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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 7》

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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【M.E.744年(12年前):ノクティス療養の為、テネブラエへ】
 【M.E.744年(12年前):帝国がフェネスタラ宮殿を襲撃】
 【ニフルハイム帝国は「悪側」では無かった?】
 【ドラッドーは本当に「裏切者」だったのか?】

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◇前々々回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
 ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
 当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。

◇前々回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
  テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
  ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
 テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
 レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
  ルシス王国にて、ノクティス誕生。

◇前回の記事の範囲
《M.E.741年(15年前)》
 ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
 ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。

◇今回の記事の範囲
《M.E.744年(12年前)》
 シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
 その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。

◇次回の記事の範囲(予定)
 この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。

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【M.E.744年(12年前):ノクティス療養の為、テネブラエへ】
 前回の内容から3年後。【FF15】では「シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ」身を寄せた事になっていますが。
 前回の内容に寄せるなら「ノクティスの怪我の原因はシガイに襲われたからでは無く、反ノクティス派による事故を装った偽装工作」と言う事になります。

 つまり【FF15】のテネブラエは、フェネスタラ宮殿が不可侵なだけであって、テネブラエ自体はニフルハイム帝国の支配下にあるので。普通に考えたら療養の為とは言え、ルシスの加護で守られたインソムニアを態々出て、帝国の支配下にあるテネブラエに身を寄せる・・・ってのは考え難い、としても。
 今回の新約では、実はノクティスに危害を与えた「犯人」はシガイでは無く。
 反ノクティス派・・・ルシス王国内でも重鎮クラスの人間による「ノクティス王子を亡き者にする為、事故を装った偽装工作の疑い有り」との報告を「王の剣」より受けていた。
 だからこそレギスはルシス王国・インソムニアよりも、(例え帝国の支配下であっても)反ノクティス派の手の届かないテネブラエの方が安全と判断⇒フェネスタラ宮殿に身を寄せ、ノクティスの療養&身の安全を確保しようと考えた・・・って話を捩じる。

 補足するなら・・・テネブラエが帝国の支配下って設定は引き継ぐけど、以前書いた様に今回の新約ではルシス王国とニフルハイム帝国は軍事対決している訳では無いし。
 前回の記事で書いた【エピソード・アーデン】のテネブラエの説明を信じるなら、ニフルハイム帝国は400年も前にテネブラエを支配下に置いたにも関わらず、400年もフェネスタラ宮殿の不可侵を守り、自治を認めていた・・・帝国とテネブラエの関係って、それ位に緩々なモノだったと考えれば。
 レギスは自分達の後ろ暗い都合のせいで、ルシス王国⇒テネブラエの行き来がし難かっただけで。
 国家間としては別に「テネブラエは帝国の支配下にあるから危険」って事も無かったんじゃないかな、と。
 感覚的に言えば【FF15】のオルティシエみたいなモンじゃない?何をするにも帝国のお伺いは立てなきゃならないけど、国家元首(=神凪)は尊重&自治も認められているし。帝国兵が店を出入りしたり、その辺りを歩いてるのも日常的で慣れっこ・・・みたいな。
 こう言う事を書くと「当事者の気持ちも分からないクセに」って思われてしまうかもしれませんが・・・だって支配下に置かれて400年だよ?何世代前の出来事なの?
 ちゃんと「想い出・記憶」が継承されているなら兎に角、もう当時の事を知ってる人も少ないだろうし。
 意外と皆、過去の「想い出・記憶」を忘れた今が、もう「当たり前」になってるんじゃないかなって。

 ここまでの流れをまとめると。
 ノクティスが「選ばれし王」に指名されてから3年後、彼は何者かに襲われ大怪我を負ってしまった。
 その事は表向きには「シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティス王子はテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ赴く」と公表されたんだけど。 
 実はノクティスを襲ったのはシガイではなく、反ノクティス派・・・つまり「身内」の犯行で。
 一番安心な筈の自国に居る事が危険という非常事態にまで、レギスは追い込まれていた。
 だからこそ彼はノクティスを連れて、テネブラエへ一時避難・・・反ノクティス派の手が届かない所に逃げ延びる事を選んだ、と言う事。

 これは【FF15】のシナリオ追ってて思ったんですけど・・・シガイに襲われた怪我って、神凪の力では治せない類のモノなの?
 テネブラエ・フェネスタラ宮殿なんて、普通に考えたら一番ご加護が有りそう&神凪の力が働きそうな場所だし・・・ノクティスの怪我、シルヴァは神凪の力で癒してあげようとは思わなかったのかな?
 事実は兎に角、そういう風に考えて行くと、テネブラエに身を寄せたのは「療養の為」では無く、何かから「逃げる為」だったんじゃないかなって。

 因みに今回の二次創作の設定としては「神凪の力=究極の病は気から(良くなると信じ込ませる事で、原因となっている寄生虫をネガティブからポジティブに変異させているだけ)」なので。
 シルヴァが神凪の力で癒していたとしても、ノクティス自身が「こんなひどい怪我が、直ぐに治る筈が無い」と思い込んでいる間は効果出ないと思うけど。

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【M.E.744年(12年前):帝国がフェネスタラ宮殿を襲撃】
 ココまで来たら当然ココも弄る訳ですが・・・正直ココからは「何とか帳尻を擦り合わせて、自分が目指す着地点に持って行けるよう努力します!」って感じです。
 これはもう負け惜しみですけど。やっぱり【FF15】と【KGFF15】が同じイオスの世界の出来事とは思えない・・・「何かと何かが混同されている」か、若しくは「わざと混同されるよう、紛らわしく演出されている」と言うか。
 そもそも把握している情報も少ないのでゴイゴイで推し進めますが「考察では無く、好き勝手に書いてる二次創作」と言う事でご了承下さい。

 と、何時もの様に言い訳をしてからスタート。ゴイゴイに強引に進めるので、勢いでザックリ筋書きを書いて行きます。
 前項で書いた様に、ノクティスがテネブラエに連れて来られた理由は「反ノクティス派の手から逃れる為」と、もう一つ。
 テネブラエにて両国の要人を証人に「レイヴスの件を世間に公表する」旨の宣言後「正式に兄妹弟として、レイヴス・ルナフレーナ・ノクティスの顔合わせを行う為」だった。

 つまり、反ノクティス派の勢力がノクティスの命まで狙うようになった今。この様な状況を引き起こしている原因を、根本から何とかしなければならない。
 やはり「レギスとシルヴァの子・レイヴス」の事を隠し「ルシス王家の力を持たないノクティス」を次期ルシス王とする、今の状況には無理がある。
 そう考えたレギスは「真実を包み隠さず明らかにして、これからどうすべきか国民に問いたい」と、シルヴァに打ち明け。
 シルヴァも「レギスとシルヴァの子・レイヴス」の事を隠し「神凪の力の乏しいルナフレーナ」を次期神凪とするのは、二人の子にとっても民にとっても良くないと思っていたので、レギスの意見に賛同した。
 ここまでの話は「テネブラエに来る前に、既にまとまっていた」or「【FF15】のノクティスとルナフレーナが絵本呼んでたシーンの別室で話し合われていた」のどちらかで。
 この後、両国の要人を証人+子供達に「実はレイヴスはレギスとシルヴァの子で、二人にとっての兄である」事を告げるつもりだった。

 でも、その様な事をすれば反勢力が黙っている筈が無い。
 追い詰められた反勢力は、そうなる前にと実力行使・・・つまり「死人が出るような争い」に発展する可能性が有る。
 だからこそ、その情報をドラットーから聞いた帝国は「場を収める為、フェネスタラ宮殿に駆け付けた」。
 つまりインソムニアに籠ってて手出しができないレギスがテネブラエに出て来たトコを「待ってました!」と言わんばかりに襲撃したのではなく。
 寧ろ「誰かの思惑で、誰かが殺される」・・・その様な最悪の事態&被害の拡大を防ぐ為に。
 この件に関して中立の立場にある筈の帝国が、フェネスタラ宮殿に突入・・・強引に割って入った。

 これが今回の新約の「その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃」の意味になります。

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 もっとザックリ砕いて書くなら。
 ノクティスが「選ばれし王」に指名&反ノクティス派から守る為に「王の剣」を設立してから3年。
 次第に反ノクティス派は手段を選ばなくなり、事故を装ってノクティスを亡き者にしようとまでになった。
 それは精鋭部隊の「王の剣」をもってしても、ノクティスを守る事が難しくなって来た・・・という事で。
 そりゃレギスはノクティスが心配で国政に集中出来無い&一時も気が休まらず。
「ノクティス自身に真実も告げられない状況で、
 どうやって自分の身を守れと言うのか?」
 ノクティスの将来を見据えれば、この様な状況を続けても彼を守る事は出来ないし、彼の為にもならないと思うようになった。

 対するシルヴァの方にも憂いがあった。
 テネブラエとしては「フルーレ家は代々女児が生まれ、その子が神凪を継ぐ家系」だった筈が「男児のレイヴス」が生まれ。
 しかもレイヴスが「ルシス王家と神凪の両方の力」を持って生まれてしまったので、第二子であるルナフレーナは「神凪の力が乏しい」・・・神凪の務めを果たすのは難しい程の力しか持っていなかった。
 それでも「代々神凪は女性が継ぐのが当たり前」なので。
 神凪にはルナフレーナが就き、実際の神凪としての務めはレイヴスが執り行う・・・こちらもルシス王国同様、何年も前に重鎮クラスでの会合によりそう決められていた。
 そしてそれは、テネブラエとしては問題無く機能する筈だった。
 だって表向きには「神凪・ルナフレーナ」が居て、その裏でレイヴスが神凪としての神事・祭事を執り行う・・・この事実はテネブラエの民には知られる事が無いのだから。
 でも二人の母親としては、実際にルナフレーナが神凪に就任し、その裏でレイヴスが人知れずその役割を果たす・・・それが二人の子にとって良い事とは思えなかった。
「二人に真実も告げられない状況で、
 兄妹で力を合わせ支え合って生きて行くようになんて。
 そんな勝手な事、許されるとは思えない。」
 二人の兄妹の将来を見据えれば、この様な状況を続けても二人を守る事は出来ないし、二人の為にもならないと憂いていた。

 そこにレギスからの申し出があったのだから・・・彼も同じ気持ちであると。レギスとなら同じ想いを持って、共に道を歩めると思ったシルヴァは、レギスの「真実を包み隠さず明らかにして、これからどうすべきか国民に問いたい」という意見に賛同した。

 勿論、両国それぞれの民がどういう判断を下すかは分からない。
 それでも、不確かな可能性に掛けてでも「民意を味方に付ける事でしか、反勢力を抑える事が出来ない」・・・それ程までに追い詰められていたからこその二人の決断だった。

「え、ルナ父とノク母(アウライア)は?!」
 って件ですが・・・この時点では、この二人って既に亡くなってるんじゃないの?
 いや、情報を持ってないんで分からないですけど・・・何かそういうイメージ。
 つまりレギスもシルヴァも伴侶を無くしているからこそ、その決断が出来たんじゃないかな、と。
 勿論、亡くなっているからと言って、今まで隠して来た事が許される事は無いだろうけど。
 ルナ父&ノク母に直接迷惑を掛ける事は無い、当事者二人が世間のお叱りを受ければ良いのだから・・・そう思えば。
 それで子供達が救われる、正しく生きられるなら、自分達がどれだけ非難を浴びても構わない。
 父として、母として・・・そういう覚悟の上での決断だった。

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 ついでに補足しておくと・・・レギスはこの時点で既に「ルシス王家の力に頼った国」と言うのに、見切りを付けたがっていたんじゃないかな、とも。
 これはずっと書いてますけど、やっぱり「国・世界の為に、王が犠牲になる仕組み」っていうのは、王家の在り方として不自然だと。
 それは王家の力の行使により、年齢よりも早く老いて行くレギス自身が、一番身を以て分かっていた筈で。
 何ならレギスは、ノクティスが王家の力を持っていない事に安堵していたかもしれない。
 だって自分のような、命を削る生き方&自分を犠牲にする人生を歩まなくてよいんだから・・・父親としては、寧ろその方が嬉しくて当然な気もする。
 そう言う思いがあったなら、レギスは尚更真実を公表し「ルシス王家の力に頼らなくても良い国造り」をルシス国民に提唱し。
 「ルシス王家の力を持たないノクティス」が胸を張ってルシス国王を名乗れる・・・そんな未来を胸に描いていたのかもしれない。

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【ニフルハイム帝国は「悪側」では無かった?】
 後、こちらも立場が大きく変わるニフルハイム帝国ですが。
 要するに基本スタンスとして「ニフルハイム帝国は悪側では無い」って事です。
 別にルシス国王と軍事対決してる訳でも無いし、魔導兵なんて造ってないかもしれないし、今回のお家騒動に関しても帝国としては中立だった。
 いや、中立というか・・・このお家騒動についての詳細までは把握してない帝国にしたら、ルシス王国・テネブラエのそれぞれが勝手に色んな派閥に分かれてゴタゴタしているだけの「二国間内での内部抗争」に過ぎず。
 殊更、自分達が口出しするような事でも無い。
 蚊帳の外の帝国にしたら、国としての立場を明確にしなくてはならないような国際問題とは見ていなかった。

 とは言え、一応テネブラエは帝国の支配下にあるので。
 水面下でゴタゴタしている分には目を瞑るけど(自治を認めているので基本干渉しない)、それが表立った問題になるなら勝手な事してもらったら困るし(何かをするならお伺いはして欲しい)。
 今回の様な「王族を巻き込んで、死人が出るような争い」が起こるようなら、宗主国としての権限を振り翳してでも(必要と有らば軍事)介入し、最悪の状況&被害の拡大を防がなければならない・・・って考えていた程度の認識。

 だからこそ、ドラットーから今回のレギスのフェネスタラ宮殿入りの情報を聞いた時点で、
「・・・は?
 そんな事して、みんな無事で済むと思ってんの?
 ちょっと考え足りないんじゃない?」
 ・・・と、帝国宰相のアーデンさんが言ったかは分かりませんが。
 帝国としては従属国であるテネブラエの中枢がズタズタになるのは困るし、ルシス王家の力&神凪の力が失われるのも世界にとって良くない事なので。
 余計な火種が大きくなる前に、速やかに消しに掛かった。
 要は、ニフルハイム帝国は「襲撃」に来たのではなく、寧ろ「仲裁」とか「保護」の為に駆け付けた・・・ってニュアンスになります。

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【ドラッドーは本当に「裏切者」だったのか?】
 ニフルハイム帝国に触れたついでに書いておくと「ドラットーはどういう立ち位置だったのか?」に関しては「裏切ったかもしれないけど、悪い意味での裏切者ではなかった」って事になります。
 しつこい位に書きますが、今回の新約でのニフルハイム帝国は「悪側」ではありません。ルシス王国とも軍事対決していない。
 但し、何かしらで争っていたとは思います。だからこそ後世【FF15】の「ルシス王国vsニフルハイム帝国」って構図が出来上がっている・・・って考えになるので。
 でもその問題って言うのは政治的駆引き、ごく普通に国家間である様な外交問題でしかなかった。
 例えばイオスの共通敵としてモンスターが蔓延っているなら、それを退治する為の負担バランスをどうするか?
 戦力が出せないなら、その分は資金提供で賄うなりしてもらわないと。
 帝国ばかりが負担していは、帝国民の不満が爆発してしまう。
 その怒りの矛先がソッチに向くのも困るでしょ?・・・みたいな。

 つまり両国の関係がそんな感じだとすれば、別にルシス王国とニフルハイム帝国のパイプ役としてドラッドーが繋がっていても別段不思議では無い。だって帝国は王国の敵では無いんだから。
 とは言えドラッドーが帝国ではグラウカ将軍と身分を隠している事を考えれば、正式な外交ルートでは無い=「ドラッドーはレギスの密命で、レギス(=ルシス王国)とイドラ(=ニフルハイム帝国)のパイプ役を引き受けていた」って事になる。

 それに対し「何でレギスはそんな事をしなきゃならなかったのか?」は、本当の本当に自分の力ではどうにも出来なくなった時には、帝国に助けを求める事も視野に入れていたから。
 政治の話でも「自浄作用が期待できない」って聞くけど、レギスにしたら「自分の身内(=自国内)に、何よりの敵(=反ノクティス派)」が潜んでいるんだから、いくら努力しても自分達ではどうにもならなくなる時が来るかもしれない。
 そうなってしまった時の為にも「王国と帝国の関係強化」は必須で。
 長い年月に渡って信頼関係を築き、両国の情報を持ち合わせ、いざと言う時には独断で判断&決定でき、迅速に動ける人間が必要だと考え、レギスはドラッドーをパイプ役に就けていた。

 当然イドラも、ドラッドーの事は「レギスの私的な使い」と認識していて。
 その意図を組んでいたからこそ、帝国では素性がバレない(=全身鎧)&帝国兵達の詮索を封じる(=将軍という地位があれば下級兵は口出しできない)為に、グラウカ将軍として扱ってやっていた。
 だからグラウカ「将軍」って言うのは、帝国でも動きやすいように与えられた「地位・称号」であって。本当に帝国軍を率いていたとか、軍務に当たっていたかっていうと・・・そうでもないんじゃないかな、と。

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 ここまでで大分クチャクチャですが・・・こう考えて行くと「レギスは自分の側近が、十何年も前から裏切っていた事に気付かなかったのか?」ってのは、そもそもレギスが私的に送っていたパイプ役だったからなので、レギスはドラッドーに裏切られていた訳では無い&寧ろそんな役割を与えていたからこそ腹心に据えていた(絶対的な信頼関係&レギスの采配で動かしやすい)。
 勿論、レギス側からの使いなので帝国のスパイでは無いし、唆されて帝国に寝返った訳でも無い。

 但し、後世「裏切った」とされてしまう出来事はあった。
 それが、アーデンにレギスのフェネスタラ宮殿入りの情報を漏らした事。
 万が一の為とは言え、レイヴスの件やノクティスが狙われている事など、ルシスの極秘事項とも言える様な情報はドラッドーは帝国に漏らしていなかった。
 漏らしていなかったけど、アーデンは独自ルートでその事を知っていたし。
 アーデンは自分が知っているって事を、ドラッドーに仄めかしていた。
 つまりドラッドーとしては「自分が洩らした訳では無いけど、帝国宰相はこちらの事情を掴んでいるんだろうな」と理解していた(その事はレギスにも報告済み)。

 だからこそドラッドーは、アーデンにレギスのフェネスタラ宮殿入りの情報を漏らした。
 だって「両国の要人を証人とし、レイヴスの件を公表する」なんて、反ノクティス派どころか、方々の思惑でどのような惨劇が起こるか・・・最悪の事態すら有り得る。
 でもドラッドーがどれだけ言い募っても、レギスは「既にこうするしか方法は無いのだ」と、その考えを変える事は無かった。
 確かにレギスを傍で支え、王の剣としての舵取りもして来たドラッドーは、そこまでしなければならない程にレギスが追い込まれている事は知っていた。
 知っていたけれど・・・あまりに無理が過ぎる、無茶苦茶だ。だから、
「帝国軍をテネブラエに派遣するよう、
 どうかイドラ皇帝に進言して頂きたい・・・!」
 刻一刻を争う今。アーデンなら今更事情を説明せずとも、事の緊急性を察してくれる筈。
 ドラットーは王を、王子を・・・そしてテネブラエの神凪と二人の兄妹を守るには、帝国の力を借りるしかないと考え「帝国軍のテネブラエ派遣」を要請した。
 つまりレギスのフェネスタラ宮殿入りの情報を漏らし、帝国軍のテネブラエ派遣を要請した事は彼の独断で、レギスが望んだ事では無い・・・つまりレギスの意に反した「裏切り」だったかもしれない。
 けどその「裏切り」は、レギス達を守る為の「裏切り」だった・・・って事。

 でも「ニフルハイム帝国=敵対国」となってしまった後世のイオスの世界では、当然そんな事情が通じる筈も無く。
 当然、その「想い出・記憶」も後世には歪んで伝わってしまい。
 ドラットーはニフルハイム帝国のグラウカ将軍・・・ルシス王国の裏切者で。
 彼が帝国宰相にレギスの情報を流したから、フェネスタラ宮殿襲撃という惨劇が起きたのだ・・・とされてしまった。

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