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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 10》
- 2024/04/29 (Mon) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レギスとレイヴス・・・2人の「父」の共通点?】
【世界に残された、ノクトの「想い出・記憶」】
【カメリアさんは、やっぱり「出来る女」だった】
【ノクト達は「ルシスの一般人」御一行だった?】
【普段冗談言わない人の冗談は、冗談に聞こえない】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レギスとレイヴス・・・2人の「父」の共通点?】
【世界に残された、ノクトの「想い出・記憶」】
【カメリアさんは、やっぱり「出来る女」だった】
【ノクト達は「ルシスの一般人」御一行だった?】
【普段冗談言わない人の冗談は、冗談に聞こえない】
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【レギスとレイヴス・・・2人の「父」の共通点?】
そう言えば・・・話の続きを書く前に、一つ補足を。
当たり前の様に「ノクティス(=イリスとレイヴスの息子)が生まれたのは、ノクトが自分の時代に戻ってから2年弱」という年月を設定していますが。
これに関しては最初から「イリスとレイヴスがくっ付くなら、周囲の意向としか思えない」⇒「それなら出来るだけ早い方が良かっただろう」⇒「最短2年弱」というイメージしか浮かばなかったから。
つまりこの「2年弱」という数字は単なるイメージでしかないんですが、一つ理由を「後付け」るとしたら、
【FF15】での年齢設定が、レギス「50歳」&ノクティス「20歳」と言う事は、ノクティスはレギスが「30歳」の時に生まれた子の筈。
そしてレイヴスの年齢は「28歳」なので、今回の二次創作での「ノクティス(=イリスとレイヴスの息子)が生まれたのは、ノクトが自分の時代に戻ってから2年弱」という数字を足すと、レギスと同じで、ノクティスはレイヴスが「30歳」の時に生まれた子・・・という事になる。
まぁ「2年弱」と書いている様に若干の揺らぎがあるけど、「28歳」という年齢にしても「28歳0か月」なのか「28歳11か月」なのかで幅があるので、その辺りは許容範囲内かと。
具体的に書くと「物語開始時:レイヴスが28歳になったばかり」⇒「開始(レギス崩御)~ノクトが自分の時代に戻るまで:28歳6か月(クリスタルの10年が無い分、時短)」⇒「イリス女王即位時:28歳7か月(ノクトが戻ってしまった以上、イリスしか即位出来ないので即決)」⇒「婚礼の儀:29歳7か月(常識的に考えた結果、レギスの喪が明けるまで&イリス即位1年を待った)」⇒「ノクティス誕生:30歳7か月~30歳11か月(妊娠期間の十月十日+αを約1年と見繕っても、31歳になるまでには若干の余裕がある)」・・・表記上はギリギリ「レイヴス:30歳」で間に合うよね、と。
で・・・何が言いたいかと言うと。
結局この「イオスの世界(=子要素)」は、過去の世界の「想い出・記憶」の影響を受ける世界構造になっているので。
どっちが先かは分からないけど、それぞれ共に「レギス(父)&ノクティス(子)」「レイヴス(父)&ノクティス(子)」という関係になるのであれば、「父が30歳の時に生まれた息子(父50歳&息子20歳)」という共通ポイントがある方が、世界と世界がくっ付きやすいかなって。
ある世界では「ノクティスは、父・レギスが30歳の時に生まれた息子」なんだけど、ある世界では「ノクティスは、父・レイヴスが35歳の時に生まれた息子」だと・・・ちょっと纏まりが悪い、そんな感覚。
と、言う程度の事であって。
別段、何か深い理由&根拠があっての事ではありません。悪しからず。
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【世界に残された、ノクトの「想い出・記憶」】
では、話を戻して。
前回書いたように、既にこの「イオスの世界(=子要素)」の時点で、「ノクト」という名前は、ルシス王家の記録から消されてしまった(=最初から記録に残されなかった)訳ですが。
もしもこれで「ルシス王家がノクトの事を記録に残さなかったから、このイオスの世界にはノクトの「想い出・記憶」は全く残らなかった」のだとすると。
ノクティスとノクトが同一視される・・・という事は無くなってしまう。
だってこの二人が同一視される様になる原因は「似た境遇・設定を持つ二人」だからであって、ノクトの「想い出・記憶」が残っていないのなら同一視されようが無いから。
じゃあ、この「イオスの世界(=子要素)」のどこに、後にノクティスと同一視される事となるノクトの「想い出・記憶」が残っていたのかと言うと。
答えは簡単。
ノクト達が旅の途中で関わった人達が、ノクト達との「想い出・記憶」を覚えていてくれた。
ノクト達が旅の途中で遺した足跡が、ノクト達の「想い出・記憶」の記録として残っていた。
つまり、ノクトはルシス王家の記録の中に「王位継承者」としては記録されなかったけど。
メタい言い方をすれば、ミッションで関わった人とか、街のモブキャラとか・・・ノクト達が個人的に関わった人たちが、ノクトとの「想い出・記憶」を覚えてくれていたし。
冒険の過程でノクト達が残した足跡・・・ノクトが「自分の名前を物理的に書き残してる場合」って言えばイイのかな?まぁ、実際のシステムは分からないけど、ホテルの記帳の名前みたいな物証が「想い出・記憶」として残っていた。
でもこれらの「想い出・記憶」は、当然「ノクト」としての「想い出・記憶」なので。
あくまでも「ノクティス」と直結する訳では無く、「おばあちゃんの思い出話で出て来たノクトって人、もしかしてノクティス王の事だったのかも?」とか、「保管されていた100年前の宿帳に記帳されてるノクトって名前・・・もしかして?」みたいな憶測・思い違い・勘違いから「ノクト=ノクティス」と結び付いてしまった・・・ってイメージ。
尤も、これも「イメージ」であって、そういう「想い出・記憶」の継承の仕方はしてないと思うんですけど。
何て言うか・・・そもそもこの「イオスの世界(=子要素)」単体で見たら、「おばあちゃんの~」とか「100年前の~」って言える程、長くは続かなさそう。
だから「想い出・記憶」の継承という点で言えば、この「イオスの世界(=子要素)」単体での話ではなくて。
「イオスの世界(=親要素)」に投入された「イオスの世界(=子要素)」達の「想い出・記憶」をグルグル混ぜこぜにした結果、「前の世界の、おばあちゃんの~」とか「5世代前の、世界の~」って、世界を跨いだ憶測・思い違い・勘違いが起きてしまい、そのせいで新しい「イオスの世界(=子要素)」が変な事になっちゃう・・・そういう「想い出・記憶」の継承の仕方。
なので、厳密に言うと「違う」んだけど。
イメージとしては最初に書いたように、ノクトはルシス王家の記録の中に「王位継承者」としては記録されなかったけど。
ノクト達が旅の途中で関わった人達の記憶や、ノクト達が残した旅の足跡(=物証)が、「ノクト」という「想い出・記憶」として残っていた。
そういった「ノクト」という「想い出・記憶」が残っていたからこそ、後の「ノクティス」と同一視される事になった・・・と思っていてもらえば大体OKです、イメージなので。
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【カメリアさんは、やっぱり「出来る女」だった】
以上の様に、ルシス王家の記録以外のトコに「ノクト」としての「想い出・記憶」が残っていたおかげで、良くも悪くも「ノクト」という存在が継承される事になる訳ですが。
この「ルシス王家の記録以外」の中で特殊な立ち位置にあるのが、前回チラッと書いたオルティシエ。
どの辺りが特殊かと言うと。
今回の二次創作のオルティシエは「アコルドのオルティシエが、ニフルハイム帝国の属国になってしまっている」のでは無く、「ニフルハイム帝国に対し、カメリア(評議会?)がクーデターを起こす⇒オルティシエ独立(ニフルハイム帝国は旧帝都領まで撤退)」となっています。
後、追記ですが「オルティシエ独立」した後⇒帝国が撤退した為、宙ぶらりんになった「周囲の島国・自治領と合併」⇒結果「アコルド自由都市連合」となる・・・ってイメージなので。表記としては分かりやすい「オルティシエ独立」で行きます。
と言う事は、ノクト達が「クーデター成功&オルティシエ独立」に欠かせない立役者だった場合。その存在を、国の興りを記録した「オルティシエ独立の記録書」の類に記さない・・・というのは無理がある。
しかも「オルティシエ独立」が、クーデターによって勝ち取られたモノだった場合。
何よりも、後世に残したい&重視したのは「華々しい独立までの物語」ではなく、オルティシエ独立の肝となる「クーデターの正当性」だろうし。
クーデターの総指揮だけではなく、一連の「オルティシエ独立の記録書」の総監修も、七瀬が「出来る女」と全幅の信頼を置いているカメリアが責任を持って行うだろうから。
恐らくこの「オルティシエ独立の記録書」というのは、後世の人々に「何故、クーデターを起こしてまで独立を選んだのか?」「どのような計画だったのか?」「その計画には、どのような人々が関わっていたのか?」「独立により、オルティシエはどのように変わったのか?」「その後、アコルド自由都市連合となるまでの経緯」というような内容を、「嘘偽り誇張無く、正確に書き残すように」とのカメリアの指示の元、作成された・・・んじゃないかなって。何故かと言うと、
「嘘偽り誇張してまで体裁を整えた所で、
それが真実ではないと判明すれば、全てが疑われ真実も歪んでしまう。
私達が後世に残すべきは、オルティシエ独立の正しい記録。
舞台劇になるような、華々しい夢物語では無いわ。」
自分達が掲げる理念と正義の為とはいえ、クーデターという手段を選んだ事は事実なのだから。
国として後世に残す以上は、自分達が行った「嘘偽り無い、真実を残す事」が何よりも重要であり、オルティシエの民に対して果たすべき責任だ・・・と、カメリアは判断した。だって、
「自分達に都合が良いように書いてあるだけで。
実は、一部の評議員層の私利私欲による、
国の乗っ取りだったんじゃないか?」
みたいに・・・変に脚色したせいで、後世の人々に「クーデターの正当性」を疑われる事になってしまったら。
自分達が何よりも大事にした、クーデターを起こしてまでオルティシエ独立を成し遂げた理念や正義が失われてしまうかもしれない。
真実が歪む事によって自分自身が悪者にされる事では無く、カメリアはその事を懸念した。
だとしたら・・・そんなオルティシエ独立の根幹部分を揺るがすような過ち、聡いカメリアは絶対に犯さないだろうから。
だからまぁ・・・コレも結局、七瀬のカメリアへの勝手なイメージなんですけど。
あの人は自分自身の保身とか名誉の為に、嘘&誇張で脚色するようなタイプでは無いんじゃないかなって。
だって旧知のウィスカムも、カメリアについて言ってたじゃないですか。
「わかりづらいだろう?
だが あれでも意外と誠実な人間でね」って。
それに首脳会談でのカメリアって、施政者のお手本みたいな対応&発言するじゃないですか。
で、それに対してウィスカムが、
「ああ やけに正直に話してたじゃないか」
って事は、あの「施政者のお手本みたいな対応&発言」は、交渉相手に「市民思いの、良い首相」と思ってもらえるよう自分を偽っていたのではなく。
あれがそのまま「本当のカメリア」って事なんじゃないかな・・・って。
ただ・・・人となりは「本当のカメリア」なんだろうけど。
言ってる事が「本当」かどうかは、ちょっと分からないですけど。
この「イオスの世界(=子要素)」にとっては「本当」なんだろうけど、その「本当」がどこかで歪んでしまっているのかもしれない・・・って意味で。
何か、会談後のウィスカムとの遣り取りって・・・ちょっと引っ掛からない?
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【ノクト達は「ルシスの一般人」御一行だった?】
と言う訳で。国の興りを記録した「オルティシエ独立の記録書」には「カメリア評議員長」の指示&監修の元、事実に基づいた「嘘偽り無い真実」が記録される事になります。
で・・・そうなって来ると困るのが、当のルシス王国。
前回書いたように、ルシス王家は「王位継承者(自称):ノクト」の名前を残したくなかったので、最初から「ルシス王家の記録」に彼の名前を残さなかった訳ですが。
自国(ルシス王国)ではそれが罷り通っても、他国(オルティシエ)ではそうはいかない。
だってそんな「嘘偽り無い真実がモットー!」みたいな、オルティシエに対して「都合が悪いんで、ノクトに関する記録は書かないでくれ」なんて・・・言えないでしょ?記念すべき「オルティシエ独立の記録書」に、嘘を書いてくれって頼んでるようなモンだよ?
かと言って、自国(ルシス王国)では「改編・改竄」してまで、ノクトって名前を「ルシス王家の記録」から追い出したのに。
他国(オルティシエ)の「建国記録書」に、「ルシス王」「ルシス王子」「王位継承者」なんて肩書きが付いたノクトの名前を残された日には、余計にややこしい事になっちゃうので。
ルシス王国としては、それだけは絶対に避けたかった・・・って言うか、何としても避けなきゃならなかった。
要は、リアルで言うと「卑弥呼と魏志倭人伝」みたいな関係・・・?
卑弥呼に関しては、自国(日本)には歴史的資料が無いのに、隣国(中国)の魏志倭人伝に「卑弥呼という女王が邪馬台国を治めていた」って書かれていたから、今現在の日本でも「卑弥呼という女王が邪馬台国を治めていた」って事になってる・・・って事でしょ?
いや「卑弥呼と魏志倭人伝」に関しては聞きかじった程度で、よくは知らないんですけど・・・それだけ「歴史書」とかいう「物証」は強いって事なんだろうなって。
じゃあ、これを今のノクトに当てはめると、どうなるか?
ノクトに関しては、自国(ルシス王国)には歴史的資料が全く無いのに、隣国(オルティシエ)の独立記録書に「ルシス王国のノクト王が、オルティシエ独立に尽力した」って書かれていたから、後世の人達は「ルシス王国のノクト王が、オルティシエ独立に尽力した」=「ルシス王国にはノクトって王様が居たんだ」って事になっちゃう・・・せっかく自国の歴史から消し去ったのに、そんなの困る。
と言う事で。困ったルシス王国がノクトの扱いをどうしたかと言うと「ノクト達はレイヴス直属の配下」で「レイヴスの指示の元、動いていた」だけの「ルシスの一般人」です・・・と、オルティシエに説明した。
まぁ・・・ルシス王国がそう言うなら、いくらノクトが「王位継承者(自称)」でも、オルティシエは勝手に彼の事を「王」とか「王子」って書けないし。
何なら「ただのルシスの一般人なので、名前など書く必要ありませんよ」とでも言っておいたら、オルティシエ側も「主のレイヴス殿より従者が目立つのは、体裁が悪いって事かな?」って思ってくれるかもしれない。
で、ここが前回書いた、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と認めた・・・の件につながる、と。
とは言え、そうなって来ると引っ掛かるのが、あれだけ「嘘偽り無い、真実を残す事」を重視したカメリアが、それを許可するか・・・って話。
でも、これに関しては【FF15】のノクティスがちゃんと「ルシスの王様」をしていたから「?」ってなるだけで。
今回の二次創作の設定だけ見れば、全く問題無かったりします。何故かと言うと、旧約 14で、以下の様に書いてたから。
彼女との会談の選択肢は、特に拘りません。この会談自体が「国のトップ同士の会談」というような大層な位置にあるモノではないので。
カメリアから見て今のノクトは「確かに若い頃のレギスの面影は有る(=血の繋がりは有るのかもしれない)」としても、「ルシス王国王子」ではありません。
これは彼女の主観云々ではなく、外交的な問題で「ルシス王国が王位継承者と認めていないのであれば、事実がどうであろうとノクトの事をルシス王国王子としては扱えない」という事。
つまり、ノクトが自分の目的・素性を隠していようが、「王位継承者(自称)」を名乗っていようが関係無く、今回の二次創作のカメリアは「最初からノクトの事を、ルシス王国王子として扱えなかった」と言う事だし。
要はこの「①帝都グラレア・居住区の防衛&避難誘導」は、ノクトが「ルシス王国王子」だから依頼したというよりも、RPGの定番「町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者への依頼」に近いので。実はノクト達以外にも「多くの戦える人材」が集められていた・・・ってイメージ。
カメリアの中でのノクトは「王位継承者と認める事が出来ない」ので「町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者」程度の扱いしか出来ず。
内心「帝国軍にダメージを与える起爆剤」としての役割を期待してはいたものの、実際に依頼したのは「ルシス王国王子」なんて大層な肩書が無くても任せられる「①帝都グラレア・居住区の防衛&避難誘導」=帝国軍が計画している水神討伐で、都市部に被害が出るのを未然に防ぐ事のみ(水神関係はノクト達の独断)。
だから「ルシス王国が王位継承者と認めていないのであれば、事実がどうであろうとノクトの事をルシス王国王子としては扱えない」カメリアは、ルシス王国側が「ノクト達はレイヴス直属の配下で。レイヴスの指示の元、動いていただけのルシスの一般人です」と言うのなら、それを「嘘だ!」って否定してまで「オルティシエ独立の記録書」に「ルシス王国王子・ノクト」として名前を残す事は出来ない訳です。
何なら、ルシス王国が認めていない「王位継承者(自称)」って言うのは、むしろノクト達が「詐称」「嘘を付いていた」可能性も出て来るので・・・オルティシエとしては、そんな迂闊な事は書けない。
そうは言ってもノクト達が「オルティシエ独立の記録書」には欠く事が出来ない重要人物&立役者である事は間違いないので・・・オルティシエ側は「建国記録書」を纏めるにあたって、ルシス王国側に「ノクト達の素性を確認」した。
それに対し、困ったルシス王国側は「ノクト達の素性を誤魔化す為」に、上記の様な返答を返した・・・と言う流れ。
じゃあ「ノクトの素性を誤魔化す為」に、帳尻を合わせなきゃならないレイヴスの方はどうかというと・・・こちらも旧約 29で、
イズニアさんの真意は分からないけど・・・彼がご丁寧に『クリスタル』と「神凪・レイヴス」をセットで預けてくれたなら、その意味は「クリスタルがあれば、ルシスの神凪とも良い関係が築けるでしょ?」って事。
なのでカメリアは、ノクトではなくレイヴスと『首脳会議』を取り持つ事になります。
カメリアは「ルシス王国王子(=王位継承者)」でもない&クリスタルの価値も分かっていないノクトでは無く。
『ルシス王国』の「神凪」兼「王の剣」の一族・・・つまり王位継承者では無いものの「ルシス王国内でも有数のお家柄&名実ともに交渉相手として信用出来る人間」であり、「クリスタルというカードが、最大限に効果を発揮する人間」であるレイヴスと『首脳会議』を行っていた。
だからカメリアがノクトに対して「確かに若い頃のレギスの面影は有る(=血の繋がりは有るのかもしれない)」と、個人的には思っていたとしても。
施政者としてのカメリアは、最初から「レイヴス=首脳会談を行うに値する相手」>「ノクト=町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者」という扱い&力量関係で見ていたので。
ルシス王国側に「ノクト達はレイヴス直属の配下で。レイヴスの指示の元、動いていただけのルシスの一般人です」と言われれば多少引っ掛かりはしても、それはそれで別段不自然というモノでも無く・・・当のルシス王国がそう言い張るなら「そういう事だったのね」と、納得せざるを得なかった。
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【普段冗談言わない人の冗談は、冗談に聞こえない】
ただ、そうなって来ると解決しておかなきゃならないのが、カメリアが「帝都決戦」の最後でノクトに言った、
「最後に、前に話したプレゼントの件だけど。
そちらも手筈が整えば、貴方の国に送り届けるわ。
それまで頑張ってね、ルシスの王様。」
この台詞って、ここまで書いてきたノクトに対するカメリアの考え方的にも。
前回の記事で「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」では無く、「帝都決戦(後)=帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」・・・と修正した経緯からも。
文面そのまま捉えると、ちょっと具合が悪い・・・だってカメリアがノクトの事を「ルシスの王様」って認めた事になっちゃうから。
・・・と言う訳で、何時もの様に後出し修正&削除しようかと思ったんですが。
あえてこのカメリアのセリフを残す事で、ノクトの「想い出・記憶」が残った・・・って事にするのでも面白いかと思って。
つまりこの「ルシスの王様」という言葉は、個人的にはノクトの事を「ルシスの王となる人間」だと認めていたからこその、カメリア流の冗談だった。
でもオルティシエの評議員長という立場にあるカメリアが言った冗談だったからこそ、信憑性のある「想い出・記憶」として、一部のオルティシエの人々の中に残った、と。
半年前に書いた旧約 27の解釈を、今更どう捻じ曲げるかと言うと。
レイヴスとイリスを逃がす為に、ロキの足止めを買って出たノクトが言い放った台詞が、
「ルシスの王女を守る理由なら、オレにもある。
ルシスの王として、オレがお前を討つ!」
このノクトの口上をカメリアの私兵が聞いていて、それをカメリアに報告。
カメリアは個人的にはノクトの事を「ルシスの王となる人間」だと認めていたので、ノクトを労う為に冗談半分で「ルシスの王様」という言葉を使った・・・それだけの事。
だた、それだけの事だと随分都合が良過ぎる話だと思うので補足。
この口上(ロキ戦)の後、無力化したアウレウスの前でノクト達は、
「それにしても、さっきのルシスの王として・・・ってヤツ。
格好良かったよ、ノクト!」
「まだ、王・・・ってのは、言い過ぎだがな。」
「あれ位、はったり言っときゃイイんだよ。」
「だが、これで帝国の目は、
今までよりも厳しくなるだろう。」
とも言っていました。つまりノクト達はその場で「ルシスの王というのは、はったりだった」と公言している訳です。
で、それをカメリアの私兵が聞いていた。
「そんな都合の良い事ある?」
って感じですが。そもそもレイヴスの役割は、彼の「イリス奪還計画」の動きに対して、帝国宰相がどういう動きを見せるか?
つまり「帝国宰相が動きを見せない」のなら「彼は帝国を見限った」という事なので「クーデターの決起のタイミング」・・・と言うクーデターを起こす上で、一番の懸念点である帝国宰相の真意を測る事だったので。
レイヴスの「イリス奪還計画」の進行・進捗状況を報告する諜報員のような役割を持つ私兵が、要所要所には配置されていた筈。
そしてノクト達がロキと戦闘になったのは「居住区と軍施設の間には検問所みたいなのがあって、居住区に抜けるには必ずそこを通らなければならない」・・・居住区に抜ける検問所という事は「イリス奪還計画」の最終ポイントとも言える場所なので、そこに「イリス奪還計画」成否報告をする為の私兵を配備しているのは当然の事だろうし。
その私兵が戦う事を目的とした戦闘員ではなく、情報のプロフェッショナルである諜報員だった場合。ノクトの一連の遣り取りを聞き逃す&カメリアに報告しないという事は、寧ろあり得ないんじゃないかなって。つまり、
「はったりだとは言っていましたが、ルシスの王と名乗っていました。
特殊な戦い方といい、彼は一体何者なのでしょうか?」
くらいのニュアンスで、カメリアに報告してた・・・ってイメージ。
それを聞いていたからこそカメリアはノクトに対し、冗談半分で「ルシスの王様」という言葉を用いて彼を労った。
外交上、ノクトの事を「ルシスの王様」とは扱えないとしても。
個人的には「ルシスの王となる人間」と認めている・・・そういう意味を込めて。
これならノクトがはったりで言った「ルシスの王」という言葉が独り歩きしちゃっても、不思議では無いかなって。
だって、普段冗談言わない人の冗談って「え、冗談?本当?」ってなるだろうし。
【レギスとレイヴス・・・2人の「父」の共通点?】
そう言えば・・・話の続きを書く前に、一つ補足を。
当たり前の様に「ノクティス(=イリスとレイヴスの息子)が生まれたのは、ノクトが自分の時代に戻ってから2年弱」という年月を設定していますが。
これに関しては最初から「イリスとレイヴスがくっ付くなら、周囲の意向としか思えない」⇒「それなら出来るだけ早い方が良かっただろう」⇒「最短2年弱」というイメージしか浮かばなかったから。
つまりこの「2年弱」という数字は単なるイメージでしかないんですが、一つ理由を「後付け」るとしたら、
【FF15】での年齢設定が、レギス「50歳」&ノクティス「20歳」と言う事は、ノクティスはレギスが「30歳」の時に生まれた子の筈。
そしてレイヴスの年齢は「28歳」なので、今回の二次創作での「ノクティス(=イリスとレイヴスの息子)が生まれたのは、ノクトが自分の時代に戻ってから2年弱」という数字を足すと、レギスと同じで、ノクティスはレイヴスが「30歳」の時に生まれた子・・・という事になる。
まぁ「2年弱」と書いている様に若干の揺らぎがあるけど、「28歳」という年齢にしても「28歳0か月」なのか「28歳11か月」なのかで幅があるので、その辺りは許容範囲内かと。
具体的に書くと「物語開始時:レイヴスが28歳になったばかり」⇒「開始(レギス崩御)~ノクトが自分の時代に戻るまで:28歳6か月(クリスタルの10年が無い分、時短)」⇒「イリス女王即位時:28歳7か月(ノクトが戻ってしまった以上、イリスしか即位出来ないので即決)」⇒「婚礼の儀:29歳7か月(常識的に考えた結果、レギスの喪が明けるまで&イリス即位1年を待った)」⇒「ノクティス誕生:30歳7か月~30歳11か月(妊娠期間の十月十日+αを約1年と見繕っても、31歳になるまでには若干の余裕がある)」・・・表記上はギリギリ「レイヴス:30歳」で間に合うよね、と。
で・・・何が言いたいかと言うと。
結局この「イオスの世界(=子要素)」は、過去の世界の「想い出・記憶」の影響を受ける世界構造になっているので。
どっちが先かは分からないけど、それぞれ共に「レギス(父)&ノクティス(子)」「レイヴス(父)&ノクティス(子)」という関係になるのであれば、「父が30歳の時に生まれた息子(父50歳&息子20歳)」という共通ポイントがある方が、世界と世界がくっ付きやすいかなって。
ある世界では「ノクティスは、父・レギスが30歳の時に生まれた息子」なんだけど、ある世界では「ノクティスは、父・レイヴスが35歳の時に生まれた息子」だと・・・ちょっと纏まりが悪い、そんな感覚。
と、言う程度の事であって。
別段、何か深い理由&根拠があっての事ではありません。悪しからず。
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【世界に残された、ノクトの「想い出・記憶」】
では、話を戻して。
前回書いたように、既にこの「イオスの世界(=子要素)」の時点で、「ノクト」という名前は、ルシス王家の記録から消されてしまった(=最初から記録に残されなかった)訳ですが。
もしもこれで「ルシス王家がノクトの事を記録に残さなかったから、このイオスの世界にはノクトの「想い出・記憶」は全く残らなかった」のだとすると。
ノクティスとノクトが同一視される・・・という事は無くなってしまう。
だってこの二人が同一視される様になる原因は「似た境遇・設定を持つ二人」だからであって、ノクトの「想い出・記憶」が残っていないのなら同一視されようが無いから。
じゃあ、この「イオスの世界(=子要素)」のどこに、後にノクティスと同一視される事となるノクトの「想い出・記憶」が残っていたのかと言うと。
答えは簡単。
ノクト達が旅の途中で関わった人達が、ノクト達との「想い出・記憶」を覚えていてくれた。
ノクト達が旅の途中で遺した足跡が、ノクト達の「想い出・記憶」の記録として残っていた。
つまり、ノクトはルシス王家の記録の中に「王位継承者」としては記録されなかったけど。
メタい言い方をすれば、ミッションで関わった人とか、街のモブキャラとか・・・ノクト達が個人的に関わった人たちが、ノクトとの「想い出・記憶」を覚えてくれていたし。
冒険の過程でノクト達が残した足跡・・・ノクトが「自分の名前を物理的に書き残してる場合」って言えばイイのかな?まぁ、実際のシステムは分からないけど、ホテルの記帳の名前みたいな物証が「想い出・記憶」として残っていた。
でもこれらの「想い出・記憶」は、当然「ノクト」としての「想い出・記憶」なので。
あくまでも「ノクティス」と直結する訳では無く、「おばあちゃんの思い出話で出て来たノクトって人、もしかしてノクティス王の事だったのかも?」とか、「保管されていた100年前の宿帳に記帳されてるノクトって名前・・・もしかして?」みたいな憶測・思い違い・勘違いから「ノクト=ノクティス」と結び付いてしまった・・・ってイメージ。
尤も、これも「イメージ」であって、そういう「想い出・記憶」の継承の仕方はしてないと思うんですけど。
何て言うか・・・そもそもこの「イオスの世界(=子要素)」単体で見たら、「おばあちゃんの~」とか「100年前の~」って言える程、長くは続かなさそう。
だから「想い出・記憶」の継承という点で言えば、この「イオスの世界(=子要素)」単体での話ではなくて。
「イオスの世界(=親要素)」に投入された「イオスの世界(=子要素)」達の「想い出・記憶」をグルグル混ぜこぜにした結果、「前の世界の、おばあちゃんの~」とか「5世代前の、世界の~」って、世界を跨いだ憶測・思い違い・勘違いが起きてしまい、そのせいで新しい「イオスの世界(=子要素)」が変な事になっちゃう・・・そういう「想い出・記憶」の継承の仕方。
なので、厳密に言うと「違う」んだけど。
イメージとしては最初に書いたように、ノクトはルシス王家の記録の中に「王位継承者」としては記録されなかったけど。
ノクト達が旅の途中で関わった人達の記憶や、ノクト達が残した旅の足跡(=物証)が、「ノクト」という「想い出・記憶」として残っていた。
そういった「ノクト」という「想い出・記憶」が残っていたからこそ、後の「ノクティス」と同一視される事になった・・・と思っていてもらえば大体OKです、イメージなので。
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【カメリアさんは、やっぱり「出来る女」だった】
以上の様に、ルシス王家の記録以外のトコに「ノクト」としての「想い出・記憶」が残っていたおかげで、良くも悪くも「ノクト」という存在が継承される事になる訳ですが。
この「ルシス王家の記録以外」の中で特殊な立ち位置にあるのが、前回チラッと書いたオルティシエ。
どの辺りが特殊かと言うと。
今回の二次創作のオルティシエは「アコルドのオルティシエが、ニフルハイム帝国の属国になってしまっている」のでは無く、「ニフルハイム帝国に対し、カメリア(評議会?)がクーデターを起こす⇒オルティシエ独立(ニフルハイム帝国は旧帝都領まで撤退)」となっています。
後、追記ですが「オルティシエ独立」した後⇒帝国が撤退した為、宙ぶらりんになった「周囲の島国・自治領と合併」⇒結果「アコルド自由都市連合」となる・・・ってイメージなので。表記としては分かりやすい「オルティシエ独立」で行きます。
と言う事は、ノクト達が「クーデター成功&オルティシエ独立」に欠かせない立役者だった場合。その存在を、国の興りを記録した「オルティシエ独立の記録書」の類に記さない・・・というのは無理がある。
しかも「オルティシエ独立」が、クーデターによって勝ち取られたモノだった場合。
何よりも、後世に残したい&重視したのは「華々しい独立までの物語」ではなく、オルティシエ独立の肝となる「クーデターの正当性」だろうし。
クーデターの総指揮だけではなく、一連の「オルティシエ独立の記録書」の総監修も、七瀬が「出来る女」と全幅の信頼を置いているカメリアが責任を持って行うだろうから。
恐らくこの「オルティシエ独立の記録書」というのは、後世の人々に「何故、クーデターを起こしてまで独立を選んだのか?」「どのような計画だったのか?」「その計画には、どのような人々が関わっていたのか?」「独立により、オルティシエはどのように変わったのか?」「その後、アコルド自由都市連合となるまでの経緯」というような内容を、「嘘偽り誇張無く、正確に書き残すように」とのカメリアの指示の元、作成された・・・んじゃないかなって。何故かと言うと、
「嘘偽り誇張してまで体裁を整えた所で、
それが真実ではないと判明すれば、全てが疑われ真実も歪んでしまう。
私達が後世に残すべきは、オルティシエ独立の正しい記録。
舞台劇になるような、華々しい夢物語では無いわ。」
自分達が掲げる理念と正義の為とはいえ、クーデターという手段を選んだ事は事実なのだから。
国として後世に残す以上は、自分達が行った「嘘偽り無い、真実を残す事」が何よりも重要であり、オルティシエの民に対して果たすべき責任だ・・・と、カメリアは判断した。だって、
「自分達に都合が良いように書いてあるだけで。
実は、一部の評議員層の私利私欲による、
国の乗っ取りだったんじゃないか?」
みたいに・・・変に脚色したせいで、後世の人々に「クーデターの正当性」を疑われる事になってしまったら。
自分達が何よりも大事にした、クーデターを起こしてまでオルティシエ独立を成し遂げた理念や正義が失われてしまうかもしれない。
真実が歪む事によって自分自身が悪者にされる事では無く、カメリアはその事を懸念した。
だとしたら・・・そんなオルティシエ独立の根幹部分を揺るがすような過ち、聡いカメリアは絶対に犯さないだろうから。
だからまぁ・・・コレも結局、七瀬のカメリアへの勝手なイメージなんですけど。
あの人は自分自身の保身とか名誉の為に、嘘&誇張で脚色するようなタイプでは無いんじゃないかなって。
だって旧知のウィスカムも、カメリアについて言ってたじゃないですか。
「わかりづらいだろう?
だが あれでも意外と誠実な人間でね」って。
それに首脳会談でのカメリアって、施政者のお手本みたいな対応&発言するじゃないですか。
で、それに対してウィスカムが、
「ああ やけに正直に話してたじゃないか」
って事は、あの「施政者のお手本みたいな対応&発言」は、交渉相手に「市民思いの、良い首相」と思ってもらえるよう自分を偽っていたのではなく。
あれがそのまま「本当のカメリア」って事なんじゃないかな・・・って。
ただ・・・人となりは「本当のカメリア」なんだろうけど。
言ってる事が「本当」かどうかは、ちょっと分からないですけど。
この「イオスの世界(=子要素)」にとっては「本当」なんだろうけど、その「本当」がどこかで歪んでしまっているのかもしれない・・・って意味で。
何か、会談後のウィスカムとの遣り取りって・・・ちょっと引っ掛からない?
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【ノクト達は「ルシスの一般人」御一行だった?】
と言う訳で。国の興りを記録した「オルティシエ独立の記録書」には「カメリア評議員長」の指示&監修の元、事実に基づいた「嘘偽り無い真実」が記録される事になります。
で・・・そうなって来ると困るのが、当のルシス王国。
前回書いたように、ルシス王家は「王位継承者(自称):ノクト」の名前を残したくなかったので、最初から「ルシス王家の記録」に彼の名前を残さなかった訳ですが。
自国(ルシス王国)ではそれが罷り通っても、他国(オルティシエ)ではそうはいかない。
だってそんな「嘘偽り無い真実がモットー!」みたいな、オルティシエに対して「都合が悪いんで、ノクトに関する記録は書かないでくれ」なんて・・・言えないでしょ?記念すべき「オルティシエ独立の記録書」に、嘘を書いてくれって頼んでるようなモンだよ?
かと言って、自国(ルシス王国)では「改編・改竄」してまで、ノクトって名前を「ルシス王家の記録」から追い出したのに。
他国(オルティシエ)の「建国記録書」に、「ルシス王」「ルシス王子」「王位継承者」なんて肩書きが付いたノクトの名前を残された日には、余計にややこしい事になっちゃうので。
ルシス王国としては、それだけは絶対に避けたかった・・・って言うか、何としても避けなきゃならなかった。
要は、リアルで言うと「卑弥呼と魏志倭人伝」みたいな関係・・・?
卑弥呼に関しては、自国(日本)には歴史的資料が無いのに、隣国(中国)の魏志倭人伝に「卑弥呼という女王が邪馬台国を治めていた」って書かれていたから、今現在の日本でも「卑弥呼という女王が邪馬台国を治めていた」って事になってる・・・って事でしょ?
いや「卑弥呼と魏志倭人伝」に関しては聞きかじった程度で、よくは知らないんですけど・・・それだけ「歴史書」とかいう「物証」は強いって事なんだろうなって。
じゃあ、これを今のノクトに当てはめると、どうなるか?
ノクトに関しては、自国(ルシス王国)には歴史的資料が全く無いのに、隣国(オルティシエ)の独立記録書に「ルシス王国のノクト王が、オルティシエ独立に尽力した」って書かれていたから、後世の人達は「ルシス王国のノクト王が、オルティシエ独立に尽力した」=「ルシス王国にはノクトって王様が居たんだ」って事になっちゃう・・・せっかく自国の歴史から消し去ったのに、そんなの困る。
と言う事で。困ったルシス王国がノクトの扱いをどうしたかと言うと「ノクト達はレイヴス直属の配下」で「レイヴスの指示の元、動いていた」だけの「ルシスの一般人」です・・・と、オルティシエに説明した。
まぁ・・・ルシス王国がそう言うなら、いくらノクトが「王位継承者(自称)」でも、オルティシエは勝手に彼の事を「王」とか「王子」って書けないし。
何なら「ただのルシスの一般人なので、名前など書く必要ありませんよ」とでも言っておいたら、オルティシエ側も「主のレイヴス殿より従者が目立つのは、体裁が悪いって事かな?」って思ってくれるかもしれない。
で、ここが前回書いた、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と認めた・・・の件につながる、と。
とは言え、そうなって来ると引っ掛かるのが、あれだけ「嘘偽り無い、真実を残す事」を重視したカメリアが、それを許可するか・・・って話。
でも、これに関しては【FF15】のノクティスがちゃんと「ルシスの王様」をしていたから「?」ってなるだけで。
今回の二次創作の設定だけ見れば、全く問題無かったりします。何故かと言うと、旧約 14で、以下の様に書いてたから。
彼女との会談の選択肢は、特に拘りません。この会談自体が「国のトップ同士の会談」というような大層な位置にあるモノではないので。
カメリアから見て今のノクトは「確かに若い頃のレギスの面影は有る(=血の繋がりは有るのかもしれない)」としても、「ルシス王国王子」ではありません。
これは彼女の主観云々ではなく、外交的な問題で「ルシス王国が王位継承者と認めていないのであれば、事実がどうであろうとノクトの事をルシス王国王子としては扱えない」という事。
つまり、ノクトが自分の目的・素性を隠していようが、「王位継承者(自称)」を名乗っていようが関係無く、今回の二次創作のカメリアは「最初からノクトの事を、ルシス王国王子として扱えなかった」と言う事だし。
要はこの「①帝都グラレア・居住区の防衛&避難誘導」は、ノクトが「ルシス王国王子」だから依頼したというよりも、RPGの定番「町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者への依頼」に近いので。実はノクト達以外にも「多くの戦える人材」が集められていた・・・ってイメージ。
カメリアの中でのノクトは「王位継承者と認める事が出来ない」ので「町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者」程度の扱いしか出来ず。
内心「帝国軍にダメージを与える起爆剤」としての役割を期待してはいたものの、実際に依頼したのは「ルシス王国王子」なんて大層な肩書が無くても任せられる「①帝都グラレア・居住区の防衛&避難誘導」=帝国軍が計画している水神討伐で、都市部に被害が出るのを未然に防ぐ事のみ(水神関係はノクト達の独断)。
だから「ルシス王国が王位継承者と認めていないのであれば、事実がどうであろうとノクトの事をルシス王国王子としては扱えない」カメリアは、ルシス王国側が「ノクト達はレイヴス直属の配下で。レイヴスの指示の元、動いていただけのルシスの一般人です」と言うのなら、それを「嘘だ!」って否定してまで「オルティシエ独立の記録書」に「ルシス王国王子・ノクト」として名前を残す事は出来ない訳です。
何なら、ルシス王国が認めていない「王位継承者(自称)」って言うのは、むしろノクト達が「詐称」「嘘を付いていた」可能性も出て来るので・・・オルティシエとしては、そんな迂闊な事は書けない。
そうは言ってもノクト達が「オルティシエ独立の記録書」には欠く事が出来ない重要人物&立役者である事は間違いないので・・・オルティシエ側は「建国記録書」を纏めるにあたって、ルシス王国側に「ノクト達の素性を確認」した。
それに対し、困ったルシス王国側は「ノクト達の素性を誤魔化す為」に、上記の様な返答を返した・・・と言う流れ。
じゃあ「ノクトの素性を誤魔化す為」に、帳尻を合わせなきゃならないレイヴスの方はどうかというと・・・こちらも旧約 29で、
イズニアさんの真意は分からないけど・・・彼がご丁寧に『クリスタル』と「神凪・レイヴス」をセットで預けてくれたなら、その意味は「クリスタルがあれば、ルシスの神凪とも良い関係が築けるでしょ?」って事。
なのでカメリアは、ノクトではなくレイヴスと『首脳会議』を取り持つ事になります。
カメリアは「ルシス王国王子(=王位継承者)」でもない&クリスタルの価値も分かっていないノクトでは無く。
『ルシス王国』の「神凪」兼「王の剣」の一族・・・つまり王位継承者では無いものの「ルシス王国内でも有数のお家柄&名実ともに交渉相手として信用出来る人間」であり、「クリスタルというカードが、最大限に効果を発揮する人間」であるレイヴスと『首脳会議』を行っていた。
だからカメリアがノクトに対して「確かに若い頃のレギスの面影は有る(=血の繋がりは有るのかもしれない)」と、個人的には思っていたとしても。
施政者としてのカメリアは、最初から「レイヴス=首脳会談を行うに値する相手」>「ノクト=町の酒場で見付けた腕が立ちそうな冒険者」という扱い&力量関係で見ていたので。
ルシス王国側に「ノクト達はレイヴス直属の配下で。レイヴスの指示の元、動いていただけのルシスの一般人です」と言われれば多少引っ掛かりはしても、それはそれで別段不自然というモノでも無く・・・当のルシス王国がそう言い張るなら「そういう事だったのね」と、納得せざるを得なかった。
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【普段冗談言わない人の冗談は、冗談に聞こえない】
ただ、そうなって来ると解決しておかなきゃならないのが、カメリアが「帝都決戦」の最後でノクトに言った、
「最後に、前に話したプレゼントの件だけど。
そちらも手筈が整えば、貴方の国に送り届けるわ。
それまで頑張ってね、ルシスの王様。」
この台詞って、ここまで書いてきたノクトに対するカメリアの考え方的にも。
前回の記事で「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」では無く、「帝都決戦(後)=帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」・・・と修正した経緯からも。
文面そのまま捉えると、ちょっと具合が悪い・・・だってカメリアがノクトの事を「ルシスの王様」って認めた事になっちゃうから。
・・・と言う訳で、何時もの様に後出し修正&削除しようかと思ったんですが。
あえてこのカメリアのセリフを残す事で、ノクトの「想い出・記憶」が残った・・・って事にするのでも面白いかと思って。
つまりこの「ルシスの王様」という言葉は、個人的にはノクトの事を「ルシスの王となる人間」だと認めていたからこその、カメリア流の冗談だった。
でもオルティシエの評議員長という立場にあるカメリアが言った冗談だったからこそ、信憑性のある「想い出・記憶」として、一部のオルティシエの人々の中に残った、と。
半年前に書いた旧約 27の解釈を、今更どう捻じ曲げるかと言うと。
レイヴスとイリスを逃がす為に、ロキの足止めを買って出たノクトが言い放った台詞が、
「ルシスの王女を守る理由なら、オレにもある。
ルシスの王として、オレがお前を討つ!」
このノクトの口上をカメリアの私兵が聞いていて、それをカメリアに報告。
カメリアは個人的にはノクトの事を「ルシスの王となる人間」だと認めていたので、ノクトを労う為に冗談半分で「ルシスの王様」という言葉を使った・・・それだけの事。
だた、それだけの事だと随分都合が良過ぎる話だと思うので補足。
この口上(ロキ戦)の後、無力化したアウレウスの前でノクト達は、
「それにしても、さっきのルシスの王として・・・ってヤツ。
格好良かったよ、ノクト!」
「まだ、王・・・ってのは、言い過ぎだがな。」
「あれ位、はったり言っときゃイイんだよ。」
「だが、これで帝国の目は、
今までよりも厳しくなるだろう。」
とも言っていました。つまりノクト達はその場で「ルシスの王というのは、はったりだった」と公言している訳です。
で、それをカメリアの私兵が聞いていた。
「そんな都合の良い事ある?」
って感じですが。そもそもレイヴスの役割は、彼の「イリス奪還計画」の動きに対して、帝国宰相がどういう動きを見せるか?
つまり「帝国宰相が動きを見せない」のなら「彼は帝国を見限った」という事なので「クーデターの決起のタイミング」・・・と言うクーデターを起こす上で、一番の懸念点である帝国宰相の真意を測る事だったので。
レイヴスの「イリス奪還計画」の進行・進捗状況を報告する諜報員のような役割を持つ私兵が、要所要所には配置されていた筈。
そしてノクト達がロキと戦闘になったのは「居住区と軍施設の間には検問所みたいなのがあって、居住区に抜けるには必ずそこを通らなければならない」・・・居住区に抜ける検問所という事は「イリス奪還計画」の最終ポイントとも言える場所なので、そこに「イリス奪還計画」成否報告をする為の私兵を配備しているのは当然の事だろうし。
その私兵が戦う事を目的とした戦闘員ではなく、情報のプロフェッショナルである諜報員だった場合。ノクトの一連の遣り取りを聞き逃す&カメリアに報告しないという事は、寧ろあり得ないんじゃないかなって。つまり、
「はったりだとは言っていましたが、ルシスの王と名乗っていました。
特殊な戦い方といい、彼は一体何者なのでしょうか?」
くらいのニュアンスで、カメリアに報告してた・・・ってイメージ。
それを聞いていたからこそカメリアはノクトに対し、冗談半分で「ルシスの王様」という言葉を用いて彼を労った。
外交上、ノクトの事を「ルシスの王様」とは扱えないとしても。
個人的には「ルシスの王となる人間」と認めている・・・そういう意味を込めて。
これならノクトがはったりで言った「ルシスの王」という言葉が独り歩きしちゃっても、不思議では無いかなって。
だって、普段冗談言わない人の冗談って「え、冗談?本当?」ってなるだろうし。
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