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落書き帳の10ページ目

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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 10》

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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【M.E.744年(12年前) ②~⑧】

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◇前々々々回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
 ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
 当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。

◇前々々回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
  テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
  ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
 テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
 レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
  ルシス王国にて、ノクティス誕生。

◇前々回の記事の範囲
《M.E.741年(15年前)》
 ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
 ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。

◇前回の記事の範囲
《M.E.744年(12年前)》
 シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
 その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。

◇今回の記事の範囲
 この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。

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【M.E.744年(12年前) ⑨】
 「グラウカ将軍?!」何故帝国軍がと疑問を投げかけるレギスに対し、この場は帝国軍に任せて退くよう(武力行使でもって)説得。

 間に合わなかったシルヴァと、茫然自失のレイヴスを帝国兵に任せ。グラウカ将軍はレギスの元へと向かった訳ですが・・・「従属国であるテネブラエの神凪及び、王子王女の身柄確保」という命令で動いている彼が何故、レギスの元へ向かったのかと言えば。

 そりゃ、レギスに大人しく撤退させる為に他ならない。

 あの状況でレギスは「グラウカ将軍?!」って、わざわざ言う訳ですが。今回の新約では「グラウカ将軍=ドラットー」というのはレギスも承知・・・というか、レギスの密命でやってる事なので。例え彼が剣を向けて来たとしても、そこに自分に対する敵意は無いとレギスは最初から分かっていた。
 だからこの時のレギスの驚きは「敵将・グラウカ将軍が現れた事」では無く、ドラットーの真意を問う「これはどういう事だ?!」ってニュアンスになります。

 でも、それに対して言葉を交わす時間は無かった。
 そもそも、この世界ではルシス王国とニフルハイム帝国は敵対していない・・・そんな状況で、ルシス王と帝国将軍が斬り結ぶなんて、こんな後世で誤解を生むような行為、本来なら避けるべきだった。
 それでも、ドラットーはレギスの元へ駆け付け、実力行使でもって彼を食い止め思い留まらせ、自ら吹き飛ばされる・・・早々に退路を譲る事で、レギス達を逃がそうとした。

 だって、そうでもしないとレギスは、
 シルヴァとレイヴスの元へ行ってしまっただろうから。

 【FF15】ではレギスがシルヴァを見捨てた事がレイヴスの中での大きな蟠りとなり、後の彼の行動に大きな影響を与えた・・・となっていたと思いますが。
 この新約でのレギスとシルヴァは、訳あって結ばれる事が叶わなかった嘗ての恋人同士で。
 レイヴスは、訳あって認知する事が出来なかった・・・二人の間に生まれたレギスの実子です。
 だから例え、シルヴァはもう助からないと分かっていても。
 未だ混乱の収まらない戦火の中、自ら危険な状況に踏み込む事になっても。
 早く逃げなければ、戦う事の出来ないノクティスやルナフレーナを巻き込んでしまう・・・そんな可能性が脳裏を過っても。
 行くべきでは無いと頭では分かっていても、レギスは絶対に二人の元に行きたかった筈なんです。
 一人の男として、愛した女性を守りたかった。
 一人の親として、我が子とすら呼んでやれなかった息子を守りたかった。
 でも状況がそれを許さなかった。
 ルシス王としてのレギスの務めは、自らの命と王位継承者であるノクティスの命を守る事だったから。

 とても辛い決断を強いる事になる・・・ドラットーはそれを分かった上で、分かっていたからこそ、レギスに撤退を迫る為に剣を向けた。
 
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【M.E.744年(12年前) ⑩】
 レギスは帝国を信じ、ノクティスと傍に居たルナフレーナを連れて逃走。

 字面だけ見ると信用の欠片も無いですが・・・この世界では、ルシス王国とニフルハイム帝国は絶賛関係強化中なので。
 パイプ役に据えている「ドラットー=グラウカ将軍」が帝国軍を率いてこの場に現れた時点で、レギスはちゃんと「場を収める為に、ドラットーが独断で帝国に助力を求めたのだろう」ってのは理解していたし。
 帝国軍の動きを見ても、帝国の立場として彼らはテネブラエの王族しか守れないだろう事も分かっていたし。
 だからこそドラットーは「ここは帝国に任せて、ノクティスを連れて退け」と、自分に告げる為に駆け付けたのだろう・・・彼の真意も分かっていた。

 帝国はルシスの王族を守る事は出来ない。
 でもテネブラエの王族は守る、王子と王女は守ってみせるから。
 どうかここは帝国に任せて、自分達の安全を優先してくれ、と・・・ドラットーはそれを告げたいが為にレギスの元に駆け付け。
 レギスはドラットーの想いを信じ、ノクティスと傍に居たルナフレーナを連れて逃げる事を選んだ。

 だからレイヴスの「助けて下さい、レギス陛下!」って言葉にも、応える事が出来なかった・・・振り返れば、きっと決意が揺らいでしまうから。
 だってレギスにしたら「助けて!」って我が子の言葉を振り切って。
 愛した女性と、助けを求める我が子を残して逃げなきゃならなかった・・・って事だから。
 確かに帝国が守ってくれるという確約がある状況なので、敵陣の真っただ中に残して行った事になる【FF15】の状況とは違うんだけど。
 父親としては「帝国が守ってくれるなら大丈夫だろ」とは割り切れないよね?
 だから断腸の思い・・・なんて言葉でも言い表せない程、レギスは辛く悲しい後悔を抱え続けていた&「ノクティスの為なら仕方ない」なんて微塵も思ってなかったと思います。

 いつかレイヴスに詫びたい。
 勿論、詫びて許される事では無いけれど。
 ゆっくり語り合って、自分の想いを本心を真実を伝えたい。
 許されなかった、けど「いつだって、息子として愛していた」と。

 レギスはずっと、レイヴスに対してそんな想いを抱いていたんじゃないかな・・・って、そんな妄想。

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【M.E.744年(12年前) ⑪】
 帝国軍には「従属国であるテネブラエの神凪及び、王子王女の身柄確保」という命令が出ているので、ルナフレーナを確保する為にレギス達を追走。

 という訳で、レギスは別にルナフレーナを連れて逃げる必要は無かった訳ですが(帝国が守ってくれるので)。
 ルナフレーナはシルヴァの娘、つまり自分が愛した女性の大事な娘なので。せめて彼女の為にも、残されたルナフレーナを守らなければと思ったのかな?
 訳あってレイヴスは残していく事になってしまったけど・・・レギスは「この状況でもルナフレーナを守ろうとした(=ルシスの血統を守る事が最優先なら、本来ルナフレーナは足手まとい&今回のルナフレーナは神凪の力を持っていないので「神凪だから助けなきゃならない」という理由は成立しない」)んだから。
 それって王様としては褒められた事では無かったかもしれないけど。
 血統や国の為ならと王様として割り切れない、そんな一人の人間としての優しさが、レギスの長所でもあり短所でもあったんじゃないかな、と。

 そんな事情があってか、レギスがルナフレーナを連れて逃げてしまったので「従属国であるテネブラエの神凪及び、王子王女の身柄確保」という命令が出ている帝国軍は、レギス達を追わざるを得なかった。
 つまり帝国軍がレギス達を追っ掛けて来たのは、ルシス王家の人間(レギスorノクティス)の命を狙っていたからでは無く。
 レギスが保護対象のルナフレーナを連れて行ってしまったから、ルナフレーナを確保する為に追っ掛けて来ていただけ・・・って事。

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【M.E.744年(12年前) ⑫】
 ルナフレーナがレギスの手を離し、その場に留まった所を確保。彼女を守る為に周囲を警戒していた。

 で、ルナフレーナがレギスの手を離しその場に留まったので。
 帝国軍は保護対象であるルナフレーナを無事確保&安全確保の為に周囲を取り囲み警戒態勢に入った。

 だから彼らはルナフレーナに追い付いた時点で、レギス達を追うのを止めた。
 と言うか、最初から帝国軍の目的はルナフレーナの身柄確保で。
 そのルナフレーナをレギスが連れて逃げたから、それを追い掛けていただけ。
 つまり帝国軍にすれば保護対象であるルナフレーナを確保した時点で、レギス達を追う必要は無くなった、って事。

 これに関しては【KGFF15】見ても、あの後、レギス達を追う気があった様には見えなかったので・・・こういう解釈になりました。
 いや帝国の目的が「テネブラエを訪れていたルシスの王族」なら、あそこであんだけ減速するのはどう言う事かと・・・ぶっちゃけ、やる気有るのかと本気で問いたい。

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 という事で、ここまでが長~い予習になります、お疲れ様でした。
 予習と書いた様に、実はまだ「第二章:(ノクティスがクリスタルの中で見て来た)レイヴスが主人公の物語」は始まっていません。
 ここまでは、いきなり「レイヴスが主人公」って言っても全く共感出来ない&都度都度説明するのもテンポが悪い・・・と思ったので、ネタバレになりますが先に世界観&設定を押さえておいた。そんな感じです。

 なので、やっと次回から「第二章:レイヴスが主人公の物語」に入る訳ですが。
 実際のトコ、書ける事はあまり無かったりします。多分、ここまでの予習の方が長いんじゃないかな(出オチ)。
 これは当たり前と言えば、当たり前で・・・だって【FF15】では「クリスタルの中でノクティスが膝抱えてクルクルしてただけ」で片付けられた部分の中身を勝手に捏造しようってんだから、今までみたいに「見方を変える」って考え方が通用しない。

 つまり9割勝手な妄想話にしかならないんだけど・・・ヒントがあるとすれば、
①今のイオスの世界【FF15】と対を成す、過去のイオスの世界。
②基本「古き良き正統派RPGベース(SFC時代イメージ)」の世界。
③最後の最後、未完に終わった世界(=この世界で目的を達成していたら、後世の【FF15】には続かない筈だから・・・って考え方)。
 だからイメージとしては「FC・SFC時代のFFの方が好きだった!」って言う人が懐かしい&好きそうな世界を意識しつつ。
 でも「そのオチはないやろ?」って、最後の最後で裏切る展開になり。
 残念ながら「レイヴスが主人公の世界」は、神サマや王サマ達にも認められなかった。
 ・・・こういうイメージを追って行けばイイのかな?

 結局、主人公になっても前途多難・・・というか、可哀想な最後しかなさそうなレイヴス君ですが。
 この【FF15】の過去のイオスの世界で、レイヴス君が完璧な主人公を熟して、アーデンが望むように世界の真実を知り、結果イオスの世界が正しい真実を取り戻していたら・・・後世【FF15】がオカシナ世界になる事も、ノクティスに「運命の王子」なんてお鉢が回って来る事も無かった筈だし。
 今事実としてある【FF15】にバトンを渡す為には、やっぱりレイヴス君は「選ばれた者」だったのに「選ばれなかった者」になってしまった。どんなに主人公として頑張って、主人公として大事に扱われても「でも【FF15】ではあんな扱い&最期になっちゃうんだよね」・・・そんな悲壮感が下敷きにあるからこその世界と言うか。
 だから無かった事にされたこの世界で、レイヴス君が主人公としてハッピーエンドを迎える事は出来ない・・・途中どう弄っても、ここだけは変えられないんだろうなって思ってる。そういう物語。

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