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FF15:レガリア(TYPE-F)で1000年の時を超える話《旧約 37》
- 2023/12/06 (Wed) |
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《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レギスとシドは、何で「ケンカ別れ」したのか?】
【「王として」「人・親として」「仲間として」】
【何故シドは和解したのに、レギスの顔を見に行かなかった?】
【「仲間」として今、シドに出来る事】
《今回の御品書き (FF15・二次創作モドキです) 》
【レギスとシドは、何で「ケンカ別れ」したのか?】
【「王として」「人・親として」「仲間として」】
【何故シドは和解したのに、レギスの顔を見に行かなかった?】
【「仲間」として今、シドに出来る事】
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【レギスとシドは、何で「ケンカ別れ」したのか?】
そもそもなんですが・・・【FF15】では「旅の最後にケンカ別れ」「数年後に和解&連絡は取り合っていたけど、顔は一度も合わせていない」レギスとシド。
その「喧嘩の原因は、何だったのか?」って話なんですが・・・この「喧嘩の原因」って、作中でちゃんと描かれてるの?
その辺り七瀬は把握していないんですが・・・今回の二次創作、ここまで来たらレギスとシドが喧嘩別れした原因って、一つしか思い浮かばない。
それは「レギスがイリスを帝国に差し出した&それをシドに相談しなかった」事。
相変わらずの想像上の話ですが・・・7~8年前、イリスを帝国宰相の保護下に寄越す事になった時、それはあくまでも「政治的な取引」として話があった筈。
だって「『真の王』の母となる娘を守る為」なんてイズニアさんの事情が罷り通る筈が無いし、彼は上手く誘導するだけで、決定&実行している訳では無いと思うので。
だとしたら・・・別にシドを蔑ろにした訳では無く、あくまでも政治的な話なので「王であるレギス」は「旅の仲間であるシド」には、その事を相談しなかった。
レギスも本当はシドに相談したかったのかもしれない。
でも自分の立場を考えた結果、レギスはシドに相談する事が出来なかった。抱え込んだものを話す事が出来なかった。
じゃあ、何の機会にシドがその事を知ったのかというと・・・それはやっぱり、コルから聞いたんじゃないかな。つまり「連絡は取り合っていた」って言うのは、「何かの際には、コルが二人の間を取り持っていた」って事。
コルは旅が終わった後も、レギスに仕えていた訳だし。
現実問題、イリスを帝国に差し出すに際して、コル将軍レベルにまで「イリス不在の真相」を隠しておく&嘘を付き通す事は出来ないと思うので。レギスはコルには「イリスを帝国に差し出す事になった経緯&決断をした事」を、伝えていた。
当然コルは苦言を呈したんけど、レギスの意志を変える事は出来ず・・・コルは苦悩を抱えながら、幾度となくシドの元を訪れていた。
機密である以上、コルから言い出す訳には行かない。
でも聞いてほしかった。シドならレギスの考えを、改めさせる事が出来るかもしれない・・・そう思っていたから。
そんなコルに対して。忙しい立場である筈の彼が、特に用事も無いのに足繫くやって来るのに、シドは「何か悩み事があるのか」と察して、身近な話題として尋ねた。
「そう言えば・・・イリスの怪我は、まだ良くならねえのか?
療養に入って、もうかれこれ半年位になるだろ?」と。
レギスから何の話も聞かされていないシドは、「国から発表されている、国にとって都合良く捻じ曲げられた情報」を、信じていたから。
その話題を振られた時点で、コルはシドに打ち明けてしまった。
実はイリスは帝国宰相の保護下に置かれている、という事実を。
それは帝国による強制ではなく、あくまでもレギスの決断であったという真相を。
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【「王として」「人・親として」「仲間として」】
シドの性格を思えば、この話を聞いた彼はすぐさま王城に乗り込んで、レギスを問い詰めたんじゃないかな。
「大人の都合で、子供に辛い思いをさせるな!
親の傍に居られない子供が、
どんだけ辛い思いをするか、分かる筈だろう?!」
これは常識で考えても、ご尤もな話で。政治利用で子供を人質に差し出すような真似、人として親として許せない。シドが怒っても当然。
特に、今回の二次創作の場合は「レギスとシドが喧嘩別れしたのは、このイリスの件が原因(7~8年前)」としているので、それ以前は普通に親交があった。
だからシドはイリスの事も可愛がっていたし、レギスもシドニーの事を良く知っていた・・・という事になるので。
だとすれば、シドは余計にレギスの行為が許せなかった筈。
だってシドは「親の傍に居られなかった子供」・・・つまり「親を失って育った孫娘・シドニー」を、一番近くで見守り続けて来たから。
レギスもそのシドニーの辛さとか、悲しみとか・・・それらを乗り越える為の、シドニーの努力を知っていた筈だから。
「シドニーの辛さや悲しみを知っていて。
それでもお前は、イリスを帝国に差し出したのか?
自らの意思で、我が子を手放したのか?!」
それは絶対にしてはならない事だと、人として親としてシドは許せなかった。
そしてもう一つ許せなかったのが、そう言い募るシドに対して、レギスが「この件は国の為の、王としての決断」だと、聞き入れなかったから。
そんなレギスの頑なな「王としての態度」に、頭に血が上っていたシドは「今のお前では、話にならん」と言い残し、そのままケンカ別れする事になった。
これが今回の二次創作での、レギスとシドがケンカ別れする事になった原因。
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【何故シドは和解したのに、レギスの顔を見に行かなかった?】
でもシド自身、冷静になって考えれば「王としてのレギス」に対して、「自分が責める事など出来ない」事は分かっていた。
もしも事前に相談してくれていたとしても、結果は変わらなかったかもしれない。
もしも言い募る自分に対して、レギスが「では、どうすれば良かったんだ?」と聞き返して来ても、何も言い返せなかったかもしれない。
だって例え「仲間」であっても「外の人間であるシド」が、「王としての責務を負うレギス」にしてやれる事なんて・・・シド自身、何がしてやれるかなんて分からないんだから。
それでも、それが分かっていてもシドは「頼って」欲しかった。
例え結果は変わらなくても、心の内を明かして欲しかった・・・それが「仲間」だと思うから。
それにシドは「親を失って育った孫娘・シドニー」を見守ってきたからこそ、レギスの行為が許せなかったんだけど。
シドニーの親という事は、シドにとっての子供って事なので。シドは「自分の子を失った、親の気持ち」も、身をもって知っていた。
だから「王として」のレギスの決断に苦悩する、「親として」のレギスの・・・自らの意思で自分の子を手放さなければならなかった彼の心中も、それがどれだけ辛く悲しい事か、シドは慮る事が出来た。
それが理解出来たからこそ、シドはレギスと和解はした。
但し、今回の二次創作って「ノクト達が未来から来たんなら、イズニア入国から34年も要らなくない?(旧約 18)」みたいなノリで、全体的に時間を圧縮しているので。
ケンカ別れの原因になったイリスの帝国行きが7~8年前位なので、シドとレギスの和解も「数年後に和解した」というよりも「精々、数か月位」なイメージ。
とは言っても、レギスはシドのトコに赴く余裕は無さそうだし。
かと言って、シドがわざわざ出向いてまで・・・って事も無さそうなので。
自分のせいで二人がケンカ別れする事になったのに責任を感じたコルが、度々シドのトコに様子を伺いに来ていた。
で、数か月後。冷静に考えられるようになったシドは、コルにこう言付けた。
「王としてのお前に、口出しできる立場じゃねえからな。
そこは理解出来るし、納得しようとも思う。
だがな、人として親として・・・、
イリスを差し出した事は、やっぱり許せねえ。」
「それに、お前のしけた顔を見に行くつもりはねえ。
ワシが次に王城に顔を出すのは、イリスが帰って来た時だ。」
イリスが帰って来た時の祝いの晩餐には・・・ワシらも招待してくれ、と。
時間が経って冷静に考えられるようになったシドは「何も手助けしてやれない自分に、王としての責務を果たす為に、苦渋の決断をしたレギスを責める事は出来ない」「レギスが自分に相談しなかったのも、自分に話したところで余計な重荷を背負わせる事になるだけだと・・・それはレギスの気遣いだったのかもしれない」と、頭では思えるようになっていた。
でも「王としての事情」としては理解出来ても、やっぱり「親としての行為」としては理解出来なかった。理解したくなかった・・・と言う方が近いかも。
だってレギスがした事を「王としての責務を果たす為なら、自分の子供を犠牲にしても仕方ない」って、認めてしまうという事は。
シドニーと言う「親の傍に居られなかった子供」を、見守って来た祖父として。
そして自分自身「自分の子」を、失った親として。
大切な存在を失った悲しみとか辛さとか、そういった感情を「努力」でねじ伏せて乗り越えて、やっと「笑えるようになった日常」を・・・「シド自身の人生」を裏切る事になってしまうから。
シドは「王としてのレギス」は許せたから、和解はしたんだけど。
やっぱり「親としてのレギス」は許せなかったので、顔を合わせる事はなかった。
本当に蟠りなく顔を合わせられるのは、帝国からイリスを取り戻した時だと。
それは「シド自身の矜持」であると同時に、レギスに対する「必ず取り戻してやれ」「絶対に諦めるな」という、シドなりの彼に出来る精一杯の気遣いだったのかもしれないけど。
結局、それが叶う事は無かった。
あの時の「イリスが戻るまでは、顔を合わせない」という気持ちは本心だったので・・・今でもそれを「あんな事を言わなければ良かった」とは言わないけれど。
この世界で、二度と顔を合わせる事が出来なくなってしまった今。
シドは後悔したのかもしれない「意地を張り続けずに・・・顔くらい、見に行ってやれば良かった」と。
これが今回の二次創作での、レギスとシドがケンカ別れした後、和解したにも関わらず、顔を合わせてはいなかった理由。
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【「仲間」として今、シドに出来る事】
以上が今回の二次創作での「レギスとシドがケンカ別れをした原因」&「レギスとシドがケンカ別れした後、和解したにも関わらず、顔を合わせてはいなかった理由」になる訳ですが。
そういう経緯があったからこそ、シドは「レギスから託されたノクトを、彼に代わって絶対にサポートしてやらなきゃならない」って思ったんじゃないかな。
どういう事かと言うと、旧約 5の時点で、
レギスはシドの頑固な性格を思えば、堅苦しい言葉や理屈めいた文章を長々と綴るよりも、
「遠い未来から来たという、自分の血を引くこの子を。
どうか助けてやって欲しい。」
其れだけで十分だと・・・其れだけ伝えておけば、どんな事になってもシドは全て分かってくれるし、助けてやってくれると信じていた。
・・・と、書いていましたが。
8年前、帝国から「王女・イリス」を差し出すよう要求され。
今回また、帝国から「ルシス王家の力(血)を引くノクト」を差し出すよう要求された・・・つまり、ここまでの流れって「過去のイリスの件」と、同じ展開な訳です(因みに、後から気付いた偶然です)。
だとしたら、レギスは同じ道を選ぶ可能性の方が高かった(実際、コレに関しては既に「一度はノクトを帝国に引き渡す事になっていた」という設定を立てているので、都合良く乗っかっておきます)。
だって「自分の血を引くこの子」とは言っても、ノクトにルシス王家固有の力が認められなければ、レギスとノクトの繋がりなんて無いに等しい・・・それ位、希薄なもので。血の繋がりで言えば、よっぽど「実娘・イリス」の方が近い。
そのイリスを差し出したレギスであれば、ノクトなんか同じ様に差し出す方が「レギスという王は、そういう人間だった」として筋が通る。
前回は国を守る為に「実娘・イリス」を帝国に差し出したのに、今回は国の総力を持って「ほとんど他人のノクト」の為に帝国と戦った。
その結果、王都陥落&レギス崩御・・・というのは、最初から負け戦を挑んだのではなかったとしても、「何がしたかったの?」「何でやねん?」「イリスに対する罪滅ぼしだったとしても、逆にイリスが可哀想」「レギスのキャラがブレてる」ってなっちゃうだけなんだから。
でも、嘗てレギスは国の為に「実娘・イリスを差し出した」にも関わらず。
今回は「ノクトの身柄引き渡し要求」に、応じなかった。
大局的な見方をすれば、レギスに今回の決断をさせたのは「ほとんど他人のノクトを巻き込むのは気の毒だったから」とか、「やっぱり過去のイリスの件を後悔していたから」って解釈をされる事になるんだろうけど。
シドの所に、上記の「レギスの紹介状」を携えたノクトがやって来て。
尚且つ、シドニーの「用事があるからって ってもう出てったよ じいじに いろいろ伝えてあるみたい」・・・つまりノクト達の不在中に、コルがシドと話をする機会があったなら。
多忙なコルはシドに「王都陥落&レギス崩御の事情」を、詳しく説明する時間は無かったとしても。
それ以上に大事な事として・・・これだけは絶対にシドに伝えなければならないと思ったからこそ「イリスの時と同じように、帝国から引き渡し要求があったんだけど。今回レギスはそれに応じなかった」という経緯の方を伝えていた。
だから「イリスの時には、レギスの力になってやれなかった」シドは、今回こそ「レギスから託されたノクトを、彼に代わって絶対にサポートしてやらなきゃならない」と思った。
だって今回ノクトを差し出さなかったという事は、レギスはやっぱり「イリスの件を後悔していた=シドの主張を認めていた」って事だし。
シドの想いを「王として」は受け止める事は出来なかったけど、「人・親として」は、ちゃんと受け止めてくれていたって事だし。
何よりも、イリスの時は相談してもくれなかったレギスが、今回は「遠い未来から来たという、自分の血を引くこの子を。 どうか助けてやって欲しい。」・・・そう頼ってくれたのなら。
「仲間として」自分を頼ってくれたレギスに、「仲間として」自分が出来る精一杯の事をしてやらなきゃならない。
「ノクトの力になる」事が、レギスの想いに応える事になるのなら・・・心の中に抱えたモノ、少しでも任せてくれるというのなら。
単純に「レギスからノクトの世話を頼まれたから」ではなく、シドにはシドの「絶対に譲れない、ノクトを助けてやる理由」が、あったんじゃないかなって。
確かに今回の二次創作での設定として、上記の「レギスの紹介状」は「ノクト達が王城に連れて来られた日の夜に書かれたモノ」となっているので(ノクト達は翌日には旅立つ予定だったから)。
レギスは「王都陥落&自身の死」を覚悟して書いていた訳ではないし。
ノクトを送り出す段階でも、そんな意図は無かった・・・だって彼は「勝機有り」と踏んで帝国との戦いに挑んだんだから。
そもそもノクトがシドに「レギスの紹介状」を渡したのは「王都陥落・前」な訳だから・・・シドだって最初に受け取った時は、そこまで重くは受け止めていなかったかもしれない。
でもレギスの想いがどうであれ、今のシドにとっては些細な事だった。
だってレギスがどんな想い・意図で書いたかなんて、今となっては「想像」する事しか出来ないんだから。
だからこそシドは「どうか助けてやって欲しい」・・・文字として残された、そのレギスの願いを叶えてやる事が、「亡き友に応える為に、自分に出来る事」だと信じた。
だってそう書いてあるんだから・・・「どうか助けてやって欲しい」と、間違いなく確かにレギスの言葉で。
結論をまとめれば。
レギスがどんな想い・意図で書いたかなんて、今となっては「想像」する事しか出来ないんだから、そんな事は些細な事・・・シドはそう思ったのかもしれないけど。
レギスは「其れだけで十分だと・・・其れだけ伝えておけば、どんな事になってもシドは全て分かってくれるし、助けてやってくれると信じていた。」という想い・意図を持って、「どうか助けてやって欲しい」という言葉だけを残したのなら。
レギスの想い・意図は、正しくシドに伝わっていた・・・って事になるんじゃないかな?
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