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[35] ハード性能の向上による視覚化
- 2021/02/16 (Tue) |
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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*
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ハード性能向上の恩恵の一つが「演出面の強化」だと思うんですが・・・実はこの「演出面の強化」って【FF8】の場合は、イイ事ばっかりじゃないのかなって思うんです。
どういう事かと言うと、何でもかんでも視覚化されてしまうと幻想の余地がないからです。変な例えかもしれませんが・・・SFC・FC時代のドット絵って、ほどよくモザイクが掛かった状態だったんじゃないかな、と。
例えば、EDで墓前報告・・・よくありますよね?【FF8】でもラグナがレインの墓前を訪れていました。
一昔前のSFC・FC時代のドット絵なら、灰色の四角い物体の前or十字架の前にキャラを立たせておけば、「あぁ、今こんな風に報告してるんだろうな」と、プレイヤーが勝手に想像してくれていました。この「勝手に」というのが大事で、プレイヤーが自分でも無意識の内に想像している「勝手な想像」は、間違いなくプレイヤー自身が「共感できる幻想」な訳です。だって自分自身が生み出した幻想なんだから。どの程度の「勝手な想像」が出来るかは個人差があるにせよ・・・自分自身の「勝手な想像」に対して「そんなのオカシイ!」と批判する人はあまり居ないでしょう。
それに対して演出面が強化された【FF8】では、「墓石はどんなタイプにする?」「表記は英語でイイの?」「合掌・・・はオカシイか。でも手を組む(キリスト教)もなぁ・・・。」など、色々な情報を逐一視覚的に提示する必要が出てくる訳です。
墓前報告に限ってしまうと大したことないように感じるかもしれませんが・・・これを全編通して世界中の人々の感性(習慣・宗教的タブーなど)に気を配りながら作らないといけない訳です。
確かに美麗なCGとかムービーとか、明確に伝えたいビジョンがある場合には「世界中の人々に同じイメージを植え付けられる」という意味でも有効だろうけど。曖昧にぼかしておきたい(=プレイヤーの幻想に任せておきたい)部分まで、全部一律に情報提供しなきゃならないってのは「世界中の人々」が対象の『【FF8】としては大変だろうな・・・と、思う訳です。
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ここからは横に逸れますが、ついでに書いておくと・・・【FF8】に限って言えば、幻想の余地がなくなると「秘密・隠し事がしにくい」のも困るんじゃないかな?
七瀬は【FF8】はプレイヤーに対して秘密・隠し事をしている(しかも答え合わせをしていない)と思っています。つまり作中に色々な幻想の種という謎を曖昧な形を取る事で誤魔化しつつ散りばめているんじゃないか、と。
例えば、スコールがエルオーネに頼んでリノアの過去に飛ばしてもらうイベント。ゆっくり振り返るアルティミシアに被せて『誰だ!? 出て行け!』という台詞が表示されますが・・・この台詞、誰の台詞だと思いますか?
普通に考えれば「スコール」の台詞です、多分。
でも、こういう風に考えることもできます。
その場に居ない時間さえも超えて存在するスコールの『誰だ!? 出て行け!』という台詞が、アルティミシアには聞こえていた。だからゆっくりと振り返り「こちら=スコール(プレイヤー)」の方を見て『誰だ!? 出て行け!』と言い放ち、スコールをリノアの過去から弾き出した。
真相がどうかは、七瀬には分かりません。それは受け取り手、次第だと思います。
でも事実として、一つの場面(=幻想の種)から色々な幻想が派生するようになっている。プレイヤーの感じ方次第で幻想物語が広がるようになっている。【FF8】の本質的な創りは、そういうトコにある気が七瀬はします。
もしそうだとすると・・・【FF8】は【FF7】みたいなリメイクは、しないんじゃないかと思います。だってフルボイスにしたら、さっきの『誰だ!? 出て行け!』みたいな幻想の種が全部吹っ飛んじゃうので。
【FF8】が【FF8】である為には、余計な事は一切出来ないんじゃないかな?
当時以上に低スペックになっても再現できないし、高スペックになったからと言って今の【FF8】以上の物にはならない。当時の技術のギリギリを責めたのが【FF8】・・・って事じゃないでしょうか。
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ハード性能向上の恩恵の一つが「演出面の強化」だと思うんですが・・・実はこの「演出面の強化」って【FF8】の場合は、イイ事ばっかりじゃないのかなって思うんです。
どういう事かと言うと、何でもかんでも視覚化されてしまうと幻想の余地がないからです。変な例えかもしれませんが・・・SFC・FC時代のドット絵って、ほどよくモザイクが掛かった状態だったんじゃないかな、と。
例えば、EDで墓前報告・・・よくありますよね?【FF8】でもラグナがレインの墓前を訪れていました。
一昔前のSFC・FC時代のドット絵なら、灰色の四角い物体の前or十字架の前にキャラを立たせておけば、「あぁ、今こんな風に報告してるんだろうな」と、プレイヤーが勝手に想像してくれていました。この「勝手に」というのが大事で、プレイヤーが自分でも無意識の内に想像している「勝手な想像」は、間違いなくプレイヤー自身が「共感できる幻想」な訳です。だって自分自身が生み出した幻想なんだから。どの程度の「勝手な想像」が出来るかは個人差があるにせよ・・・自分自身の「勝手な想像」に対して「そんなのオカシイ!」と批判する人はあまり居ないでしょう。
それに対して演出面が強化された【FF8】では、「墓石はどんなタイプにする?」「表記は英語でイイの?」「合掌・・・はオカシイか。でも手を組む(キリスト教)もなぁ・・・。」など、色々な情報を逐一視覚的に提示する必要が出てくる訳です。
墓前報告に限ってしまうと大したことないように感じるかもしれませんが・・・これを全編通して世界中の人々の感性(習慣・宗教的タブーなど)に気を配りながら作らないといけない訳です。
確かに美麗なCGとかムービーとか、明確に伝えたいビジョンがある場合には「世界中の人々に同じイメージを植え付けられる」という意味でも有効だろうけど。曖昧にぼかしておきたい(=プレイヤーの幻想に任せておきたい)部分まで、全部一律に情報提供しなきゃならないってのは「世界中の人々」が対象の『【FF8】としては大変だろうな・・・と、思う訳です。
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ここからは横に逸れますが、ついでに書いておくと・・・【FF8】に限って言えば、幻想の余地がなくなると「秘密・隠し事がしにくい」のも困るんじゃないかな?
七瀬は【FF8】はプレイヤーに対して秘密・隠し事をしている(しかも答え合わせをしていない)と思っています。つまり作中に色々な幻想の種という謎を曖昧な形を取る事で誤魔化しつつ散りばめているんじゃないか、と。
例えば、スコールがエルオーネに頼んでリノアの過去に飛ばしてもらうイベント。ゆっくり振り返るアルティミシアに被せて『誰だ!? 出て行け!』という台詞が表示されますが・・・この台詞、誰の台詞だと思いますか?
普通に考えれば「スコール」の台詞です、多分。
でも、こういう風に考えることもできます。
その場に居ない時間さえも超えて存在するスコールの『誰だ!? 出て行け!』という台詞が、アルティミシアには聞こえていた。だからゆっくりと振り返り「こちら=スコール(プレイヤー)」の方を見て『誰だ!? 出て行け!』と言い放ち、スコールをリノアの過去から弾き出した。
真相がどうかは、七瀬には分かりません。それは受け取り手、次第だと思います。
でも事実として、一つの場面(=幻想の種)から色々な幻想が派生するようになっている。プレイヤーの感じ方次第で幻想物語が広がるようになっている。【FF8】の本質的な創りは、そういうトコにある気が七瀬はします。
もしそうだとすると・・・【FF8】は【FF7】みたいなリメイクは、しないんじゃないかと思います。だってフルボイスにしたら、さっきの『誰だ!? 出て行け!』みたいな幻想の種が全部吹っ飛んじゃうので。
【FF8】が【FF8】である為には、余計な事は一切出来ないんじゃないかな?
当時以上に低スペックになっても再現できないし、高スペックになったからと言って今の【FF8】以上の物にはならない。当時の技術のギリギリを責めたのが【FF8】・・・って事じゃないでしょうか。
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