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FF8:[26] スコールはいつ『伝説のSeeD』になった?

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*

*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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 前回の記事で書きましたが、簡単に言うとプレイヤーはスコール達の世界の「ラグナ編の時代」+「スコール編の時代」+「その間をすっ飛ばして、アルティミシアの時代」に干渉している訳です。
 で、七瀬が思う肝心の『Artemisia』が『Ultimecia』になるかってシナリオは、その「すっ飛ばした間の時代」に存在するので、プレイヤーは直接的に干渉する事は出来ない訳です。出来る事は「同じ過去(ラグナ編&スコール編)をプレイした後に、各個人がどんな未来を想像出来るか?」位です。

 つまり「【FF8】の時間軸の中には、プレイヤーが把握&干渉出来ない空白の時間がある」って事ですよね?
 そう考えると「スコールは何時『伝説のSeeD』になったのか?」「何故『伝説のSeeD』と呼ばれるようになったのか?」なんてのは、個人の想像にお任せします・・・って事になります。
 だってプレイしていて「スコールが『伝説のSeeD』と呼ばれる覚えが無い」なら、「未来でそう呼ばれるようになった事を言ってるんじゃない?アルティミシアは未来の魔女だから、未来の事を知ってても不思議はないし」ってなって当然だと思います。だって「過去」「現在」に心当たりがないんだから(ある人はそれを信じて突き進んでください)。

 でも七瀬の解釈は最初から脱線しているので・・・スコールが『伝説のSeeD』と呼ばれるようになったのは、「ゲーム中に描かれてはいない」けど、「時期としてはちゃんとゲーム内の時間に収まっていた」と考えています。
 それはどこかって言うと「スコール達が無事帰って来てから~EDのパーティーまでの間」です。

 これはプレイヤーの感動を置いておいて、冷静な第三者の視点・・・例えば、ガルバディアの一般人(モブキャラ)の気持ちになってみたら分かりやすいと思います。
 プレイヤーは『Ultimecia』を倒し、「やったー!アルティミシアを倒した!遂にエンディングだ!!」って思ってますよね?何かEDの前半は意味ありげでよく分からなかったけど・・・楽しそうなパーティ会場のシーンを見て「あぁ・・・色々あったけど、最後は皆、幸せそうで良かったなぁ。イデアもこれからはシドと穏やかに暮らせるとイイなぁ」と思う事でしょう、多分。

 でも、思い出して下さい。「スコール(=プレイヤー)は、リノアが昏睡状態に陥った後からは、それ以前に起きた世界情勢・問題から離れてしまっている」事を。
 スコールは宇宙でリノアを捕まえたり、ラグナロク艦内でEyes On Meだったり、地上に帰ってきたらリノアが連れてかれそれを連れ戻し、やれルナティック・パンドラとか魔女・アデルだとか、挙句の果てには『愛と友情、勇気の大作戦』とかいう作戦を決行したりと、次から次へと大忙しだった訳ですが・・・その間【FF8】の世界情勢はどうなっていたでしょうか?
 勿論、時間圧縮や『月の涙』の影響は、全世界規模だった可能性が高いです。
 でもそれ以前から既に、世界は大変な事になっていますよね?バラム・ガーデンvsガルバディア・ガーデン、ミサイル攻撃によるトラビア壊滅、魔女・イデアのデリング大統領殺害。これらが火種となった多国間での怒り・憎しみ・悲しみは、スコール達が関わっていない間にも巻き起こっていた筈です。
 そういった「負のエネルギー」を押さえる為に、軍事衝突にならないようSeeD達が「本来のSeeDの役目」を果たしてくれていたとは思いますが・・・SeeD達もついこの前までは「SeeDは戦闘のスペシャリスト」だった学生たちです。そう簡単に国家間規模の争いを「対話による平和的解決」に持っていく事は難しいでしょう。

 つまり、スコール達が『Ultimecia』を倒して無事に元の世界に帰って来た時。SeeD達が頑張ってくれているものの、世界情勢は一触即発の緊張状態だったという事です。
 そんな状態でスコール達が「未来へ行って、元凶の『Ultimecia』を倒してきました。もう大丈夫です。」と言った所で、「あぁ、じゃあもう安心だ。一件落着!みんなでパーティーでも開こうぜ!」と、世界の人たちが思えるでしょうか?無条件に過去の悲劇を無かった事に出来るでしょうか?・・・残念ながら七瀬は、人間はそこまで気持ちをスッパリ切り替える事は出来ないと思います。しかも一般人からしたら「『Ultimecia』って何じゃい?」ですし。

 当然の事ながら「魔女・イデアを差し出せ!」という人も居るでしょう。確かに『Ultimecia』に操られていたとはいえ、彼女がした事はそうそう許される事ではありません。
 「そいつも恐ろしい魔女になるかもしれない!」「そうなる前に封印してしまえ!」と、リノアに恐ろしい魔女の幻想を重ねる人も居るでしょう。魔女・リノアがどれだけ辛い思いをして、世界の為に戦ってきたかも知らずに。
 魔女以外にも、ガルバディア兵に大切な人を殺された人。思い出の場所を奪われた人。様々な「負のエネルギー」が、世界を覆っていた訳です・・・やっとの想いで『Ultimecia』を倒して、この世界に戻ってきたっていうのに。

 そこでスコールがガツンと言ってやればイイんです。「何も理解しようともせず、自分の視点でしか考えられない人間たち」に。「対話の道を考えもせず、武力でしか解決しようとしない人間たち」に。

「・・・やめろ!
 確かに多くの被害が出たのは事実だ。
 たくさんの大切な人・大切な物が奪われたのも事実だ。
 でも、その理由はなんだ?どうしてそんな事になった?
 それを理解しないで、武力だけで決着をつけて何になる?
 お互いの過去を知り、話し合ってやっと見えてくる事実もある。
 その事実を知ったら、変わる想いだってあるかもしれないだろ?
 何も知ろうともしないで、武力だけで人の想いを圧し潰しても、
 それは解決にはならない・・・同じ事を繰り返すだけだ!!」
 つまり、それではいずれ『Ultimecia』が復活するという事です。

 このスコールの言葉によって、世界が「対話による平和的解決」に足並みをそろえる事が出来たなら。かつての「世界に誇る傭兵のコード・ネーム」「戦闘のスペシャリスト」から、「対話による多国間の問題解決へと導く『和平交渉の仲介人』」という、新しい『SeeD』を確固たるものに出来たなら・・・その功績からスコールが『伝説のSeeD』と呼ばれるようになっても、不思議ではないと思うんですよね。

 ってか・・・これ位の事やって平和的解決中or解決済みでないと、イデアがあの場所(パーティー)に居る事って出来ないと思うんですよね。普通に考えたら悲しい事に、イデアは相当恨み買ってるよ?ってか、ガルバディアはどうした?

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 ちなみにこのEDの時点でスコールが『伝説のSeeD』になっていた場合。前に書いた「EDの月面の影が『グリーヴァ』に見える」という話にも、幻想が一枚掛かります。
 日本人は「月面の影といったら兎」が多いと思いますが。これは「お腹がすいたという老人(実は神様)の為に、自ら火の中に飛び込み自分自身を食料として捧げた兎の、その尊い精神・行動を後世へと伝える為、神様が兎を月へと昇らせた」という話がベースにあるそうです。インド神話の流れか仏教かはよく分かりませんが、じいちゃんの法事の時にお坊さんが言ってました(うろ覚え)。
 つまり「魔女達の為に頑張ってくれた『伝説のSeeD・スコール』の精神・行いを後世に使える為、『月の神・Artemisia』が、スコールの象徴である『グリーヴァ』を月へと昇らせた」という幻想物語です。う~ん、七瀬は今日も幻想絶好調です。

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