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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 9》
- 2024/04/22 (Mon) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【「自称・王位継承者」が、世界を救った物語】
【ノクト達の居場所は、どこに見えた?】
【「王を慕い想う臣下や民」の為の、偽りの真実】
【因果応報・・・逃れる事が出来ない罪と罰】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【「自称・王位継承者」が、世界を救った物語】
【ノクト達の居場所は、どこに見えた?】
【「王を慕い想う臣下や民」の為の、偽りの真実】
【因果応報・・・逃れる事が出来ない罪と罰】
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【「自称・王位継承者」が、世界を救った物語】
でも普通なら、こんな事にはならない筈。
だって「王家の血統」なんて、王名表なりなんなりで、一番正確に記録されている筈のものだから。
いくら名前が似ている「ノクト」と「ノクティス」が近い時代に居た所で、この2人の記録がごちゃ混ぜになってしまうなんて事はあり得ない。
最悪「ノクト」の名前・存在を隠蔽したとしても。
古代文明じゃあるまい、あれだけ発展してるルシス王国において、「ルシス王家・正統後継者」として望まれ産まれた「ノクティス」の生没・在位記録が残っていないなんて、不自然でしかないんだから。
じゃあ、何でそんな「普通ではあり得ないような、不自然な事」になってしまっているかと言うと。
色々と込み合っているので、どこから書こうか迷うのですが・・・順番という意味で手前の出来事から書くと。
今の世界の段階では「ノクトの素性を、曖昧に誤魔化しただけ」かもしれない。
でも、その結果・・・後の「イオスの世界(=子要素)」には、ノクトの記録が曖昧なまま伝わってしまった。
そして「イリスとレイヴスの事も、隠蔽しようと思った訳では無い」かもしれない。
でも、ルシス王として、ほとんど記録に残されていなかったイリスとレイヴスの記録も、後の「イオスの世界(=子要素)」に曖昧に伝わってしまった。
そんな紆余曲折の結果、イリスとレイヴスという2人のルシス王が抜けてしまった事で、「ノクティス」の立ち位置が前倒しになってしまい。
更に「ノクト」と「ノクティス」の境遇が似ていた事も相まって。
曖昧な存在となった「ノクト」と、本来なら3世代後になる筈の「ノクティス」の居場所がくっ付いてしまい。
「ノクト」と言うのも「ノクティス」の事・・・彼の「略称・愛称」だったのだ、と。
「ノクト」と「ノクティス」が、同一視されるようになってしまった。
前回の「通常ED」の場合は、本来この世界の人間では無いノクトが、最後ルシス王となった・・・つまり「本来存在しないノクトを、ルシス王家の人間だった事にしなければならない」ので有耶無耶にした=後の世界では「彼の居場所が必要だったので、似た境遇にあったイリスの居場所が奪われてしまった」訳ですが。
今回の「ifエンド」の場合は、ノクトは自分の時代に戻ってしまい、ルシス王にはならない・・・から「ルシス王国が、ノクトの場所を用意してあげる必要はなかった」ので、ルシス王家の歴史に加えなかった=後の世界では「ルシス王家の歴史の中に、最初から彼の居場所は無かった」訳です。要は、
前者「通常ED」の場合は、「ノクトがルシス王家の人間だった」と思ってもらえるよう、有耶無耶に誤魔化し。
後者「ifエンド」の場合は、「ノクトはルシス王家の人間では無い」と思ってもらえるよう、有耶無耶に誤魔化した。
どっちにしても「ノクトの素性を、曖昧に誤魔化した」事には変わりないんだけど、誤魔化す方向は全く逆向きだった・・・と言う事です。
じゃあ、何で「ifエンド」が「通常ED」とは逆ベクトルに捩じれてしまったかと言うと。
今回の二次創作のノクトは「自分を逃がす為に命を落としたレギスの無念を晴らす為(=弔い合戦)」にも、ルシス王国の協力が必要⇒その為には「ルシスの王位継承者」という地位・力が無ければ国を動かせない⇒「ルシスの王位継承者」と認めてもらう為に「歴代王の墓」を巡ったりしていた(歴代王が認めてくれる=「ルシスの王位継承者」の資格があるというアプローチ)。
でもノクトは最後まで「自称・王位継承者」のままだった(EDでも王位を継いでいないので)。
つまり、なんだかんだで結局「自称・王位継承者」が世界を救った・・・って事です。
と言う事は、ルシス王国からしたら「自称・王位継承者」が「勝手に王位継承者として振る舞っていた(=世界を救った)」だけなので。
自分達が認めていない「自称・王位継承者」のノクトの事を、「王位継承者(ルシス王国の血縁)」として、ルシス王家の記録に残してやる必要は無い。
素性も分からない「王家の血筋と思われる謎の青年」が、世界を救った後「忽然と姿を消した」なんて事実、それこそ余計な憶測を呼ぶだけなんだから。
実際のトコ。今回の二次創作では「クリスタルの中で過ごした10年が無い」&「七瀬の感触では、作中期間3~4か月+ED後にイリスが即位するまでの間」=レギスからイリスへの王位遷移は半年程度と思っているので。それ位の期間なら「イリスが戻るまで、王位不在だった」でも誤魔化せるんじゃないかな、と。実権だけ然るべき人間に持たせておけばイイんだし。
と言う訳で・・・上記の「ルシス王国からしたら「自称・王位継承者」が、勝手に王位継承者として振る舞っていた、って事にしたかった」というラインに寄せる為に、ここで過去記事を少し修正します。
以前、旧約 32で、オープンワールド部分(=ルシス王国領)を2度使い回す方法として、
①ノクトの立場を「帝都決戦(前)=王位継承者と認められていないノクト」⇒「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」って変える事で、ゲーム的変化を付けてやったらどうだろ?
②「帝都決戦(後)」は、自他ともに認める「王位継承者(実質ルシス王)」なので。皆が「王様!」って扱いをしてくれるようになる。
③でも、国民にまで情報が広まって、ノクトの事を「王様!」扱いしてくれるようになるのは、先にインソムニアに戻ったレイヴスが、「イリス救出」を始めとした「帝都決戦」の顛末をルシス王国のお偉い様方々に報告⇒国民に対して国から正式に発表があってから。
と、書いていましたが。
「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」では無く、「帝都決戦(後)=帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」程度のニュアンスに落とします。
つまり「王位継承者(実質ルシス王)」だから尊敬&感謝してくれるようになった⇒周囲の反応が変わるのではなく。
純粋に「帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」だから尊敬&感謝してくれるようになった⇒周囲の反応が変わる、という見方に修正し。
「先にインソムニアに戻ったレイヴスが、ルシス王国のお偉い様方々に報告⇒国民に対して「ノクト=王位継承者(実質ルシス王)」と、国から正式に発表があってから」という部分を削除。
結局ノクト達は「王位継承者」と認めてもらう前に世界を救って、「王位」にも就かずに自分の時代に帰って行った・・・って感じに修正します。
まぁ、コレに関しては。
よくよく考えたら、いくらレイヴスから報告があったとはいえ、本人との打ち合わせも無しに、一方的に「ノクトを王位継承者と認める」なんて発表、国がする事は無いよね、と。
それに、イリスを「カエムの岬」まで送り届けた後。ルシス王国領を探索してたノクト達が、インソムニアに戻った理由って特に書いてなかったと思うので。
レイヴスがお偉いさん方に報告し、漸く「話を聞いてやるから、インソムニアまで来い」って話になって、インソムニアに向かっていた・・・位で丁度イイんじゃないかなって。
この時点では、帝国は現オルティシエ領を捨てて、グラレア領まで引いただけ=「先王・レギスの弔い合戦」も「帝国との争いに決着を付ける」って悲願もまだ果たされていないので。
ルシス王国側としても、この先まだ続くであろう帝国との戦いを念頭に置いた結果。一応「ノクトを王位継承者と認める(=旗頭に据える)」つもり位はあったのかもしれないし・・・ラスボスが決着付けに、王都城に乗り込んで来たのが計算外だっただけで。
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【ノクト達の居場所は、どこに見えた?】
じゃあ、肝心の「ノクトの素性を、どう有耶無耶に誤魔化すか?」ですが。
正直なトコ、これは「別に何とでも誤魔化せる」程度の事だと思います。
何でかって言うと「居た事」にするのは難しいけど、「居なかった事」にするのは比較的簡単で。
確かにノクトという存在が居て、彼がイリス奪還やオルティシエ独立に一役買っていたとしても、記録上「居なかった事」にしたいのなら「ノクトという名前を残さなければいい」・・・つまり「ルシス王国・親衛隊の働きにより」みたいに、ノクトと言う存在をもう一個大きい括りに放り込んでしまえばイイんだから。
でも、そうなってくると「随分、大雑把だなぁ」って感じになってしまうので。
今回の二次創作を振り返って「ノクト達の素性を、どう誤魔化すのが自然か?」ってのを考えてみました。
その結果「一番収まりがイイな」と思ったのが、「ノクト達は、最初からレイヴスの指示で動いていた」・・・要は「レイヴス直属の私兵」とか「フルーレ家が擁している「王の剣」の構成員」という場所に据えるのが「一番収まりがイイ」んじゃないかなって。
そう思い至った経緯をまとめると。
①この世界にやって来たノクト達を、インソムニアに連行したのはステラ。
②王家の力を持つノクトに「力を貸して欲しい」と頼んだのもステラ。
③ルシス王国に「王位継承者」と認めてもらう為に、「歴代王の墓(守護者の墓)」巡りを提案したのもステラ。
④この流れにコル将軍が関わっていないので、「歴代王の墓に入る為の鍵」をノクト達に渡したのもステラ。
⑤これは直接頼んだ訳では無いけど・・・ノクト達はステラの話を聞いて「レイヴスのイリス奪還の援護」の為に、帝都グラレア(=【FF15】オルティシエ)へ。
⑥カメリア議員と協力関係を結び、帝都グラレアの守備・住民の避難誘導を請け負う。
⑦イリスを捜すレイヴスと、ノクトを捜すイグニスが共闘。
⑧ノクトとレイヴスが共闘し、水神を討伐(したように見えるだけで、実際は和解)。
⑨レイヴスとイリスを逃がす為に、ノクト達が「帝国皇子・将軍のロキ」と戦闘。
⑩帝都グラレア脱出後。先に脱出してたレイヴス達と、レスタルムで合流。
⑪レイヴスの頼みで、イリスをカエムの岬へ護送(レイヴスは先にインソムニアに帰還)。
⑫インソムニアに戻ったノクト達は、(真っ先に)レイヴスの元を訪れていた。
⑬その翌日、異変を察知したレイヴスが王都城へ。その後を追ってノクト達も王都城へ(但し結界のせいで、一週間の回り道をする事に)。
⑭王座の間で、レイヴスと合流。そのまま「ラスボス・ドラットー」戦に突入。
・・・と言うように、ノクト達の行動って、大体レイヴス&ステラが絡んでいる=これなら「最初からレイヴスの指示で動いてた」って思われても不思議じゃないな、って。⑥も、カメリア議員と協力関係にあるレイヴスの指示で、ノクト達はオルティシエに協力していた・・・って見えるだろうし。
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【「王を慕い想う臣下や民」の為の、偽りの真実】
じゃあ、仮にノクト達を「フルーレ家が擁している「王の剣」の構成員の類」とした場合。
どの段階で、そう誤魔化す事にしたのか?それを誰が是としたのか?
と言うと・・・今回に限っては「後の世界で有耶無耶にそうなった」のではなく、「この世界のレイヴスが了承した」のかもって。確かに、
「レイヴスはノクトの功績を自分のモノにする様な事しないだろ?」
とは思いますが・・・今回に限って言えば、其れもやむなしだったのかと。
何でかと言うと、百歩譲って①~③はイイとしても、④は本当のトコ大問題な訳で。
旧約 7で「彼女はたった一人で、レイヴス始め、ルシス王国の重鎮メンバーを説得しなきゃならない」と書いていた様に、初動のステラの動きは彼女の独断だった。
そして今回の二次創作の「王の剣」は、「歴代王の墓・ファントムソードの管理の他、ルシス王国の歴史を管理する部門(=軍部よりも、寧ろ内政)」で。
だからこそ「王の剣」の一族であるフルーレ家は「歴代王の墓の鍵」も管理・保管していた。
その鍵を「ステラはレイヴス(=フルーレ家)の許可を得ず、素性も分からないノクト達に勝手に渡していた」=「これ以上、レイヴスの負担を増やさない」&「問題が起きた時には自分の責任と言い張る為に、何ならバレない様に持ち出していた」という事になるので。
まぁ、何の罪に問われるかは分かりませんが・・・多分、大問題だよね、と。
つまりステラのやった事は「結果として、ルシス王国を救う事になった」ものの、「どうしてノクト達が、鍵を持っていたのか?」という事実確認をされると、ステラは自分の罪を認めざるを得ない。
勿論、ステラは最初から覚悟の上だったので。彼女自身、罪は罪として認めるつもりだったんだけど。
でもレイヴスは「ステラが相談しなかったのは、自分に迷惑を掛けない為」という彼女の真意を察していたので・・・妹一人に罪を背負わせるのは、あまりに忍びなかった。
だから彼自身、本当は「管理が行き届いていなかった自分にも非があった」と、ステラを庇い、その罪を一緒に負うつもりだった。
本当なら、そうしたかった・・・そうするべきだった。
でも、それが出来なかった。
何故なら「ルシス王女・イリス」の伴侶となるレイヴスは勿論、その妹が下手すりゃ国賊なんて・・・そんな「王を慕い想う臣下や民」を裏切るような事、許される筈が無かったから。
更に理由はまだあって。それが「レイヴスがイリスの伴侶となるには、その方が都合が良かった」・・・簡単に言えば「王女の結婚相手として箔が付く」って事。
今回の二次創作のイリスは、実際には7~8年前から「帝国からの引渡要求により、帝国宰相の保護監視下にあった」のですが、国民には「療養の為、インソムニアを離れていた(=そんな事実、国民に言えないので)」事になっています。
なので、そもそも「今回のイリス奪還作戦」の流れを、どう国民に説明したのかって問題もあるのですが・・・ここはちょっと後回しにするとして。
どうせ記録に残すなら、居なくなったノクトの功績では無く「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」って事にした方が、何も知らない「王を慕い想う臣下や民」は喜ぶじゃないですか。「さすがは、レイヴス様!」「レイヴス様なら、イリス様の伴侶に相応しい」って。
確かに今のルシス王国にレイヴス以上の適任は居ないだろうけど・・・全ての国民がレイヴスの王家入りを良く思っているかと言うと、そうでも無いだろうから。プラスに働く要素は多いに越した事は無いだろうし。
そしてもう一つが「この世界の為に戦った、ノクト達の想い出・記憶を守る為」。
どういう事かと言うと、ノクトは「王位継承者(自称)」だった訳ですが。
そうは言っても、別に会う人会う人に「俺、王位継承者なんだ」って言ってた訳ではない(そりゃそうだ)。
でも一度だけ、明確に宣言してたトコがあって・・・それが、レイヴスとイリスを逃した後、帝国皇子・ロキに対して言い放った、
「ルシスの王女を守る理由なら、オレにもある。
ルシスの王として、オレがお前を討つ!」
という台詞。この台詞自体は、深く考えてのモノではなくて。パッと思い浮かんだのを「これ言ってくれたら、格好イイなぁ」って思って採用しただけなんですが(適当)。
今になって考えれば・・・普通に考えて「ルシスの王として」ってのは不敬罪だよね、と。勝手に「王」を騙ってるんだから。
いやまぁ「そんな大袈裟な・・・」ってのはご尤もなんですが。これってちょっと場所とタイミングが悪くて。
ココで書くと話の腰を折ってしまうので、これに関しても一旦後回しにしますが。
ざっくり言うと、不敬罪云々は大袈裟だとしても。
ここで問題になるのが、他国(=オルティシエ)に対してノクト達の事を「レイヴスの指示で動いていた、ルシスの親衛隊」と説明するか「勝手に王を騙っていた、ルシス王家とは無関係の人間」と説明するか・・・という話。
ルシス王国としては勿論、ノクト達の名前をオルティシエの歴史書に書き記される事は、絶対避けなきゃならないんだけど。
避けた上で「ルシスの親衛隊」として、華々しいオルティシエ独立の記録に残るか。
記録に残すのも憚れるような存在として、オルティシエ独立の記憶からも抹消されるか。
どちらが良いかとなったら、先の「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」という理由との整合性を考えても。
「どんな形であっても、ノクト達の存在を残してやりたい」って、ノクト達に対する敬意・感謝の意からも。
レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と、認める事を選んだ。
イリス救出もオルティシエ解放も、自分だけで成し得た事では無く。
とても「優秀な従者たち」が居たからこそだ、と。
実際問題「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」ってのは本当の事だし。
その上で「ノクトの手柄まで、レイヴスが奪う」のではなく、あくまでも「ノクト達は自分の指示で動いていた」とするだけ・・・つまり「名は残らずとも、ノクト達の存在・功績は認められる」という事なので。
「レイヴス様も、ルシス王家の一員となられるのであれば。
王を想い慕う民達の期待を裏切らぬ為、
その程度の事には、目を瞑って頂きませんと・・・。」
全ては「王を想い慕う臣下や民」達の為・・・彼らが想い願うルシス王家である為に、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と認める事を選んだ。
それが嘘か真実かなんて、ノクト達が居なくなった今となってはレイヴスしか知りようも無いし、証明のしようも無い。
そしてレイヴスが、それが真実だと言うのなら・・・例えそれが、嘘を付くのが下手な兄の、見え透いた嘘だと分かっていても、ステラはその言葉を真実とするしかない。
レイヴス本人が罪の意識に苛まれながらも、それが真実だと言うのなら・・・この世界にとっては、それが真実だった。
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【因果応報・・・逃れる事が出来ない罪と罰】
そのような経緯を経て、既にこの「イオスの世界(=子要素)」の時点で、「ノクト」という名前は、ルシス王家の記録から消されてしまった・・・というか、最初から記録に残されなかった。
全ては「王を想い慕う臣下や民」達の為・・・彼らが想い願うルシス王家である為に。
それが最善の方法であるならと、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」とし。
ステラがノクト達に接触⇒歴代王の墓の鍵を渡したのも、自分がステラに指示した事だとした。
そしてステラは、勿論それが嘘だと分かっていたけど・・・最愛の兄がそう言うのならと、レイヴスが言う事を真実とした。
上記の「嘘を付くのが下手な兄」って設定は、旧約 33でも書いていたんだけど。
そこでも書いていたように、本来レイヴスは「嘘が付けない性格」だった。
でもノクトの件に関しては「ルシス王家の在り方」や「王を想い慕う臣下や民」の事を思えば、そうせざるを得なかった・・・という流れ。
でも、やっぱり古今東西「嘘」は良くないモノとされるのが常道で。
因果応報・・・全ての行いは、自分に返ってくる。悪い事をすれば、その報いを受けるのも世の理。
そう考えると、この「イオスの世界(=親要素)」にとって大きな「嘘」を残したフルーレ兄妹が、数世代後の【FF15】の世界で、あんな最期を迎えたり、そもそも存在しないって言うのは。
世界によって与えられた罰と言うよりも・・・過去の自分の罪によって引き起こされた、受けるべくして受けた報いだったのかも?
自業自得・・・と言うには、あまりに「他人」の事を思っての「罪」だけど。
【「自称・王位継承者」が、世界を救った物語】
でも普通なら、こんな事にはならない筈。
だって「王家の血統」なんて、王名表なりなんなりで、一番正確に記録されている筈のものだから。
いくら名前が似ている「ノクト」と「ノクティス」が近い時代に居た所で、この2人の記録がごちゃ混ぜになってしまうなんて事はあり得ない。
最悪「ノクト」の名前・存在を隠蔽したとしても。
古代文明じゃあるまい、あれだけ発展してるルシス王国において、「ルシス王家・正統後継者」として望まれ産まれた「ノクティス」の生没・在位記録が残っていないなんて、不自然でしかないんだから。
じゃあ、何でそんな「普通ではあり得ないような、不自然な事」になってしまっているかと言うと。
色々と込み合っているので、どこから書こうか迷うのですが・・・順番という意味で手前の出来事から書くと。
今の世界の段階では「ノクトの素性を、曖昧に誤魔化しただけ」かもしれない。
でも、その結果・・・後の「イオスの世界(=子要素)」には、ノクトの記録が曖昧なまま伝わってしまった。
そして「イリスとレイヴスの事も、隠蔽しようと思った訳では無い」かもしれない。
でも、ルシス王として、ほとんど記録に残されていなかったイリスとレイヴスの記録も、後の「イオスの世界(=子要素)」に曖昧に伝わってしまった。
そんな紆余曲折の結果、イリスとレイヴスという2人のルシス王が抜けてしまった事で、「ノクティス」の立ち位置が前倒しになってしまい。
更に「ノクト」と「ノクティス」の境遇が似ていた事も相まって。
曖昧な存在となった「ノクト」と、本来なら3世代後になる筈の「ノクティス」の居場所がくっ付いてしまい。
「ノクト」と言うのも「ノクティス」の事・・・彼の「略称・愛称」だったのだ、と。
「ノクト」と「ノクティス」が、同一視されるようになってしまった。
前回の「通常ED」の場合は、本来この世界の人間では無いノクトが、最後ルシス王となった・・・つまり「本来存在しないノクトを、ルシス王家の人間だった事にしなければならない」ので有耶無耶にした=後の世界では「彼の居場所が必要だったので、似た境遇にあったイリスの居場所が奪われてしまった」訳ですが。
今回の「ifエンド」の場合は、ノクトは自分の時代に戻ってしまい、ルシス王にはならない・・・から「ルシス王国が、ノクトの場所を用意してあげる必要はなかった」ので、ルシス王家の歴史に加えなかった=後の世界では「ルシス王家の歴史の中に、最初から彼の居場所は無かった」訳です。要は、
前者「通常ED」の場合は、「ノクトがルシス王家の人間だった」と思ってもらえるよう、有耶無耶に誤魔化し。
後者「ifエンド」の場合は、「ノクトはルシス王家の人間では無い」と思ってもらえるよう、有耶無耶に誤魔化した。
どっちにしても「ノクトの素性を、曖昧に誤魔化した」事には変わりないんだけど、誤魔化す方向は全く逆向きだった・・・と言う事です。
じゃあ、何で「ifエンド」が「通常ED」とは逆ベクトルに捩じれてしまったかと言うと。
今回の二次創作のノクトは「自分を逃がす為に命を落としたレギスの無念を晴らす為(=弔い合戦)」にも、ルシス王国の協力が必要⇒その為には「ルシスの王位継承者」という地位・力が無ければ国を動かせない⇒「ルシスの王位継承者」と認めてもらう為に「歴代王の墓」を巡ったりしていた(歴代王が認めてくれる=「ルシスの王位継承者」の資格があるというアプローチ)。
でもノクトは最後まで「自称・王位継承者」のままだった(EDでも王位を継いでいないので)。
つまり、なんだかんだで結局「自称・王位継承者」が世界を救った・・・って事です。
と言う事は、ルシス王国からしたら「自称・王位継承者」が「勝手に王位継承者として振る舞っていた(=世界を救った)」だけなので。
自分達が認めていない「自称・王位継承者」のノクトの事を、「王位継承者(ルシス王国の血縁)」として、ルシス王家の記録に残してやる必要は無い。
素性も分からない「王家の血筋と思われる謎の青年」が、世界を救った後「忽然と姿を消した」なんて事実、それこそ余計な憶測を呼ぶだけなんだから。
実際のトコ。今回の二次創作では「クリスタルの中で過ごした10年が無い」&「七瀬の感触では、作中期間3~4か月+ED後にイリスが即位するまでの間」=レギスからイリスへの王位遷移は半年程度と思っているので。それ位の期間なら「イリスが戻るまで、王位不在だった」でも誤魔化せるんじゃないかな、と。実権だけ然るべき人間に持たせておけばイイんだし。
と言う訳で・・・上記の「ルシス王国からしたら「自称・王位継承者」が、勝手に王位継承者として振る舞っていた、って事にしたかった」というラインに寄せる為に、ここで過去記事を少し修正します。
以前、旧約 32で、オープンワールド部分(=ルシス王国領)を2度使い回す方法として、
①ノクトの立場を「帝都決戦(前)=王位継承者と認められていないノクト」⇒「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」って変える事で、ゲーム的変化を付けてやったらどうだろ?
②「帝都決戦(後)」は、自他ともに認める「王位継承者(実質ルシス王)」なので。皆が「王様!」って扱いをしてくれるようになる。
③でも、国民にまで情報が広まって、ノクトの事を「王様!」扱いしてくれるようになるのは、先にインソムニアに戻ったレイヴスが、「イリス救出」を始めとした「帝都決戦」の顛末をルシス王国のお偉い様方々に報告⇒国民に対して国から正式に発表があってから。
と、書いていましたが。
「帝都決戦(後)=王位継承者(実質ルシス王)となって帰還したノクト」では無く、「帝都決戦(後)=帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」程度のニュアンスに落とします。
つまり「王位継承者(実質ルシス王)」だから尊敬&感謝してくれるようになった⇒周囲の反応が変わるのではなく。
純粋に「帝国軍を退けた、オルティシエ独立の立役者」だから尊敬&感謝してくれるようになった⇒周囲の反応が変わる、という見方に修正し。
「先にインソムニアに戻ったレイヴスが、ルシス王国のお偉い様方々に報告⇒国民に対して「ノクト=王位継承者(実質ルシス王)」と、国から正式に発表があってから」という部分を削除。
結局ノクト達は「王位継承者」と認めてもらう前に世界を救って、「王位」にも就かずに自分の時代に帰って行った・・・って感じに修正します。
まぁ、コレに関しては。
よくよく考えたら、いくらレイヴスから報告があったとはいえ、本人との打ち合わせも無しに、一方的に「ノクトを王位継承者と認める」なんて発表、国がする事は無いよね、と。
それに、イリスを「カエムの岬」まで送り届けた後。ルシス王国領を探索してたノクト達が、インソムニアに戻った理由って特に書いてなかったと思うので。
レイヴスがお偉いさん方に報告し、漸く「話を聞いてやるから、インソムニアまで来い」って話になって、インソムニアに向かっていた・・・位で丁度イイんじゃないかなって。
この時点では、帝国は現オルティシエ領を捨てて、グラレア領まで引いただけ=「先王・レギスの弔い合戦」も「帝国との争いに決着を付ける」って悲願もまだ果たされていないので。
ルシス王国側としても、この先まだ続くであろう帝国との戦いを念頭に置いた結果。一応「ノクトを王位継承者と認める(=旗頭に据える)」つもり位はあったのかもしれないし・・・ラスボスが決着付けに、王都城に乗り込んで来たのが計算外だっただけで。
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【ノクト達の居場所は、どこに見えた?】
じゃあ、肝心の「ノクトの素性を、どう有耶無耶に誤魔化すか?」ですが。
正直なトコ、これは「別に何とでも誤魔化せる」程度の事だと思います。
何でかって言うと「居た事」にするのは難しいけど、「居なかった事」にするのは比較的簡単で。
確かにノクトという存在が居て、彼がイリス奪還やオルティシエ独立に一役買っていたとしても、記録上「居なかった事」にしたいのなら「ノクトという名前を残さなければいい」・・・つまり「ルシス王国・親衛隊の働きにより」みたいに、ノクトと言う存在をもう一個大きい括りに放り込んでしまえばイイんだから。
でも、そうなってくると「随分、大雑把だなぁ」って感じになってしまうので。
今回の二次創作を振り返って「ノクト達の素性を、どう誤魔化すのが自然か?」ってのを考えてみました。
その結果「一番収まりがイイな」と思ったのが、「ノクト達は、最初からレイヴスの指示で動いていた」・・・要は「レイヴス直属の私兵」とか「フルーレ家が擁している「王の剣」の構成員」という場所に据えるのが「一番収まりがイイ」んじゃないかなって。
そう思い至った経緯をまとめると。
①この世界にやって来たノクト達を、インソムニアに連行したのはステラ。
②王家の力を持つノクトに「力を貸して欲しい」と頼んだのもステラ。
③ルシス王国に「王位継承者」と認めてもらう為に、「歴代王の墓(守護者の墓)」巡りを提案したのもステラ。
④この流れにコル将軍が関わっていないので、「歴代王の墓に入る為の鍵」をノクト達に渡したのもステラ。
⑤これは直接頼んだ訳では無いけど・・・ノクト達はステラの話を聞いて「レイヴスのイリス奪還の援護」の為に、帝都グラレア(=【FF15】オルティシエ)へ。
⑥カメリア議員と協力関係を結び、帝都グラレアの守備・住民の避難誘導を請け負う。
⑦イリスを捜すレイヴスと、ノクトを捜すイグニスが共闘。
⑧ノクトとレイヴスが共闘し、水神を討伐(したように見えるだけで、実際は和解)。
⑨レイヴスとイリスを逃がす為に、ノクト達が「帝国皇子・将軍のロキ」と戦闘。
⑩帝都グラレア脱出後。先に脱出してたレイヴス達と、レスタルムで合流。
⑪レイヴスの頼みで、イリスをカエムの岬へ護送(レイヴスは先にインソムニアに帰還)。
⑫インソムニアに戻ったノクト達は、(真っ先に)レイヴスの元を訪れていた。
⑬その翌日、異変を察知したレイヴスが王都城へ。その後を追ってノクト達も王都城へ(但し結界のせいで、一週間の回り道をする事に)。
⑭王座の間で、レイヴスと合流。そのまま「ラスボス・ドラットー」戦に突入。
・・・と言うように、ノクト達の行動って、大体レイヴス&ステラが絡んでいる=これなら「最初からレイヴスの指示で動いてた」って思われても不思議じゃないな、って。⑥も、カメリア議員と協力関係にあるレイヴスの指示で、ノクト達はオルティシエに協力していた・・・って見えるだろうし。
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【「王を慕い想う臣下や民」の為の、偽りの真実】
じゃあ、仮にノクト達を「フルーレ家が擁している「王の剣」の構成員の類」とした場合。
どの段階で、そう誤魔化す事にしたのか?それを誰が是としたのか?
と言うと・・・今回に限っては「後の世界で有耶無耶にそうなった」のではなく、「この世界のレイヴスが了承した」のかもって。確かに、
「レイヴスはノクトの功績を自分のモノにする様な事しないだろ?」
とは思いますが・・・今回に限って言えば、其れもやむなしだったのかと。
何でかと言うと、百歩譲って①~③はイイとしても、④は本当のトコ大問題な訳で。
旧約 7で「彼女はたった一人で、レイヴス始め、ルシス王国の重鎮メンバーを説得しなきゃならない」と書いていた様に、初動のステラの動きは彼女の独断だった。
そして今回の二次創作の「王の剣」は、「歴代王の墓・ファントムソードの管理の他、ルシス王国の歴史を管理する部門(=軍部よりも、寧ろ内政)」で。
だからこそ「王の剣」の一族であるフルーレ家は「歴代王の墓の鍵」も管理・保管していた。
その鍵を「ステラはレイヴス(=フルーレ家)の許可を得ず、素性も分からないノクト達に勝手に渡していた」=「これ以上、レイヴスの負担を増やさない」&「問題が起きた時には自分の責任と言い張る為に、何ならバレない様に持ち出していた」という事になるので。
まぁ、何の罪に問われるかは分かりませんが・・・多分、大問題だよね、と。
つまりステラのやった事は「結果として、ルシス王国を救う事になった」ものの、「どうしてノクト達が、鍵を持っていたのか?」という事実確認をされると、ステラは自分の罪を認めざるを得ない。
勿論、ステラは最初から覚悟の上だったので。彼女自身、罪は罪として認めるつもりだったんだけど。
でもレイヴスは「ステラが相談しなかったのは、自分に迷惑を掛けない為」という彼女の真意を察していたので・・・妹一人に罪を背負わせるのは、あまりに忍びなかった。
だから彼自身、本当は「管理が行き届いていなかった自分にも非があった」と、ステラを庇い、その罪を一緒に負うつもりだった。
本当なら、そうしたかった・・・そうするべきだった。
でも、それが出来なかった。
何故なら「ルシス王女・イリス」の伴侶となるレイヴスは勿論、その妹が下手すりゃ国賊なんて・・・そんな「王を慕い想う臣下や民」を裏切るような事、許される筈が無かったから。
更に理由はまだあって。それが「レイヴスがイリスの伴侶となるには、その方が都合が良かった」・・・簡単に言えば「王女の結婚相手として箔が付く」って事。
今回の二次創作のイリスは、実際には7~8年前から「帝国からの引渡要求により、帝国宰相の保護監視下にあった」のですが、国民には「療養の為、インソムニアを離れていた(=そんな事実、国民に言えないので)」事になっています。
なので、そもそも「今回のイリス奪還作戦」の流れを、どう国民に説明したのかって問題もあるのですが・・・ここはちょっと後回しにするとして。
どうせ記録に残すなら、居なくなったノクトの功績では無く「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」って事にした方が、何も知らない「王を慕い想う臣下や民」は喜ぶじゃないですか。「さすがは、レイヴス様!」「レイヴス様なら、イリス様の伴侶に相応しい」って。
確かに今のルシス王国にレイヴス以上の適任は居ないだろうけど・・・全ての国民がレイヴスの王家入りを良く思っているかと言うと、そうでも無いだろうから。プラスに働く要素は多いに越した事は無いだろうし。
そしてもう一つが「この世界の為に戦った、ノクト達の想い出・記憶を守る為」。
どういう事かと言うと、ノクトは「王位継承者(自称)」だった訳ですが。
そうは言っても、別に会う人会う人に「俺、王位継承者なんだ」って言ってた訳ではない(そりゃそうだ)。
でも一度だけ、明確に宣言してたトコがあって・・・それが、レイヴスとイリスを逃した後、帝国皇子・ロキに対して言い放った、
「ルシスの王女を守る理由なら、オレにもある。
ルシスの王として、オレがお前を討つ!」
という台詞。この台詞自体は、深く考えてのモノではなくて。パッと思い浮かんだのを「これ言ってくれたら、格好イイなぁ」って思って採用しただけなんですが(適当)。
今になって考えれば・・・普通に考えて「ルシスの王として」ってのは不敬罪だよね、と。勝手に「王」を騙ってるんだから。
いやまぁ「そんな大袈裟な・・・」ってのはご尤もなんですが。これってちょっと場所とタイミングが悪くて。
ココで書くと話の腰を折ってしまうので、これに関しても一旦後回しにしますが。
ざっくり言うと、不敬罪云々は大袈裟だとしても。
ここで問題になるのが、他国(=オルティシエ)に対してノクト達の事を「レイヴスの指示で動いていた、ルシスの親衛隊」と説明するか「勝手に王を騙っていた、ルシス王家とは無関係の人間」と説明するか・・・という話。
ルシス王国としては勿論、ノクト達の名前をオルティシエの歴史書に書き記される事は、絶対避けなきゃならないんだけど。
避けた上で「ルシスの親衛隊」として、華々しいオルティシエ独立の記録に残るか。
記録に残すのも憚れるような存在として、オルティシエ独立の記憶からも抹消されるか。
どちらが良いかとなったら、先の「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」という理由との整合性を考えても。
「どんな形であっても、ノクト達の存在を残してやりたい」って、ノクト達に対する敬意・感謝の意からも。
レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と、認める事を選んだ。
イリス救出もオルティシエ解放も、自分だけで成し得た事では無く。
とても「優秀な従者たち」が居たからこそだ、と。
実際問題「レイヴスがイリスを救出し、オルティシエ独立にも貢献した」ってのは本当の事だし。
その上で「ノクトの手柄まで、レイヴスが奪う」のではなく、あくまでも「ノクト達は自分の指示で動いていた」とするだけ・・・つまり「名は残らずとも、ノクト達の存在・功績は認められる」という事なので。
「レイヴス様も、ルシス王家の一員となられるのであれば。
王を想い慕う民達の期待を裏切らぬ為、
その程度の事には、目を瞑って頂きませんと・・・。」
全ては「王を想い慕う臣下や民」達の為・・・彼らが想い願うルシス王家である為に、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」と認める事を選んだ。
それが嘘か真実かなんて、ノクト達が居なくなった今となってはレイヴスしか知りようも無いし、証明のしようも無い。
そしてレイヴスが、それが真実だと言うのなら・・・例えそれが、嘘を付くのが下手な兄の、見え透いた嘘だと分かっていても、ステラはその言葉を真実とするしかない。
レイヴス本人が罪の意識に苛まれながらも、それが真実だと言うのなら・・・この世界にとっては、それが真実だった。
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【因果応報・・・逃れる事が出来ない罪と罰】
そのような経緯を経て、既にこの「イオスの世界(=子要素)」の時点で、「ノクト」という名前は、ルシス王家の記録から消されてしまった・・・というか、最初から記録に残されなかった。
全ては「王を想い慕う臣下や民」達の為・・・彼らが想い願うルシス王家である為に。
それが最善の方法であるならと、レイヴスは「ノクト達は自分の指示で動いていた」とし。
ステラがノクト達に接触⇒歴代王の墓の鍵を渡したのも、自分がステラに指示した事だとした。
そしてステラは、勿論それが嘘だと分かっていたけど・・・最愛の兄がそう言うのならと、レイヴスが言う事を真実とした。
上記の「嘘を付くのが下手な兄」って設定は、旧約 33でも書いていたんだけど。
そこでも書いていたように、本来レイヴスは「嘘が付けない性格」だった。
でもノクトの件に関しては「ルシス王家の在り方」や「王を想い慕う臣下や民」の事を思えば、そうせざるを得なかった・・・という流れ。
でも、やっぱり古今東西「嘘」は良くないモノとされるのが常道で。
因果応報・・・全ての行いは、自分に返ってくる。悪い事をすれば、その報いを受けるのも世の理。
そう考えると、この「イオスの世界(=親要素)」にとって大きな「嘘」を残したフルーレ兄妹が、数世代後の【FF15】の世界で、あんな最期を迎えたり、そもそも存在しないって言うのは。
世界によって与えられた罰と言うよりも・・・過去の自分の罪によって引き起こされた、受けるべくして受けた報いだったのかも?
自業自得・・・と言うには、あまりに「他人」の事を思っての「罪」だけど。
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