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落書き帳の10ページ目

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【KINGDOM HEARTS Tamagotchi 20th Anniversary】発売で思う事 ②

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 普段、何の根拠もない【FF8】幻想を垂れ流している七瀬ですが。そういう幻想の中で、直接【FF8】に関係ないモノの、いつか書きたいと思っていた事がありました。それが「バンダイとスクウェアがタッグを組み続ける事が出来たら、ゲーム業界の歴史は変わっていたのではないか?」という幻想です。
 いつも通り、根拠はありません。七瀬が勝手にそう思っているだけです。
 でも前回の記事でバンダイとスクウェアの過去の関係について触れる機会があったので、その流れで記しておこうと思います・・・という訳で【KINGDOM HEARTS Tamagotchi 20th Anniversary】の話は全く出てきません、ごめんなさい。

 繰り返しになりますが、根拠はありません。つまりは七瀬が勝手に描いている幻想ですので・・・真に受けず、それ位の気持ちで読んで頂ければ幸いです。



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 まず【FF1.2.4(リメイク版)】は、バンダイの【ワンダースワンカラー(WSC)】で発売されましたが・・・当り有り前ですけど、誰も望まないリメイク・移植タイトルって、発売されないと思うんですよね。だって、タダじゃないんだから。
 それをわざわざ発売してるって事は、スクウェアが「発売する価値がある」と判断したって事なんだと思います。
 その価値が、単純にもう一稼ぎ出来るという金銭的なモノなのか。ハードが無いからと言ってプレイできない、新しい世代への継承なのか。自分達が作ったゲームを忘れて欲しくないという「創り手」の想いなのか・・・それは分かりません。
 でもスクウェアが旧ハードのゲームを、コストを掛けてでも継承(=リメイク・移植)し続けたいと思っていたのなら。ハードの世代交代に合わせて対応ソフトで出し直す手間とコストが掛かるというのは、この先ずっと付きまとう問題です。特にその時代のハードに合わせたフルリメイクならとにかく、当時の内容そのままを継承したいベタ移植なんかは最新ハードに移植しても採算が取れない。

 じゃあ、リメイク・移植タイトルを、身近&手軽に感じてもらうにはどうすれば良いか?低コストで提供するにはどうすれば良いか?
 でもこれって・・・実は、今の時代なら既に答えは出てますよね?
 『ゲームソフト』という『器』を必要とするから、その問題から逃れられない。ならいっその事、『ゲームソフト』を必要としないシステムを構築・・・つまり後世の【バーチャルコンソール】や【ゲームアーカイブス】のような、公式エミュレータシステムをハード本体に搭載出来れば、昔のゲームでも気軽に購入・プレイ出来る環境を用意できるんじゃないか?・・・もしかしたらスクウェアは1997~1998年頃には既に、こういう発想を持ってたんじゃないかな?

 そうは言っても、当に夢みたいな話です。だって【VC】&【ゲームアーカイブス】の配信開始が2006年・・・つまり【FF8(1999年)】発売前には気付いていたor実際に動いていたとすると、10年近く時代を先取っていた事になる訳ですから。
 それに当時のインターネット環境を考えれば、FCソフト程度の容量でもDLするのは大変だっただろうし。まだ何となく「ゲーム機でインターネットって・・・そういうのって大丈夫なの?」って不安が先立つ部分もあったと思います。ぶっちゃけ、あまり一般的には受け入れられない発想・・・みたいな。
 付け加えるなら、スクウェアは自社ハードを持っていないので。もしこの【スクウェア公式・エミュレータシステム(仮)】を搭載したゲーム機を作りたいと思ったら、自社ハードを持っている会社と協力する必要があった筈です。
 
 そこまで考えると、実は件のバンダイは、この上なく良いパートナーだったんじゃないかなと思うんですよね。何が良いってバンダイはMacintosh互換のマルチメディア機こと『ピピンアットマーク』を持ってましたから。
 実際のトコ、七瀬はこの『ピピンアットマーク』の事は、名前が可愛いという理由で覚えてただけで、スペックとか良く知らずに適当に言ってるだけなんですけども。wiki曰く「標準でモデムを搭載し、ダイヤルアップ接続でインターネットに接続できていた」Macintosh互換のマルチメディア機って事は、ゲーム機としてエミュレータシステムを再現出来る可能性があった。もしくは市場流通しているバージョンでは無理でも、周辺機器を使うor次世代版『ピピンアットマーク』の試作段階では可能だった・・・って可能性もあるんじゃないかな、と。作中のオダイン博士の言葉を借りるなら「今はまだおもちゃみたいな機械」程度だったかもしれないけど。
 例えば『WSC』でのリメイクの話を進める中で、偶然バンダイの社員さんが『ピピンアットマーク』でエミュレータ起動してゲームしている場面に遭遇して、「これからはソフトは要らない・・・インターネットの時代だ!」ってなったとか(見てきたように言いますが、全て適当な想像です)。

 ただ残念な事に、この『ピピンアットマーク』は「世界で最も売れなかったゲーム機」という不名誉な異名を得て、予定していた次世代機も出ないまま事実上撤退したそうです。
 やっぱり時代の先を行きすぎたのかなぁ・・・?
 でも、当時のゲーマーが『ピピンアットマーク』を盛り上げ、予定していた次世代機が出ていれば。もしかしたら目玉機能として【スクウェア公式・エミュレータシステム】みたいなのを実装していたかもしれない。
 そう思うと『ピピンアットマーク』が据え置きハード機の一角を担い、バンダイとスクウェアがタッグを組み続ける事が出来たら、ゲーム業界の歴史はどうなっていたのか・・・想像すると、ちょっとドキドキしませんか?
 新作は『PS』から発売し、旧ハードの移植タイトルは『ピピンアットマーク』から提供するとなると・・・やっぱり任天堂としては複雑な気持ちだろうなぁ。特にスクウェアだけなら兎に角、他の大手メーカーが追従してしまうと困るだろうし。う~ん・・・結局、流通経路で揉めるのは不可避なのかな?

 最後にもう一度書きますが、全て七瀬の適当な幻想ですので・・・本気にしないで下さいね。

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【追記 20220401】
 何気に上で「新作は『PS』から発売し、旧ハードの移植タイトルは『ピピンアットマーク』から提供する」と書きましたが。よく考えれば普通は「そんな都合の良い話、無いだろ?」ってなりますよね?
 でも『ピピンアットマーク』に関しては、意外とアリだったんじゃないかなって思うんです。何でそう思うのか・・・そこのトコ、ちょっと補足しておこうと思います。
 七瀬の戯言はとにかく、「へぇ・・・こういうゲーム機があったんだな」って、豆知識になれば幸いです。

 普通に考えればゲーム機を出す時に「最新タイトルは結構です。昔のタイトルだけ扱わせて下さい」ってならないですよね?子供服のお下がり貰いに行くんじゃないんだから。
 でもこの『ピピンアットマーク』は、「バンダイ・デジタル・エンタテイメントがApple Computer(現:Apple)と共同開発したMacintosh互換のマルチメディア機(wiki参考)」であって、そもそも「100%ゲーム機です!」として作られている訳では無かったようです。Apple側はゲームプレイヤーを作りたいと考えていたけど、バンダイのPippinプロジェクトのチーフプロデューサー・鵜之澤 伸氏は“My First Mac”を目指してた。Apple側はゲームプレイヤー、バンダイ側はMacって・・・面白い事に逆向きなんですね。
 つまりバンダイ側は今更、任天堂・Sony・セガ諸々と最新ゲーム機として渡り合うつもりはなく、“My First Mac”らしいアプローチ・『ピピンアットマーク』にしか出来ない試みで勝負したかったんじゃないかな?
 考えてみれば1990年代って、任天堂&ソニー以外にも色々なハードが頑張っていた時代です。そこに最新ゲーム機として参戦したトコで、肩を並べる事は出来るかもしれないけど、オンリーワンになるのは難しいですよね。最新技術のソフトを扱う為に、目指した“My First Mac”としての機能を削るのは避けたいだろうし。
 それなら欲張らずに「ゲームも出来る入門Mac」と割り切り、『ピピンアットマーク』のインターネット機能をウリにして、「『ピピンアットマーク』なら、入手困難になった昔のゲームをDLして遊べる!」みたいな切り口にした方がオイシイ気がしませんか?
 一般的に業界初の「モデムを標準搭載した家庭用ゲーム機」というと『ドリームキャスト(1998年)』のイメージですが、実は『ピピンアットマーク(1996年)』の方が先。確かに外付けならもっと前からインターネット接続出来るハード(メガドライブ+メガモデム)もあったけど、モデム標準装備ってのはこの時点では唯一だった筈です。
 しかも『ピピンアットマーク』が1996年発売。PCが世の中に急速に普及したのが『Windows 95』で、その普及に伴いゲームエミュレータも誕生。ゲームエミュレータの印象は使い方次第で合法・違法あるので人それぞれだと思いますが。ちゃんと真面目に吸い出ししてた人とか、現品が入手できないから仕方なく・・・って人には一定のニーズが見込めた気がするんだけどなぁ。一昔前だって、わざわざ吸い出ししたり、違法DLしたりしてまでは昔のゲームをしなくても、【バーチャルコンソール】で懐かしいゲームが安くでDL出来たら、ついつい買ったりしませんでした?

 実際のトコ、発売された『ピピンアットマーク』には【スクウェア公式・エミュレータシステム】みたいな機能は無かったようですので、本当に「そういう事があったら、どうなってたんだろうなぁ?」って夢物語なんですが。『ピピンアットマーク』が目指したトコを突き詰めていくと、そういう形に落ち着くのも良かったんじゃないかな?
 それにこの時代にこれが実現出来てたら。スクウェアはハードの世代交代の度に、魔女の力を継承する後継者・・・ではなく、ゲームプログラムを移植する後継機ソフトを探さなくて良くなるので、助かったんじゃないかな?

 名前が可愛いという理由で覚えていた『ピピンアットマーク』ですが。
 白い本体ボディも可愛いんですよ。機会があったら、見てあげて下さい。

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