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【DQ11S】過ぎ去りし時を求めて ~副題に込められた想い?~
- 2021/11/04 (Thu) |
- ゲーム語り |
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プレイ開始から1か月程経った【DQ11S】ですが。ようやく一段落したので、ここらで一度、七瀬が感じた【DQ11S】を語りたいと思います。
因みに「一段落」っていうのは、クリアの事ではありません。七瀬はこのゲームに「クリア」って概念は無いと思っているので。
皆が皆、こういうプレイをする訳では無いと思いますが。七瀬は「(所謂)裏ボスとかを倒したら『2Dモード』から『3Dモード』に切り替えてストーリーの最初に戻る⇒『2Dモード』に戻す」という「勝手に強くてニューゲーム」状態になってからが本番だと思ってます。つまり1周してから落ち着いて「全キャラステータスMAXにする」「全アイテム回収する」「全アイテム鍛冶で+3にする」「モンスターコンプする」みたいな、自分のやりたい事を追求するのが「【DQ11S】に許された遊び方」・・・そんな感じ。
なので、一応ストーリーは把握していますが「やり込んだ」とは言いません。そもそも『3Dモード』でやってないですし。
今の段階では、そんな「1周しただけのライトな感想」に過ぎませんが。それでも良ければ、お付き合いいただけると嬉しいです。
気になる方は【・・・続きを読む】から、お願いします。
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最初に断っておくと、そもそも【DQ11】って七瀬の中では印象良くなかったんですよね。その辺り順を追って書いていこうと思います。
まず最初の頃ですが、「DQファンが温めて来た二次創作みたいな内容なら、わざわざ公式でやる必要は無いし、やって欲しくなかった」っていうのが正直な感想でした。
いきなり批判的ですが、どういう事か?
【DQ1.2.3】は『ロト・シリーズ』と括られていて、その中でも「DQ3の勇者一行が下の世界から戻れなくなり、その子孫がDQの主人公となり、正史としてDQ2の主人公達はDQの勇者・ロトの末裔」という認識が、長い間DQファンの間にはあったと思うんです。
そしてそれに対して「アレフガルドに残った勇者一行はどうなったのか?」「どういう経緯を経て、DQ主人公へとつながったのか?」・・・そんなDQファンによる考察・二次創作も色々あったと思うんですよね。
そこに来ての【DQ11】っていうのは、そういう20~30年の間、旧作ファンたちが創り上げて来た『ロト・シリーズ』の世界に、公式が今更首を突っ込んできたように感じたんです。
勿論、公式は絶対なので、ファンや二次創作に遠慮する必要は無い訳です。首を突っ込んでくるって言っても、間違いなく公式の方が絶対的存在&正しい訳ですから。
でも逆にそうしなかったのが、七瀬の中では不満というか・・・公式がやるならファンや二次創作に遠慮せず「『ロト・シリーズ』の正史はこうです!」と、公式だからこそ出来る決着をつけて欲しかった。
先にも書きましたが「DQファンが温めて来た二次創作みたいな内容なら、わざわざ公式でやる必要は無いし、やって欲しくなかった」・・・今更かき回すだけかき回して「こういう可能性もありますよね」っていう落し所で終わらせるのは、「今の技術で『ロト・シリーズ』ネタで一儲けしたいけど・・・変なシナリオにしたら反感を買うから、可能性の一つ程度にぼかしておくか」と、変にファンに遠慮したように見えたんですね。
この辺り。以前書いた【FF8幻想記事】を読んで下さった方には意外かもしれませんが、七瀬はスクエニ信者では無いので。【DQ11(PS版)】を2周してた娘に「やったらイイのに」と勧められても、「面白そうと思えないから、やらない!」と、プレイしなかった程です。
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そんな考えが変わったのが「【DQ12】の世界観が、ガラッと変わるかもしれない」という噂を聞いてから。それを聞いた時に、
「【DQ11】制作当時、既に【DQ12】が既存のDQでは無くなる事を承知の上で、
制作陣は【DQ11】を創っていたんじゃないか?」
と、思ったんです。
つまり「利益優先=『ロト・シリーズ』の人気にあやかって、思い出補正満載の【DQ11】を創った」のではなく、「ファン優先=今までのDQファンの拠り所となるDQを最後に創っておこうと思った。その結果、思い出補正満載のゲームになった」んじゃないかな、と。
でもこれって、実際には特に何も変わってないんですよね。ただ七瀬の捉え方が変わっただけで。それでも後者のように考えた方が、夢があってイイと思いませんか?
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そんな想いが自分の中で決定的になったのが、実際に【DQ11S】をプレイしてから。
娘が「【DQ11S(switch版)】を、貯めてたお小遣い全部使ってでも買いたい!」と言ったのを切っ掛けに、「『2Dモード』でプレイしてる実況動画とかも見た事ないし、『2Dモード』でなら新鮮な気持ちでプレイ出来るかな?」と思って、折半して買いました。
まぁ、プレイして分かるのは「『2Dモード』って、単純に2Dドット絵時代のファンを楽しませるのが目的じゃないな」って事。
これはやってみたら分かるけど、『3Dモード』と比べて不便ですよね。
そう書くと「そういう頃のDQが好きだから、『2Dモード』やってんじゃないのか?」って思われると思いますが・・・『2Dモード』でプレイしてる人も、別にUI周りまで逆行させて、わざわざ不便にして欲しいとは思わないんじゃないなかな?
ゲームとしての完成度・快適さを考えれば、『2Dモード』だからといって2Dドット絵時代の良いトコも悪いトコも再現するより、今時の便利さ+2Dドット絵時代の良いトコ取りの方が評価高いんじゃないなかな?ルーラの行き先は少ないし、装備品渡す時に数値確認出ないし・・・娘には「『2Dモード』って、何でそんな縛りプレイみたいなん?」って言われる始末ですから。娘曰く『2Dモード』が『3Dモード』より優れている点は、種取りが楽そう(『2Dモード』の方が動作が無い分、戦闘スピードが速い)と、ケトスだけ(『3Dモード』ケトス=決まった場所(高台)のみ・『2Dモード』ケトス=ラーミアみたいに基本どこからでも呼べる)だそうです。
そういう風に考えると、この『2Dモード』っていうのは「2Dドット絵時代のファンに気持ち良く楽しんでもらう為」ではなく、あくまでも「昔のDQってこんなんだったんだよorこういうのだったよね」という「当時のDQを知るor思い出してもらう為の再現」だったんじゃないかな?
そしてこの「当時のDQを知るor思い出してもらう為の再現」が顕著なのが、ヨッチ村のイベント。この一連のイベントは「流石にやり方が上手いなぁ」と思うんですよね。
何がかって言うと、こうでもしないと今時のDQファンは「昔の人、よくこんなゲームやってたなぁ・・・ホント面倒くさい」ってロンダルキアの洞窟を体験出来ないし、こうでもしないと古参のDQファンは「昔の方が良かったって思ってたけど、今やるとやっぱりキツくない?」って事実に気付けないじゃないですか。
こうまでして『2D派』と『3D派』に過去のDQのイメージの共有をさせたのは、これからは対立軸が『2D派』『3D派』ではなく、『【DQ11S】以前』と『【DQ12】以降』に移っていくからじゃないかな?これからは「昔の方が~」「←懐古厨」と言い争っている場合でなく、お互い歩み寄って『【DQ11S】以前のDQの世界』を守っていかないといけない。守っていって欲しい。
ヨッチ族の村とか、ヨッチ族の台詞からは、そういうニュアンスを感じませんか?
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最後に一つ思うのが・・・実は【DQ11S】と【FF8】は似てるんじゃないかなと思うんです。
尤も七瀬が思う【FF8】って、かなり特殊なんですよね。あれだけの記事を書くのに、それなりに色々と調べたんですが・・・ネット上ですら七瀬と似た考察・感想・イメージを持っておられる方って、皆無だったんで。
なのでそれを引き合いに出して「似てる」と言われてもさっぱり分からないと思いますが、ザックリ簡単に言うと、
「世界展開する為に、変わらなければならなかったのが【FF8】」
「時の流れに適応する為に、変わらなければならないのが【DQ12】」
「変わってしまう【DQ12】を見据え、過ぎ去ったDQを求めるファンの為に創られたのが【DQ11S】」
【DQ12】発売から15年・・・「新しいDQ」が定着した時代。
世の中は、貴方は「新しいDQ」を受け入れられているかな?
もしかしたら【DQ11S】の頃に、2Dファンを「古いDQ」と言っていた人たちが、「新しいDQ」が受け入れられず・・・今度は「古いDQ」側の人間になっているかもしれない。
ふとそんな時、
「今のDQも面白いけど、昔のDQも良かったな」
「昔のDQの方が面白かった。久し振りにDQやるか」
と、「新しい古いDQ」を起動させる。
そして表示されるタイトル 『ドラゴンクエストⅪ 過ぎ去りし時を求めて』
「過ぎ去りし時を求めてって・・・当に今の自分の心境じゃないか。」
貴方がその時「新しい古いDQ」を求める理由は分からないけど、貴方が「過ぎ去りし時を求める時」には、【DQ11S】が応えてくれるんじゃないかな?
そんなイメージ。
何か「変わらなきゃいけないんだ・・・」「変わってしまうけど、過去のDQが無くなる訳では無い」「昔のDQが恋しくなったら、【DQ11S】をプレイしてね」「皆が思うDQの世界がある限り、DQの世界は生まれ続ける」「だからこれからも、過ぎ去ったDQを宜しくね」・・・そういう、変わらなきゃいけないDQからの、過ぎ去ったDQを惜しむファンへのメッセージみたいなのを感じる七瀬です。
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【追記 20211109】
当たり前のように「DQ12以降の変わってしまったDQ」という書き方をしている点について、補足記事を書きました。これは具体的な情報ソースがある訳では無くて、七瀬がそう思っているだけなので・・・気になった方はご確認頂ければと思います。
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