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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 31》
- 2024/10/01 (Tue) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【結局、エイラ&氷神シヴァは誰なの?】
【後悔しても、しきれない・・・彼女の罪】
【次の「イオスの世界(子要素)」=「死後の世界」?】
【「世界の理=抗えない運命」に守られた世界】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【結局、エイラ&氷神シヴァは誰なの?】
【後悔しても、しきれない・・・彼女の罪】
【次の「イオスの世界(子要素)」=「死後の世界」?】
【「世界の理=抗えない運命」に守られた世界】
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【結局、エイラ&氷神シヴァは誰なの?】
まずは、言い訳から始まりますが・・・!
ここまでで「炎神系統:アーデン&炎神イフリート」と「剣神系統:ソムヌス&剣神バハムート」の、足取りを追い掛けて来て。
今回は三人組最後「氷神系統:エイラ&氷神シヴァ」・・・なんですが。
正直、今回が一番難しい&フィーリングです。何でかって言うと、
アーデンは【FF15】ではプレイアブルでは無かったけど主要キャラ&【エピソード・アーデン】では主役を務めていたし。
炎神イフリートも【FF15】冒頭&ラスボス戦前を飾ったり、【エピソード・アーデン】ではアーデンと一緒に共闘したりと出番が多かった。
ソムヌス&剣神バハムートは【FF15】では、詳細よく分からんかったけど。
ソムヌスは【エピソード・アーデン】では、アーデンの回想シーン&直接対決で衝突したり。
剣神バハムートは【エピソード・アーデン】での最後、アーデンに選択を迫ったりと・・・アーデン&炎神イフリート程では無いにせよ、そこそこ出番はあった(+加えて「剣神」という立ち位置が特徴的)。
でもエイラ&氷神シヴァって・・・出番があったと言えばあったし、無かったと言えばなかったと言うか。
エイラは【エピソード・アーデン】の回想シーンに出て来たけど、あのエイラって今回の二次創作的には「エイラの存在ソックリさん(=ミルス)」であって、エイラ本人では無いし。
【エピソード・アーデン】最後の、アーデンを逆鉾でザクザク刺してくるエイラに関しても、世界の「記憶・想い出」によって、ああいうエイラを強いられている=オリジナルのエイラはあんな感じでは無い・・・と思って見てる。
そして氷神シヴァの方も、正直どれがオリジナルの氷神シヴァか分からない。
いや【FF15】基準で見れば「結局、ゲンティアナが、シヴァだったでしょ?」って感じだと思いますが。
確かにゲンティアナは氷神シヴァだったけど、氷神シヴァっていっぱい居たじゃないですか(ノクティス様ハーレム状態)。
で、前にも書いたけどレイヴスの「神凪は 死しても その使命から 解放されることはない」って台詞から、七瀬は「神凪の使命とは、世界の為に王と共にある事」+「人間として死を迎えた神凪は、氷神シヴァの一部に還る」=「今までの世界で亡くなった神凪の人数分だけ、氷神シヴァが存在する」&「(人間としての肉体を失っても)氷神シヴァとして、ルシスの王に仕える」って見ているので。
オリジナルの氷神シヴァの候補っていうのは「①ゲンティアナ」「②グロプス渓谷の氷像」「③その他の氷神シヴァのどれか」・・・少なくとも、この3つなんだけど。
ここまでずっと書いてた「魂を同じくする存在」という考え方でいけば、「④個としては複数体だけど、魂としては同一存在」って可能性もあるので。
現状「これがオリジナル!」とは決めかねている・・・要は「エイラ&氷神シヴァ」について掘り下げようと思っても、何処を足掛かりにすれば良いのか、そもそも何処を掘れば良いのか分からないって状態。
なのでこの二人については、個々のイメージから役割&設定&物語を逆算するというよりも。
その他「アーデン&炎神イフリート」&「ソムヌス&剣神バハムート」のイメージを足掛かりに、欠けているピースとして「エイラ&氷神シヴァ」が請け負っていたであろう役割&設定&物語を逆算する・・・事くらいしか出来ないので、何時にも増してザックリ&フィーリングです。
そこのトコをまず最初にお断り&お詫び&言い訳しておきます、御免なさい。
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そんなこんなで自己主張の見えにくい「エイラ&氷神シヴァ」に、今回の二次創作をまとめる為に請け負ってもらわなきゃならない役割は主に三つ。
その①は「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」という事。
ここまでの流れとして、
炎神イフリートは古代ソルハイムの主神だったにも関わらず、人間達の勝手な思い込みにより「魔大戦の首謀者」「裏切者」とされ。
行く行くは、その輝かしい過去の歴史ごと人々の「想い出・記憶」から抹消されてしまう事になるだろう・・・世界の理を知る六神たちは、それが「神様」としての変質・・・もしくは消滅を意味する事を知っていた。
だから彼らは炎神イフリートを・・・愛しい兄弟を世界に留め置く為に、永遠に溶ける事のない氷神シヴァのダイアモンドダストで彼を氷漬けにし。
彼に相応しい場所(ラバティオ火山)に安置し、今の炎神イフリートのまま、永遠に眠らせてやる事を選んだ。
そのような事は、世界の理に反すると・・・神様の意に背く事だと分かっていたけれど。
幼い末弟・剣神バハムートを守る為に働きかけ、それが誤解され、このような結末となった炎神イフリートを・・・誰よりも兄弟姉妹を愛した彼を。
このまま消滅させるなんて事、残された六神達には出来なかった。
だって彼ら六神は、本当は「とても仲の良い兄弟姉妹の神様たち」だったから。
何時かまた「とても仲の良い兄弟姉妹の神様たち」として存在出来る世界を夢見て・・・そのような世界となった時には、再び炎神イフリートが目覚める事を願って。
永遠の別れとなるかもしれない、それでも・・・と。
氷神シヴァは自らのダイアモンドダストで最愛の兄を氷漬けにし、その存在をこのイオスの世界に封印した。
そしてエイラも。
兄・アーデンは「ルシス王国の初代王」となる筈だった・・・正確には「新生ソルハイム王国の初代王」となるべきだった。
でも、寄生虫に侵された人間のネガティブを払拭(=病は気から)するのではなく。
ネガティブに侵された寄生虫を、直接取り込む・・・という治療を続けたせいで。
アーデンは人間達のネガティブに侵された寄生虫を、人間達の闇を一身に抱え込む事となってしまった。
だから彼は「王位には就く事が出来ない」と、自ら王位を辞退し。
再び世界に闇を広げない為。その闇を抱え込んだまま、ソムヌスが引き出せる剣神バハムートの浄化の力によって討たれる事を望んだ。
でも弟・ソムヌスにはそれが出来なかったし、妹・エイラはそれを拒んだ。
兄弟姉妹としてでは無く、特別な存在になりたい・・・一人の女性として愛して欲しい。
それほどまでに兄・アーデンを愛していた妹・エイラにすれば、自分を犠牲にしてまで人間達を救おうとした兄を死なせるなんて・・・二度と兄に会う事が出来なくなるなんて、どうにも耐えられなかった。
だから、ソムヌスがアーデンを殺してしまう位なら。
自分が氷神シヴァの力でもって、アーデンを永遠の氷棺で眠らせる事を選んだ。
本当は・・・彼を送った後、ルシスの王となった幼い弟を助けてやるつもりだった。
きっと兄も、自分にそれを望んでいただろうから。
でも最後の最後、エイラは彼と共に眠る事を選んでしまった・・・人間の身で氷神シヴァの力を行使し続け、人間としての彼女は死んでしまった。でも、
「神凪は 死しても
その使命から 解放されることはない」
彼女の「氷神の魂」は氷神へ還り、そして氷神シヴァとして生まれ直し。
氷神シヴァの一柱となった彼女は、長い長い年月を氷神シヴァ(の氷像)として、彼女にとっての「王」の傍に在り続けた。
自身が氷漬けにしたグロプス渓谷、その氷下に眠るアーデンの永遠の眠りを守る為に。
要するにどちらも「他者の為に消えゆく定めにあった兄を、この世界に留め置きたいが為に、ダイアモンドダストで氷漬けにして封印した」って筋書き上にある。
これは一見すると「シナリオ、だた被りじゃないか?」って感じですが。
氷神シヴァとエイラが同じ「氷神の魂を持つ存在」である以上、両者の性格とか行動原理が似て来るのは当たり前・・・って考え方の上に成り立っているので、被っちゃうのは仕方がないと思ってます。
だって魂が同じなんだから、同じ様な状況に陥ったら、同じ様な行動を取るだろうな・・・そういう考え方。
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【後悔しても、しきれない・・・彼女の罪】
でも、ここまでは「ここまでの流れとして」と書いた様に、振り返りであって。
今回大事なのはココから・・・「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」って部分。
この「後悔している」って部分、今まで書いてないと思うんですけど。
最近まで「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた」って事実があれば良いだけで。
その後~今現在。その事に関して彼女がどう思っているかって、特に意識が向かなかった。
んだけど、ココに来て「後悔している」んじゃないと困るなぁ・・・って。
随分、勝手な話しですが。
今回の二次創作って基本的に「皆が皆、相手の事を想うあまり。皆が皆、少しずつ間違ってしまった」&「その結果、世界が傾き続け。今やひっくり返ってしまう直前」って世界なので。
この「イオスの世界(子要素)」が再生と終焉を繰り返している・・・その首謀者(=実行犯)は、確かにソムヌスなんだけど。
ソムヌスもこの世界の理に囚われている以上、彼も「皆が皆、相手の事を想うあまり。皆が皆、少しずつ間違ってしまった」というルールから外れる事は出来ない。
つまりソムヌスも「誰かの事を想うあまり、少しずつ間違ってしまった」って事にしなきゃならないので。
そうなるとソムヌスの意識が何処に向くかって言ったら、それはアーデンかエイラしかいない。
じゃあ、アーデンとエイラ・・・どっちを選ぶかと言うと。
正直、ずっとソムヌスは「アーデンの為に、少しずつ間違ってしまった」と、思っていた。
つまり「ソムヌスはアーデンに安らかな眠りに就いて欲しかった」=「自分の傍に戻って来て、一緒に眠りに就いて欲しかった」つまり「人間として死ぬ事が出来ないという呪縛から解放され、本来在るべき存在として天上に戻って来て欲しかった」みたいなニュアンスで見ていた(あくまでもニュアンス)。
何でかって言うと、これは話の展開的にと言うよりもメタい理由で。
元々、今回の二次創作が「存在しない【ヴェルサス13】の二次創作」という位置付けなんだけど。
その【ヴェルサス13】に対して「ネット上の一部では【FF15】が腐女子向けって言われてるけど、腐女子向けだったのは【ヴェルサス13】なんじゃない?」って思ってるので。
だったら「弟・ソムヌスは、兄・アーデンに、自分の傍に戻って来て欲しかった」&「兄・アーデンは、自分の還りを待つ弟・ソムヌスの為にも、向こうの世界に還る方法を求めていた」っていう、最後の最後に王道・兄弟カップリングを狙いに行けるので、そこそこ落し所としてはイイんじゃないかな・・・って思っての事だった。
でも、その場合・・・ずっと引っ掛かっていたのがエイラの存在。
元々エイラに関しては、それこそ「アーデンを氷漬けにして封印する」という役割しか見てなかったので、アーデン&ソムヌスで完結で良いと思ってたし。
それこそ腐女子受けを狙いに行くなら、わざわざ兄弟の間に妹を割り込ませる必要も無いだろうから、エイラに関してはオマケ・・・とは言わないけど、まぁ一歩引いた位置で良いかなと思ってた。
でも儀典でエイラの過去とか、ミルスから見た過去を突き詰めて行くと、寧ろアーデンに対する執着は「ソムヌスよりも、エイラの想いの方が重い」・・・何かパワーバランスが崩れて来ちゃって。
あんだけアーデンに執着したエイラの存在が、物語の真相&最終目的に関わって来ないって、そりゃないだろ・・・みたいな。
それに自分の中の絶対的イメージで『♪ Somnus』が「日本書紀の国産み」と繋がっている以上、世界創世には「男神と女神+逆鉾」が必要なので、「ソムヌスとエイラ+神凪の逆鉾」は絶対条件になって来る(これがエイラに請け負ってもらう役割②)。
つまり世界創世の首謀者(=実行犯)は、ソムヌスだとしても(彼が見ている夢だから)。
その場には必ずエイラが一緒に居る筈なので。
最終的な落し所としては、やっぱりアーデン&ソムヌス&エイラの三人が揃う事になる。
*但し、実際に「日本書紀の国産み」のような事をしている訳では無く「ソムヌスの夢が具現化する過程のイメージ」=「日本書紀の国産み」みたいな感じ、というだけ。
そうなった時に、ガンガンに腐女子受けを狙いに行くなら「お兄ちゃんに還って来て欲しい弟・ソムヌス」&「弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求める兄・アーデン」を軸に「二人の望みを叶える為に協力している妹・エイラ」でも良かったんだけど。
実際のトコ・・・そうはならんやろう、と。どう考えてもエイラが二人の間を取り持つ為に動いている様には思えない。
じゃあ、この辺りのバランスを整えようと思ったらどう置き直すか・・・って考えたら。
「最愛の兄に還って来て欲しい妹・エイラ」+「妹弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求める兄・アーデン(アーデンが還る事が妹の望み&その望みが叶う事が弟の望み)」+「世界の理に囚われ続けている兄姉の為、彼らが解放される世界を夢見る弟・ソムヌス(兄が還れば、姉は救われる=三人一緒に眠りに就ける世界とは、兄も姉も呪縛から解放された世界)」と言う見方。
寧ろ男二人を両サイドに置いて、エイラを真ん中+ちょっと上に置く・・・アーデンとソムヌスがエイラの為に動いてる感じ。
これなら先に書いた、ソムヌスも「誰かの事を想うあまり、少しずつ間違ってしまった」⇒「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」ってラインに乗せてやる事が出来る。
んだけど・・・このままだとちょっと都合が悪い。
と言うのも「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」としても、この「少しずつの間違い」は「エイラの為に、世界の再生と終焉を繰り返していた事」では無いから。
そもそもソムヌスが世界の再生と終焉を繰り返していたのは、この「イオスの世界(子要素)」が彼が無意識に見る夢の世界が幻光虫によって具現化した世界だからであって、故意にやっていた事では無い。
悪夢を見て目覚め、今度こそ幸せな夢を・・・と願って、再び眠りに就くのを「間違い」と言うのは、あまりに酷な話しだから。
ソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ちは、別に用意しなきゃならない(これはまた後で)。
それに「最愛の兄に還って来て欲しい妹・エイラ」も、ちょっと都合が悪くて。
というのも、そもそもアーデンが地上(=人間の世界)に囚われて、天上(=神様の世界)に還って来れないのは、エイラがアーデンを氷漬けにして地上に封印してしまったから・・・直球で言えばエイラのせいなので。
そのエイラが「最愛の兄に還って来て欲しい」が為に、世界の創世に関わっている・・・というのは「元は、お前がそんな事したせいやん?」って話で、ちょっと自分勝手が過ぎる。
この「世界の創世の理由」は物語の根幹部なので・・・ここの説得力が無い&共感が得られないのは致命的。
だからこそ彼女には「後悔」してもらわなきゃならない。
最初に「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」と書いたように。
自分がアーデンと一緒に居たいから「最愛の兄に還って来て欲しい」のではなく。
兄を世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔しているから、兄がその呪縛から解放される事を願っている・・・その結果が「最愛の兄が還って来てくれる事」であって。
あくまでも自分の為では無く、アーデンの為を想って、それを願っている・・・というトコに着地させる。
これならまぁ、多少円やかになるかな、と。
結果「妹も弟も自分の為ではなく兄の為を想って、兄が無事還って来れる世界を夢見ている(ソムヌスの場合は、それが姉の救いになるから)」&「アーデンは自分の還りを待つ妹と弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求めていた」って事になるので。
今回の二次創作で前面に押し出して来た、アーデン(&炎神イフリート)の「お兄ちゃん気質&要素」を、最初から最後まで維持出来るし。
兄・アーデンの愛情が妹と弟の両方に向いてる感じがして、双方丸く収めるという意味では良いんじゃないかな、と・・・実際のトコ、どうかは分からないけど。
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【次の「イオスの世界(子要素)」=「死後の世界」?】
で、最後エイラに請け負ってもらう役割③が、死神信仰の布教・・・なんだけど。
この死神信仰の布教はエイラに限った事では無くて「氷神の魂を持つ存在全ての総意」・・・つまりエイラの意向であり、氷神シヴァの意向であり、ゲンティアナの意向でもあるって感じ。
死神信仰については、旧約 9 の頃に一度書いてるんだけど。
何せ1年以上前&二次創作の初期の頃の話なんで、今読み直したら若干修正&補足が必要かなと。
旧約 9 では主に「ゲンティアナ=死神信仰の使い」という位置付けで書いていましたが。
これは、ゲンティアナは当然「氷神の魂を持つ存在」なので、「魂」の部分ではエイラと同じ存在。
そして今生、人間の世界で活動する事が出来る「氷神の魂を持つ存在」はゲンティアナしかいないので、彼女が「氷神の魂を持つ存在全ての総意」として死神信仰を説いている・・・という感じになります。
じゃあ、なんで「氷神の魂を持つ存在」達は、死神信仰を説いていたのか?それは、
【死神信仰】死後の世界=次の世界が、今の世界よりも良い世界となるように、今の世界を精一杯生きなさい。
「次の世界」って言うのも、個人の「次の世界」ではなく、本当に「次の世界」って意識なんじゃないかな。
と、当時書いていましたが。この考え方が「イオスの世界(子要素)」の成り立ちとリンクしていて。
今の「イオスの世界(子要素)」での自分&自分に対する他者の「想い出・記憶」が、次の「イオスの世界(子要素)」での自分の設計図になるのだから(この部分が現世⇒死後の世界⇒転生に相当)。
次の「イオスの世界(子要素)」での自分の為にも、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きなさい。
次の「イオスの世界(子要素)」での自分が、今の「イオスの世界(子要素)」の自分から歪み傾かないよう・・・「自分は自分だと胸を張って言える自分」でありなさい。
自分自身が「何野郎」なのか分からないようでは、次の「イオスの世界(子要素)」では今の自分を保てなくなってしまう・・・他者や世界の都合に追いやられた「自分」になってしまうから。
自分が自分である為にも、自分自身に常に胸を張って、今のこの世界を生き抜きなさい。
と言う様に「イオスの世界(子要素)」の成り立ちを知る存在からすれば、次の「イオスの世界(子要素)」へと引き継がれる「想い出・記憶」の大切さを訴える為のモノだった。
そうは言っても、イオスの世界の人々が「イオスの世界(子要素)=再生と終焉を繰り返している」という概念を理解するのは難しく。
いつの間にか次の「イオスの世界(子要素)」は、「現世の次の世界」⇒「死後の世界」と解釈され。
「次の世界が、今の世界よりも良い世界となるよう、精一杯生きなさい」という教えが、「死後の世界」に希望を繋ぐ未来志向と捉えられ。
そこから転じて、その希望を託した「死後の世界」へと誘ってくれる存在&象徴として、死神が信仰されるようになった・・・人間側から見た死神信仰はそんな感じ。
ただこれは、勝手に解釈している人間側から見るよりも、「氷神の魂を持つ存在」達から見た方が明確で。
要は、今の人々が「死後の世界」に希望を見いだせないようでは、次の「イオスの世界(子要素)」は今よりもネガティブに寄ってしまうし(皆が皆ネガティブな「想い出・記憶」を抱えているという事になるので)。
今の自分が「自分の想い出・記憶=自分は自分だと胸を張って言える自分」でなければ、次の「イオスの世界(子要素)」へ引き継がれる設計図は、他者や世界の都合で歪んだ設計図となってしまい(自分の想い出・記憶が曖昧に継承されるので)。
イオスの世界は益々傾き続け、いずれはひっくり返ってしまう・・・最悪成立しなくなってしまう。
そうならない為にも、次の「イオスの世界(子要素)」・・・世界の人々が言うトコの「死後の世界」を「終わりでは無く、新たな始まり」と位置付け、そこに未来や希望を抱かせる必要があった。
例えこの世界が終わったとしても、次の世界があるのだと・・・今の人々に、そう思ってもらわなければならなかった。
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【「世界の理=抗えない運命」に守られた世界】
じゃあ、肝心の「この役割をエイラが請け負っていた理由」はと言うと。
何度も書いていますが、この「イオスの世界(子要素)」の再生と終焉を繰り返しているのはソムヌスです。彼が見ている夢が、幻光虫によって具現化したのが「イオスの世界(子要素)」なので。
でも世界創世時にはソムヌス一人ではなく、エイラが傍らに居る筈で。
その彼女が何の役割を果たしているのかって考えたら「ソムヌスが見る夢が、少しでも良い夢となりますように」という願いと祈りを込めて、彼が安眠できる環境を整えている・・・そんなイメージ。
エイラもソムヌスも、アーデンが還って来る事を夢見ている、願っている。
でも「ソムヌスの夢」である以上、思い通りの夢を見る事は出来ないので。
次の「イオスの世界(子要素)」が少しでも「アーデンが還って来る夢」に近付けるよう。
また「アーデンが還って来る夢」を見るまで、このイオスの世界が続くよう。
今の「イオスの世界(子要素)」の人々が、次の「イオスの世界(子要素)」を夢見るよう働きかけていた。
で、これがぐるっと回って、ソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ちに繋げる、と。
つまりソムヌスの罪は、世界の再生と終焉を繰り返している事では無く。
姉・エイラが、ゲンティアナが・・・「氷神の魂を持つ存在」たちが、死神信仰の神職者として、人間達に干渉する事を止められなかった事。
アーデンが常に「導き手」に徹したように。
人間達に対して「神様の魂を持つ存在」が「こうしなさい」「こうあるべき」と言う様に、進むべき道を定める事を神様は望まない。
人間達の望むままに・・・それがこの世界の神様の「絶対」だから。
*但し、世界の理に反しない範囲=「自分が果たすべき役割」というのは決められている&人間達が気付かないだけで「自分が果たすべき役割」を果たすよう導かれている。
確かに「死んだら終わりでは無く、次の世界がある」事を知っているゲンティアナ達にすれば、次の「イオスの世界(子要素)」に希望を繋ぐ為にも、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きなさい・・・と言うのは、それはそれで未来志向(ポジティブ)なんだけど。
神様としては、次の「イオスの世界(子要素)」の為に精一杯生きるのでは無く、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きて欲しい。
次の「イオスの世界(子要素)」・・・人間達にすれば「死後の世界」に対して、過度の夢を抱かせる恐れのある死神信仰は、神様の意にそぐわない。
人間達が自らそういう考えに至り、それを望むなら、それはそれで構わない。
でも「神様」や「神様の魂を持つ存在」が、それを人間達に強いるべきでは無いのだから。
絶対的存在である神様がそう言うのなら、それが世界の理なら。
世界の理には従わなければならない・・・ソムヌスはその事をよく理解していた。
嘗て、人間達が思い描く「恐ろしい剣の神様になりたくない」と、剣神バハムートが我儘を言ったせいで、炎神イフリートはこの様な運命を強いられる事となってしまった。
炎神イフリートを失いたくない・・・彼を想ってダイアモンドダストで封印したせいで、蘇った彼は今の「イオスの世界(子要素)」では存在を許されなかった。
アーデンを失いたくない・・・彼を想ってダイアモンドダストで封印したせいで、彼は肉体であり魂でもある幻光虫が地上に閉じ込められ、天上に還る事も、所謂「転生」する事も出来なくなってしまった。
自分達は神様では無い。
だから世界の理には従わなければならない、背く事は出来ない。
どんなに理不尽に思えても、そこに悪意などなくても。
相手を想っての事だったとしても・・・やはり世界の理に背くべきではない。
それはもう、分かっている筈だった。分かっている筈だったのに・・・。
世界の終焉・・・悪夢に目覚めた時、彼女は何時も悲しみに暮れていた。
「この世界でも、アーデンは還って来れなかった・・・」と。
世界の再生・・・再び眠りに就く時、彼女は何時も悲痛な祈りを捧げた。
「次の世界でこそ、アーデンが還って来れますように・・・」と。
そんな姉の想いを知っていたからこそ。
次の「イオスの世界(子要素)」でこそ・・・と。
アーデンが還る世界を夢見るエイラを、ソムヌスは諫める事が出来なかった。
人間達を巻き込むべきでは無いと、分かっていたのに。
それがソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ち。
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やっぱりどうにも、まとまりが悪い気がしますが・・・「エイラ&氷神シヴァ」に関しては、こんな感じで。
今回の二次創作は【ヴェルサス13】の二次創作という位置付けなので、【FF15】では無かった「死神信仰」を入れ込んだんだけど。
それって「死神信仰」の事、何にも分からん・・・って話なので。
よく分からん「エイラ&氷神シヴァ」に、全然分からん「死神信仰」を足す事自体が無理だった。
なので、何となくと言うか。
感覚的に「エイラの立ち位置」みたいなのが伝わればイイかな・・・位の話です。
【結局、エイラ&氷神シヴァは誰なの?】
まずは、言い訳から始まりますが・・・!
ここまでで「炎神系統:アーデン&炎神イフリート」と「剣神系統:ソムヌス&剣神バハムート」の、足取りを追い掛けて来て。
今回は三人組最後「氷神系統:エイラ&氷神シヴァ」・・・なんですが。
正直、今回が一番難しい&フィーリングです。何でかって言うと、
アーデンは【FF15】ではプレイアブルでは無かったけど主要キャラ&【エピソード・アーデン】では主役を務めていたし。
炎神イフリートも【FF15】冒頭&ラスボス戦前を飾ったり、【エピソード・アーデン】ではアーデンと一緒に共闘したりと出番が多かった。
ソムヌス&剣神バハムートは【FF15】では、詳細よく分からんかったけど。
ソムヌスは【エピソード・アーデン】では、アーデンの回想シーン&直接対決で衝突したり。
剣神バハムートは【エピソード・アーデン】での最後、アーデンに選択を迫ったりと・・・アーデン&炎神イフリート程では無いにせよ、そこそこ出番はあった(+加えて「剣神」という立ち位置が特徴的)。
でもエイラ&氷神シヴァって・・・出番があったと言えばあったし、無かったと言えばなかったと言うか。
エイラは【エピソード・アーデン】の回想シーンに出て来たけど、あのエイラって今回の二次創作的には「エイラの存在ソックリさん(=ミルス)」であって、エイラ本人では無いし。
【エピソード・アーデン】最後の、アーデンを逆鉾でザクザク刺してくるエイラに関しても、世界の「記憶・想い出」によって、ああいうエイラを強いられている=オリジナルのエイラはあんな感じでは無い・・・と思って見てる。
そして氷神シヴァの方も、正直どれがオリジナルの氷神シヴァか分からない。
いや【FF15】基準で見れば「結局、ゲンティアナが、シヴァだったでしょ?」って感じだと思いますが。
確かにゲンティアナは氷神シヴァだったけど、氷神シヴァっていっぱい居たじゃないですか(ノクティス様ハーレム状態)。
で、前にも書いたけどレイヴスの「神凪は 死しても その使命から 解放されることはない」って台詞から、七瀬は「神凪の使命とは、世界の為に王と共にある事」+「人間として死を迎えた神凪は、氷神シヴァの一部に還る」=「今までの世界で亡くなった神凪の人数分だけ、氷神シヴァが存在する」&「(人間としての肉体を失っても)氷神シヴァとして、ルシスの王に仕える」って見ているので。
オリジナルの氷神シヴァの候補っていうのは「①ゲンティアナ」「②グロプス渓谷の氷像」「③その他の氷神シヴァのどれか」・・・少なくとも、この3つなんだけど。
ここまでずっと書いてた「魂を同じくする存在」という考え方でいけば、「④個としては複数体だけど、魂としては同一存在」って可能性もあるので。
現状「これがオリジナル!」とは決めかねている・・・要は「エイラ&氷神シヴァ」について掘り下げようと思っても、何処を足掛かりにすれば良いのか、そもそも何処を掘れば良いのか分からないって状態。
なのでこの二人については、個々のイメージから役割&設定&物語を逆算するというよりも。
その他「アーデン&炎神イフリート」&「ソムヌス&剣神バハムート」のイメージを足掛かりに、欠けているピースとして「エイラ&氷神シヴァ」が請け負っていたであろう役割&設定&物語を逆算する・・・事くらいしか出来ないので、何時にも増してザックリ&フィーリングです。
そこのトコをまず最初にお断り&お詫び&言い訳しておきます、御免なさい。
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そんなこんなで自己主張の見えにくい「エイラ&氷神シヴァ」に、今回の二次創作をまとめる為に請け負ってもらわなきゃならない役割は主に三つ。
その①は「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」という事。
ここまでの流れとして、
炎神イフリートは古代ソルハイムの主神だったにも関わらず、人間達の勝手な思い込みにより「魔大戦の首謀者」「裏切者」とされ。
行く行くは、その輝かしい過去の歴史ごと人々の「想い出・記憶」から抹消されてしまう事になるだろう・・・世界の理を知る六神たちは、それが「神様」としての変質・・・もしくは消滅を意味する事を知っていた。
だから彼らは炎神イフリートを・・・愛しい兄弟を世界に留め置く為に、永遠に溶ける事のない氷神シヴァのダイアモンドダストで彼を氷漬けにし。
彼に相応しい場所(ラバティオ火山)に安置し、今の炎神イフリートのまま、永遠に眠らせてやる事を選んだ。
そのような事は、世界の理に反すると・・・神様の意に背く事だと分かっていたけれど。
幼い末弟・剣神バハムートを守る為に働きかけ、それが誤解され、このような結末となった炎神イフリートを・・・誰よりも兄弟姉妹を愛した彼を。
このまま消滅させるなんて事、残された六神達には出来なかった。
だって彼ら六神は、本当は「とても仲の良い兄弟姉妹の神様たち」だったから。
何時かまた「とても仲の良い兄弟姉妹の神様たち」として存在出来る世界を夢見て・・・そのような世界となった時には、再び炎神イフリートが目覚める事を願って。
永遠の別れとなるかもしれない、それでも・・・と。
氷神シヴァは自らのダイアモンドダストで最愛の兄を氷漬けにし、その存在をこのイオスの世界に封印した。
そしてエイラも。
兄・アーデンは「ルシス王国の初代王」となる筈だった・・・正確には「新生ソルハイム王国の初代王」となるべきだった。
でも、寄生虫に侵された人間のネガティブを払拭(=病は気から)するのではなく。
ネガティブに侵された寄生虫を、直接取り込む・・・という治療を続けたせいで。
アーデンは人間達のネガティブに侵された寄生虫を、人間達の闇を一身に抱え込む事となってしまった。
だから彼は「王位には就く事が出来ない」と、自ら王位を辞退し。
再び世界に闇を広げない為。その闇を抱え込んだまま、ソムヌスが引き出せる剣神バハムートの浄化の力によって討たれる事を望んだ。
でも弟・ソムヌスにはそれが出来なかったし、妹・エイラはそれを拒んだ。
兄弟姉妹としてでは無く、特別な存在になりたい・・・一人の女性として愛して欲しい。
それほどまでに兄・アーデンを愛していた妹・エイラにすれば、自分を犠牲にしてまで人間達を救おうとした兄を死なせるなんて・・・二度と兄に会う事が出来なくなるなんて、どうにも耐えられなかった。
だから、ソムヌスがアーデンを殺してしまう位なら。
自分が氷神シヴァの力でもって、アーデンを永遠の氷棺で眠らせる事を選んだ。
本当は・・・彼を送った後、ルシスの王となった幼い弟を助けてやるつもりだった。
きっと兄も、自分にそれを望んでいただろうから。
でも最後の最後、エイラは彼と共に眠る事を選んでしまった・・・人間の身で氷神シヴァの力を行使し続け、人間としての彼女は死んでしまった。でも、
「神凪は 死しても
その使命から 解放されることはない」
彼女の「氷神の魂」は氷神へ還り、そして氷神シヴァとして生まれ直し。
氷神シヴァの一柱となった彼女は、長い長い年月を氷神シヴァ(の氷像)として、彼女にとっての「王」の傍に在り続けた。
自身が氷漬けにしたグロプス渓谷、その氷下に眠るアーデンの永遠の眠りを守る為に。
要するにどちらも「他者の為に消えゆく定めにあった兄を、この世界に留め置きたいが為に、ダイアモンドダストで氷漬けにして封印した」って筋書き上にある。
これは一見すると「シナリオ、だた被りじゃないか?」って感じですが。
氷神シヴァとエイラが同じ「氷神の魂を持つ存在」である以上、両者の性格とか行動原理が似て来るのは当たり前・・・って考え方の上に成り立っているので、被っちゃうのは仕方がないと思ってます。
だって魂が同じなんだから、同じ様な状況に陥ったら、同じ様な行動を取るだろうな・・・そういう考え方。
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【後悔しても、しきれない・・・彼女の罪】
でも、ここまでは「ここまでの流れとして」と書いた様に、振り返りであって。
今回大事なのはココから・・・「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」って部分。
この「後悔している」って部分、今まで書いてないと思うんですけど。
最近まで「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた」って事実があれば良いだけで。
その後~今現在。その事に関して彼女がどう思っているかって、特に意識が向かなかった。
んだけど、ココに来て「後悔している」んじゃないと困るなぁ・・・って。
随分、勝手な話しですが。
今回の二次創作って基本的に「皆が皆、相手の事を想うあまり。皆が皆、少しずつ間違ってしまった」&「その結果、世界が傾き続け。今やひっくり返ってしまう直前」って世界なので。
この「イオスの世界(子要素)」が再生と終焉を繰り返している・・・その首謀者(=実行犯)は、確かにソムヌスなんだけど。
ソムヌスもこの世界の理に囚われている以上、彼も「皆が皆、相手の事を想うあまり。皆が皆、少しずつ間違ってしまった」というルールから外れる事は出来ない。
つまりソムヌスも「誰かの事を想うあまり、少しずつ間違ってしまった」って事にしなきゃならないので。
そうなるとソムヌスの意識が何処に向くかって言ったら、それはアーデンかエイラしかいない。
じゃあ、アーデンとエイラ・・・どっちを選ぶかと言うと。
正直、ずっとソムヌスは「アーデンの為に、少しずつ間違ってしまった」と、思っていた。
つまり「ソムヌスはアーデンに安らかな眠りに就いて欲しかった」=「自分の傍に戻って来て、一緒に眠りに就いて欲しかった」つまり「人間として死ぬ事が出来ないという呪縛から解放され、本来在るべき存在として天上に戻って来て欲しかった」みたいなニュアンスで見ていた(あくまでもニュアンス)。
何でかって言うと、これは話の展開的にと言うよりもメタい理由で。
元々、今回の二次創作が「存在しない【ヴェルサス13】の二次創作」という位置付けなんだけど。
その【ヴェルサス13】に対して「ネット上の一部では【FF15】が腐女子向けって言われてるけど、腐女子向けだったのは【ヴェルサス13】なんじゃない?」って思ってるので。
だったら「弟・ソムヌスは、兄・アーデンに、自分の傍に戻って来て欲しかった」&「兄・アーデンは、自分の還りを待つ弟・ソムヌスの為にも、向こうの世界に還る方法を求めていた」っていう、最後の最後に王道・兄弟カップリングを狙いに行けるので、そこそこ落し所としてはイイんじゃないかな・・・って思っての事だった。
でも、その場合・・・ずっと引っ掛かっていたのがエイラの存在。
元々エイラに関しては、それこそ「アーデンを氷漬けにして封印する」という役割しか見てなかったので、アーデン&ソムヌスで完結で良いと思ってたし。
それこそ腐女子受けを狙いに行くなら、わざわざ兄弟の間に妹を割り込ませる必要も無いだろうから、エイラに関してはオマケ・・・とは言わないけど、まぁ一歩引いた位置で良いかなと思ってた。
でも儀典でエイラの過去とか、ミルスから見た過去を突き詰めて行くと、寧ろアーデンに対する執着は「ソムヌスよりも、エイラの想いの方が重い」・・・何かパワーバランスが崩れて来ちゃって。
あんだけアーデンに執着したエイラの存在が、物語の真相&最終目的に関わって来ないって、そりゃないだろ・・・みたいな。
それに自分の中の絶対的イメージで『♪ Somnus』が「日本書紀の国産み」と繋がっている以上、世界創世には「男神と女神+逆鉾」が必要なので、「ソムヌスとエイラ+神凪の逆鉾」は絶対条件になって来る(これがエイラに請け負ってもらう役割②)。
つまり世界創世の首謀者(=実行犯)は、ソムヌスだとしても(彼が見ている夢だから)。
その場には必ずエイラが一緒に居る筈なので。
最終的な落し所としては、やっぱりアーデン&ソムヌス&エイラの三人が揃う事になる。
*但し、実際に「日本書紀の国産み」のような事をしている訳では無く「ソムヌスの夢が具現化する過程のイメージ」=「日本書紀の国産み」みたいな感じ、というだけ。
そうなった時に、ガンガンに腐女子受けを狙いに行くなら「お兄ちゃんに還って来て欲しい弟・ソムヌス」&「弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求める兄・アーデン」を軸に「二人の望みを叶える為に協力している妹・エイラ」でも良かったんだけど。
実際のトコ・・・そうはならんやろう、と。どう考えてもエイラが二人の間を取り持つ為に動いている様には思えない。
じゃあ、この辺りのバランスを整えようと思ったらどう置き直すか・・・って考えたら。
「最愛の兄に還って来て欲しい妹・エイラ」+「妹弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求める兄・アーデン(アーデンが還る事が妹の望み&その望みが叶う事が弟の望み)」+「世界の理に囚われ続けている兄姉の為、彼らが解放される世界を夢見る弟・ソムヌス(兄が還れば、姉は救われる=三人一緒に眠りに就ける世界とは、兄も姉も呪縛から解放された世界)」と言う見方。
寧ろ男二人を両サイドに置いて、エイラを真ん中+ちょっと上に置く・・・アーデンとソムヌスがエイラの為に動いてる感じ。
これなら先に書いた、ソムヌスも「誰かの事を想うあまり、少しずつ間違ってしまった」⇒「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」ってラインに乗せてやる事が出来る。
んだけど・・・このままだとちょっと都合が悪い。
と言うのも「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」としても、この「少しずつの間違い」は「エイラの為に、世界の再生と終焉を繰り返していた事」では無いから。
そもそもソムヌスが世界の再生と終焉を繰り返していたのは、この「イオスの世界(子要素)」が彼が無意識に見る夢の世界が幻光虫によって具現化した世界だからであって、故意にやっていた事では無い。
悪夢を見て目覚め、今度こそ幸せな夢を・・・と願って、再び眠りに就くのを「間違い」と言うのは、あまりに酷な話しだから。
ソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ちは、別に用意しなきゃならない(これはまた後で)。
それに「最愛の兄に還って来て欲しい妹・エイラ」も、ちょっと都合が悪くて。
というのも、そもそもアーデンが地上(=人間の世界)に囚われて、天上(=神様の世界)に還って来れないのは、エイラがアーデンを氷漬けにして地上に封印してしまったから・・・直球で言えばエイラのせいなので。
そのエイラが「最愛の兄に還って来て欲しい」が為に、世界の創世に関わっている・・・というのは「元は、お前がそんな事したせいやん?」って話で、ちょっと自分勝手が過ぎる。
この「世界の創世の理由」は物語の根幹部なので・・・ここの説得力が無い&共感が得られないのは致命的。
だからこそ彼女には「後悔」してもらわなきゃならない。
最初に「氷神シヴァは炎神イフリートを。そしてエイラはアーデンを。愛する存在を世界に留め置きたいが為に、世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔している」と書いたように。
自分がアーデンと一緒に居たいから「最愛の兄に還って来て欲しい」のではなく。
兄を世界の理に背いて永遠の眠りに就かせた事を後悔しているから、兄がその呪縛から解放される事を願っている・・・その結果が「最愛の兄が還って来てくれる事」であって。
あくまでも自分の為では無く、アーデンの為を想って、それを願っている・・・というトコに着地させる。
これならまぁ、多少円やかになるかな、と。
結果「妹も弟も自分の為ではなく兄の為を想って、兄が無事還って来れる世界を夢見ている(ソムヌスの場合は、それが姉の救いになるから)」&「アーデンは自分の還りを待つ妹と弟の為にも、向こうの世界に還る方法を求めていた」って事になるので。
今回の二次創作で前面に押し出して来た、アーデン(&炎神イフリート)の「お兄ちゃん気質&要素」を、最初から最後まで維持出来るし。
兄・アーデンの愛情が妹と弟の両方に向いてる感じがして、双方丸く収めるという意味では良いんじゃないかな、と・・・実際のトコ、どうかは分からないけど。
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【次の「イオスの世界(子要素)」=「死後の世界」?】
で、最後エイラに請け負ってもらう役割③が、死神信仰の布教・・・なんだけど。
この死神信仰の布教はエイラに限った事では無くて「氷神の魂を持つ存在全ての総意」・・・つまりエイラの意向であり、氷神シヴァの意向であり、ゲンティアナの意向でもあるって感じ。
死神信仰については、旧約 9 の頃に一度書いてるんだけど。
何せ1年以上前&二次創作の初期の頃の話なんで、今読み直したら若干修正&補足が必要かなと。
旧約 9 では主に「ゲンティアナ=死神信仰の使い」という位置付けで書いていましたが。
これは、ゲンティアナは当然「氷神の魂を持つ存在」なので、「魂」の部分ではエイラと同じ存在。
そして今生、人間の世界で活動する事が出来る「氷神の魂を持つ存在」はゲンティアナしかいないので、彼女が「氷神の魂を持つ存在全ての総意」として死神信仰を説いている・・・という感じになります。
じゃあ、なんで「氷神の魂を持つ存在」達は、死神信仰を説いていたのか?それは、
【死神信仰】死後の世界=次の世界が、今の世界よりも良い世界となるように、今の世界を精一杯生きなさい。
「次の世界」って言うのも、個人の「次の世界」ではなく、本当に「次の世界」って意識なんじゃないかな。
と、当時書いていましたが。この考え方が「イオスの世界(子要素)」の成り立ちとリンクしていて。
今の「イオスの世界(子要素)」での自分&自分に対する他者の「想い出・記憶」が、次の「イオスの世界(子要素)」での自分の設計図になるのだから(この部分が現世⇒死後の世界⇒転生に相当)。
次の「イオスの世界(子要素)」での自分の為にも、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きなさい。
次の「イオスの世界(子要素)」での自分が、今の「イオスの世界(子要素)」の自分から歪み傾かないよう・・・「自分は自分だと胸を張って言える自分」でありなさい。
自分自身が「何野郎」なのか分からないようでは、次の「イオスの世界(子要素)」では今の自分を保てなくなってしまう・・・他者や世界の都合に追いやられた「自分」になってしまうから。
自分が自分である為にも、自分自身に常に胸を張って、今のこの世界を生き抜きなさい。
と言う様に「イオスの世界(子要素)」の成り立ちを知る存在からすれば、次の「イオスの世界(子要素)」へと引き継がれる「想い出・記憶」の大切さを訴える為のモノだった。
そうは言っても、イオスの世界の人々が「イオスの世界(子要素)=再生と終焉を繰り返している」という概念を理解するのは難しく。
いつの間にか次の「イオスの世界(子要素)」は、「現世の次の世界」⇒「死後の世界」と解釈され。
「次の世界が、今の世界よりも良い世界となるよう、精一杯生きなさい」という教えが、「死後の世界」に希望を繋ぐ未来志向と捉えられ。
そこから転じて、その希望を託した「死後の世界」へと誘ってくれる存在&象徴として、死神が信仰されるようになった・・・人間側から見た死神信仰はそんな感じ。
ただこれは、勝手に解釈している人間側から見るよりも、「氷神の魂を持つ存在」達から見た方が明確で。
要は、今の人々が「死後の世界」に希望を見いだせないようでは、次の「イオスの世界(子要素)」は今よりもネガティブに寄ってしまうし(皆が皆ネガティブな「想い出・記憶」を抱えているという事になるので)。
今の自分が「自分の想い出・記憶=自分は自分だと胸を張って言える自分」でなければ、次の「イオスの世界(子要素)」へ引き継がれる設計図は、他者や世界の都合で歪んだ設計図となってしまい(自分の想い出・記憶が曖昧に継承されるので)。
イオスの世界は益々傾き続け、いずれはひっくり返ってしまう・・・最悪成立しなくなってしまう。
そうならない為にも、次の「イオスの世界(子要素)」・・・世界の人々が言うトコの「死後の世界」を「終わりでは無く、新たな始まり」と位置付け、そこに未来や希望を抱かせる必要があった。
例えこの世界が終わったとしても、次の世界があるのだと・・・今の人々に、そう思ってもらわなければならなかった。
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【「世界の理=抗えない運命」に守られた世界】
じゃあ、肝心の「この役割をエイラが請け負っていた理由」はと言うと。
何度も書いていますが、この「イオスの世界(子要素)」の再生と終焉を繰り返しているのはソムヌスです。彼が見ている夢が、幻光虫によって具現化したのが「イオスの世界(子要素)」なので。
でも世界創世時にはソムヌス一人ではなく、エイラが傍らに居る筈で。
その彼女が何の役割を果たしているのかって考えたら「ソムヌスが見る夢が、少しでも良い夢となりますように」という願いと祈りを込めて、彼が安眠できる環境を整えている・・・そんなイメージ。
エイラもソムヌスも、アーデンが還って来る事を夢見ている、願っている。
でも「ソムヌスの夢」である以上、思い通りの夢を見る事は出来ないので。
次の「イオスの世界(子要素)」が少しでも「アーデンが還って来る夢」に近付けるよう。
また「アーデンが還って来る夢」を見るまで、このイオスの世界が続くよう。
今の「イオスの世界(子要素)」の人々が、次の「イオスの世界(子要素)」を夢見るよう働きかけていた。
で、これがぐるっと回って、ソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ちに繋げる、と。
つまりソムヌスの罪は、世界の再生と終焉を繰り返している事では無く。
姉・エイラが、ゲンティアナが・・・「氷神の魂を持つ存在」たちが、死神信仰の神職者として、人間達に干渉する事を止められなかった事。
アーデンが常に「導き手」に徹したように。
人間達に対して「神様の魂を持つ存在」が「こうしなさい」「こうあるべき」と言う様に、進むべき道を定める事を神様は望まない。
人間達の望むままに・・・それがこの世界の神様の「絶対」だから。
*但し、世界の理に反しない範囲=「自分が果たすべき役割」というのは決められている&人間達が気付かないだけで「自分が果たすべき役割」を果たすよう導かれている。
確かに「死んだら終わりでは無く、次の世界がある」事を知っているゲンティアナ達にすれば、次の「イオスの世界(子要素)」に希望を繋ぐ為にも、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きなさい・・・と言うのは、それはそれで未来志向(ポジティブ)なんだけど。
神様としては、次の「イオスの世界(子要素)」の為に精一杯生きるのでは無く、今の「イオスの世界(子要素)」を精一杯生きて欲しい。
次の「イオスの世界(子要素)」・・・人間達にすれば「死後の世界」に対して、過度の夢を抱かせる恐れのある死神信仰は、神様の意にそぐわない。
人間達が自らそういう考えに至り、それを望むなら、それはそれで構わない。
でも「神様」や「神様の魂を持つ存在」が、それを人間達に強いるべきでは無いのだから。
絶対的存在である神様がそう言うのなら、それが世界の理なら。
世界の理には従わなければならない・・・ソムヌスはその事をよく理解していた。
嘗て、人間達が思い描く「恐ろしい剣の神様になりたくない」と、剣神バハムートが我儘を言ったせいで、炎神イフリートはこの様な運命を強いられる事となってしまった。
炎神イフリートを失いたくない・・・彼を想ってダイアモンドダストで封印したせいで、蘇った彼は今の「イオスの世界(子要素)」では存在を許されなかった。
アーデンを失いたくない・・・彼を想ってダイアモンドダストで封印したせいで、彼は肉体であり魂でもある幻光虫が地上に閉じ込められ、天上に還る事も、所謂「転生」する事も出来なくなってしまった。
自分達は神様では無い。
だから世界の理には従わなければならない、背く事は出来ない。
どんなに理不尽に思えても、そこに悪意などなくても。
相手を想っての事だったとしても・・・やはり世界の理に背くべきではない。
それはもう、分かっている筈だった。分かっている筈だったのに・・・。
世界の終焉・・・悪夢に目覚めた時、彼女は何時も悲しみに暮れていた。
「この世界でも、アーデンは還って来れなかった・・・」と。
世界の再生・・・再び眠りに就く時、彼女は何時も悲痛な祈りを捧げた。
「次の世界でこそ、アーデンが還って来れますように・・・」と。
そんな姉の想いを知っていたからこそ。
次の「イオスの世界(子要素)」でこそ・・・と。
アーデンが還る世界を夢見るエイラを、ソムヌスは諫める事が出来なかった。
人間達を巻き込むべきでは無いと、分かっていたのに。
それがソムヌスの「エイラの為に、少しずつ間違ってしまった」過ち。
■□■□■□■□■□■□■□■□
やっぱりどうにも、まとまりが悪い気がしますが・・・「エイラ&氷神シヴァ」に関しては、こんな感じで。
今回の二次創作は【ヴェルサス13】の二次創作という位置付けなので、【FF15】では無かった「死神信仰」を入れ込んだんだけど。
それって「死神信仰」の事、何にも分からん・・・って話なので。
よく分からん「エイラ&氷神シヴァ」に、全然分からん「死神信仰」を足す事自体が無理だった。
なので、何となくと言うか。
感覚的に「エイラの立ち位置」みたいなのが伝わればイイかな・・・位の話です。
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