落書き帳の10ページ目
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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 6》
- 2024/11/25 (Mon) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【M.E.741年(15年前):ノクティスが「選ばれし王」に】
【M.E.741年(15年前):レギスが「王の剣」を設立】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【M.E.741年(15年前):ノクティスが「選ばれし王」に】
【M.E.741年(15年前):レギスが「王の剣」を設立】
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◇前々回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。
◇前回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
ルシス王国にて、ノクティス誕生。
◇今回の記事の範囲
《M.E.741年(15年前)》
ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。
◇次回の記事の範囲(予定)
《M.E.744年(12年前)》
シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。
この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。
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【M.E.741年(15年前):ノクティスが「選ばれし王」に】
ここで一気に時間が進んで、ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される・・・なんだけど。
そもそも「選ばれし王」に指名されるって、どういう風に指名されるの?何か「クリスタルに選ばれし・・・」みたいなニュアンスだった気がするけど・・・クリスタルが直接、レギスに語り掛けて来た訳ではないんでしょ?
まぁ、経緯&方法がどうであれ、ノクティスが「選ばれし王」に指名された・・・って事実は事実としてある。
事実としてあるんだけど、この「選ばれし王」に指名って言い回し。ここから少し、話しを広げます。
ここって【FF15】では、ノクティスは「将来の「真の王」候補に選ばれた」から、この出来事を指して「選ばれし王」に指名された・・・って言い表しているんだろうけど。
今回の二次創作では「将来の「真の王」候補に選ばれた」の意味を「ルシス王国の重鎮クラスでの決議により、ノクティスが次期ルシス王(=真の王)に選ばれ指名された」って考えます。
当然【FF15】ではレギスの息子はノクティス一人なので、後継者問題で揉める事は無いです。
でも今回の新約では「レギスの息子は、レイヴスとノクティス」の二人。
そしてレイヴスが生まれる前に危惧した通り、ルシス王家の力と神凪の力はレイヴスが持って生まれてしまったので。
レギスの第二子であるノクティスには、ルシス王家の力の顕現が見られず。
シルヴァの第二子であるルナフレーナにも、神凪の力の兆しは乏しかった。
このような状況で「果たしてルシス王国の為にはレイヴスとノクティス、どちらを次期ルシス王に選ぶべきか?」と言う話し合いは、事情を知る極一部の人間からなる会合で長らく議論されていて。
この【M.E.741年(15年前)】に、ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名された。
つまり「レギスとシルヴァの子・レイヴス」の事を伏せ、「レギスとアウライアの子・ノクティス」をルシス王国・第一王子(王位継承権第一位)としている現状では、当然ルシス国民のほとんどは次期ルシス王はノクティスだと思っている。
だから、波風立てない&過去を蒸し返さない為にも、現状のままノクティスが次期ルシス王に収まるのが一番都合良くはある。
でも肝心のノクティスには、ルシス王家の力が見られない。ルシス王国がルシス王家の力に依存して成り立っている現状で、ノクティスが次期ルシス王、行く行くはルシス王になる事・・・それは破滅への道ではないか?
確かにルシス王家の力を引いているのはレイヴスだけど、現状彼はテネブラエの王子なので、ルシス王国に連れて来て次期ルシス王とするには、余程のシナリオでも仕立て上げない限り無理がある&現実的では無い。
・・・まぁ、こう言うやり取りをノクティスが生まれた時からず~っと繰り返してきて。
ノクティスももう5歳、レイヴスに至っては13歳。
いい加減、白黒ハッキリ決めないと今後の方針も決められない・・・って事で多数決を取り、半数以上に選ばれたのがノクティスだったから「ノクティス王子が半数以上、よってノクティス王子を次期ルシス王(=真の王)とする」と名指しで選ばれた。
だから「選ばれし王」に指名された・・・って事(指名って単語は基本「名指しで選ばれる」って意味で使われるので)。
要は、クリスタルとか神様みたいな超越者に選ばれたのではなくて。
訳ありの王子が二人居るから後継者問題で揉めに揉めて、最終多数決で決めた・・・って物凄く普通の話だった。
んだけど・・・そんな内情、外に漏らす訳にも行かないので(これをバラすという事は、国内外にレイヴスの件を暴露する事になる)。
忠実なる臣下達は、この件に関しての詳しい記録を残さず。
でも事実は事実としてあるので、その曖昧な記録を見た忠実なる臣下達は「全ては我らが王のために」と、さも「クリスタルの意志によりノクティス王子が選ばれたのだ(=ルシス王家の神性)」という様に「想い出・記憶」を「改編・改竄」して後世に伝えた。
だから後のイオスの世界では、それが真実となってしまった・・・そういう風に流れる。
結論を言えば、ルシス国民の混乱を防ぐ(=国民の為)&レイヴスの件を伏せる為(=ルシス王家の為)にも、ルシス王家の力を持たないノクティスを次期ルシス王に選んだ・・・って事。
前にも書きましたが、今回の二次創作では【FF15】程、ニフルハイム帝国と軍事対決している訳では無いので。
このノクティスがルシス王家の力を持たない事と、【FF15】のノクティスがルシス王家の力を持たない事の影響はイコールでは無いかもしれないけど。
意味は違えど意味があってのルシス王家の力だろうから、無いのはやっぱりマズイんだろうな・・・と。
でもやっぱりレイヴスを次期ルシス王に・・・ってのは現実的では無いし。
レイヴスが神凪の力を持って生まれた結果、ルナフレーナが神凪としての力を十二分に持っていなかったとしても。神凪は女性(フルーレ家は女児が生まれる定めにある家系)が継ぐ習わしなので、神凪には彼女が就く。
その場合レイヴスは「力を持たない神凪の兄」・・・つまり表向きはルナフレーナが神凪を務めるけど、実際の神事などはレイヴスが執り行う事になるだろうから。
そのレイヴスを次期ルシス王に取り上げてしまうという事は、テネブラエは神凪の国として立ち行かなくなってしまう。
それに比べれば「ノクティスがルシス王家の力を持たなかったとしても、その力が無くとも良い国、世界を作れば良いのだから」と。
そんなレギスの想いが、その場の人間の心を揺さぶったかどうかは分からないけど。
少なくともレギスは、シルヴァの為にも、三人の子供達の為にも、それが最善であると考えたんじゃないかな?
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【M.E.741年(15年前):レギスが「王の剣」を設立】
と言う事で、同年「ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立」する・・・なんだけど。ここも【FF15】での意味とは違ってきます。
多分【FF15】での「王の剣」の役割って、ノクティスが「真の王」に選ばれるのは「来るべき厄災に備えて」・・・つまり将来、何らかの厄災が起こる事が前提にある。
だからこそノクティスを守る「王の剣」を設立し、将来厄災に立ち向かうノクティスを守る人材を育成しようと考えた。本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」なら、そうなる筈。
だって「真の王(=次期ルシス王)」に選ばれる前でもノクティスは「王位継承権第一位」の立場にあるので、日常的な「ノクティスを守る為」の身辺警護という意味なら、既にそれなりに護衛が付いていただろうし。
それこそ日常的な「ノクティスを守る為」の身辺警護の為だけなら、大層に「王の剣」なんて精鋭部隊を設立する必要は無い筈だから。
「いやいや、実際シガイに襲われてるでしょ?」
ってご意見はご尤もなのですが・・・今は一先ず置いておいて頂いて。
だったら今回の新約での「王の剣」の役割は何だったのかと言うと、タイミングから考えれば「ノクティスが次期ルシス王に選ばれた事を不服に思う、ルシス王国内の反ノクティス派から、ノクティスを守る為」になります。
つまり前項で書いた、多数決で負けた勢力・・・彼らは、ルシス王家の力を持たないノクティスが次期ルシス王に選ばれた事を認められなかった。
今まで「忠実なる臣下達」と言う言葉を色々なトコで何度も使ってきましたが、この「忠実なる臣下達」とは一枚岩では無く。
反ノクティス派の勢力というのは「忠実なる臣下達」の中でもルシス王家の「神性」に重きを置いていたので、ルシス王家の力を持たないノクティスが次期ルシス王に選ばれるなんて事は、どうしても認められなかった。
「全ては我らが王のために」
神より続く尊い血統を重んじればこそ、その血脈を汚す事は許さない。
ノクティス自身が、ルシス王家の力を持たないという事は。
ノクティスがルシス王となり次の世代を継ぐ「子」をなしたとしても、その「子」にはルシス王家の力は継承されないかもしれない。
神より見捨てられ、その力は失われたままかもしれない。
神から与えられたルシス王家の神聖なる力は、二度と戻らないかもしれない。
自分達の代でその様な事・・・ルシス王家に仕えて来た先祖代々に申し訳が立たない。
古くからルシス王家に仕えて来た「忠実なる臣下達」だからこそ・・・その様な事、どんな手を使ってでも阻止しなければならなかった。
・・・って書くと、どんな人物像が思い浮かんだでしょうか?
今回の次期ルシス王指名会合(仮)に名を連ねていたのは「忠実なる臣下達」なのは大前提で、しかもルシス王家の極秘事項とも言える「レイヴスの件」を知っている、ごく限られた重鎮クラスの人間です。
つまり「長く議論を繰り返している&最終、多数決という方法を取った」とは言え、メンバーが限られているのだから「各署・各部門の意見を聞く」なんて平等なモノでは無い。
そして反ノクティス派の勢力が「ルシス王家の神より続く尊い血統を重んじている」「ルシス王家に先祖代々仕えて来た」人間達なら、それは「忠実なる臣下達」の中でも長くルシス王家に仕え支えて来た最古参の重鎮クラス。
多数決で負けている以上、人数的には少人数なんだろうけど、ルシス王国内でも最上位ポストに収まっている人間の筈だし。
少人数でそれだけの力を持っているという事は、彼らに意見できる人間も居ないだろうから・・・個人の独断で何をしでかすか分からない。
つまり反ノクティス派を敵に回すという事は「ルシス王国内でも最上位ポストに収まっている、目的の為なら何をするか分からない人間」を敵に回すと言う事。
しかもノクティスを彼らから守る「王の剣」のメンバーには、何故彼らがノクティスに敵意を持っているのか・・・その理由を告げる事は出来ない(「王の剣」のメンバーにまで、レイヴスの件を暴露する事は出来ないから)。
それって「王の剣」にすれば「何故、彼らがノクティス様を敵視するのか理由は告げられないが。何としてもノクティス様をお守りする様に。」と言われているようなモノで・・・ぶっちゃけルシス王国内に、そんな「損な役割」を引き受けてくれる人間なんか居る筈が無い。
ノクティス派の人間は確かに多数決で勝ちはしたけど、個々としては反ノクティス派の最古参重鎮クラスに面と向かって楯突く事なんて出来ないだろうから。
だからこそ「王の剣」には、自分の故郷を失った難民・・・ルシス王国の内情に囚われない、高い戦闘能力+レギスの「ノクティスを守りたい」と言う想い&力に同調出来る人間が選ばれた。
と言うよりも・・・レギスはノクティスを守る為の直属精鋭部隊「王の剣」を設立するに当たり、皮肉にも「内の敵」から守る為「外の彼ら」に頼るしか無かった。
これは最初に書いた様に本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」ならの話になりますが。
王位継承者を守る事を目的とした直属精鋭部隊なら、何よりも「国への忠誠心」が問われる筈だと思うので。
いくら「レギスの魔法に適応出来る人間」とは言え、難民(しかも難民になった理由がルシス王国側にもある)を中心に構成されるなんて、なかなか運用も難しいんじゃないかな、と(実際、クチャクチャだったみたいだし)。
勿論、レギス勅命の直属精鋭部隊なんだから、レギスがそうと決めたら、そりゃそうにはなる。いくら「忠実なる臣下達」でも「ルシス国王」であるレギスの決定には逆らえないだろうから。
でも国内で力を持つ「忠実なる臣下達」との兼ね合いを考えれば、わざわざそんな火種を撒く様な事しなくて良くないかな?王位継承者を守る為の精鋭部隊を難民が務めるなんて、内情(敵対者=ルシスの重鎮)を知らない、ルシス王国内での地位とか名誉を望む人間にしたら、絶対羨ましい&妬ましいでしょ?
それにノクティスの身辺警護だったら、当然民間人では立ち入れない場所・行事にも同行しなきゃならない・・・そうなった時に、神事に赴くノクティスの守りを難民が固める事を、頭の固い連中が認めるかな?いくら精鋭部隊でも、ノクティスの傍に居られないなら意味無くない?
だからそうなった時にも「王の勅命である」その一言で、ルシスの内側からの何やかんやを無視できる・・・下手にルシス王国に「忠実なる臣下達」よりも、ルシス王国内での立場を無視して行動できる難民の方が信用出来る。
そう言った理由から、何よりもノクティスを守る事を最優先した結果。レギスはあえて難民である彼らを、ノクティスの守りに付けた。こういう感じ。
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ただ先にも書いた様に、これは本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」なら前提になります。
って言うのも、この辺りごちゃごちゃしてるので一応調べたんだけど。「王の剣」の設立目的って、
【FF15】の年表上では「ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立」(情報ソースはムック?)。
【KGFF15】では「帝国の脅威に対しレギス陛下は 戦いに長けた移民の部隊を結成しました」(ルナフレーナのナレーション)。
正直「ゲーム本編で描かれてなかった部分」とか「映画を見れば、FF15が良く分かる!」とか言われてる割には・・・寧ろ「公式でパラレルワールドなのかな?」って位、設定違わなくない?
確かテネブラエに関しても、
【FF15】では「M.E.359年 帝国はテネブラエを支配下に置くが 民衆の神凪信仰を尊重し
フルーレ家の住まいであるフェネスタラ宮殿は そのままのかたちで残した」(エピソード・アーデン)。
【KGFF15】では「この日を境にテネブラエは ニフルハイム帝国の一部に取り込まれ ルシス王国の敵となりました」(ルナフレーナのナレーション)。
いや400年程開きがあるんですが・・・「【FF15】帝国はテネブラエを支配下に置く」と「【KGFF15】ニフルハイム帝国の一部に取り込まれ」は別件なの?
それとも「M.E.359年に帝国はテネブラエを支配下に置いた」と帝国側が勝手に思っていただけで(上層部が相当オメデタイ)。
テネブラエには支配下に置かれてる自覚なんて全く無く、400年以上経ってから「M.E.744年のフェネスタラ宮殿襲撃を境に、テネブラエはニフルハイム帝国の一部に取り込まれた」ってなったの?
だとしたら、よっぽどニフルハイム帝国の「支配」とやらが緩々だったのか?
それとも、テネブラエの人々が「支配」に気付かない程に寛大だったのか?
何せ、よく分かんないよね・・・そもそも、あれって本当にテネブラエでのお話なの?
例の「王の剣」のメンバーの誰かの、故郷を失った時の「想い出・記憶」とごっちゃになってるとか・・・そういう訳では無いの?
実は最後まで見たら「冒頭の惨劇はテネブラエではなく、ニックスの故郷の話でした」ってネタバレがあったりしない?
という様に【KGFF15】に関しては何を信じたらよいか分からないので。
事実としてある以上、全く無かった事ではないだろうから・・・全部無視する訳では無いけど【FF15(7)】:【KGFF15(3)】位の比率かな?
【KGFF15】での出来事が、どう変化して【FF15】に反映されてるんだろう(又はその逆)・・・みたいな見方で行こうと思います。
なので、今回の新約での「王の剣」の設立目的は「ノクティスを守る為」の方に振ります。
つまり、本当は「ルシス王国内の反ノクティス派から、ノクティスを守る為」に設立されたんだけど。
そもそも「レイヴスの件」も「ノクティスの件」も知らない「忠実なる臣下達」にすれば、何から守る為に設立されたのか・・・肝心なトコが分からないし、分かっている人間なら尚更記録に残さない。
そんな状況なので、後世では色々な憶測が飛び交い。
レギスの魔法の力を扱えたから、難民の身分でありながら、王直属の精鋭部隊として活躍していたんだろう。
難民だから、帝国との戦いの最前線に送られていたんだろう。
自分たちの故郷を餌に、都合良く使われていたんだろう。
彼らが難民になったのはルシス王国に原因があったのだから、もともとルシス王家に忠誠心なんて無かっただろうし。
レギスがニフルハイム帝国との和平条約の条件として、彼らの故郷を見捨てようとした事に不信感が募り、彼らの一部はレギスを裏切ったんだろう。
正しい「想い出・記憶」を残さなかったせいで、曖昧な「想い出・記憶」に偏った結果の、今の「イオスの世界」がある・・・こういう風に引っ掛けておきます。
◇前々回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。
◇前回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
ルシス王国にて、ノクティス誕生。
◇今回の記事の範囲
《M.E.741年(15年前)》
ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。
◇次回の記事の範囲(予定)
《M.E.744年(12年前)》
シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。
この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。
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【M.E.741年(15年前):ノクティスが「選ばれし王」に】
ここで一気に時間が進んで、ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される・・・なんだけど。
そもそも「選ばれし王」に指名されるって、どういう風に指名されるの?何か「クリスタルに選ばれし・・・」みたいなニュアンスだった気がするけど・・・クリスタルが直接、レギスに語り掛けて来た訳ではないんでしょ?
まぁ、経緯&方法がどうであれ、ノクティスが「選ばれし王」に指名された・・・って事実は事実としてある。
事実としてあるんだけど、この「選ばれし王」に指名って言い回し。ここから少し、話しを広げます。
ここって【FF15】では、ノクティスは「将来の「真の王」候補に選ばれた」から、この出来事を指して「選ばれし王」に指名された・・・って言い表しているんだろうけど。
今回の二次創作では「将来の「真の王」候補に選ばれた」の意味を「ルシス王国の重鎮クラスでの決議により、ノクティスが次期ルシス王(=真の王)に選ばれ指名された」って考えます。
当然【FF15】ではレギスの息子はノクティス一人なので、後継者問題で揉める事は無いです。
でも今回の新約では「レギスの息子は、レイヴスとノクティス」の二人。
そしてレイヴスが生まれる前に危惧した通り、ルシス王家の力と神凪の力はレイヴスが持って生まれてしまったので。
レギスの第二子であるノクティスには、ルシス王家の力の顕現が見られず。
シルヴァの第二子であるルナフレーナにも、神凪の力の兆しは乏しかった。
このような状況で「果たしてルシス王国の為にはレイヴスとノクティス、どちらを次期ルシス王に選ぶべきか?」と言う話し合いは、事情を知る極一部の人間からなる会合で長らく議論されていて。
この【M.E.741年(15年前)】に、ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名された。
つまり「レギスとシルヴァの子・レイヴス」の事を伏せ、「レギスとアウライアの子・ノクティス」をルシス王国・第一王子(王位継承権第一位)としている現状では、当然ルシス国民のほとんどは次期ルシス王はノクティスだと思っている。
だから、波風立てない&過去を蒸し返さない為にも、現状のままノクティスが次期ルシス王に収まるのが一番都合良くはある。
でも肝心のノクティスには、ルシス王家の力が見られない。ルシス王国がルシス王家の力に依存して成り立っている現状で、ノクティスが次期ルシス王、行く行くはルシス王になる事・・・それは破滅への道ではないか?
確かにルシス王家の力を引いているのはレイヴスだけど、現状彼はテネブラエの王子なので、ルシス王国に連れて来て次期ルシス王とするには、余程のシナリオでも仕立て上げない限り無理がある&現実的では無い。
・・・まぁ、こう言うやり取りをノクティスが生まれた時からず~っと繰り返してきて。
ノクティスももう5歳、レイヴスに至っては13歳。
いい加減、白黒ハッキリ決めないと今後の方針も決められない・・・って事で多数決を取り、半数以上に選ばれたのがノクティスだったから「ノクティス王子が半数以上、よってノクティス王子を次期ルシス王(=真の王)とする」と名指しで選ばれた。
だから「選ばれし王」に指名された・・・って事(指名って単語は基本「名指しで選ばれる」って意味で使われるので)。
要は、クリスタルとか神様みたいな超越者に選ばれたのではなくて。
訳ありの王子が二人居るから後継者問題で揉めに揉めて、最終多数決で決めた・・・って物凄く普通の話だった。
んだけど・・・そんな内情、外に漏らす訳にも行かないので(これをバラすという事は、国内外にレイヴスの件を暴露する事になる)。
忠実なる臣下達は、この件に関しての詳しい記録を残さず。
でも事実は事実としてあるので、その曖昧な記録を見た忠実なる臣下達は「全ては我らが王のために」と、さも「クリスタルの意志によりノクティス王子が選ばれたのだ(=ルシス王家の神性)」という様に「想い出・記憶」を「改編・改竄」して後世に伝えた。
だから後のイオスの世界では、それが真実となってしまった・・・そういう風に流れる。
結論を言えば、ルシス国民の混乱を防ぐ(=国民の為)&レイヴスの件を伏せる為(=ルシス王家の為)にも、ルシス王家の力を持たないノクティスを次期ルシス王に選んだ・・・って事。
前にも書きましたが、今回の二次創作では【FF15】程、ニフルハイム帝国と軍事対決している訳では無いので。
このノクティスがルシス王家の力を持たない事と、【FF15】のノクティスがルシス王家の力を持たない事の影響はイコールでは無いかもしれないけど。
意味は違えど意味があってのルシス王家の力だろうから、無いのはやっぱりマズイんだろうな・・・と。
でもやっぱりレイヴスを次期ルシス王に・・・ってのは現実的では無いし。
レイヴスが神凪の力を持って生まれた結果、ルナフレーナが神凪としての力を十二分に持っていなかったとしても。神凪は女性(フルーレ家は女児が生まれる定めにある家系)が継ぐ習わしなので、神凪には彼女が就く。
その場合レイヴスは「力を持たない神凪の兄」・・・つまり表向きはルナフレーナが神凪を務めるけど、実際の神事などはレイヴスが執り行う事になるだろうから。
そのレイヴスを次期ルシス王に取り上げてしまうという事は、テネブラエは神凪の国として立ち行かなくなってしまう。
それに比べれば「ノクティスがルシス王家の力を持たなかったとしても、その力が無くとも良い国、世界を作れば良いのだから」と。
そんなレギスの想いが、その場の人間の心を揺さぶったかどうかは分からないけど。
少なくともレギスは、シルヴァの為にも、三人の子供達の為にも、それが最善であると考えたんじゃないかな?
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【M.E.741年(15年前):レギスが「王の剣」を設立】
と言う事で、同年「ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立」する・・・なんだけど。ここも【FF15】での意味とは違ってきます。
多分【FF15】での「王の剣」の役割って、ノクティスが「真の王」に選ばれるのは「来るべき厄災に備えて」・・・つまり将来、何らかの厄災が起こる事が前提にある。
だからこそノクティスを守る「王の剣」を設立し、将来厄災に立ち向かうノクティスを守る人材を育成しようと考えた。本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」なら、そうなる筈。
だって「真の王(=次期ルシス王)」に選ばれる前でもノクティスは「王位継承権第一位」の立場にあるので、日常的な「ノクティスを守る為」の身辺警護という意味なら、既にそれなりに護衛が付いていただろうし。
それこそ日常的な「ノクティスを守る為」の身辺警護の為だけなら、大層に「王の剣」なんて精鋭部隊を設立する必要は無い筈だから。
「いやいや、実際シガイに襲われてるでしょ?」
ってご意見はご尤もなのですが・・・今は一先ず置いておいて頂いて。
だったら今回の新約での「王の剣」の役割は何だったのかと言うと、タイミングから考えれば「ノクティスが次期ルシス王に選ばれた事を不服に思う、ルシス王国内の反ノクティス派から、ノクティスを守る為」になります。
つまり前項で書いた、多数決で負けた勢力・・・彼らは、ルシス王家の力を持たないノクティスが次期ルシス王に選ばれた事を認められなかった。
今まで「忠実なる臣下達」と言う言葉を色々なトコで何度も使ってきましたが、この「忠実なる臣下達」とは一枚岩では無く。
反ノクティス派の勢力というのは「忠実なる臣下達」の中でもルシス王家の「神性」に重きを置いていたので、ルシス王家の力を持たないノクティスが次期ルシス王に選ばれるなんて事は、どうしても認められなかった。
「全ては我らが王のために」
神より続く尊い血統を重んじればこそ、その血脈を汚す事は許さない。
ノクティス自身が、ルシス王家の力を持たないという事は。
ノクティスがルシス王となり次の世代を継ぐ「子」をなしたとしても、その「子」にはルシス王家の力は継承されないかもしれない。
神より見捨てられ、その力は失われたままかもしれない。
神から与えられたルシス王家の神聖なる力は、二度と戻らないかもしれない。
自分達の代でその様な事・・・ルシス王家に仕えて来た先祖代々に申し訳が立たない。
古くからルシス王家に仕えて来た「忠実なる臣下達」だからこそ・・・その様な事、どんな手を使ってでも阻止しなければならなかった。
・・・って書くと、どんな人物像が思い浮かんだでしょうか?
今回の次期ルシス王指名会合(仮)に名を連ねていたのは「忠実なる臣下達」なのは大前提で、しかもルシス王家の極秘事項とも言える「レイヴスの件」を知っている、ごく限られた重鎮クラスの人間です。
つまり「長く議論を繰り返している&最終、多数決という方法を取った」とは言え、メンバーが限られているのだから「各署・各部門の意見を聞く」なんて平等なモノでは無い。
そして反ノクティス派の勢力が「ルシス王家の神より続く尊い血統を重んじている」「ルシス王家に先祖代々仕えて来た」人間達なら、それは「忠実なる臣下達」の中でも長くルシス王家に仕え支えて来た最古参の重鎮クラス。
多数決で負けている以上、人数的には少人数なんだろうけど、ルシス王国内でも最上位ポストに収まっている人間の筈だし。
少人数でそれだけの力を持っているという事は、彼らに意見できる人間も居ないだろうから・・・個人の独断で何をしでかすか分からない。
つまり反ノクティス派を敵に回すという事は「ルシス王国内でも最上位ポストに収まっている、目的の為なら何をするか分からない人間」を敵に回すと言う事。
しかもノクティスを彼らから守る「王の剣」のメンバーには、何故彼らがノクティスに敵意を持っているのか・・・その理由を告げる事は出来ない(「王の剣」のメンバーにまで、レイヴスの件を暴露する事は出来ないから)。
それって「王の剣」にすれば「何故、彼らがノクティス様を敵視するのか理由は告げられないが。何としてもノクティス様をお守りする様に。」と言われているようなモノで・・・ぶっちゃけルシス王国内に、そんな「損な役割」を引き受けてくれる人間なんか居る筈が無い。
ノクティス派の人間は確かに多数決で勝ちはしたけど、個々としては反ノクティス派の最古参重鎮クラスに面と向かって楯突く事なんて出来ないだろうから。
だからこそ「王の剣」には、自分の故郷を失った難民・・・ルシス王国の内情に囚われない、高い戦闘能力+レギスの「ノクティスを守りたい」と言う想い&力に同調出来る人間が選ばれた。
と言うよりも・・・レギスはノクティスを守る為の直属精鋭部隊「王の剣」を設立するに当たり、皮肉にも「内の敵」から守る為「外の彼ら」に頼るしか無かった。
これは最初に書いた様に本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」ならの話になりますが。
王位継承者を守る事を目的とした直属精鋭部隊なら、何よりも「国への忠誠心」が問われる筈だと思うので。
いくら「レギスの魔法に適応出来る人間」とは言え、難民(しかも難民になった理由がルシス王国側にもある)を中心に構成されるなんて、なかなか運用も難しいんじゃないかな、と(実際、クチャクチャだったみたいだし)。
勿論、レギス勅命の直属精鋭部隊なんだから、レギスがそうと決めたら、そりゃそうにはなる。いくら「忠実なる臣下達」でも「ルシス国王」であるレギスの決定には逆らえないだろうから。
でも国内で力を持つ「忠実なる臣下達」との兼ね合いを考えれば、わざわざそんな火種を撒く様な事しなくて良くないかな?王位継承者を守る為の精鋭部隊を難民が務めるなんて、内情(敵対者=ルシスの重鎮)を知らない、ルシス王国内での地位とか名誉を望む人間にしたら、絶対羨ましい&妬ましいでしょ?
それにノクティスの身辺警護だったら、当然民間人では立ち入れない場所・行事にも同行しなきゃならない・・・そうなった時に、神事に赴くノクティスの守りを難民が固める事を、頭の固い連中が認めるかな?いくら精鋭部隊でも、ノクティスの傍に居られないなら意味無くない?
だからそうなった時にも「王の勅命である」その一言で、ルシスの内側からの何やかんやを無視できる・・・下手にルシス王国に「忠実なる臣下達」よりも、ルシス王国内での立場を無視して行動できる難民の方が信用出来る。
そう言った理由から、何よりもノクティスを守る事を最優先した結果。レギスはあえて難民である彼らを、ノクティスの守りに付けた。こういう感じ。
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ただ先にも書いた様に、これは本当に「王の剣」の設立目的が「ノクティスを守る為」なら前提になります。
って言うのも、この辺りごちゃごちゃしてるので一応調べたんだけど。「王の剣」の設立目的って、
【FF15】の年表上では「ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立」(情報ソースはムック?)。
【KGFF15】では「帝国の脅威に対しレギス陛下は 戦いに長けた移民の部隊を結成しました」(ルナフレーナのナレーション)。
正直「ゲーム本編で描かれてなかった部分」とか「映画を見れば、FF15が良く分かる!」とか言われてる割には・・・寧ろ「公式でパラレルワールドなのかな?」って位、設定違わなくない?
確かテネブラエに関しても、
【FF15】では「M.E.359年 帝国はテネブラエを支配下に置くが 民衆の神凪信仰を尊重し
フルーレ家の住まいであるフェネスタラ宮殿は そのままのかたちで残した」(エピソード・アーデン)。
【KGFF15】では「この日を境にテネブラエは ニフルハイム帝国の一部に取り込まれ ルシス王国の敵となりました」(ルナフレーナのナレーション)。
いや400年程開きがあるんですが・・・「【FF15】帝国はテネブラエを支配下に置く」と「【KGFF15】ニフルハイム帝国の一部に取り込まれ」は別件なの?
それとも「M.E.359年に帝国はテネブラエを支配下に置いた」と帝国側が勝手に思っていただけで(上層部が相当オメデタイ)。
テネブラエには支配下に置かれてる自覚なんて全く無く、400年以上経ってから「M.E.744年のフェネスタラ宮殿襲撃を境に、テネブラエはニフルハイム帝国の一部に取り込まれた」ってなったの?
だとしたら、よっぽどニフルハイム帝国の「支配」とやらが緩々だったのか?
それとも、テネブラエの人々が「支配」に気付かない程に寛大だったのか?
何せ、よく分かんないよね・・・そもそも、あれって本当にテネブラエでのお話なの?
例の「王の剣」のメンバーの誰かの、故郷を失った時の「想い出・記憶」とごっちゃになってるとか・・・そういう訳では無いの?
実は最後まで見たら「冒頭の惨劇はテネブラエではなく、ニックスの故郷の話でした」ってネタバレがあったりしない?
という様に【KGFF15】に関しては何を信じたらよいか分からないので。
事実としてある以上、全く無かった事ではないだろうから・・・全部無視する訳では無いけど【FF15(7)】:【KGFF15(3)】位の比率かな?
【KGFF15】での出来事が、どう変化して【FF15】に反映されてるんだろう(又はその逆)・・・みたいな見方で行こうと思います。
なので、今回の新約での「王の剣」の設立目的は「ノクティスを守る為」の方に振ります。
つまり、本当は「ルシス王国内の反ノクティス派から、ノクティスを守る為」に設立されたんだけど。
そもそも「レイヴスの件」も「ノクティスの件」も知らない「忠実なる臣下達」にすれば、何から守る為に設立されたのか・・・肝心なトコが分からないし、分かっている人間なら尚更記録に残さない。
そんな状況なので、後世では色々な憶測が飛び交い。
レギスの魔法の力を扱えたから、難民の身分でありながら、王直属の精鋭部隊として活躍していたんだろう。
難民だから、帝国との戦いの最前線に送られていたんだろう。
自分たちの故郷を餌に、都合良く使われていたんだろう。
彼らが難民になったのはルシス王国に原因があったのだから、もともとルシス王家に忠誠心なんて無かっただろうし。
レギスがニフルハイム帝国との和平条約の条件として、彼らの故郷を見捨てようとした事に不信感が募り、彼らの一部はレギスを裏切ったんだろう。
正しい「想い出・記憶」を残さなかったせいで、曖昧な「想い出・記憶」に偏った結果の、今の「イオスの世界」がある・・・こういう風に引っ掛けておきます。
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