忍者ブログ

落書き帳の10ページ目

◆無断転載 禁止(ご確認下さい)◆ https://xxaoixx.blog.shinobi.jp/Entry/73/

FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 7》

■□■□■□■□■□■□■□■□

《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
 【事実&歴史の「改編・改竄」がもたらす、終焉の未来】
 【「誕生と終焉」・・・真実の「イオスの世界」を夢見る為に】
 【世界が「傾く」という事・・・周囲を巻き込む悲劇】
 【レイヴスと、二人の妹・・・翻弄されるフルーレ家?】

■□■□■□■□■□■□■□■□

 前回の記事では「ルシス王家が、事実&歴史の改編・改竄を繰り返してきたせいで、イオスの世界は終焉に傾いている」なんて、さも「実はルシス王家の方が、諸悪の根源だった」みたいに書いてしまいましたが(申し訳ございません)。
 さすがに主人公サイドが「100%悪!」って事は無い、と言うか。
 この件に関して、七瀬がどういう風に捉えているかと言うと。

 ルシス王家は自分達の都合の良いように、事実&歴史を改編・改竄して来た。
 でもそれはやむを得ない事情があっての事で、決して私利私欲の為では無かった。
 では何故ルシス王家は、そんな過ちを繰り返して来たのか?
 何故ならそれが「王を慕い想う臣下や民が望む、ルシス王家の在り方」だったから。
 彼らの為に「彼らが想い願う、ルシス王家」で、在らねばならなかった。
 その為に歪んでしまった「事実」、失われた「真実」・・・残す事が許されなかった「想い出」や「記憶」の数々。
 民の上に立つ者として、確かに事実&歴史の改編・改竄を繰り返してきた・・・それを是としたのは「ルシス王家」だったけど。
 それによって言いたい事も言えず、誰よりも傷付き、たくさんの大切なモノを失ったのも「ルシス王家」だった。

■□■□■□■□■□■□■□■□

【事実&歴史の「改編・改竄」がもたらす、終焉の未来】
 勿論、今回の二次創作での話ですが。
 七瀬が思う「何でルシス王家は、事実&歴史の改編・改竄を繰り返してきたのか?」の答えは、先に書いた通りです。

 じゃあ・・・まぁ勿論、普通に「事実&歴史の改編・改竄」は大問題ではあるんですけど、何でここまで大問題になっているのかって言うと。
 これは「イオスの世界の構造・成り立ち」が密接に関わってるので、まずはそこの説明。

 なんですが・・・この辺りの事って、旧約 39の時点でも書いていて。
 この「イオスの世界」というのは「イオスの世界(=親要素)」&「イオスの世界(=子要素)」みたいな、入れ子構造になっていて(【FF〇(=親要素)】&以降生まれた【リメイク版・FF〇(=子要素)】達ってイメージ)。
 何らかの力によって「イオスの世界(=子要素)」は、誕生と終焉を繰り返している(何作も【リメイク版・FF〇】を作ってるような状況)。
 で、その「イオスの世界(=子要素)」というのは、勿論「イオスの世界(=親要素)」をベースにしているんだけど(【リメイク版・FF〇】のベースが【FF〇(オリジナル)】なのと同じ理屈)。
 新しく誕生した「イオスの世界(=子要素)」は「イオスの世界(=親要素)」と全く同じでは無くて、過去の「イオスの世界」での「王家の都合(国民やその世界の住人が望むカタチを含む)」+「単なる勘違い・思い違い(意図的な改変では無い)」+「その時々の不確定要素」・・・と言った、「イオスの世界」に関わった沢山の人の「想い出・記憶」を元(=設計図)にして作られている(嘗ての【FF〇(オリジナル)】と全く同じではなく。当時の「想い出・記憶」を大事にしながらも、その時代の会社・開発・技術・ファン・社会などの影響を受けて改変され、その時代の【リメイク版・FF〇】になるのと似た感じ)。

 なので「イオスの世界(=子要素)」は、誕生と終焉を繰り返している・・・とは言っても「イオスの世界(=親要素)」の「後日談(=続きの世界)」では無くて。
 どっちかって言うと「オリジナル」と「リメイク版」に似た関係(「後日談」だったら「リメイクじゃなくて、続編やん!」ってなっちゃうので)。

 なので現実のゲームでも、プレイした【リメイク版・FF〇(SFC版)(PS版)(DS版)】それぞれの「想い出・記憶」が、枠を超えて【FF〇】の「想い出・記憶」(=頭の中の、共通の保管場所)にも蓄積されて行くように。

 「イオスの世界(=親要素)」には、それぞれの「イオスの世界(=子要素)」に対する「想い出・記憶」も蓄積されていて。
 新しい「イオスの世界(=子要素)」が生まれれば、その「想い出・記憶」も「イオスの世界(=親要素)」にも積される。
 また新しい「イオスの世界(=子要素)」が生まれれば、その「想い出・記憶」も「イオスの世界(=親要素)」にも蓄積される・・・と言う事を繰り返している。
 なので「イオスの世界(=親要素)」は、過去の「イオスの世界(=子要素)」に対する「想い出・記憶」がごちゃ混ぜに溶け込んだ「想い出・記憶の海(【FF】っぽく言うならスフィアの海)」みたいな混沌とした状態になっていて。

 新しい「イオスの世界(=子要素)」は、そんな「イオスの世界(=親要素)」に蓄積された過去の「イオスの世界(=子要素)」の「想い出・記憶」を元(=設計図)にして、生み出されいてる。
 と言う事は。
 過去の「イオスの世界(=子要素)」で、事実&歴史の改編・改竄が繰り返されていたとしたら。
 新しい「イオスの世界(=子要素)」は、事実&歴史が改編・改竄が繰り返された過去の「イオスの世界(=子要素)」の「想い出・記憶」が元(=設計図)になってしまう=その改編・改竄された「想い出・記憶」の影響を強く受けてしまう・・・と言う事なので。
 改編・改竄により「事実」は捻じ曲がり、都合が悪くなった「真実」は失われ、帳尻を合わせる為に「想い出・記憶」が歪み・・・その結果、新しく生まれる「イオスの世界(=子要素)」は、どんどん傾いて行く。

 そして傾いた世界と言うのは、傾けば傾くほど、それを留めるのは難しく。
「こんな事を続けていては、イオスの世界はひっくり返ってしまう。」
 目の前に迫る終焉の未来を回避するには、代々ルシス王家が繰り返して来た過ちをノクティス自身が断ち切るしかなかった。
 次の「イオスの世界(=子要素)」の設計図を、本来有るべき「全ての真実」に基づいた「想い出・記憶」に、描き直さなければならなかった。
 その為に、ノクティスは「全ての真実を知る王」となる事を求められたのだから。
 例えノクティス自身にとって、受け入れがたい「真実」を含んでいたとしても。
 今の「イオスの世界(=子要素)」での、人としての自分を失う事になるとしても。
 次の「イオスの世界(=子要素)」の為に、延いては全ての「イオスの世界」の為に、彼は「真の王・ノクティス」として「それ」を見届けなければならなかった。
 
 これが七瀬が考えている、今回の二次創作での「イオスの世界の構造・成り立ち」と、「事実&歴史の改編・改竄」が大問題になっている原因です。

■□■□■□■□■□■□■□■□

【「誕生と終焉」・・・真実の「イオスの世界」を夢見る為に】
 と言うのが、今回の二次創作における「イオスの世界の構造・成り立ち」な訳ですが。

 今回の二次創作のノクトは「真の王・ノクティス」にはなれなかったので、彼はそこまで求められなかった。
 なので、その役目は後の「イオスの世界(=子要素)」のルシス王家に託される事となり。
 その結果として。代々の決着を付けたのが、2~3世界後の「イオスの世界(=子要素)」に当る【FF15】のノクティスだった・・・というのが「イオスの世界(=親要素)」から見た、大まかな話の流れになるので。

 これも、旧約 39で書いていた事と重複しますが、今回の二次創作の「イオスの世界」は、
 「イオスの世界(=子要素)」にとっては、ハッピーエンド(自分達に都合が良いよう改編・改竄した世界なので)。
 「イオスの世界(=親要素)」にとっては、バッドエンド(過ちの連鎖を断ち切る事が出来ず、改編・改竄してきた「想い出・記憶」のせいで、次の「イオスの世界(=子要素)」も傾いた世界になってしまうので)。
 だから「イオスの世界(=子要素)」がハッピーエンドで終わったとしても、「イオスの世界(=親要素)」としてはバッドエンドなので、そこで「THE END」にする事が出来ず。
 改編・改竄される前の「真実のイオスの世界」を夢見る為に必要となる「真実の想い出・記憶」が届く事を願って、何度も何度も「誕生と終焉」を繰り返している。
 今回の二次創作は、そんな「イオスの世界(=子要素)」のウチの一つの世界であり。
 この先も繰り返される「誕生と終焉」の先にあるのが、本来の【FF15】・・・という構造を念頭に置いて考えています。

 ・・・とか書かれても、七瀬の文章力皆無で上手く伝わらないと思うので。
 どういう事かを、今回の二次創作のEDを例に説明。

■□■□■□■□■□■□■□■□

【①「通常ED」ノクトがルシス王になる世界】
 「1000年先の未来」という、本来この世界の住人ですらない主人公・ノクトが、危機的状況にあるイオスの世界を救い。
 その功績が認められ「正統後継者・イリス」から、ルシス王の座を託される・・・と言う、ファンタジーではまま有りがちな展開なのが、こちらの「通常ED」な訳ですが。

 自分達がやって来た努力が「王様になる」という、分かりやすい形で報われ。
 まだ確定では無いけど、いずれは「ヒロイン・ステラ」と結ばれ。
 その結果、ノクトにとってレイヴスは「義理のお兄さん」となり。
 グラディオ達は、長年ノクトに付き従って来た従者として取り立てられるだろうから、身分も保障されて生活は安泰。リアル版「キングスナイト」として、王となったノクトをこれからも支え続けてくれるでしょう。
「きっとこの先、幸せな未来が広がってるんだろうな。」
 ノクト(=読み手)がそう思えるEDだったとしたら、この「イオスの世界(=子要素)」にとってはハッピーエンドだった・・・という事です。

 でも「イオスの世界(=親要素)」から見た場合。
 「1000年先の未来」という、本来この世界の住人ですらない主人公・ノクトが、「正統後継者・イリス」を差し置いてルシスの「王様になる」・・・というのは、都合が悪い訳です。
 正確に言えば「ノクトが王になる事自体は、事実なので仕方がない」としても。
 ルシス王家が「ノクトの素性を改編・改竄してしまった事」が、後々の「イオスの世界(=子要素)」に響いてくるので都合が悪い・・・という見方。

 先程「ファンタジーではまま有りがちな展開」と書きましたが。
 普通に考えたら「王位継承者が絶えている」「よっぽど現王家の人望が無い」「そもそも王家が国民の敵」といった「どうしようもない理由」or「国民が打倒王家を望んでいる」ような状況でなければ。
 代々続く王権制度にとって何よりも大事なのは「王家の血統」なんだから。
 いくら主人公・ノクトが「正統後継者」よりも優れていたとしても、そう簡単に王位譲渡なんて許される訳が無い。
 じゃあ、その「許さない」のは誰なのか?
 と言うトコで・・・ルシス王家は「王を慕い想う臣下や民」の為に「彼らが想い願う、ルシス王家」であるよう、「ノクトの素性を改編・改竄」する事をやむ無しとした。

 確かにこれに関しては「どうしようもない理由」があって。
 立場の違いはあれど、ノクトが「ルシス王家固有の力を継承している」以上、「ルシス王家に連なる血統」である事は証明できるので。
 もしもノクトが「この世界の一般人」だったら、正統後継者である彼が今まで姿を現さなかったのは「帝国の目を欺く為」とか「病気の療養の為」に、インソムニアではなく他の土地に預けていたからだ・・・という理由でも後付けて、何とか説得する事も出来たかもしれない。
 でも今回の二次創作のノクトは「1000年先の未来から来ました」とか言う、突如この世界にポンッと出現した存在なので。
 いくらノクトが「ルシス王家に連なる血統」である事は明白でも、この世界での彼の過去&存在が無いので、理由を後付けて誤魔化すという事が出来ない。
 そして勿論「ルシス王家に連なる血統である事は間違いないので、1000年先の未来から来た彼に王位を譲渡します」なんて事を、馬鹿正直に「王を慕い想う臣下や民」に公表できる筈が無いので。
 本来、この世界の住人ですらないノクトがルシス王となるのであれば、ルシス王家は「王を慕い想う臣下や民」の為に「彼らが想い願う、ルシス王家」であるよう、「ノクトの素性を改編・改竄」するしかなかった・・・という流れになります。

 でもこれは「イオスの世界(=子要素)」一世代で進んでしまった話では無くて。
 イメージとしては、今回の二次創作の「イオスの世界(=子要素)」では、「ノクトの素性を明確にしなかった」位だと思います。
 つまり「ルシス王家に連なる血統である事は間違いないので、1000年先の未来から来た彼に王位を譲渡します」って真実は言えないけど、「療養の為に、〇〇に身を寄せていました」という嘘も付けないので。
 国民に対しては「彼が表舞台に戻るまで、どこで何をしていたか」に関しては有耶無耶のままにし、歴史書などにも明確な記録を残さなかった・・・という事。

 そうなると、どうなるか?
 今回の二次創作の「イオスの世界(=子要素)」は、帳尻を合わせた今の延長の未来が進むかもしれない。矛盾を抱えながらも、ハッピーエンドな未来が期待できるかもしれない。
 でも、その「想い出・記憶」を元に生まれる、新しい「イオスの世界(=子要素)」がどうなるかというと。
 ノクトの「1000年先の未来から来た」という事実は無くなり、「どこで何をしていたか」といった素性も有耶無耶なまま継承されてしまう。
 結果、新しい世界が生まれる際に必要となる「ノクトという人物が、どんな人物だったのか?」って「想い出・記憶」が、「多分、こうだったんじゃないか?」「こういう人物だったんじゃないか?」って憶測になってしまうので、総じて世界の真実が曖昧になり。
 色々な辻褄を合わせようとした結果、ノクトの存在が彼に近い存在を奪ってしまう・・・つまり、

 正統後継者でありながら、幼少期の過去が不明で。
 王位を継承する直前に、インソムニアに戻って来た人物。
 そんな「ノクトに近い存在」・・・つまり「今回の世界のイリス」の過去を、「次の世界のノクト」が奪ってしまう、という事。

 ノクトの素性を曖昧に誤魔化したせいで、似た様な境遇にあったイリスの過去とごちゃ混ぜになってしまい。
 ごちゃ混ぜになった「想い出・記憶」のせいで、新しい「イオスの世界(=子要素)」では「幼少の頃、療養の為にインソムニアを離れていた」のはノクトだった事になる。
 そしてノクトに居場所を奪われたイリスは、どこか「都合良く空いている場所」に押し出され。

 イリスの立ち位置が「前回の世界」からズレてしまったせいで、彼女の周囲もズレてしまう。
 これが、世界が「傾く」という事・・・ルシス王家だけの問題なら「傾く」ではなく「地盤陥没」で済んだ筈だから。

■□■□■□■□■□■□■□■□

【世界が「傾く」という事・・・周囲を巻き込む悲劇】
 今回のイリスは「帝国皇子・ロキの婚約者」という役も受け持っていたけど、イリスがノクトに置き換わってしまうと、当然そこも破綻してしまう。
 だって「ルシス王子・ノクト」の婚約者が「帝国皇子・ロキ」という発想にはならないから。
 あくまでも「ルシス王家」を基準に考えるなら、「ルシス王子・ノクト」の婚約者であるなら、相手は「女性」という発想に寄るので。
「王子の婚約者なのだから、きっと美しく聡明な女性だったに違いない。」
 そんな「王を慕い想う臣下や民」の想いから、この世界に存在しなかった「ルシス王子・ノクトの婚約者」・・・つまり「ノクトの婚約者・ルナフレーナ」が生まれ。
 「王を慕い想う臣下や民」の想いから生まれた「ノクトの婚約者・ルナフレーナ」により、今の「ルシス王女の婚約者」という立ち位置に「帝国皇子・ロキ」は留まる事が出来なくなる。

 これはレイヴスにも言える事で。
 イリスとノクトが置き換わってしまうと、従来からあった「主従関係」は継続出来るとしても、今回の二次創作のような「恋愛関係+α」にはならない。
 何故かと言うと、ルシス王家に対して夢見ているのが「王を慕い想う臣下や民」である以上、血統維持の発想から、共に男性である二人に対して「恋愛関係」という見方が出来ないだろうから。
 今回のレイヴスは「ルシス王女・イリス」と結婚して、「ルシス王女・イリスの王配」となったけど。
 次の世界のレイヴスは「ルシス王子・ノクト」と結婚する事は無いので、「ルシス王族の伴侶」という立ち位置からは滑り落ちてしまう。

 じゃあ、その後の世界のレイヴスが、どうなってしまうかというと。
 従来からあった「主従関係」の延長。つまり「ルシス王家の臣下」位の立ち位置に留まれればマシだったんだけど、その程度では済まなかったんだろうな・・・って。
 だって、少し前の世界(=今回の二次創作)では「ルシス王女・イリス」と結婚して、「ルシス王女・イリスの王配」ってキャラだったのに。
 少し後の世界(=FF15)では「テネブラエの統治一族」なのに「ニフルハイム帝国の将軍」で、「最終的には、あんな可哀想な最期」を迎えなきゃならないんだから。
 数世界後と想定している【FF15】のレイヴスの立ち位置までズラそうと思ったら、彼は物凄い勢いて滑り落ちてしまった・・・って事にしなきゃならない。

■□■□■□■□■□■□■□■□

【レイヴスと、二人の妹・・・翻弄されるフルーレ家?】
 例えばの話。先程「王子の婚約者なのだから、きっと美しく聡明な女性だったに違いない。」って「王を慕い想う臣下や民」の想いから、この世界に存在しなかった「ルシス王子・ノクトの婚約者」として「ノクトの婚約者・ルナフレーナ」が生まれた・・・と書きましたが。
 この「ノクトの婚約者・ルナフレーナ」も、突然ポンッと生まれる訳では無くて。
 世界の成り立ちとして「王を慕い想う臣下や民」の想いから生まれている以上、ノクトが似た境遇のイリスを押し出してしまった様に。
 置き換わっても不思議では無いような「似た境遇の誰か」が居て。
 その「似た境遇の誰か」を、「王を慕い想う臣下や民」が「王子の婚約者なのだから、きっと美しく聡明な女性だったに違いない。」としてしまった。

 その「似た境遇の誰か」が、レイヴスだった・・・とか。
 とは言っても、単純に「レイヴスを女体化」する訳では無くて(それは直球過ぎる)。

 つまり「イリス&レイヴス(=夫婦)」の曖昧な記憶の上に、「ノクト&レイヴス(=男同士なのでそうはならない)」の曖昧な記憶が乗っかっているせいで、「男同士なのでそうはならないけど、夫婦みたいに、凄く仲が良い二人だったみたい」というような雰囲気だけが残ってしまい。
 数世代後の世界では「男同士なのでそうはならない」という部分が抜け落ち「夫婦みたいに、凄く仲が良い二人だった」の部分だけとなり。
 「夫婦みたいに、凄く仲が良い二人だった」の片方が「ルシス王子・ノクト(男性)」なのは確定⇒「じゃあ、その相手は女性」という発想になってしまった結果。
 本来の「レイヴス(男性)」から、「王を慕い想う臣下や民」が想い願う「ルシス王子・ノクトの婚約者」である「ルナフレーナ(女性)」が生まれた。
 要は「レイヴス(男性)」から、「ルシス王子・ノクトの婚約者」として分離したのが「ルナフレーナ(女性)」と言う事。
 で、その分離する際に、今回の二次創作のレイヴスが持っていた『神凪』という要素を、ルナフレーナが持って行ってしまった(元々『神凪』職は女性が就くモノ⇒男性であるレイヴスが就いていたのがイレギュラーだったので、当たり前に持って行かれる&レイヴスが『神凪』だったからこそ、女性・ルナフレーナへの分離がスムーズに行われた)。
 そう考えれば【FF15】のフルーレ兄妹が、異様に似すぎてるのも納得かなぁ・・・って。

 ちょっと横に逸れますが・・・「兄妹だから、似てて当然じゃない?」って気もするんだけど。
 現実ではそうだとしても、創作物の兄弟姉妹って、似てる事に特別意味がある場合以外は、寧ろ似てない事が多い気がして。「しっかり者の妹と、のんびりしてる兄」とか「自由奔放な妹と、真面目一筋な兄」とか。
 まぁ、統計取ってる訳では無いので、実際どうかは分からないですけど。
 七瀬自身はそういう素地があるので「ルナフレーナが、レイヴスに似すぎている(=ヒロインにしては、中身が男前すぎる)」って感じたんですね。今時こういう事を書くと「女性らしさの押し付けだ!」と、怒られるかもしれませんが・・・あまりヒロインっぽくない、と言うか。
 でも、ルナフレーナがレイヴスから分離・・・彼の要素から生まれているのなら。
 初見で何となく感じた「ルナフレーナ=レイヴスを女にしたみたい」って印象は、ぐるっと回って、それはそれでアリなのかな・・・って。

 話を戻すと・・・もしもレイヴスから分離したのが、ルナフレーナだった場合。
 元が「1人(レイヴス)」だった以上、二人の距離感が近くなるのは当然で・・・ルナフレーナはレイヴスに近い位置、つまり「レイヴスの妹」という立ち位置に置かれた(コレに関しては、ノクトとステラが結婚した場合の「レイヴス=ノクトの(義)兄」という要素が、「レイヴスがノクトの兄になるという事は、ノクトの結婚相手・ルナフレーナがレイヴスの妹だったに違いない」って勘違いに拍車を掛けた・・・って事情もある)。
 そうすると当然、今回の二次創作で「レイヴスの妹」だったステラの居場所が無くなってしまい。
 ただでも彼女は「名門フルーレ家の女性でありながら、神凪に就けなかった」・・・「王を慕い想う臣下や民」から見て「想い出・記憶」が薄い立ち位置に居たので。
 押し出される、滑り落ちる・・・どころでは無く。
 彼女に相応しい「都合良く空いている場所」を見付ける事が出来ず、新しい「イオスの世界」からは弾き出されてしまった。

 こうして、ステラという妹を失い、ルナフレーナという妹を得たレイヴスですが。
 何らかの理由でフルーレ家がルシス王国ではなく、テネブラエの方に引っ張られてしまう。
 当然、レイヴスとルナフレーナもテネブラエの人間になる訳ですが・・・これは何となく思う程度の事なんですけど、テネブラエにルナフレーナの居場所はあったけど、レイヴスの居場所は無かったんじゃないかな・・・って。
 だからこそ【FF15】のレイヴスの行動・立ち位置に無理があると言うか。
 居場所が無かったから「都合良く空いている場所」とか「似た境遇にある人物の場所」に、彼は押し出されてしまった。
 その結果「テネブラエの人間なのに、ニフルハイム帝国の将軍」とか「何でかシガイ化して、ノクティス達に討たれる」なんて・・・物凄い勢いて滑り落ちてしまった、と。レイヴスに関しては、そういうイメージ。

■□■□■□■□■□■□■□■□

 と言うように。
 今回の二次創作の「通常ED」は、ノクトがルシス王になって、行く行くはステラとも結ばれて、レイヴスはお兄様だし、3人の仲間も「ズッ友だよ!」って感じの、ハッピーエンドを迎えた訳ですが。

 たった一つ「ノクトの素性を、曖昧に誤魔化した」だけでも。

 次の「イオスの世界(=子要素)」では、ここまでに書いてきたように、世界の真実が歪んでしまう。
 その歪んだ真実に、多くの人間が巻き込まれ、押し出され・・・居場所を無くした人間は、弾き出されてしまう。
 だから「イオスの世界(=親要素)」から見れば、そんな未来をもたらす今回の二次創作の「通常ED」はバッドエンドでしかなく、ここで終わらせる事は出来ない⇒次の「イオスの世界(=子要素)」が生まれる・・・そういう考え方。

 勿論、作中で「真の王・ノクティス」になれなかったのが、世界の傾きを止められなかった一番の原因ではある訳ですが。
 この程度の事でも、次の「イオスの世界(=子要素)」は大きく傾いてしまう。
 それが、何となくでも伝わればと思います。

拍手[0回]

PR

COMMENT

NAME
TITLE
MAIL (非公開)
URL
EMOJI
Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
COMMENT
PASS (コメント編集に必須です)
SECRET
管理人のみ閲覧できます
 
  

カレンダー

03 2025/04 05
S M T W T F S
1 2 3 4 5
7 8 9 10 11 12
13 15 16 17 18 19
21 22 24 26
27 28 29 30

ブログ内検索

Copyright ©  -- 落書き帳の10ページ目 --  All Rights Reserved

Design by CriCri / Material by petit sozai emi / powered by NINJA TOOLS / 忍者ブログ / [PR]