FF8：[31] 『Artemisia』の依り代は･･･エルオーネ？？？

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＊カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください＊
＊本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい＊

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【七瀬の幻想による筋書き】
①「月の自律エネルギー体」が『Artemisia』だった頃に、依り代としたのがエルオーネ。
②ウィンヒルの村は、魔女の隠れ里。
③レインのお産の時のエルオーネの祈りに、『月＝Artemisia』が応えた。

　気になる方は【･･･続きを読む】から、お願いします。

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　前回の記事にも書きましたが･･･七瀬の大前提として、『Ultimecia』の正体は、地上の人々の「負のエネルギー」によって闇の存在となってしまった、遠い未来の「月の自律エネルギー体」です。
　そして『Ultimecia』(究極の存在)になる前の「月の自律エネルギー体」が、『Artemisia』(月)です。
　つまり「月の自律エネルギー体」が『Artemisia』から『Ultimecia』へと変質しているというのが、基本的な七瀬の考え方です。

　それを前提に考えると、『Ultimecia』の依り代＝リノア。『Artemisia』の依り代＝エルオーネ。後は『完全なる【FF8】を知る存在』＝「【FF8】のイデア」を加えれば、役者は揃ったのかなぁ･･･という気はしますが。別にこれだって証拠がある訳では無いです、エルオーネに関しては情報が断片的過ぎるので。

　まずエルオーネの出生に関してですが。他の記事でも書きましたが、ちゃんと両親が居た事になっているので、エルオーネ自身が『Artemisia』そのものって事は無いと思います。
　でも「生まれながらに、不思議な能力を有している」とアルティマニアに記載＆実際にその不思議な力を解析して『ジャンクション・マシーン・エルオーネ』が創られている事を考えると、「生まれながらに不思議な能力は持っていて、その能力は今のエルオーネの不思議な能力と同質」と考えてイイのかなと思います。もしそうでなかったらJ.M.E.の性能はもっと違う物になってる筈だから。

　つまり七瀬が気になるのは「エルオーネが生まれながらに不思議な能力を持っていたのは事実。でもエルオーネが生まれながらに持っていたのは、本当に『Artemisia』の力だったのか？」という事です。
　結論から言えば、七瀬は「エルオーネが生まれながらに持っていた不思議な能力は、『Artemisia』とは関係ない」んじゃないかと今のトコ思ってます、本当に勘ですが。
　これはエルオーネ云々ではなくて、ウィンヒルの村から切り込んだ場合。あの村は『魔女の隠れ里』的な意味を持っていたんじゃないかと思うからです。
　つまり、女の子の赤ちゃんが生まれたら、年長者の魔女(お婆ちゃん)の『魔女の力』を継承させる。そうする事で「継承出来ずに死ぬ事が出来ない魔女」を出さない･･･という事。あの村が極端に「余所者」を警戒するのも「魔女に対する悪い印象・文化」を村の人に持たせないようになる為の、村の掟だったんじゃないかなぁ？そういう悪感情が「悪い魔女」を生み出す訳だし。村の人たちも今となっては「何故そうしているのか？」って事実・理由を知らないまま、その掟を守っているだけなのかもしれませんが。
　勿論、あの村の女性全員が魔女だったという確信はありませんし、全員魔女である必要も無いと思います。
　でもエルオーネが「生まれながらに持っていた不思議な能力」は、そうやって引き継がれた物じゃないかな･･･というのが七瀬の勘です。
　もしかしたらエルオーネの母親の『魔女の力』も引き継いでいたかもしれませんし、サブイベントで聞ける、
「収穫祭で花輪を作るのが　レインの役目だった。
　白い花を、羽のように繋げてねぇ」
「もう、あのすばらしい花冠は誰も作れないよ。
　あの冠をかぶった、天使のようなエルオーネも
　あの日を境に、消えてしまったよ」
　という言葉から、『魔女の力』の継承の儀式を連想するのであれば。エルオーネはとても大きな力を受け入れられるキャパシティーを備えていて、多くの『魔女の力』を引き受けていた･･･というように考える事もできるかもしれません。

　だとすると「その中で『Artemisia』の力を手に入れたのか？」って事になりますが･･･エルオーネと『Artemisia』の接触は、もっと先で違う形だと思います。
　これは本当に七瀬の『魔女』＝「月に「貴方の力を貸してください」と願い、実際に月の力を授かった女性」という前提が無いと成立しないのですが･･･エルオーネと『Artemisia』が接触したのは「レインのお産」つまり、スコール誕生の時だと思います。
　今の日本の出産＆作中のレインのイメージからは想像しがたい事ですが･･･事実、レインはスコールを出産した後に亡くなっています。
「でも、そのせいで、レインが死んじゃう時に
　ラグナおじさんはそばにいられなかった」
「レインは生まれたばかりの赤ちゃんを　ラグナに見せたがっていた･･････」
「レインはラグナ、ラグナって呼んでた。
　だから、何があっても村にいるように･･････」
　このエルオーネの台詞からは、お産のどのタイミングでレインが亡くなったのかまでは分かりません。生まれたばかりの赤ちゃんが、どの程度までを示しているのかが人によってバラつくからです。場合によっては生後一週間でも生まれたばかりの赤ちゃんって言うでしょ？
　でも七瀬が思うに、レインは産後の肥立ちが悪く、弱っている身体に負担を掛けた結果亡くなったのではなく。そもそもスコールを無事に産めるかも危うい程の難産･･･つまり命懸けでスコールを産み、産まれたばかりのスコールをラグナに見せたい。その姿を見たい一心で彼の名前を呼びながらレインは亡くなった･･･というのが、七瀬が思うスコール誕生のストーリーです。
　エスタから戻っていたエルオーネは、そのレインの出産に立ち会っていたのだと思います。今の感覚で言えば、そんな最悪の状況が過るような出産なら周りの大人が途中で席を外させそうなものですが･･･これも人間の営みだからと最後まで傍に居させたのかもしれません。それにエルオーネは村でも強い『魔女の力』を持っている事を、村の人たちは知っていた筈ですし。
　つまり、目の前には死と隣り合わせの出産に臨む妊婦さんが居る訳です。そんな時、貴方ならどうしますか？多分、こうしませんか？
「神様･･･どうか無事、赤ちゃんを産ませてあげて下さい」
　では、誰に祈りますか？学問の神様？商売の神様？･･･普通は多分、出産を司る神様ですよね？
　現実世界にも、その文化・地域によって月の女神はたくさんいますが。「月」が女性と結び付けられる事が多いせいか、月の女神＝出産の守護神の一面を持つ事が多いようです。
　だからエルオーネも難産に苦しむレインを見て、夜空に輝く「お月様」にお願いしたんじゃないかな？
「お月様･･･どうか無事、赤ちゃんを産ませてあげて下さい」
　って。その出産を司る神様が「月」＝『Artemisia』だった･･･という考え方です。

　『魔女の力』って何から貰うかで、正直ピンキリだと思うんですよね。でもエルオーネはとても大きな力を受け入れるキャパシティーを備えていた＝「月の力」という大きな力を受け入れる事が出来た訳です。だから「月の力」だけではなく、「月」＝『Artemisia』とのジャンクションも可能になった。

　結果として、『Artemisia』の力を借りてもレインを助ける事は出来なかった訳ですが･･･この『Artemisia』の力が無ければ、スコールも生まれていなかったかもしれない訳です。
　というよりも、『Artemisia』の力を借りたからこその、結末だったのかもしれません。
　現代の「月の女神・アルテミス」は、「多産をもたらす出産の守護神の面」を持つと同時に、「産褥の女に苦痛を免れる死を恵む神」とも言われています。
　「月の女神」は「月」から生まれた幻想の産物です。だったらスコール達の世界の人たちも、「月」にそのような性質を描いていた⇒だから「月」がそのような力を持ったんじゃないかなぁ。

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　因みに、エルオーネ＝『Artemisia』のジャンクションが可能になったのは、このタイミングですが。作中でエルオーネにジャンクションして来ている『Artemisia』は、もっと先の時代の『Artemisia』だと思います(『Ultimecia』化が進んでからって事)。
　後は、『Ultimecia』になる前の『Artemisia』がエルオーネにジャンクションしていたなら･･･アルティミシア城は『白いSeeDの船』が変質した物。だったらイデアの家の入江に鎖でつながれていても、『白いSeeD』が城の外に跳ね飛ばされていても不思議はないかなぁ。だって元々は「船」なんだから。