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落書き帳の10ページ目

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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 14》

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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【「レイヴス少尉」って格好良くない?】
 【レイヴス君と、ゆかいな仲間達? ①】
 ◇「仲間になってくれそう!」ってキャラ
  《アラネア・ハイウィンド》
  《ロキ・トルムト》
  《カリゴ・オドー》

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【「レイヴス少尉」って格好良くない?】
 と、まぁ・・・士官学校と聞いて「士官を養成する為の軍学校なのだから、生まれなど関係無い厳しい訓練や共同生活を送る事になるんだろうな」と覚悟していたレイヴス君にしたら、随分と生ぬるい士官学校生活だった訳ですが。
 ある意味「士官を養成する為の軍学校」を卒業して士官になれないと言うのは、施設・組織の在り方として問題になってしまうので。
 本当に学ぶべき事が履修出来ているのか甚だ疑問であっても、士官学校での課程を修了&卒業を認められたレイヴスは「レイヴス・ノックス・フルーレ少尉」としてニフルハイム帝国軍に入隊する事になります。

 とは言え、これに関してはレイヴスに限らず、帝国の良いトコのご子息なんかにも有りがちな話で・・・確かに特別扱いではあるんだけど、全く前例が無いって程の事では無い。
 そしてこういった「特別扱いの前例」達と言うのは、元から特別扱いされるだけのコネがあったからこそ特別扱いされていたのだから。
 彼らは軍属となっても、元からあったコネ・・・親族なりなんなりの都合&意向に沿った役割を与えられる。
 後ろ盾となるコネクションの大小によってその幅は振れるにせよ、帝国軍においては特に珍しくも無い人員配置だった。

 なので当然レイヴス君は、後ろ盾・アーデンにとって都合の良い部隊を提示され、彼の意向に沿った任務を斡旋される事になります。
 尤もアーデンの目的が、レイヴスの「真実」の追求を手助けする事にある以上、「アーデンにとって都合の良い部隊」「彼の意向に沿った任務」と言うのは、レイヴスにとって都合が良い&意向に沿った任務という事に他ならず。

「ちゃんと『オレの後に』ついてきて」

 アーデンに導かれるまま、真面目にちゃんと「アーデンの後に」ついてきたレイヴス君は、士官学校を卒業して次のステップ・・・自らの手で「真実」を解き明かす為、自分に与えられた小隊を率いて、外の世界へと旅立つ事になります。

 なので、ここがちょうど「新約の第二章:レイヴスが主人公の物語」で、実際にレイヴス君(20歳)を操作して動かせるようになるタイミング・・・って事。
 表向き「帝国の技術革新・研究に役立つを思われる、古代遺跡などの調査を専門とする小隊」とか言う、尤もらしい建前&理由を付けといたら。
 軍部のレイヴス君を「帝国の技術革新・研究」って側面から、帝国宰相(=政府首脳部&研究機関)の権限で比較的自由に動かせて好都合かと。
 尤も、宰相権限で「レイヴスを比較的自由に動かす」のではなく。
 あくまでも「レイヴスが比較的自由に動ける」よう、レイヴス小隊への権限をアーデンが握ってる(=軍部より優先)って感じ。

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 因みに今更ですが「でもアーデンって軍の人事に関して権限無くない?」って件に関しては。
 以前書いた様に、この第二章は「新約の第一章:ノクティスが主人公の物語(今時っぽい)」の対「新約の第二章:レイヴスが主人公の物語(一昔前)」って世界観・・・ゲームの時代で言えば「古き良きSFC時代のスクウェアのRPG」を重ねて見ているので(SFC時代は一昔前では無いけど)。
 基本【FF15】の設定を引っ張って来てるんだけど、第二章に落とし込むタイミングで「SFC時代のRPGっぽく簡素化されている」ってイメージ。
 なので具体的には【FF4】位を念頭に置いてるんだけど・・・そうなると帝国の設定として「政府首脳部」「研究機関」「軍部」なんて細かい区分けが必要かな、って。
 いや、実際に役割ごとの部署には分かれてるんだろうけど、そこまで分けたトコでSFC時代の容量では掘り下げれないだろうから、そこまで必要かと言うと・・・扱い&イメージとしては「ニフルハイム帝国の中に、色んな役職のキャラが居る」位じゃないかな?
 で、部署ごとになんか分かれてないから「何かを決定」するのは全部その国のトップ・・・つまり第二章で言えば「何でもかんでもイドラ皇帝に話を通して、彼が決定&指示を出してる」ってイメージになるので。
 第一章では「アーデン自身に軍部への権限は無い」としても、第二章だったら「全権限を持つイドラ皇帝に進言出来る立場にさえあれば、何とでも動かせるんじゃない?」って発想になり・・・その結果、アーデンは大体の事が好きに出来る立場に収まってます。
 逆に言えば、アーデンのコネってのは純粋に「自分が今ある地位でもって、イドラ皇帝に直接進言出来る」ってだけの事で・・・金配ったり接待したり圧力掛けたりなんて、後ろ暗いやり方はしてないと思います、白アーデンだし。

 後「士官学校卒業⇒帝国軍だったら、士官の一番下の少尉スタートだろうな」って理由で「レイヴス・ノックス・フルーレ少尉」って階級を決めただけなので。
 SFC時代って意味では、別に設定として階級が少尉だとしても、作中では「士官学校卒業後に帝国軍に入隊。レイヴス隊長として、小規模部隊を任されている」位で十分な気がする。
 確か【FF4】のセシル&カインも、部隊の「隊長」扱いで、階級までは無くない?
 もちょっと後の【FF6】は、それこそ「ガストラ帝国」って帝政を執ってたけど、指揮官だったセリス&レオも普通に「将軍」って扱いだった気がするし・・・覚えてないだけかもだけど。
 だから、その辺のSFC時代のイメージと擦り合わせるなら、無難に「レイヴス隊長」の方が自然かな・・・「レイヴス少尉」って格好イイから言いたいだけで。

 それにアーデンの「帝国宰相」ってのも「真っ当な大国の宰相(=SFC時代で言えば大臣キャラに相当)」って書いていた様に、SFC時代イメージなら「大臣」位の肩書じゃないかなって思ってる・・・コッチも「帝国宰相」って肩書が格好イイから使ってるだけで。

 でも何て言うか、自分でもよく分からないんだけど・・・例え第二章では「ニフルハイム帝国」だけで、全く「政府首脳部」「研究機関」「軍部」なんて単語を使わなくても。
 第一章で「政府首脳部」「研究機関」「軍部」って単語を聞いている、帝国にはそういう組織があるんだって理解している・・・なら。
 第二章でも「政府首脳部」「研究機関」「軍部」って組織がある・・・って、勝手に脳内処理されるんじゃないかな?
 第二章っていうのは、第一章から見た「過去のイオスの世界(別世界)」の「過去」なので、第一章「今のイオスの世界」の「過去」では無い・・・第一章を何千年遡ったトコで、第二章に直接繋がるものではない。
 んだけど、何か無意識のウチに「想い出・記憶」の交換・置換・上書きが起こり。
 第二章でも当たり前に「帝国宰相・アーデン=政府首脳部&研究機関」って要素と要素がくっ付いちゃう・・・第二章ではそんな単語、一度だって出て来た事が無いとしても。
 そういう複数世界を跨ぐ「無意識の記憶操作」が、再生と終焉を繰り返す「イオスの世界」を、今の「イオスの世界」にしてしまった・・・そういうイメージではある。

 ので、その辺りは「設定」よりも「想い出・記憶」重視・・・ごちゃ混ぜになっててもイイんじゃないかなって思ってる。

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【レイヴス君と、ゆかいな仲間達? ①】
 まぁ、何が言いたいのか分からん抽象的な話は終わりにして。
 ここからは主旨をガラッと変えて、曰く「帝国の技術革新・研究に役立つを思われる、古代遺跡などの調査を専門とする小隊」の隊員として、誰がレイヴス君と一緒に旅立ってくれるのか・・・ゲームで言うトコの、パーティーメンバーを考えて行きたいと思います。
 ノリとしては「【RPGツクール】で二次創作ゲーム作ったら、誰をパーティーキャラに選ぶか?」って感じ。こういうのを考えるの楽しい。

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◇「仲間になってくれそう!」ってキャラ
 《アラネア・ハイウィンド》
 可能性は一番高そう・・・ってか姐さんが仲間になってくれないと、またパーティーメンバーが野郎ばっかりになっちゃう。SFC時代イメージだし、やっぱり女の子の一人は欲しいよね。
 しかも公式設定ではアラネア姐さん(30歳)&レイヴス君(28歳)なので。レイヴスが20歳のこの第二章では、アラネアは22歳なんだよ、ちょっと新鮮!
 【FF15】のアラネア姐さんは、大人の女性って感じで見た目&内面共に完成してたけど。
 まだまだ22歳・・・色々な事に正面から向き合って、その結果、本意でない決断をしなきゃならない事があっても、自分の信念は曲げず乗り越えて行く。そんな「若いなぁ・・・」ってアラネアも良いと思います。

 そう言えば【旧約】では「直接の雇い主はアーデン」「傭兵だったアラネア一行を雇う」「アーデンが帝国入りしたので一緒に付いていく」「その後、働きが評価されて准将に」って例外的な立ち位置にあるので「アラネア准将」って特殊な階級にある・・・って設定になっていましたが。
 第二章も、そっちのイメージに近いかな。
 帝国の機密に関わる部分でもあるので、傭兵のままって訳にはいかないから・・・何らかの雇用形式で帝国軍に属してはいるんだろうけど。
 現在進行形で、元々の雇い主であるアーデンとも雇用契約関係にある・・・つまり帝国とアーデン両者と二重契約を結んでいる状態で。
 帝国軍人なんだけど、自分が雇ってる傭兵でもあるアラネアに、レイヴスのフォロー役を任せてるって感じ。
 だからアーデンとしてもアラネアの立ち位置は理解しているので、帝国&軍規に反する様な事は頼まないし。それこそさっき書いた様にアラネア22歳なら准将って事は無い筈なので、雇い主のアーデンに勧められて「アーデンの意向で帝国軍入り」して直ぐの一兵卒・・・とかかも?

 後、SFC時代のイメージって言うなら・・・期待を裏切らず「裏切って」欲しい。
 だってSFC世代なら「竜騎士(のような)」「アラネア・ハイウィンド」って、【FF4】の「竜騎士」「カイン・ハイウインド」が頭を過って「え・・・裏切りキャラ?」って思わなかった?
 でも裏切るにしても、悪い裏切りじゃなくて。
 レイヴスが無茶な作戦を通そうとするから、その作戦決行を前にして突如離脱。
 急展開に「(やっぱり)裏切った?!」と思いきや、2~3個先のイベント位で別の良策を引っ提げ格好良く合流&再加入・・・みたいな(直ぐ再加入じゃなくて「あれ・・・本当に戻って来ない?」って不安になる程度には離脱希望)。
 その際は是非、ビッグス&ウェッジがアラネアを補佐&作戦成功の立役者であって欲しい。

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◇「仲間になってくれそう!」ってキャラ
 《ロキ・トルムト》
 貴重な年下イケメン枠として採用したいトコ・・・だけど。
 【FF15】作中で、レイヴスとロキの絡みって全然無くない?
 なのでロキがレイヴスに対してどういう対応を取るのか・・・って全然イメージが無い。
 特に第二章のレイヴスは「神凪一族」&「テネブラエの王子」=どんなにロキの家が帝国上流階級であっても、レイヴスの生まれには勝てない・・・ので、立場としては「格下」である事に間違いないんだけど。
 レイヴス本来の「お兄ちゃん属性」を活かす為に、レイヴスを慕い懐いて来る弟属性キャラに据えるか。
 それか第二章の帝国の人達は「神凪一族」&「テネブラエの王子」であるレイヴスに対し尊敬の念を持って接してくれる=基本、レイヴスに盾突く&張り合う人間が居ないので。そこを埋める為に「軍人である以上、軍人としての実力で評価させてもらう」みたいな、若さ故に恐いもの知らずで真っ直ぐ・・・みたいなキャラに据えるか。
 ココをどっちに振るかで、三日ほど頭を抱えそうではある。
 でも、そういう迷い方をするって事は、逆に言えば「自分自身、どっちでも良いって思ってるんじゃない?」って事で。
 「ロキ主体=こういうキャラ」というよりも、話しの展開&その他の設定次第で「こういうキャラで宜しく」ってお願いしちゃう・・・今の感触ではそんな感じかも。

 尤も、アーデンがレイヴスの足手纏いになるヤツを、わざわざ部隊配属する事は無いだろうから。
 どっちにしろ何にせよ「ロキだからこその役割」を見出されて、レイヴスの部隊に配属されてるんだろうけど・・・そういう考え方。

 後、ロキに関しては一つ思うトコがあって。
 これは【旧約】の時にも触れたけど「ロキの年齢設定って、何であんな曖昧(20代前半)なんだろう?」って件。
 これを第一章では「ロキ(24歳)」だったと仮定&「ノクティスがクリスタルの中に居たのは約10年間(=実際は8年間)」と擦り合わせると、第二章では「ロキ(16歳)」って事になるので。
 本当なら16歳で士官学校に入るトコを、強力なコネにより特例で「軍人候補生」として実地訓練・・・つまりレイヴスの部隊に配属された、って事で良くないかなと思って。
 まぁ、帝国上流階級とは言え、ガチガチに軍人一族ってイメージも無いので・・・軍部&内政と手広く覇権を握ってるのか、ロキ自身が軍人として身を立てる事を選んだのか、そこまでは決めてないですけど。
 何せロキ自身、物心付いた頃から「帝国の為に」って文武両道頑張って来て。
 今更、士官学校に入る価値が見出せない程に優秀⇒でも士官学校卒業相当の実力が認められないと、士官として帝国軍に入れない⇒「テネブラエの王子」の部隊で成果を上げれば評価されるだろう&ロキ自身にも箔が付く⇒結果「神凪一族」との繋がりを構築出来れば、トルムト家としても良い話・・・みたいな。
 それこそレイヴスのコネ(=アーデン)と違って、如何にも「一族による、一族の為のコネです!」みたいな力が、ロキのトコに話が来るまでに働いてそう(水面下で全部勝手に決めてから、ロキのトコに話が来る・・・って感じ)。
 何ならトルムト家のそう言った思惑(=今更士官学校になんぞ通わせず、早々軍人として活躍させたい)を上手く利用して、アーデンの方からトルムト家の人間に話を持ちかけた・・・ってのもアリかも。
「トルムト家のご子息の噂は聞き及んでるよ。
 今更、士官学校に通わせるのが勿体無い程の逸材だとか・・・。
 だったらさ、ウチに預けてみない?
 テネブラエの王子の部隊なら、
 彼の将来にとっても、悪くない話だと思うんだけど?」
 みたいな(この時点ではロキは未成年だろうから、ちゃんと親御さんに話を通す)。
 よくよく考えてみれば、いくらトルムト家が帝国有数の華々しい血脈(上流階級)だったとしても、コネ程度でアーデンの秘蔵っ子の部隊に捻じ込むなんて事は出来ないだろうから。
 アーデンがレイヴス君の為の特務小隊を編成する・・・って考えたら、そりゃ裏でアーデンが何らかの手を回してたって考える方が自然かも。一応「導き手」らしく、手を回すとは言え「強制」では無いし・・・トルムト家の人間⇒ロキに話が行く時点で「強制」にはなってるけど。

 ちょっと話が横に逸れましたが。
 なので以前は「ノクティスがクリスタルの中に居たのは約10年間(=実際は8年間)」の方が都合が良い・・・位で書いてたけど。
 そこまで設定を固める&進めると、寧ろそうでないと困る域。
 だって「ロキ(20代前半)」って事は、最小値:20歳~最大値:24歳。
 そもそも23歳以前は話にならないんだけど。
 24歳でも「ノクティスがクリスタルの中に居たのは10年間」で、10年遡らなきゃならないってなったら、第二章では「ロキ(14歳)」・・・ではさすがにコネがあっても軍属は厳しそうってなり、第二章の「レイヴスの部隊に配属される」って設定が成立しなくなっちゃう。
 と言う事で、その着地点から逆算した結果。
 第二章のロキがレイヴスの部隊に配属されるには、第一章で「ロキ(24歳)」且つ「ノクティスがクリスタルの中に居たのは約10年間(=実際は8年間)」⇒第二章では「ロキ(16歳)」で「16歳=軍人候補生相応の年齢」ってパターンしか成立しないって事になる。

 勿論、ニフルハイム帝国の士官学校入学資格が「16歳以上」かなんて分からないんで、あくまでも感覚&イメージの話なんですけど。
 レイヴスも「16歳」で入った事になっているし「16歳で入学」⇒「20歳で卒業(成人)」⇒「帝国軍入隊」って流れがスマートじゃないかなって(満年齢とか言い出すと、何年間在学なのかややこしいけど)。何となく「成人年齢:20歳」のイメージだし。 

 ・・・ってココまで書いて、ふと思たんだけど(思い付くまま書いてるのでスミマセン)。
 さっき書いた話は後者(=レイヴスに突っかかって来るタイプ)&「ロキだからこその役割」ってのも、ココに引っ掛かるのかも?
 ロキ自身、今まで帝国の為にと一生懸命頑張って来たんだけど。
 どんなに頑張っても「トルムト家の御子息」と・・・暗に「どうせ一族のコネなんだろう?」という目で見られている事には気付いていた。
 一族の為では無く、帝国の為・・・そんなロキの信念も努力も、誰も理解してくれなかった。
 悔しかった・・・でも自分の意思に関係無く「一族の為でもある」と、知らぬウチに一族の手が回されていた事は事実で。
 今の自分があるのは、そんな一族の根回しがあったから・・・それを認めなければならない、受け入れなければならない、そんな状況に甘んじている自分が何より許せなかった。 

 だから今回の件も、ロキが傲慢で「今更、士官学校など必要無い!」とか言い出した訳では無くて。
 ロキの父親だか一族の人間が「士官学校など時間の無駄だ」と思っていたトコに、例のアーデンからの申し出があって。彼らはロキ本人の意向なんか確認せず「こんな都合の良い話は無い」と飛び付いた。そりゃ「テネブラエの王子」だけでなく、帝国宰相ともお近付きになれるんだもん・・・そんなオイシイ話、そうそう無いよ。
 つまり、その一連の話がロキに伝えられたのは、全部話が決まった後・・・彼らはロキの意向を聞く事など無く、いつだって事後報告だった。
 でも彼らの根回しはロキの為ではなく「一族の為」なのだから、自分達の働きに報いる様にと・・・その意図は重々言い付けられる。
 望みもしないレールを勝手に敷いておいて、「一族の為」にその上を走れ、と。

 アーデンも「導き手」として、レイヴス君の先手を打ってレールを敷いている節はありますが。
 彼は「どうするか?」って決定権はレイヴスに託している、無理強いする事は無いので・・・実際のトコ、ロキの境遇とはちょっと違うんだけど。

 そういう生き方を強いられて来たロキにしたら、同じ様な境遇にある筈のレイヴスが「真っ白」で居られる事が納得出来なかったのかな、と。
 生まれによるコネとか忖度って言うなら、レイヴスの方がその恩恵を受けて来た筈だし・・・実際、そう言う「良い扱い」をされて来た事実はある。

 レイヴス自身が望んだ事でなくても、そういう事実はあった。
 ただコネとか忖度と気付かずに生きて来ただけで。
 コネとか忖度と思わずに・・・疑う事なく生きて来ただけで。

 自分が「当たり前」を思って享受して来た待遇の中には、そういった「事実」もあったのかもしれないと・・・ロキと接する事で「当たり前」と思っていた自分の中にある、今まで気付かなかった「真実」に気付く事が出来た。

 つまりアーデンが見出した「ロキだからこその役割」ってのは。
 人間の汚い部分から遠ざけられて生きて来たレイヴスに「今の自分があるのは、人々のどんな想いの集大成なのか?」って考えさせるキッカケだった・・・みたいな。
 人間の汚い部分を知り過ぎて苦しんでいるロキを傍に置く事で、レイヴスに「自分自身、どうなのだろう?」って思わせる・・・言い方は可哀想だけど「教育材料」って感じかな、アーデンの感覚だったら。

 君が気付かず生きて来ただけで。
 君の周りにだって、色々なエゴが渦巻いて。
 神様を崇める信心や行為ですら、真に善意とは限らない。
 だって所詮、人間のする事なんだから。

「ねぇ・・・レイヴス君に対する、人々の想いや行為。
 そこに込められた「真実」が何か、君は考えた事ある?」

 人々の祈りや貢物が、
 本当に「神様の為」だなんて、君は今でも思っているの?
 その神様ですら、
 君たち人間の「想い出・記憶」から生まれた「幻想」なのに。

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◇「仲間になってくれそう!」ってキャラ
 《カリゴ・オドー》
 正直アラネア&ロキはすんなり決まったんだけど、残り1人を誰にするか迷った・・・結果「カリゴで良くない?」と。
 確かに、オジサンに1枠取るの勿体無い気もしますが、SFC時代の【FF】ってパーティーメンバーに「オジサンorおじいちゃん」居て当たり前だったし。第二章での設定的にも、カリゴが居てくれた方が話が締まるというか。

 って言うのも「隊長・レイヴス(20歳)」「アラネア(22歳)」「ロキ(16歳)」・・・いくら尤もらしい理由をつけた特務小隊とは言え、流石にメンツが若過ぎる。
 しかも、若過ぎるだけならまだしも「隊長・レイヴス=士官学校を出ているとは言え、テネブラエの王子。座学で学んだ程度(=頭では理解しているけど、実体験に乏しい)で、リアルな帝国の知識は身に付いていない」「アラネア=傭兵を生業としてきたので、戦う事&それに伴う知識は充分。但し彼女も帝国軍に入隊したばかりなので、帝国での暗黙の了解・・・と言った処世術はまだまだ」「ロキ=生粋の帝国上流階級のご子息なので、自然と帝国の表も裏も知っている。が・・・何せ未成年なので、周囲の信用が得られない」と・・・これで帝国内&外の世界を上手く立ち回れるかというと、かなり心許ない。

 そこの穴を埋めようと思ったら、カリゴってアリじゃないかなって。
 公式設定で「カリゴ(43歳)」と言う事は、第二章では8年遡って「カリゴ(35歳)」になるので、アーデンが若者たちに対する「お目付け役」として就けた・・・ってなら、若過ぎもせず年寄り過ぎもせずで良さそうだし。
 カリゴって話し方とか所作が「いかにも貴族出身の、嫌な感じの軍人」みたいな感じだったので・・・本当に「貴族出身」の35歳だったら、実体験として帝国の酸いも甘いも知り尽くしてそうだし(貴族出身って事は、帝国生まれの帝国育ちだろうから)。
 隊長であるレイヴスが正義感に駆られて無茶をしようとしても、無闇に情に流される事なく冷静に状況判断・・・例えそれが自己保身から来る対処方法だとしても、部隊のストッパーとしては機能するだろうし。
 後、地味に思ってるのが。
 第一章冒頭で、この四人が揃いも揃って「准将」だったのは。
 第二章(過去)で何かしらの「一纏まりと解釈されるような繋がりがあった」からこそ。
 第一章(現在)の四人共が、同じ「准将」って階級になってるんじゃないかな・・・って。
 前にも書いた通り、ニフルハイム帝国軍の階級制度がどうなっているか分からないので、何とも言えないですけど・・・「准将」ってそんなボロボロ居るようなイメージ無いので。
 そんな三人も四人も「准将」抱えてる事自体に、何か意味があるのかなって・・・そっちからの発想。

 とは言え、流石に【FF15】のイメージのカリゴでは具合が悪いので。
 第二章のカリゴの「想い出・記憶」が、歪んで伝わってしまったから。
 第一章のカリゴは、あのような人物にされてしまった。
 何時もの様に、第二章の「想い出・記憶」が歪む前のカリゴを再構築して行きます。

 大前提として「第一章のカリゴ=第二章のカリゴの「想い出・記憶」が歪んで伝わった結果」とするなら「歪む前は、普通に良い人だった」・・・って事なんだろうなって。
 そもそもアーデンがレイヴスの傍に就けてる時点で「レイヴスに悪影響を与えるような人間」では無い筈だし。
 だから取り敢えずで、有りがちな設定に乗っけてみるなら。

 貴族出身(=帝国生まれの帝国育ち)のカリゴは「自分も軍人として、帝国の為に尽くすのだ」・・・そんな尊い志を持つ青年で。
 家のコネに頼る事無く、士官学校卒業後は帝国軍へと入隊を果たし。
 カリゴ・オドー少尉として「帝国の為に尽くす」・・・予てよりの志を胸に、軍人の道を歩き始めた。
 が・・・カリゴの家は貴族とは言っても中流階級だったので、家柄には然程力は無かった。
 だから頼れるのは自分の力だけだった・・・だから「自分の力」で何とかしようとした。
 誰よりも現場に赴き、人々の声を聞き、その助けとなろうとした。
 モンスターの被害を聞けば現場に赴き、必要なモノは何かと人々の声を聞き、その助け・・・自ら剣を振るい、自ら食べ物や物資を提供した。
 でも、当然の事ながら「自分の力」だけで出来る事には限界があり。
 カリゴは「帝国軍として、困っている人々を助ける事は出来ないか?」と軍の上層部に掛け合った。
 困っている人々・・・例え辺境の地の貧しい人々であっても「帝国の民」に違いないのだから。
 帝国民である彼らの為に、帝国軍が動くのは当然の事ではないか、と。
 でも現実は、そう甘くは無かった。
「帝国領に住んでいれば、
 誰も彼も同じ帝国人・・・という訳では無い。」
 辺境の地の貧しい人間達など、我ら「帝国人」同様に扱う価値など無い・・・そう言われているのだと気付いてしまった。そして、

「自分も軍人として、帝国の為に尽くすのだ。」
 帝国軍人になれば、帝国の為に尽くせる・・・そう思い描いていたカリゴに突き付けられたのは。

 誰よりも現場に赴き、人々の声を聞き・・・汗水垂らして「帝国の為」に尽くしても。
 軍部の上層部にすれば、余計な面倒事を持ち込んで来る厄介者。
 だから貴族出身の士官学校卒・・・本来ならエリートコースと言える彼の階級は「准将」止まりで。
 何年経っても、どれだけ武勲を重ねても、彼の階級が「将官」位に上がる事は無かった。

 例えそうであっても、腐りたくはなかった・・・元より頼れるのは「自分の力」だけだった。
 なら「自分の力」で、志を貫けば良い。
 出来る事は僅かでも、何もしないよりは「帝国の為」になるだろう、と。
「軍人として、帝国の為に尽くす。」
 その努力が報われる事が無くても、彼はその志を曲げる事は無かった。

 そんな孤軍奮戦を続けるカリゴに、思い掛けない人物から声が掛かった。
「今度、訳アリの特務小隊を編成するんだけど。
 君を引き抜けないかと思ってさ・・・興味有る?」
 直属の上官・・・ではないが、当然その顔も名前も肩書きも知っていた。
 帝国宰相アーデン・イズニア・・・今現在、帝国の最高指導者・イドラ皇帝に最も近い男。
 軍の上層部に目を付けられ、軍部に居場所の無いカリゴにすれば、軍籍のまま彼の管轄下で動けるのは好都合だったし。
 彼の近くに収まる事が出来れば、何れイドラ皇帝に進言する機会を得られるかもしれない。
 正直、最後まで自分の何が彼の気を引いたのかは分からなかったが・・・自分に何らかの価値を見出したと言うのなら。
「私如きの力で宜しければ、謹んでお受けいたします。
 少尉殿の補佐は、私にお任せください。」

 求められたのは少尉の補佐・・・彼は言った「隊長はレイヴス少尉に任せる」と。
 カリゴは直接会った事は無かったが、あの神凪一族・テネブラエの王子と言う事で、その情報は否が応でも耳に入って来る。
(確か士官学校を卒業したばかり・・・20歳程の青年だった筈。)
 15歳も年下の若造に従わなければならないのか・・・と、正直不安に思った。
 確かに神凪一族・テネブラエの王子という存在は尊く敬うべきモノで、自身もそう思ってはいる。
 そうは思っていても、任務内容によっては命の危険に晒される事もあるかもしれない・・・そんな立場に立たされる身からすれば、それとこれとは別問題だった。
 そんなカリゴの不安を察してか、アーデンはこうも言い重ねた。
「年若い隊員たちが道を誤らないよう、
 君にはお目付け役を、お願いしたいんだ。」
「帝国の表も裏も見て来た君なら、
 どんな場面でも上手く立ち回れるでしょ?」
 准将止まりの自分の何が、帝国宰相の気を引いたのかは分からなかった。
 そのキッカケが何かは最後まで分からなかったが、その話し振りから彼が「何となく」で自分を選んだのではない・・・という事は分かった。
 気味の悪い話でもあるが、自分の経歴や境遇をよく把握している。しかも随分と昔の・・・誰も、自分ですら覚えていないような些細な事まで。

 だからこそ、カリゴもアーデンを選んだ。
 軍部から見捨てられた自分に、そこまでの価値を見出してくれたのだから。
 その期待に応える為にも、年若い隊長を支えようと思えたし。
 それが何れ自分が望む「帝国の為」に繋がるのかもしれない・・・そんな一種の賭けでもあった。

 三人の中で大幅にイメージを改変しなきゃならないので、随分と長くなりましたが。
 結論を言えば、第二章のレイヴス小隊の中で「一番損な役割」を引き受けていたのがカリゴだった・・・って位置付け。
 あくまでもイメージなんだけど。他のメンバーって「こうあるべきだ!」って信念が強過ぎる・・・しかもその信念の方向性が「レイヴス(正義)」「アラネア(現実&効率)」「ロキ(矜持)」とバラバラで、問題に行き当たった時に意見がまとまらない。
 とは言え、隊長はレイヴスだから彼の意見が優先されて当然なんだけど・・・レイヴス君は基本的に「キレイなトコだけ見せられて生きて来た人」なので。
 目的達成の為とはいえ所謂「汚い手」・・・何かの為に何かに犠牲を強いるような方法を、取りたがらなかったんじゃないかな。
 そんなレイヴスに対して、傭兵として生きて来たアラネアなんかは「現実はそんなに甘くない」「甘い事を言ってたら、何も助けられない」ってズバッと切り捨てたかもしれない・・・勿論、人命を切り捨てるような事はないだろうけど。

 例えば「皆が信仰の拠り所としているこの遺跡を、作戦の為とはいえ破壊したくはない・・・」とか言うレイヴスに対して「その結果、信仰する人間が居なくなって・・・で、この遺跡に何の価値が残るっての?」って、アラネアが溜息交じりに言い捨てて。
 そんな現実&効率主義のアラネアに対して、ロキが「アラネアの言う事も理解出来るが、帝国に対し批判が集まる様な作戦は・・・信仰の対象をそう簡単に破壊するのは上策とは思えない」って眉を寄せる・・・そんな「じゃあ、どうするってんだよ?」ってイメージ。
 で、そんな時にはカリゴが上手い事、別の方法・・・裏で動いて根回ししてたんだけど。
 それがあまり表に出せる様な方法では無かった、他の三人が嫌悪感を抱く様な「汚い手」だった。例えば・・・抜け道を聞き出す為に、帝国に仇成す勢力の人間を買収するとか。敵対者に対して、都合の悪い情報をネタに揺さぶりを掛けるとか。

「年若い隊員たちが道を誤らないよう、
 君にはお目付け役を、お願いしたいんだ。」
「帝国の表も裏も見て来た君なら、
 どんな場面でも上手く立ち回れるでしょ?」

 アーデンが言った様に、世の中には綺麗事だけでは解決出来ない事もある・・・それを身を以て知っていたカリゴだからこそ、どんな状況下でも最善手を見極める事が出来た。
 例えそれが、年若く己の信念に直向な彼らが忌避する様な手段であっても。

 そんな第二章での、部隊の為には必要とあらば「汚い手」を使う事もあった・・・って「想い出・記憶」が歪んで継承された結果、第一章のカリゴのような人物にされてしまった。

 カリゴに対して思うのが・・・例えばアラネアがアーデンに対して、
「カリゴって如何にも、大事の前の小事・・・ってタイプだよね。」
 って溜息交じりに言ってたら、どういう意味だと思う?
 多分だけど【FF15】&第一章のカリゴの場合「大事をなそうとするときは、小事にかまってはいられない」の方の意味にならないかな?
 でも第二章のカリゴって、そっちの意味じゃなくて「大事をなすには、小事にも気をつけ油断してはならない」の方・・・つまり「多少の犠牲は仕方ない」「目的の為なら些細な事」じゃなくて、寧ろアラネアから見て「細部まで手を抜かない慎重派」「油断大敵を理解している軍人」って評価の人物だった。
 そもそもこの「大事の前の小事」って言葉に、こんな真逆の二つの意味がある事自体、不思議なんですが・・・カリゴの場合、同じ「大事の前の小事」でも、第一章と第二章で全く逆の意味と取られる人物像になってしまった。
 それが何でかって言ったら、第二章のカリゴの「想い出・記憶」が歪んで、第一章に継承されてしまったから。
 第二章から第一章に継承される過程で「汚い手=カリゴって悪いヤツだったんだな」って思われてしまった結果、彼の人物像は同じ「大事の前の小事」でも「大事をなすには、小事にも気をつけ油断してはならない」ではなく「大事をなそうとするときは、小事にかまってはいられない」ってイメージになり。
 イオスの世界の再生と終焉の理に則り、第一章では実際そういう人物にされてしまった。

 有りがちな設定に、今回の二次創作の設定を重ねると、カリゴはこういうイメージに落ち着きました。
 ここまで書いても「あのカリゴが・・・?」って感じですが。
 目の保養にはなっても、やっぱり若者ばっかりではリアリティが無い=ズッシリ重みのあるオジサンキャラが居てくれたら、若さ故の暴走もビシッと締めてくれるんじゃないかなって。

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