落書き帳の10ページ目
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FF8:[63] リノアの周囲に舞う黒い羽根は、何の象徴なのか? ②
- 2022/02/03 (Thu) |
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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*
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【七瀬の幻想による筋書き】
①前回の記事を読んで「そうか・・・魔女は幻想の産物なんだから、周囲から悪い魔女って思われたら、そうなるしかないのか。」と思えた方は、それで良いと思います。恐らくそれが「見えやすい幻想」という事なので。
②ただ「え・・・でもそれって実は、救いが無くない?」「じゃあ、どう頑張ってもリノアはリノアではなくなってしまうの?」と違和感を感じた方が居られたら、今回の記事はそういった方に読んで頂きたい。
③「リノア=魔女=幻想の産物」←この式は覆る。
気になる方は【・・・続きを読む】から、お願いします。
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【七瀬の幻想による筋書き】
①前回の記事を読んで「そうか・・・魔女は幻想の産物なんだから、周囲から悪い魔女って思われたら、そうなるしかないのか。」と思えた方は、それで良いと思います。恐らくそれが「見えやすい幻想」という事なので。
②ただ「え・・・でもそれって実は、救いが無くない?」「じゃあ、どう頑張ってもリノアはリノアではなくなってしまうの?」と違和感を感じた方が居られたら、今回の記事はそういった方に読んで頂きたい。
③「リノア=魔女=幻想の産物」←この式は覆る。
気になる方は【・・・続きを読む】から、お願いします。
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筋書きのトコに書きましたが、実は前回の幻想は「受け取り手によって変わる幻想の一つ」に過ぎません。
比率は分かりませんが、①のパターンで納得できる方も居られたと思います。でも②のパターンの方も居られたと思うんです。因みに一番多いのは「どっちも納得できない」だと思います。
そこで今回は②のパターンの方に少しでも救われて頂けるよう、別の幻想を綴りたいと思います。
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②のパターンの方が薄々気が付いておられるように、実は前回の幻想だと「少し救われた気持ちになれます。」と言いつつも、「実は然程、救われていない」んですよね。言ってみれば最悪の展開(=必ず悪い魔女になる)よりはマシ程度です。
どうしてかと言うと、「悪い魔女」にされてしまうのは、「無数の黒い羽根を刺される(=負の感情を向けられる)から、黒い羽根を持った魔女(=悪い魔女のイメージが具現化)にされてしまう」なんですが。
その逆を考えると、「良い魔女」になるのも「無数の白い羽根を与えられる(=良いイメージを向けられる)から、白い羽根を持った魔女(=良い魔女のイメージが具現化)になる」という事なんですよね。
つまり「悪い魔女」は勿論、「良い魔女」であっても既にそれは「リノアという少女は失われてしまっている」・・・本人の意思に関係無く、周囲の幻想で揺れ動く「何野郎」か分からない状態という事なので。それってやっぱり、救われてないですよね?
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では、そんな救われない状態からどう巻き返すかというと、いつも通り「逆から」考えてみましょう。逆算すると、こうなります。
あくまでも七瀬の幻想ですが。「リノア=魔女=幻想の産物」が正しいとした場合、「リノア=魔女」と、「魔女=幻想の産物」に分ける事が出来ます。で、両方が「魔女」で繋がっているので「魔女・リノアは幻想の産物」という考え方になる訳です。言ってみればコッチがパターン①の考え方。
ただこの式は別の分け方が出来ます。それが「リノア(魔女の器)+魔女の力=魔女=幻想の産物」。つまり「リノア(魔女の器)」+「魔女の力=魔女=幻想の産物」に分けると、「リノアは魔女の器に過ぎない」+「魔女の力こそが、魔女という幻想の産物の正体(=魔女の器を魔女としている物だから)」となります。
ここまで読むと「・・・ん?」って、騙されたような気になると思います。
実はコレ。「幻想の産物」という七瀬の幻想を加えただけで、「リノア(魔女の器)+魔女の力=魔女」という式は、ストーリーそのままですから。
そしてこのストーリーそのままの式で解釈すると、「魔女=幻想の産物」という要素は「魔女の力」に乗っている要素で、「リノア(魔女の器)」までは力が及ばない。
つまり「周囲の幻想で産まれるのは魔女・リノアという幻想であって、リノア自身は周囲の幻想の影響は受けない(=リノアはリノアのまま)」・・・となります。
そう書くと「そんな都合の良い事ある?」と思われるかもしれませんが、七瀬は「【FF8】の魔女たちは、実在するものを変化させる力は持っていない」と思っています。
だからこそ【FF8】の魔女は「熱い炎+当たると火傷する」というイメージ・幻想からファイアという魔法を生み出すことは出来ても、ポーキー・トード・カッパーといった変身魔法が使えない(筈・・・自信は無い)。
【FF8】の世界の魔法は魔女の魔法を基にした疑似魔法なので、魔女が使えないなら存在しようがない。
じゃあ、何で【FF8】の魔女たちは、実在するものを変化させる力は持っていないのか?それはもう現実世界と同じ理屈で「幻想から幻想を生み出すことは出来ても、幻想が実在する物質を変化させる事は出来ない」って単純な理由なんじゃないかな?
そういう風に考えると、「リノアが魔女の器に過ぎない一人の少女」なら、幻想で変化させられる事は無い。七瀬はそう思うんです。
リノアごと「周囲の負の感情」に取り込まれた訳でも、飲み込まれた訳でも無い。
「悪い魔女」でも、リノアはリノアのまま。
「良い魔女」でも、リノアはリノアのままなんです。
「魔女・リノア」という幻想が、影響を受けているだけで。
実際のトコを言うと、前回の記事でも七瀬は「リノアが取り込まれる・飲み込まれる」とは書いていないんです。あえてリノア本人or第三者視点どちらでも取れる「自分の意思に関係無くそちらに傾いてしまう」「黒い羽根を持った悪い魔女になってしまう」と書きました。
勿論、引っ掛けるつもりは無かったんですが。ファンタジーってそういうものだと思うんですよね。どこをどの角度からどう見るかで、全く違う幻想が見えるみたいな。なので大目に見てやって頂けると幸いです。
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【オマケ】
これをどう例えれば分かりやすいかですが・・・試しに「肉団子1個」を想像して下さい。
この肉団子は餃子のタネとして売られていたモノで、当たり前ですが「餃子になりたいぁ」って思ってる訳です。
なので餃子になるのを楽しみにしてたのに、ペタッって貼られる訳ですよ・・・餃子の皮ではなく、電子レンジでチンしたレタスを・・・‼
「やめて!私は・・・餃子になりたい。
だって餃子のタネなんだもん!」
って、仮に餃子がタネが思ってても、
「餃子のタネも、シュウマイのタネも同じでしょ?
大丈夫、大丈夫~!」
とか言いながら、お構いなしにペタペタペタペタとレタスを巻かれて、餃子のタネなのにレタスシュウマイにされた・・・そんな感じ。
当然レタスシュウマイになった今でも、真ん中には餃子になりたかった餃子のタネが居るんだけど、外側から見たら分からないですよね?それもレタスの量が多ければ多い程、厚ければ厚いほど分からない。
餃子のタネが「私はシュウマイのタネじゃない。餃子のタネなの!」って叫んでも、食べる人から見たらレタスシュウマイだし。悪ふざけしてアホほどレタス巻いたらレタスシュウマイですらないかもしれない・・・可哀想な餃子のタネ。
食べる人がレタスを剝がしながら食べてくれたら、気付いてくれるかな・・・餃子のタネだったって。
という訳で、キャスティングは「餃子のタネ=リノア」「作った人=周囲の人間」「レタス=周囲の感情」「レタスシュウマイ=魔女・リノア」でお送りしました。
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身近なネタの方が分かりやすいかと思ったんですが・・・餃子のタネでは締まらないので、ロ~マンチックな例えも書いておきます。
【FF8】って「月」が関わってるので、「月」で例えるならですが・・・月の満ち欠けに近い印象かな。
月の満ち欠けって当たり前ですが、月自体が欠けたり膨れたりしてるのではない・・・ですよね?月と地球(=自分達)の位置関係によって太陽光の当たり方&影の付き方が変わるだけで、別に月がどうこうしている訳ではない。月がどういう気持ちで地球の周りを回ってるのかは知りませんが、月は月で通常運転してるだけです。
でも地上から見ている人間はそれを見て、自分達の主観で「月が欠けた」とか言う訳です。いやいや、キミらからしたらそう見えるだけで、別に月は欠けてない。
そう見えるだけ。そう思って見ているだけで、月は変わっていない。
それは月に掛かる影が見せる、幻想の月の姿。
勿論、今の時代の「月が欠けた」は、表現の一種です。
でも大昔の人はそんなファンタジーを、本当にそう信じていたかもしれないですよね?たくさんある、月に纏わるファンタジーの一つとして。
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