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落書き帳の10ページ目

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FF7関連:クラウドの記憶を信用してイイの?

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 以前の記事【叙事詩『LOVELESS』は予言書だった?】で、
②ザックスが生きている分岐EDは【CCFF7】の時点であった。
 【CCFF7】のEDは「【CCFF7】及び、その後の【FF7】シリーズ順守のザックス死亡ED」と。「【FF7(1997年)】の前身である【FF7(オリジナル)】及び、そのリメイクに当る【FF7R】に繋がるザックス生存ED」。その両方のEDを織り交ぜた形のEDに仕上げてあった。
 という事を書きましたが。そもそもなんですが「ザックス死亡」って公式で明言してるの?
 「いやいや何を今更」「【FF7】の流れを見ても、後発の作品群を見ても、明らかじゃないか?」と思われるかもしれませんが・・・「そもそもザックス死亡EDなんて無かった」=「皆が勝手にザックスは死んだと思い込んでるだけ」って可能性は無いのかなと思って。

 まぁ、後続作品が出ているので「ザックスは死んでなかった」というのは無理な話かもしれませんが。「ザックス生存ルート」の方も残していた可能性について考えてみました。

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 普通に考えれば「【CCFF7】EDの時点で、ザックスは死んでしまった」と思うのが当然だと思います。あのED演出で生きているとは思えないし、【CCFF7】【FF7(1997年)】【後発のFF7作品群】の流れ的にも「ザックス死亡」というトコに落とした方が収まりが良い&物語として美しい(あそこまでやってヒョッコリ生きて出て来る方がビックリだ)。

 でも、先にも書きましたが。もしも公式が明言していないのであれば、こうは考えられないかな?
 一連の物語の流れを汲んで、が「ザックスは死んだんだ」と思い込んでいるだけで、「実はザックスは生きている」って事を知らないだけだ・・・って。

 「あのED見て、生きてると思う訳ない」「完全にザックス死んでる流れだったじゃないか?!」「騙された!」って感じですが(ご尤も)。ここにゲームに慣れ親しんだ人こそ陥る、穴があるんじゃないかな?
 どういう事かと言うと。プレイヤーのゲーム(RPG)中での分身って、主人公じゃないですか?基本、主人公を操作して、主人公の目を通して、ゲーム(RPG)の世界を旅している。プレイヤーと主人公は一心同体って感じ。
 かと思ったら「一方、その頃・・・」みたいな演出で、主人公が知る由もないシーンを垣間見て、プレイヤーは情報を得てたりもするじゃないですか?その情報はプレイヤーだけが知っていて、主人公は知らないままの情報。ん、一心同体違うやん?
 そういうゲームでの矛盾を、ゲームに慣れ親しんだ人は自然と受け流せる訳です。「だってそれがゲームだから」「物語を理解するためには、必要な情報だから」と。今更そんなメタい部分をツッコむゲーマーは居ないでしょ?

 だからこそ逆になった時に、その穴に気付かないんじゃないかな?「必要な情報は、ゲーム内で提示してくれて当たり前」「物語の根幹にかかわる様な事を、ゲーム内で明らかにしない訳がない」・・・そう無意識で思ってしまうと、創り手側が「情報」を意図的に隠した時に気付けなくないかな?
 勿論、創り手側はゲームを理解し楽しんでもらう為に、基本的には丁寧に手厚く説明してくれてると思います。でも絶対に手の内全部をゲーム内で明らかにしないといけないって決まりはない訳で。あくまでもプレイヤーが慣れないファンタジー世界で迷わないよう、丁寧に説明してくれているだけであって、それをどこまでやるかってのは創り手側の匙加減に過ぎないと思うんですよね。・・・まぁ、ぶっちゃけ、言わなくて良い事&都合の悪い事&隠しておきたい事まで言わなくてイイやん?

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 結局何が言いたいかと言うと。やり口が巧妙&ズルいかもしれないけど、創り手側が意図的に「実はザックスは生きている」って情報を出さなかったとしても、それは騙した訳でも、責められる事でもない・・・って事です。
 だって別に【FF7(1997年)】【CCFF7】の時点で「実はザックスは生きている」って事を言わなきゃならない必要性は無く。事実、ちゃんと物語は破綻せずに完結してるんだからイイじゃないですか?

 何とも随分と乱暴な考え方ですが・・・何でそう思うかと言うと【FF7(1997年)】という物語が、クラウドという記憶が曖昧な主人公視点のゲームだからです。【FF7(1997年)】をプレイしていれば分かる事ですが、クラウドって設定上、記憶が「アヤシイ」じゃないですか。自分とザックスの記憶を混同していたり、きちんと自分の過去を思い出せなかったり。
 つまり、プレイヤーの分身である主人公=クラウドの記憶が曖昧であるなら、プレイヤーに【FF7(1997年)】の情報が曖昧なまま伝わるのは当然なんですね。「だってそれがゲームだから」ってご都合主義を取っ払えば、プレイヤーが知り得る情報は主人公・クラウドと同じ情報=プレイヤーは主人公・クラウドと同じ情報しか共有出来ない。クラウドが知らない事、思い出せない事は、本来ならプレイヤーも知る由が無くても当たり前な訳で。

 作中のクラウドが「あの時、ザックスは死んだんだ」と思い込んでいるのなら。
 作中のクラウドが「実はあの後、ザックスは助かったんだ」って事を知らないのなら。
 一連の物語の流れを汲んで、が・・・プレイヤーだけでなく、クラウド自身もが「ザックスは死んだんだ」と思い込んでいて、「実はザックスは生きている」って事を知らないままなのなら。

 クラウドがザックスを追悼しようが、墓前に花を添えようが、仏壇の前で合掌しようが、それはクラウドにとっての「真実」な訳で、クラウドがプレイヤーに「嘘」をついている訳でも無く。
 クラウドにとっての「真実」であるなら、それがプレイヤーにとっての知り得る「真実」であり・・・何も創り手側が嘘の情報を流して「騙した」訳でも無い。
 そして「クラウドが〇〇してたから~」という状況証拠は、クラウドにとっての「真実」に基づく行動であって、本当の「真実」かは分からない。

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 この「ザックスは死んだと思い込んでいる」&「実はザックスは生きている事を知らないだけ」に限らず。
 クラウドの記憶の曖昧さっていうのがオブラートの様に【FF7(1997年)】を包んでいて、そのオブラートが剝がれて行く事で明らかになるのが本来の【FF7(オリジナル)】であり【FF7R】・・・というのが七瀬のイメージ。

 何と言うか、「ゲームだから~」とかってゲームの当たり前に慣れ過ぎたトコを、ファンタジーのプロに巧く逆手に取られたようで。そう考えれば「ズルい!」「騙された!」というようりも、素直に感服です・・・まぁ、勝手に言ってるだけなんですが。

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