落書き帳の10ページ目
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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《新約 5》
- 2024/11/18 (Mon) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【M.E.728年(28年前)】
【M.E.729年(27年前)】
【M.E.732年(24年前):ルナフレーナ誕生】
【M.E.732年(24年前):レギスの結婚】
【M.E.736年(20年前)】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【M.E.728年(28年前)】
【M.E.729年(27年前)】
【M.E.732年(24年前):ルナフレーナ誕生】
【M.E.732年(24年前):レギスの結婚】
【M.E.736年(20年前)】
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◇前回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。
◇今回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
ルシス王国にて、ノクティス誕生。
◇次回の記事の範囲(予定)
《M.E.741年(15年前)》
ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。
《M.E.744年(12年前)》
シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。
この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。
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【M.E.728年(28年前)】
前回の【M.E.728年(28年前) の 7カ月前】のトコでちょっとフライングしましたが・・・今回は【M.E.728年(28年前)】の「テネブラエにて、レイヴス誕生」から。
前回のおさらいになりますが。既にレイヴスが生まれた時点なので、レギスは「シルヴァとの結婚」は諦めざるを得なかったけど「レイヴスの実父である事」・・・ニュアンスとしては「フェネスタラ宮殿内など、極限られた人間・場所では親子として接したい(=レギスとしても公にする事までは求めていない)」=具体的には「レイヴスの事を、息子と呼びたい」&「レイヴスに、父上と呼んでもらいたい」といった願いは、諦めていません。
「いや、ココまで来たら諦めよ?」
って感じですが・・・だってレギスは二人の事を、どうしても諦めきれなかったから仕方がない。
ココでまず考えなきゃならないのが【M.E.728年(28年前) の 7カ月前】にシルヴァの妊娠が発覚して【M.E.728年(28年前)】にレイヴス誕生・・・だとしたら「シルヴァが結婚式を挙げたのは何時?」って話で。
もしも自分がこの場を取り纏めなきゃならないとしたら、そりゃ一刻も早いウチが良いに決まってるので・・・遅くても一か月以内には結婚式まで漕ぎ着けたい。
例えばの話。シルヴァの妊娠が発覚⇒1か月以内に結婚式を挙げても、お腹の子は既に約3カ月だろうから。
順調に育てば、結婚約7か月後にはお腹の子は生まれてきてしまう・・・だって最初の時点で約3か月のズレがあるんだから。
そうなると当然、世間体の問題が出て来るので。
まぁ、何の前触れもなく突然、国のトップが結婚って時点でアヤシイんだけど・・・そんな事は分かっていても、周囲は何とかして体裁を保たなきゃならないモノで。
じゃあ、どうして誤魔化すかって言ったら、実際は「予定通り10か月位で生まれて来た」んだけど、帳尻を合わせる為に「予定より3か月程、早く生まれた」事にして。
早産だった事を理由に「母子の身体への負担を考慮し、暫くの間は絶対安静」&「王子のお披露目は、二人の体調が安定してから」とし、生後間もないレイヴス君を表舞台から遠ざける(=顔見せすら一切無し)。
だってそうでもしないとレイヴス君は「実際10か月で生まれて来たんだから、相応の大きさ&元気な男の子」だろうから。
早産と思わされている民衆に「予定より3か月も早く生まれた割には、普通に元気そうじゃない?」って疑われかねない。
だからその違和感を誤魔化す為に、当面の間は表舞台には出さず。
生後3か月位たってから「早く生まれた為、心配しましたが・・・3か月でここまで大きくなりました」と、お披露目する。
これが妊娠発覚から最速で結婚式を挙げた時のスケジュールなので。
「お腹が目立つようになるまで」は勿論、結婚式までの日数を4か月、5か月と遅らせれば遅らせる程「同じだけの日数、早く生まれた」事にしなきゃならなくなる。
そう考えると、あの世界観で「4~5か月も早産の子が元気に育つ」という事が民衆にとって有り得る事なのか?
先のスケジュール同様、生後3か月位たってから「早く生まれた為、心配しましたが・・・3か月でここまで大きくなりました」とお披露目したトコで・・・「4~5か月も早産だった子」が、3か月後には「平均的な3か月の子」と同じ大きさに育っている事に、民衆が納得してくれるものか?
つまり、帳尻を合わせなきゃならないのなら、最初のズレは少しでも小さい方が誤魔化しやすい・・・そういう判断から、シルヴァは妊娠発覚から1か月以内には結婚式を挙行した。
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その場合。レギス側から見れば「シルヴァのお腹には、自分の子が宿っている」と分かってから「自分がシルヴァと結婚し、お腹の子を自分の子として育てる」為に奔走出来た時間は、結婚式までの1か月しかなかった・・・と言う事で。
それはイコール「シルヴァとの結婚」は1か月で諦めなきゃならなかった・・・って事でもある。
ので「シルヴァとの結婚」は諦めざるを得なかったけど、何時まで経っても「レイヴスの実父である事」はずっと諦められなかった・・・としても許してあげて欲しいなって。
という訳で。「テネブラエのシルヴァ様が、無事男児をご出産!」という知らせを受け、友好国の慶事であるとして「是非、祝いの品を・・・!」とか何とか理由を付けて、引き留める臣下を振り切り、喜び勇んでテネブラエへ向かったレギスは(注意:身内外の産後すぐの見舞いは母子の負担になるので控えましょう)。
絶対安静としてシルヴァと一緒に休養中のレイヴス君を見て・・・そりゃもう涙が出る程、嬉しかったし。揺り籠で眠る我が子を見たら・・・益々「レイヴスの実父である事」を諦める事が出来なくなった。
これは世のお父さんの話でも良く聞きますが。やっぱり生まれて来た「自分の子」を目にしたら、一気に実感&父親としての責任感が湧く・・・と言うので。レギスもそうだったんじゃないかな、と。
そんな父親としての責任感&息子への父性から、レギスは何とか「レイヴスの実父である事」だけは認めて貰えないか・・・その可能性を模索していた。
勿論、あの子が物心つく年頃になれば実父と養父が違うという事で苦しめてしまうかもしれない。
当然、養父を引き受けてくれた男には、自分の我儘で苦労を掛けてしまうだろう・・・そんな事は分かっていた。
分かっていたけど、それでも。
あの子を愛する気持ちがあれば、愛を持って接すれば、きっと分かってもらえる、と。愚直なまでにそう信じ。
レギスはインソムニアに戻っても、遠く離れた我が子の事を想う毎日を送っていた。
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【M.E.729年(27年前)】
でもそんな都合の良い話、そうそう受け入れられる筈が無く。
レギスの努力&想いも届かず、レイヴスが生まれて1年。
そうであってもレイヴスを想い続ける毎日を送っていたレギスだったけど・・・ある出来事をキッカケに、彼の日常は一変してしまった。
父・モルスの逝去により、ルシス王国113代国王に即位。
国の最高職とも言える国王となったからには、王子だった今までの様にはいかず。
父王より託された、国王としての責務を果たさなければならず。
国の為、王を慕う民の為、忠実なる臣下達の為・・・今の自分が国王として出来る事を成さねばならず。
どんなに忙しい毎日でも、レイヴスの事を想わない日など無かったけれど。
ルシス王国国王としての責務に忙殺される毎日では、今までの様に「遠く離れた我が子」中心という訳にはいかなくなってしまった。
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上記年表の「《M.E.728年(28年前) テネブラエにて、レイヴス誕生」は自分で書き足した項目なので、普通の「イオスの歴史」を追うと気付きにくいかもしれませんが。
こうやって書き足すと「レイヴス誕生の1年後。先代が亡くなり、レギスがルシス王国113代国王に即位している」という事になるので・・・このタイミングを「レギスはどうしても、レイヴスの件から離れざるを得なかった」って転換期に置きます。
これは「最終的にレギスは、レイヴスの実父である事を諦めざるを得なかった」って事実があるので。
そこに寄せるには、ずっとレイヴスが生まれた時の熱量で思い続けてもらう訳にはいかず。レギスには申し訳ないけど、どこかではちょっとトーンダウンしてもらわなきゃならない。
でも生半可な事でトーンダウンさせてしまうと、レイヴスへの愛情が薄くなってしまった様な印象になってしまうので。
「国王に即位したからには、
レイヴスの事ばっかり・・・って訳にはいかなくなってしまった。」
って尤もらしい理由を付ける事で「国王としてのレギス」と「父親としてのレギス」のバランスを取ろう・・・って、そういう思惑。
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【M.E.732年(24年前):ルナフレーナ誕生】
レイヴス誕生から4年、そしてレギスが国王に即位して3年。
王として多忙な日々を送りながらも、遠く離れた我が子を想い続けるレギスにとっては、公務でテネブラエを訪れた際の我が子との一時が、何にも代えがたい大切な時間となっていた。
何時か自分の事を「父上」と呼んで欲しい・・・レイヴスが生まれ4年経った今でも、レギスはそう願っていた。
んだけど・・・ここで決定的な出来事が起きる。
それが「ルナフレーナの誕生」で・・・レギスに突き付けられた「シルヴァの覚悟&決意」。
最初にお断りしておくと。レギスが「ルナフレーナが生まれるまで、シルヴァが身籠っている事を知らなかった」って事は無いと思うので(普通にオメデタイ話題として、耳に入るだろうから)。
このレギスに突き付けられた「シルヴァの覚悟&決意」のタイミングは、正確にはルナフレーナが生まれた【M.E.732年(24年前)】では無く。
レイヴス誕生の時の様に、それより少し前の「【M.E.732年(24年前)】の数か月前」となります。
要は「シルヴァの妊娠」=「シルヴァの覚悟&決意」で。
それをレギスが知ったタイミング=「シルヴァの覚悟&決意」を知り、二人の為に身を引こうと決意したタイミング・・・って事。
つまりレギスがここまで「レイヴスの実父である事」を諦めずに来れたのは、
「きっと神凪としての立場上、やむを得なかっただけで。
本当はシルヴァも、それを願ってくれている。」
そう信じていたから、
「自分が諦めるという事は、シルヴァを裏切る事になる。」
「彼女の為にも、自分が何とかしなければならない。」
そう信じているからこそ・・・レギスは愛する女性を、愛しい我が子を、見捨てる事なんて出来なかった。
「いや・・・いい加減、目を覚まして現実を見よ?」
と・・・ここまで来るとレギスの恋は盲目振りに、同情の目しか向けられくなってしまいますが。彼は「恋の魔法」に掛かっているような状況なので仕方がない。
「例え他の男と結婚しても、それはやむを得ない事情があっての事で。
心までは明け渡した訳では無い。
彼女の心は今も尚、自分(=レギス)にあるのだ」と・・・そう思えている間は、彼は「恋の魔法」に掛かったままで、その夢から目覚める事は無い。
逆を言えば「そう思えなくなった時」が、レギスが「恋の魔法」から覚める時で。
つまり「ルナフレーナの誕生」という事実により、
「やむを得ない事情で、他の男と結婚したのだとしても。
今では身も心も、その男のモノで。
彼女の心は既にもう、自分(=レギス)にないのだ」と・・・そう思ってしまったから、彼は「恋の魔法」から覚め、やっと現実を見る事が出来るようになった。
今までずっと「彼女の為」を想って頑張って来たけど、それは自分の独り善がりで。
彼女はそんな事、望んではいない。
今はもう、自分の入る余地などない「幸せな家族」を築く事を選んだのだから。
自分のシルヴァとレイヴスへの想いは・・・彼女の「幸せな家族」の妨げとなる、誰の為にもならない。
だから「彼女の為」に、自分は身を引こう・・・レギスはそう決意した。
でも「恋の魔法」から覚めても「彼女の為」にと想う気持ちが冷める事は無かった。
だってそれは「恋の魔法」でも何でもない、レギスの心からの「愛情」だったから。
何て言うか・・・「恋の魔法」から覚めたからと言って、シルヴァの事なんかどうでも良くなるのでは無くて。
あんだけ重たい「恋の魔法」から覚めても、結局「彼女の為」にと想って行動している。
そこに「強力な恋の魔法 < 紛れも無いレギスの愛情」って構図を重ねてやれれば良いかなって。
でないと「レギスはシルヴァに魅了され良いように利用&弄ばれてた」・・・みたいになっても、それこそ申し訳ないので。
じゃあ何でレギスはこんな「強力な恋の魔法」に掛かっていたのかと言うと、神凪・シルヴァが「後世では魔女のイメージと重ねられてしまう程の、男性を魅了し虜にする魔性の女」だったから。
ココに関しては混沌とし過ぎて長くなるので、別記事にまとめました。
宜しければ、そちらをお願いします(但し、読んで納得出来るかは別問題)。
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そんな感じで「神凪・シルヴァ=魔性の女」だったとしたら、もう一つの違和感も解消できる。それが「ルナ父が、良い人過ぎる」という点。
普通に考えて、結婚後も実父が父親面して来るって・・・養父を引き受けたルナ父にしたら心穏やかで無くて当然だし。
色々な面倒事も全部込みで引き受けようってルナ父にしたら「真っ当な家族関係を築く為にも、レギスには早く諦めて手を引いて欲しい」って内心思ってても当然っていうか、ルナ父にはそう主張する権利がある筈。
でも彼がそれをしなかったのは、彼女の言動から「シルヴァもレイヴスの父親はレギスであって欲しいと願っている」と察していても、「シルヴァは伴侶として自分を結婚相手に選んだ」という事実が確かにあるので。
レギスに対する想いは「レイヴスの父親」として向けられているモノで。
彼女の愛情は「結婚相手に選んだ自分」に向いている。
きっとシルヴァが真に愛しているのはレギスではなく自分だと・・・そう信じていたから。
要はルナ父はルナ父でレギス同様、シルヴァの「恋の魔法」に掛かっていて。
傍から見ればそんな「都合の良い男」と揶揄されそうな状況でも、「レギスに対する態度&感情も、自分を信じてくれているからこそだ(=そうでもなければ、こんな関係が許されるとは思わない筈)」&「彼女がレイヴスの父親にレギスを望むのなら、それに口出しするのは可哀想だ(=そこを含め、全てを理解してあげるのが夫としての自分の務め)」と、当たり前に思っていた。
そんな日々を送っていたルナ父なので・・・「お許しが出た」と言うのも露骨な話ですけど。
その後、シルヴァが「自分の子(=ルナフレーナ)」を身籠っている事を知った時は「やっと自分も、彼女の子の父親になれるんだな」って思えたんじゃないかな?
とは言っても、それは「種としての真っ当な本能&感覚」であって。
ルナ父がレイヴスに対して本当の愛情を掛けて育てて来たからこそ「レイヴスは真相を知るまで、ルナ父が実父と信じて疑わなかった」って事実に繋がるし。
ルナフレーナが生まれた後も、レイヴス自身が「分け隔てなく愛し育ててくれた」って思えてたなら。
やっぱりそれは、本人の意志を無視した「恋の魔法」による影響なんてモノでは無く。
ルナ父は、本当にレイヴスの事を我が子として愛し育てていた・・・とても「愛情深い男性」だったんだろうな(希望)・・・って。
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【M.E.732年(24年前):レギスの結婚】
と言う流れからの【M.E.732年(24年前)】もう一つの大きな出来事。それが「レギスが、幼なじみのアウライアと結婚」した・・・と言う事。
つまり言いたい事としては「シルヴァの妊娠=自分への愛情よりも、家族の幸せを選んだと受け止め。自分もケジメを付ける&ルシス国王の務めとして、身を固める事を決意」⇒「幼なじみのアウライアと結婚した」って事なんですけど。
ここに関しても、これだけだと誤解を生んでしまいそうなので少し補足します。
レギスの妻「幼なじみのアウライア=ノク母」として、彼女の事は 新約 3 で「シルヴァの結婚数年後にレギスが「これが皆の為になるのだ」と決意した上で、共にルシス王国を支えてくれる伴侶を探し、選ばれたのが昔から懇意にしていたノク母だった・・・ってなら、別に不実・不貞って裏切りにもならないんじゃないかな?」と書いた様に。
具体的な彼女との結婚話は「シルヴァの結婚数年後」もっと絞ればこの「シルヴァの妊娠を知った後」なので、レギスは婚約者が居ながら他の女性に現を抜かしていた訳でも、二股を掛けていた訳でもなかった。
何だけど「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】の出来事になるので「それをキッカケに、レギスは別の女性と結婚した」・・・そこに至るまでのアウライアとの関係性がどうであっても「キッカケ自体は、ルナフレーナ誕生」⇒「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」と言う様なイメージが過ってしまう。
でもそれって「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】だったとしても、先に書いた様にシルヴァが身籠っている事自体は、もっと早くに分かっていた筈なので。
日本で言えば「雅子様のご懐妊正式発表は妊娠3カ月」・・・つまり皇族・王族クラスが「妊娠3カ月で発表」と言うのにリアリティがあり(発表が早過ぎるのも心配だけど、公務を控える為には遅すぎるのも良くない・・・みたいな)。
其れに倣って、シルヴァがテネブラエ国内向けに妊娠3か月で発表していた・・・って設定でも良ければ。
レギスは「ルナフレーナ誕生」より「7か月」前には、シルヴァの妊娠を知っていた=この時に「身を固める決意をした」って事になるし。
その上で実際の「ルナフレーナ誕生」から「レギスの結婚」までの「月数」も加算されるので。
こう考えると「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】だったとしても、「シルヴァの懐妊発表~ルナフレーナ誕生」までの「7か月」に、「ルナフレーナ誕生~レギスの結婚」までの「数か月」が加算されるので。
「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ月だった場合=加算「0」で「7か月」(最短パターン)
仮に「ルナフレーナ誕生(1月)」と「レギスの結婚(12月)」だった場合=加算「1年」で「1年7か月」(最長パターン)
なので・・・パッと見の印象程「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」って事では無い可能性も有る。
それにルシス王国・王位継承者であるレギスなら、王子の頃から正式な婚約者とまでは行かなくても「将来のルシス国王の妻に相応しい女性」候補がそれなりの人数、忠実なる臣下達によって選定されていただろうし。
この時点では既にレギスはルシス国王に即位しているので、忠実なる臣下達に「国王としての務め=結婚&世継ぎ」を急かされていて当然だろうから。
言ってみれば「レギスの結婚」は、何もない白紙からのスタートでは無い。
寧ろレギスの「結婚を考えようかと思う」って言葉に、忠実なる臣下達が「待ってました!」と言わんばかりに食い付いて、あれやこれやお膳立てしてあげた・・・って状況だったと思えば。
何人かの女性の中から一人を選び、結婚を前提としたお付き合い、正式に婚約発表。
その後、結婚に向けた準備(国民に向けての公務の一環でもある)に勤しみ。
レギスが「結婚を考えようかと思う」と洩らしてから「最短7か月」~「最長1年7か月」後、めでたく「幼なじみのアウライアと結婚」が執り行われた・・・って事になるので。
確かに一国を担う王族の結婚段取りとしては早急&本来ならもっと慎重に進めるべきかもしれないけど。
レギスを取り巻く状況を考慮すれば、そこそこ現実味&納得出来るタイムスケジュールじゃないかな?どうだろ?
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最終【M.E.732年(24年前)】の出来事をまとめると。
年表上に「テネブラエにて、ルナフレーナ誕生」という事実がある以上、年表に書かれていなくても「シルヴァの妊娠&発表」という事実がある筈で。
その「シルヴァの妊娠&発表」がキッカケで、レギスは結婚を決意し「幼なじみのアウライアと結婚」した・・・だとしたら、
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
とは書かれていても、実際にはレギスが結婚を決意し、実際にアウライアと結婚するまでには「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間があった可能性があり。
それなら、レギスが結婚を決意したキッカケは、確かに「シルヴァの妊娠&発表」だったかもしれないけど。
レギスが実際に「アウライアとの結婚」するまでには「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間があったんだから。
何も「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」訳でも「自暴自棄&忠実なる臣下達に勧められるままに、彼らが用意した女性と結婚した」訳でも無い。
レギス自身が「ルシス王族=結婚を急かされる立場」にあるので、結婚話自体がお膳立てされ早く進んだ可能性はあるだろうけど。
レギスは「ルシス王族=結婚を急かされる立場」でありながら「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間をかけて「幼なじみのアウライア」を選び、愛を育み、結婚した・・・のだったら。
レギスはシルヴァとレイヴスとの関係にケジメを付けた上で。
自分を愛してくれる「幼なじみのアウライア」を愛し、一人の男性として、そしてルシス国王として彼女と結婚したのだから。
レギスの結婚には、後ろ暗い事なんて無かった・・・と、思っています。
とは言え、やっぱり「最短7か月」は厳しい・・・せめて「1年」位は欲しいトコですけど。
スピード結婚だったとしたら、忠実なる臣下達がレギスの気が変わる前にと婚姻&結婚を急いだのかもしれない。
旧約でのレイヴスとイリスの結婚も、忠実なる臣下達からの圧力で・・・みたいなトコあったし。
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【M.E.736年(20年前)】
で、漸く今回の最後「ルシス王国にて、ノクティス誕生」ですが。
ココまでの流れ的に、ルナフレーナが姉さん女房になるのは仕方がない・・・って事になります。だって「ルナフレーナ誕生(=シルヴァの妊娠)」がキッカケでレギスはノク母と結婚しているんだから、ここが逆転する事は無い。
でも正直、何で「四歳差=4年」も空いているのかは謎です。
ここに来て「やっぱりシルヴァに未練があって踏み切れなかった・・・」って事は無いと思うので。
この辺りに「シルヴァとレギスの子=レイヴス(神凪とルシス王家の混血)」という事実を知っている極一部の忠実なる臣下達に「ルシスの血を引く男児(=レイヴス)が存在する以上、新たな子を成すべきでは無い」みたいな「慎重派」が居て、なかなか事が進まなかった・・・って事なのかな、と。
「いやいや、忠実なる臣下達が、
レギスの結婚&世継ぎを望んでたんじゃないの?」
って話ですが・・・個人的にはルシス王国の内部勢力って三勢力あって「忠実なる臣下達」とは言っても一枚岩では無い、と思ってて。
これは古の時代より伝承される「神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」「後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族」「ルシス王家が恐れているのは、男兄弟になる事」と言った、昔からの真偽の怪しい仕来りに「賛成」「反対」「中立」の三勢力に分かれている・・・そんなイメージ(大分キナ臭い)。
とは言え、やっぱりルシス王家を継ぐ後継者不在という訳にはいかない・・・という流れに3年程掛けてなって。
ルナフレーナ誕生から4年後、やっと待望の「ルシス王国第一王子・ノクティス」が生まれるに至った・・・と。
だから「勢力」によっては、ノクティスは「ルシス王家の血を引いていても、ルシス王家の力を引く正統後継者とは認められていなかった」・・・かもしれない。
最後の最後で、こんな不穏な話しも何ですが・・・実際【FF15】で、あんだけ内部に裏切者が居た設定になってるのなら。
実は「敵は外(ニフルハイム帝国)では無く、内(ルシス王国)に居た」んだけど。
それを認めない&残さない為に、忠実なる臣下達は「想い出・記憶」を改編・改竄。
色々な歪んだ「想い出・記憶」の帳尻を合わせた結果、後の世界では「ニフルハイム帝国=全ての元凶」となってしまった。
だから【FF15】の世界では、そういう世界になってしまっているし。
無理矢理そういう世界にした代償として、歪に歪み多くの矛盾を抱え、本来の「想い出・記憶」から掛け離れた、崩壊へと傾く世界になってしまっている。
勿論、実際にはあり得ないんだけど。
自分の二次創作としては、今まで書いてきた事を踏襲している内容なので。
ノクティスは勢力によっては「ルシス王家の血を引いていても、ルシス王家の力を引く正統後継者とは認められていなかった」、つまり「光耀の指輪を嵌める資格を持たない立場だった」としても、不思議ではないかな・・・って思ってます。
実際のトコ【FF15】のノクティスを見てても「過去の世界=完璧なルシス王国王子」ってビジョンが見えない。
寧ろ「過去の世界=完璧なルシス王国王子でなかった」のに「【FF15】ではルシス王国王子に選ばれてしまった」からこそ、【FF15】のノクティスは「王子らしくない」「光耀の指輪を嵌めるのを避けた&恐れた」みたいな・・・そういう捉え方と受け取っていただければ。
◇前回の記事の範囲
《M.E.725年(31年前)》
ルシス王国と、ニフルハイム帝国が交戦状態。
当時、王子だったレギスも、シド・クレイラス・ウィスカムと共に前線へ。
◇今回の記事の範囲
《M.E.728年(28年前)》
テネブラエにて、レイヴス誕生。
《M.E.729年(27年前)》
ルシス112代国王・モルスが逝去⇒レギスが113代国王に即位。
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
《M.E.736年(20年前)》
ルシス王国にて、ノクティス誕生。
◇次回の記事の範囲(予定)
《M.E.741年(15年前)》
ノクティス(5歳)が「選ばれし王」に指名される。
ノクティスを守る為に、レギスは「王の剣」を設立。
《M.E.744年(12年前)》
シガイに襲われた際の怪我の療養の為、ノクティスはテネブラエ・フェネスタラ宮殿へ。
その情報が帝国に漏れており、共に訪れていたレギスを狙ったニフルハイム軍が襲撃。
この際、フルーレ兄妹の母・シルヴァが(レイヴスを庇い)命を落とす。
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【M.E.728年(28年前)】
前回の【M.E.728年(28年前) の 7カ月前】のトコでちょっとフライングしましたが・・・今回は【M.E.728年(28年前)】の「テネブラエにて、レイヴス誕生」から。
前回のおさらいになりますが。既にレイヴスが生まれた時点なので、レギスは「シルヴァとの結婚」は諦めざるを得なかったけど「レイヴスの実父である事」・・・ニュアンスとしては「フェネスタラ宮殿内など、極限られた人間・場所では親子として接したい(=レギスとしても公にする事までは求めていない)」=具体的には「レイヴスの事を、息子と呼びたい」&「レイヴスに、父上と呼んでもらいたい」といった願いは、諦めていません。
「いや、ココまで来たら諦めよ?」
って感じですが・・・だってレギスは二人の事を、どうしても諦めきれなかったから仕方がない。
ココでまず考えなきゃならないのが【M.E.728年(28年前) の 7カ月前】にシルヴァの妊娠が発覚して【M.E.728年(28年前)】にレイヴス誕生・・・だとしたら「シルヴァが結婚式を挙げたのは何時?」って話で。
もしも自分がこの場を取り纏めなきゃならないとしたら、そりゃ一刻も早いウチが良いに決まってるので・・・遅くても一か月以内には結婚式まで漕ぎ着けたい。
例えばの話。シルヴァの妊娠が発覚⇒1か月以内に結婚式を挙げても、お腹の子は既に約3カ月だろうから。
順調に育てば、結婚約7か月後にはお腹の子は生まれてきてしまう・・・だって最初の時点で約3か月のズレがあるんだから。
そうなると当然、世間体の問題が出て来るので。
まぁ、何の前触れもなく突然、国のトップが結婚って時点でアヤシイんだけど・・・そんな事は分かっていても、周囲は何とかして体裁を保たなきゃならないモノで。
じゃあ、どうして誤魔化すかって言ったら、実際は「予定通り10か月位で生まれて来た」んだけど、帳尻を合わせる為に「予定より3か月程、早く生まれた」事にして。
早産だった事を理由に「母子の身体への負担を考慮し、暫くの間は絶対安静」&「王子のお披露目は、二人の体調が安定してから」とし、生後間もないレイヴス君を表舞台から遠ざける(=顔見せすら一切無し)。
だってそうでもしないとレイヴス君は「実際10か月で生まれて来たんだから、相応の大きさ&元気な男の子」だろうから。
早産と思わされている民衆に「予定より3か月も早く生まれた割には、普通に元気そうじゃない?」って疑われかねない。
だからその違和感を誤魔化す為に、当面の間は表舞台には出さず。
生後3か月位たってから「早く生まれた為、心配しましたが・・・3か月でここまで大きくなりました」と、お披露目する。
これが妊娠発覚から最速で結婚式を挙げた時のスケジュールなので。
「お腹が目立つようになるまで」は勿論、結婚式までの日数を4か月、5か月と遅らせれば遅らせる程「同じだけの日数、早く生まれた」事にしなきゃならなくなる。
そう考えると、あの世界観で「4~5か月も早産の子が元気に育つ」という事が民衆にとって有り得る事なのか?
先のスケジュール同様、生後3か月位たってから「早く生まれた為、心配しましたが・・・3か月でここまで大きくなりました」とお披露目したトコで・・・「4~5か月も早産だった子」が、3か月後には「平均的な3か月の子」と同じ大きさに育っている事に、民衆が納得してくれるものか?
つまり、帳尻を合わせなきゃならないのなら、最初のズレは少しでも小さい方が誤魔化しやすい・・・そういう判断から、シルヴァは妊娠発覚から1か月以内には結婚式を挙行した。
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その場合。レギス側から見れば「シルヴァのお腹には、自分の子が宿っている」と分かってから「自分がシルヴァと結婚し、お腹の子を自分の子として育てる」為に奔走出来た時間は、結婚式までの1か月しかなかった・・・と言う事で。
それはイコール「シルヴァとの結婚」は1か月で諦めなきゃならなかった・・・って事でもある。
ので「シルヴァとの結婚」は諦めざるを得なかったけど、何時まで経っても「レイヴスの実父である事」はずっと諦められなかった・・・としても許してあげて欲しいなって。
という訳で。「テネブラエのシルヴァ様が、無事男児をご出産!」という知らせを受け、友好国の慶事であるとして「是非、祝いの品を・・・!」とか何とか理由を付けて、引き留める臣下を振り切り、喜び勇んでテネブラエへ向かったレギスは(注意:身内外の産後すぐの見舞いは母子の負担になるので控えましょう)。
絶対安静としてシルヴァと一緒に休養中のレイヴス君を見て・・・そりゃもう涙が出る程、嬉しかったし。揺り籠で眠る我が子を見たら・・・益々「レイヴスの実父である事」を諦める事が出来なくなった。
これは世のお父さんの話でも良く聞きますが。やっぱり生まれて来た「自分の子」を目にしたら、一気に実感&父親としての責任感が湧く・・・と言うので。レギスもそうだったんじゃないかな、と。
そんな父親としての責任感&息子への父性から、レギスは何とか「レイヴスの実父である事」だけは認めて貰えないか・・・その可能性を模索していた。
勿論、あの子が物心つく年頃になれば実父と養父が違うという事で苦しめてしまうかもしれない。
当然、養父を引き受けてくれた男には、自分の我儘で苦労を掛けてしまうだろう・・・そんな事は分かっていた。
分かっていたけど、それでも。
あの子を愛する気持ちがあれば、愛を持って接すれば、きっと分かってもらえる、と。愚直なまでにそう信じ。
レギスはインソムニアに戻っても、遠く離れた我が子の事を想う毎日を送っていた。
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【M.E.729年(27年前)】
でもそんな都合の良い話、そうそう受け入れられる筈が無く。
レギスの努力&想いも届かず、レイヴスが生まれて1年。
そうであってもレイヴスを想い続ける毎日を送っていたレギスだったけど・・・ある出来事をキッカケに、彼の日常は一変してしまった。
父・モルスの逝去により、ルシス王国113代国王に即位。
国の最高職とも言える国王となったからには、王子だった今までの様にはいかず。
父王より託された、国王としての責務を果たさなければならず。
国の為、王を慕う民の為、忠実なる臣下達の為・・・今の自分が国王として出来る事を成さねばならず。
どんなに忙しい毎日でも、レイヴスの事を想わない日など無かったけれど。
ルシス王国国王としての責務に忙殺される毎日では、今までの様に「遠く離れた我が子」中心という訳にはいかなくなってしまった。
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上記年表の「《M.E.728年(28年前) テネブラエにて、レイヴス誕生」は自分で書き足した項目なので、普通の「イオスの歴史」を追うと気付きにくいかもしれませんが。
こうやって書き足すと「レイヴス誕生の1年後。先代が亡くなり、レギスがルシス王国113代国王に即位している」という事になるので・・・このタイミングを「レギスはどうしても、レイヴスの件から離れざるを得なかった」って転換期に置きます。
これは「最終的にレギスは、レイヴスの実父である事を諦めざるを得なかった」って事実があるので。
そこに寄せるには、ずっとレイヴスが生まれた時の熱量で思い続けてもらう訳にはいかず。レギスには申し訳ないけど、どこかではちょっとトーンダウンしてもらわなきゃならない。
でも生半可な事でトーンダウンさせてしまうと、レイヴスへの愛情が薄くなってしまった様な印象になってしまうので。
「国王に即位したからには、
レイヴスの事ばっかり・・・って訳にはいかなくなってしまった。」
って尤もらしい理由を付ける事で「国王としてのレギス」と「父親としてのレギス」のバランスを取ろう・・・って、そういう思惑。
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【M.E.732年(24年前):ルナフレーナ誕生】
レイヴス誕生から4年、そしてレギスが国王に即位して3年。
王として多忙な日々を送りながらも、遠く離れた我が子を想い続けるレギスにとっては、公務でテネブラエを訪れた際の我が子との一時が、何にも代えがたい大切な時間となっていた。
何時か自分の事を「父上」と呼んで欲しい・・・レイヴスが生まれ4年経った今でも、レギスはそう願っていた。
んだけど・・・ここで決定的な出来事が起きる。
それが「ルナフレーナの誕生」で・・・レギスに突き付けられた「シルヴァの覚悟&決意」。
最初にお断りしておくと。レギスが「ルナフレーナが生まれるまで、シルヴァが身籠っている事を知らなかった」って事は無いと思うので(普通にオメデタイ話題として、耳に入るだろうから)。
このレギスに突き付けられた「シルヴァの覚悟&決意」のタイミングは、正確にはルナフレーナが生まれた【M.E.732年(24年前)】では無く。
レイヴス誕生の時の様に、それより少し前の「【M.E.732年(24年前)】の数か月前」となります。
要は「シルヴァの妊娠」=「シルヴァの覚悟&決意」で。
それをレギスが知ったタイミング=「シルヴァの覚悟&決意」を知り、二人の為に身を引こうと決意したタイミング・・・って事。
つまりレギスがここまで「レイヴスの実父である事」を諦めずに来れたのは、
「きっと神凪としての立場上、やむを得なかっただけで。
本当はシルヴァも、それを願ってくれている。」
そう信じていたから、
「自分が諦めるという事は、シルヴァを裏切る事になる。」
「彼女の為にも、自分が何とかしなければならない。」
そう信じているからこそ・・・レギスは愛する女性を、愛しい我が子を、見捨てる事なんて出来なかった。
「いや・・・いい加減、目を覚まして現実を見よ?」
と・・・ここまで来るとレギスの恋は盲目振りに、同情の目しか向けられくなってしまいますが。彼は「恋の魔法」に掛かっているような状況なので仕方がない。
「例え他の男と結婚しても、それはやむを得ない事情があっての事で。
心までは明け渡した訳では無い。
彼女の心は今も尚、自分(=レギス)にあるのだ」と・・・そう思えている間は、彼は「恋の魔法」に掛かったままで、その夢から目覚める事は無い。
逆を言えば「そう思えなくなった時」が、レギスが「恋の魔法」から覚める時で。
つまり「ルナフレーナの誕生」という事実により、
「やむを得ない事情で、他の男と結婚したのだとしても。
今では身も心も、その男のモノで。
彼女の心は既にもう、自分(=レギス)にないのだ」と・・・そう思ってしまったから、彼は「恋の魔法」から覚め、やっと現実を見る事が出来るようになった。
今までずっと「彼女の為」を想って頑張って来たけど、それは自分の独り善がりで。
彼女はそんな事、望んではいない。
今はもう、自分の入る余地などない「幸せな家族」を築く事を選んだのだから。
自分のシルヴァとレイヴスへの想いは・・・彼女の「幸せな家族」の妨げとなる、誰の為にもならない。
だから「彼女の為」に、自分は身を引こう・・・レギスはそう決意した。
でも「恋の魔法」から覚めても「彼女の為」にと想う気持ちが冷める事は無かった。
だってそれは「恋の魔法」でも何でもない、レギスの心からの「愛情」だったから。
何て言うか・・・「恋の魔法」から覚めたからと言って、シルヴァの事なんかどうでも良くなるのでは無くて。
あんだけ重たい「恋の魔法」から覚めても、結局「彼女の為」にと想って行動している。
そこに「強力な恋の魔法 < 紛れも無いレギスの愛情」って構図を重ねてやれれば良いかなって。
でないと「レギスはシルヴァに魅了され良いように利用&弄ばれてた」・・・みたいになっても、それこそ申し訳ないので。
じゃあ何でレギスはこんな「強力な恋の魔法」に掛かっていたのかと言うと、神凪・シルヴァが「後世では魔女のイメージと重ねられてしまう程の、男性を魅了し虜にする魔性の女」だったから。
ココに関しては混沌とし過ぎて長くなるので、別記事にまとめました。
宜しければ、そちらをお願いします(但し、読んで納得出来るかは別問題)。
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そんな感じで「神凪・シルヴァ=魔性の女」だったとしたら、もう一つの違和感も解消できる。それが「ルナ父が、良い人過ぎる」という点。
普通に考えて、結婚後も実父が父親面して来るって・・・養父を引き受けたルナ父にしたら心穏やかで無くて当然だし。
色々な面倒事も全部込みで引き受けようってルナ父にしたら「真っ当な家族関係を築く為にも、レギスには早く諦めて手を引いて欲しい」って内心思ってても当然っていうか、ルナ父にはそう主張する権利がある筈。
でも彼がそれをしなかったのは、彼女の言動から「シルヴァもレイヴスの父親はレギスであって欲しいと願っている」と察していても、「シルヴァは伴侶として自分を結婚相手に選んだ」という事実が確かにあるので。
レギスに対する想いは「レイヴスの父親」として向けられているモノで。
彼女の愛情は「結婚相手に選んだ自分」に向いている。
きっとシルヴァが真に愛しているのはレギスではなく自分だと・・・そう信じていたから。
要はルナ父はルナ父でレギス同様、シルヴァの「恋の魔法」に掛かっていて。
傍から見ればそんな「都合の良い男」と揶揄されそうな状況でも、「レギスに対する態度&感情も、自分を信じてくれているからこそだ(=そうでもなければ、こんな関係が許されるとは思わない筈)」&「彼女がレイヴスの父親にレギスを望むのなら、それに口出しするのは可哀想だ(=そこを含め、全てを理解してあげるのが夫としての自分の務め)」と、当たり前に思っていた。
そんな日々を送っていたルナ父なので・・・「お許しが出た」と言うのも露骨な話ですけど。
その後、シルヴァが「自分の子(=ルナフレーナ)」を身籠っている事を知った時は「やっと自分も、彼女の子の父親になれるんだな」って思えたんじゃないかな?
とは言っても、それは「種としての真っ当な本能&感覚」であって。
ルナ父がレイヴスに対して本当の愛情を掛けて育てて来たからこそ「レイヴスは真相を知るまで、ルナ父が実父と信じて疑わなかった」って事実に繋がるし。
ルナフレーナが生まれた後も、レイヴス自身が「分け隔てなく愛し育ててくれた」って思えてたなら。
やっぱりそれは、本人の意志を無視した「恋の魔法」による影響なんてモノでは無く。
ルナ父は、本当にレイヴスの事を我が子として愛し育てていた・・・とても「愛情深い男性」だったんだろうな(希望)・・・って。
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【M.E.732年(24年前):レギスの結婚】
と言う流れからの【M.E.732年(24年前)】もう一つの大きな出来事。それが「レギスが、幼なじみのアウライアと結婚」した・・・と言う事。
つまり言いたい事としては「シルヴァの妊娠=自分への愛情よりも、家族の幸せを選んだと受け止め。自分もケジメを付ける&ルシス国王の務めとして、身を固める事を決意」⇒「幼なじみのアウライアと結婚した」って事なんですけど。
ここに関しても、これだけだと誤解を生んでしまいそうなので少し補足します。
レギスの妻「幼なじみのアウライア=ノク母」として、彼女の事は 新約 3 で「シルヴァの結婚数年後にレギスが「これが皆の為になるのだ」と決意した上で、共にルシス王国を支えてくれる伴侶を探し、選ばれたのが昔から懇意にしていたノク母だった・・・ってなら、別に不実・不貞って裏切りにもならないんじゃないかな?」と書いた様に。
具体的な彼女との結婚話は「シルヴァの結婚数年後」もっと絞ればこの「シルヴァの妊娠を知った後」なので、レギスは婚約者が居ながら他の女性に現を抜かしていた訳でも、二股を掛けていた訳でもなかった。
何だけど「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】の出来事になるので「それをキッカケに、レギスは別の女性と結婚した」・・・そこに至るまでのアウライアとの関係性がどうであっても「キッカケ自体は、ルナフレーナ誕生」⇒「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」と言う様なイメージが過ってしまう。
でもそれって「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】だったとしても、先に書いた様にシルヴァが身籠っている事自体は、もっと早くに分かっていた筈なので。
日本で言えば「雅子様のご懐妊正式発表は妊娠3カ月」・・・つまり皇族・王族クラスが「妊娠3カ月で発表」と言うのにリアリティがあり(発表が早過ぎるのも心配だけど、公務を控える為には遅すぎるのも良くない・・・みたいな)。
其れに倣って、シルヴァがテネブラエ国内向けに妊娠3か月で発表していた・・・って設定でも良ければ。
レギスは「ルナフレーナ誕生」より「7か月」前には、シルヴァの妊娠を知っていた=この時に「身を固める決意をした」って事になるし。
その上で実際の「ルナフレーナ誕生」から「レギスの結婚」までの「月数」も加算されるので。
こう考えると「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ【M.E.732年(24年前)】だったとしても、「シルヴァの懐妊発表~ルナフレーナ誕生」までの「7か月」に、「ルナフレーナ誕生~レギスの結婚」までの「数か月」が加算されるので。
「ルナフレーナ誕生」と「レギスの結婚」が同じ月だった場合=加算「0」で「7か月」(最短パターン)
仮に「ルナフレーナ誕生(1月)」と「レギスの結婚(12月)」だった場合=加算「1年」で「1年7か月」(最長パターン)
なので・・・パッと見の印象程「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」って事では無い可能性も有る。
それにルシス王国・王位継承者であるレギスなら、王子の頃から正式な婚約者とまでは行かなくても「将来のルシス国王の妻に相応しい女性」候補がそれなりの人数、忠実なる臣下達によって選定されていただろうし。
この時点では既にレギスはルシス国王に即位しているので、忠実なる臣下達に「国王としての務め=結婚&世継ぎ」を急かされていて当然だろうから。
言ってみれば「レギスの結婚」は、何もない白紙からのスタートでは無い。
寧ろレギスの「結婚を考えようかと思う」って言葉に、忠実なる臣下達が「待ってました!」と言わんばかりに食い付いて、あれやこれやお膳立てしてあげた・・・って状況だったと思えば。
何人かの女性の中から一人を選び、結婚を前提としたお付き合い、正式に婚約発表。
その後、結婚に向けた準備(国民に向けての公務の一環でもある)に勤しみ。
レギスが「結婚を考えようかと思う」と洩らしてから「最短7か月」~「最長1年7か月」後、めでたく「幼なじみのアウライアと結婚」が執り行われた・・・って事になるので。
確かに一国を担う王族の結婚段取りとしては早急&本来ならもっと慎重に進めるべきかもしれないけど。
レギスを取り巻く状況を考慮すれば、そこそこ現実味&納得出来るタイムスケジュールじゃないかな?どうだろ?
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最終【M.E.732年(24年前)】の出来事をまとめると。
年表上に「テネブラエにて、ルナフレーナ誕生」という事実がある以上、年表に書かれていなくても「シルヴァの妊娠&発表」という事実がある筈で。
その「シルヴァの妊娠&発表」がキッカケで、レギスは結婚を決意し「幼なじみのアウライアと結婚」した・・・だとしたら、
《M.E.732年(24年前)》
テネブラエにて、ルナフレーナ誕生(ゲンティアナがフルーレ家に居着く)。
レギスが、幼なじみのアウライアと結婚。
とは書かれていても、実際にはレギスが結婚を決意し、実際にアウライアと結婚するまでには「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間があった可能性があり。
それなら、レギスが結婚を決意したキッカケは、確かに「シルヴァの妊娠&発表」だったかもしれないけど。
レギスが実際に「アウライアとの結婚」するまでには「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間があったんだから。
何も「シルヴァに振られたから、直ぐに幼なじみのアウライアと結婚した」訳でも「自暴自棄&忠実なる臣下達に勧められるままに、彼らが用意した女性と結婚した」訳でも無い。
レギス自身が「ルシス王族=結婚を急かされる立場」にあるので、結婚話自体がお膳立てされ早く進んだ可能性はあるだろうけど。
レギスは「ルシス王族=結婚を急かされる立場」でありながら「最短7か月」~「最長1年7か月」の時間をかけて「幼なじみのアウライア」を選び、愛を育み、結婚した・・・のだったら。
レギスはシルヴァとレイヴスとの関係にケジメを付けた上で。
自分を愛してくれる「幼なじみのアウライア」を愛し、一人の男性として、そしてルシス国王として彼女と結婚したのだから。
レギスの結婚には、後ろ暗い事なんて無かった・・・と、思っています。
とは言え、やっぱり「最短7か月」は厳しい・・・せめて「1年」位は欲しいトコですけど。
スピード結婚だったとしたら、忠実なる臣下達がレギスの気が変わる前にと婚姻&結婚を急いだのかもしれない。
旧約でのレイヴスとイリスの結婚も、忠実なる臣下達からの圧力で・・・みたいなトコあったし。
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【M.E.736年(20年前)】
で、漸く今回の最後「ルシス王国にて、ノクティス誕生」ですが。
ココまでの流れ的に、ルナフレーナが姉さん女房になるのは仕方がない・・・って事になります。だって「ルナフレーナ誕生(=シルヴァの妊娠)」がキッカケでレギスはノク母と結婚しているんだから、ここが逆転する事は無い。
でも正直、何で「四歳差=4年」も空いているのかは謎です。
ここに来て「やっぱりシルヴァに未練があって踏み切れなかった・・・」って事は無いと思うので。
この辺りに「シルヴァとレギスの子=レイヴス(神凪とルシス王家の混血)」という事実を知っている極一部の忠実なる臣下達に「ルシスの血を引く男児(=レイヴス)が存在する以上、新たな子を成すべきでは無い」みたいな「慎重派」が居て、なかなか事が進まなかった・・・って事なのかな、と。
「いやいや、忠実なる臣下達が、
レギスの結婚&世継ぎを望んでたんじゃないの?」
って話ですが・・・個人的にはルシス王国の内部勢力って三勢力あって「忠実なる臣下達」とは言っても一枚岩では無い、と思ってて。
これは古の時代より伝承される「神凪と王は結ばれてはならない、子を成してはならない」「後継者となる男系男子一人しか、子を儲ける事が許されていない一族」「ルシス王家が恐れているのは、男兄弟になる事」と言った、昔からの真偽の怪しい仕来りに「賛成」「反対」「中立」の三勢力に分かれている・・・そんなイメージ(大分キナ臭い)。
とは言え、やっぱりルシス王家を継ぐ後継者不在という訳にはいかない・・・という流れに3年程掛けてなって。
ルナフレーナ誕生から4年後、やっと待望の「ルシス王国第一王子・ノクティス」が生まれるに至った・・・と。
だから「勢力」によっては、ノクティスは「ルシス王家の血を引いていても、ルシス王家の力を引く正統後継者とは認められていなかった」・・・かもしれない。
最後の最後で、こんな不穏な話しも何ですが・・・実際【FF15】で、あんだけ内部に裏切者が居た設定になってるのなら。
実は「敵は外(ニフルハイム帝国)では無く、内(ルシス王国)に居た」んだけど。
それを認めない&残さない為に、忠実なる臣下達は「想い出・記憶」を改編・改竄。
色々な歪んだ「想い出・記憶」の帳尻を合わせた結果、後の世界では「ニフルハイム帝国=全ての元凶」となってしまった。
だから【FF15】の世界では、そういう世界になってしまっているし。
無理矢理そういう世界にした代償として、歪に歪み多くの矛盾を抱え、本来の「想い出・記憶」から掛け離れた、崩壊へと傾く世界になってしまっている。
勿論、実際にはあり得ないんだけど。
自分の二次創作としては、今まで書いてきた事を踏襲している内容なので。
ノクティスは勢力によっては「ルシス王家の血を引いていても、ルシス王家の力を引く正統後継者とは認められていなかった」、つまり「光耀の指輪を嵌める資格を持たない立場だった」としても、不思議ではないかな・・・って思ってます。
実際のトコ【FF15】のノクティスを見てても「過去の世界=完璧なルシス王国王子」ってビジョンが見えない。
寧ろ「過去の世界=完璧なルシス王国王子でなかった」のに「【FF15】ではルシス王国王子に選ばれてしまった」からこそ、【FF15】のノクティスは「王子らしくない」「光耀の指輪を嵌めるのを避けた&恐れた」みたいな・・・そういう捉え方と受け取っていただければ。
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