落書き帳の10ページ目
◆無断転載 禁止(ご確認下さい)◆ https://xxaoixx.blog.shinobi.jp/Entry/73/
FF8:[69] アーヴァインだけが『特別』だった訳
- 2022/10/23 (Sun) |
- ゲーム語り |
- CM(0) |
- Edit |
- ▲Top
【修正(20221104)】
【FF8 -リメイク100-】と書くと「オリジナル+リメイク100回=101作目」となってしまうので、【FF8 -リメイク99-】に修正しました。現行作【FF8(1999年)】は「オリジナル+リメイク99回=100作目」というイメージで読んで下さいませ。
■□■□■□■□■□■□■□■□
突然ですが【FF8】のキャラの中で「アーヴァインだけ、何か扱いが違う?」と思った事は有りませんか?
実際に、アーヴァインはSeeDではないリノアに共感出来るキャラとしての立ち位置を持っていたり、曰く「最近までジャンクションした事が無かった」り、バラムガーデン内を一人で探索する機会があったりと、SeeD(=バラムガーデン学生)という枠組みの中にある他のキャラ達とは違う役割を持っていました。
でも、それってそもそも何でなのかな?
特に印象的なのが、スコール達が忘れていた「孤児院時代の思い出」を、何故か都合良くアーヴァインだけが覚えていた事。この一連のイベントを見て、当時のプレイヤーの多くが「そんなご都合主義ある?!」とツッコんだんじゃないかな?
アーヴァイン自身は、スコール達が忘れてしまっていた理由は「G.F.を使う代償」であり、彼だけが覚えていた理由を「最近までジャンクションした事が無かった」からだと、作中で言っていました。
でも何でジャンクションすると過去の事を忘れてしまうのか?
記憶障害の様な状況になってしまうのか?
それは結局、明確な答えが出ないままで、スッキリしないというか・・・今になって思えば、この展開で納得出来た当時のファンは寛大だなぁって思う。
結局のトコ。当時のファンのほとんどが「そういうゲームだったら仕方がない」という、ゲームの「ご都合主義」の一つとして受け入れてたんじゃないかな?ゲームなら色々な不思議現象が起こっても仕方がないよね、ファンタジーだし。
でも七瀬はこの【FF8】というゲーム世界は「ご都合主義」とは寧ろ逆で、「ゲームの仕組み」に忠実に作られてるんじゃないかと思ってます。
勿論、ゲーム内容はファンタジーでイイんです。でもそのゲーム内容が乗っかってるゲーム世界は、実際の「ゲームの仕組み」に準えて構築されている。ゲーム内容はファンタジーなのに、そのゲーム世界はメタい要素を孕んでいる・・・そういうイメージ。
だとすると「そういうゲームだったら仕方がない」で済ませた、この一連のイベント。メタい見方から切り込めば、「ご都合主義」で終わらない何かが見えて来ないかな?
アーヴァインだけが「特別」だった訳は、ゲーム内容ではなくゲーム世界の成り立ちの方にあるんじゃないかな?
まぁ、七瀬が書いてる事が一番の「ご都合主義」な訳ですが。
いつも通り、適当な事を書いているだけです。
考察を期待すると時間の無駄になりますので、おススメ出来ません。申し訳ない。
■□■□■□■□■□■□■□■□
七瀬が思う【FF8】っていうゲームは、ゲーム内容と考えた場合、「【FF8】の世界はループを繰り返していて、スコール達はその世界の思い出&記憶を、無意識下に持っている」で、済みます。・・・まぁ、元々がグラグラな幻想です。
これに少しメタい要素を加えると、「【FF8】の世界はリメイク作品を出し続けているタイトルで、スコール達はリメイク作品での思い出&記憶を、無意識下に持っている」と、なります。
更にメタい要素を加えてプレイヤー視点から見た場合、「【FF8】はリメイク作品を出し続けているタイトルで、プレイヤーは過去にプレイした【FF8】の思い出&記憶を、無意識下に持っている」と、なります。
下に行くほど胡散臭くなりますが、七瀬のイメージはこんな感じ。
じゃあ、この「ループしている世界=現実で言うリメイク作品」とした場合。【FF8】というゲームは、どういうゲームだったのか?現実寄りで説明すると、こうなります。
そもそも【FF8】というゲームは、ラグナが主人公の【FC・SFC】で発売されたゲームだった、とします。
そしてそのゲームの世界は「声に出すと本当になる世界」・・・つまり人々の声が反映され創り直される世界=何十回とリメイクを繰り返しているゲームだった。
人々の声に応える形でリメイクを繰り返してきた【FF8(ラグナ編)】だったけど、後年【プレステ】で発売された【FF8(スコール編)】と繋がってしまった事により、「ラグナとレインが結ばれスコールが産まれる」というシナリオが正史となり、【FF8(ラグナ編)】でもこれを改変するようなリメイクをする事が出来なくなってしまった&それと同時に正史以前のシナリオは時の流れと共に失われてしまった。
そして【FF8(スコール編)】も同じ様に何十回とリメイクを繰り返しているゲームで、オリジナルと思っている【FF8(1999年)】は、実は【FF8 -リメイク99-】=【FF8(1999年)】以前に99作の【FF8】が発売されてたゲームだった・・・要するに逆の発想で、今からリメイクするのではなく、既に何十回とリメイクされてきた結果の【FF8】が、あの【FF8(1999年)】というイメージ。
その場合、過去作の【FF8】プレイ済みのプレイヤーが、現行作【FF8 -リメイク99-】をプレイ・・・つまり「ジャンクション(=接続)」したら、頭の中はどうなるかな?
当たり前の事ですが。現行作【FF8 -リメイク99-】になったからと言って、プレイヤーの頭の中から、過去作の【FF8】の記憶・思い出が消える訳ではありません。どんなに「記憶を無くして、もう一度1からやり直したい」と願っても、無意識下の「このキャラは・・・」「このイベントは・・・」「ここのギミックは・・・」というような、過去と繋がる記憶を無視してプレイする事は出来ません。
でも過去作の記憶を消す事は出来ないけど、上書き修正する事は出来ます。作中で「今作では〇〇になります」と、ちゃんと示されれば、それがどんなに「ご都合主義」な改変であってもプレイヤーは「あぁ、今作では〇〇なんだ」と、新しい設定を受け入れてプレイする事が出来るでしょ?
逆に言えば、「あぁ、今作では〇〇なんだ」って新しい設定に上書き修正され置き換わったという事は、その作中からは「記憶として残っていた、過去作の設定は無かった事にされる」という事です。
ゲームの仕組み的に言えば「条件分岐:【変数:リメイク回数】に「99」が格納されている場合⇒アーヴァインが存在する孤児院時代のイベントを実行する」って感じかな。条件に当てはまっていなければその部分をスルーして、本来のプログラムをそのまま実行しているみたいな。
作中で触れる必要が無い部分・・・つまり上書き修正されない部分は「過去の記憶」が残る余地があります。でも上書き修正されてしまった部分は、そのゲーム世界の中では「無かった事」なんです。
感覚としては、同じ名前のファイルを同じフォルダに保存する事が出来ないのと似てるかな?一つのゲーム世界に二つの設定を残しておく事は出来ない、記憶の保管場所を二つ用意する事は出来ない。だってジャンクションする事で新しい記憶が居座る場所は、もともと思い出がしまってある場所だから。
■□■□■□■□■□■□■□■□
作中では「ジャンクション」する事=「G.F.を使う代償」について、このようなやり取りがありました。
「G.F.は力を与えてくれる」
「でも、G.F.は僕たちの頭の中に 自分の場所をつくるから・・・・・・」
「その場所はもともと思い出が しまってある場所ってことでしょ?」
「それ、G.F.批判の人たちが 流している単なるウワサよ」
まずは、プレイヤー視点での解釈。強引ですが『ジャンクション(=接続)』という行為を、「プレイヤーがゲームをプレイする事」と置き換えてみて下さい。
ゲームをプレイする事で、その世界に必要な力(情報・スキルなど)が得られると同時に、そのゲームの記憶が頭の中に残ります。そしてその力は、次回リメイク作以降にも活かせるでしょう。
つまり過去作をプレイしている⇒「その場所」に過去作の思い出がしまわれている⇒そのゲームの思い出として残り続けている⇒以降も無意識下に過去作の記憶の影響を受ける。
その状態で現行作をゲームをプレイ⇒「その場所」に過去作の思い出がしまわれている⇒「もともと思い出がしまってあった、その場所」に、新たに現行作の思い出がしまわれる(=代償として過去作の思い出は上書きされる)⇒作中においては過去作の記憶は無かった事になる。
次に、プレイアブルキャラであるスコール達視点での解釈。スコール達にとっての『ジャンクション』ってのは、何らかのG.F.に『ジャンクション(=接続)』する事によって、彼らが過去作の記憶と繋がってしまう⇒無意識の内に過去作の記憶の影響を受け、結果それに引き摺られてしまう事を言ってるんじゃないかな?
スコールが思う「最も強い存在」であるグリーヴァ(=過去のスコールに対する想いの集合体?)、スコールに対しての気持ちを恋心と思っていたキスティス、自分で「オレの中の『物知りゼル』が 発動しそうだぜ、スコール」と言っちゃうゼル、「でも・・・・・・でも、へん! そのG.F.の名前、思い出せないよ~!」ってセルフィ・・・他にも何かガーデン浮上させれたり、ラグナロクを操縦出来たりと、普通に考えたら「何で?」ってなる事が出来るのは、彼らの頭の片隅に過去作での記憶が居座っているからじゃないかな?
余談ですが・・・最後のG.F.批判の人たちの言い分は、まだ「ゲーム=悪」みたいな見方をされていた時代の「ゲームをするとバカになる」ってのと同じ空気を感じる。親もゲーム好きでゲームが当たり前の世代には、馬鹿馬鹿しい話だろうけど。
■□■□■□■□■□■□■□■□
ここまでだと「タイトルと記事の内容が違う」となってしまいますが。今の時点で漸く下準備は出来たトコです。道のりが長いですが、もう少しお付き合い下さい。
さて七瀬は例えとして「【FF8】はループ(=リメイク)を繰り返している世界」で、「ジャンクション経験者であるスコール達(=過去作プレイ済みプレイヤー)は、過去(=過去作)での思い出&記憶を無意識下に持っている」と書きました。
じゃあ、作中で「最近までジャンクションした事が無い」と言っていたアーヴァインは、どういう立場なのか?
単刀直入に言えば、アーヴァインは「新キャラ」だったんじゃないかと思います。
普通に考えれば「初出の作品で新キャラ」という概念は有り得ません。でも実は「【FF8】はループ(=リメイク)を繰り返している世界」という設定があるのであれば、アーヴァインは「過去作の【FF8】には登場しておらず、現行作の【FF8 -リメイク99-】で追加された新キャラだった」という発想です。
繰り返しになりますが「【FF8】はループ(=リメイク)を繰り返している世界」だと仮定した話です。つまり現行作の【FF8 -リメイク99-】までには、大なり小なり違う色々なシナリオの【FF8】が存在したという事。
じゃあ、魔女暗殺計画が持ち上がったのは、どのバージョンからでしょうか?
そう言われても「そんな事、知らないよ」ってのがご尤も、七瀬もそこまでは知りません。なので一先ず魔女暗殺計画というイベントが追加されたのが【FF8 -リメイク80-】として下さい。つまりそれ以前のバージョンには魔女暗殺計画というイベントは無く、【FF8 -リメイク80-】から【FF8 -リメイク99-】の20作では、様々な魔女暗殺計画のイベントが組まれていた。
ある時はリノアがやろうとしたオダインバングルでの封印かもしれません。
ある時は武力による正面突破だったかもしれません。
ある時はスコール達が直接介入しない方法だったのかも?
・・・そんだけごちゃごちゃしてたら申し送りが出来てなくて、「そんな変更、聞いてない!」って怒る人も居そうだよね。不具合の温床になっちゃうよ。
とにかく、色々な魔女暗殺計画があった。じゃあ現行作の【FF8 -リメイク99-】はどうだったか?ドドンナから受け取った命令書には「方法は『狙撃』」と書かれていました。
つまりアーヴァインは「魔女暗殺計画も20回目か・・・う~ん、今回は狙撃イベントにするか」「じゃあ、狙撃手キャラが必要っスね」or「狙撃手キャラ出したいなぁ」「じゃあ、魔女暗殺計画は狙撃イベントにしますか?」というメタい理由で用意された「新キャラ」だった。
それにアーヴァインはやたらめったら「狙撃手はひとりぼっち」というような事を言っていましたが、それは「孤高の狙撃手」という立場をアピールするのと同時に、「アーヴァインの頭の中はクリア=アーヴァインには雑念となる様な意識(=過去作の思い出&記憶)が無い」って事も意味してたんじゃないかな?あれだけ精神研ぎ澄まして自分の中に向き合っても、頭の中ザワザワしてないって事でしょ?
スコール達とは違い、アーヴァインだけが【FF8 -リメイク99-】における「新キャラ」だった。なので「新キャラ」である彼には、過去作の思い出&記憶と自身を結び付けるキッカケとなるG.F.がまだ確立しておらず、ジャンクションする事がそもそも出来なかった。
結果、過去作の思い出&記憶の影響を受けようも無いので、記憶障害という『G.F.を使う代償』を受けない唯一のキャラになった。
勿論、作中ではアーヴァインもジャンクションする事になりますが。例え今からアーヴァインがジャンクションしても、アーヴァインがジャンクション出来るのは【FF8 -リメイク99-】の世界だけなんじゃないかな?・・・そもそもここで言うジャンクションは、作中のイフリート達と行う様なゲームシステムとしてのジャンクションを指すものではない気もするけど。
■□■□■□■□■□■□■□■□
ざっくりまとめるとこういう事なのですが、こう書くと感覚的に「?」ってなると思います。作中で「孤児院時代の思い出」を持っていたのはアーヴァインだけでした。アーヴァインだけが知らないなら兎に角、過去作の記憶を持たないアーヴァインだけが覚えているというのは、一瞬逆じゃないのかって頭がバグります。
でもよく考えれば【FF8 -リメイク99-】の世界としては、そうでなければ困る訳です。
念を押しますが、アーヴァインが「新キャラ」だったとした場合。アーヴァインが持っていない過去の記憶は「過去作の過去」であって、「現行作の過去」ではありません。
最初にも書きましたが、七瀬は【FF8】の世界というのは、とても「ゲームの仕組み」に忠実に出来ているのだと思っています。
簡単に言えば、ゲーム開始時のスコール達の頭の中にある孤児院時代は【FF8 -リメイク98-】以前の仕様のまま=現行作で追加されたアーヴァインは存在していない。なので条件分岐によって作中で【FF8 -リメイク99-】仕様(=アーヴァインも一緒だった)に情報を上書き修正するまでは、過去の思い出に関する部分には触れさせたくなかった。だからこそスコール達は孤児院時代の事は勿論、自身の過去についても意図的に考えさせてもらえなかったんじゃないかな?
「いやいや、過去の孤児院時代にもアーヴァイン居たやん?」って感じですが。それは今作の水先案内人とも言えるアーヴァインが作中で「自分も一緒だった」と告白し、以降の回想イベントによって上書き修正された【FF8 -リメイク99-】仕様の記憶なんじゃないかな?つまり条件分岐によって作中で【FF8 -リメイク99-】仕様に情報を上書き修正⇒上書き修正されて初めて付いた設定であって、元々スコール達の頭の中にあった記憶ではないと七瀬は勝手に思っています。
極端な話、スコール達が孤児院時代の記憶を持ち続けていたら、それはアーヴァインが存在しない記憶であり、アーヴァインが「自分も一緒だった」と言っても、手放しに「そうだった!」とはならずに、「いや、本当にお前おった?」ってなると思うんですよね。
■□■□■□■□■□■□■□■□
そう言えば・・・スコールはアーヴァインが説明してくれた過去の孤児院のシーンで、
(サイファー・・・・・・ サイファーはいつでもサイファーだった)
(ゼル・・・・・・泣いたり叫んだりうるさかった)
(キスティスは・・・・・・苦手だったような気がする)
(セルフィ・・・・・・いつも走りまわってた)
と、子供時代の仲間一人一人に対してコメントしていました。スコールの中での評価はとにかく、何かしらの思い出は持っていたという事です。
そんな中、アーヴァインに対しては違いました。
(アーヴァイン? 悪いな、おぼえてない)
です。これって子供時代のアーヴァインの存在感が薄かったとか、スコールのクールなイメージを助長する為の言動とか、二枚目気取りのアーヴァイン弄りではなく。スコールは本当の本当に過去のアーヴァインを覚えていなかった・・・と言うよりも、アーヴァインは存在していなかったって事じゃないかな?居なかったら覚えてなくて当たり前でしょ?
作中では「自分も一緒だった」と、アーヴァインは言います。
でも過去作全ての【FF8】に、アーヴァインは存在しなかった。
過去の記憶を無意識下に持つスコールからすれば、いくら唐突に「自分も一緒だった」と【FF8 -リメイク99-】で初登場のアーヴァインに言われても、受け入れがたい新情報だったんじゃないかな?
ここからは小ネタですが・・・アーヴァインは現行作で追加された「新キャラ」だった。だとしたら、スコールがアーヴァインの事だけ「キニアス」とか「アーヴァイン・キニアス!」って日本人が言うトコの名字で呼んでたのは、単純に形式ばってたとか、ヘタレに気合を入れる為とかだけじゃなくて、実は初対面の相手に対しての他人行儀だった・・・って事は無いかな?
そもそもスコールって初対面でも、セルフィとかリノアに「ティルミット」とか「ハーティリー」って名字で呼ぶような事があったっけ?あまり記憶にないんですけど(自信は無い)?
何度もリメイク世界を共にしてきたセルフィと違って、アーヴァインが「新キャラ」だったからこそ、スコールは無意識の内にアーヴァインの事はご丁寧に名字で呼んでた、とか?
後、感動のラグナロク艦内のイベント最後には、以下の様なスコールの独白がありました。
前に誰かが言ってた通り・・・・・・
俺の前に伸びていた何本かの道。
その中から俺は正しいと思った道を選んできた。
・・・・・・そう思いたいんだ。
普通に物語を振り返れば、「誰か」っていうのはアーヴァインの事で、「内容」はアーヴァインがトラビアガーデン~孤児院時代の回想の時に語っていた、あの「イイ話」の事だと思います。
で、凄く「イイ話」だったからこそ、余計に思う訳ですよね。「あんだけイイ事、言ったんだから・・・アーヴァインの事も覚えておいてやれよ」「せっかくイイ事言ったのに、忘れられてるアーヴァイン可哀想」って。
それと同時に、もともとスコールはアーヴァインに素っ気ないトコがあるので、「まぁ、アーヴァインだから仕方がない」ってなるトコまでがセットで脳内処理される訳ですが・・・これも本当に「単純にアーヴァインが言った」って事を忘れてただけで済ませてイイのかな?
七瀬が思うに・・・スコールは「単純にアーヴァインが言った」って事を忘れてた訳では無くて、本当に「誰が言ったか思い出せなかった」んじゃないかな?
現行作である今回、この台詞を任されたのは【FF8 -リメイク99-】の水先案内人であるアーヴァインでした。
でももしアーヴァインが「新キャラ」で、以前の過去作には登場していなかったとしたら・・・この【FF8】を象徴するような台詞をその時に任されていたのは、誰だったのかな?その前は、セルフィ?そのもっと前は、ゼル?そのもっともっと前は、キスティス?
作品ごとに任されていたキャラが違っていたから。無意識下でその記憶を持つスコールは記憶が混ぜこぜになってしまい、結果誰が言ったか思い出せなかった。だから「前に誰かが言ってた通り・・・・・・」と表現した。こんな感じどう?
■□■□■□■□■□■□■□■□
随分と長くなったので、そろそろまとめようかな。
アーヴァインだけが「孤児院時代の思い出」を持っていた訳。それは、
スコール達視点から見た場合。アーヴァインが持つ記憶こそが【FF8 -リメイク99-】仕様の正史(=アーヴァインが存在する)であり、正史とは異なる過去作の孤児院時代(=アーヴァインが存在しない)をスコール達が覚えているのは不都合だったから、スコール達には「忘れていてもらう」必要があった。
プレイヤー視点から見た場合。アーヴァインが居ない過去作の【FF8】をプレイしたプレイヤーが、【FF8 -リメイク99-】をプレイする場合。当然、そのプレイヤーの頭の中の孤児院時代にはアーヴァインは居ません。いくらシナリオ改変されていたとしても、作中で情報が上書き修正されるまでは、過去作の情報に引き摺られる。「アーヴァインが存在しない孤児院時代」を知っているプレイヤーにとっては、作中で「アーヴァインも一緒だった」ってイベントを見て、初めて「あ、今作ではコイツも一緒だったんだ」と情報が上書き修正⇒その段階になって漸く今まで自分の頭の中に居座り続けていた過去作の「アーヴァインが存在しない孤児院時代」は無かった事になります。
つまり上書き修正する前にある【FF8 -リメイク99-】の記憶を持ったままプレイしてもらうのは、上書き修正による矛盾に気付かれてしまうという事。
だからこそ、プレイヤーにも過去作の記憶を「記憶の奥底」に一先ず置いておいてもらう方が、都合が良かったんじゃないかな?だってそうすれば矛盾に気付かれずに、新しい【FF8 -リメイク99-】情報に置き換える事が出来るから。
■□■□■□■□■□■□■□■□
そして、アーヴァインだけが「特別」だった訳。それは、
【FF8】はループ(=リメイク)を繰り返している世界で、スコール達はループ(=リメイク作品)での思い出&記憶を無意識下に持っている。故に意識や言動に、過去の思い出&記憶の影響が出てしまう。
でもアーヴァインは現行作【FF8 -リメイク99-】で追加された「新キャラ」なので、ループ(=リメイク作品)での思い出&記憶を持っていない。故にそのような過去の思い出&記憶の影響を受けようがなく、彼が持つ情報の全てはこの世界の正史であり真実。
だからこそアーヴァインは正史とは異なる過去の思い出&記憶の影響を受けてしまうスコール達を、正しい道(=現行作【FF8 -リメイク99-】)へと導く水先案内人の役目も任されていた。
■□■□■□■□■□■□■□■□
スコール達の無意識下の過去作の記憶を忘れさせてでも、今の世界にとって望ましい記憶を唯一の真実と置き換えた。
無かった事にされる過去作の【FF8】にとってどうかは別にして、少なくとも今の正史である【FF8 -リメイク99-】としては、今の設定を真実とする事が望ましかったんじゃないかな?
でも、人の記憶とか想いを無かった事にする事は出来ない。
それはスコールにとっても、プレイヤーにとっても同じで。
人々の声に応えるリメイクとは言っても、全ての人にとって最善とは限らず。当然「前の方が良かった!」ってファンも居る訳で。
じゃあ、そういう人達のリメイクされてしまった過去作の【FF8】への想いは、どこへ行くのかな?どこへ行けばイイのかな?
貴方が大好きだった〇〇が、
もしリメイクによって、そのゲームから姿を消してしまったら。
「〇〇に、会いたいよ!」って貴方の想いは、
「〇〇、戻って来て!」って祈りは、
一体、どこへ行くのかな?どこへ行けばイイのかな?
そんな想いがいっぱい集まったら・・・もう一度、帰って来てくれるかな?
COMMENT