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落書き帳の10ページ目

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FF8:[9] 「大いなるハイン」は、本当に酷い神様だったのか? ①

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*

*本ブログは『個人の妄想設定』を基に、勝手に妄想物語を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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【七瀬の妄想による筋書き】
①「大いなるハイン」についてゲーム作中で確認出来るのは、所謂「ハイン神話」の断片。
②そもそもアルティマニアで語られているハイン神話自体が、「偉大なる賢者バスカリューンの記」という人間側寄りの創作物の一部に過ぎない。
③つまりハイン神話は人間の解釈で書かれた物で、ハインの思惑とは違う解釈で書かれている部分があるのではないか?

 気になる方は【・・・続きを読む】から、お願いします。

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 「そもそも『リノア=アルティミシア』ってどういう事?」って考えた結果、七瀬としてはやっぱり「アルティミシアとなる肉体をアルティミシアとする要素(=精神・魂)は、その肉体本人ではなく、別のところに存在している」んじゃないかと思うんですよね。つまりこの際、肉体はリノアだろうがイデアだろうが、魔女の力を受け入れられるキャパシティを備えた女性なら誰でもイイ=アルティミシアになれるという訳です。
 ただ、そうなってくると当然「じゃあ、アルティミシアとは何なのか?」という事になります。
 で、数少ない情報であるアルティマニアの「ある日のガーデンの授業風景(ハイン神話)」をもう一度読み直してみたのですが・・・色々な事を考えてきた影響からか、今になって「ん?」と思う部分があるんですよね。その辺りを考えながら、今一度「ハイン神話」を考えていきたいと思います。

「まだ昼と夜が混じりあっていたころ。

『ハイン』という存在があった。
『ハイン』は大地が産み出した、たくさんのケモノとの戦いに明け暮れていた。
『ハイン』は魔法を持っていたので、その力に頼って長い戦いを勝ち抜いた。
こうして『ハイン』はこの大地の支配者となった。

 アルティマニアでは「授業で先生がテキストを読み上げる」という形式で、「偉大なる賢者バスカリューンの記」の一部である「大いなるハイン」に関する記述を説明しています。なので話し言葉として冒頭は 「 から始まっています。
 そしてたった一文まだ昼と夜が混じりあっていたころ。という説明だけで最初の段落は終了。一行空けて『ハイン』の説明が始まります。

 ここまでで読み取れることと言えば、
①昼と夜が分かれていない位の大昔に、『ハイン』は存在していた。
 ただし、一行空いている事を考慮すると、
まだ昼と夜が混じりあっていたころ。」と「『ハイン』という存在があった。の間には時間が流れていた=『ハイン』の記述部分では大地が形成されている位だから、この空白の一行の間に昼と夜が分かれていた可能性もある。
②(
昼と夜が分かれていない位の大昔だったが)大地は形成されており、たくさんのケモノも存在していた。
③『ハイン』は魔法によって、ケモノたちとの戦いを勝ち抜いた。
④『ハイン』はたくさんのケモノを倒した事で、大地の支配者となった。

 ここまでで不思議だなと思う事は、
①何でまだ昼と夜が混じりあっていたころ。」という一文だけを付け足したのか?
 感覚的に「すごく大昔」とイメージさせるには効果抜群の表現だと思います。ただ冷静に考えると
まだ昼と夜が混じりあっていたころ。」って表現は、どういう事なのか解釈が難しいな、と。
 大地(=惑星)が形成されているなら、自然と「太陽・昼」と「月・夜」の影響を受けると思うんですよね。「ハイン神話」に描かれている世界は何でも有りな神様たちの世界ではなく、あくまでも人間が住む事になる世界なので。
 そう考えると「まだ太陽・月が存在しなかった時代」という事になりますが、太陽や月が存在するよりも前に、【FF8】の舞台となる大地・惑星が形成されていたというのも妙な気がします。
 【FF8】ならではの解釈をするなら「時間圧縮により全ての時間・世界が圧縮され、再び世界が原初
まだ昼と夜が混じりあっていたころ。」に戻った」という、世界のループという見方も出来ますが・・・作中のアルティミシアは「完全な時間圧縮を行う事が出来ていなかった」ようですが、もしも嘗てのアルティミシアは時間圧縮をして世界を原初に戻す事が出来ていたのだとすれば、その時のアルティミシアは新たな『ハイン』になる訳で。そうするとアルティミシアとして原初に戻る肉体は常に本来の『ハイン』の肉体(後に「抜け殻のハイン」となる正真正銘の『ハイン』の肉体)でなければ話が成立しない&ループが保てないと思うんですよね。
②『ハイン』が戦った大地が産み出した、たくさんのケモノは何なのか?
 直感的な意見で申し訳ないのですが・・・ケモノと書かれているけど、実際はモンスターの類じゃないかと思うんですよね。そんな昼夜が分かれてたかも分からないような大昔の大地に、ケモノがわんさかいたイメージがそもそも無いし。
 大地が産み出したという事で、黄泉(地下)の世界から地上に沸き上がってこようとする魑魅魍魎という線もアリですが・・・魑魅魍魎をケモノと表現するのは無理があるような?第一、人間が誕生する前の魑魅魍魎って誰?嘗て居た他の神様・・・って、そんなにわんさか居る?
 でもモンスターとするには・・・これは「ファイナルファンタジー用語辞典 Wiki*」に書かれていた情報なのですが、「【FF8】に登場するモンスターは一部を除いて、月の涙で地球に飛来して古代セントラ文明を滅ぼしたモンスターの子孫か、月の涙の影響でモンスター化した動物という設定がある。」だ、そうです。つまり【FF8】の世界のモンスターのほとんどは月由来の物で大地が産み出した、たくさんのケモノ」ではない事になります。
 もし「『ハイン』が戦った「大地が産み出した、たくさんのケモノ」はモンスター」だとするなら、実は「ハイン神話で描かれている世界はスコール達が住む【FF8】の惑星ではなく、太古の月の世界」という突拍子もない話になります。・・・皆で月から惑星へ移住でもしてきたの?
 さすがにそれは無茶なので、もう一つ考えてみます。それは「単純に人間の感覚でしか物事を捕らえられなかった筆者の思い込みであって、やっぱりモンスターは月から飛来していた。」です。「月からモンスターが飛来する」という事実が筆者の思いもつかないような出来事&月の涙を誘発する大石柱が当時から存在しており、しかも地中に埋まっている
大石柱を目指してモンスターが月から落下してきていたのだとすれば・・・地中から這い出して来た月由来のモンスターを大地が産み出した、たくさんのケモノ」と勘違いし、そう表現しても仕方がない気がします。
③何故「
『ハイン』は魔法を持っていたなのか?
 『ハイン』に関して言うと、魔女の始祖という考え方から
『ハイン』=魔女という考え方が出来ると思います。その場合、『ハイン』は魔法を持っていたという表現はごく自然です。
 ただ、この後の記述に出てくるように、『ハイン』は道具として「人間」を作り出しています。七瀬の勉強不足かもしれませんが、ファンタジーだとしても「魔女が人間という種族の創造主」という考え方・神話は無いんじゃないかと思うんです。どっちかと言えば「人間という種族の創造主」は魔女ではなく神様ですよね?
 実際に作中のお爺さんは神様だったからね。そしてだね、結局ハインは 人をだましたんだよと言っています。アルティマニアの魔女の項目にも「始祖は世界を創世した神ハインと伝えられているが、確証はない」と書かれています。
 つまり『ハイン』は神様だった。なら『ハイン』が持つ神秘の力は「魔法」ではなく「神の力」で良かったんじゃないでしょうか?
 でもそれについては
「ある日のガーデンの授業風景(ハイン神話)」を読み進めていくと、理解できます。『ハイン』については「ある日のガーデンの授業風景(ハイン神話)」が一番情報量が多い筈ですが、にも拘らずテキスト中に『ハイン』を神と表現する記述が一切ないのです。つまり、「「ある日のガーデンの授業風景(ハイン神話)」で説明されている「偉大なる賢者バスカリューンの記」を書いたバスカリューンの子孫・若しくは口伝を残した賢者バスカリューン自身に、『ハイン』が神であるという認識がなかった」という事です。筆者が『ハイン』を神を思っていないのなら、『ハイン』の力が「神の力」ではなく、自身も知っている神秘の力=「魔法」と表現しても仕方がないと思いませんか?
④『ハイン』は本当にこの大地の支配者になりたくて戦っていたのか?
 ここまで来ると薄々気が付いておられるかもしれませんが・・・これも筆者の思い込みに過ぎないんじゃないかと七瀬は思うんです。傍から見れば結果として
この大地の支配者」になったかもしれませんが、どういう思いで戦っていたかなんて人間如きに分かる筈がないですよね。

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 ここまで読んでいただければ「
そう表現しても仕方がない気がします。」「仕方がないと思いませんか?」「筆者の思い込みに過ぎないんじゃないか」など、曖昧な表現の多さにイラッと来たのではないかと思います。スミマセン。
 でも
「偉大なる賢者バスカリューンの記」の本質は、そういう事なんじゃないかと思うんです。どういうことかと言うと「元々『ハイン』に批判的な思想を持つ人間が、自分の都合・解釈・思い込みで、一方的に書き立てている創作物」という事。本来ならもっと多くの解釈がある筈なのに、他の立場から見た他の解釈が一切ない偏った創作物になっている訳です。
 しかも筆者に関しては先生曰くこのあと、賢者バスカリューンの数々の発明や偉業が得意げにつづられていますが、もう『ハイン』は登場しません。 きっと作者も途中で忘れてしまったのでしょうね。と説明しています。この説明を聞いて・・・誰かさんを思い出しませんか?七瀬の頭を過ったのはオダイン博士です。
 実際にオダイン博士が賢者バスカリューンに連なる人間なのかは、分かりようもありません。オダイン博士個人ではなく「数々の発明や偉業を得意げにつづるような気質の人間は、自身に見えるモノしか認めない=無神論者で神に否定的」という傾向を匂わせているだけかもしれません。ただどちらにしても「偉大なる賢者バスカリューンの記」が、作中のオダイン博士のような気質の人間が書いた創造物だと想像すると・・・どこまでも自分本位な一面が見えてきませんか?

 本来、ゲームで「ゲーム(開発側)が嘘をつく」というのは、フェアじゃない事だと思います。物語を盛り上げる為に嘘をつくとしても、それは伏線であって、ちゃんと本編で回収・フォローしないと「つきっぱなしの嘘」は、単なる騙しになってしまいます。
 じゃあ、一連の「偉大なる賢者バスカリューンの記」は開発側による無責任なミスリードなのかというと・・・【FF8】に関しては、わざと意見・解釈・考察がバラけるように仕向けている節があるので。批判的な人物が書いた「偉大なる賢者バスカリューンの記」を読んだ影響によって「こんな事をするなんて、『ハイン』は悪い神様だ!」と思う事&自分自身の中に新たな『ハイン』像を生み出す事自体が、開発側の思惑通りなんじゃないかと思ったり。
 【FF8】を中途半端と感じる方からすれば「だったら、責任もってそこまでを本編でするべきじゃないか?」という意見が出そうですが。「本編しかしなかった人(ゲーム)」「アルティマニアを読んだ人(書籍)」「音楽CDを買って曲名まで知っていた人(CD)」どの情報媒体を知っていたかで『ハイン』を始め、【FF8】の世界の印象が変わる=どの情報を掌握しているかで、同じ事象でも人によって捉えた方はいくらでも変化するというのが、隠された【FF8】のメッセージor隠さなくてはならなかったメッセージなんじゃないかなと、七瀬は思う訳です。

 長くなりましたが、何が言いたいかと言うと「本来、開発側がミスリードするのはフェアではない。ただ、【FF8】に関しては意図的にやっている可能性があるので、常に別の可能性・真実を疑う必要がある」と、いう事。
 そういう考えの元、以降の「偉大なる賢者バスカリューンの記」も、読み進めていきたいと思います。

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