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落書き帳の10ページ目

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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 28》

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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【イオスの世界を構成する「幻光虫」】
 【【全ての魂は、スフィアの海に還る】
 【世界の理に背いた故の、絶たれた「魂」の未来】
 【「魂(=想い出・記憶)の消失」と「本当の死」】
 【弾かれてしまった、迷子の「魂」の行方】



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 再々出て来る「クリスタルの中で眠るソムヌスが見ている夢が、幻光虫によって具現化した世界」という一文ですが。
 これってある意味、世界の根幹部分なのに「【FF10】の夢のザナルカンドのイメージ」って言っときゃ、何となく通じるかな・・・位の感覚で来ていたので。
 今回はそこの補足と言うか、「大体、こんなイメージ」みたいなのを書いておこうかと思います。

 で、それに当たっての注意点なのですが。
①以下は「ソムヌスが夢を見る事で、どのような内部処理が行われているか」と言う事であって、実際にソムヌスが意図して何かをしている訳ではありません。彼は眠りに就き夢を見て悪夢に目覚め、また眠りに就く・・・それを繰り返しているだけです。
②「ソムヌスが見る夢」である以上、再生と終焉を繰り返しているのは、彼がソムヌスとして地上に降り立った後。なので、それ以前のソルハイム王国時代のイオスの世界は「ソムヌスが見る夢」に含まれない=この時代の出来事は決定事項であって、干渉する事は出来ません。
 この二点に関しては、最後にもう一度改めて補足しますが。
 一応、最初にお断りしておかないと、また話がややこしくなってしまうので・・・何となくでも頭の片隅に置いておいてもらえればと思います。

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【イオスの世界を構成する「幻光虫」】
 まず前提として・・・この世界が「クリスタルの中で眠るソムヌスが見ている夢が、幻光虫によって具現化した世界」と言う事は。

 普通の人間たちが「肉体」と思っている器を構成していた「素材」も。
 設計図となる「魂(=想い出・記憶)」を記録していた「記録装置」も。
 その正体は、生命エネルギー体である「幻光虫」で(【FF10】の幻光虫の特性)。

 また「魂」に焦点を当てて、言い方を変えれば。
 「魂」とは、過去の世界での「想い出・記憶」であり、次の世界での「設計図」であり、それを記録している「幻光虫」である、と。

 その上で・・・以前アーデンの事を「炎神の魂(=設計図)」+「幻光虫(=素材)」=「炎神の魂を持つ人間」と書いたのを、上記に当てはめると。
 アーデンが普通の人間たちと異なるのは「魂の中身」だけであって。
 その「肉体」「記録装置」は、人間と同じ「幻光虫」に依存している。
 だから「炎神の魂を持つ人間」と言うのは何かの比喩表現ではなく、存在の在り方としては本当に「人間」と同じ・・・という事です。

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【全ての魂は、スフィアの海に還る】
 じゃあ、再生と終焉の度に繰り返している「イオスの世界(子要素)」において、人間たちがどのように再生されるかというと。
①「イオスの世界(子要素)」が終焉を迎えた時、人間たちは自分の「想い出・記憶」を宿した幻光虫に分解され、世界を満たす原初の海へと還る(=幻光虫で満たされた、スフィアの海)。
②人間たちの「想い出・記憶」を宿した幻光虫が溶け込んだスフィアの海は創造主によって「撹拌」され、新しい「イオスの世界(子要素)」が生まれる。
③溶け込んでいる「魂(=想い出・記憶)」を設計図に、人間達も再生される。
④この際、本人の「自分はこういう人間だった」という「想い出・記憶」の他。他者からの「〇〇はこういう人間だった」というポジティブ&ネガティブな「想い出・記憶」の影響も受ける。
⑤つまり、新しい「イオスの世界(子要素)」の人間たちは、そういった過去の様々な「想い出・記憶」を設計図に再生されるので、基本的には過去の「自分」と同じ要素を持って再生される。
⑥でも、本人の「自分はこういう人間だった」という「想い出・記憶」が薄ければ、他者からの評価に寄った「自分」として再生されてしまうし。
⑦他者からの評価もポジティブorネガティブのどちらに寄っているかでも、本人の「自分はこういう人間だった」とは違う「自分」として再生されてしまう可能性も有る。
⑧何せ、再生の際には創造主がスフィアの海を「撹拌」しているので。新しい「イオスの世界(子要素)」は再生される度に、多かれ少なかれ過去の「イオスの世界(子要素)」とは違う世界として再生される(=全く同じ「イオスの世界(子要素)」として再生される事は無い)。
⑨こうして過去の「イオスの世界(子要素)」での「想い出・記憶」を設計図に再生された人間達は、無意識下にその「想い出・記憶」を持ちつつもそれに気付く事はほとんどなく。
⑩また、今の自分の「想い出・記憶」が、次の「イオスの世界(子要素)」の自分の設計図になるなんて思いもせず、当たり前に「人間の一生」を過ごす。
⑪そんな当たり前の「人間の一生」が連綿と続く中。クリスタルの中で眠るソムヌスが目覚める事によって、人間たちは何かを思う間もなく・・・世界が、自分が消滅したのだと気付く事もなく幻光虫へと還元される。
⑫因みに、世界の終焉までに命を落とした人間は、世界の終焉によって世界がスフィアの海に満たされるその時まで、「肉体は失ったけど、魂(=想い出・記憶)は留める存在」として、存在し続けている。
⑬これは、霊魂として天国&地獄で、なのか。守護霊として現世で、なのかは問わないけど。スフィアの海が世界を満たすのは世界終焉後なので、「それまでは、どこかしらで待ってるんだろう」・・・的な感じ。
 普通の人間たちに関して言えば、こんなイメージ。

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【世界の理に背いた故の、絶たれた「魂」の未来】
 でも今回の二次創作のアーデンはイレギュラーな存在で、この普通の人間たちの場合に当てはまらない。
 何でかって言うと、彼の「魂(=設計図)」が「弾かれてしまった、炎神の魂」。
 つまり「グロプス渓谷で湖ごと氷漬け(=封印)」にされているせいで、どちらの世界にも行けない・・・世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「魂」だから。

 どう言う事かと言うと。

 本来、普通の人間なら世界が終焉を迎えた時に、その肉体は幻光虫に還元され。
 幻光虫がスフィアの海に還元される事で、本人の「自分はこういう人間だった」という「想い出・記憶」が、次の「イオスの世界(子要素)」の自分の「設計図」の一部となる。
 でも「アーデン(・ルシス・チェラム)」は「自身が抱え込んだ闇を世界に拡散させない為、その闇を抱え込んだまま永遠の眠りに就く事を選んだ」ので。
 氷神シヴァのダイアモンドダストで封印された彼は、人間の身でありながら世界が終焉を迎えても幻光虫に還元されず。
 次の「イオスの世界(子要素)」でも「自身が抱え込んだ闇を世界に拡散させない為、その闇を抱え込んだまま永遠の眠りに就く事を選んだ」状態で、世界に残り続ける事になった。

 それに幻光虫がスフィアの海に還元されないという事は、次の「イオスの世界(子要素)」での自分を構成する為に必要となる「設計図」を提出出来なかった・・・と言う事なので。
 当然、眠り続けている「アーデン(・ルシス・チェラム)」とは別に、新たな「アーデン(・ルシス・チェラム)」が再生される事も無い。
 本来ならそれが・・・何度「イオスの世界(子要素)」が再生と終焉を繰り返しても、「自身が抱え込んだ闇を世界に拡散させない為、その闇を抱え込んだまま永遠の眠りに就く事を選んだ」状態で世界に残り続けるのが、世界のルールに則った彼の在り方で。

 新しい「イオスの世界(子要素)」では、新しい「アーデン(・ルシス・チェラム)」は再生されない・・・彼は、ここで「死」んだ筈だった。

 でも、新しい「イオスの世界(子要素)」にも「自身が抱え込んだ闇を世界に拡散させない為、その闇を抱え込んだまま永遠の眠りに就く事を選んだ」状態の彼は残り続けているので、完全にその「魂」が消滅した訳では無い・・・彼の「想い出・記憶」を宿した幻光虫は、今もこの世界に留まり続けている。

 だから彼は「死」ぬ事が出来ない。
 どんなに「死」にたくても、「魂」の昇華を望んでも。
 そこに存在するのだからと、「魂」が天に還る事を許されない。
 彼の「魂」は、永遠の眠りという封印に閉じ込められたまま・・・イオスの世界に囚われ続けている。

 ここまでが、イオスの世界に囚われ続けている「アーデン(・ルシス・チェラム)」の魂の話で。

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【「魂(=想い出・記憶)の消失」と「本当の死」】
 ここからが肝心の、世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の魂の話。

 結論から言うと、この世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の魂というのは、「アーデン(・ルシス・チェラム)」自身の「想い出・記憶」では無くて。
 彼の事を覚えてくれていた、他者の「想い出・記憶」の事。

 確かに彼自身の幻光虫は、氷漬けで封印されたまま・・・スフィアの海に還元されなかったけど。
 当時、彼の事を覚えていてくれた・・・彼との「想い出・記憶」を記録していた他者の幻光虫は、スフィアの海に還元されていた。
 彼の事を覚えてくれていた人たちのお陰で、「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「想い出・記憶」も、イオスの世界から完全に失われる事は無かった。

 とは言っても、本人の「自分はこういう人間だった」という「想い出・記憶」が欠けている&他者からの「〇〇はこういう人間だった」という「想い出・記憶」だけに依存している・・・それは非常に曖昧で不安定であやふやな状態で。
 一番理解している筈の自分自身の「想い出・記憶」が含まれない&他者に依存しているので「本人が秘密にしていた事」や「自分しか知らない内面」なども含まれない。
 一人の人間を再構成するには、あまりにも設計図が足りず・・・それだけでは、新しい「アーデン(・ルシス・チェラム)」として再生するには無理があった。

 つまり、スフィアの海に設計図を提出出来なかった・・・それは「魂の消失」で。
 その「魂の消失」が意味するのは、世界から自分の「想い出・記憶」が失われてしまうと、新しい「イオスの世界(子要素)」で自分が再生されない。
 それこそが、このイオスの世界の人間たちにとっての「本当の死」・・・という事(そういう意味でも、歴史の「改編・改竄」は恐ろしい)。 

 だから、それらの他者の「想い出・記憶」があった所で。
 新しい「イオスの世界(子要素)」では、新しい「アーデン(・ルシス・チェラム)」は再生されない・・・どちらにしても彼は、ここで「死」んだ筈だった。

 それならばと・・・「やはり自分はあの時、死んだ人間なのだ」と、人一人分に満たなかった「魂」が天へ還る事を望んでも。
 「アーデン(・ルシス・チェラム)」の魂が、肉体が、それら幻光虫がイオスの世界に残っている以上、それらを残したまま天に還る事は許されず。
 かと言って、イオスの世界に囚われ続けている「アーデン(・ルシス・チェラム)」自身に戻ろうと思っても。
 彼は「氷神シヴァの力によって、氷漬けで封印されている」ので、彼自身に戻る事も出来ない。
 つまり世界の理。どうしようもない力によって、天に還る事も、自分自身に戻る事も出来ない・・・どちらからも弾かれてしまった。

 これが、世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の魂の成り立ち。

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【弾かれてしまった、迷子の「魂」の行方】
 で、やっとこ最後。
 今回の二次創作のアーデンの「魂(=設計図)」が、「弾かれてしまった、炎神の魂」=「グロプス渓谷で湖ごと氷漬け(=封印)」にされているせいで、どちらの世界にも行けない・・・世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「魂」とは、どういう事か?

 ここからは上記の「魂」の事を「弾かれた魂」と表記します、長いので。

 そんな融通が利かない世界の理によって、天に還る事も、自分自身に戻る事も出来ない・・・どこにも行けずに迷子になってしまった「弾かれた魂」がどうなったかと言うと。
 スフィアの海で「撹拌」されるタイミングで、自分に似た「想い出・記憶」を持つ幻光虫とくっ付いてしまった。

 そもそもの話。
 スフィアの海を「撹拌」しているのに、幻光虫に記録されていた「想い出・記憶」を設計図に、基本「同じ自分」として再生されるという事は。
 世界の終焉時に幻光虫に還元され、それらが溶け込んだスフィアの海をグルグル掻き回されても。
 自分の「想い出・記憶」を記録した幻光虫は、「魂の引力」みたいな力で引き合うという事(そうでなかったら、本当に滅茶苦茶になってしまう)。

 例えばイグニスを例に、メタい感じで説明すると。
 イグニスの「想い出・記憶」を記録した幻光虫は「魂の引力」みたいな力で引き合う為、基本「イグニス」として新しい「イオスの世界(子要素)」でも再生される。
 でもその「想い出・記憶」は本人のモノだけではなく、他者のモノも含まれるので。
 場合によっては、過去の「イオスの世界(子要素)」のイグニスとは違うイグニスで再生される可能性もある。
 何て言うか・・・「想い出・記憶」って言うのは、イメージの影響を受けるので。
 イグニスの事を「男前」「イケメン」「格好イイ」「線が細い」「おかん」など。
 他者がどういうイメージで見ていて、どういう「想い出・記憶」を持っているかによって、造形が変わってしまう・・・そういう事。
 後【FF15】のイグニスは、ゲーム途中から失明してたけど。
 長い長い年月が経ってから・・・ゲーム冒頭、王子がレガリアを押してるのに、イグニスが当たり前に一人乗ってるのを見て。
「イグニスって最初から失明してたっけ?(=失明してるから庇われている)」
 みたいな「想い出・記憶」を持たれてしまうと、それが次の「イオスの世界(子要素)」のイグニスの設計図に含まれてしまう可能性も出て来るし。
 本当に「最初から失明しているイグニス」として再生されてしまったら、「失明してるイグニス」と「メガネ」が切り離されてしまう。
 でも「誰かメガネに煩いヤツいたな」って「メガネ」という「想い出・記憶」は残るので。
 別の誰かに「メガネ」要素がくっ付いちゃう・・・例えば、本読む時はメガネ掛けるグラディオラスとか?

 という様に、基本「同じ自分」として再生される。
 基本そうなんだけど・・・「撹拌」しているし、他者の「想い出・記憶」も混じって来るので、想定外の要素が加わったり無くなったりする事もある。
 この辺りの「イオスの世界(子要素)」での人間たちの再生に関しては、こんなニュアンスで見ています。

 例えるなら・・・登場キャラ全員が自分の特徴を三つ、それぞれ三枚のカードに書いて。
 書き終わったカードを神経衰弱みたいに伏せ置いて、それぞれ三枚取る・・・で「書いてあった特徴が、今回のお前の特徴な(新手の王様ゲーム?)」みたいな。
 全くのランダムではなく、決まってる要素を無作為に配り直している・・・そんな感じ。

 説明で横に逸れてしまいましたが・・・こういった具合に、設計図となる「想い出・記憶」を記録している幻光虫は、撹拌されても「自分自身」「似た者同士」「近い要素」などが「魂の引力」によって引かれ合うので。
 「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「弾かれた魂」も、自分と似た「想い出・記憶」を記録している幻光虫・・・例えば「羊飼いのイズニア」のソレに引かれ、混じり合ってしまった。
 なので次の「イオスの世界(子要素)」では、「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「弾かれた魂」を宿す「羊飼いのイズニア」に近い形で再生されるんだけど。
 イレギュラーな「弾かれた魂」を含んでいる・・・「羊飼いのイズニア」にしたらある意味、他者の「想い出・記憶」に寄生されている為。
 「羊飼いのイズニア」として再生されても、「弾かれた魂」の影響を受けてしまい。
 世界終焉後。スフィアの海に還元された時には、結局また非常に曖昧で不安定であやふやな状態になってしまう。
 そして還元され撹拌された「弾かれた魂」はまた「Ardyn is near」・・・アーデンに近い「想い出・記憶」を記録している幻光虫に引かれ。
 「羊飼いのイズニア」の時の様に、その世界の「アーデン・イズニア」として再生される。

 つまり、アーデンが「沢山の人間の記憶を持っている」のは、この様な再生サイクルを何度も何度も繰り返していたからで。
 アーデンは沢山の沢山の「アーデン・イズニア」の「想い出・記憶」を、無意識下に持ち続けているんだけど。
 「アーデン(・ルシス・チェラム)」が封印され続けている以上、世界の理によって「弾かれた魂」は、本当の自分に戻る事が出来なっかった・・・と言う事。

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 と言う事は。今回の二次創作のアーデンは「アーデン(・ルシス・チェラム)」の封印を解く事が出来た。
 つまり長い長い時間と、いくつもの世界を越えて、漸く本当の自分の「想い出・記憶」を取り込む事が出来た・・・んだけど。
 本当の自分が「アーデン(・ルシス・チェラム)」って分かったトコで、簡単に理解出来なかった。
 だって「炎神の魂(=設計図)」+「幻光虫(=素材)」=「炎神の魂を持つ人間」だもん。
 いきなり「あ、自分って神様みたいな存在だったんだ?」って、納得出来る方がオカシイでしょ?

 しかも今の「イオスの世界(子要素)」は、本当の自分が知るイオスの世界とは全く違う世界になってしまっているらしい・・・それも何でか分からないし。
 何でか分からないけど、世界の再生と終焉を繰り返す度に、世界は悪い方へ悪い方へと傾き続けている。

 その原因は何なのか?
 何故、そんな事になってしまったのか?

 本当の自分の「想い出・記憶」を、取り戻した今。
 本当の自分を知る為、そしてイオスの世界の真相を知る為。
 アーデンは「真実の探求者」として、今も一人「真実」を追い求めている。

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 以上が、世界の理によって弾かれてしまった「アーデン(・ルシス・チェラム)」の「魂」の変遷な訳ですが。
 勿論これは今回の二次創作に限った話で、【FF15】ベースだとそうはなりません。
 何て言うか・・・【FF15】ベースだと、そもそも「想い出・記憶」の更新頻度が違う感じ?
 そっちの話はそれこそ、別の「イオスの世界(子要素)」位の感覚なので、よく分からないけど。
 もしも2000年封印されてたアーデンが「眠らせて貰えなかった」なら。
 眠って夢を見る事で「想い出・記憶」が更新される⇒起きたら「想い出・記憶」が現実に反映されている=仕組みは分からないけど、とにかく「眠って夢を介さないと、現実に反映されない世界」・・・みたいな?
 だからルシス初代国王が「Somnus(=眠り)」なのかな、と・・・感覚的&単純な考え方だけど。
 アーデンに関して言えば、彼がどんなに闇に塗れても「彼が眠って夢を介さなければ、その闇が世界に反映される事は無い」ので、来るべき時まで闇を押し付け眠らせないまま2000年放置していた・・・って事?

 また脱線しましたが・・・何せ今回の二次創作は「アーデン=1000年先の未来から来た考古学者」という、「アーデン枠」が一人多い状態からスタートしているので(一番の大問題)。
 その一人分を捻出&1000年先という未来まで引き延ばす為には、こうやって他者の「魂」を依り代にしながら寄生を繰り返す事で、1000年先までアーデンという存在を生かし続けなければならないし、途中で死んでもらう訳にはいかなかった・・・というメタい事情からの設定になっています。

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【冒頭①の、補足】
 と、ここまで色々書いて来ましたが・・・冒頭で書いた様に、これらは「ソムヌスが夢を見る事で、どのような内部処理が行われているか」であって、ソムヌスが意図してスフィアの海を「撹拌」したり、幻光虫同士をくっ付けたりしている訳ではありません。

 夢なので、意図して何かをしている訳では無い。
 でも夢だからこそ、意図せず彼の意向が反映されている。

 彼が望む世界がどんな「夢」であるにせよ、今の「夢」・・・「兄・アーデンが死んでしまう夢」を否定する思いがある事は事実で。

 まるで「こんなのは嫌だ・・・!」と、頭を掻き乱す様に。
 まるで「今度こそ・・・」と、眠る前に見たい夢を思い描く様に。
 ただただ彼は「幸せな夢」を、夢見る事を望んでいるだけで。
 自分の「幸せな夢」を叶えたいからと、世界の再生と終焉を繰り返している訳では無く。
 そもそも「自分の夢のせいで、イオスの世界(子要素)が再生と終焉を繰り返している」なんて事・・・彼は望んでなんかいなかった。
 ただただ彼は「幸せな夢」を、夢見る事を望んでいただけだった。

 この「こんなのは嫌だと、頭を掻き乱す」部分が、スフィアの海を「撹拌」する部分に。
 そして「今度こそと、眠る前に見たい夢を思い描く」願いが、幻光虫同士を引き寄せる「魂の引力」として、再生のプロセスに影響を及ぼしている・・・そんな感じ。

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【冒頭②の、補足】
 以前「自分が経験した事ない、想像出来ない事は、夢に見ない(らしい?)」云々・・・って話を書きましたが。
 それに従うなら「ソムヌスの夢」は、「彼がソムヌスとして人間の生を受け、地上に降り立ってから」しか見れない・・・という事になります。
 確かに「剣神の魂を持つ存在」として、ソムヌスと剣神バハムートの魂は繋がっている(=ソムヌスは剣神バハムートの「想い出・記憶」も継承している)ので、もしかしたらその頃の夢を見る事も出来るかもしれない。
 でもそれをすると・・・メタい意味で、話として成立しなくなってしまう。
 要は「もっと前の時代に戻って、そこを解決したらイイやん?」ってヤツ。
 だからループ物みたいな世界には、予め「これ以上は戻れない特異点」を設定する必要が出て来る。

 ループしてると明言はされてないけど・・・暗に【FF8】も、そんな感じじゃなかった?
 「せっかく未来のアルティミシアを倒しても、魔女の力の継承により世界はループしている?」⇒「でもEDでスコールが、過去の孤児院でイデアに会う事実は変えられない(=その手前を潰す事は出来ない)」とか。
 「J.M.L.で遡れる時代には限度があって。だから魔女アルティミシアは、更に過去に飛ぶ為にエルオーネを探していた(=段階を区切る事で、変更を掛けたくない部分より前には飛べない仕様)」とか。

 なので今回の二次創作でも、「ソムヌスの夢」=「彼がソムヌスとして人間の生を受け、地上に降り立ってから」という設定を設ける事で。
 ソルハイム王国時代や、魔大戦と言った、変更を掛けたくない時代への逆行を防いでいる・・・そんなメタい理由。
 だって「じゃあ、魔大戦前からやり直しの世界でイイやん?」ってなっても・・・困る。

 だから「ソムヌスの夢」による「イオスの世界(子要素)」の再生と終焉っていうのは、本当に0からスタートするんじゃなくて。
 「洪水伝説」後の世界・・・って、例えとしては適切では無いかもしれないけど。
 大洪水の後でも残る物は残るし、残らない物は残らない・・・そんなイメージ(人間はアウト)。
 でないと、ソルハイム王国時代の遺跡とか、それこそ水に流されちゃったら困るし。
 世界の地形もそのままじゃないと、ラバティオ火山で眠ってる炎神イフリートとか、グロプス渓谷で眠ってる「アーデン(・ルシス・チェラム)」も、困っちゃうので・・・眠り続けるドコじゃなくなっちゃう。

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