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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《偽典 2》
- 2024/03/04 (Mon) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【人間のルールって大変な訳で・・・】
【世界の為にも・・・でも「彼 > パンデミック」】
【あっという間の「10年」=待たされ過ぎ問題】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【人間のルールって大変な訳で・・・】
【世界の為にも・・・でも「彼 > パンデミック」】
【あっという間の「10年」=待たされ過ぎ問題】
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【ざっくりな、あらすじ】
①せっかく「探し求めた神様(=彼)」を見付けたのに、諸々の事情から泣く泣く撤退せざるを得なかったイズニアさん。
②一応のルールとして「永久凍土下の遺物の発掘調査をしたいんだけど、パンデミックの危険性があるかもしれないから協力して欲しい」と、「世界疫学保健機関(仮)」に持ちかけるも。お役所仕事的に「パンデミックの恐れがあるなら、現状迂闊に手を出す事が出来ない」と、許可が下りず。
③それなら「タイムマシンで過去に取んで、彼に会いに行く!」と方針転換するも、肝心の「国際タイムマシン機構(仮)」の許可が得られず。
④幼少の頃から追い求めた「夢物語の中の存在だと思っていた神様」が本当に「実在」して、そこに眠っている事が分かっているのに・・・どうしようもないという詰み状況に。
⑤そんな何の進展も無い中・・・「世界疫学保健機関(仮)」が問題を放置し続けていたせいで、パンデミックの問題がいよいよ深刻化。
⑥彼は「世界疫学保健機関(仮)」に、「パンデミックの原因も調査してくるから、タイムマシンの使用許可を出すよう、「国際タイムマシン機構(仮)」に働き掛けて欲しい。」と嘆願。
⑦これにより「運命の出会い」から5年後・・・漸く「イズニアさん」「世界疫学保健機関(仮)」「国際タイムマシン機構(仮)」三者間での話し合いの場が持たれる事になるも、大きな組織に有り勝ちな展開で、話はなかなか折り合いが付かず。
⑧最終的には「国際タイムマシン機構(仮)」主導で話は進む事になるんだけど、「世界疫学保健機関(仮)」の顔色を窺わなきゃならない&「国際タイムマシン機構(仮)」は大々的に盛り上げたい・・・という事で、直ぐに出発とは行かず。
⑨彼は「愛車・ビクセン」の改造に立ち会ったり、タイムマシンに関する構造やシステム等の技術提供を受けたりと、着々と準備を進めながら・・・ココから更に5年。
⑩結局、彼がタイムマシンで過去に旅立つまでに、「運命の出会い」から「10年」もの年月が経っていた。
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【人間のルールって大変な訳で・・・】
と言う訳で・・・せっかく「探し求めた神様」と思われる「彼」を見付けたのに、これ以上の接触を断念せざるを得なかったイズニアさん。
当然、彼としては「発掘調査によって、彼の事を調べたい」もしくは「タイムマシンで過去に遡って調べたい」という思いがあったんだけど・・・残念ながら、どちらも現時点では「許可が下りない」という事に。
まず「発掘調査によって、彼の事を調べたい」・・・こちらの許可が下りなかった理由は、前回書いたように「パンデミックの恐れがあるなら、現状迂闊に手を出す事が出来ない」から。
イズニアさんは「ここまで人生掛けて来た」&「他人に合わせるのが苦手」な人なので、自分で何とか出来るなら勝手に何とかしていた可能性もあるんだけど。
さすがに状況が状況だし、一人で何とかできる範疇を越しているし。
仮に私財全部投げうって賛同者を集め、コッソリ発掘調査しようと思っても・・・世界を相手に隠し通せるような規模の事では無いので。
今回ばかりは正規ルート・・・然るべき機関「世界疫学保健機関(仮)」に報告したんだけど、その結果「許可が下りなかった」と。
なのでイズニアさんは、もう一つの手段「タイムマシンで過去に遡る」方法を考えたんだけど・・・こちらも「許可が下りなかった」。
これは何故かと言うと、実はこの時代「国際タイムマシン機構(仮)」により「タイムマシンでの時間移動が禁止されていた」から。
ノクト達がタイムマシンで旅立ったのが10年前・・・つまり「タイムマシン実用化の実績は、彼らの頃よりも積まれている筈なのに何で?」って話ですが、実はその「ノクト達」が原因で。
「過去に旅立ったノクト達が、戻って来ない。
その事が、タイムマシンでの重大事故として取り扱われ。
やはり現状の技術では安全性が保障出来ない。」という結論に至り。
「ノクト達が世界的に注目を集めていただけに、
世論が後押しする事にもなり。
タイムマシンでの時間移動が禁止されてしまった。」という経緯があった。
10年前。彼は過去に旅立つノクト達をメディアで見て「何時か自分も・・・」と思った・・・ノクト達が彼の夢を後押ししてくれたのに。
その10年後。彼が人生を掛けて追い続けた「過去に遡って、彼に会いに行く」と言う夢の実現を・・・そのノクト達によって絶たれてしまっていた、という事。
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【世界の為にも・・・でも「彼 > パンデミック」】
と言う様な経緯で「発掘調査によって、彼の事を調べる」or「タイムマシンで過去に遡って調べる」・・・どちらの手段も絶たれてしまったイズニアさん。
とは言え、ここまで人生掛けて来たんだから「じゃあ、ここでお終い」って訳には行かず。
どうしても諦められなかった彼は「パンデミックの危険性から発掘調査が出来ないのなら、過去に飛んでその原因も調べて来る」「だから自分にタイムマシンの使用許可を出すよう、働き掛けて欲しい。」と、頼み込んだ。
「タイムマシンの事故なら、犠牲はオレ一人で済む。
だがこの問題を放っておいたら、世界規模の問題になるだろう。」
「だから、必ずパンデミックの件も調査して来る。
約束するから・・・オレを過去に行かせてくれ。」と。
この突破口として彼が目を付けた「パンデミック」というワードですが。
イズニアさんが「彼」を発見した当時は「まだ大きな被害・影響は確認されていない」ので「該当地域への立入禁止」及び「然るべき研究機関による現状観察に留める」とされた。
勿論、彼は「普通の鳥類では無い姿形をした大型猛禽類」の目撃情報も、あの時に持ち帰った「羽のサンプル」も提出していたんだけど。
発生場所が「人も住んでいない辺境の永久凍土地域」だった事もあり、「所詮、辺境地域の鳥程度・・・」と、世界機関は見て見ぬふりで積極的に動こうとはしなかった。
でも、永久凍土が溶ける事によって起こるパンデミックが「時限爆弾」と呼ばれるように。
報告を受けた当時「取るに足らない些細な事」と問題を先送りにした事が仇となり・・・「永久凍土から流出した黒色粒子によるパンデミック」は、世界規模の問題へと広まりつつあった。
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【あっという間の「10年」=待たされ過ぎ問題】
そのような状況まで追い込まれ(発見から5年後位?)。
漸く「イズニアさん」「世界疫学保健機関(仮)」「国際タイムマシン機構(仮)」三者間での話し合いの場が持たれる事となったんだけど・・・大きな組織に有り勝ちな展開で、なかなか話の折り合いが付かない。それぞれの主張&要求はと言うと、
「イズニアさん」
*本来の目的は「創世記絵画から消されてしまった神様の事を調べたい」だけ。
*確かに幼少の頃から「タイムマシンで過去に飛んで~」とは思っていたけど、それは「彼=神様=実在する存在では無い」と思っていたから、純粋に「何故、描かれるべき神が描かれなかったのか?消されてしまったのか?」という「伝承・経緯・歴史」などを知りたいと思っていたに過ぎず。
*「彼が目の前に実在するのなら、彼自身に関して調べたい」と思うのが当然で。
*出来る事なら、今すぐにでも「発掘調査によって、彼の事を調べたい」。
*パンデミックの危険性からそれが無理と言うのなら「彼とパンデミックの件どちらも、タイムマシンで過去に飛んで調べるしか無い」。
*特例で「タイムマシンの技術提供・使用許可」を出してもらう事への対価として、「過去の世界で、パンデミックの件も調査&解決方法を探して帰る」事を約束。
「世界疫学保健機関(仮)」
*自体が収拾つかないトコまで来てしまったので「イズニアの本来の目的に関しては馬鹿馬鹿しいと思いながらも、彼の働き&可能性に賭けてみよう」という状況。
*でも実際のトコ「可能性であって、本当に当てにしている訳では無い」&「イズニアが過去の世界で解決or解決方法を見付けて帰って来てくれればラッキー」位にしか思っていない。
*何にせよ「自分達が問題を長年放置した事実」「今現在の危機的状況」を世間に知られる訳には行かないので・・・「国際タイムマシン機構(仮)」に対しては「過去へは秘密裏に行けるよう、手配して欲しい」と要望を出している。
「国際タイムマシン機構(仮)」
*ノクト達の事故以降「タイムマシンでの時間移動が禁止」のままに。
*「そんな組織に巨額の資金を回す必要があるのか?」など・・・国際的な組織としては肩身の狭い思いをしながらも、タイムマシンの可能性を信じて研究・開発を続けて来た。
*なので「世界を救う為に、タイムマシンで過去に飛ばなければならない」という今の状況は、組織復権への道筋として願ったり叶ったり。
*だから「世界疫学保健機関(仮)」は「秘密裏に・・・」と言っているが、コチラとしてはセレモニーなどを催して正式に「タイムマシンでの時間移動が解禁された」と世界にアピールしたい。
*また「世界疫学保健機関(仮)」は「過去の世界での解決」を視野に入れているが、「タイムトラベル世界共通規定」に則るなら「如何なる場合も、過去に直接干渉する事は許されない」ので、「過去の世界から解決方法を得て帰る、に留めるべき」と主張。
*それに関して「そんな呑気な事を言ってる場合か?!」「そのせいで他に重大な影響が出たらどうする?!」と、両組織の間で意見が対立している。
と言うように・・・問題が問題&それぞれの思惑があって、なかなか折り合いが付かないんだけど。結局は「国際タイムマシン機構(仮)」主導で、話は進む事になります。
確かに一番リスクが高いのはイズニアさんなんだけど、彼は「過去に行かせてくれ」と両機関に頼み込んでいる立場だし。
「世界疫学保健機関(仮)」は「自分達が問題を放置して来た」って事実を追求されると分が悪く・・・「国際タイムマシン機構(仮)」の言い分に従わざるを得ない。
じゃあ「国際タイムマシン機構(仮)」が圧倒的に有利かと言うと、そういう訳には行かず。「世界疫学保健機関(仮)」から見たら、金の無駄遣いと言われている「国際タイムマシン機構(仮)」なんて格下もいいトコ&イズニアの為に頭を下げてやっている(仲介)位のモノなので。「どうか、お願いします」って言うよりも、「あまりに無茶な要求を出して来るなら、無かった事にしてもイイ」という態度・・・なので有利な筈の「国際タイムマシン機構(仮)」も、あまり無茶な要求を出す事は出来ない。
で、最終的には、イズニアは「国際タイムマシン機構(仮)」の協力の元、「タイムマシンの技術提供・使用許可」を得て「タイムマシンで過去に行ける」事にはなるんだけど。
「世界疫学保健機関(仮)」の顔を立てる&「パンデミックという不安を煽らない」為にも、「パンデミックの件は伏せたままにする」とした上で。
「正規の手続きを経てでないと、問題が発覚した時に困る」ので、世界に対し正式に「タイムマシンでの時間移動解禁」発表してからでないと出発許可は出せない・・・と言われ。
更にここから「愛車・ビクセン」の改造に立ち会ったり、タイムマシンに関する構造やシステム等の技術提供を受けるなど、着々と準備を進めながら・・・、
「10年か・・・長かったな。」
彼がタイムマシンで過去に旅立つまでに、「運命の出会い」から「10年」もの年月が経っていた、と。
今更言うまでもない事なんですけど・・・やっぱり、どう考えても【FF】とタイムマシンの喰い合わせが悪いので。
どこまで設定を立てても無理矢理感は否めないのですが、出来るだけ納得出来る筋道を通そうと思ったらこんな感じになりました。
とは言え、この辺りは本来表には出て来ない設定なんで。自分でも「これ位で、帳尻合わせとくか」位の感じだったりします。
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【補足】
と言う経緯で、イズニアさんはタイムマシンで過去に行ける事が決まってから「5年」の間、「国際タイムマシン機構(仮)」でタイムマシンのノウハウを学んでいた・・・という事になる訳ですが。
ノウハウを学ぶという事は、教えてくれる人が必要⇒どんな人なら「天才だけど変人」という扱い辛い彼のパートナーが務まるかって想像した結果・・・今回の二次創作でもお世話になった「カメリアみたいな、年配の女性研究者」が適任かなって。
これは「イズニアさんのパートナー」という点だけに焦点を置くなら。
迷う位ならとりあえず「若い男性キャラ」を当てがっておくのが、見栄えが良い&妄想の世界は広がると思うんですけど。この時点の彼は33~38歳位なんで、そこまで妄想ネタを過剰供給する必要は無いだろうし。
じゃあ「若い女性キャラ」を助手に付けるかって言うと・・・何だろ?
リアルではそうとは限らないんだけど。今回の二次創作においては、恋人関係にないならわざわざ「若い女性キャラ」を付ける必要性を感じなくて。
そう考えた時に、自分の夢の実現を手伝ってくれた女性と恋人関係になるかって言うと、あんな性格&生活してる人に「特定の恋人」が居るようには思えないので、そうはならんだろうし(恋人残して過去に行くって・・・彼女が可哀想)。
あんな性格&生活してるから「不特定の愛人」が居るかと言うと・・・それはそれで、そうでもなさそう。
確かにイズニアさんが若い頃なら、将来性を買って可愛がってくれてた有閑マダムが複数人居ても不思議では無いけど・・・それこそもうイイ年なのでそう言うのは落ち着いたと言うか、今では老若男女関係無く純粋な後援者が付いてるってイメージ(彼は女たらしではなく、人たらしなので)。
と言うような経緯で「若いパートナーは必要無い」となったら、残るは「年配の男性or女性キャラ」の二択なんですけど。
「年配の男性キャラ」って、本編の「メカニックのプロ=シド」と被っちゃうので・・・「(よっぽど差別化しない限り)わざわざ似たような設定のじいさん、二人も要らないよね」って結論に。
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なので言ってみれば消去法で「カメリアみたいな、年配の女性研究者」ってラインに落ち着いた訳なんですけど・・・「じゃあ、どんな女性だろう?」って想像してみたら、意外と落としどころとしてはイイんじゃないかな、って。
とりあえず名前が無いと話しにくいので、「カメリア」みたいなので「リリー(女史)」としておきます、お花の名前繋がりで。
後は年齢を「ノクト達を教えていた頃(15年前)=カメリアの年齢設定の48歳」に。
見た目を「イズニアさんに教えていた頃(今)=カメリアの見た目のイメージ」に寄せます。
要は「年齢設定48歳よりも、もっと上に見えない?(失礼)」ってカメリアの設定を、年齢と見た目に切り分けて、それぞれノクト達とイズニアさんの時代に分配する感じ。
で、早い話が、このリリーを「ノクト達の大学の研究室で、准教授を務めていた研究者(当時48歳)」にしておけば、そこそこ話が円やかになるんじゃないかなと。
いやまぁ確かに「そんな都合の良い展開ある?」って感じですけど。
ノクト達の不祥事が「タイムマシンでの時間移動が禁止」になる位の大事になっているのなら、当然「大学の研究室レベルの研究」なんて廃止になるのが当然だろうし。
そうなった場合、そこで准教授を務めていたリリーはどうなるかって言うと・・・それ以降も別の機関でタイムマシンの研究に携わる道ってかなり厳しい筈。だって彼女自身「4人の若者を犠牲にした」ってレッテルを貼られてる&この世間の逆風の中、タイムマシンの研究を続けようって機関も減ってるだろうから(年齢的にエリートコースを歩んでいた程ではなさそうだし)。
でもタイムマシンの研究の元締め「国際タイムマシン機構(仮)」は、彼女を受け入れた・・・というか、彼女に利用価値を見出した。
何でかって言うと「失敗は成功のもと」・・・タイムマシンでの事故なんて実例に乏しいので「不祥事を起こしている彼女の知見」って言うのは、「国際タイムマシン機構(仮)」にとって非常に価値があるものだったから。
なので「国際タイムマシン機構(仮)」は、「大学の研究室閉鎖後も研究を続けたい」と望んだリリーを受け入れた。
でも彼女に求められるのは「何故、あのような事故が起きたのか?」「原因としては何が考えられるのか?」「本来なら、どのような対策が必要だったのか?」と・・・本当なら思い出したくない過去をほじくり返されるような事ばかりで。
それが将来の研究に繋がると理解していても、心の傷を抉られる様な毎日を彼女は送っていた。
そんな辛い思いをしてまで何で・・・って言うと。それはやっぱり「ノクト達を助けたかった」から。
彼女は今でも「(この時点から言うと)15年」前の事故を悔いていて。
彼女は今でも「ノクト達を助ける」事を、諦めていなかった。
そんな思いを抱き続けていたリリーが専属で付く事になったのが、「どうしても過去の世界に行かなきゃならない」と「国際タイムマシン機構(仮)」を動かしたイズニアさんだった・・・と。
リリーの背後にそういう設定を付けておいたら、後は勝手に動いてくれると言うか・・・、
「あの子達が戻って来るまでは、
私は、この仕事を放り出す訳には行かないの。」
「あの事故から15年。
本当なら、貴方と同じ位の歳ね・・・。」
「必ず帰って来て。
あの子達の二の舞には、なって欲しくないの。」
・・・みたいな事を言ってそう、2人でビクセンの改造&説明をしながら。
勿論「国際タイムマシン機構(仮)」としては折角掴んだ復権のチャンスなので、失敗は許されない=手厚いプロジェクトにはなってるだろうけど。
失敗は許されない故に、失敗した時の言い逃れ先として、リリーを責任者に置いてる・・・って感じかな。
だから成功したら他の奴が成果を掻っ攫って行くんだろうけど、リリーはそんな事は承知の上で「彼もノクト達も、無事に帰ってきて欲しい」って思いを胸に、このプロジェクトに携わってる・・・ってイメージで見ています。
で、例の「10年後の記念コイン」も、旅立つ前にリリーが渡してくれた事にしておけばイイよね。
「貴方の働き掛けのおかげだもの。
タイムマシン再稼働記念に発行された、記念コイン。
お守り代わりに、持って行って頂戴。」・・・って。
と言う訳で、そういう設定になるとリリー女史は「ノクト&イグニスと、イズニアさんの恩師」という重要な意味を持つキャラになって来る訳ですが・・・でもリリーの存在自体は「匂わせ」程度でイイと思っていて。
具体的に言えば、例の「研究所の仲間が書いてくれた色紙に、リリーの名前とメッセージが書いてある」&「彼が最後のシーンで、何故か色紙の全体or真ん中ではなく、ズレたトコを見ている(リリーの名前の辺り)」だけ仕込んでおけば、考える方は放っておいても勝手に考えてくれるんじゃないかな。
「彼自身もタイムマシンで、未来からこの時代に来ている。
それなら、彼もタイムマシン業界とは繋がりがある筈。」
「もしかしたら、ノクト達の色紙の中に、
彼も知っている人物が、含まれてるんじゃないか?」
「つまりタイムマシンに関して、
ノクト達と彼に共通する人物が、絡んでるんじゃないか?」って。
どう言う事かと言うと。ノクト達&イズニアさんが過去に行く流れに関しては詰めて書いているようで、やっぱりザルな訳で・・・「彼がノクト達の10年前(ほぼドンピシャの時代)に辿り着いた」事に関しては、全然フォローが出来ていない。
これって気にしない方は「ゲーム・創作物だから」って気にしないと思うんですけど。
気にする方は、気になると思うんですね・・・「そんな都合の良い事ある?」って。タイムマシンなんて突拍子も無い話なだけに。
でもここで、リリーという「ノクト&イグニスと、イズニアさんの恩師」を噛ませておく事で、
「最後、彼がノクト達が未来に戻る道を残してくれたのは、
色紙の中に、彼自身も世話になった人物が居たからじゃないか?」とか。
「実はその人物は、ノクト達がロストした年代を把握していて。
彼がノクト達に出会えるよう、
最初の年代設定を、その近辺に指定していたんじゃないか?」
・・・って風に夢が膨らんでくれれば、それはそれで夢があってイイかな、と。
実際にどうかと言うと、そうでは無いかもしれないけど。
リリー女史を据える事で「明確なゴール」では無い「抜け道的なルート」みたいな、思考の余白的空間を作る事が出来れば。
それこそ「後はご想像にお任せします」にしやすくて、七瀬としては非常に助かるなぁ・・・という話でした。
【ざっくりな、あらすじ】
①せっかく「探し求めた神様(=彼)」を見付けたのに、諸々の事情から泣く泣く撤退せざるを得なかったイズニアさん。
②一応のルールとして「永久凍土下の遺物の発掘調査をしたいんだけど、パンデミックの危険性があるかもしれないから協力して欲しい」と、「世界疫学保健機関(仮)」に持ちかけるも。お役所仕事的に「パンデミックの恐れがあるなら、現状迂闊に手を出す事が出来ない」と、許可が下りず。
③それなら「タイムマシンで過去に取んで、彼に会いに行く!」と方針転換するも、肝心の「国際タイムマシン機構(仮)」の許可が得られず。
④幼少の頃から追い求めた「夢物語の中の存在だと思っていた神様」が本当に「実在」して、そこに眠っている事が分かっているのに・・・どうしようもないという詰み状況に。
⑤そんな何の進展も無い中・・・「世界疫学保健機関(仮)」が問題を放置し続けていたせいで、パンデミックの問題がいよいよ深刻化。
⑥彼は「世界疫学保健機関(仮)」に、「パンデミックの原因も調査してくるから、タイムマシンの使用許可を出すよう、「国際タイムマシン機構(仮)」に働き掛けて欲しい。」と嘆願。
⑦これにより「運命の出会い」から5年後・・・漸く「イズニアさん」「世界疫学保健機関(仮)」「国際タイムマシン機構(仮)」三者間での話し合いの場が持たれる事になるも、大きな組織に有り勝ちな展開で、話はなかなか折り合いが付かず。
⑧最終的には「国際タイムマシン機構(仮)」主導で話は進む事になるんだけど、「世界疫学保健機関(仮)」の顔色を窺わなきゃならない&「国際タイムマシン機構(仮)」は大々的に盛り上げたい・・・という事で、直ぐに出発とは行かず。
⑨彼は「愛車・ビクセン」の改造に立ち会ったり、タイムマシンに関する構造やシステム等の技術提供を受けたりと、着々と準備を進めながら・・・ココから更に5年。
⑩結局、彼がタイムマシンで過去に旅立つまでに、「運命の出会い」から「10年」もの年月が経っていた。
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【人間のルールって大変な訳で・・・】
と言う訳で・・・せっかく「探し求めた神様」と思われる「彼」を見付けたのに、これ以上の接触を断念せざるを得なかったイズニアさん。
当然、彼としては「発掘調査によって、彼の事を調べたい」もしくは「タイムマシンで過去に遡って調べたい」という思いがあったんだけど・・・残念ながら、どちらも現時点では「許可が下りない」という事に。
まず「発掘調査によって、彼の事を調べたい」・・・こちらの許可が下りなかった理由は、前回書いたように「パンデミックの恐れがあるなら、現状迂闊に手を出す事が出来ない」から。
イズニアさんは「ここまで人生掛けて来た」&「他人に合わせるのが苦手」な人なので、自分で何とか出来るなら勝手に何とかしていた可能性もあるんだけど。
さすがに状況が状況だし、一人で何とかできる範疇を越しているし。
仮に私財全部投げうって賛同者を集め、コッソリ発掘調査しようと思っても・・・世界を相手に隠し通せるような規模の事では無いので。
今回ばかりは正規ルート・・・然るべき機関「世界疫学保健機関(仮)」に報告したんだけど、その結果「許可が下りなかった」と。
なのでイズニアさんは、もう一つの手段「タイムマシンで過去に遡る」方法を考えたんだけど・・・こちらも「許可が下りなかった」。
これは何故かと言うと、実はこの時代「国際タイムマシン機構(仮)」により「タイムマシンでの時間移動が禁止されていた」から。
ノクト達がタイムマシンで旅立ったのが10年前・・・つまり「タイムマシン実用化の実績は、彼らの頃よりも積まれている筈なのに何で?」って話ですが、実はその「ノクト達」が原因で。
「過去に旅立ったノクト達が、戻って来ない。
その事が、タイムマシンでの重大事故として取り扱われ。
やはり現状の技術では安全性が保障出来ない。」という結論に至り。
「ノクト達が世界的に注目を集めていただけに、
世論が後押しする事にもなり。
タイムマシンでの時間移動が禁止されてしまった。」という経緯があった。
10年前。彼は過去に旅立つノクト達をメディアで見て「何時か自分も・・・」と思った・・・ノクト達が彼の夢を後押ししてくれたのに。
その10年後。彼が人生を掛けて追い続けた「過去に遡って、彼に会いに行く」と言う夢の実現を・・・そのノクト達によって絶たれてしまっていた、という事。
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【世界の為にも・・・でも「彼 > パンデミック」】
と言う様な経緯で「発掘調査によって、彼の事を調べる」or「タイムマシンで過去に遡って調べる」・・・どちらの手段も絶たれてしまったイズニアさん。
とは言え、ここまで人生掛けて来たんだから「じゃあ、ここでお終い」って訳には行かず。
どうしても諦められなかった彼は「パンデミックの危険性から発掘調査が出来ないのなら、過去に飛んでその原因も調べて来る」「だから自分にタイムマシンの使用許可を出すよう、働き掛けて欲しい。」と、頼み込んだ。
「タイムマシンの事故なら、犠牲はオレ一人で済む。
だがこの問題を放っておいたら、世界規模の問題になるだろう。」
「だから、必ずパンデミックの件も調査して来る。
約束するから・・・オレを過去に行かせてくれ。」と。
この突破口として彼が目を付けた「パンデミック」というワードですが。
イズニアさんが「彼」を発見した当時は「まだ大きな被害・影響は確認されていない」ので「該当地域への立入禁止」及び「然るべき研究機関による現状観察に留める」とされた。
勿論、彼は「普通の鳥類では無い姿形をした大型猛禽類」の目撃情報も、あの時に持ち帰った「羽のサンプル」も提出していたんだけど。
発生場所が「人も住んでいない辺境の永久凍土地域」だった事もあり、「所詮、辺境地域の鳥程度・・・」と、世界機関は見て見ぬふりで積極的に動こうとはしなかった。
でも、永久凍土が溶ける事によって起こるパンデミックが「時限爆弾」と呼ばれるように。
報告を受けた当時「取るに足らない些細な事」と問題を先送りにした事が仇となり・・・「永久凍土から流出した黒色粒子によるパンデミック」は、世界規模の問題へと広まりつつあった。
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【あっという間の「10年」=待たされ過ぎ問題】
そのような状況まで追い込まれ(発見から5年後位?)。
漸く「イズニアさん」「世界疫学保健機関(仮)」「国際タイムマシン機構(仮)」三者間での話し合いの場が持たれる事となったんだけど・・・大きな組織に有り勝ちな展開で、なかなか話の折り合いが付かない。それぞれの主張&要求はと言うと、
「イズニアさん」
*本来の目的は「創世記絵画から消されてしまった神様の事を調べたい」だけ。
*確かに幼少の頃から「タイムマシンで過去に飛んで~」とは思っていたけど、それは「彼=神様=実在する存在では無い」と思っていたから、純粋に「何故、描かれるべき神が描かれなかったのか?消されてしまったのか?」という「伝承・経緯・歴史」などを知りたいと思っていたに過ぎず。
*「彼が目の前に実在するのなら、彼自身に関して調べたい」と思うのが当然で。
*出来る事なら、今すぐにでも「発掘調査によって、彼の事を調べたい」。
*パンデミックの危険性からそれが無理と言うのなら「彼とパンデミックの件どちらも、タイムマシンで過去に飛んで調べるしか無い」。
*特例で「タイムマシンの技術提供・使用許可」を出してもらう事への対価として、「過去の世界で、パンデミックの件も調査&解決方法を探して帰る」事を約束。
「世界疫学保健機関(仮)」
*自体が収拾つかないトコまで来てしまったので「イズニアの本来の目的に関しては馬鹿馬鹿しいと思いながらも、彼の働き&可能性に賭けてみよう」という状況。
*でも実際のトコ「可能性であって、本当に当てにしている訳では無い」&「イズニアが過去の世界で解決or解決方法を見付けて帰って来てくれればラッキー」位にしか思っていない。
*何にせよ「自分達が問題を長年放置した事実」「今現在の危機的状況」を世間に知られる訳には行かないので・・・「国際タイムマシン機構(仮)」に対しては「過去へは秘密裏に行けるよう、手配して欲しい」と要望を出している。
「国際タイムマシン機構(仮)」
*ノクト達の事故以降「タイムマシンでの時間移動が禁止」のままに。
*「そんな組織に巨額の資金を回す必要があるのか?」など・・・国際的な組織としては肩身の狭い思いをしながらも、タイムマシンの可能性を信じて研究・開発を続けて来た。
*なので「世界を救う為に、タイムマシンで過去に飛ばなければならない」という今の状況は、組織復権への道筋として願ったり叶ったり。
*だから「世界疫学保健機関(仮)」は「秘密裏に・・・」と言っているが、コチラとしてはセレモニーなどを催して正式に「タイムマシンでの時間移動が解禁された」と世界にアピールしたい。
*また「世界疫学保健機関(仮)」は「過去の世界での解決」を視野に入れているが、「タイムトラベル世界共通規定」に則るなら「如何なる場合も、過去に直接干渉する事は許されない」ので、「過去の世界から解決方法を得て帰る、に留めるべき」と主張。
*それに関して「そんな呑気な事を言ってる場合か?!」「そのせいで他に重大な影響が出たらどうする?!」と、両組織の間で意見が対立している。
と言うように・・・問題が問題&それぞれの思惑があって、なかなか折り合いが付かないんだけど。結局は「国際タイムマシン機構(仮)」主導で、話は進む事になります。
確かに一番リスクが高いのはイズニアさんなんだけど、彼は「過去に行かせてくれ」と両機関に頼み込んでいる立場だし。
「世界疫学保健機関(仮)」は「自分達が問題を放置して来た」って事実を追求されると分が悪く・・・「国際タイムマシン機構(仮)」の言い分に従わざるを得ない。
じゃあ「国際タイムマシン機構(仮)」が圧倒的に有利かと言うと、そういう訳には行かず。「世界疫学保健機関(仮)」から見たら、金の無駄遣いと言われている「国際タイムマシン機構(仮)」なんて格下もいいトコ&イズニアの為に頭を下げてやっている(仲介)位のモノなので。「どうか、お願いします」って言うよりも、「あまりに無茶な要求を出して来るなら、無かった事にしてもイイ」という態度・・・なので有利な筈の「国際タイムマシン機構(仮)」も、あまり無茶な要求を出す事は出来ない。
で、最終的には、イズニアは「国際タイムマシン機構(仮)」の協力の元、「タイムマシンの技術提供・使用許可」を得て「タイムマシンで過去に行ける」事にはなるんだけど。
「世界疫学保健機関(仮)」の顔を立てる&「パンデミックという不安を煽らない」為にも、「パンデミックの件は伏せたままにする」とした上で。
「正規の手続きを経てでないと、問題が発覚した時に困る」ので、世界に対し正式に「タイムマシンでの時間移動解禁」発表してからでないと出発許可は出せない・・・と言われ。
更にここから「愛車・ビクセン」の改造に立ち会ったり、タイムマシンに関する構造やシステム等の技術提供を受けるなど、着々と準備を進めながら・・・、
「10年か・・・長かったな。」
彼がタイムマシンで過去に旅立つまでに、「運命の出会い」から「10年」もの年月が経っていた、と。
今更言うまでもない事なんですけど・・・やっぱり、どう考えても【FF】とタイムマシンの喰い合わせが悪いので。
どこまで設定を立てても無理矢理感は否めないのですが、出来るだけ納得出来る筋道を通そうと思ったらこんな感じになりました。
とは言え、この辺りは本来表には出て来ない設定なんで。自分でも「これ位で、帳尻合わせとくか」位の感じだったりします。
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【補足】
と言う経緯で、イズニアさんはタイムマシンで過去に行ける事が決まってから「5年」の間、「国際タイムマシン機構(仮)」でタイムマシンのノウハウを学んでいた・・・という事になる訳ですが。
ノウハウを学ぶという事は、教えてくれる人が必要⇒どんな人なら「天才だけど変人」という扱い辛い彼のパートナーが務まるかって想像した結果・・・今回の二次創作でもお世話になった「カメリアみたいな、年配の女性研究者」が適任かなって。
これは「イズニアさんのパートナー」という点だけに焦点を置くなら。
迷う位ならとりあえず「若い男性キャラ」を当てがっておくのが、見栄えが良い&妄想の世界は広がると思うんですけど。この時点の彼は33~38歳位なんで、そこまで妄想ネタを過剰供給する必要は無いだろうし。
じゃあ「若い女性キャラ」を助手に付けるかって言うと・・・何だろ?
リアルではそうとは限らないんだけど。今回の二次創作においては、恋人関係にないならわざわざ「若い女性キャラ」を付ける必要性を感じなくて。
そう考えた時に、自分の夢の実現を手伝ってくれた女性と恋人関係になるかって言うと、あんな性格&生活してる人に「特定の恋人」が居るようには思えないので、そうはならんだろうし(恋人残して過去に行くって・・・彼女が可哀想)。
あんな性格&生活してるから「不特定の愛人」が居るかと言うと・・・それはそれで、そうでもなさそう。
確かにイズニアさんが若い頃なら、将来性を買って可愛がってくれてた有閑マダムが複数人居ても不思議では無いけど・・・それこそもうイイ年なのでそう言うのは落ち着いたと言うか、今では老若男女関係無く純粋な後援者が付いてるってイメージ(彼は女たらしではなく、人たらしなので)。
と言うような経緯で「若いパートナーは必要無い」となったら、残るは「年配の男性or女性キャラ」の二択なんですけど。
「年配の男性キャラ」って、本編の「メカニックのプロ=シド」と被っちゃうので・・・「(よっぽど差別化しない限り)わざわざ似たような設定のじいさん、二人も要らないよね」って結論に。
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なので言ってみれば消去法で「カメリアみたいな、年配の女性研究者」ってラインに落ち着いた訳なんですけど・・・「じゃあ、どんな女性だろう?」って想像してみたら、意外と落としどころとしてはイイんじゃないかな、って。
とりあえず名前が無いと話しにくいので、「カメリア」みたいなので「リリー(女史)」としておきます、お花の名前繋がりで。
後は年齢を「ノクト達を教えていた頃(15年前)=カメリアの年齢設定の48歳」に。
見た目を「イズニアさんに教えていた頃(今)=カメリアの見た目のイメージ」に寄せます。
要は「年齢設定48歳よりも、もっと上に見えない?(失礼)」ってカメリアの設定を、年齢と見た目に切り分けて、それぞれノクト達とイズニアさんの時代に分配する感じ。
で、早い話が、このリリーを「ノクト達の大学の研究室で、准教授を務めていた研究者(当時48歳)」にしておけば、そこそこ話が円やかになるんじゃないかなと。
いやまぁ確かに「そんな都合の良い展開ある?」って感じですけど。
ノクト達の不祥事が「タイムマシンでの時間移動が禁止」になる位の大事になっているのなら、当然「大学の研究室レベルの研究」なんて廃止になるのが当然だろうし。
そうなった場合、そこで准教授を務めていたリリーはどうなるかって言うと・・・それ以降も別の機関でタイムマシンの研究に携わる道ってかなり厳しい筈。だって彼女自身「4人の若者を犠牲にした」ってレッテルを貼られてる&この世間の逆風の中、タイムマシンの研究を続けようって機関も減ってるだろうから(年齢的にエリートコースを歩んでいた程ではなさそうだし)。
でもタイムマシンの研究の元締め「国際タイムマシン機構(仮)」は、彼女を受け入れた・・・というか、彼女に利用価値を見出した。
何でかって言うと「失敗は成功のもと」・・・タイムマシンでの事故なんて実例に乏しいので「不祥事を起こしている彼女の知見」って言うのは、「国際タイムマシン機構(仮)」にとって非常に価値があるものだったから。
なので「国際タイムマシン機構(仮)」は、「大学の研究室閉鎖後も研究を続けたい」と望んだリリーを受け入れた。
でも彼女に求められるのは「何故、あのような事故が起きたのか?」「原因としては何が考えられるのか?」「本来なら、どのような対策が必要だったのか?」と・・・本当なら思い出したくない過去をほじくり返されるような事ばかりで。
それが将来の研究に繋がると理解していても、心の傷を抉られる様な毎日を彼女は送っていた。
そんな辛い思いをしてまで何で・・・って言うと。それはやっぱり「ノクト達を助けたかった」から。
彼女は今でも「(この時点から言うと)15年」前の事故を悔いていて。
彼女は今でも「ノクト達を助ける」事を、諦めていなかった。
そんな思いを抱き続けていたリリーが専属で付く事になったのが、「どうしても過去の世界に行かなきゃならない」と「国際タイムマシン機構(仮)」を動かしたイズニアさんだった・・・と。
リリーの背後にそういう設定を付けておいたら、後は勝手に動いてくれると言うか・・・、
「あの子達が戻って来るまでは、
私は、この仕事を放り出す訳には行かないの。」
「あの事故から15年。
本当なら、貴方と同じ位の歳ね・・・。」
「必ず帰って来て。
あの子達の二の舞には、なって欲しくないの。」
・・・みたいな事を言ってそう、2人でビクセンの改造&説明をしながら。
勿論「国際タイムマシン機構(仮)」としては折角掴んだ復権のチャンスなので、失敗は許されない=手厚いプロジェクトにはなってるだろうけど。
失敗は許されない故に、失敗した時の言い逃れ先として、リリーを責任者に置いてる・・・って感じかな。
だから成功したら他の奴が成果を掻っ攫って行くんだろうけど、リリーはそんな事は承知の上で「彼もノクト達も、無事に帰ってきて欲しい」って思いを胸に、このプロジェクトに携わってる・・・ってイメージで見ています。
で、例の「10年後の記念コイン」も、旅立つ前にリリーが渡してくれた事にしておけばイイよね。
「貴方の働き掛けのおかげだもの。
タイムマシン再稼働記念に発行された、記念コイン。
お守り代わりに、持って行って頂戴。」・・・って。
と言う訳で、そういう設定になるとリリー女史は「ノクト&イグニスと、イズニアさんの恩師」という重要な意味を持つキャラになって来る訳ですが・・・でもリリーの存在自体は「匂わせ」程度でイイと思っていて。
具体的に言えば、例の「研究所の仲間が書いてくれた色紙に、リリーの名前とメッセージが書いてある」&「彼が最後のシーンで、何故か色紙の全体or真ん中ではなく、ズレたトコを見ている(リリーの名前の辺り)」だけ仕込んでおけば、考える方は放っておいても勝手に考えてくれるんじゃないかな。
「彼自身もタイムマシンで、未来からこの時代に来ている。
それなら、彼もタイムマシン業界とは繋がりがある筈。」
「もしかしたら、ノクト達の色紙の中に、
彼も知っている人物が、含まれてるんじゃないか?」
「つまりタイムマシンに関して、
ノクト達と彼に共通する人物が、絡んでるんじゃないか?」って。
どう言う事かと言うと。ノクト達&イズニアさんが過去に行く流れに関しては詰めて書いているようで、やっぱりザルな訳で・・・「彼がノクト達の10年前(ほぼドンピシャの時代)に辿り着いた」事に関しては、全然フォローが出来ていない。
これって気にしない方は「ゲーム・創作物だから」って気にしないと思うんですけど。
気にする方は、気になると思うんですね・・・「そんな都合の良い事ある?」って。タイムマシンなんて突拍子も無い話なだけに。
でもここで、リリーという「ノクト&イグニスと、イズニアさんの恩師」を噛ませておく事で、
「最後、彼がノクト達が未来に戻る道を残してくれたのは、
色紙の中に、彼自身も世話になった人物が居たからじゃないか?」とか。
「実はその人物は、ノクト達がロストした年代を把握していて。
彼がノクト達に出会えるよう、
最初の年代設定を、その近辺に指定していたんじゃないか?」
・・・って風に夢が膨らんでくれれば、それはそれで夢があってイイかな、と。
実際にどうかと言うと、そうでは無いかもしれないけど。
リリー女史を据える事で「明確なゴール」では無い「抜け道的なルート」みたいな、思考の余白的空間を作る事が出来れば。
それこそ「後はご想像にお任せします」にしやすくて、七瀬としては非常に助かるなぁ・・・という話でした。
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