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FF8:[66] 釣りじいさんとオダイン博士のモデルは坂口氏? ①
- 2022/06/18 (Sat) |
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以前の記事【『FF8開発室』は、どこにある? ②-1 ②-2】では、「釣りじいさんのモデルは坂口氏じゃないか?」。【『FF8開発室』は、どこにある? ③】では、「オダイン博士もモデルも坂口氏ではないか?」という事を書きました。
坂口氏に対して、「創り手」としての良いイメージを持っている人には、釣りじいさんが。
坂口氏に対して、当時のゲーム業界人大量引き抜きや、【映画FF】(この時点では着手段階だと思うけども)など、強引&ネガティブなイメージを持っている人には、オダイン博士が坂口氏に見える・・・そういった見方です。
ただ今回書きたいのは「持っているイメージでどちらかに見える」ではなく、「釣りじいさんとオダイン博士の両方が坂口氏」という幻想です。
個人名てんこ盛りで申し訳ありませんが、あくまでも「七瀬に見える幻想」という事で宜しくお願い致します。
以前の記事【『FF8開発室』は、どこにある? ②-1 ②-2】では、「釣りじいさんのモデルは坂口氏じゃないか?」。【『FF8開発室』は、どこにある? ③】では、「オダイン博士もモデルも坂口氏ではないか?」という事を書きました。
坂口氏に対して、「創り手」としての良いイメージを持っている人には、釣りじいさんが。
坂口氏に対して、当時のゲーム業界人大量引き抜きや、【映画FF】(この時点では着手段階だと思うけども)など、強引&ネガティブなイメージを持っている人には、オダイン博士が坂口氏に見える・・・そういった見方です。
ただ今回書きたいのは「持っているイメージでどちらかに見える」ではなく、「釣りじいさんとオダイン博士の両方が坂口氏」という幻想です。
個人名てんこ盛りで申し訳ありませんが、あくまでも「七瀬に見える幻想」という事で宜しくお願い致します。
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まず「釣りじいさんとオダイン博士の両方が坂口氏」とした場合。「創り手としての坂口氏=釣りじいさん」「経営陣としての坂口氏=オダイン博士」です。
そして「創り手としての坂口氏=釣りじいさん」の解釈は、以前書いた【『FF8開発室』は、どこにある? ②-1 ②-2】とほぼ変わりません。
ただ一つ追加するとすれば、「坂口氏(釣りじいさん)が、どのように北瀬氏(ドープ駅長)を説得したか?」です。
作中から察するなら、北瀬氏は「【FF】らしい【FF8】」に拘っていたように思います。そしてその想いは、坂口氏もよく分かっていた筈です。だって坂口氏も第一線に立ち、たくさんの仲間を率いていた、現場の人望厚い人物だからです(『F.H.』の様子を見れば分かる)。
だから坂口氏はその意を汲んでやりたい・・・創り手としては現場の意思を通してやりたい。
でも坂口氏が「創り手」と「経営陣」両方の一面も持っている以上、会社の経営方針を無視する事は出来ない。「経営陣」の言い分も分かる。
つまり「釣りじいさん(坂口氏)」の立ち位置は、「創り手の心を持ちながらも、経営陣としての判断も持ち合わせていた」といった感じ。
ここからは本当に七瀬の幻想というか想像ですが・・・会社の経営方針で「世界に受ける【FF8】」を作るように指示された。でも北瀬氏は従来の「【FF】らしい【FF8】」に拘った。例え坂口氏の説得であっても、簡単には納得出来なかったんだと思います。
でも制作・開発陣って、当たり前ですけど、一企業の会社員なので。ゲームを作る指揮権は持っていても、そもそもの会社の方針には従って貰わないと困るじゃないですか?別に現場が好き勝手に創っている訳では無いと思うんですよね。
そう考えれば、いくら現場の北瀬氏が「【FF】らしい【FF8】を作りたいです!」と言っても、「会社員なんだから、会社の方針には従って貰わないと困る」「嫌ならスクウェアを出て、自分の会社で好きに創ればイイ」と言われれば・・・会社側の条件に従わない訳にはいかないじゃないですか?
でも創り手でもある坂口氏は会社の言い分を理解しつつも、こうも言ったんじゃないかな?
「会社員なんだから、会社の方針には従って貰わないと困る。
でも個人の趣味に関してまで、とやかく言うつもりはないけどね。」
つまり、会社員である以上は会社・経営陣が望む「世界に受ける【FF8】」を作ってもらわないと困る。
でも「仕事」ではない部分。つまり「趣味」に関する部分までは、口出しするつもりは無い・・・という事です。
とは言え、社会人の基本として「仕事と趣味を混同するのはご法度」じゃないですか。この場合も「趣味(=自分のやりたい事)」を職権乱用で盛り込む訳には行きません。具体的には「就業時間内に趣味のイベント・ネタを考えてはいけない(=就業時間はちゃんと会社が望む仕事をする)」「趣味の為だけに容量を食ってはいけない(=本編に関係無いCG・音楽・イベントなどを発注してはいけない)」といった具合です。
そうすると、どうなるでしょうか?
表向きには会社が望む「世界に受ける【FF8】」が完成します。だって趣味に関する部分に就業時間は割いてないし、趣味の為だけの本編に関係無い余計な容量も食っていない。ちゃんと会社員としての責任を果たした「世界に受ける【FF8】」です。
やってる事は、ひっそりと就業時間外に「あのイベントはこういう意味もあるんだ」と、【FF8】というゲームに個々の趣味・想いを重ねているだけ。
しかもその「個々の趣味の部分」は、スタッフ間でも共有されていなかったんだと思います。だって就業時間内に趣味の話をしちゃいけないから。だからこそ「他のスタッフがどういう意図を持っていたのかは分からない」みたいな発言が出て来るんじゃないかな?
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ここまで読んで頂ければ薄々分かると思いますが・・・「シュミ族の村」は、そういった水面下での「趣味の活動」を示していたんじゃないかな?
以前書いた【『FF8開発室』は、どこにある? ①】と、内容は変わりません。変わったのは「シュミ族の村」が指すものが「別の部署」や「会社の意向に沿いたくなかった人たち」ではなく、「【FF8】制作陣が趣味でやっていた部分」という事です。
「シュミ族の村」って不自然な程、地下深くにあるじゃないですか。つまり表向き(=地上の「F.H」)では会社が求める「世界に受ける【FF8】」を作り。水面下(=地中深くの「シュミ族の村」)では、会社に迷惑を掛けない形で、自分達が望む「【FF】らしい【FF8】」を込めていた。
繰り返しますが、込めていただけで創る事は出来ません。あくまでも会社が求める「世界に受ける【FF8】」に、自分達が望む「【FF】らしい【FF8】」を重ねる事しか出来ない。それが会社員としての責務だから。
だからこそ、シュミ族の長老たちは「自分達が愛した過去の【FF】」の象徴としてラグナ像を造り、プレイヤーが最後の仕上げ・・・自分たちがひっそりと込めた「自分達が愛した過去の【FF】」の面影(=サブイベントの意味など)に気付き、ラグナ像を完成させる事を待っていた。
それに気付いたプレイヤーこそ「長老の手のひらを謁見」するに相応しい・・・つまり「手のひら=手の内」、「そこに辿り着いたプレイヤーなら、私達の手の内(=どういう意図か)が分かるでしょう?」そういう意味だったんじゃないかな?
「シュミ族の村」で釣りじいさんに会えますが。そう思って見れば、シュミ族の長老が釣りじいさんに感謝の言葉を述べているのも、坂口氏が「趣味にまでは口を出さない。やるなら上手くやれ(=あからさまに分かるようなのは駄目だ)。」と黙認してくれた事に対しての感謝じゃないかな?坂口氏がそう言ってくれたからこそ、ひっそりと目に見えない形ではあれ、自分達が望む「【FF】らしい【FF8】」を込める事が出来た・・・みたいな。
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まぁ、この記事を真に受ける方は居ないと思いますが・・・断っておくと、仮に「そうかも?」と思っても、それを立証する手段はありません。言うまでもなく、七瀬の思い描く幻想ですから。
それに文中に何度も書いた通り、【FF8】制作陣はちゃんと会社が求める「世界に受ける【FF8】」を作ったに過ぎません。どこにも趣味で込めた「【FF】らしい【FF8】」の物証・痕跡・足跡は無い訳です。
就業時間内に一生懸命、会社が求める「世界に受ける【FF8】」を作っていた人が、就業時間外にそのゲームに対して「自分が望む幻想」を思い描く事を、「会社に対する裏切りだ」と責める事が出来ますか?
結果として、透けて見える趣味の部分にゲーム全体が引き摺られた=伏線のような謎の多いゲームになってしまった。それによって【FF8】の評価が思わしくなく、以降の売上にも影響を与えてしまったというのなら、「趣味として黙認」した事はやっぱり「経営的」には失敗だったのかもしれません。
でも、その【FF8】特有の謎の空気感が、20年以上経っても褪せない魅力・考察の対象として話題になっているというのなら。それは「ファイナルファンタジー」としては成功だったんじゃないかな?勝手ながらではありますが、七瀬はそう信じたいです。
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