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FF8:[27] 『優秀なSeeD』である、主人公・スコール
- 2021/02/09 (Tue) |
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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*
*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*
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ゲーム後半は人が変わったように感情の起伏が豊かになるスコールですが。結局のトコ、スコールの性格って主人公であり、優秀な『SeeD』だからって事なんじゃないかなぁ?
どういう事かと言うと、もしも七瀬が思ってる様に『SeeD』の本当の役目は「戦闘のスペシャリスト」ではなく、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」だった場合。【FF8】の世界の全ては、プレイヤーに「秘密・隠し事」をしているって事です。
当然、プレイヤーの分身とも言える主人公=スコールが、今の気持ちをベラベラしゃべってしまうと、ネタバレ・・・つまりプレイヤーの自由な幻想に制限を掛けてしまいます。だからスコールは心の中で色々思い浮かべる事で、色々な可能性をプレイヤーに提示するものの、結局自分で感情・結論を選ぶ事はしません。「色々可能性はあるけど、最後はプレイヤーが好きなのを選んでね」って事です。
また、スコールが自分の意思で行動してしまうと「こういう行動を選ぶって事は、スコールはこう思っているんじゃないか?」っていう、これまたプレイヤーの自由な幻想に制限を掛ける事になります。だからスコールが自分の意思で行動しない尤もらしい理由として、『SeeD』という免罪符を持たせる事で「まぁ、『SeeD』だから仕方ない」「『SeeD』だったら、そうするよね」という風に、スコールというキャラクターに『SeeD』という幻想を重ねている訳です。
少し横に逸れますが・・・一番分かりやすいのが「何故『Ultimecia』戦の時、スコール達は何も言わないのか?」だと、七瀬は勝手に思っています。
【FF8】の世界は、プレイヤーに「秘密・隠し事(『SeeD』の本当の役目)」をし続けています。そう考えると、ラスボス戦でスコール達が『SeeD』の本当の役目は「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」という事に気付けているかというのが、【FF8】の中でも大きなポイントな訳です・・・七瀬の【FF8】の中ではね。
でもって、普通のゲームってラスボス戦前が答え合わせみたいなモンですよね?やたらラスボスが「・・・フフフッ、最後に教えてやろう」みたいに、ベラベラご丁寧に説明してくれるっていう。
でも【FF8】はラスボス戦に至ってもまだ、その答え合わせをするつもりがない訳です。それってやっぱり【FF8】という幻想物語を、プレイヤーの自由な幻想に委ねているからじゃないかな?
だからスコール達が『Ultimecia』に対し「俺たちの世界を混乱に陥れる魔女『Ultimecia』。許さない!」と、一方的に『Ultimecia』の事を悪者にして斬りかかるという演出は出来ません。
また「何でこんな事をするんだ・・・『Ultimecia』?!」と、一方的に『Ultimecia』に歩み寄るような演出も出来ません。
勿論「『Ultimecia』・・・何故、お前が生まれたかは分かった。俺たち人間のせいだったんだな」と、一方的に『Ultimecia』の真相を思わせるような演出も出来ません。
この時のスコール達が、どういう気持ちで『Ultimecia』と対峙しているかは「プレイヤーの自由な幻想の先にある物語だから、スクウェアが一方的な演出を入れる事は出来ない」「スコールに自分勝手な考えを言わせる訳にはいかない」という意味で、不自然な程にラスボス戦での演出を省いたんじゃないかと七瀬は思う訳です。
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話をスコールに戻します。
七瀬は「【FF8】は全世界の人々を対象に創られている」と思っています。つまり日本人だけではなくて、全世界の色々な人が「自分の分身として、スコールを操作する」訳ですね。
そう考えた場合。そもそもストーリー云々以前に、極端に尖った個性のキャラって、感情移入しにくくなるんじゃないかな・・・と、思うんです。共感出来ない人にとっては「何だコイツ?」みたいな。
だからこそ「主人公=プレイヤーの心を収める器」と考えた場合は、自己主張が激しい主人公よりも、逆に「無個性(主張しない)という個性」を持たせた方が、動かしやすかったんじゃないかなぁとも思ったり。で、ストーリーが進むにつれて、徐々にスコールというキャラを固めて行く・・・って感じ。
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シナリオ的な見方をしても・・・スコールって『優秀なSeeD』ですよね?「優秀な『SeeD』」って事は、本来「優秀な『和平交渉の仲介人』」って事です。
以前別記事に「任務に役立つ技術なら なんでも身につけるのがSeeDだ」=「なんでも身につけるのがSeeD」というのは「『和平交渉の仲介人』を担うには、色々な国の文化・習慣などを理解しておく必要がある」と書きましたが。それと同じ位「スコールの考え方が特定の国・地域に偏っていない」「個性にクセが無い」というのは、中立な立場を求められる『和平交渉の仲介人』として重要な要素だと思うんです。「自分の主観というノイズ」を混入させず、その国の人の気持ちを正確に汲み取る事ができ、その国の人の気持ちそのままに相手に伝える事が出来るからです。
これって簡単そうで、難しい事だと思うんです。だって仲介人は無意識の内に「A君はこういう事を言いたいんだろうな」って自分の頭の中で解釈して、それを自分の言葉で相手・B君に伝え、尚且つ伝えるだけじゃなくて仲介しなきゃならないんだから・・・その伝えた言葉が勝手な思い込みでは困るし、相手が勘違いするような紛らわしい表現でも困る訳です。
そう考えるとスコールの「適当な事を言わない」って性格は、『優秀なSeeD』としての資質なのかな・・・と思ったり。
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ゲーム後半は人が変わったように感情の起伏が豊かになるスコールですが。結局のトコ、スコールの性格って主人公であり、優秀な『SeeD』だからって事なんじゃないかなぁ?
どういう事かと言うと、もしも七瀬が思ってる様に『SeeD』の本当の役目は「戦闘のスペシャリスト」ではなく、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」だった場合。【FF8】の世界の全ては、プレイヤーに「秘密・隠し事」をしているって事です。
当然、プレイヤーの分身とも言える主人公=スコールが、今の気持ちをベラベラしゃべってしまうと、ネタバレ・・・つまりプレイヤーの自由な幻想に制限を掛けてしまいます。だからスコールは心の中で色々思い浮かべる事で、色々な可能性をプレイヤーに提示するものの、結局自分で感情・結論を選ぶ事はしません。「色々可能性はあるけど、最後はプレイヤーが好きなのを選んでね」って事です。
また、スコールが自分の意思で行動してしまうと「こういう行動を選ぶって事は、スコールはこう思っているんじゃないか?」っていう、これまたプレイヤーの自由な幻想に制限を掛ける事になります。だからスコールが自分の意思で行動しない尤もらしい理由として、『SeeD』という免罪符を持たせる事で「まぁ、『SeeD』だから仕方ない」「『SeeD』だったら、そうするよね」という風に、スコールというキャラクターに『SeeD』という幻想を重ねている訳です。
少し横に逸れますが・・・一番分かりやすいのが「何故『Ultimecia』戦の時、スコール達は何も言わないのか?」だと、七瀬は勝手に思っています。
【FF8】の世界は、プレイヤーに「秘密・隠し事(『SeeD』の本当の役目)」をし続けています。そう考えると、ラスボス戦でスコール達が『SeeD』の本当の役目は「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」という事に気付けているかというのが、【FF8】の中でも大きなポイントな訳です・・・七瀬の【FF8】の中ではね。
でもって、普通のゲームってラスボス戦前が答え合わせみたいなモンですよね?やたらラスボスが「・・・フフフッ、最後に教えてやろう」みたいに、ベラベラご丁寧に説明してくれるっていう。
でも【FF8】はラスボス戦に至ってもまだ、その答え合わせをするつもりがない訳です。それってやっぱり【FF8】という幻想物語を、プレイヤーの自由な幻想に委ねているからじゃないかな?
だからスコール達が『Ultimecia』に対し「俺たちの世界を混乱に陥れる魔女『Ultimecia』。許さない!」と、一方的に『Ultimecia』の事を悪者にして斬りかかるという演出は出来ません。
また「何でこんな事をするんだ・・・『Ultimecia』?!」と、一方的に『Ultimecia』に歩み寄るような演出も出来ません。
勿論「『Ultimecia』・・・何故、お前が生まれたかは分かった。俺たち人間のせいだったんだな」と、一方的に『Ultimecia』の真相を思わせるような演出も出来ません。
この時のスコール達が、どういう気持ちで『Ultimecia』と対峙しているかは「プレイヤーの自由な幻想の先にある物語だから、スクウェアが一方的な演出を入れる事は出来ない」「スコールに自分勝手な考えを言わせる訳にはいかない」という意味で、不自然な程にラスボス戦での演出を省いたんじゃないかと七瀬は思う訳です。
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話をスコールに戻します。
七瀬は「【FF8】は全世界の人々を対象に創られている」と思っています。つまり日本人だけではなくて、全世界の色々な人が「自分の分身として、スコールを操作する」訳ですね。
そう考えた場合。そもそもストーリー云々以前に、極端に尖った個性のキャラって、感情移入しにくくなるんじゃないかな・・・と、思うんです。共感出来ない人にとっては「何だコイツ?」みたいな。
だからこそ「主人公=プレイヤーの心を収める器」と考えた場合は、自己主張が激しい主人公よりも、逆に「無個性(主張しない)という個性」を持たせた方が、動かしやすかったんじゃないかなぁとも思ったり。で、ストーリーが進むにつれて、徐々にスコールというキャラを固めて行く・・・って感じ。
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シナリオ的な見方をしても・・・スコールって『優秀なSeeD』ですよね?「優秀な『SeeD』」って事は、本来「優秀な『和平交渉の仲介人』」って事です。
以前別記事に「任務に役立つ技術なら なんでも身につけるのがSeeDだ」=「なんでも身につけるのがSeeD」というのは「『和平交渉の仲介人』を担うには、色々な国の文化・習慣などを理解しておく必要がある」と書きましたが。それと同じ位「スコールの考え方が特定の国・地域に偏っていない」「個性にクセが無い」というのは、中立な立場を求められる『和平交渉の仲介人』として重要な要素だと思うんです。「自分の主観というノイズ」を混入させず、その国の人の気持ちを正確に汲み取る事ができ、その国の人の気持ちそのままに相手に伝える事が出来るからです。
これって簡単そうで、難しい事だと思うんです。だって仲介人は無意識の内に「A君はこういう事を言いたいんだろうな」って自分の頭の中で解釈して、それを自分の言葉で相手・B君に伝え、尚且つ伝えるだけじゃなくて仲介しなきゃならないんだから・・・その伝えた言葉が勝手な思い込みでは困るし、相手が勘違いするような紛らわしい表現でも困る訳です。
そう考えるとスコールの「適当な事を言わない」って性格は、『優秀なSeeD』としての資質なのかな・・・と思ったり。
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