」等、鍛錬(蓄積されたデータ)の賜物によるトコが大きいから。
ロキの知るサーベル捌きから外れた、サーベルなのに刀の所作が微妙に混じった様なレイヴスの剣術に翻弄されてしまう。
つまり普通に戦ったら、そこらの士官学校卒の帝国兵(士官クラス)より強いんだけど。
レイヴスだけは感覚がズレるというか、タイミングが掴めないというか・・・ロキ自身、何でか分からないけど勝てなくて納得いかなくて悔しくて、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
何で勝てないのか・・・その理由が「レイヴスの剣捌きは、何かが違うから」って事に気付いた頃、純粋にそう聞いてくれたら何か可愛くて良いと思う。
でもこの時点でも「何かが違うから」であって、まだ「何が違う」のかは分かっていない。
レイヴスの剣捌きから感じる違和感ってのは、それ位に微かなモノ・・・位に留めておくのが趣があってイイと思います、個人的に。
《カリゴ=レイヴスと、どっこいどっこい?》
【FF15】のカリゴが剣を振るうシーンがあったのかは分からないんだけど(ジャレッドを殺した・・・ってのは話で聞いただけ?)。
第二章のカリゴは、例え軍部の上層部に「面倒事を持ち込む厄介事」と煙たがられても、帝国の安全&治安維持の為に汗水垂らして自ら剣を振るっていた程の人物なので。
其れなり・・・ってか、それこそ士官学校時代は「大した力も持たない、中流風情が・・・」って上級階級のボンボンに陰口叩かれるレベルの剣術の腕前で。
士官学校卒業⇒帝国軍入隊後も、その剣術を評価されエリートコースが約束されていた(上層部に目を付けられるまでは)。
つまりカリゴは、多少見劣りする家柄を補えるだけの実力を持った人物だった・・・って事。
ただ今現在のカリゴはアーデンから「若者たちのお目付け役」を言い使っているので。
雑魚モンスター相手は仕方ないとしても、基本的スタンスは「自分の仕事は戦う事では無い」&「剣を振るうのは最終手段=剣を振るわずに済む手段があるのなら、そちらの方が良い」という考え方。
だから、自分のイメージとして「レイヴスと、どっこいどっこいかなぁ?」であって。
カリゴは基本剣を振るう事は無いので、他の三人から見たら本気のカリゴの剣の腕前は不明・・・そんな感じ。
という訳で・・・レイヴス君の剣の腕前は「部隊内で飛び抜けて強いという訳では無い」って感じなんだけど。総じてレベルが高い部隊内(一番弱いロキでも、士官学校卒の帝国兵より上)での話なので、その辺りのモンスター相手なら普通に相手できると思います。
それこそ第二章のレイヴス君は「運命の王子(=主人公)」なので。旅立ったばっかりのRPGの主人公感覚で、強過ぎもせず弱過ぎもしない・・・そんな伸び代がある感じが理想。
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第二章開始時のレイヴス君の剣の腕前が定まったので。
次は「本当にこのタイミング(=第二章開始時)までに、そのレベルの剣術を身に付ける事が可能か?」って部分を考えて行く・・・んだけど。
実際は「本当にこのタイミング(=第二章開始時)までに、そのレベルの剣術を身に付ける事は不可能」って事を固めて行く作業が先になります。
イキナリ「不可能なんかい?」って突っ込むトコですが。これはさっきロキが、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
と、言ってしまったので仕方が無い(&言わせた発言には責任を取らなきゃならない)。
まず一つ目が「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね」の件。
つまり「お手本のような剣術」を得意とするロキが「少し独特」と評する様に、レイヴスの捌きは「お手本から外れている」って事なんだけど。
仮にレイヴスが士官学校に入ってから剣術(=サーベル)を身に付けたのなら「学校仕込み=お手本のような剣術」になっている筈なので、そんな事にはならない筈。
なので、まずロキの言葉を通す為に「レイヴスの剣術は、士官学校で本格的に学んだものでは無い」ってトコに持って行きたいんだけど。
そもそもの話。サーベルの定義が広いから、絶対無いとも言えないけど・・・少なくともレイヴスの剣みたいなサーベルは、士官学校での訓練用にも、帝国軍の支給品にも向かなさそうなので「士官学校で学ぶ剣が(あのタイプの)サーベル」ってのが無いだろうな・・・と。
あくまでもイメージだけど。やっぱり士官学校で「剣の基礎」として使わせるなら、サーベルよりもブロードソードじゃないかな?
何て言うかサーベルは、毎日毎日訓練で使わせるには耐久面が心配&手入れが大変⇒剣の扱いになれていない訓練生に持たせたトコで品質を維持できない⇒どんどん傷んで来る⇒結果、破損で修理&交換しなきゃならない⇒全訓練生対象となると、そんな事では出費が嵩む⇒軍部から怒られる・・・みたいなイメージがあって。
それでも一応「士官学校で学ぶ剣が(あのタイプの)サーベル」って可能性も考えるなら。
この士官学校が、そもそも「前線で戦わせる為の人材育成の場では無い」・・・所謂良いトコのお坊ちゃんが「帝国軍に士官として入る為」の形式的なモノでしかないなら可能性はあるかも。
最初から前線に立つつもりもないボンボン⇒「士官学校に入った目的=士官として帝国軍に入る為」だけ⇒「サーベル=将校(士官)の階級を示すシンボル」なので。前線で必死にブロードソードを振り回すつもりなんて更々無い彼らにしたら、士官位のシンボルとしてのサーベルの方がよっぽど習う価値がありそう。
尚、その場合はレイヴスも「士官学校でサーベルを学ぶ機会はあった」って事にはなるんだけど。
士官学校の方針・・・と言うか、運営を取り巻く状況(親御さんが煩そう)から、そんな連中相手では大した技術教えて無さそうなので。結局「機会はあっても、実践で扱える程の剣術は学べ無さそう」ってイメージ。
第一、この士官学校が「肩書き目当ての、良いトコの坊ちゃん相手」かと言うと、やっぱりそれは無さそう・・・ってか、今までの流れを通すなら、無い事にしなきゃならない。
だって中流階級出身のカリゴは、士官学校を卒業後「士官として実戦=ちゃんと剣を振るってた」んだから。恐らく士官学校では「実戦向けの剣=ブロードソード」を扱っていた、筈?
士官学校入学の間口(=条件)がどの程度、開かれていたのかは分からないけど。
士官学校出たら、帝国軍で士官として胡坐かいてても出世出来る・・・そんな、お気楽人間を育ててた税金無駄遣い組織では無い&今回の帝国は「真っ当な大国」なので、そこまで腐ってないと思いたい。
最後、一応の可能性も考えておくなら「士官学校で特別に訓練を付けて貰ってた」&「休日アーデンのトコに帰った時に、専属の師範から教えを受けていた」だけど。
前に書いた様に、レイヴス君は「特別扱いされたくないタイプ」なので、自分だけ訓練を付けてもらう・・・って事には抵抗を感じるだろうし。
休日アーデンのトコに帰った時・・・って言っても、そんなに帰って無いイメージなので(月一帰れたらイイ方)。その程度の頻度で実戦水準まで身に付くかって言うと、レイヴス君ならやれば出来たかもしれないけど・・・アーデンからの提案でもない限りそれは無さそう。
と言う事で、ここまで「レイヴスの剣術は、士官学校で本格的に学んだものでは無い」をまとめると。
①帝国兵を育成する為の士官学校なら、訓練用の支給品はサーベルではなくブロードソード。
②金持ちのボンボンに「士官位」をあげる為だけの士官学校なら、支給品が「サーベル=将校(士官)の階級を示すシンボル」でもアリかも?
③但しその場合、士官学校側も生徒側も元々ヤル気が無いので。サーベルを学ぶ機会はあっても、実践で扱える程の技術&剣術水準では無い。
④そもそも士官学校卒業後。中流階級出身のカリゴ少尉が自ら剣を振るって「帝国の為に」って頑張ってた位なんだから。やっぱり学校は真面目に「実践向けの剣=ブロードソード」を教えてたんじゃないかな?
《結論》
レイヴスが士官学校時代に学んだのは、他の生徒同様「ブロードソード(剣術)」で。
彼の「サーベル(剣術)」は、士官学校時代(16~20歳)に学んだモノでは無い。
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そしてもう一つが「テネブラエには正規軍は無い筈ですが」の件。
この「テネブラエには正規軍は無い」ってのは、ずっと前から第二章の設定として書いていますが。ここから引っ張って「正規軍も持たないような国の王子が、実践レベルの剣術を持ち合わせている」・・・って設定が通るかって話。
確かにレイヴスの「奥義 黄泉送り」と【FF10】のユウナの「異界送り」の言葉のイメージが似ているので、神凪一族に伝わる儀式・祭事での秘術の一つとして、何かしらの剣舞が伝わってても不思議では無いんだけど。
神に捧げる為の剣舞に使用するんだったら「サーベル」ではなく、やっぱり「レイピアorフルーレ」のイメージじゃないかな?
元々「(軽量化)サーベル」の練習用から、更に決闘&儀式用へと手を加えられたのが「レイピアorフルーレ」らしいので(致命傷となるような傷防止の為、斬れないよう刃が落とされている)。
剣舞で用いられる剣(=神剣)が「神に捧げる剣」の意味を持つなら。
◇「レイピアorフルーレ」=決闘&儀式用の「怪我をしない&させない」って思い。
◇「剣舞で用いられる剣(=神剣)」=「人(命)を傷付ける為の剣では無い」って思い。
は、互いに通ずる共通項だと思うので。
神に捧げる為の剣舞に使用するんだったら、人を傷付けない様に作られた「レイピアorフルーレ」の方がイイかなって・・・剣舞を捧げる神様が、血を好む神様でもない限りは。
それに今、レイヴスで想像するから神剣が「サーベル(真剣)」であっても「サーベルで剣舞って格好イイ」って思えるだけで。
代々女性が神凪を務めて来たのなら、本来剣舞を舞うのは女性の筈なので・・・サーベルで剣舞って重たいし危ないかと。
だから神事で舞う剣舞(=黄泉送り)の為、子供の頃から「レイピアorフルーレ」に触れる機会があった・・・なら分かる。それはあくまでも「人を傷付けない、神様の為の剣」だから。
でも現状、神凪一族の王子であるレイヴス自らが、殺傷能力のある武器を持つに至る理由も状況にも無い。
だって、テネブラエには正規軍が無い・・・という事は、剣術(=サーベル)を教えてくれる軍人が身近にいる環境でも無いし。
仮にそのような人物が居たとしても、わざわざ神凪一族の王子に実戦的な剣術を学ばせよう・・・なんて発想に周囲がなるかっていうと疑問(どっちかって言うと、尊い存在として血生臭い事からは遠ざけておきたいだろうし)。
周囲の意向でなければ、レイヴス自身が「剣術を学びたい」と思ったから・・・って事になるんだろうけど。
第二章のテネブラエは、宗主国のニフルハイム帝国が国防を担ってくれているので、テネブラエ内部で軍事力を持つ必要が無く(そうなるようにされてる、とも言う)。
事実「テネブラエの惨劇」まで、テネブラエがモンスターや他勢力の脅威に脅かされる事も無かった・・・つまり第二章「テネブラエの惨劇」以前のレイヴスは「強くなる必要が無かった」と言う事。
神と心を通わせる事が出来る、唯一無二の存在である神凪。
レイヴス自身、神凪一族としての在り方を求められて来た筈で。
テネブラエの民だって、彼に剣を握って戦って欲しいなんて望まなかった筈。
そんな尊い一族の一員として望まれ生きて来たレイヴスが剣を握る、強くなりたいって思う理由は何だったのか?
と言う事で、ここまで「正規軍も持たないような国の王子が、実践レベルの剣術を持ち合わせている」・・・って設定が通るかを、まとめると。
①テネブラエに居た頃のレイヴスは、神事で舞う剣舞(=黄泉送り)の為の「レイピアorフルーレ(刃が落とされた神事用の神剣)」に触れる機会はあった。
②400年前にニフルハイム帝国の保護下に入って以降、テネブラエには正規軍が存在しない(神聖国っぽいので、元々無かった可能性もアリ)。
③正規軍が存在しないので、テネブラエの国防はニフルハイム帝国軍が担ってくれている・・・つまり帝国は脅威(=敵対国)では無く、寧ろ守ってくれている存在。
④恐らく、治安維持の為にテネブラエに常駐しているのも帝国兵。つまりテネブラエには自国の「兵士・軍隊」という概念が存在しない・・・それ位、争い事から縁遠い国。
⑤テネブラエ国内に「兵士・軍隊」が存在せず、そんな平和な国(自分達が戦わないだけ・・・って思えば歪な平和ではある)なので。レイヴスに剣術を教える事が出来る人物なんて居ない(=戦いを生業としてる人間が居ないんだから)。
⑥そもそも誰も、神凪一族の王子であるレイヴスに「剣を握って戦って欲しい」なんて望んでいない。
⑦第一、モンスターからも他勢力からも帝国軍が守ってくれる&領内も帝国軍が常駐して治安維持に務めてくれている・・・テネブラエは平和な国なので、現状わざわざレイヴスが「強くなる必要は無い」=「強くなりたい」「剣術を学びたい」と思い至る状況にない。
《結果》
レイヴスがテネブラエ時代に触れていたのは、神事での剣舞で用いる「レイピアorフルーレ」で、現状では剣術を学ぶどころか「サーベル」との接点すらない。
なので、彼の「サーベル(剣術)」は、テネブラエ時代(~16歳)に学んだモノでは無い。
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純粋にそう聞いてくれたら何か可愛くて良いと思う・・・なんて理由で採用したロキの、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
って台詞の裏付けの為に、ここまで長々と掛かった訳ですが・・・実際、第二章のレイヴス君は現状「士官学校時代」にも「テネブラエの惨劇以前」にも、サーベルを学ぶ機会は無かったと思います。
となると当然「じゃあ、どうする?」・・・って話で。
例えばの話【FF15】とか第一章のレイヴスなら、テネブラエ時代に剣術と縁が無くても、実際にゲームに登場する28歳までに剣術を習得してれば良い&しかも設定的に戦いに身を置く状況にあり強くならざるを得ないので。
別に「神凪一族」「テネブラエの王子」であるレイヴスが、28歳の頃には「帝国軍きっての武人」になっていても何の不思議もない(寧ろそれ位でないと成り立たない)。
でも第二章のレイヴスは「特務小隊・隊長」として旅立つ20歳までに、実践レベル(=旅立ったばっかりのRPGの主人公感覚)で戦えるだけの、サーベルの剣術を身に付けていないといけない。
んだけど「士官学校時代(16~20歳)」にはサーベルを学ぶ機会は無く。
更に「テネブラエの惨劇以前(~16歳)」に遡っても、サーベルどころか戦いとは無縁な状況。
要するにレイヴス君の人生20年遡ってみても、現状どこにも「サーベル」と交わる部分が無い・・・って事。
では困るので。
予め考えてあった落し所に収まるよう「レイヴス君が、サーベルを扱えるようになるまでのお話」を盛り込んでいきます。
一先ず「士官学校時代」って4年そこそこしかない上に、団体生活&規則優先で自由に仕える時間も少ないだろうから、この「士官学校時代」にサーベルを学ぶ・・・って案は諦める(即決)。
なので狙いは「テネブラエの惨劇以前」・・・つまりまだ平和な毎日を過ごしていたであろうレイヴス君に、本来なら縁が無かったであろうサーベルを持ってもらうキッカケを用意。
なんだけど・・・レイヴス自身、元来争いを好まなさそう&周囲の人間も剣なんて持たせたく無さそう&テネブラエの民は「神凪一族」としてのレイヴスを望んでそう、なので。
このどう考えたって無理&不利な状況をひっくり返そうと思ったら、よっぽどの「理由」を用意しなきゃならない。
そう考えた時。レイヴスの「強くなりたい理由」なんて、結局「ルナフレーナを守る為」しか有り得ない訳で。
次回。ルナフレーナには申し訳ないけど、お兄ちゃんが「ルナフレーナを守る為に、強くならなきゃならない!」って思う程度に、危険な目に合ってもらいます。
そもそもの話「アレって何なの?」ってトコからの話。
何時もの如く「いや、其処から?」って感じですが・・・まず其処を押さえておかなきゃ話を進めにくいので、ある程度のイメージは固めておきたい。
んだけど。アレ本当に分からなくて。
ただ最初期から感じていたのが「レイヴスの剣に関わる要素&雰囲気は、そこはかとなく和(刀)っぽい」ってイメージ。
何て言うか、確かに剣の構造&装飾+レイヴス自身のイメージとか、家名にもなっている「フルーレ」って言葉から、パッと見の印象は「両刃のレイピア(洋剣は両刃のイメージだから)」かな、とも思ったんだけど。
技名の「奥義 黄泉送り」とか「斬鉄剣」とか・・・前者は神凪絡みだとしても、後者なんか特に「いや、それは刀の技では?」とか。
【エピソード・イグニス】でイグニスと共闘する事になった時の、魔導兵を刺した後にクルッと剣を振るモーションが、日本刀の「血振るい(⇒納刀)」みたい、とか(刀と形が似てるから仕方ない&「血振るい」自体はどんな剣でもするんだろうけど)。
イドラ皇帝の「ならば 死だ」の件のカメラワークが、時代劇の「殺陣」っぽい・・・とか。
並べ立てたトコで、最初から「何で洋剣なのに、刀の要素がチラつくんだろ?」っていう視点で見ていたからそう見えるだけ・・・程度の言い掛かりみたいな話でしかないし。
本当に「剣そのものが」では無く「剣を扱うレイヴスの雰囲気が、刀(和)っぽい空気を纏っている?」位の、うっすいほっそいラインなんだけど。
せっかくそう見えるんなら、そういう方向で考えるか・・・って事で。
頑張って「日本刀」に近い「レイピア」・・・つまり「片刃のレイピア」ってのが存在するのか調べた結果。
「それはレイピアじゃなくて、サーベルで良くない?」
ってトコに落ち着いた。
サーベルって言うと「両刃&曲剣」のイメージだったけど、ザッと調べてみたら、
①片刃、両刃の両形態が存在する。
②剣身は直刀タイプ、曲刀タイプ、半曲刀タイプがあり、その用法はそれぞれ刺突、斬撃、その両方を兼用と大別できる。
う~ん、よく分からんけど。元々騎兵(遊牧民)が使ってた頃は、騎兵が使いやすいよう工夫がされた武器だったんだけど。
それがヨーロッパに入って来て、用途が変わる事でその構造も変わって行った。
だから一口に「サーベル」って言っても「片刃or両刃」「直刀or曲刀or半曲刀」なんて色々な形の「サーベル」が存在する・・・って事?
正直、都合が良いトコだけ摘まみ食いした・・・みたいな感じだけど。「じゃあ、サーベルでイイやん?」と、そういうノリ。
見た目に寄せるなら「片刃直剣のサーベル」だし。
レイヴスって刺突だけでなく斬撃も多用してた・・・って方を重視するなら「片刃半曲剣のサーベル」だし。
そもそもあんな細い剣で斬り付けたり、グラディオラスの大剣と斬り結んだるするんだから、本来は刺突メインの「片刃直剣のサーベル」で、刺突&斬撃の両方を熟してたんじゃない・・・って考えるならそれでもイイし。
それにサーベルってwiki先生によると、
①時代を下ると、サーベルは多くの国の軍隊で軍刀として将校(士官)の階級を示すシンボルともなり、銃器が主流兵器となってからも精神的・装飾的な意味合いとして携帯され続けた。
②旧日本軍でも軍刀としてサーベルが採用。
③当初は外装のみならず刀身もサーベル(西洋型)であったが、日本人が片手握り・刺突向きの薄い刀剣に馴染んでいなかったことや精神的な意味合いから、将校がサーベル外装に日本刀を仕込む事も多かった。
④そのため明治中期頃には、陸軍・海軍共に、片手半ないし両手で保持できる長い柄・護拳を備えた「日本刀仕込みの将校用サーベル」が登場した。
いやもう「日本刀仕込みの将校用サーベル」とか、欲しい単語詰め合わせセットか?
第二章は、士官学校卒業後のレイヴス君(20歳)が「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」として「闇に葬り去られた世界の真実を解明する物語」なので。
確かに将校(少尉以上の軍人)ってサーベル腰にぶら下げてるイメージもあるので、ちょうどイイんじゃないかなって。
やっぱりレイピアは儀式とか決闘って煌びやかなイメージが先立ってしまうので「神凪一族のレイヴス王子」にならお似合いだろうけど。
第二章のガッツリ帝国軍人「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」なら、サーベルの方が軍人っぽくて良い気がする(個人の感想です)。
・・・と言った感じでレイヴス君の獲物は、今欲しい要素が全部詰まった「片刃直剣のサーベル」と言う事で決定。
イメージとしては「日本刀仕込みの将校用サーベル」を引っ張っても良いんですが、今のトコはイメージと言う事で保留にしておきます。
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やっとこレイヴス君の獲物のイメージが固まったトコで次は、士官学校卒業後のレイヴス(20歳)が「愛剣=直刀片刃のサーベル」を手に「特務小隊・隊長のレイヴス少尉」としての務めを果たせるビジョンが見えるか・・・ここを具体的に詰めて行きたいと思います。
まずは最初。
以前決めた様に、レイヴス君が隊長を務める特務小隊のメンバーは「アラネア&ロキ&カリゴ」の三人。
じゃあ、この場合。不可能or可能を度外視して希望で決めるとしたら、隊長・レイヴス少尉の剣の腕前は、誰より上で誰より下だと思う?
自分のイメージとしては、
《アラネア=レイヴスより強い》
アラネアは槍、レイヴスは剣と獲物が違うので「剣の腕前=軍人としての優劣」とはならないんだけど。
ただそれ以前の問題として、傭兵業を生業として来た彼女には「戦闘全般」で勝てなさそう。
例えば・・・レイヴス有利の筈の模擬練習(剣vs剣)でも、蹴り上げられた砂とか雪に気を取られて「あら、目に入っちゃった?ゴメンね」って一本取られちゃう。そんなイメージ。
尚、隊長より部下の方が強いってのは、普通の部隊なら軋轢を生みそうだけど。
アラネアは個人的な雇い主・アーデンから「実戦経験はまだまだのレイヴス少尉を助けてあげて(=レイヴスのフォロー)」って、任務として請け負っているので。
彼女にしたら「レイヴスを助けるのが仕事」なので、その隊長が自分より弱くても当たり前。その事で文句を言ったり命令違反を起こしたりって事は無いです。
ちゃんとアーデンからもお給料貰ってるから、ちゃんと貰ってる分は働く傭兵の鏡。
《ロキ=レイヴスより弱い》
申し訳ないけど消去法的に。だって隊の中で隊長が一番弱いって格好付かないから。
でもロキは帝国の為にと、子供の頃から文武両道頑張って来て。その心根&成果がアーデンに評価されての部隊入り・・・って流れになっているので、弱いって事は無いと思う。寧ろ、お手本のような剣術ってイメージ。
なのでロキの強さは「お手本のよう=こういう時はこう、って相手の動きを予測出来る」等、鍛錬(蓄積されたデータ)の賜物によるトコが大きいから。
ロキの知るサーベル捌きから外れた、サーベルなのに刀の所作が微妙に混じった様なレイヴスの剣術に翻弄されてしまう。
つまり普通に戦ったら、そこらの士官学校卒の帝国兵(士官クラス)より強いんだけど。
レイヴスだけは感覚がズレるというか、タイミングが掴めないというか・・・ロキ自身、何でか分からないけど勝てなくて納得いかなくて悔しくて、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
何で勝てないのか・・・その理由が「レイヴスの剣捌きは、何かが違うから」って事に気付いた頃、純粋にそう聞いてくれたら何か可愛くて良いと思う。
でもこの時点でも「何かが違うから」であって、まだ「何が違う」のかは分かっていない。
レイヴスの剣捌きから感じる違和感ってのは、それ位に微かなモノ・・・位に留めておくのが趣があってイイと思います、個人的に。
《カリゴ=レイヴスと、どっこいどっこい?》
【FF15】のカリゴが剣を振るうシーンがあったのかは分からないんだけど(ジャレッドを殺した・・・ってのは話で聞いただけ?)。
第二章のカリゴは、例え軍部の上層部に「面倒事を持ち込む厄介事」と煙たがられても、帝国の安全&治安維持の為に汗水垂らして自ら剣を振るっていた程の人物なので。
其れなり・・・ってか、それこそ士官学校時代は「大した力も持たない、中流風情が・・・」って上級階級のボンボンに陰口叩かれるレベルの剣術の腕前で。
士官学校卒業⇒帝国軍入隊後も、その剣術を評価されエリートコースが約束されていた(上層部に目を付けられるまでは)。
つまりカリゴは、多少見劣りする家柄を補えるだけの実力を持った人物だった・・・って事。
ただ今現在のカリゴはアーデンから「若者たちのお目付け役」を言い使っているので。
雑魚モンスター相手は仕方ないとしても、基本的スタンスは「自分の仕事は戦う事では無い」&「剣を振るうのは最終手段=剣を振るわずに済む手段があるのなら、そちらの方が良い」という考え方。
だから、自分のイメージとして「レイヴスと、どっこいどっこいかなぁ?」であって。
カリゴは基本剣を振るう事は無いので、他の三人から見たら本気のカリゴの剣の腕前は不明・・・そんな感じ。
という訳で・・・レイヴス君の剣の腕前は「部隊内で飛び抜けて強いという訳では無い」って感じなんだけど。総じてレベルが高い部隊内(一番弱いロキでも、士官学校卒の帝国兵より上)での話なので、その辺りのモンスター相手なら普通に相手できると思います。
それこそ第二章のレイヴス君は「運命の王子(=主人公)」なので。旅立ったばっかりのRPGの主人公感覚で、強過ぎもせず弱過ぎもしない・・・そんな伸び代がある感じが理想。
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第二章開始時のレイヴス君の剣の腕前が定まったので。
次は「本当にこのタイミング(=第二章開始時)までに、そのレベルの剣術を身に付ける事が可能か?」って部分を考えて行く・・・んだけど。
実際は「本当にこのタイミング(=第二章開始時)までに、そのレベルの剣術を身に付ける事は不可能」って事を固めて行く作業が先になります。
イキナリ「不可能なんかい?」って突っ込むトコですが。これはさっきロキが、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
と、言ってしまったので仕方が無い(&言わせた発言には責任を取らなきゃならない)。
まず一つ目が「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね」の件。
つまり「お手本のような剣術」を得意とするロキが「少し独特」と評する様に、レイヴスの捌きは「お手本から外れている」って事なんだけど。
仮にレイヴスが士官学校に入ってから剣術(=サーベル)を身に付けたのなら「学校仕込み=お手本のような剣術」になっている筈なので、そんな事にはならない筈。
なので、まずロキの言葉を通す為に「レイヴスの剣術は、士官学校で本格的に学んだものでは無い」ってトコに持って行きたいんだけど。
そもそもの話。サーベルの定義が広いから、絶対無いとも言えないけど・・・少なくともレイヴスの剣みたいなサーベルは、士官学校での訓練用にも、帝国軍の支給品にも向かなさそうなので「士官学校で学ぶ剣が(あのタイプの)サーベル」ってのが無いだろうな・・・と。
あくまでもイメージだけど。やっぱり士官学校で「剣の基礎」として使わせるなら、サーベルよりもブロードソードじゃないかな?
何て言うかサーベルは、毎日毎日訓練で使わせるには耐久面が心配&手入れが大変⇒剣の扱いになれていない訓練生に持たせたトコで品質を維持できない⇒どんどん傷んで来る⇒結果、破損で修理&交換しなきゃならない⇒全訓練生対象となると、そんな事では出費が嵩む⇒軍部から怒られる・・・みたいなイメージがあって。
それでも一応「士官学校で学ぶ剣が(あのタイプの)サーベル」って可能性も考えるなら。
この士官学校が、そもそも「前線で戦わせる為の人材育成の場では無い」・・・所謂良いトコのお坊ちゃんが「帝国軍に士官として入る為」の形式的なモノでしかないなら可能性はあるかも。
最初から前線に立つつもりもないボンボン⇒「士官学校に入った目的=士官として帝国軍に入る為」だけ⇒「サーベル=将校(士官)の階級を示すシンボル」なので。前線で必死にブロードソードを振り回すつもりなんて更々無い彼らにしたら、士官位のシンボルとしてのサーベルの方がよっぽど習う価値がありそう。
尚、その場合はレイヴスも「士官学校でサーベルを学ぶ機会はあった」って事にはなるんだけど。
士官学校の方針・・・と言うか、運営を取り巻く状況(親御さんが煩そう)から、そんな連中相手では大した技術教えて無さそうなので。結局「機会はあっても、実践で扱える程の剣術は学べ無さそう」ってイメージ。
第一、この士官学校が「肩書き目当ての、良いトコの坊ちゃん相手」かと言うと、やっぱりそれは無さそう・・・ってか、今までの流れを通すなら、無い事にしなきゃならない。
だって中流階級出身のカリゴは、士官学校を卒業後「士官として実戦=ちゃんと剣を振るってた」んだから。恐らく士官学校では「実戦向けの剣=ブロードソード」を扱っていた、筈?
士官学校入学の間口(=条件)がどの程度、開かれていたのかは分からないけど。
士官学校出たら、帝国軍で士官として胡坐かいてても出世出来る・・・そんな、お気楽人間を育ててた税金無駄遣い組織では無い&今回の帝国は「真っ当な大国」なので、そこまで腐ってないと思いたい。
最後、一応の可能性も考えておくなら「士官学校で特別に訓練を付けて貰ってた」&「休日アーデンのトコに帰った時に、専属の師範から教えを受けていた」だけど。
前に書いた様に、レイヴス君は「特別扱いされたくないタイプ」なので、自分だけ訓練を付けてもらう・・・って事には抵抗を感じるだろうし。
休日アーデンのトコに帰った時・・・って言っても、そんなに帰って無いイメージなので(月一帰れたらイイ方)。その程度の頻度で実戦水準まで身に付くかって言うと、レイヴス君ならやれば出来たかもしれないけど・・・アーデンからの提案でもない限りそれは無さそう。
と言う事で、ここまで「レイヴスの剣術は、士官学校で本格的に学んだものでは無い」をまとめると。
①帝国兵を育成する為の士官学校なら、訓練用の支給品はサーベルではなくブロードソード。
②金持ちのボンボンに「士官位」をあげる為だけの士官学校なら、支給品が「サーベル=将校(士官)の階級を示すシンボル」でもアリかも?
③但しその場合、士官学校側も生徒側も元々ヤル気が無いので。サーベルを学ぶ機会はあっても、実践で扱える程の技術&剣術水準では無い。
④そもそも士官学校卒業後。中流階級出身のカリゴ少尉が自ら剣を振るって「帝国の為に」って頑張ってた位なんだから。やっぱり学校は真面目に「実践向けの剣=ブロードソード」を教えてたんじゃないかな?
《結論》
レイヴスが士官学校時代に学んだのは、他の生徒同様「ブロードソード(剣術)」で。
彼の「サーベル(剣術)」は、士官学校時代(16~20歳)に学んだモノでは無い。
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そしてもう一つが「テネブラエには正規軍は無い筈ですが」の件。
この「テネブラエには正規軍は無い」ってのは、ずっと前から第二章の設定として書いていますが。ここから引っ張って「正規軍も持たないような国の王子が、実践レベルの剣術を持ち合わせている」・・・って設定が通るかって話。
確かにレイヴスの「奥義 黄泉送り」と【FF10】のユウナの「異界送り」の言葉のイメージが似ているので、神凪一族に伝わる儀式・祭事での秘術の一つとして、何かしらの剣舞が伝わってても不思議では無いんだけど。
神に捧げる為の剣舞に使用するんだったら「サーベル」ではなく、やっぱり「レイピアorフルーレ」のイメージじゃないかな?
元々「(軽量化)サーベル」の練習用から、更に決闘&儀式用へと手を加えられたのが「レイピアorフルーレ」らしいので(致命傷となるような傷防止の為、斬れないよう刃が落とされている)。
剣舞で用いられる剣(=神剣)が「神に捧げる剣」の意味を持つなら。
◇「レイピアorフルーレ」=決闘&儀式用の「怪我をしない&させない」って思い。
◇「剣舞で用いられる剣(=神剣)」=「人(命)を傷付ける為の剣では無い」って思い。
は、互いに通ずる共通項だと思うので。
神に捧げる為の剣舞に使用するんだったら、人を傷付けない様に作られた「レイピアorフルーレ」の方がイイかなって・・・剣舞を捧げる神様が、血を好む神様でもない限りは。
それに今、レイヴスで想像するから神剣が「サーベル(真剣)」であっても「サーベルで剣舞って格好イイ」って思えるだけで。
代々女性が神凪を務めて来たのなら、本来剣舞を舞うのは女性の筈なので・・・サーベルで剣舞って重たいし危ないかと。
だから神事で舞う剣舞(=黄泉送り)の為、子供の頃から「レイピアorフルーレ」に触れる機会があった・・・なら分かる。それはあくまでも「人を傷付けない、神様の為の剣」だから。
でも現状、神凪一族の王子であるレイヴス自らが、殺傷能力のある武器を持つに至る理由も状況にも無い。
だって、テネブラエには正規軍が無い・・・という事は、剣術(=サーベル)を教えてくれる軍人が身近にいる環境でも無いし。
仮にそのような人物が居たとしても、わざわざ神凪一族の王子に実戦的な剣術を学ばせよう・・・なんて発想に周囲がなるかっていうと疑問(どっちかって言うと、尊い存在として血生臭い事からは遠ざけておきたいだろうし)。
周囲の意向でなければ、レイヴス自身が「剣術を学びたい」と思ったから・・・って事になるんだろうけど。
第二章のテネブラエは、宗主国のニフルハイム帝国が国防を担ってくれているので、テネブラエ内部で軍事力を持つ必要が無く(そうなるようにされてる、とも言う)。
事実「テネブラエの惨劇」まで、テネブラエがモンスターや他勢力の脅威に脅かされる事も無かった・・・つまり第二章「テネブラエの惨劇」以前のレイヴスは「強くなる必要が無かった」と言う事。
神と心を通わせる事が出来る、唯一無二の存在である神凪。
レイヴス自身、神凪一族としての在り方を求められて来た筈で。
テネブラエの民だって、彼に剣を握って戦って欲しいなんて望まなかった筈。
そんな尊い一族の一員として望まれ生きて来たレイヴスが剣を握る、強くなりたいって思う理由は何だったのか?
と言う事で、ここまで「正規軍も持たないような国の王子が、実践レベルの剣術を持ち合わせている」・・・って設定が通るかを、まとめると。
①テネブラエに居た頃のレイヴスは、神事で舞う剣舞(=黄泉送り)の為の「レイピアorフルーレ(刃が落とされた神事用の神剣)」に触れる機会はあった。
②400年前にニフルハイム帝国の保護下に入って以降、テネブラエには正規軍が存在しない(神聖国っぽいので、元々無かった可能性もアリ)。
③正規軍が存在しないので、テネブラエの国防はニフルハイム帝国軍が担ってくれている・・・つまり帝国は脅威(=敵対国)では無く、寧ろ守ってくれている存在。
④恐らく、治安維持の為にテネブラエに常駐しているのも帝国兵。つまりテネブラエには自国の「兵士・軍隊」という概念が存在しない・・・それ位、争い事から縁遠い国。
⑤テネブラエ国内に「兵士・軍隊」が存在せず、そんな平和な国(自分達が戦わないだけ・・・って思えば歪な平和ではある)なので。レイヴスに剣術を教える事が出来る人物なんて居ない(=戦いを生業としてる人間が居ないんだから)。
⑥そもそも誰も、神凪一族の王子であるレイヴスに「剣を握って戦って欲しい」なんて望んでいない。
⑦第一、モンスターからも他勢力からも帝国軍が守ってくれる&領内も帝国軍が常駐して治安維持に務めてくれている・・・テネブラエは平和な国なので、現状わざわざレイヴスが「強くなる必要は無い」=「強くなりたい」「剣術を学びたい」と思い至る状況にない。
《結果》
レイヴスがテネブラエ時代に触れていたのは、神事での剣舞で用いる「レイピアorフルーレ」で、現状では剣術を学ぶどころか「サーベル」との接点すらない。
なので、彼の「サーベル(剣術)」は、テネブラエ時代(~16歳)に学んだモノでは無い。
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純粋にそう聞いてくれたら何か可愛くて良いと思う・・・なんて理由で採用したロキの、
「レイヴス少尉の剣捌きって、少し独特ですよね。
テネブラエには正規軍は無い筈ですが・・・独学ですか?」
って台詞の裏付けの為に、ここまで長々と掛かった訳ですが・・・実際、第二章のレイヴス君は現状「士官学校時代」にも「テネブラエの惨劇以前」にも、サーベルを学ぶ機会は無かったと思います。
となると当然「じゃあ、どうする?」・・・って話で。
例えばの話【FF15】とか第一章のレイヴスなら、テネブラエ時代に剣術と縁が無くても、実際にゲームに登場する28歳までに剣術を習得してれば良い&しかも設定的に戦いに身を置く状況にあり強くならざるを得ないので。
別に「神凪一族」「テネブラエの王子」であるレイヴスが、28歳の頃には「帝国軍きっての武人」になっていても何の不思議もない(寧ろそれ位でないと成り立たない)。
でも第二章のレイヴスは「特務小隊・隊長」として旅立つ20歳までに、実践レベル(=旅立ったばっかりのRPGの主人公感覚)で戦えるだけの、サーベルの剣術を身に付けていないといけない。
んだけど「士官学校時代(16~20歳)」にはサーベルを学ぶ機会は無く。
更に「テネブラエの惨劇以前(~16歳)」に遡っても、サーベルどころか戦いとは無縁な状況。
要するにレイヴス君の人生20年遡ってみても、現状どこにも「サーベル」と交わる部分が無い・・・って事。
では困るので。
予め考えてあった落し所に収まるよう「レイヴス君が、サーベルを扱えるようになるまでのお話」を盛り込んでいきます。
一先ず「士官学校時代」って4年そこそこしかない上に、団体生活&規則優先で自由に仕える時間も少ないだろうから、この「士官学校時代」にサーベルを学ぶ・・・って案は諦める(即決)。
なので狙いは「テネブラエの惨劇以前」・・・つまりまだ平和な毎日を過ごしていたであろうレイヴス君に、本来なら縁が無かったであろうサーベルを持ってもらうキッカケを用意。
なんだけど・・・レイヴス自身、元来争いを好まなさそう&周囲の人間も剣なんて持たせたく無さそう&テネブラエの民は「神凪一族」としてのレイヴスを望んでそう、なので。
このどう考えたって無理&不利な状況をひっくり返そうと思ったら、よっぽどの「理由」を用意しなきゃならない。
そう考えた時。レイヴスの「強くなりたい理由」なんて、結局「ルナフレーナを守る為」しか有り得ない訳で。
次回。ルナフレーナには申し訳ないけど、お兄ちゃんが「ルナフレーナを守る為に、強くならなきゃならない!」って思う程度に、危険な目に合ってもらいます。
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