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落書き帳の10ページ目

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FF8:[49] 現代風に『魔女・アデル』の正体を考えてみた(二次創作)

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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 前回書いた【『魔女・アデル』は、女性なのか?男性なのか?】という記事。
 七瀬としては「魔女・アデルは『生まれ持った性別(=肉体)は男性』で、『心は女性』の『魔女』」であり、「世界の多様化の声に応える為に『魔女』も多様化させた。それが『新しい時代の魔女・アデル』という存在」という考え方があっても良いんじゃないかと思っています(注:個人の感想です)。
 でもこの幻想の難しいトコは「『生まれ持った性別(=肉体)は男性』で、『心は女性』の『魔女』」が、「本来は『女性の魔女』が当たり前だった『悪い魔女』という役」を担う事を、当事者の方たちに「ファンタジー世界での平等」と捉えて貰えるか、「人種差別的な表現」と捉えられてしまうか。そこが当に当事者でなければ分からない、とても繊細な問題だという事。
 そもそも更に難しくしているのが、【FF8】作中での『魔女・アデル』の役処。これが「世界の脅威となる存在(主人公と敵対)」ではなく、「世界を救う存在(主人公側)」だったら、そこまで話は抉れないと思うんですよね。
 ん~・・・じゃあ、思い切って「実は『アデル』は、『悪い魔女』ではなかった」って線は無いかな?

 ・・・相変わらずのいつも通り、よく分からない事を言ってると思いますが。それでも良い方は【・・・続きを読む】から、お願いします。


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 自分の頭の中を分析するに「魔女・アデルは『生まれ持った性別(=肉体)は男性』で、『心は女性』の『魔女』」という考え方が受け入れがたいと思うのは、結局の所「作中での『魔女・アデル』=『悪い魔女』役を任された」というのが引っ掛かってるんじゃないかと。
 例えばですね・・・「
『生まれ持った性別(=肉体)は男性』で、『心は女性』のキャラ」が主人公側の立場で、世界を平和に導くのに大きく貢献する重要キャラだったら、比較的スッと受け取りやすくないですか?
 その場合、所謂「普通の人」達には「何でわざわざ、そんな設定にしたの?」って思われるかもしれませんが・・・そこは、ファンタジーの伝道者として如何様にも設定を盛り込んで、「男とか女って垣根を越えてカッコいい!」って思って貰える魅力的なキャラに仕立て上げれば良い話じゃないですか。
 少し横に逸れましたが・・・つまり「悪いのは『魔女・アデル』じゃない!『悪い魔女』になってしまったのには、他に原因がある!」という幻想を見る事が出来れば、「魔女・アデルは『生まれ持った性別(=肉体)は男性』で、『心は女性』の『魔女』」って幻想も見やすくならないかな?

 そんな感じで七瀬が考えたのが、以下の『魔女・アデル』の生い立ち。
 勿論、ぶっちゃけ完全二次創作です。「ゲーム本編・公式設定+七瀬の幻想を材料に、『魔女・アデル』の生い立ち物語を創って下さい」と言われたら、こういうのを創ります・・・みたいなレベル。何時にも増して幻想盛り盛りですので、根拠がない幻想に興味がない方はブラウザバックでお願いします。

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 『魔女の騎士ゼファー』の映画を幼い頃に見たアデルは、「勇敢な魔女の騎士に支えながら世界の為に立ち上がった『魔女』」に強い憧れを持っていました。
 いつか自分も、こんな『魔女』になりたい。
 しかし「『魔女』は『不思議な力を得た女性』」と語り継がれている世の中。
 そのような風潮の中、男性という特徴を持って生れて来たアデルは、いくら心で『魔女』になる事を望んでも、それは易々と叶う望みではありませんでした。

 そんな思いを心に秘めながら、長い年月が過ぎ・・・アデルは一般的な男性と比べても「とても男性らしい肉体」を持った青年に成長していました。
 そんなアデルが望むのは、『魔女』になる為に「女性の体」を持ちたいのではなく、いまの自分のまま『魔女』という存在になる事。それを望んでも当たり前に受け入れられる世界。つまりアデル自身は『魔女』になりたいと心で思ってはいても、身体も女性になりたいと思っていた訳ではなかったのです。自分の体は何物にも代えがたい、大事で愛しいものです。
 とは言っても、アデルの「とても男性らしい肉体」に掛けられる世間の人たちの「凄く男らしいね」「強そう」「筋肉が凄い!」等という言葉は、彼らにとっては賞賛でも、『魔女』になりたいアデルを深く傷つけました。世間が自分の外見から持つそれらのイメージは、世の中がイメージする『魔女』とは全く異なるもの、アデルの望みを遠ざけるものだから。

 誰にも理解してもらえない想いや不安を、アデルは夜空に浮かぶ『月』に語り掛けます。
(男の体を持つ自分が『魔女』になりたいという夢を持つ事は、
 やっぱり間違っているのか?
 どんなに願っても叶わない・・・捨てなきゃならない幻想なのか?)
 アデルは『月』がとても好きでした。
 それは『魔女の騎士ゼファー』のワンシーンで騎士と魔女の背後で輝く大きな『月』が、まるで二人を見守ってくれていたように思えていたからです。それに元々『月』は、女性と結び付けて考えられる事が多い存在です。
(『月』は『魔女』の味方なんじゃないかな?)
 だから、アデルは『月』に語り掛けます。
(何も特別な存在になりたい訳じゃない。
 ただ『魔女』になりたいという夢を、見続けたいだけなのに・・・)

 そんなアデルの悲痛な訴えに、ある夜『月』は、こう応えました。
(貴女は何故、悲しんでいるの?何を迷っているの?
 夢は「体」じゃなくて、「心」で生み出し「心」で見るもの。
 貴方の「心」がそう望むなら、その夢を諦める事なんてないでしょう?)
 そして『月』は、『魔女』という夢を見る事が出来る「女性の心」を持ったアデルに、『魔女の力』を与えたのです。

 そうしてアデルは、『月(G.F・月)=Artemisia=世界中の月に対する幻想より生まれた存在=魔法のハイン(の一部)』により、念願の『魔女』になる事が出来ました。
 尤も、見た目に何かが変わる訳ではありません。勿論『魔女』になったからといって、体が女性になった訳でもありません。
 しかし「『魔女』になる事が出来た」という事実が、アデルを勇気付けました。そして『魔女の騎士ゼファー』の『魔女』のように、不思議な力で困っている人を助けたいと思っていたアデルは当然の事として、その力を困っている人の為に使おうと働きかけます。

 でも現実は、そう簡単ではありませんでした。
 確かにアデルの不思議な力は有益ではあったけれど、世間では『魔女=女性』というのが常識です。そんな中では、身体が男性であるアデルが事実『魔女の力を持つ魔女』であっても、世間はアデルを理解し手放しで受け入れる事は出来ませんでした。
 確かに見た目に囚われず、アデルを『良い魔女』として受け入れてくれる人達も居ます。
 でもそれはやはり少数派で、いくら困っている人を助ける為にアデルが力を尽くしても、『普通ではない』『異端』『変なヤツ』という目で見る人が多いのが事実です。
 
 そんな中、『魔女の騎士』の支えも得られなかったアデルは、現実に打ちのめされ次第に心が弱って行きます。
 そして遠い未来から心に呼び掛けてくる・・・魔女イデアの言う『アルティミシア』の声。
「可哀想なアデル。
 お前は何も悪くない・・・。
 悪いのはお前を理解しようともしない、愚かな人間たちだ。」
「力があるのに人間たちのせいでその力を振るう事が出来ないというのなら、
 それは悲しむべき事だ。
 そんな自分勝手な人間たちに、何を遠慮する必要がある?」
「お前はお前だ、魔女・アデル。
 お前はお前以外の何物でもなく、自由に生きる権利がある。」
 絶望の淵にいたアデルには、どこか恐ろしくも自分を掬い上げてくれる、自分に理解を示してくれるその言葉に、次第に精神を内面から蝕まれていき・・・『世界を恐怖に陥れる魔女・アデル』となってしまったのでした。

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 ・・・長くなりましたが、こんな感じです。
 自分でも「よくこんだけ盛れるなぁ」と思うのですが・・・ここからは七瀬なりの筋道を書いていきたいと思います。

 まずは「本当に『魔女・アデル』は『魔女の騎士ゼファー』の影響を受け、『魔女』になりたいという夢を持っていたのか?」という点ですが・・・別にこの映画を見てなくても「『魔女』になりたい」という夢を見る機会はあると思うので、これは「そう考えると考えやすい」というだけです。
 だって世間一般に『恐ろしい魔女』のイメージも強いので、『良い魔女』の象徴である『魔女の騎士ゼファー』の『魔女』の影響を何らかの形(映画でなくても、昔話でも何でもイイ)で受けていると考えた方が、「『魔女』になりたい」という理由付けになると思いませんか?
 因みにもしそうだとした場合、ルナティック・パンドラで対峙する『魔女・アデル&サイファー(魔女の騎士廃業)』は、「『魔女の騎士ゼファー』の影響を受けて『魔女』『魔女の騎士』になった二人」という事になります。運命ですね!

 そして「アデルは一般男性と比較しても、所謂『男らしい肉体』を持っていた」「心は女性でも、体も女性になりたい訳では無かった」の部分ですが、アデルが元々『男らしい肉体』を持っていたというのは、今現在の『魔女・アデル』の見た目が理由です。
 七瀬が思うに、『魔女』は見た目が変化するのは『悪い魔女化』が進んでから(=周囲の『悪い魔女』のイメージが変化させる)であって、基本『魔女』になっただけでは見た目は然程変化しないんじゃないかと。
 そういう風に考えて行くとアデルの場合、周囲のイメージはやっぱり『男の魔女』。しかも元々が『男らしい肉体』だったので、よりムキムキマッチョに『男』という部分が強調されたイメージに寄って行った(アデルが元々『女性と間違われるような美少年』なら、今のアデルに繋がらない)。
 この場合「いやいやムキムキマッチョになりたくて、魔法で変化させたんじゃない?」と思われるかもしれませんが。七瀬は「【FF8】の世界の『魔女』は、魔法によって物質(肉体を含む)を変化させる事は出来ない」と思っています。これは以前、他の記事でも書きましたが、「【FF8】では状態変化魔法(カッパー・トード・ポーキーなど)が無くなっている」からです。つまり「熱い火の玉&当たると痛い」というイメージから『ファイアー』という幻想生み出しているのであって、「カッパに変化した相手の姿」というイメージから、今実在する相手の手足を無理矢理変化させてカッパにする事は出来ない・・・そういう考え方(カッパの着ぐるみを着せる事は出来るかもしれない)。だから『魔女・アデル』が自ら望んでムキムキマッチョになる事も出来ない、と。
 そしてもう一つの「心は女性でも、体も女性になりたい訳では無かった」ですが、これも今の『魔女・アデル』の見た目です。もしもアデルが「生まれ持った体が男性&心が女性で、身体も女性になりたかった」なら、あんなムキムキマッチョな上半身丸出しの格好、恥ずかしくて出来ないと思うんですよね。女性が半裸の気持ちって事でしょ?それなら寧ろベールで覆って体型を隠す方向ではないかと。
 そういう風に考えて行くと・・・どっちかっていうとあのデザインからは「男性的な体と魔女を両立出来た事を、『魔女・アデル』は誇りに思っている」ようにも見えます。

 「『月』に語り掛ける」「『月』から『魔女の力』を得て『魔女』になる」云々の部分は、以前書いた「レインのお産の時に『月』に祈ったエルオーネ」の件と同じですし、『月』に対する考え方は他で詳しく書いているので、ここでは割愛します。「『月』が謙虚な心で希う女性の想いに、自身の力を与える事で応えた」って事ですね。

 その後の部分は、今の時代と当てはめて普通に想像できると思います。「いくら凄い能力を持っていても、『普通ではない』という事で受け入れてもらえない」という現実です。しかも『魔女・アデル』には『魔女の騎士』・・・つまりそういった周囲の心無い対応から、自身の心を守ってくれる理解者が居なかったので、どんどんネガティブな方向に偏ってしまった訳です。

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 ここまで読んで頂いたら分かると思うのですが、この幻想の場合悪いのは『アデル』ではありません。彼女は身体が男性だからという理由で諦めかけていた自身の昔からの夢を叶え、しかもその力を困っている人の為に使おうとしていただけです。
 どっちかって言えば、悪いのは「アデルを理解しなかった人間達」と、「アデルを唆したアルティミシア」・・・って、う~ん。これって考えようによっては、今の時代に近いのかな?

 自分達の理解から外れるからと、理解しようともせず否定してはいけないよ。
 それは自ら、新たな負の連鎖を生み出すという事。

 自分の夢を、自分の心から離してはいけないよ。他者に握らせてはいけないよ。
 自分の夢を利用されて、あなたが悪者にされてしまうのは悲しい事だから。

 まぁ、そこまでは言い過ぎですが。
 でもリノアが「わたし・・・・・・アデルの中に入った。 若いアデルって何とも特徴を掴みにくい言い回しをしてましたよね?
 プレイヤーには《世界の脅威となった魔女・アデル》の、高圧的なイメージしかありませんが。この時リノアが見たアデルは、逞しい体ながらも物腰のやわらかい穏やかな青年(既に『魔女』)だったんじゃないかなぁ・・・と、勝手に夢見ている七瀬です。

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