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FF8:[48] 『魔女・アデル』は、女性なのか?男性なのか?

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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 以前【多様性とポリティカル・コレクトネス(ポリコレ)】という記事を書きましたが。それ以来、色々なシーンで話題になっているのを見ていて、ふと思ってたんですよね。
「じゃあ、今の世の中じゃ、ムキムキマッチョな魔女・アデルに対して、
 「こんなマッチョな魔女いない」「そもそも女なの?」とか言ったら、
 「女性らしさの押し付けだ!」って怒られるのかな?」
 って。そしたら何か、ストンを降りて来たんです。
「アレ?魔女・アデルは《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、
 《心は女性》の『魔女』って事で良くない?」
 この「アデルって本当に女なの?」→「【FF8】の世界の魔女は女性しかなれない」→「だからアデルは女」って話題って、ゲーム発売初期からあったと思うんですが。この「【FF8】の世界の魔女は女性しかなれない」って公式設定によって、冗談半分のネタ話みたいな所に落ち着いていたと思うんですよね。
 でもよく考えたら、ファンタジー世界において『魔女』になれる資格の『女性』って、何をもっての『女性』なんですかね?『魔女』なんてファンタジーの化身&ファンタジーって心で感じるモノなんだから、別に《心が女性》ならよくない?
 ・・・と、いう訳で、今回はこの「魔女・アデルは《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』」という幻想について、これが本当に有り得るのか考えてみたいと思います。

 今回は少々、繊細な問題に踏み込むことになりますが・・・それでも良い方は【・・・続きを読む】から、お願いします。



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 そうは思っても、まずこの問題に対して七瀬が思ったのは「何となく、それはヤバイ」です。
 これは言うまでもない事ですが、『魔女・アデル』っていう題材がマズイ。今の時代に「アデルは《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』」だとなると、恐らく批判的な意見が上がると思います。だってそれは「《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』が、世界の脅威となる(=主人公にボコられる悪役)」って事なので・・・人権問題的にツンツン突かれそうでないですか?
 今でこそ目に見えて取りざたされる「ゲームにおける人権問題」ですが、スクウェアは何なら【FF7】位のタイミングで既に頭にあったんじゃないかと七瀬は思ってます。「【FF7】でもスクウェアなりに気を遣っていた」→「思った以上に厳しい現実を【FF7】制作中に知った」みたいな?
 まぁ、そこは想像に過ぎないので置いておくとしても・・・どう考えたところで、スクウェアが人権問題に喧嘩を売るメリットは全く無い訳ですよね。だとすると七瀬の中に残る可能性は、
①そもそも「魔女・アデルは《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』」という可能性は無かった(ただの幻想)。
②スクウェアは、それに対する批判をひっくり返すだけの《起死回生の切り札》を持っていた。
 の、どちらか。

 普通に考えるなら、七瀬でも①です。まぁ、確定証拠が全く無いですから。
 でも②の可能性は本当に全く無いのかと、頭をコネコネこね回して強引に逆の発想で考えてみた糸筋は、当に逆の発想。それは「《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』が、世界の脅威となるという設定が、人権問題的に良くないと思う事が間違い」というちゃぶ台をひっくり返すような発想です。

 この「人権問題的に良くないと思う事が間違い」という考え方は、「ファンタジー世界にそういうリアルを持ち込むな」という意味ではありません。それだと相手側にとって喧嘩売ってるに等しいので失礼です。
 七瀬が言いたい「人権問題的に良くないと思う事が間違い」というのは、「《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』が『悪い魔女』になるって事は、所謂『女性の魔女』と同じ役を担えるようになった(ファンタジー世界で『女性の悪い魔女』は普通)って事だから、そこは怒るんじゃなくて平等な時代になったって喜べる事なのかも?」という発想。
 勿論「そんな屁理屈、喜べる訳ないやろ?」って思う自分も居るんですが・・・でも考えようによってはどうでしょう?人権問題で良く聞くのが「特別扱いして欲しい訳では無く、普通に同じように接して欲しい・扱って欲しい」という言葉です。
 その言葉が本心なら「《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』が、今までは『女性の魔女』が当たり前だった『悪い魔女』に抜擢されるなんて、世界は平等に近づいてるんだなぁ」と、思えませんかね?
 さらにその先「人権配慮枠ではなく、《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』も、自然に受け入れられる(=そういうキャラに対して何の違和感も無い)時代」にまでなれば、それは人権問題なんか起きようも無い『平等な世界』と言えるんじゃないか、と。

 もしも「魔女・アデルは《生まれ持った性別(=肉体)は男性》で、《心は女性》の『魔女』」という意図が込められているなら、それは批判でも何でもなく純粋に「世界の多様化の声に応える為に『魔女』も多様化させた。それが『新しい時代の魔女・アデル』という存在」・・・って事だったんじゃないかな?
 ちょっとズルいけど、そう言われたら反論もしにくい(=「綺麗なお姫様にはして欲しいけど、悪い魔女にはして欲しく無い」って訳にはいかない)ですしね。

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 更にもしもの話ですが・・・こういう風に解釈した場合、当に『新しい時代の魔女・アデル』が《ファンタジー世界の分岐点》なんじゃないかなと思うんです。
 どういう事か?これは簡単な話で『新しい時代の魔女・アデル』に対して風当たりが強い時代ならファンタジー世界も下降・束縛の道を辿り、『新しい時代の魔女・アデル』が受け入れられる時代ならファンタジー世界は上昇・自由な表現の道を辿る。
 まるで【FF8】の『8』の交差する部分であり、【FF8】がループしているというのなら【FF∞】の『∞』の交差する部分・・・そんな印象。

 ただし、その世界はファンタジー世界にとっては良い(人権問題なんか起きようも無い『平等な世界』なら、人権問題に配慮する事態にすらならない)でしょうが・・・それが当然になっているリアル世界はどうなっているのか?今の感覚では次元が上過ぎて、七瀬にはちょっと想像もつきません。

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 さて、ここまで七瀬の頭の中を垂れ流して来ましたが・・・冒頭に書いた通り、これって今だからこそ浮かんだ幻想なんですよね。つまり問題なのは「本当に当時(1999年)の時点で、スクウェアにそんな発想があったのか?」という部分。
 これは正直、スクウェアを信じる七瀬の幻想でしか無いです。別に七瀬はスクウェアの関係者でもないし、その筋の情報通って訳でも無いので。
 でも想像するに・・・「【FF8】の企画会議で大層に出て来た議題」でなくても、こういった話題に触れる機会が「普通にあった」んじゃないかと思うんですよね。【FF7】が世界でも売れて、【FF8】はハリウッドと連携。その後にハリウッドスタッフと手を組んで『映画 ファイナルファンタジー』を創ってる位なので、そっち方面から立ち話レベルで「バレットは黒人色が強過ぎないかい?」「女の子の露出は控えた方が無難だったかもね」「子供の頃、ボクの友達に男だけど魔法少女キャラになりたいって子が居て・・・そろそろ、そういうファンタジーが許される時代になってもイイと思いません?」みたいな話が、自然と耳に入って来ても不思議はないんじゃないかなぁ・・・と。しかも「あ、そうそう・・・」みたいなノリで「普通に言われる」方が、堪えるかもしれない。

 まぁ、繰り返しになりますが、全部七瀬の幻想の上に成り立っている幻想の産物なので・・・「何で『魔女・アデル』は、あんなにムキムキマッチョなのか?」って長年の謎の可能性の一つとして(但し確率は0.001%)、捉えて頂ければと思います。

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 あ、最後になりましたが・・・【FF8】本編では『魔女・アデル』はああいう結末になってしまいましたが、『アデル』自身は本当は良い人だったと思ってます。その辺りは、また別の記事に。

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