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FF7関連:「その剣使ってるところ見たことないぞ」・・・?
- 2022/10/02 (Sun) |
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以前書いた記事で、2007年発売の【CCFF7】について七瀬は、
【②FF7(1997年)】が下地にあるので、本来の【①CCFF7】とは違う内容になってしまってるんだけど、その②で付いた本来とは異なる部分を覆い隠してでも、元の【①CCFF7】の設定・シナリオに修正したい・・・でも隠し切れない部分が残ってしまって、それが矛盾として残ってしまっている印象。
と、いう事を書きました。
でも正直、これだけ見ても意味分からないと思うので。作中でも「どういう事?」と謎を呼んだ、クラウドの「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞・シーンを例に挙げて、補足しておこうと思います。
でもまぁ、何時にも増していい加減な事を垂れ流しているだけ&100%「何じゃ、そりゃ?!」ってなる事、請け合いなので・・・タイパとかいう時代に時間を無駄にしてもイイって方のみ、お願いします。
以前書いた記事で、2007年発売の【CCFF7】について七瀬は、
【②FF7(1997年)】が下地にあるので、本来の【①CCFF7】とは違う内容になってしまってるんだけど、その②で付いた本来とは異なる部分を覆い隠してでも、元の【①CCFF7】の設定・シナリオに修正したい・・・でも隠し切れない部分が残ってしまって、それが矛盾として残ってしまっている印象。
と、いう事を書きました。
でも正直、これだけ見ても意味分からないと思うので。作中でも「どういう事?」と謎を呼んだ、クラウドの「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞・シーンを例に挙げて、補足しておこうと思います。
でもまぁ、何時にも増していい加減な事を垂れ流しているだけ&100%「何じゃ、そりゃ?!」ってなる事、請け合いなので・・・タイパとかいう時代に時間を無駄にしてもイイって方のみ、お願いします。
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ニブルヘイム魔晄炉から戻った後、宿屋でクラウドが言った「なぁザックス」「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞。普通に考えれば、「何回も一緒に任務就いてるんだから、見た事ないって事は無いだろ?」「ニブルヘイム魔晄炉に行く途中、戦闘全然無かったの?」・・・ってのが、頭を過ると思います。
で、それに関しては「まぁ、ウチのザックスはすてみパンチ一択だから」とか、「魔法メインで戦ってたから、クラウドは見てないかもな」って、「本当にクラウドが見ていない可能性」も無い事は無いでしょう。
でも、確かにそういうプレイスタイルのザックスなら「本当にクラウドが見ていない可能性」を作り出せるけど。それはプレイヤー視点の解釈であって、この【CCFF7】のシナリオ的に有り得ないですよね?だってこの手前・・・魔晄炉に向かう途中の写真演出でザックスが「離れとけ。起きたら食われちまうぞ。 そいつ気絶してるだけだから。」「使うと汚れる、欠ける、磨り減る。 だから峰打ちにしてるんだ。」と、写真付きで証言しています。これをひっくり返そうと思ったら「この写真の一般兵はクラウドではなく、実は他の一般兵だった」という方法しかありません。
結局の所、何とか頑張ったら「本当にクラウドが見ていない可能性」を作り出せそうだと思ったけど、やっぱりシナリオ的に無理(=写真付きのザックスの証言有り)・・・という結論に至ります。
そうなると、クラウドの「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言う台詞は、
クラウドはザックスが峰打ちで敵を倒した事は知っている(写真より)けど、その瞬間を見ていない(=倒した後に例の台詞を聞いただけ)から、「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った。
もしくは、クラウドはザックスが峰打ちで敵を倒した事は知っている(写真より)けど、クラウド的には峰打ちは正規の剣の使い方ではないと思っているので、「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った。
後は、色々な事があり過ぎてウッカリ忘れていた・・・か。
最後の可能性が、この時のクラウドの中には、ザックスが峰打ちで敵を倒していた記憶(=例の写真&一連のやりとり)が本当に無かった。
正直、どれも苦しい気がしますが・・・クラウドに「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言わせようと思ったら、七瀬に思い付くのは上記四つなんですが。皆さん的には、どれが一番筋が通ると思いますか?
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ここまで来ると「アンジールから受け継いだ誇りを、ザックスに思い出させる為のトリガーとして、クラウドにこの台詞を言わせたかったんだろうから。そこまで深く考えなくてもよくない?」ってなると思います。そりゃまぁ、ご尤もです。
でもそう考えるなら、また違った不自然さが出てきます。それが「それだったら何で、わざわざ例の写真&一連のやりとりを入れたのか?」って事です。
一度整頓すると。例の写真&一連のやりとりって、別にクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」って言った後に補足として入る訳では無いですよね?その台詞よりももっと前のシーンの切り抜きであって、例の写真&一連のやりとりが直接トリガーになっている訳ではありません。
ぶっちゃければ「アンジールから受け継いだ誇りを、ザックスに思い出させる為のトリガーとして」という理由だけなら、「その剣使ってるところ見たことないぞ」って台詞だけあれば良くないですか?その言葉に真っ向から反する例の写真&一連のやりとりを、手前にわざわざ差し込む理由が分からない。
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話が右に行ったり左に行ったりしますが、そういう風に順を追って考えて行くと。やっぱり七瀬的には「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞と、例の写真&一連のやりとりは矛盾している=同じ世界では有り得ない=別々の世界線なんじゃないか?・・・って思う訳です。
そしてこの別々の世界線というのが【②FF7(1997年)】とか【③CCFF7】になる訳ですが。ぼやけた話の焦点をぼかして書くと余計に分からないと思うので、先に書いておきます。つまり、
①【①FF7(オリジナル)=【①CCFF7】+【①FF7】】=世に出ていない、当時創りたかったもう一つの【FF7】。
本当にクラウドが「その剣使ってるところ 見たことないぞ」だった世界。
②【②FF7(1997年)】=世の中が「オリジナル」と思っている【FF7】。
例の写真&一連のやりとりは、この世界の残ってしまった記録&記憶。
③【③CCFF7】=【①CCFF7】側では無く、【②FF7(1997年)】側ベースの【CCFF7】。
何とかして【①CCFF7】の世界に修正したい=「その剣使ってるところ見たことないぞ」って状況に仕立て上げた世界。
こういうイメージ。
時間の流れ的には①②③だけど、分かりやすいように発売順②③①(←【FF7R】は①のリメイクと思っているので)で補足していきます。
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②【②FF7(1997年)】=世の中が「オリジナル」と思っている【FF7】。
まず最初に、【CCFF7】にとって、この【②FF7(1997年)】で印象付けられたザックス&バスターソードの設定は「イレギュラー」だった・・・と、位置付けてみて下さい。
どういう事か?それは【②FF7(1997年)】で付けられた設定というのは、【②FF7(1997年)】の為の改変された設定であって、本来の【CCFF7】の設定ではないという解釈です。
つまり本来の【CCFF7】は、クラウドがザックスがバスターソードを使っているところを見ていない=「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界だった。でも【②FF7(1997年)】が創られた事によって、
クラウドはザックスと一緒にニブルヘイム魔晄炉へと向かった⇒じゃあ、その途中では戦闘があってザックスが戦っているトコをクラウドも見てただろう。
クラウドの抜刀・納刀がザックスと同じ⇒ザックスの動作を無意識下で覚えていて、それを再現しているんだろう。
自分の記憶とザックスの記憶が混同している⇒意識障害の影響が強いとはいえ、自分の記憶と混同する位なんだから。よっぽどザックスに対して強い憧れを持っていたんだろう。
という状況が出来上がってしまった。本来「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界の筈が、「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な世界になってしまった。
その【②FF7(1997年)】で印象付けられた、本来とは違うザックス&バスターソードの設定が、写真という物として紛れ込んでいた。それが例の写真&一連のやりとり・・・というイメージ。
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③【③CCFF7】=【①CCFF7】側では無く、【②FF7(1997年)】側ベースの【CCFF7】。
これが2007年発売の所謂【CCFF7】な訳ですが。【②FF7(1997年)】の前日譚として発売された【③CCFF7】は困った状況にあります。
つまり【③CCFF7】は、【②FF7(1997年)】で付いてしまった「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な状況を修正し、本来の「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って【①CCFF7】に寄せ直さなければならない。【②FF7(1997年)】であった出来事、プレイヤーの記憶・・・色々な要素が「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」となっている状況で、「いやいや!ザックスがバスターソードを使っているトコを、クラウドは見たこと無かったんだよ!」って、無理を通してでもそういう事にしなきゃならなかった・・・七瀬はそういう風に感じるんです。
という事は。【③CCFF7】でのクラウドは、本当にザックスがバスターソードを使っているところを見ていない。【③CCFF7】でクラウドが言う「その剣使ってるところ見たことないぞ」は、クラウドにとっては「真実」という事です。
プレイヤーはザックスがバスターソードをブンブン振っているのを見ているので、「まさか~、有り得ない!」だと思います。
でも七瀬が見落としていなければ・・・クラウド&ザックスの初任務時はまだバスターソードではなく、ジュノンで再会した時はバスターソードだけどクラウドは乗り物酔いで壁と仲良し(=周囲が見えていない)で、見ていなくても不思議ではない(そもそもクラウドは住民の避難誘導&戦闘地域ではないトコにいた)。ミッドガルからニブルヘイムまでの道中は端折られているので戦闘があったか分からない。つまりイレギュラーの部分である例の写真&一連のやりとりを除けば、本当にクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」という状況が成立する可能性を残している。
さらに言えば例の写真以降も、魔晄炉から戻る時はティファに引き摺ってもらってるし、実験ポッド脱出後は魔晄中毒、敵との戦闘はザックスがご丁寧に単騎で露払い、神羅兵との戦闘も離れたところに待たせたり引っ張って行かれたり・・・ここまで来ると「創り手は、絶対にザックスがバスターソード使ってるトコを、クラウドに見せたくないんかい?」って、七瀬は思わずにいられない。
勿論、物語の特性上【FF7】の過去である【CCFF7】で、クラウドが重要事項を知り過ぎるのは困る=そういうイベント・シーンではクラウドがハブられる・・・ってのは分かるんですが。ちょっと極端過ぎないかな?
多分だけど、アンジールからバスターソードを引き継いだ後の決起会みたいなのも、プレイヤーに「クラウドも聞いていた」と思わせる様に創られてはいるものの、本当はクラウドは聞いてないんじゃないかな?
ザックスは並んだ兵に向かって「ソルジャーは全員そろってるのか?」と言い、「ソルジャーの誇りは手放すな」とアドヴァイス・・・ではなく命令しています。つまりクラウド達一般兵は手前の通路なり別の場所で整列していたのであって、「ソルジャーになりたいって?がんばれよ」の後の画面切り替えの一瞬で、場所・シーンが変わっている。あの感動のシーンですらクラウドは意図的に見せてもらえていない・・・って可能性は無いかな?
もう一つ、クラウドはザックスがバスターソードを使っているトコを見ていないと思う理由・・・これは演出的な部分なので、何とも言えないのですが。
EDでクラウドがザックスの事を断片的に思い出している演出があるけど、あのシーンでザックスがバスターソードを使っている・・・正確には「【FF7】の象徴とも言える、片刃のバスターソードを振るっているシーン」が無いんですよね。
七瀬だったら「バスターソードを豪快に振るった後、納刀。振り返って肩をすくめながら「大丈夫か?」ってコチラ(=クラウド)に笑みを浮かべるザックス」ってシーンが、思い出のワンシーンとして過って当たり前の流れだと思うんですが・・・そもそも、そういう思い出が無かったって事?魔晄中毒中のトラックでの移動中のシーンすら覚えてたのに?
ザックスから託された片刃のバスターソード。そのバスターソードを受け取る時に、肝心のバスターソードの思い出が過らないって・・・う~ん、何で?
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①【①FF7(オリジナル)=【①CCFF7】+【①FF7】】=世に出ていない、当時創りたかったもう一つの【FF7】。
ここが一番の核の筈なんですが・・・実は一番、想像でしかない。まぁ、世に出てない部分を想像してるだけなんで当たり前なんですが、申し訳ない。
じゃあ何でそんな状況で、本来の【①CCFF7】は本当にクラウドが「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界であり。【②FF7(1997年)】で印象付けられた「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な【CCFF7】のイメージの方がイレギュラーであり、それを必死に修正しようとしているのが【③CCFF7】・・・だなんて言えるのかと言うと、これは勘ですゴメンナサイ。
何て言うか・・・あの宿屋の一連のシーンって、クラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った事によって、ザックスがアンジールとの約束とかソルジャーの誇りとか、大切な想いを思い出す感動のシーンな訳ですが。浅いというか薄いというか・・・何か 足りない感じがしませんか?
かつて自分がアンジールに言った言葉をクラウドに言われて、それが想い出を呼び起こすトリガーになる。それは物語としては使い古されたってイイくらいに、よくある展開だと思います。
でもこの二人の状況だと、どうしても無理矢理感を感じるんです。だって峰打ちとはいえバスターソードを通常利用しているザックスと、普段はおまじない・お祈り用&余程の時にしか使わなかったアンジール。「その剣使ってるところ見たことないぞ」ってトリガーがあったとしても、この二人を同列に扱う事が果たして自然かな?むしろクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」って言うのを聞いてプレイヤーが、「え?何言ってんの?」ってなったのなら、ザックス自身も「?」ってならないかな?だってザックスはプレイヤーの分身でしょ?
だから「何か変じゃないかな?」と七瀬が思うだけで、別にトリガーとして納得できるなら、それでイイんだと思います。ザックスも納得でしょう。
でも七瀬はこういう展開の様式美として「過去に全く同じ状況の世界線が、本当にあったんじゃないか?」と思った訳です。つまりザックスもアンジールと同じ様な扱いをしていた、「その剣使ってるところ見たことないぞ」ではなく、本当に「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界。
そしてそのバスターソードは、片刃ではなく両刃だったんじゃないかな?
バスターソードは闘う為の剣では無く、本来は祈りをささげる為の剣。
七瀬は前回の記事で「バスターソードは両刃1本の剣を真ん中で一刀両断して創られた、片刃2本の剣」というような事を書きました。
そしてこれは付け焼刃の知識ですが。片刃の剣といえば日本刀をイメージされる方も多いと思いますが、日本の剣が最初っから片刃だったかと言えばそうではなく。片刃の剣=刀というのは闘う為に発展してきた物だそうです。
では古の日本の剣はどうだったのかというと・・・古来、祭事用に使われていた剣は両刃だったそうです。
強引なのは重々承知ですが。
古の時代に、祈りを捧げる為に使われていたのは「両刃のバスターソード」であり、
戦う為に創り直され、継承されてきたのが「片刃のバスターソード」だった。
もしも【FF7R】で「片刃のバスターソード」2本が再結合され、「両刃のバスターソード」が復活するのであれば・・・その時に捧げられる「祈り」は何なのか?
そういう風に考えられれば、ファンタジーとして美しい・・・そんな気がしただけです。
ただ、いつも書いていますが、ゲーム内で実現・表現されるかは別問題だと思っています。何て言うか、創り手の思想的な想い・・・とも取れるので。
「本当に面白いゲームを創りたい」という想いと願いで創っていた、「両刃のバスターソード」の時代。
でも「それだけではゲーム市場・世界規模では通用しない」・・・つまり想いではなく闘う道を選んだ「片刃のバスターソード」の時代。
だとしたら・・・もしも今の時代に「両刃のバスターソード」が復活するのなら。それは「もう一度、本当に面白いゲームを創るんだ」「今こそ、あの頃の想いを思い出すんだ」っていう、スクエニの再起結成の誓い・宣言かもしれない・・・でしょ?
まぁ、それは冗談9割&本気1割として・・・。
この「その剣使ってるところ見たことないぞ」だけではなく、【③CCFF7】の作中には不自然な矛盾が残ってしまっている気がするので・・・また時間があったら、色々考えて見たいなと思っています。
ニブルヘイム魔晄炉から戻った後、宿屋でクラウドが言った「なぁザックス」「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞。普通に考えれば、「何回も一緒に任務就いてるんだから、見た事ないって事は無いだろ?」「ニブルヘイム魔晄炉に行く途中、戦闘全然無かったの?」・・・ってのが、頭を過ると思います。
で、それに関しては「まぁ、ウチのザックスはすてみパンチ一択だから」とか、「魔法メインで戦ってたから、クラウドは見てないかもな」って、「本当にクラウドが見ていない可能性」も無い事は無いでしょう。
でも、確かにそういうプレイスタイルのザックスなら「本当にクラウドが見ていない可能性」を作り出せるけど。それはプレイヤー視点の解釈であって、この【CCFF7】のシナリオ的に有り得ないですよね?だってこの手前・・・魔晄炉に向かう途中の写真演出でザックスが「離れとけ。起きたら食われちまうぞ。 そいつ気絶してるだけだから。」「使うと汚れる、欠ける、磨り減る。 だから峰打ちにしてるんだ。」と、写真付きで証言しています。これをひっくり返そうと思ったら「この写真の一般兵はクラウドではなく、実は他の一般兵だった」という方法しかありません。
結局の所、何とか頑張ったら「本当にクラウドが見ていない可能性」を作り出せそうだと思ったけど、やっぱりシナリオ的に無理(=写真付きのザックスの証言有り)・・・という結論に至ります。
そうなると、クラウドの「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言う台詞は、
クラウドはザックスが峰打ちで敵を倒した事は知っている(写真より)けど、その瞬間を見ていない(=倒した後に例の台詞を聞いただけ)から、「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った。
もしくは、クラウドはザックスが峰打ちで敵を倒した事は知っている(写真より)けど、クラウド的には峰打ちは正規の剣の使い方ではないと思っているので、「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った。
後は、色々な事があり過ぎてウッカリ忘れていた・・・か。
最後の可能性が、この時のクラウドの中には、ザックスが峰打ちで敵を倒していた記憶(=例の写真&一連のやりとり)が本当に無かった。
正直、どれも苦しい気がしますが・・・クラウドに「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言わせようと思ったら、七瀬に思い付くのは上記四つなんですが。皆さん的には、どれが一番筋が通ると思いますか?
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ここまで来ると「アンジールから受け継いだ誇りを、ザックスに思い出させる為のトリガーとして、クラウドにこの台詞を言わせたかったんだろうから。そこまで深く考えなくてもよくない?」ってなると思います。そりゃまぁ、ご尤もです。
でもそう考えるなら、また違った不自然さが出てきます。それが「それだったら何で、わざわざ例の写真&一連のやりとりを入れたのか?」って事です。
一度整頓すると。例の写真&一連のやりとりって、別にクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」って言った後に補足として入る訳では無いですよね?その台詞よりももっと前のシーンの切り抜きであって、例の写真&一連のやりとりが直接トリガーになっている訳ではありません。
ぶっちゃければ「アンジールから受け継いだ誇りを、ザックスに思い出させる為のトリガーとして」という理由だけなら、「その剣使ってるところ見たことないぞ」って台詞だけあれば良くないですか?その言葉に真っ向から反する例の写真&一連のやりとりを、手前にわざわざ差し込む理由が分からない。
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話が右に行ったり左に行ったりしますが、そういう風に順を追って考えて行くと。やっぱり七瀬的には「その剣使ってるところ見たことないぞ」という台詞と、例の写真&一連のやりとりは矛盾している=同じ世界では有り得ない=別々の世界線なんじゃないか?・・・って思う訳です。
そしてこの別々の世界線というのが【②FF7(1997年)】とか【③CCFF7】になる訳ですが。ぼやけた話の焦点をぼかして書くと余計に分からないと思うので、先に書いておきます。つまり、
①【①FF7(オリジナル)=【①CCFF7】+【①FF7】】=世に出ていない、当時創りたかったもう一つの【FF7】。
本当にクラウドが「その剣使ってるところ 見たことないぞ」だった世界。
②【②FF7(1997年)】=世の中が「オリジナル」と思っている【FF7】。
例の写真&一連のやりとりは、この世界の残ってしまった記録&記憶。
③【③CCFF7】=【①CCFF7】側では無く、【②FF7(1997年)】側ベースの【CCFF7】。
何とかして【①CCFF7】の世界に修正したい=「その剣使ってるところ見たことないぞ」って状況に仕立て上げた世界。
こういうイメージ。
時間の流れ的には①②③だけど、分かりやすいように発売順②③①(←【FF7R】は①のリメイクと思っているので)で補足していきます。
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②【②FF7(1997年)】=世の中が「オリジナル」と思っている【FF7】。
まず最初に、【CCFF7】にとって、この【②FF7(1997年)】で印象付けられたザックス&バスターソードの設定は「イレギュラー」だった・・・と、位置付けてみて下さい。
どういう事か?それは【②FF7(1997年)】で付けられた設定というのは、【②FF7(1997年)】の為の改変された設定であって、本来の【CCFF7】の設定ではないという解釈です。
つまり本来の【CCFF7】は、クラウドがザックスがバスターソードを使っているところを見ていない=「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界だった。でも【②FF7(1997年)】が創られた事によって、
クラウドはザックスと一緒にニブルヘイム魔晄炉へと向かった⇒じゃあ、その途中では戦闘があってザックスが戦っているトコをクラウドも見てただろう。
クラウドの抜刀・納刀がザックスと同じ⇒ザックスの動作を無意識下で覚えていて、それを再現しているんだろう。
自分の記憶とザックスの記憶が混同している⇒意識障害の影響が強いとはいえ、自分の記憶と混同する位なんだから。よっぽどザックスに対して強い憧れを持っていたんだろう。
という状況が出来上がってしまった。本来「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界の筈が、「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な世界になってしまった。
その【②FF7(1997年)】で印象付けられた、本来とは違うザックス&バスターソードの設定が、写真という物として紛れ込んでいた。それが例の写真&一連のやりとり・・・というイメージ。
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③【③CCFF7】=【①CCFF7】側では無く、【②FF7(1997年)】側ベースの【CCFF7】。
これが2007年発売の所謂【CCFF7】な訳ですが。【②FF7(1997年)】の前日譚として発売された【③CCFF7】は困った状況にあります。
つまり【③CCFF7】は、【②FF7(1997年)】で付いてしまった「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な状況を修正し、本来の「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って【①CCFF7】に寄せ直さなければならない。【②FF7(1997年)】であった出来事、プレイヤーの記憶・・・色々な要素が「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」となっている状況で、「いやいや!ザックスがバスターソードを使っているトコを、クラウドは見たこと無かったんだよ!」って、無理を通してでもそういう事にしなきゃならなかった・・・七瀬はそういう風に感じるんです。
という事は。【③CCFF7】でのクラウドは、本当にザックスがバスターソードを使っているところを見ていない。【③CCFF7】でクラウドが言う「その剣使ってるところ見たことないぞ」は、クラウドにとっては「真実」という事です。
プレイヤーはザックスがバスターソードをブンブン振っているのを見ているので、「まさか~、有り得ない!」だと思います。
でも七瀬が見落としていなければ・・・クラウド&ザックスの初任務時はまだバスターソードではなく、ジュノンで再会した時はバスターソードだけどクラウドは乗り物酔いで壁と仲良し(=周囲が見えていない)で、見ていなくても不思議ではない(そもそもクラウドは住民の避難誘導&戦闘地域ではないトコにいた)。ミッドガルからニブルヘイムまでの道中は端折られているので戦闘があったか分からない。つまりイレギュラーの部分である例の写真&一連のやりとりを除けば、本当にクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」という状況が成立する可能性を残している。
さらに言えば例の写真以降も、魔晄炉から戻る時はティファに引き摺ってもらってるし、実験ポッド脱出後は魔晄中毒、敵との戦闘はザックスがご丁寧に単騎で露払い、神羅兵との戦闘も離れたところに待たせたり引っ張って行かれたり・・・ここまで来ると「創り手は、絶対にザックスがバスターソード使ってるトコを、クラウドに見せたくないんかい?」って、七瀬は思わずにいられない。
勿論、物語の特性上【FF7】の過去である【CCFF7】で、クラウドが重要事項を知り過ぎるのは困る=そういうイベント・シーンではクラウドがハブられる・・・ってのは分かるんですが。ちょっと極端過ぎないかな?
多分だけど、アンジールからバスターソードを引き継いだ後の決起会みたいなのも、プレイヤーに「クラウドも聞いていた」と思わせる様に創られてはいるものの、本当はクラウドは聞いてないんじゃないかな?
ザックスは並んだ兵に向かって「ソルジャーは全員そろってるのか?」と言い、「ソルジャーの誇りは手放すな」とアドヴァイス・・・ではなく命令しています。つまりクラウド達一般兵は手前の通路なり別の場所で整列していたのであって、「ソルジャーになりたいって?がんばれよ」の後の画面切り替えの一瞬で、場所・シーンが変わっている。あの感動のシーンですらクラウドは意図的に見せてもらえていない・・・って可能性は無いかな?
もう一つ、クラウドはザックスがバスターソードを使っているトコを見ていないと思う理由・・・これは演出的な部分なので、何とも言えないのですが。
EDでクラウドがザックスの事を断片的に思い出している演出があるけど、あのシーンでザックスがバスターソードを使っている・・・正確には「【FF7】の象徴とも言える、片刃のバスターソードを振るっているシーン」が無いんですよね。
七瀬だったら「バスターソードを豪快に振るった後、納刀。振り返って肩をすくめながら「大丈夫か?」ってコチラ(=クラウド)に笑みを浮かべるザックス」ってシーンが、思い出のワンシーンとして過って当たり前の流れだと思うんですが・・・そもそも、そういう思い出が無かったって事?魔晄中毒中のトラックでの移動中のシーンすら覚えてたのに?
ザックスから託された片刃のバスターソード。そのバスターソードを受け取る時に、肝心のバスターソードの思い出が過らないって・・・う~ん、何で?
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①【①FF7(オリジナル)=【①CCFF7】+【①FF7】】=世に出ていない、当時創りたかったもう一つの【FF7】。
ここが一番の核の筈なんですが・・・実は一番、想像でしかない。まぁ、世に出てない部分を想像してるだけなんで当たり前なんですが、申し訳ない。
じゃあ何でそんな状況で、本来の【①CCFF7】は本当にクラウドが「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界であり。【②FF7(1997年)】で印象付けられた「ザックスがバスターソードを使っているのを、クラウドが見ていた方が自然」な【CCFF7】のイメージの方がイレギュラーであり、それを必死に修正しようとしているのが【③CCFF7】・・・だなんて言えるのかと言うと、これは勘ですゴメンナサイ。
何て言うか・・・あの宿屋の一連のシーンって、クラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」と言った事によって、ザックスがアンジールとの約束とかソルジャーの誇りとか、大切な想いを思い出す感動のシーンな訳ですが。浅いというか薄いというか・・・何か 足りない感じがしませんか?
かつて自分がアンジールに言った言葉をクラウドに言われて、それが想い出を呼び起こすトリガーになる。それは物語としては使い古されたってイイくらいに、よくある展開だと思います。
でもこの二人の状況だと、どうしても無理矢理感を感じるんです。だって峰打ちとはいえバスターソードを通常利用しているザックスと、普段はおまじない・お祈り用&余程の時にしか使わなかったアンジール。「その剣使ってるところ見たことないぞ」ってトリガーがあったとしても、この二人を同列に扱う事が果たして自然かな?むしろクラウドが「その剣使ってるところ見たことないぞ」って言うのを聞いてプレイヤーが、「え?何言ってんの?」ってなったのなら、ザックス自身も「?」ってならないかな?だってザックスはプレイヤーの分身でしょ?
だから「何か変じゃないかな?」と七瀬が思うだけで、別にトリガーとして納得できるなら、それでイイんだと思います。ザックスも納得でしょう。
でも七瀬はこういう展開の様式美として「過去に全く同じ状況の世界線が、本当にあったんじゃないか?」と思った訳です。つまりザックスもアンジールと同じ様な扱いをしていた、「その剣使ってるところ見たことないぞ」ではなく、本当に「その剣使ってるところ 見たことないぞ」って世界。
そしてそのバスターソードは、片刃ではなく両刃だったんじゃないかな?
バスターソードは闘う為の剣では無く、本来は祈りをささげる為の剣。
七瀬は前回の記事で「バスターソードは両刃1本の剣を真ん中で一刀両断して創られた、片刃2本の剣」というような事を書きました。
そしてこれは付け焼刃の知識ですが。片刃の剣といえば日本刀をイメージされる方も多いと思いますが、日本の剣が最初っから片刃だったかと言えばそうではなく。片刃の剣=刀というのは闘う為に発展してきた物だそうです。
では古の日本の剣はどうだったのかというと・・・古来、祭事用に使われていた剣は両刃だったそうです。
強引なのは重々承知ですが。
古の時代に、祈りを捧げる為に使われていたのは「両刃のバスターソード」であり、
戦う為に創り直され、継承されてきたのが「片刃のバスターソード」だった。
もしも【FF7R】で「片刃のバスターソード」2本が再結合され、「両刃のバスターソード」が復活するのであれば・・・その時に捧げられる「祈り」は何なのか?
そういう風に考えられれば、ファンタジーとして美しい・・・そんな気がしただけです。
ただ、いつも書いていますが、ゲーム内で実現・表現されるかは別問題だと思っています。何て言うか、創り手の思想的な想い・・・とも取れるので。
「本当に面白いゲームを創りたい」という想いと願いで創っていた、「両刃のバスターソード」の時代。
でも「それだけではゲーム市場・世界規模では通用しない」・・・つまり想いではなく闘う道を選んだ「片刃のバスターソード」の時代。
だとしたら・・・もしも今の時代に「両刃のバスターソード」が復活するのなら。それは「もう一度、本当に面白いゲームを創るんだ」「今こそ、あの頃の想いを思い出すんだ」っていう、スクエニの再起結成の誓い・宣言かもしれない・・・でしょ?
まぁ、それは冗談9割&本気1割として・・・。
この「その剣使ってるところ見たことないぞ」だけではなく、【③CCFF7】の作中には不自然な矛盾が残ってしまっている気がするので・・・また時間があったら、色々考えて見たいなと思っています。
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