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落書き帳の10ページ目

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FF8:[21] とある「お月様」のお話 ④「私の事を忘れないで」

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*カテゴリー【ゲーム語り】は、ネタバレを含みます。ご注意ください*

*本ブログは『個人の幻想設定』を基に、勝手に『幻想物語』を夢見て踊らされているだけです。公式や既存の説を否定するつもりはありませんので、そっとしておいて下さい*

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(昔は、あんなに愛してくれたのに・・・みんな、もう忘れちゃったのかな?
 みんな、もう私の事を「恐ろしい存在」だって・・・思ってるのかな?
 「月」なんて居ない方がイイって・・・嫌いになっちゃったのかな?)

 何度も繰り返す『月の涙』のせいで「月は魔物が住み着いている邪悪な場所」「モンスターを生み出し、地上に被害を与える悪しき場所」というイメージが、人間達の間で定着してしまったようです。
 その魔物を生み出しているのは、他ならぬ人間達の「負のエネルギー」なのに。
 「月」はその「負のエネルギー」を、一身に引き受けてくれているのに・・・。

 そうこうしている間に「月」自身にも変化が起きてきました。まるで満月が新月へと「光」が欠けていくように、少しずつ「闇」が侵蝕してきたのです。
 でもそれは仕方がない事でした。もともと「月」は人間達の「月への愛のエネルギー」が生み出した存在。つまり「愛のエネルギーの結晶」です。
 だから人間達から送られる「月」へのエネルギーが「負のエネルギー」になってしまったら・・・「月」は「負のエネルギーの結晶」になってしまうのは当然の事です。
 「月」が人間達に愛想を尽かしたのでも、憎悪を抱いたのでもなく・・・人間達の勝手な幻想で変質してしまう「月」。どんなに「月」がそれを拒んでも、どうする事も出来ないのです。

「「月」なんて恐ろしい物、どこか遠くへ行ってくれたらイイのに。」
 やがて「星」の人々は、「月」を必要としなくなってしまいました。
 そんな自分勝手な人間達の想いは、「月」を引き寄せる力を弱めました。「月」はどんどん「星」から遠ざかっていきます・・・「月」から「星」の人々が見えなくなるほどに。

「私を元の場所に・・・貴方たちの傍に戻して。
 私は此処にいるわ。
 私の事を、忘れないで・・・・・・!」

 「月」が「闇」に染まるのは「月」のせいじゃない・・・って事です。
 「月」はあくまでも人間達が生み出す幻想の産物であって、自分に寄せられるエネルギーが「負のエネルギー」に寄ってしまっては、どうする事も出来ないんです。
 そういう意味で、所謂「闇落ち」とは異なる印象です。「月」本人の意識とか全く関係無しに起きる事なので。

 そして七瀬は、ティンバーの街頭テレビのメッセージは、こういう状態に陥った「月」からのメッセージだと思っています。闇に侵されながらも、精一杯、
「みんなの傍へ帰りたいよ。
 私は消えたんじゃない、こんなに遠くに来ちゃったの。
 ねぇ、私の事を思い出して。
 皆が私の事を忘れちゃったら、私は貴方達の傍には帰れないの・・・・・・!」
 そう伝えていたんじゃないかな・・・?

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FF8:[20] とある「お月様」のお話 ③『月の涙』の発生

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 「月」は最近、地上の事が心配で堪りません。地上から昇ってくるエネルギーが、怒りや憎しみといった「負のエネルギー」を含む事が多くなってきたのです。
 どうやら人間同士で争っているようで、その争いの際に生じる「負のエネルギー」が月に昇って来ているようです。
「同じ「星」に住む種族なのに、何で仲良く出来ないんだろう?
 もっと上手に分かり合える方法は無いのかな?」
 一度、大きな争いとなると沢山の人間が死にます。そして「負のエネルギー」が放出されます。

 そんな世界では、「月」に思いを馳せてくれる人間も減ってしまいます。誰も「月」を見てくれなくなります、忘れられてしまいます。
 忘れられてしまう・・・それは「月」にとって、とても悲しい事です。実は「月」の引力だけでは、「月」は「星」の傍にいる事が出来ません。「星」の人々が「月」を想う気持ちで引き寄せてくれないと、「月」はどんどん「星」から離れていってしまいます。「月」と「星」の引力があるから、お互いが傍に居られるのです。
「あぁ・・・そう言えば、昔はもっと近くで見てた気がする。」

 「愛のエネルギー」を引き寄せるって事は、「負のエネルギー」も引き寄せますよね、質が違うだけだから。
 昔は「負のエネルギー」が全くなかったって事は無いと思います。普通に生活していく上で大変だっただろうし・・・それこそ食べる事が出来なかったり、ちょっとした怪我・病気が切っ掛けで亡くなるって事はザラだっただろうな、と。
 でも民族・国家間の争いレベルになると・・・やっぱり桁違いだったんじゃないかなぁ。純粋に「人が死ぬ」ってだけじゃなくて、宗教を改宗させられたり、自国の言葉を奪われたり・・・生きてても「負のエネルギー」が生まれ続ける環境になってしまうと思うんですよね。

 因みに「月が地球から離れていく」って話は事実の様です。ネット情報の受け売りですが・・・今の月までの距離は約38万Kmですが、それは年間約4cmずつ遠ざかってきた結果で、「実は約2万km位に存在していた時代があるのではないか?」と言われているそうです。その頃の地上から見える「月」の大きさはもう圧巻!

 そう言えば【FF8】の「月」も、現実の月よりも大きく描かれている気がするのですが・・・現在よりも過去を意識して創られているのでしょうか?

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 たくさん居た月の住人たちも、すっかり様変わりしてしまいました。
 人間から「愛のエネルギー」を貰えなくなって存在を保てなくなった「月の神」や、文化・神話の統合などによりすっかり性質が変わってしまった「月の女神」。子供達に愛されていた、ロバや兎も姿を消しました。
 代わりに「月」に蔓延っているのは、人間達の「負のエネルギー」から生まれた「異形の魔物たち」です。
 「月」はそれらを懸命に抑え込んでいました。この「異形の魔物たち」を、大事な「星」に落とす訳にはいかなかったからです。
 しかし「月」の想いを他所に、「星」での争いは収まりません。人間たちは「進歩」という力を手に入れ、被害は益々大きくなっています。「負のエネルギー」は増すばかりで、当然「月」の「異形の魔物たち」も増え続けます・・・「月」の限界まで。
「もうこれ以上は・・・抑え込めない・・・ゴメンね。」

 可哀想なお月様・・・これが七瀬が思う『月の涙』の原理です。
 つまり地上の人間たちが、魔女戦争とか、ガルバディアのミサイル攻撃とか・・・他国・他人種といった自分とは違う相手の事を理解しようともせず、武力によって強引に決着を図る事で発生してしまった大量の「負のエネルギー」が「月」へと引き寄せられ、「月」でモンスター化(実際には善悪の違いなだけで『G.F.』と同じ原理)。「月」はそれを懸命に抑え込んでいるけど、やっぱり抑え込める限界があって・・・限界が来ると『月の涙』と言われる現象を起こす訳です。

 特に「地上に現れた『大石柱』が『月の涙』を誘発する」って言うのは、『大石柱』が原始「月」が残した「月の核(中身は空っぽ)」だからではないかと。
 七瀬は別記事で『大石柱』=『抜け殻のハイン』と仮定しています。つまり『大石柱』は本来「月の神秘の力を宿していたけど、今は抜け殻で空っぽ」って事です。なので本来の性質として「様々なエネルギー」を引き寄せる力を持っていた。しかもその力は粉々に散った破片が集まって出来ている今の「月」よりも強い(だって「月の核」だから)・・・と、考えれば、一度「月」に上がった「負のエネルギー」の産物であるモンスター達を、もう一度地上に引き戻す事が出来ても不思議はありません。

 また、モンスター達の正体が「負のエネルギーを持って死んだ人間達の魂」と考えれば、モンスター達が落ちる先=ティアーズポイントに様々な神仏が融合したような像が設置されているのにも、墓地に整然と並ぶ墓石を思わせる人工物が準備されているのにも、「負のエネルギーに侵されてしまった、可哀想な魂の救済」って意味があるのかな・・・とも思えます。
 ただ基本的に「魂を墓に閉じ込める発想は無い」と思うので・・・その「負のエネルギー」から解放されるまでの一時的な「魂の休憩所」ってイメージの方が近いかもです。最後は晴れて解放される、みたいな。

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FF8:[19] とある「お月様」のお話 ②『魔女』の誕生

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 人間が誕生してから、どれくらい経ったでしょうか?
 ある時、「月」に乞い願う、女性の悲痛な心の声が届きました。
 どうやら「自分には大切な物を守る力が無いので、月の力を貸して欲しい」という事です。
 そう言われても「月」は困りました。確かに「月」は宇宙的で不思議な力を持っていますが、彼女がどのような力を必要としているか、どんな力があれば大切な物を守れるのかが分かりません。だって「月」は「月」な訳ですから、基本的に「月の立場」でしか考えられません。
 その時「月」は、ふと思いました。「月」には彼女たちが「月」に夢見た「月の女神」が居たのです。
「他ならぬ彼女たちが生み出した「月の女神」なのだから、
 彼女たちが「月」に望む力を持っているに違いない。」
 そう思った「月」は地上の女性に、彼女たちが生み出した「月の女神の力」を授けました。

 これが七瀬の想う『魔女と騎士ゼファー』の魔女の誕生です。
 別に直接『魔女の力』=「月の力」でもイイんですけど・・・せっかく「月の女神」が居るなら、「月の女神の力」を授けた方が色々と都合がイイと思うんですよね。
 だって「月」の力を借りたいって事は、「月はこういう力を持っている」って幻想がまず先にある筈です。「どんな力か分からないけど、凄そうだから頼んでみよ~」なんて楽観的な事は無いと思うんですよね・・・凄い力を持っていると思っているなら尚更。
 つまり彼女たちが「月はこういう力を持っている」って幻想を重ねた結果生まれたのが、彼女たちの「月の女神」なんだから、何を期待されているか分からない「月の力」を授けるよりも、この「月の女神の力」を送る方が最適格な訳です。考えようによっちゃこの「月の女神」は人間たちの「愛のエネルギー」が生み出した産物なんで、人間の元に返しただけ・・・って考え方も出来ますが。

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FF8:[18] とある「お月様」のお話 ①『Artemisia』の誕生

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 もしも、アルティミシア=「月」だったとして・・・何で「月」は恐ろしい魔女・アルティミシアになってしまったのか?それを「月」の立場から見ていきたいと思います。
 勿論、今回も七瀬の幻想物語という事でお願いします。

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【月が自我『G.F. 月』を持つまで】
①スコール達の「星」(以下「星」と表記)に衝突した弾みで、「月の原始惑星(Theia)」の大部分は粉々になって宇宙に漂っていた。
②「月の原始惑星」の衝突によって「星」の地表の一部も破壊(これが「セントラクレーター」)され、その破片は「月の原始惑星」の破片と共に宇宙を漂っていた。
③「月の原始惑星の核」は「星」へと落下(これが「大石柱」)。
④「星」の周りを漂っていた「月の原始惑星」と「星」の破片が集まって新たな「月」が誕生した。

 七瀬としては、ここまでは「月」は「月」という物体(事実)です。まだ「月の意思・自我」みたいなのは無いと仮定しています。
 でも「物体も最初から魂を持っている」という幻想をお持ちの方は、この時点で既に月は魂を持っていてもよいと思います。

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 長い年月の後に誕生した人間達は、夜空を照らす「月」に様々な幻想を思い巡らせました。
「お月様は、何でついて来てくれるの?
 夜道が危なくないように、ついて来てくれるのかな?」
「あそこの黒い所・・・兎に見えるのは何で?」
「きっと月には、美しい女神様が居るだよ。」
「ほら、お月様の用意が出来ましたよ。今日のお月様は一段と綺麗ね。」
「あまり月を見過ぎてはいけないよ。
 月に魅入られてしまうからね・・・。」
 文化風習は違えど世界中の人達が「月」の美しさを愛で、時にはその神秘性に本能的な恐ろしさを感じながらも、自分達を見守るように夜空に輝く「月」を、尊く美しい神秘的な力を持つ存在として愛してくれました。
 海の干潮にも影響するように、「月」は「星」の物を引き寄せる「引力」を持っています。
 なので、その人々の心=「愛のエネルギー」は月へと引き寄せられ、たくさんの「愛のエネルギー」によって、「月」は魂=自我を持つようになりました。

 この最初の「月」の自我が、所謂「Artemisia」の誕生です。
 おばあちゃんに「大事にしている物には魂が宿るんだよ」と言われた事は無いですか?
 理屈は同じです。古代より人間達が「月」に寄せてきた「愛のエネルギー」を得て、「月」が魂=「Artemisiaという自我」を得たという事です。
 「そんな都合の良い解釈・・・」って思われるかもしれませんが、寧ろファンタジーなら良くあるネタですよね。

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 人間達からの「月への愛」を受けて、「月」はとても穏やかで優しい気持ちでいる事が出来ました。地上の人々が幸せでいてくれる・・・それは「月」にとっても、幸せな事だったのです。
 でも「月」は、不思議に思う事がありました。
「月、月亮、Moon、Luna・・・。
 何で最近は私の事を、色々な名前で呼ぶんだろう?」
 人類の増加・発展により、民族・文化の違いが発生し始めた為、人々は「月」の事を「自分達の月の呼称」で呼ぶようになりました。
 でも「月」にすれば、みんな可愛い「星の人たち」です。何がそうさせるのか?何が違うのか分かりません。

 けれど人間達が多様性を持つという事は、自分たちの文化によって違う「月」の様々な幻想を創り上げてくれました。
 一番分かりやすいのが、たくさんの「月の神」達です。
 ある人達は「ルーナ(ローマ神話)」「アルテミス(ギリシア神話)」「常羲(中国神話)」という月の女神を。女神ではなく男神「マーニ(北欧神話)」という人達も居ましたし、「ツクヨミ(日本神話)」など性別を定めない人達も居ました。
 また人間達は「月の神」以外にも、「月の影」が兎・ロバ・ワニ・吠えるライオン・カニに見えるなど、色々な幻想を思い巡らせました。
 そしてそれらの幻想は「月」の時と同じように「愛のエネルギー」となって「月」へと引き寄せられ、「月」で人間達が幻想した姿を得ました。なので「月」は「人間達が月に居ると考えた色々な神様や動物たち」で、とても賑やかになりました。

 月の呼称や神様の名前は、あくまでも例です。時代がかみ合わないとかあると思うので。
 人類の誕生から人類を見守ってきた「月」にすれば、文化や民族といった枠が異なっても「地球人」みたいな感覚だった訳ですよね。
 それが徐々に分かれて行った事に疑問を抱きながらも、だからこそ生まれる多様性に最初は好意的だったんじゃないかと(時々、怖い幻想も居るけど)。
 因みに「「愛のエネルギー」が「月」へと引き寄せられ、「月」で人間達が幻想した姿を得た」っていうのは、『G.F.』(自律エネルギー体が集まって、実体の様な形をとっている)みたいなイメージです。
 「月」が自我を持った時って、あくまでも「月に対する想い」だった訳です。なので「月」自身が自我を持ちました。
 でも今回は「月にはこういう名前・姿・性格の女神様がいる」っていうビジョンを伴っているので、それごと創り上げられた・・・って事。だからこの時の「月」には『G.F. ルーナ』『G.F. ツクヨミ』『G.F. 餅つき兎』みたいなのが本当に居たっていうのが、七瀬の想像図です。かなり賑やかですね。

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FF8:[17] アルティミシアと「月」の関係

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 「月」=『魔法のハイン』と言っておいてなんですが・・・七瀬は「月」はアルティミシアの正体だとも思っています。でもこの2つを同時に考えるとややこしいので、一先ず「月」=『魔法のハイン』は置いておいて下さい。

 では改めて・・・「アルティミシア=アルテミス(月の女神)=月って安直じゃない?」と思われるかもしれませんが、それは少し違います。アルテミスとアルティミシアは全く別の存在です。
 どういう事かと言うと、アルテミスは代表的な「月の女神」です。つまりアルテミスという時点で既に、人間たちが自分達の解釈で生み出した「月の女神」という「月」の幻想な訳です。
 それに対して七瀬が思うアルティミシアは「月の女神」という幻想ではなく、「月」そのものの自律エネルギー体。【FF8】の用語を用いれば『G.F. 月』という事になります。

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 分かったような、分からないような・・・だと思いますので、七瀬が思うアルティミシアと月の関係を、つらつらと書いていきたいと思います。

【アルティミシアの名前の由来】
 アルティミシアの名前の由来について、どれがイチオシかは置いておいて・・・アルティミシアと月の女神・アルテミスの名前が似ているというのは、直感的に感じる事だと思います。事実、数多い月の女神の名前の中でも、アルテミスの知名度は抜群じゃないでしょうか?最近なんかは「アルテミス合意」「アルテミス計画」って言葉になるくらいですから。
 たださっき書いたように、アルティミシアとアルテミスは全く別の存在です。七瀬が思うアルティミシアは「月そのものの意思」で、アルテミスは「月の女神」という「月から生まれた幻想です。
 だから「アルティミシアの名前の由来は、アルテミスに似ているから」ではありません。七瀬が思うアルティミシアという名前の由来は、

 Artemis(月の女神・アルテミス) + -ia(ラテン語の地名接尾辞) = Artemisia
 つまり「月の女神・アルテミスの場所=月」という解釈です。

 実際に月の地名には、ラテン語由来の物が多く存在します(主にリッチョーリが命名した地名)。
 もっとも七瀬はラテン語に詳しい訳でも、月理学に詳しい訳でも無いので、この綴りが命名法&ラテン語的に正しいのか分かりませんが・・・というか、そもそもこの説には一つネックがあります。それは【FF8(海外版)】のアルティミシアのスペルが『Ultimecia』(『DDFF』も?)という点です。
 「じゃあ、そもそも『Artemisia』じゃないやん!」と思われる方が大半だと思いますが・・・まぁ、七瀬的には「月依存の『Artemisia』が、究極の存在となった結果『Ultimecia』になった(月の多面性)」で納得なんで、『Artemisia』か『Ultimecia』かは特に問題無いです。要するに今の様なアルティミシアになる前は『Artemisia』で、今は『Ultimecia』。
 若しくは・・・月の表面『Artemisia』で、月の裏面『Ultimecia』(月の二面性)でも、幻想物語は広がるかもしれませんね。

【アルティミシアは「月の女神」ではない】
 そう考えるとアルティミシアは「人間の幻想ではない、正真正銘の月の女神」という見方も出来ますが・・・少なくとも今の時点では成り立ちません。だって今の時点では、誰もアルティミシアの事を「月の女神」と思ってくれていないからです。
 「月の女神」というのが人間が生み出す幻想の産物である以上、「月の女神・アルティミシア」と思ってくれる人間が居ないという事は、「月の女神」になりようがありません。神様とか女神様って万能の存在と思われるかもしれませんが・・・実態を持たない以上、人の心の中にあってナンボというか。「人間の想いあっての存在」「人間が記憶に留めてくれてるからこその存在」だと思うんですよね。
 つまり「人間の想い」を得られない以上、月は月そのものでしかなく、月が意識やエネルギーを持つというのなら、それは月の自律エネルギー体『G.F.  月』という事実が残るだけです。
 もしもアルティミシアが「月の女神」になれるとしたら・・・【FF8】の世界の人たちや、『FFファン』が、アルティミシアの事を『魔女』ではなく「月の女神」と呼んであげるようになったらですかね。

【世界共通のファンタジー「月」】
 もしも制作陣が【FF8】を制作するにあたって「全世界の人を対象にするには、何をモチーフにしたら良いか?」って考えたとしたら・・・そりゃ、古来より人類に様々なファンタジーを提供して来てくれた「月」っていうのは、純粋にファンタジー素材として魅力的だったんじゃないかなと思います。
 例えば、月の表裏から「二面性」を。
 新月~満月~新月という姿の変化から「多面性」や「無から有、有から無を繰り返す輪廻転生や永久ループ的発想」を。
 月の重力による潮の満ち引きから「月へ引き寄せられるという発想」を。
 常に地球の周囲を回り続けている事から「寄り添う静かな愛」を。
 今の地球があるのは月のおかげですし、これからも月が居てくれないと、地球はとんでもない事になってしまいます。つまり「地球と月は運命共同体」・・・とも言える間柄かもしれません。
 そんな月に、昔から「月の女神」「かぐや姫」「月面の兎」といったファンタジーを見てきた人類ですが・・・月のファンタジーは古い伝承だけではなく、科学の進歩によって様々な事実が明らかになる事で、新しいファンタジーが生まれ、廃れてしまった説に基づくファンタジーは忘れられてしまうという、永遠に結末を迎えない「究極のファンタジー」を生み出す可能性を秘めている訳です。
 そんな月の持つ魅力から生み出されたのが、アルティミシアというキャラ。全世界の人々を相手に「様々な顔」「変化し続ける幻想」を見せられる・・・それは【FF8】にとって、大きな意味があったんじゃないかと思うんですよね(思うだけですよ?)。

【ED最後の月面の影・・・何に見える?】
 これは逆からの発想なのですが・・・皆さんにはED最後の月面の影が何に見えますか?
 現実の月の場合、兎・ロバ・ワニ・吠えるライオン・カニ・・・など、地域によって様々ですよね。それって「その地域の文化・信仰とかが影響している」=裏を返せば「そう思わせる文化・信仰がある」って事だと思うのです。だってそう思わせる何かが無ければ、そういう風には見えないでしょ?
 そう考えた時に「月面の影=『グリーヴァ』の横顔」に見える・・・となったら、それには大きな意味があると思いませんか?それはプレイヤーの中に「月には『グリーヴァ』が居る」という発想が芽生えているという事だからです。
 正直、七瀬が見ても「『グリーヴァ』の口っぽい・・・って言えば、口っぽいかなぁ?」ってレベルですが(ガーデンの影になって全体像が見えない)。でもそれって元々そうですよね。クッキリハッキリと兎に見えたら、全世界みんな兎に見えるんだから。だから「曖昧な影」を『グリーヴァ』に押し上げる「想い」が問われてるんじゃないかな、と。
 でもって「月には『グリーヴァ』が居る」って事は、「月」が何らかの役割を担っていないと意味不明ですよね。
 可能性としては「『グリーヴァ』=スコール、「月」=魔女・リノア」を表しているのかな・・・とも思うのですが。総合的に考えると、七瀬はやっぱり「この「月」も、アルティミシアの事を示している」と思うんです。・・・まぁ、思うだけの七瀬の幻想物語ですけどね。

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