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FF8:[73] 『エルオーネ』が存在する理由? ②
- 2022/12/12 (Mon) |
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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*
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【七瀬の幻想による筋書き】
①エルオーネというキャラクターを考えた場合。「ちっちゃなエルオーネ(=ラグナ編)」「姿を持たないエルオーネ(=孤児院時代)」「大人になったエルオーネ(=スコール編)」の3キャラが存在する。
②この3キャラのエルオーネを分けて考えた場合。それぞれのエルオーネが存在する理由は異なるんじゃないかな?
③あくまでも設定としてですが。創り手がゲームキャラとして創ったエルオーネは「ちっちゃなエルオーネ(=ラグナ編)」だけで。残り2キャラのエルオーネは、本来登場させるつもりが無かった&創り手すら理解不能な存在(=だから作中でも詳しくは語られない)なんじゃないかな?
最初に念を押しておきますが、考察ではありません。
感覚としては二次創作小説書く時の、構想みたいな感じです。「もし〇〇がxxだったら~」みたいな何でも有りなノリ。
そんな胡散臭い内容でも「読んであげるよ」って方は、【・・・続きを読む】から、お願いします。
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【七瀬の幻想による筋書き】
①エルオーネというキャラクターを考えた場合。「ちっちゃなエルオーネ(=ラグナ編)」「姿を持たないエルオーネ(=孤児院時代)」「大人になったエルオーネ(=スコール編)」の3キャラが存在する。
②この3キャラのエルオーネを分けて考えた場合。それぞれのエルオーネが存在する理由は異なるんじゃないかな?
③あくまでも設定としてですが。創り手がゲームキャラとして創ったエルオーネは「ちっちゃなエルオーネ(=ラグナ編)」だけで。残り2キャラのエルオーネは、本来登場させるつもりが無かった&創り手すら理解不能な存在(=だから作中でも詳しくは語られない)なんじゃないかな?
最初に念を押しておきますが、考察ではありません。
感覚としては二次創作小説書く時の、構想みたいな感じです。「もし〇〇がxxだったら~」みたいな何でも有りなノリ。
そんな胡散臭い内容でも「読んであげるよ」って方は、【・・・続きを読む】から、お願いします。
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【姿を持たないエルオーネ(=孤児院時代)】
以前コチラの記事に書いたように、白いSeedの船に関して七瀬は、
白いSeedの船は常に海上を逃げていた訳では無く、危険な状況と判断した時に逃げられるように、イデアの家・裏口からつながる海岸に停泊していただけ。
なのでイデアは、船を出す時には「イデアが船長として乗っていた」けど、その他の時は普通に孤児院に居た(=船と孤児院、どちらも行き来が可能)。
後年は居場所がなくなった孤児を迎えに行く時もあり、その時も「イデアが船長として乗っていた」(=孤児を迎え入れるのはイデアの本質)。
しかし遠い未来からUltimeciaがジャンクションしてくるようになったので、エルオーネを守るためにイデアは下船。
Ultimeciaに心を明け渡したイデアの傍に居る事は出来ないので、他の白いSeed達と共に、白いSeedの船は海上(主にセントラ大陸周辺)を航海・停泊するようになった。
と、思っています。
そしてそう考える事が出来るなら、「イデアが船長として乗っていた」=「エルオーネが船に乗ると同時にイデアも一緒に居なくなる」という縛りが無くなるので、従来の「エルオーネはどのタイミングで白いSeedの船に乗り込んだのか?」という問題は、曖昧になってしまいます。 また、エルオーネが「実はすぐ近くに停泊している白いSeedの船の中」に居た場合。
その事をスコールは知っていたのか?それとも知らなかったのか?
エルオーネは普段は孤児院に居たのか?それとも常に白いSeedの船に隔離されていたのか?
などなど・・・幻想が取っ散らかってしまい、収拾がつかなくなってしまいます。
で、そこまで考えて思うのが、「エルオーネは早い段階で白いSeedの船に乗っていて、回想シーンの時点では既にスコール達の前から姿を消している」んだけど、エルオーネが「居ない訳がない・認めたくない」「居ないなんて思ってもみなかった」って無意識に思えるプレイヤーの為に、意図的に「エルオーネが居る様にも見える演出・設定にしてる」んじゃないかなって発想。 実は「回想シーンの時点ではエルオーネはもう居ない」んだけど、エルオーネ好きなプレイヤーは心の目で、各々が思い描く「夢のエルオーネ」を見てたような状態・・・って表現すればイイのかな?
孤児院時代のスコールがエルオーネを捜しているのは、一時的に見付からないエルオーネを捜していただけで。
普段は「おねえちゃん、おねえちゃん」ってみんなから慕われていたに違いない。
自分にベッタリなスコールの事を、本当の弟のように可愛がっていたに違いない。
見える人には、そんな「夢のエルオーネ」の姿が見えていたんじゃないかな?
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と、ここまで「想像できるなら何でもアリじゃない?」みたいに書いておいて何ですが。七瀬自身は、
エルオーネは早い段階で白いSeedの船に乗っていて、回想シーンの時点では既にスコール達の前から姿を消していた。
白いSeedの船が海に出るのは、緊急時と孤児を迎えに行く時だけだった。でもエルオーネは普段から船から出る事は出来なかった(=常に船の中に隔離されていた)。
スコールはエルオーネが入り江に停泊している船に乗っている事を知っていたが、「危険なので海岸に行ってはいけない」と言われていたので、エルオーネに会いに行く事は出来なかった。
・・・んじゃないかと思っています。
これは「ゲームの内容」的な考え方をした場合ですが、エルオーネを白いSeedの船に乗せる(=世界から隔離する)のは、物語の展開上、避けられない部分なんだと。
この部分に関してはちゃんと作中でも「オダイン博士から守るため」と明言されていたので、そのまま素直に受け取ります。「オダイン博士から守るため」に、彼女を匿う白いSeedの船が必要だった。
でも何でエルオーネを「オダイン博士から守る」必要があったのかな?
せっかく連れ戻したのに、またエスタに連れて行かれるなんて可哀想だから?
天才だが人でなしのオダイン博士の、実験研究に利用されるなんて許せないから?
それは人の心として、とても美しい感性だと思います。でも「ゲームの内容」としては、もっとシビアな事情があったんじゃないかな?
試しに「もしも、エルオーネがオダイン博士の手に渡ったら」というIFルートを考えてみます。
オダイン博士曰く「オダインは昔、エルオーネの不思議を 研究したでおじゃるよ」~「パターン化ができれば 機械するのは簡単でおじゃった」と、言っていたように、エルオーネを取っ捕まえて再度研究しなくても、既に得ていたデータ・技術で『J.M.E.』を完成させている=別にエルオーネを捕まえられなくても、オダイン博士は自力で『J.M.E.』を完成させる事が出来た、という事です。
そうなると、物語としては「アレ?」ってなりませんか?
だって、オダイン博士はエルオーネを手中に収めなくても『J.M.E.』を完成させてしまうなら、彼女をあそこまでして守り続けた意味無くない?
まぁ、オダイン博士は魔女に関わる色々な発明をしていたので、他の研究をしたかった可能性は有りますが。それを言い出したらキリが無いので、あくまでも『J.M.E.』に関わる研究とします。
じゃあ「エルオーネを捕まえても」IF「エルオーネを捕まえられなくても」、どちらにしても『J.M.E.』は完成する。どう頑張っても全ての元凶とも言える『J.M.E.』の完成を防ぐ事は出来ない、未来を変える事は出来ない・・・という事になります。
でも【FF8】の未来は、変わる筈なんです。
正確に言えば、変える事も出来るし、変えられてしまう事もある。
その変化が常に自分達の意図するモノとは限らないかもしれないけど、いつだって未来は変わる可能性を秘めている。
そう信じて、改めて「もしも、エルオーネがオダイン博士の手に渡ったら」というIFルートを考えてみます。「エルオーネを守らなければならない理由が『J.M.E.』の完成を防ぐ為」ではないのなら、何でそこまでして彼女をオダイン博士から守る必要があったのか?
七瀬が思う理由は、単刀直入に言えば「『J.M.E.』の完成を防ぐ為」ではなく、「『J.M.E.(試作品)』の完成を早めない為」です。
『J.M.E.』はエルオーネの不思議な力を解析して創られた機械=基本的な仕組みはエルオーネの不思議な力と同じ筈です。つまり『J.M.E.』が接続できる範囲は、エルオーネの基準と同じ。 その接続範囲についてエルオーネは、「知ってる人に知ってる人を 送り込むことしかできないって 言ったでしょ?」と言っていました。
エルオーネが言っている「知っている人」という基準が「本当に出会った事がある人」なのか、もっと大きな視点で「同じ世界&時代に生きていた人」なのかは不明ですが。どちらにしてもエルオーネが接続出来る範囲は、「エルオーネが【FF8】の世界の住人だった時代」に限定されている筈です。
じゃあ、これを『J.M.E.』に当てはめるとどうなるか?
機械である『J.M.E.』の「知っている人」をどう判断するかですが、「知っている」を「情報として得ている」と考えるなら『J.M.E.』が情報収集が可能になった時点=『J.M.E.(試作品)』が出来た時点が「『J.M.E.』で接続できる範囲の一番昔(始点)」になるんじゃないかな?いや『J.M.E.(試作品)』なので、完成していなくてもイイんです。極端な話『J.M.E.(試作品)』すら未完成でも、情報収集さえ可能になっていれば。
じゃあ『J.M.E.(試作品)』が出来た時期は何時なのか?情報収集が可能になった時期は何時なのか?
これはオダイン博士が作中で言っていた「今はまだおもちゃみたいな機械じゃが」の時点ではありません。何故かというと、それよりももっと過去・・・孤児院時代~本編が始まるまでのイデアに、Ultimeciaは遠い未来から『J.M.E.』を利用してジャンクションして来ているからです。
Ultimeciaは『J.M.E.』を利用して、イデアにジャンクションして来た。
それは手元にある『J.M.E.』で遡れる範囲よりも過去へと繋がる為に、幼いエルオーネを捜す必要があったから。
Ultimeciaが過去へ過去へと遡りたいのであれば、現状『J.M.E.』で遡れる範囲限界までは来ていたと考えるのが自然です。自分で遡れる限界がそこまでだから、そこまでしか来れなかった。 つまり現行作【FF8】で言えば「『J.M.E.(試作品)』が出来た時期」と、「Ultimeciaが『J.M.E.』を利用して、イデアにジャンクションして来たタイミング」が、一致すると考えた訳です。Ultimeciaのイデアへの干渉が始まり「あぁ・・・一体?」ってイデアが困ってる時に、エスタではオダイン博士が「『J.M.E.(試作品)』の完成でおじゃる!」って喜んでたっていう感じ。
だとすると、何が問題になるのか?
エルオーネがオダイン博士の手に渡る(って事は、エルオーネが白いSeedの船に乗っていない)⇒研究が捗り『J.M.E.(試作品)』の完成時期が早まる⇒『J.M.E.』で遡れる範囲も手前に延びる(現状よりも昔まで遡れるようになる)⇒エルオーネが存在する世界&時代に、『J.M.E.』の接続範囲(始点)が被ってしまう⇒エルオーネがUltimeciaに見付かってしまう・・・って事じゃないかな?
イデアにとって絶対に防がなければならなかったのは「『J.M.E.』の完成」ではなく、「『J.M.E.(試作品)』の完成が早まる事」だった。
何故なら「『J.M.E.(試作品)』の完成が早まる」という事は、エルオーネが存在する世界&時代と『J.M.E.』の接続範囲(始点)が被ってしまい、エルオーネがUltimeciaに見付かってしまうから。
つまりエルオーネがオダイン博士の手に渡る事とUltimeciaの手に渡る事は同義であり、オダイン博士からエルオーネを守るという事はUltimeciaから守る事と同義。
だからこそ、エルオーネには申し訳ないけど「『J.M.E.(試作品)』の完成が早まる事」を防ぐ為には、彼女に白いSeedの船に乗ってもらう必要があった(=エルオーネを世界から隔離した)。
そして「『J.M.E.(試作品)』の完成を早めない(=オダイン博士から逃れる為)」以外にも、エルオーネに白いSeedの船に乗ってもらわなければならない・・・というか、エルオーネを早い段階で白いSeedの船に乗せなければならなかった理由があります。
ここまでは「『J.M.E.(試作品)』の完成が早まる」事で、『J.M.E.』で遡れる範囲が手前に延びる(現状よりも昔まで遡れるようになる)事を問題視していました。
でも、これはエルオーネ側にも言える事です。オダイン博士はエルオーネが居なくても、どこかのタイミングでは自力で『J.M.E.(試作品)』を完成させます。
現行作【FF8】で言えば、Ultimeciaのイデアに対するジャンクションが始まった時点な訳ですが、極端な話、この時点でエルオーネが【FF8】の世界に存在し続けては、そのままUltimeciaに見付かってしまいます。
なのでエルオーネ自身もまた、『J.M.E.(試作品)』完成までに白いSeedの船に乗らなければならなかった。【FF8】の世界からは不可侵の領域である、白いSeedの船という白紙の別領域に隔離しておかなければならなかった。
でも実際「早い段階」「『J.M.E.(試作品)』完成まで」というのが、どのタイミングなのかは分かりようもありません。だからこそ「あえてエルオーネが居る様に見える」余地を残した演出・設定にする事によって、その時期をプレイヤーに委ねたんじゃないかな?
エルオーネを消す(=居なかったモノとする)も、生かす(=居た事にする)もプレイヤー次第。
ある意味「孤児院時代のエルオーネ」というゲームキャラの、生存与奪権はプレイヤーにあった。
物騒な言いようですが、そんな感じかなぁ・・・?
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次に、もしも「エルオーネが早い段階(=孤児院時代の回想シーン前)には、入り江に停泊している白いSeedの船に乗っていたとして。その事をスコールは知っていたか?」ですが、これは七瀬は知っていたと考えています。知っていたけどママ先生に「危険だから海岸に行ってはいけない」と言われていたので、会いに行く事が出来なかった。大人にしてみれば「すぐそこに居たのに?」と思う様な距離が、幼いスコールにとっては「とても遠い所」だった・・・ってニュアンス。
だから作中のスコールがエルオーネを捜していたのは「エルオーネ自身が居ない」のではなく、「エルオーネが乗っている筈の白いSeedの船が出航or別の入り江に停泊していて居なかった=エルオーネが居ない」って事を言ってたんじゃないかな?
スコールは回想シーンを振り返りながら、「いつも『おねえちゃん』の 帰りを待っていた」と言っていました。
そして幼いスコールは「自分の事を嫌いになったの?」「自分がしっかりしていないから」「自分に力が無いから」と、まるで自分のせいでエルオーネは帰って来ない・・・と思っていたような節があります。
でもエルオーネが白いSeedの船に乗っていた理由は「オダイン博士から守るため」であって、スコールが直接的原因ではない筈です。
なのに何でスコールは「自分のせいでエルオーネが帰って来ない」と思い込んでいたのか?何で自分が頑張って「なんでもひとりで できるように」なれば、エルオーネが戻って来ると思っていたのか?
それって「自分が一人前だったら、エルオーネが戻って来てくれる」って見返り的な想いでは無くて。「自分が一人前になったら、エルオーネを守ってあげられる(=白いSeedの船から出してあげられる)」って、エルオーネを守ってあげたい、取り戻したい、どこにも行ってほしくない・・・そんな『おねえちゃん』を想っての言動だったんじゃないかな?
オダイン博士から守る為にも、『J.M.E.(試作品)』の完成を早めない為にも、Ultimeciaの時間軸とエルオーネの時間軸が重ならない為にも。エルオーネは孤児院と白いSeedの船を行き来していたのではなく、ずっと船に隔離されていたんだと思います。
でも幼いスコールには、そんな難しい大人の理屈は理解できません。当然、イデアだってそんな事は分かっていた筈です。
だからイデアはスコールに、分かりやすくこう言ったんじゃないかな?
「エルオーネを悪い魔女から守る為には、仕方がない事なの・・・。」
大好きな『おねえちゃん』が船から降ろしてもらえないのは、悪い魔女のせいで。
今の自分には力が無いから、エルオーネを守ってあげられない。
じゃあ、自分に力があれば・・・エルオーネを守ってあげられる力があれば、エルオーネを船から出してあげられるんじゃないか?
今の自分には『おねえちゃん』を守れるだけの強さが無い。
でも頑張ってるから、嫌いにならないで。居なくならないで。
必ずいつかそこから出してあげる、自分が『おねえちゃん』を守ってあげるから。
でも本当に大事だったのは、姿の見えないエルオーネを想い続け、忘れない、見失わない・・・彼女の存在を信じ続ける心。
そんなスコールの想いこそがエルオーネを守る力であり、エルオーネを世界に繋ぎ止める力だったんじゃないかな?
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さて、ここまでは「ゲームの内容」的な考え方をしてきましたが。ここからは「ゲームの仕組み」的に考えていこうと思います。
あくまでも七瀬の幻想ですが。「ゲームの仕組み」的に考えた場合、まず創り手は当初、孤児院時代にエルオーネを登場させるつもりが無かった。だから「孤児院時代のエルオーネ」のキャラモデルを用意していなかった=作中で「孤児院時代のエルオーネ」は姿を見せない・・・んじゃないかな?
七瀬は前回の記事に、
可哀想だけど・・・当初はエルオーネをスコール編(プレステ)に登場させる予定は、無かったんじゃないかと思います。ウィンヒルの村のおじいさんが言っていたように「天使のようなエルオーネも あの日を境に、消えてしまった」のではないかと。
と、書きました。この「あの日を境に」の「あの日」がレインが亡くなった日=スコールが生まれた日であれば、エルオーネは孤児院時代よりも前に「消えてしまった」という事になります。
どうしてエルオーネはこのタイミングで「消えてしまった」のか?
突然ですが、ここで七瀬が思う孤児院時代について書いておきます。
*ラグナ編=旧世代【FF8】オリジナル~リメイク?(FCで開発・発売)
*スコール編=新世代【FF8】リメイク?~99(プレステ以降で開発・発売)
というイメージで見た場合。
ラグナ編という1つの輪「O」の世界+真ん中に位置する孤児院時代「-」+スコール編という1つの輪「O」の世界。つまり孤児院時代の部分が2つの世界を繋ぐ事で「8」もしくは「∞(無限)」になっている。
そしてこの孤児院時代は、ラグナ編の後日譚(ED)&スコール編の前日譚(OP)を兼ねているので、本来どちらもが「変更を掛けられる部分」ってイメージ。
でも「変更を掛けられる部分」とは言っても前後の繋がりがある以上、突拍子も無い変更は出来ません。ラグナ編の後日譚(ED)として、勝手にラグナの息子をサイファーにする訳には行かないじゃないですか?双方合意の元「じゃあ、今回はサイファーが息子の続編を考えるよ」ってなら兎に角、後半はラグナの息子はスコールなのに、勝手に前半でラグナの息子をサイファーにしてもらったら「歪み」が生じてしまう・・・といった具合に、どちらもが「変更を掛けられる部分」故に「歪み」が生じやすい不安定な部分。
もう一つ。ラグナ編は1つの輪の世界です。って事は、ラグナ編だけのリメイク作品を創るのであれば、孤児院時代に進まなくていい訳です。わざわざEDだけ輪から飛び出す必要は無く、EDも輪の中に内包して、その1つの輪の世界をグルグルしてればいいので。その方が安定するでしょ?もう1つの世界に気を遣わなくてもイイし。
つまり敢えて孤児院時代に入るという事は、もう1つの輪の世界=スコール編へ進む道を選んだという事。
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ここまでのイメージを元に考えると、創り手が「孤児院時代のエルオーネ」のキャラモデル(=実体・姿)を用意しなかったor出来なかったのは。やっぱりスコール編にエルオーネを登場させる予定が無かったから・・・じゃないかなと思う訳です。
それなら2つの輪の懸け橋である孤児院時代に、無理に容量を割いてまでエルオーネを登場させる必要はない訳で(しかもまたバグを引き起こすかもしれないし)。
でも後から急遽「エルオーネもスコール編に登場する」事になってしまった。スコール編から逆算して「孤児院時代にもエルオーネが居た」事にしなくてはならなくなった。
とは言っても、今更「孤児院時代のエルオーネ」のキャラモデルを入れる余裕なんて無い(=本来なら10歳位のエルオーネを創り直す必要があった)。
そんなこんなで、苦肉の策として取ったのが、
「姿は見えないけど、エルオーネはいるんだよ!
どんなエルオーネかは、自分の心の目で見てね!大作戦!!」
実体・姿(=キャラモデル)も、声(=セリフ)も無いエルオーネを、周囲の状況だけで「居る」ように思わせ。用意してあげられなかったそれらを全部、プレイヤー自身のエルオーネへの想い・想像力に丸投げした託した。
ゲームの世界に存在しているのは、目に見える、声が聞こえるキャラだけじゃない。
エルオーネへの想いがあれば、実体・姿(=キャラモデル)や、声(=セリフ)が無くても「エルオーネ」は存在するんだよ・・・って感じかなぁ?
こう書くと、辻褄を合わせる為にやった感が半端ないですが。
でもこの「キャラモデルが無いにもかかわらず、エルオーネが見えていた」という現象は、スコール編に登場する「大人になったエルオーネ」に繋がる、重要な布石だと思うんです・・・ってか、これが『孤児院時代のエルオーネ』が存在する理由かも?ここでたくさんのエルオーネ好きが、それぞれの「夢のエルオーネ」を生み出してくれたおかげで・・・みたいな。
実際のトコ。この「夢のエルオーネ」はプレイヤー100人いたら、100通りの「夢のエルオーネ」になる筈です。だって皆が同じ10歳位のエルオーネを想像する事は不可能でしょ?
確かに見た目・服装は「ちっちゃなエルオーネ」を少し大きくした感じor「大人になったエルオーネ」を幼くした感じに落ち着くかもしれません。
でもその10歳位のエルオーネは、どんな女の子ですか?
それはプレイヤーの心の中に居るエルオーネに基づく幻想なので「あの時、ああ言ってたエルオーネだから。こういう場合は、多分こう言うだろうな」「長靴に水が入ったって涙ぐむスコールを見て、『Jの悲劇』を思い出してるかも?」なんて、どんなエルオーネを思い浮かべるかによって違う筈だから。
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次に「エルオーネを白いSeedの船に乗せる」意味を、「ゲームの仕組み」的に考えた場合。
エルオーネをそのまま現行プログラム上に残しておくと、別領域から『J.M.E.』(=エルオーネに紐づくバグ由来の力と同じ)を利用して接続してきたUltimeciaと干渉。
そのUltimeciaがエルオーネに紐づいているバグを利用して、さらに古い領域のデータに干渉してしまうと大変な事(=連鎖的バグ)になるので。
Ultimeciaに接続される前に、エルオーネを白紙の領域(削除するのが怖いデータを置いておくために用意した仮領域?)に、移動する処理を行った。
メインプログラム的な役割をしているイデアは、どの領域にエルオーネを移動させたかをUltimeciaに知られない為に、自身の心を「00」にしてUltimeciaに明け渡した。そんな感じかな?
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後「エルオーネと『J.M.E.』の接続範囲」が被っちゃう云々は、出番が増えた事によるフラグ処理(ON・OFF)が増えちゃって、その分を格納する為のbit位置が干渉してしまった・・・って感じ?
「エルオーネの出番が増えたから、左5bit(11 11 10 00)まで使ったよ。」
「え!『J.M.E.』も、右5bit(00 01 11 11)まで使ったんだけど・・・。」
「じゃあ・・・真ん中の2bit(11 11 11 11)、被ってない?」
「いや~、真ん中の2bitは干渉防止で空白(11 10 01 11)の筈だから、
最悪、使ってもいいかなぁ・・・って。」
「勝手に使わないで、ちゃんと相談してよ~!」
(・・・お互い様でしょ?)
みたいな。
勿論、何度も念を押しますが、あくまでもイメージですよ?そんな「1byte(=8bit)」の中の数bitを分け合わなきゃならないような制作環境、極限状態にも程がある。
でも「1byte」って「1bit×8=8bit」の集合体だから、【FF8】っぽし。
中身、全部「1」だと「11 11 11 11=FF(16進数)」で、【FF8】っぽし。
容量不足を解消するためにデータ圧縮(空白のbit部分を左に詰める)ってなると、Ultimeciaがやろうとしていた時間圧縮っぽし。
そのせいで指定先の「1byte」の中身がズレたままだと、1bitのズレでもバグるだろうし・・・目指せ!バイトバグ撲滅!!
なんて・・・現実的かは置いておいて、感覚的に引っ掛かるなぁと思っただけ。
尚、ゲームの仕組みに関しては、今回調べただけの付け焼き刃な知識なので。本気にしないで&信じないで下さい。
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最後に補足で・・・エルオーネを白いSeedの船に乗せなかった場合に起きる不都合について。
彼女は自身の接続範囲を「知っている人」と言っていました。つまりエルオーネが【FF8】の世界に存在し続け、知っている人が数珠つなぎ的に増えれば増える程、彼女の接続範囲が後ろに延びる(本来の範囲よりも先まで広がる)という事です。
じゃあ、何でエルオーネの接続範囲が延長されると不都合なのか?
それは本来エルオーネが接続出来ない筈の【FF8】の世界にも、接続出来るようになってしまうから。 彼女が接続出来る世界を後ろ方向に延ばさない為にも、彼女を世界から隔離する(=知ってる人を増やさない)必要があった・・・という事。
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